2015年版「日本のタイヤ産業」

日本のタイヤ産業
2015
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日本のタイヤ産業 2015
TYRE INDUSTRY OF JAPAN
目次
一般社団法人 日本自動車タイヤ協会の概要 ........................................2
会員企業 ................................................................................................................3
Ⅰ. タイヤ産業の変遷
1)タイヤ産業の変遷 ..................................................................................... 4
2)タイヤ産業の変遷(年表)....................................................................... 5
3)自動車生産台数とタイヤ生産量の推移 .................................................. 7
Ⅱ. タイヤ産業の現況
1)概況 ............................................................................................................8
2)品種別生産動向 .........................................................................................9
3)新車用タイヤ販売動向 .............................................................................9
4)市販用タイヤ販売動向 .......................................................................... 10
市販用タイヤ夏冬用別販売動向(四輪車用)..................................... 10
5)輸出用タイヤ販売動向 .......................................................................... 11
6)地域別輸出動向 ...................................................................................... 11
7)地域別輸入動向 ...................................................................................... 12
Ⅲ. タイヤの安全対策
1)自動車用タイヤ安全基準 ...................................................................... 13
2)タイヤの規格.......................................................................................... 13
3)タイヤの摩耗限度と安全走行............................................................... 14
4)タイヤ検査事業 ...................................................................................... 15
5)適正使用等の安全啓発 .......................................................................... 15
Ⅳ. タイヤの環境対策
1)タイヤラベリング制度 .......................................................................... 16
2)CO2 排出量削減への取組み .................................................................. 16
3)リデュースへの取組み .......................................................................... 17
4)廃タイヤ(使用済みタイヤ)のリサイクル状況 ................................. 18
5)廃タイヤの不法集積・投棄状況............................................................ 19
6)原状回復支援制度 .................................................................................. 20
Ⅴ. 参考資料
1)自動車とタイヤ ...................................................................................... 21
2)タイヤの流通経路 .................................................................................. 22
3)タイヤの原材料 ...................................................................................... 23
4)世界のタイヤ生産動向 .......................................................................... 24
会員企業の自動車タイヤ工場分布図..................................................... 25
時系列統計表
1
2
3
4
5
6
7
8
自動車タイヤ・チューブ生産実績
自動車タイヤ・チューブ国内出荷実績
自動車タイヤ・チューブ輸出出荷実績
新車用タイヤ販売本数実績
市販用タイヤ販売本数実績
市販用タイヤ夏冬用別販売本数実績(四輪車用)
財務省通関統計自動車タイヤ・チューブ輸出実績
財務省通関統計自動車タイヤ・チューブ輸入実績
一般社団法人日本自動車タイヤ協会の概要
JATMAの機構
総会、理事会の下に総務、技術、環境の3委員会を設置、さらに関係部会を配置し、それぞれの目的とする調査、研究等の諸
活動を推進している。
協会組織
設 立
1947年9月26日 日本自動車タイヤ
協会(任意団体)を設立
1968年12月 社団法人に改組
2011年4月 一般社団法人へ移行
主な役員
会員企業
会 長
野地 彦旬
副 会 長
池田 育嗣
専務理事
奥田 慶一郎
統計調査部会
総 務 委 員 会
株式会社ブリヂストン
広
報
部
会
知的財産部会
住友ゴム工業株式会社
横浜ゴム株式会社
東洋ゴム工業株式会社
日本ミシュランタイヤ株式会社
設
計
部
会
主な事業活動
タイヤ基準・
認 証 部 会
① 自動車タイヤの需要動向調査及び各種統計
を始めとするタイヤの適正使用、適正整備等
理 事 会
②「タイヤの日」
(4月8日)を中心に空気圧管理
総
会
データの整備作成
タイヤ道路騒音・
性能試験部会
安全啓発活動の推進
技 術 委 員 会
③ 一般道路及び高速道路における路上タイヤ
材料規格部会
点検の実施
に警察当局等の依頼による検査、鑑定等への
協力
タ イ ヤ 検 査・
事故防止部会
監 事 会
④ 損傷タイヤの検査判定及び消費者相談並び
タイヤ規格委員会
⑤ 循環型社会構築に向けて3R(リデュース、リ
ユース、リサイクル)の総合的推進及び地球
JATMA等級制度
検 討 委 員 会
温暖化対策、ライフサイクルアセスメント等
への対応
⑥ 環境負荷物質、タイヤ道路騒音等環境に関す
る諸事項への調査及び対応
⑦ タイヤリコール制度への対応と周知徹底
環
境
部
会
⑧ JATMA YEAR BOOK(自動車タイヤの諸元
規格)の作成、配付
環 境 委 員 会
リデュース部会
⑨ 各国安全認証制度への対応
⑩ 安全基準の統一やEPAの推進等について国際
機関・海外各国政府及びタイヤ関連諸団体と
の調整、交流の促進
⑪ 知的財産権に関連する諸テーマの調査、研究
⑫ タイヤラベリング制度の運用と低燃費タイヤ
等の普及広報
2
リサイクル部会
会員企業
株式会社ブリヂストン
住友ゴム工業株式会社
代表者 ...............代表取締役CEO 兼 取締役会長 津谷 正明
代表者 ...............代表取締役社長 池田 育嗣
設立 ...................昭和6年(1931年)3月1日
設立 ...................大正6年
(1917年)3月6日
資本金 ...............1,263億5,400万円
資本金 ...............426億5,800万円
(平成26年12月末現在)
年間売上高 .......3兆6,739億6,400万円
(連結ベース) (平成26年12月期)
従業員数 ...........144,632人
(連結ベース) (平成26年12月末現在)
本社 ...................〒104-8340 東京都中央区京橋3-1-1
03(6836)3001(代表)
http://www.bridgestone.co.jp/
(平成26年12月末現在)
年間売上高 .......8,376億4,700万円
(連結ベース) (平成26年12月期)
従業員数 ...........30,224人
(連結ベース) (平成26年12月末現在)
本社 ...................〒651-0072 兵庫県神戸市中央区脇浜町3-6-9
078(265)3000(代表)
東京本社 ...........〒135-6005 東京都江東区豊洲3-3-3
03(5546)0111(代表)
http://www.srigroup.co.jp/
横浜ゴム株式会社
東洋ゴム工業株式会社
代表者 ...............代表取締役社長 野地 彦旬
代表者 ..............代表取締役社長 山本 卓司
設立 ...................大正6年(1917年)10月13日
設立 ...................昭和20年(1945年)8月1日
資本金 ...............389億900万円
資本金 ...............304億8,400万円
(平成26年12月末現在)
年間売上高 .......6,252億円
(連結ベース) (平成26年12月期)
従業員数 ...........21,441人
(連結ベース) (平成26年12月末現在)
本社 ...................〒105-8685 東京都港区新橋5-36-11
03(5400)4531(代表)
(平成26年12月末現在)
年間売上高 .......3,937億8,200万円
(連結ベース) (平成26年12月期)
従業員数 ...........10,849人
(連結ベース) (平成26年12月末現在)
本社 ...................〒550-8661 大阪府大阪市西区江戸堀1-17-18
06(6441)8801(代表)
http://www.yrc.co.jp/
日本ミシュランタイヤ株式会社
代表者 ...............代表取締役社長 ベルナール・デルマス
設立 ...................昭和50年(1975年)6月10日
資本金 ...............1億円
(平成26年12月末現在)
従業員数 ...........750人
(平成26年12月末現在)
本社 ...................〒163-1073 東京都新宿区西新宿3-7-1
新宿パークタワー 13F
03(5990)5600(代表)
http://www.michelin.co.jp/
3
Ⅰ
タイヤ産業の変遷
1)タイヤ産業の変遷
我が国の自動車タイヤ産業の生産規模は、1990年代後半から2008年にかけて概ね堅調な国内需要や好調な輸出向けに支え
られ順調な増加傾向を示していたが、世界的な経済危機により、2009年は大きく落ち込んだ。以降2014年まで2008年の水準
には戻っていない。
2014年はゴム量ベースで112万トン、タイヤ本数1億6,043万本となり、国内ゴム産業の80%以上(新ゴム量)を占めている。
過去の足跡を年代別に見ると次のような推移をたどっている。
①1940年代∼ 50年代
第二次大戦後の製造設備の壊滅状態から再建したタイヤ産業は、戦中戦後の長期にわたる統制時代を経て、その後の朝
鮮動乱による特需景気に支えられ生産は軌道化したが、朝鮮動乱の終結から国内景気はデフレに陥り、タイヤ産業も需
要の激減と市場の混乱を招いた。
②1960年代
1960年前後の本格的モータリゼーションの進展に伴う自動車の増加や、高速道路の出現等から、タイヤの需要は増大し、
設備の拡張・自動化及び原材料の転換等の技術革新を経験し、高度成長期を迎えた。
③1970年代
1970年以降、第一次石油危機により需要は一時的に減退したが、輸出主導による日本経済の伸長、自動車生産台数並びに
保有台数の増加、製品の多様化による需要喚起により生産は増加した。
④1980年代
1979年の第二次石油危機以降、世界的同時不況のもとで高成長から低成長へ移行し、加えてラジアル化の進行に伴う需
要減退を招き、自動車タイヤ産業の生産実績は極めて厳しい状況下であったが、83年より国内景気の回復上昇、世界主要
各国の経済の好転等を反映し、回復基調に転じた。また、85年9月以降の急速な円高不況による需要の落ち込みがみられ
たものの、86年12月以降日本経済は、堅調な個人消費と設備投資を軸とする内需を背景とした着実な成長を示し、89年
には生産ゴム量は100万トンの大台に達した。
⑤1990年代
バブル崩壊とともに日本経済は、株価の暴落、企業収益の悪化、雇用不安、設備投資や個人消費の低迷、不良債権処理、金
融証券不安、円高、消費税率の上昇や医療費負担額の増大等々により、失われた10年と言われる一進一退の状況であった。
一方、海外においては97年後半の東南アジア通貨危機に端を発した経済不安が見られたものの、90年代中頃から好調な
米国経済に支えられ世界経済は総じて堅調であった。また、我が国のタイヤ産業においては、スパイクタイヤからスタッ
ドレスタイヤへの転換による特需及びその反動減により93年に生産ゴム量は100万トン割れとなったが、概ね順調に増
加し99年には113万トンの生産量に達した。
⑥2000年代
日本経済は、緩やかながら回復基調を辿り、原材料価格高止まり等の問題を抱えつつも企業収益の改善、設備投資の増加
により戦後最大の景気拡大を続けていた。世界経済も、2007年までは好調な米国・欧州経済や中近東・BRICs諸国に支え
られ総じて堅調に推移し、タイヤ生産ゴム量についても2002年以降毎年過去最高を更新、2007年には136万トンに達した。
しかし、2008年9月以降の世界的に深刻な経済危機により、2008年は7年振りに減少に転じ、2009年は過去最大の36万ト
ンの減少となり15年振りに100万トンを下回る99万トンまで落ち込んだ。
⑦2010年∼14年
日本経済は、経済対策等に支えられ回復したが、2011年は東日本大震災と記録的な円高の影響によりマイナス成長と
なった。2012年は復興需要等からプラスへ転じ、2013年に入ると株高・円安を背景に回復基調が続いたが、2014年4月の
消費税増税後は勢いを欠いた。世界経済は、金融危機から総じて立ち直りつつあるが、成長ペースは依然鈍化している。
このような需要環境下、2014年の我が国のタイヤ生産量は、ゴム量ベースで3年続けて前年を下回る112万トンとなった。
4
2)タイヤ産業の変遷(年表)
タイヤ産業の変遷(年表)
(表1)
年号
出 来 事
1946
● 1月
ゴム統制組合設立
1947
● 9月
日本自動車タイヤ協会(任意団体)設立
1950
● 4月
ゴム統制撤廃 ● 6月 朝鮮動乱
1954
● 6月
タイヤ検査事業開始 ● 9月 チューブレスタイヤ生産開始
1959
● 6月
スノータイヤ生産開始
1962
● 7月
第一次合理化カルテル実施 ● スパイクタイヤ生産開始
1965
● 4月
名神高速道路において初の路上タイヤ点検実施 ● 6月 不況カルテル実施
● 7月
第二次合理化カルテル実施
1966
● 2月
第三次合理化カルテル実施 ● 3月 ラジアルタイヤ生産開始 ● 11月 第四次合理化カルテル実施
1968
● 1月
乗用車用タイヤにトレッドウェアインジケータ表示を採用 ● 12月 JATMA社団法人に改組
1969
● 3月
資本自由化50%の実施
1972
● 1月
自動車用タイヤ安全基準を策定 ● 7月 ISO(国際標準化機構)TC31−Pメンバーに加入
1973
● 5月
資本自由化100%の実施 ● 10月 第一次石油危機
1976
● 9月
トラック・バス用タイヤにトレッドウェアインジケータ表示を採用
1979
● 12月
1981
● 4月「JATMA
1982
● 6月
自動車用タイヤ摩耗限度設定 ● 第二次石油危機
YEAR BOOK」を発行
運輸省(現・国土交通省)
・車検業務に「JATMA YEAR BOOK」を採用(60シリーズタイヤの認可)
● 乗用車用スタッドレスタイヤ生産開始
1983
● 4月
自動車タイヤ関税率4%に引下げ ● 5月
スパイクタイヤ
「第一次基準」実施
● 7月「みんなで考えようスパイクタイヤ問題」刊行 ● 10月「日本のタイヤ産業」刊行
1985
● 2月
スパイクタイヤ氷上性能試験実施
1986
● 1月
輸入タイヤの関税撤廃 ● 10月 通産省(現・経済産業省)スパイクタイヤ行政指導
1987
● 4月
ISO国際会議・京都開催
1988
● 6月
公調委でスパイクタイヤ三年後製造・販売中止の調停に合意 ● 輸入タイヤ一千万本超
1989
● 4月
消費税3%実施 ● 生産量百万トン突破
1990
● 7月
大型車用スタッドレスタイヤ生産開始 ● 12月末 スパイクタイヤ製造中止
1991
● 4月
スパイクタイヤ販売中止
1992
● 9月
セメント工場に廃タイヤ投入設備を設置(リース第一号)
1993
● 6月「タイヤリサイクルハンドブック」刊行 ● 12月
1994
● 5月
過積載規制強化
1995
● 3月
一般廃棄物の指定制度施行 ● 4月 自動車関係の規制緩和と検査・整備制度の改正
● 7月
PL法施行
1996
● 4月
市販用タイヤオープン価格化
1997
● 4月
消費税率5%に上昇 ● 9月(社)日本自動車タイヤ協会創立五十周年
1998
● 7月
TABD(環大西洋経済協力会議)タイヤセクター会議東京開催 ● 10月 軽自動車の規格拡大
雇用調整助成金業種指定認可
5
年号
1999
出 来 事
● 5月
トラックの車検制度改正 ● 7月 廃タイヤマニフェスト(管理票)制度の実施
● 自動車生産台数一千万台割れ
2000
● 4月
タイヤの日(4月8日)創設 ● 6月 日本タイヤリサイクル協会設立 ● 12月 空気圧啓発活動実施
2001
● 4月
グリーン購入法施行
2002
● 4月
グリーン購入法(更生タイヤが特定調達品目に追加指定)
● 12月末
2003
● 9月
道路運送車両法の保安基準改正。大型トラックに速度抑制(時速90km)装置義務づけ
● 10月
2004
トラック・バス用バイアスタイヤの製造中止
首都圏におけるディーゼル車排ガス規制・一部地域でトラック・バスのNOx・PM法規制
● 1月
後付け装置リコール法(タイヤ)施行 ● 4月 日本タイヤリサイクル協会、JATMAに統合
● 6月
JATMA組織改革
● 3月
ジュネーブにて世界初タイヤメーカー CEO会議 ● 4月 野積み廃タイヤ原状回復支援制度発足
● 9月
長期経過タイヤの点検・交換啓発活動開始
2006
● 4月
グリーン購入法(低燃費タイヤ追加指定)
● 原材料価格が軒並み過去最高を更新
2007
● 2月
ロサンゼルスにて第二回世界タイヤメーカー CEO会議 ● 原材料価格過去最高値更新続く
2008
● 6月
東京にて第三回世界タイヤメーカー CEO会議 ● 7月 原材料価格過去最高を更新
2005
● 9 ∼ 12月
2009
世界金融危機の影響拡がる(自動車減産、円高、原材料価格大幅下落等)
● 世界経済悪化によりタイヤ国内需要・輸出向けとも大幅な落ち込み
● エコカー減税拡大・補助金制度開始 ● 3月
2010
● 1月
高速道路休日特別割引千円開始
低燃費タイヤ等普及に向けてのラベリング制度開始 ● 9月 エコカー補助金制度終了
● 円高の進行・天然ゴム価格過去最高を更新
2011
6
● 2月
天然ゴム価格過去最高を更新 ● 4月 JATMA一般社団法人に移行
● 6月
高速道路休日特別割引千円終了
● 10月
アメリカ・メリーランド州にて第四回世界タイヤメーカーCEO会議 ● 10月 円相場が過去最高値を更新
● 12月
エコカー補助金制度開始
2012
● 3月
2013
● 10月
2014
● 4月
ISO国際会議・京都開催 ● 9月 エコカー補助金制度終了
京都にて第五回世界タイヤメーカー CEO会議
消費税率8%に上昇
Ⅰ. タイヤ産業の変遷
3)自動車生産台数とタイヤ生産量の推移
自動車生産台数とタイヤ生産量の推移(表2)
1950
1960
タイヤ生産量
(ゴム量)
14
83
自動車生産台数
32
482
1970
1980
単位:タイヤ(千トン)/自動車(千台)
1990
2000
2005
2006
2007
2008
1,031
1,153
1,331
1,352
1,358
1,348
5,289 11,043 13,487 10,141 10,800 11,484 11,596 11,576
369
784
2009
2010
2011
2012
2013
2014
986
1,196
1,212
1,147
1,128
1,121
7,934
9,629
8,399
9,943
9,630
9,775
資料/JATMA
自動車生産台数とタイヤ生産量の推移(図1)
タイヤ生産ゴム量
(千トン)
自動車生産台数
(千台)
1,400
14,000
1,300
13,000
自動車生産台数
1,200
12,000
1,100
11,000
1,000
10,000
900
9,000
800
8,000
700
7,000
600
6,000
500
5,000
タイヤ生産ゴム量
400
4,000
300
3,000
200
2,000
100
1,000
0
1950
1955
1960
1965
1970
1975
1980
1985
1990
1995
2000
2005
2010
0
7
Ⅱ
タイヤ産業の現況
1)概況
ゴム製品製造業に占めるタイヤ産業の割合(図2、3)は、原材料消費量(新ゴム量)が前年から0.6ポイント減の80.5%、製品
出荷金額が前年から0.2ポイント増の55.8%となった。
(経済産業省動態統計)
2014年ゴム製品製造業に占めるタイヤ産業の割合(運搬車用タイヤ、チューブ、フラップ等を除く)
原材料消費量(新ゴム量)
(図2)
製品出荷金額(図3)
非タイヤ
非タイヤ
27万トン
(19.5%)
1兆377億円
(44.2%)
ゴム製品合計
2兆3,480億円
ゴム製品合計
137万トン
タイヤ
タイヤ
110万トン
(80.5%)
1兆3,103億円
(55.8%)
資料/経済産業省動態統計
タイヤ産業の原材料消費量(新ゴム量)
・製品出荷金額推移(図4)
ゴム量/万トン
金額/億円
140
14,000
130
タイヤゴム量
120
12,000
非タイヤ金額
110
100
10,000
タイヤ金額
90
80
8,000
70
60
6,000
50
40
非タイヤゴム量
4,000
30
20
2,000
10
0
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
資料/経済産業省動態統計
8
2)品種別生産動向
2014年の自動車タイヤ生産量は、本数ベースで1億6,043万本・前年比0.5%増のほぼ前年並みとなった。
乗用車用が前年比0.4%増、小形トラック用が前年比0.1%減となり、トラック・バス用は前年比1.8%増と前年を上回った。
2014年自動車タイヤ生産実績(表3)
自動車タイヤ生産実績の推移(図5)
単位:本数/千本、前年比/%
百万本
200
実 績
本 数
前年比
180
120,005
100.4
160
小形トラック用
24,649
99.9
140
トラック・バス用
11,001
101.8
120
その他
4,770
102.4
合 計
160,425
100.5
乗用車用
注1)その他とは建設車両用、産業車両用、
農業機械用、運搬車用、モータサイクル用の合計
注2)国内メーカーJATMA会員外を一部含む
合計
乗用車用
100
80
資料/JATMA
60
小形トラック用
40
トラック・バス用
20
0
その他
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
3)新車用タイヤ販売動向
2014年の新車用タイヤ販売実績は、4,719万本・前年比0.1%増のほぼ前年並みとなった。
消費税増税前の駆け込み需要やその後の経済対策等により、小形トラック用は前年比5.6%増、トラック・バス用は前年比
18.8%増とそれぞれ前年を上回った。乗用車用は輸出車の減少が影響し、前年比1.4%減と前年を下回った。
2014年新車用タイヤ販売実績(表4)
新車用タイヤ販売実績の推移(図6)
単位:本数/千本、前年比/%
70
実 績
本 数
乗用車用
前年比
37,752
98.6
小形トラック用
5,900
105.6
トラック・バス用
1,402
118.8
920
104.7
1,214
103.1
47,188
100.1
特殊車両用
モータサイクル用
合 計
注1)特殊車両用とは建設車両用、産業車両用、
農業機械用、運搬車用の合計
注2)国内メーカーJATMA会員外を一部含む
注3)国内メーカーの輸入品を含む
百万本
資料/JATMA
合計
60
50
乗用車用
40
30
20
10
小形トラック用
その他
トラック・バス用
0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
9
4)市販用タイヤ販売動向
2014年の市販用タイヤ販売実績は、7,694万本・前年比3.3%増となり、2年連続で前年を上回った。
2014年市販用タイヤ販売実績(表5)
市販用タイヤ販売実績の推移(図7)
単位:本数/千本、前年比/%
百万本
90
実 績
合計
本 数
前年比
80
乗用車用
53,956
103.5
70
小形トラック用
14,615
102.4
60
5,319
105.8
50
823
101.1
40
2,223
99.6
30
76,936
103.3
20
小形トラック用
10
トラック・バス用
トラック・バス用
特殊車両用
モータサイクル用
合 計
資料/JATMA
注1)特殊車両用とは建設車両用、産業車両用、
農業機械用、運搬車用の合計
注2)国内メーカーJATMA会員外を一部含む
注3)国内メーカーの輸入品を含む
0
乗用車用
その他
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
市販用タイヤ夏冬用別販売動向(四輪車用)
2014年の夏用タイヤ販売実績(夏用とは冬用を除く一般タイヤ)は、4,793万本・前年比3.2%増と2年連続で前年を上回った。
消費税増税前の駆け込み需要により、乗用車用は前年比3.7%増、小形トラック用は前年比1.2%増、トラック・バス用は前年
比4.4%増と各品種とも前年を上回った。
2014年市販用タイヤ夏用販売実績(四輪車用)
(表6-1)
単位:本数/千本、前年比・夏用比率/%
市販用タイヤ夏用販売実績(四輪車用)の推移(図8-1)
百万本
60
夏用実績
本 数
前年比
夏用比率
50
34,979
103.7
64.8
40
小形トラック用
9,863
101.2
67.5
トラック・バス用
3,090
104.4
58.1
47,932
103.2
64.9
乗用車用
合 計
注1)夏用比率とは、市販用販売の本数に占める夏用タイヤの割合
注2)国内メーカーの輸入品を含む
注3)オールシーズン用タイヤを含む
資料/JATMA
合計
乗用車用
30
20
小形トラック用
10
0
トラック・バス用
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
2014年の冬用タイヤ販売実績は、2,596万本・前年比4.0%増と5年連続で前年を上回った。2月の関東甲信越地方での記録的
な大雪に加え、12月にも降雪があったため、乗用車用は前年比3.3%増、小形トラック用は前年比5.1%増、トラック・バス用
は前年比7.9%増と各品種とも前年を上回った。
2014年市販用タイヤ冬用販売実績(四輪車用)
(表6-2)
単位:本数/千本、前年比・冬用比率/%
小形トラック用
トラック・バス用
合 計
本 数
前年比
冬用比率
18,977
103.3
35.2
4,752
105.1
32.5
2,229
107.9
41.9
25,958
104.0
35.1
注1)冬用比率とは、市販用販売の本数に占める冬用タイヤの割合
注2)国内メーカーの輸入品を含む
10
百万本
30
冬用実績
乗用車用
市販用タイヤ冬用販売実績(四輪車用)の推移(図8-2)
資料/JATMA
20
合計
乗用車用
10
小形トラック用
0
トラック・バス用
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
Ⅱ. タイヤ産業の現況
5)輸出用タイヤ販売動向
2014年の自動車タイヤ輸出実績は、5,310万本・前年比2.5%増となり、4年振りに前年を上回った。
各品種とも前年を上回り、乗用車用は前年比2.3%増、小形トラック用は前年比3.4%増、トラック・バス用は前年比2.4%増と
なった。
2014年輸出用タイヤ販売実績(表7)
輸出用タイヤ販売実績の推移(図9)
百万本
単位:本数/千本、前年比/%
90
実 績
本 数
前年比
80
39,070
102.3
70
小形トラック用
6,840
103.4
トラック・バス用
4,739
102.4
その他
2,451
102.5
53,100
102.5
乗用車用
合 計
注1)その他とは建設車両用、産業車両用、
農業機械用、運搬車用、モータサイクル用の合計
注2)国内メーカーJATMA会員外を一部含む
60
合計
乗用車用
50
40
資料/JATMA
30
20
小形トラック用
トラック・バス用
その他
10
0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
6)地域別輸出動向
2014年の輸出実績(財務省通関ベース)は、本数で5,463万本・前年比1.9%増、金額では円ベースで6,727億円・前年比3.6%
減、製品重量では122万トン・前年比1.0%減となった。
地域別(本数ベース)では、2011年から減少していた北米向けが増加へ転じ、合計で4年振りに前年を上回った。
2014年地域別輸出実績(表8)
地域別輸出本数の推移(図10)
単位:タイヤ本数/千本、金額/FOB百万円、製品重量/トン、前年比/%
乗用車用
北
商用車用
その他
計
前年比
金額
前年比
70
米
12,277
1,335
384
13,996 102.9 170,271
104.2
中 南 米
2,283
1,134
139
3,556 104.4 71,534
90.6
州
13,037
911
1,376
中 近 東
7,196
3,111
63
10,370 100.4 103,467
97.3
アフリカ
1,146
1,070
68
2,284 122.3 37,714
94.3
ア ジ ア
4,894
965
497
6,356 106.2 88,358
94.0
2,747
90.7 56,522
83.1
54,633 101.9 672,673
96.4
欧
大 洋 州
合 計
百万本
80
タ イ ヤ 本 数
60
2,017
563
167
42,850
9,089
2,694
15,324
製品重量 528,408 374,353 316,068 1,218,829
注1)為替レート(東京銀行間直物の平均)
2013年:1$=98円
2014年:1$=106円
注2)その他は、航空機用、自転車用を除いた合計
99.6 144,807
98.2
50
40
30
20
10
99.0
資料/財務省通関実績
0 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
北米・中南米
欧州
中近東・アフリカ
アジア・大洋州
11
7)地域別輸入動向
2014年の輸入タイヤ実績(財務省通関ベース)は、本数で2,754万本・前年比6.4%増、金額では1,246億円・前年比14.9%増、
製品重量では24万トン・前年比10.3%増となった。
地域別(本数ベース)では、アジアや欧州から増加し、合計で2年振りに前年を上回った。
2014年地域別輸入実績(表9)
地域別輸入本数の推移(図11)
単位:タイヤ本数/千本、金額/CIF百万円、製品重量/トン、前年比/%
35
タ イ ヤ 本 数
乗用車用 商用車用
北 その他
前年比
計
金額
前年比
30
米
584
2
27
613
97.3
5,372
98.5
中 南 米
11
0
80
91
99.4
613
63.9
州
2,002
139
310
2,451 103.8 24,739
111.6
中 近 東
46
0
1
欧 2
0
0
ア ジ ア
18,659
2,498
3,183
大 洋 州
0
0
0
計
25
20
アフリカ
合 百万本
21,304
2,639
製品重量 164,429
41,620
3,601
47
74.8
257
2
68.7
26
73.5
24,340 107.1 93,547
117.8
0
17.8
72.5
1
23.1
27,544 106.4 124,555
114.9
15
10
5
29,360 235,409 110.3
注)その他は、航空機用、自転車用を除いた合計
資料/財務省通関実績
0 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
北米・中南米
12
欧州
中近東・アフリカ
アジア・大洋州
Ⅲ
タイヤの安全対策
1)自動車用タイヤ安全基準
自動車の安全の観点から、重要部品であるタイヤについても種々の基準が制定されている。
それぞれの国の法規で具体的な基準を制定しており、使用される国における基準を満足しなければならない。
日本においては、国土交通省・道路運送車両の保安基準とその細目を定める告示がある。
これと相まって、弊会では使用又は整備上遵守すべき事項を「自動車用タイヤの選定・使用・整備基準」に規定し、タイヤ
の安全性が確保されるよう啓発等に努めている。
2)タイヤの規格
JATMAは、自動車タイヤ、リム及びバルブの諸元に関する日本自動車タイヤ協会規格を作成し、
「JATMA YEAR BOOK」
として毎年、刊行している。
規格の作成は関係省庁、タイヤ及び自動車メーカー等で構成する「タイヤ規格委員会」が担当している。
「JATMA YEAR
BOOK」は主として国内で使用するタイヤの標準化・単純化・統一化を進めるための規格であり、その互換性を確保し、適
正なタイヤの生産及び使用の合理化に寄与している。また海外においては米国運輸省制定の連邦自動車安全基準にも引用
されているほか、カナダ、オーストラリア等へ輸出するタイヤの規格値としても適用され、欧州のETRTO、米国のTRA等と
同様に、諸外国にも知られている。規格化したタイヤは次の通りである。
・乗用車用タイヤ
・小形トラック用タイヤ
・トラック・バス用タイヤ
・建設車両用タイヤ
・農業機械用タイヤ
・産業車両用タイヤ
・二輪自動車用タイヤ
13
3)タイヤの摩耗限度と安全走行
すり減ったタイヤは、新品タイヤに比べ、濡れた路面でブレーキ性能が低下し、スリップしやすい等非常に危険である。
このため、国土交通省は、
「道路運送車両の保安基準」にタイヤの滑り止めの要件(摩耗限度)を表10の通りに規定したので、
残り溝深さがこの摩耗限度に満たないタイヤは使用することができない。
なお、残り溝が基準に満たないタイヤを装着した車両は整備不良に該当する。
また、高速走行時における摩耗限度は表11により指導が行われている。なお、実際に装着されているタイヤを点検した結果
は表12の通りで、タイヤの空気圧不適正、偏摩耗、タイヤ溝不足が特に目立っている。
自動車用タイヤの摩耗限度(表10)
タイヤの種類
溝深さの限度
乗用車用タイヤ
1.6mm
小形トラック用タイヤ
1.6mm
トラック・バス用タイヤ
1.6mm
二輪自動車用タイヤ
0.8mm
高速走行における自動車用タイヤの摩耗限度(表11)
タイヤの種類
溝深さの限度
乗用車用タイヤ
1.6mm
小形トラック用タイヤ
2.4mm
トラック・バス用タイヤ
3.2mm
タイヤ点検の結果(表12)
2013年(1∼ 12月)
年別
道路別
高速道路
一般道路
2014年(1∼ 12月)
高速道路
計
点検項目
対前年増減
点検回数(回)
点検車両A(台)
対前年増減
39
12
657
874
1,531
463
‒ 67
269
‒5
405
‒ 72
‒ 1.5
16.8
‒ 14.6
19.6
‒ 11.6
203
274
477
不良率B/A(%)
30.9
31.4
31.2
29.4
件数 不良率 件数 不良率 件数 不良率 件数
‒6
32
11
対前年増減
21
136
‒ 194 1,599
不良率
%
増減
件数
44
5
725 2,062
531
不良率
%
増減
件数
不良率
%
増減
タイヤ整備不良の内訳
タイヤ溝不足
27
4.1
23
2.6
50
3.3
10
2.2
‒ 1.9
17
1.1
‒ 1.5
27
1.3
‒ 2.0
偏摩耗
37
5.6
49
5.6
86
5.6
13
2.8
‒ 2.8
49
3.1
‒ 2.5
62
3.0
‒ 2.6
外傷(コードに達するもの)
3
0.5
5
0.6
8
0.5
3
0.6
0.1
2
0.1
‒ 0.5
5
0.2
‒ 0.3
釘・異物踏み
4
0.6
3
0.3
7
0.5
1
0.2
‒ 0.4
1
0.1
‒ 0.2
2
0.1
‒ 0.4
117
17.8
200
22.9
317
20.7
103
22.2
4.4
182
11.4 ‒ 11.5
285
13.8
‒ 6.9
32
4.9
72
8.2
104
6.8
15
3.2
‒ 1.7
73
4.6
‒ 3.6
88
4.3
‒ 2.5
220
̶
352
̶
572
̶
145
̶
̶
324
̶
̶
469
̶
̶
空気圧不足
その他
計
注)①1台の車両で複数のタイヤ整備不良(項目)がある場合があり、タイヤ整備不良車両台数とタイヤ整備不良件数は必ずしも一致しない。
②不良率:「タイヤ整備不良車両台数又は不良項目件数」/「点検車両台数」×100
③高速道路とは自動車専用道路を含む。
④空気圧測定方法は、目視検査とエアゲージによる実測の両方。また、タイヤの状態としては、ホットエアーを含む。
14
計
18
タイヤ整備不良車両B(台)
件数・不良率
一般道路
資料/JATMA
Ⅲ. タイヤの安全対策
4)タイヤ検査事業
JATMAは、1954年(昭和29年)に、損傷等不具合品の原因究明のためタイヤ検査事業を設け、全国7 ヶ所の検査所において
タイヤに関する損傷等不具合品の検査を行っている。
①損傷等不具合品の受付
③損傷等不具合品検査の経路(図12)
全国7 ヶ所のJATMA検査所(下表)において、タイヤ、
使用者からタイヤ等の損傷等不具合品検査を付託され
チューブ及びフラップの損傷等不具合品検査の受付を
たJATMAは、図12に示す順序に従い、検査・判定を行っ
行っている。
ている。
検査所
管轄地域
関 東 検 査 所
東京都 茨城県 栃木県 群馬県
埼玉県 千葉県 神奈川県 新潟県
山梨県 長野県 静岡県(富士川以東)
中 部 検 査 所
静岡県(富士川以西) 富山県 石川県
福井県 岐阜県 愛知県 三重県
近 畿 検 査 所
滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県
奈良県 和歌山県 徳島県 香川県
愛媛県 高知県
中 国 検 査 所
鳥取県 島根県 岡山県 広島県
山口県
九 州 検 査 所
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県
大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
検査請求者(タイヤ販売会社等)
損傷等不具合品の検査請求
注)検査所の住所・電話番号は、25頁に掲載されています。
イ. 検査は原則として毎週一回、各検査所において実施し
ている。
検査判定委員会
A
判
定
B
判
定
C
判
定
D
判
定
(損傷等不具合原因の究明)
ロ. この検査では、タイヤ、チューブ及びフラップの損傷等
不具合原因を究明し、
(ハ)
の判定区分に分類の上、検査
結果報告書を作成して、使用者及び当該品の製造会社
検査結果の通知
②損傷等不具合品検査の実施
検 査 所
損傷等不具合品の返送
検査結果報告書
青森県 岩手県 宮城県 秋田県
山形県 福島県
検査結果報告書の作成
東 北 検 査 所
使 用 者
損傷・判定
北海道
検査請求品の受付・整理
北海道検査所
製造業者
に通知している。
ハ. 判定区分
A判定̶製造上の要因による損傷等不具合
B判定̶使用上の要因による損傷等不具合
C判定̶A判定、B判定のどちらでもない損傷等不具合
D判定̶検査判定の結果、損傷等不具合が認められないもの
5)適正使用等の安全啓発
タイヤ安全ニュース等の発行やホームページ(www.jatma.or.jp)にて
安全啓発を行っている。
15
Ⅳ
タイヤの環境対策
1)タイヤラベリング制度
運輸部門におけるさらなるエネルギー効率化については、G8サミットにIEA(国際エネルギー機関)が提言をするなどグ
ローバルに議論されている。このような状況から、日本政府は低燃費タイヤ等の普及促進について検討を行うため、
「低
燃費タイヤ等普及促進協議会」を発足。JATMAはこれに参画し、2009年1月から具体的対応策についての集中的な議論
を重ねてきた。
その結果として、2010年1月より低燃費タイヤ等の性能を消費者に分かりやすく表示することで、さらなる普及促進を図る
ことを目的とした「タイヤラベリング制度」
(JATMA自主基準)を開始した。
制度の主な内容
●
適用範囲:消費者が交換用としてタイヤ販売店等で購入する乗用車用夏用タイヤ
●
グレーディングシステム:
転がり抵抗係数・・・・・・・ 5 等級(グレード AAA ∼ C)
ウェットグリップ性能・・・ 4 等級(グレード a ∼ d)
単位:N/kN
●
単位:%
転がり抵抗係数(RRC)
等級
ウェットグリップ性能(G)
等級
RRC≦6.5
AAA
155≦G
a
6.6≦RRC≦7.7
AA
140≦G≦154
b
7.8≦RRC≦9.0
A
125≦G≦139
c
9.1≦RRC≦10.5
B
110≦G≦124
d
10.6≦RRC≦12.0
C
低燃費タイヤの性能要件:
転がり抵抗係数・・・・・・・9 . 0 以下(グレード AAA ∼ A)
ウェットグリップ性能・・・110以上(グレード a ∼ d)
●
ラベリング方法(表示方法)
:
〈低燃費タイヤである場合〉
:低燃費タイヤ統一マーク
●
〈低燃費タイヤでない場合〉
:転がり抵抗性能
:ウェットグリップ性能
適用時期 : 平成22年1月以降、各社任意で段階的に適用開始
平成23年12月末までに完了することを目標とする
但し、平成22年12月末までに低燃費タイヤは完了する
2)CO2 排出量削減への取組み
JATMA会員メーカー各社はタイヤのライフサイクル全体(原材料調達、生産、流通、使用、廃棄・リサイクル)において、
CO2排出量の削減に取組んでいる。
CO2排出量をライフサイクル全体で考えると、タイヤ使用時のCO2排出量が8割以上を占めることから、とりわけタイヤ
の転がり抵抗を低減することは、CO2排出量削減への取組みにとって重要なテーマとなる。
会員メーカー各社が2006年と2012年に国内で販売した全乗用車用タイヤ(市販用/新車用、夏用/冬用)を対象にCO2排出量
、年間の比較
の調査を行った結果、2012年のタイヤ使用時のCO2排出量は、2006年と比べてタイヤ1本当たり18.5kg(7.5%)
(当該1年間に販売したタイヤが廃棄されるまでの間に排出するCO2総量の比較)では167.4万トンの削減効果がみられた。
16
※CO2排出量は「タイヤのLCCO2算定ガイドラインVer.2.0」に基づき、乗用車用タイヤの走行寿命を30,000kmと想定して算出。
タイヤ使用時のCO2排出量
(タイヤ1本あたり)
(図13)
タイヤ使用時のCO2排出量削減効果
18.5 kg(7.5%)の
CO2 排出量削減効果
(2006年と2012年の年間比較)
(図14)
167.4万トンの
CO2 排出量削減効果
245.8
227.3
kg
2006年
CO₂排出量
CO₂排出量
kg
2012年
A
B
2006年
C
2012年
B 2006年の商品構成(転がり抵抗の
低減が進まなかったと仮定した場合)
から
試算した、2012年に販売したタイヤから
のCO2 排出量
C
2012年の実際の商品構成
(転がり抵
抗の小さいタイヤが増加した結果)
から試
算した、2012年に販売したタイヤからの
CO2 排出量
A :2006年に販売したタイヤの使用時CO2排出量
(245.8kg/本)
×2006年のタイヤ販売本数
B :2006年に販売したタイヤの使用時CO2排出量
(245.8kg/本)
×2012年のタイヤ販売本数
C :2012年に販売したタイヤの使用時CO2排出量
(227.3kg/本)
×2012年のタイヤ販売本数
3)リデュースへの取組み
ロングライフ化と軽量化の2つに焦点を当てたリデュース(Re)係数という新たな考え方を採用し、タイヤ製品開発・設計上
のベンチマーク的効果を狙いとしたリデュース達成率のモニタリングを推進することで、目標10%の効果(実効として3 ∼
5%を期待)創出を実現できるよう努める。
Re達成率モニタリング(表13)
品 種
モニタリング
サイズ
乗用車用
155/65R13
乗用車用
乗用車用
175/65R14
195/65R15
乗用車用
215/45R17
小形トラック用
145R12
小形トラック用
185R14
小形トラック用
205/70R16
トラック・バス用
225/80R17.5
トラック・バス用
245/70R19.5
トラック・バス用
11R22.5
区 分
2010・Re達成率 2011・Re達成率 2012・Re達成率 2013・Re達成率 2014・Re達成率
夏用タイヤ
115
112
105
117
スタッドレスタイヤ
̶
̶
130
110
113
93
夏用タイヤ
114
115
109
121
110
スタッドレスタイヤ
̶
̶
128
101
93
夏用タイヤ
113
106
108
110
119
スタッドレスタイヤ
̶
99
128
94
93
夏用タイヤ
109
99
115
115
113
スタッドレスタイヤ
̶
̶
128
104
93
夏用タイヤ
107
88
119
̶
96
スタッドレスタイヤ
̶
̶
̶
133
152
夏用タイヤ
103
̶
̶
̶
̶
スタッドレスタイヤ
̶
̶
̶
140
148
夏用タイヤ
̶
113
̶
118
119
スタッドレスタイヤ
̶
̶
̶
̶
111
夏用タイヤ
105
103
̶
116
̶
スタッドレスタイヤ
̶
100
109
102
̶
夏用タイヤ
104
103
120
112
104
スタッドレスタイヤ
̶
106
̶
120
̶
夏用タイヤ
107
102
115
107
̶
スタッドレスタイヤ
̶
106
̶
112
注)①Re係数=L÷M,
Re達成率=Re係数×100 ②ライフ(摩耗寿命)指数:L〔旧モデルを100としたときの現行モデルのライフ(摩耗寿命)指数〕
③重量指数:M(旧モデルを100としたときの現行モデルの重量指数)
④対象:国内市販用タイヤのうち、予め選定した代表サイズ
※2007年期より、従前採用の7.50R16(小形トラック用)に替え、245/70R19.5(トラック・バス用)のモニタリングを開始した。
̶
資料/JATMA
17
4)廃タイヤ(使用済みタイヤ)のリサイクル状況
廃タイヤ処理フロー図(図15)
排出者
一般消費者
(自治体経由含む)
処理業者
一般廃棄物
再生利用・処分
タイヤ販売店※
収集運搬
業者
事業者
(運送業者等)
中間処理
業者
産業廃棄物
原形加工利用
熱利用
海外輸出
その他
事業者
(解体業者)
※タイヤ販売会社、
タイヤ専業店、
カー用品店、
ガソリンスタンド、
カーディーラー、整備工場等、
タイヤの販売を業とする者をいう。
①発生量
2014年(1 ∼ 12月)の日本国内における廃タイヤ(使用済みタイヤ)発生量は、
「タイヤ取替え時」
「廃車時」を合計すると、本
数では9,900万本、重量では105万2,000トンとなり、前年と比較して、本数は200万本増加、重量は約3万トン増加した。
イ. タイヤ取替え時
「タイヤ取替え時」の発生量は、本数では8,400万本と前年に比べ200万本増加、重量では92万4,000トンと前年より約3万ト
ン増加した。
市販用タイヤの販売が前年に比べ増加したことが主な要因である。
ロ. 廃車時
「廃車時」の発生量は、本数では1,500万本と前年に比べ100万本増加、重量では12万7,000トンと微減した。
前年と比較し廃車台数は若干増加しているものの、大型車の割合が減少していることから、重量は減少している。
②リサイクル状況
2014年のリサイクル利用量は、合計で92万1,000トンと前年より2万2,000トン増加したが、廃タイヤ(使用済みタイヤ)の発
生量も増えていることから、リサイクル率は88%と前年と同率であった。
発生量に占める構成比を利用先の業種別にみると昨年とほぼ同様であり、傾向は変わっていない。
③その他
近年、製紙等の利用先では国内発生分だけでは必要量を満たすことが出来ないため、海外から廃タイヤの切断品/破砕品を
有価購入することによって、不足分を補っている状況が続いている。
2014年の輸入量は7万6,000トンで、前年の11万
トンに比べて減少はしているものの、依然とし
て廃タイヤの代替燃料としての需要は旺盛であ
タイヤリサイクル状況(図16)
熱利用
ることが伺える。
なお、当会が公表するリサイクル状況は、国内で
その他 12%
セメント焼成用 5%
発生した廃タイヤ(使用済みタイヤ)についての
埋め立て 1%
中・小ボイラー 1%
集計結果であり、この輸入量は含まれていない。
製鉄 3%
海外輸出
ガス化炉 5%
中古タイヤ 12%
タイヤメーカー工場 2%
カットタイヤ 1%
原形 加工利用
その他 1%
再生ゴム・ゴム粉 10%
更生タイヤ台用 6%
18
製紙 39%
2014
(重量)
化学工場等 4%
Ⅳ. タイヤの環境対策
廃タイヤ(使用済みタイヤ)のルート別発生量の推移(表14)
2010
タイヤ取替時
廃車時
合 計
2011
単位:本数/百万本、重量/千トン、構成比・前年比/%
2012
2014
2013
本数・重量
本 数
76
80
80
82
84
構成比
対前年比
85
103
重 量
835
882
876
894
924
88
103
本 数
18
12
15
14
15
15
101
重 量
162
117
134
128
127
12
100
本 数
94
92
94
97
99
100
102
重 量
997
998
1,010
1,021
1,052
100
103
資料/JATMA
廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況の推移(表15)
2010
2011
原形加工利用
重量
単位:重量/千トン、構成比・前年比/%
2012
重量
2013
重量
2014
重量
重量
構成比
対前年比
更生タイヤ台用
48
50
57
59
59
6
100
再生ゴム・ゴム粉
97
97
91
100
106
10
106
1
1
2
2
3
1
121
その他
146
148
150
161
168
16
104
388
377
363
372
415
39
111
化学工場等
熱利用
リサイクル利用
国
内
小計(A)
製紙
9
32
37
40
46
4
114
セメント焼成用
95
77
66
62
53
5
86
輸出
海外
製鉄
30
31
30
27
27
3
101
ガス化炉
49
45
45
44
50
5
114
タイヤメーカー工場
23
20
27
27
22
2
82
中・小ボイラー
8
6
6
6
2
1
34
金属精錬
1
1
0
0
0
0
0
小計(B)
603
589
574
578
615
58
106
中古タイヤ
147
152
151
153
130
12
85
カットタイヤ
8
10
8
7
8
1
107
155
163
158
160
138
13
86
904
900
882
899
921
88
102
4
2
2
2
1
1
50
その他
89
96
126
120
130
12
108
小計(D)
93
98
128
122
131
12
107
997
998
1,010
1,021
1,052
100
小計(C)
リサイクル利用合計(A+B+C)
埋め立て
合計(総発生量A+B+C+D)
※数値は四捨五入しているため、各項目を合算した値は合計(小計)項目の値と一致しない場合があります。
103
資料/JATMA
5)廃タイヤの不法集積・投棄状況
2015年2月時点での廃タイヤの不法集積・不法投棄状況は、96件、36,329トンで、昨年2月の調査時と比較して、同件数、208
トン減少した。
新規案件は、全て、新たな情報として確認されたものであり、新規に発生したものではない。
代替燃料での需要は依然として高く、全体的に不法集積・投棄は減少傾向にある。
昨年1年間で、自治体及び行為者が撤去作業を行った件数は、合計で4件。
19
廃タイヤの不法集積・不法投棄状況(2015年2月末調査結果)
(表16)
不法集積
2015年2月
2014年2月
重量(トン)
a
件数
北海道
差
重量(トン)
b
件数
不法投棄
2015年2月
2014年2月
(b ‒ a)
重量(トン)
a
件数
差
重量(トン)
b
件数
(b ‒ a)
7
2,400
8
2,420
20
1
20
1
20
0
東北
12
2,910
16
3,615
705
8
1,065
4
360
‒ 705
関東・甲信越
23
8,726
21
8,578
‒ 148
3
140
3
140
0
首都圏
4
1,395
5
1,425
30
6
454
5
424
‒ 30
中部
7
9,200
7
9,200
0
0
0
0
0
0
近畿
3
564
3
564
0
1
2,000
1
2,000
0
中国
2
250
3
280
30
3
415
3
415
0
‒ 70
四国
2
183
2
183
0
2
95
1
25
九州
10
6,320
10
6,270
‒ 50
2
400
3
410
10
70
31,948
75
32,535
587
26
4,589
21
3,794
‒ 795
合計
処理完了 4件
新 規 4件
注)①1件あたり、1,000本以上の物件で、不法の可能性のあるもの全てを集計 ②廃タイヤ1本の重量を10kg(100本=1トン)として計算したもの
③不法集積:業者の倒産、逮捕、行方不明等によるもの ④不法投棄:投棄した行為者が不明のもの
資料/ JATMA
6)原状回復支援制度
タイヤ業界では、廃タイヤの不法集積・投棄を減らすため、2005年に原状回復支援制度を発足させ運用を続けている。
2005 ∼ 2014年度の10年間の累計では、計21事案に対し、3億4,553万円を支援し、295万6,470本、29,506トンの廃タイヤを撤
去した。
2015年度も、引き続き本支援を継続する。
原状回復支援制度の運用スキーム(図17)
自治体による任意の廃タイヤ撤去
(含、行政代執行)
支援申請
一般社団法人 日本自動車タイヤ協会
(JATMA)
原状回復支援制度
指定様式
(含、基準)
【支援条件】
1.自治体が申請者(事業主体)
であること
2.当該廃タイヤが廃棄物であることを確認していること
3.自治体の撤去事業計画・予算の提示
4.支援額は、撤去費用総額の2/3以下で3,000万円を
上限とする
なお、一括撤去が困難な場合は、複数年に分割して撤
去することを妨げない。但し、次の2条件を付する
【運用手順】
① JATMA支部が窓口となり、自治体と当該案件に
ついて協議
② JATMA本部事務局で申請書を受理
・リサイクル部会で受理可否を審議
・環境委員会で審議
・総務委員会で審議・決定
・理事会に報告
・2年目以降の優先順位は低位とする
支援決定
・原状回復支援費は、年度毎の精算とする
(通知書の交付)
5.原因者、排出者及び関係者の責任追及が行なわれて
いること
6.行政指導等が行われていること
自治体による撤去作業の実施
7.生活環境保全上の問題(蚊・ハエの発生、地域住民の
苦情、火災・崩落の恐れ等)
があること
終了報告
8.第3者の権利が存在していないこと
9.処理委託先及び再生利用先が適正であること
10.
再発防止策が講じられていること
11.
解体業者のル−トから発生するものは対象外
12.
支援費の拠出が寄附行為に該当しない措置が可能な
こと
(事業費負担金等)
【精算手順】
①
②
③
④
事業報告書の受理・審査
支援額確定通知書交付
支援請求書の受理
支援額支払い
備考:JATMA 原状回復支援費の限度を超える案件については、
(財)産業廃棄物処理事業振興財団の制度を紹介する。
20
Ⅴ
参考資料
1)自動車とタイヤ
① 2014年12月末現在の自動車保有台数は、7,685万台・前年比0.7%増となり、その取り替え用として7,389万本・前年比3.5%
増の市販用タイヤ(四輪計)を供給している。
2014年自動車保有台数と市販用タイヤ販売本数
(表17)
単位:保有台数/千台、販売本数/千本、前年比/%
自動車保有台数
実 績
前年比
乗用車
60,668
101.1
トラック・バス
16,186
99.6
合 計
76,854
100.7
市販用タイヤ販売本数
実 績
前年比
乗用車用タイヤ
53,956
103.5
商用車用タイヤ
19,934
合 計
73,890
自動車保有台数と市販用タイヤの推移(図18)
市販用タイヤ本数
/百万本
自動車保有台数
/百万台
90
90
80
保有台数
70
80
70
市販用タイヤ
60
60
50
50
103.3
40
40
103.5
30
30
20
20
10
10
資料/国土交通省・JATMA
0 2005
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 0
② 2014年の国内自動車生産台数は、978万台・前年比1.5%増となった。新車用タイヤ販売本数(四輪計)は、4,505万本の前
年並みとなっている。
2014年自動車生産台数と新車用タイヤ販売本数
(表18)
単位:生産台数/千台、販売本数/千本、前年比/%
自動車生産台数
実 績
前年比
乗用車
8,277
101.1
トラック・バス
1,498
104.0
合 計
9,775
101.5
新車用タイヤ販売本数
実 績
前年比
乗用車用タイヤ
37,752
98.6
商用車用タイヤ
7,302
45,054
合 計
自動車生産台数と新車用タイヤの推移(図19)
新車用タイヤ本数
/百万本
自動車生産台数
/百万台
90
90
80
80
70
70
60
新車用タイヤ
60
50
50
107.9
40
40
100.0
30
30
資料/自工会・JATMA
20
10
0 2005
生産台数
20
10
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 0
21
2)タイヤの流通経路
自動車タイヤの流通は、①新車用、②市販用、③輸出用の3チャネルに分けられる。とりわけ、市販用の流通経路は図20の通
り、ディーラーをキーステーションとして多岐に亘っている。主な流通経路は全国のディーラーから運輸・バス・タクシー
会社及び官公庁等の大口ユーザーへの直接販売と、タイヤ取扱店から末端ユーザーに販売される間接販売に大別される。
また、市販用タイヤを扱うディーラーは約100社、タイヤ取扱店は約12万店に及んでいる。なお、2014年のチャネル別販売構
成比(本数)は、新車用26.6%・市販用43.4%・輸出用30.0%となった。
自動車タイヤの流通経路(図20)
自動車タイヤ販売構成比の推移(本数)
(図21)
2014
新車用
市販用
輸出用
26.6%
43.4%
30.0%
2013
27.2%
42.9%
29.9%
2012
27.9%
タイヤメーカー
新車用
市販用
輸出用
2011
23.3%
2010
26.3%
2009
ディーラー
約100社
その他
オートショップ
自動車整備工場
ガソリンスタンド
カーディーラー
タイヤショップ
タイヤ取扱店
39.6%
37.1%
36.0%
37.7%
38.4%
36.6%
2008
29.2%
33.9%
36.9%
2007
29.1%
34.9%
36.0%
2006
28.7%
20
34.9%
36.4%
27.3%
0
間接輸出︵商社︶
自家用ユーザー
営業用ユーザー
大口ユーザー
国内車用
輸出車用
直接輸出
カーメーカー
25.0%
2005
約120,000店
22
31.0%
41.1%
36.2%
36.5%
40
60
80
100%
Ⅴ . 参考資料
3)タイヤの原材料
自動車タイヤは①原料ゴム②タイヤコード③カーボンブラック④ビードワイヤー⑤配合剤等100種類を超える原材料で構成
されている。このうち約半分の原材料は石油(ナフサ)を原料とする化学製品であり、石油に対する依存度は高い。タイヤ原
材料重量の構成割合は、約半分がゴム(天然ゴム29%、合成ゴム22%)から構成され、次いで補強材25%、タイヤコード14%
の順となっている。
基本構成(表19)
基本構成
主な構成種類の例
ゴム
天然ゴム、合成ゴム
配合剤
加硫剤、加硫促進剤、促進助剤、
老化防止剤、充てん剤、軟化剤
補強剤
カーボンブラック、シリカ
タイヤコード
スチールコード、テキスタイルコード
2014年自動車タイヤ用主要原材料消費量(表20)
原材料
タイヤコード
ゴム
消費量
前年比
スチール
232,360
104.1
ナイロン
17,940
99.6
ポリエステル
42,152
99.1
3,610
113.7
その他
734
102.4
合 計
296,796
103.2
天然ゴム
618,744
99.4
合成ゴム
480,042
100.4
レーヨン
合 計
補強剤
単位:消費量/トン、
前年比/%
1,098,786
99.9
538,526
99.7
資料/JATMA
タイヤ原材料重量構成比(図22)
タイヤコード 13.7%
テキスタイル 3.0%
スチール 10.7%
補強剤 24.9%
配合剤 5.9%
ビードワイヤー 4.7%
2014
100%
ゴム 50.8%
合成ゴム 22.2%
天然ゴム 28.6%
23
4)世界のタイヤ生産動向
IRSG(国際ゴム研究会)によると、2014年の世界のタイヤ生産量は、1,585万トン・前年比5%増と推定される。アジア・大洋
州で世界の生産量の65%を占め、その中で中国は39%、日本は7%と推定される。
タイヤ地域別生産動向(表21)
単位 :生産ゴム量/千トン、構成比・前年比/%
2011
アジア・大洋州
前年比
8,884
2012
103
前年比
9,186
2013
103
9,700
前年比
2014
106
前年比
10,324
106
65
(中国)
(4,990) (103)
(5,265) (106)
(5,684) (108)
(6,131) (108)
(39)
(日本)
(1,119)
(1,074)
(1,113) (104)
(1,135) (102)
(7)
欧州・中近東・アフリカ
北米・中南米
合 計
3,044
(95)
109
(96)
2,790
92
2,740
98
2,806
102
2,747
107
2,613
95
2,665
102
2,718
102
17
105
14,587
99
15,108
104
15,849
105
100
資料/ IRSG(国際ゴム研究会)
タイヤ地域別生産動向(図23)
中国
欧州・中近東・アフリカ
700
499
527
568
613
700
北米・中南米
日本
700
304
279
241
2011
2012
2013
700
281
0
0
18
14,674
注)端数処理により、各地域の合算値と合計は一致しない。
2011
2012
2013
2014
2014
0
アジア・大洋州(除く、中国・日本)
700
0
278
285
290
306
2011
2012
2013
2014
資料/IRSG(国際ゴム研究会)
注)①ゴム量ベースで、万トン単位に表示した数値。
②自動車用以外のタイヤも含む。
24
構成比
112
107
111
114
2011
2012
2013
2014
0
275
261
267
272
2011
2012
2013
2014
会員企業の自動車タイヤ工場分布図(2015年5月現在)
ブリヂストン彦根工場
●
住友ゴム工業泉大津工場
●
東洋ゴム工業仙台工場
●
●
●
横浜ゴム尾道工場
●
住友ゴム工業白河工場
●
ブリヂストン防府工場 ●
●
●
ブリヂストン下関工場 ●
ブリヂストン北九州工場 ●
●
ブリヂストン那須工場
ブリヂストン甘木工場 ●
●
ブリヂストン栃木工場
●
●
●
●
●
●
●
ブリヂストン東京工場
●●
●
ブリヂストン鳥栖工場 ●
●
●
ブリヂストン久留米工場 ●
横浜ゴム三島工場
●
横浜ゴム新城工場
●
横浜ゴム新城南工場
●
住友ゴム工業名古屋工場
●
横浜ゴム三重工場
●
東洋ゴム工業桑名工場
●
●
●
●
住友ゴム工業宮崎工場 ●
●
●
●
4月8日はタイヤの日、あなたのタイヤも点検を
http://www.jatma.or.jp
本 部 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3- 8- 21(虎ノ門33森ビル8階) ■総務部(総務・経理)
03
(3435)
9091
(広報)
03
(3435)
9092
■技術部
03
(3435)
9094
03
(3435)
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(検査・事故防)
■業務部
03
(3435)
9095
03
(5408)
5051
■環境部
支部・検査所
北海道 〒060-0041
東 北 〒980-0811
関 東 〒110-0015
中 部 〒453-0016
近 畿 〒530-0035
中 国 〒730-0036
九 州 〒812-0007
北海道札幌市中央区大通り東2-13
宮城県仙台市青葉区一番町1-7-8
東京都台東区東上野1-9-6(U-PALビル)
愛知県名古屋市中村区竹橋町28-15
大阪府大阪市北区同心1-9-20
広島県広島市中区袋町8-18
福岡県福岡市博多区東比恵2-20-4
011
(281)
3671
022
(227)
8118
03
(3832)
8661
052
(452)
3907
06
(6351)
6747
082
(247)
1524
092
(411)
3536
03
(3435)
9097
〃
〃
〃
〃
03
(5408)
5053
011
(241)
4889
022
(222)
6979
03
(3832)
8663
052
(452)
3908
06
(6351)
2519
082
(247)
9541
092
(411)
7781
2015.7
25
自動車タイヤ・チューブ生産実績
タイヤ本数
トラック・バス用
ゴム量
タイヤ本数
小形トラック用
ゴム量
タイヤ本数
乗用車用
ゴム量
タイヤ本数
建設車両用
ゴム量
タイヤ本数
産業車両用
ゴム量
タイヤ本数
その他
ゴム量
タイヤ本数
合 計
ゴム量
2005
14,639
(104.4)
371,681
(103.8)
26,771
(100.3)
178,709
(101.4)
134,806
(101.8)
617,709
(104.2)
519
(101.4)
122,949
(104.1)
827
(88.4)
9,395
(95.2)
8,953
(101.5)
30,961
(103.1)
186,515
(101.7)
1,331,404
(103.6)
2006
14,837
(101.4)
380,344
(102.3)
26,485
(98.9)
176,636
(98.8)
134,594
(99.8)
625,274
(101.2)
554
(106.7)
130,611
(106.2)
721
(87.2)
8,721
(92.8)
8,441
(94.3)
30,187
(97.5)
185,632
(99.5)
1,351,773
(101.5)
2007
14,394
(97.0)
370,286
(97.4)
25,082
(94.7)
164,489
(93.1)
136,731
(101.6)
643,085
(102.8)
588
(106.1)
142,492
(109.1)
748
(103.7)
9,144
(104.9)
8,286
(98.2)
28,836
(95.5)
185,829
(100.1)
1,358,332
(100.5)
2008
14,140
(98.2)
363,618
(98.2)
23,986
(95.6)
159,078
(96.7)
135,815
(99.3)
633,863
(98.6)
588
(100.0)
157,097
(110.3)
763
(102.0)
9,108
(99.6)
7,371
(89.0)
25,618
(88.8)
182,663
(98.3)
1,348,382
(99.3)
2009
9,450
(66.8)
240,743
(66.2)
18,915
(78.9)
122,208
(76.8)
107,409
(79.1)
485,515
(76.6)
293
(49.8)
117,670
(74.9)
429
(56.2)
4,696
(51.6)
4,642
(63.0)
15,272
(59.6)
141,138
(77.3)
986,104
(73.1)
※①資料:JATMA
※②その他は、農業機械用、二輪自動車用、運搬車用の合計。ゴム量にはフラップ・リムバンドも含む。
※③2001年より、トラック・バス用、小形トラック用タイヤについて品種間区分の変更があった。
タイヤ本数=千本、ゴム量=トン、( )内は前年比=%
2010
2011
2012
2013
2014
11,208
11,387
10,843
10,808
11,001
(118.6)
(101.6)
(95.2)
(99.7)
(101.8)
281,604
282,053
263,370
259,638
263,082
(117.0)
(100.2)
(93.4)
(98.6)
(101.3)
22,176
22,604
23,194
24,682
24,649
(117.2)
(101.9)
(102.6)
(106.4)
(99.9)
141,588
144,734
142,125
146,561
148,518
(115.9)
(102.2)
(98.2)
(103.1)
(101.3)
130,530
126,998
120,609
119,485
120,005
(121.5)
(97.3)
(95.0)
(99.1)
(100.4)
599,075
583,792
535,354
523,064
526,341
(123.4)
(97.4)
(91.7)
(97.7)
(100.6)
438
525
504
453
479
(149.5)
(119.9)
(96.0)
(89.9)
(105.7)
152,870
181,585
188,224
181,232
164,831
(129.9)
(118.8)
(103.7)
(96.3)
(91.0)
449
476
442
399
453
(104.7)
(106.0)
(92.9)
(90.3)
(113.5)
5,451
5,899
5,744
4,864
5,761
(116.1)
(108.2)
(97.4)
(84.7)
(118.4)
4,906
4,452
3,607
3,804
3,838
(105.7)
(90.7)
(81.0)
(105.5)
(100.9)
15,123
13,900
12,088
12,591
12,529
(99.0)
(91.9)
(87.0)
(104.2)
(99.5)
169,707
166,442
159,199
159,631
160,425
(120.2)
(98.1)
(95.6)
(100.3)
(100.5)
1,195,711 1,211,963 1,146,905 1,127,950 1,121,062
(121.3)
(101.4)
(94.6)
(98.3)
(99.4)
自動車タイヤ・チューブ国内出荷実績
タイヤ本数
トラック・バス用
ゴム量
タイヤ本数
小形トラック用
ゴム量
タイヤ本数
乗用車用
ゴム量
タイヤ本数
建設車両用
ゴム量
タイヤ本数
産業車両用
ゴム量
タイヤ本数
その他
ゴム量
タイヤ本数
合 計
ゴム量
2005
6,441
(102.0)
141,192
(101.0)
16,934
(98.0)
93,992
(97.2)
81,326
(96.7)
342,992
(98.1)
207
(107.8)
17,208
(110.5)
785
(91.8)
8,267
(98.0)
4,975
(99.6)
17,497
(100.6)
110,668
(97.3)
621,148
(99.0)
2006
6,687
(103.8)
147,320
(104.3)
17,070
(100.8)
94,671
(100.7)
83,538
(102.7)
360,177
(105.0)
215
(103.9)
16,758
(97.4)
726
(92.5)
8,079
(97.7)
4,485
(90.2)
16,269
(93.0)
112,721
(101.9)
643,274
(103.6)
2007
6,681
(99.9)
147,205
(99.9)
16,563
(97.0)
92,450
(97.7)
82,987
(99.3)
363,280
(100.9)
217
(100.9)
18,594
(111.0)
733
(101.0)
8,413
(104.1)
4,223
(94.2)
15,399
(94.7)
111,404
(98.8)
645,341
(100.3)
2008
6,300
(94.3)
138,982
(94.4)
15,227
(91.9)
86,314
(93.4)
81,240
(97.9)
348,690
(96.0)
192
(88.5)
18,487
(99.4)
762
(104.0)
8,686
(103.2)
4,003
(94.8)
15,609
(101.4)
107,724
(96.7)
616,768
(95.6)
2009
4,319
(68.6)
94,056
(67.7)
11,863
(77.9)
64,126
(74.3)
64,410
(79.3)
260,861
(74.8)
102
(53.1)
7,514
(40.6)
470
(61.7)
5,184
(59.7)
2,676
(66.9)
9,914
(63.5)
83,840
(77.8)
441,655
(71.6)
※①資料:JATMA
※②その他は、農業機械用、二輪自動車用、運搬車用の合計。ゴム量にはフラップ・リムバンドも含む。
※③2001年より、トラック・バス用、小形トラック用タイヤについて品種間区分の変更があった。
タイヤ本数=千本、ゴム量=トン、( )内は前年比=%
2010
2011
2012
2013
2014
5,166
5,647
5,611
6,051
6,294
(119.6)
(109.3)
(99.4)
(107.8)
(104.0)
111,821
121,806
118,001
128,194
132,039
(118.9)
(108.9)
(96.9)
(108.6)
(103.0)
14,130
14,576
16,313
18,034
17,766
(119.1)
(103.2)
(111.9)
(110.5)
(98.5)
74,287
76,891
84,184
89,746
90,023
(115.8)
(103.5)
(109.5)
(106.6)
(100.3)
77,274
76,304
81,640
81,411
81,736
(120.0)
(98.7)
(107.0)
(99.7)
(100.4)
315,780
304,580
319,184
318,344
319,414
(121.1)
(96.5)
(104.8)
(99.7)
(100.3)
140
172
169
188
199
(137.3)
(122.9)
(98.3)
(111.2)
(105.9)
12,757
16,152
14,985
12,823
14,406
(169.8)
(126.6)
(92.8)
(85.6)
(112.3)
556
608
545
539
568
(118.3)
(109.4)
(89.6)
(98.9)
(105.4)
6,230
6,825
6,157
6,124
6,414
(120.2)
(109.6)
(90.2)
(99.5)
(104.7)
2,641
2,528
2,261
2,097
2,091
(98.7)
(95.7)
(89.4)
(92.8)
(99.7)
9,971
9,464
8,961
8,786
8,797
(100.6)
(94.9)
(94.7)
(98.1)
(100.1)
99,907
99,835
106,539
108,320
108,654
(119.2)
(99.9)
(106.7)
(101.7)
(100.3)
530,846
535,718
551,472
564,017
571,093
(120.2)
(100.9)
(102.9)
(102.3)
(101.3)
自動車タイヤ・チューブ輸出出荷実績
タイヤ本数
トラック・バス用
ゴム量
タイヤ本数
小形トラック用
ゴム量
タイヤ本数
乗用車用
ゴム量
タイヤ本数
建設車両用
ゴム量
タイヤ本数
産業車両用
ゴム量
タイヤ本数
その他
ゴム量
タイヤ本数
合 計
ゴム量
2005
8,252
(107.3)
232,049
(106.5)
10,192
(101.8)
86,924
(103.6)
52,531
(107.3)
267,417
(108.9)
327
(98.5)
105,961
(103.1)
151
(85.3)
2,078
(91.0)
3,312
(101.6)
12,925
(105.1)
74,765
(106.2)
707,354
(106.4)
2006
8,002
(97.0)
229,625
(99.0)
9,516
(93.4)
82,301
(94.7)
51,627
(98.3)
266,372
(99.6)
359
(109.8)
113,909
(107.5)
141
(93.4)
2,225
(107.1)
3,268
(98.7)
13,200
(102.1)
72,913
(97.5)
707,632
(100.0)
2007
7,760
(97.0)
224,257
(97.7)
8,939
(93.9)
75,470
(91.7)
54,355
(105.3)
282,519
(106.1)
388
(108.1)
122,943
(107.9)
146
(103.5)
2,304
(103.6)
3,500
(107.1)
13,068
(99.0)
75,088
(103.0)
720,561
(101.8)
2008
7,743
(99.8)
224,628
(100.2)
8,800
(98.4)
73,511
(97.4)
54,351
(100.0)
281,589
(99.7)
401
(103.4)
137,891
(112.2)
118
(80.8)
2,064
(89.6)
3,531
(100.9)
13,310
(101.9)
74,944
(99.8)
732,993
(101.7)
2009
5,288
(68.3)
152,284
(67.8)
7,347
(83.5)
61,294
(83.4)
44,139
(81.2)
229,881
(81.6)
241
(60.1)
112,522
(81.6)
108
(91.5)
1,692
(82.0)
2,353
(66.6)
9,879
(74.2)
59,476
(79.4)
567,552
(77.4)
※①資料:JATMA
※②その他は、農業機械用、二輪自動車用、運搬車用の合計。ゴム量にはフラップ・リムバンドも含む。
※③2001年より、トラック・バス用、小形トラック用タイヤについて品種間区分の変更があった。
タイヤ本数=千本、ゴム量=トン、( )内は前年比=%
2010
2011
2012
2013
2014
6,011
5,803
5,208
4,630
4,739
(113.7)
(96.5)
(89.7)
(88.9)
(102.4)
171,056
163,608
146,529
129,486
133,266
(112.3)
(95.6)
(89.6)
(88.4)
(102.9)
8,122
8,184
6,867
6,616
6,840
(110.5)
(100.8)
(83.9)
(96.3)
(103.4)
68,985
69,691
59,288
57,844
59,719
(112.5)
(101.0)
(85.1)
(97.6)
(103.2)
53,420
51,097
39,953
38,182
39,070
(121.0)
(95.7)
(78.2)
(95.6)
(102.3)
280,881
274,091
216,362
204,849
209,103
(122.2)
(97.6)
(78.9)
(94.7)
(102.1)
350
408
388
335
346
(145.2)
(116.6)
(95.1)
(86.3)
(103.3)
140,328
166,756
174,104
170,369
151,308
(124.7)
(118.8)
(104.4)
(97.9)
(88.8)
109
78
59
56
70
(100.9)
(71.6)
(75.6)
(94.9)
(125.0)
2,044
1,866
1,840
1,355
1,841
(120.8)
(91.3)
(98.6)
(73.6)
(135.9)
2,704
2,304
1,682
2,000
2,035
(114.9)
(85.2)
(73.0)
(118.9)
(101.8)
10,514
8,985
7,163
7,678
7,763
(106.4)
(85.5)
(79.7)
(107.2)
(101.1)
70,716
67,874
54,157
51,819
53,100
(118.9)
(96.0)
(79.8)
(95.7)
(102.5)
673,808
684,997
605,286
571,581
563,000
(118.7)
(101.7)
(88.4)
(94.4)
(98.5)
新車用タイヤ販売本数実績
2005
トラック・バス用
小形トラック用
乗用車用
四輪車合計
1,207
(108.2)
6,919
(99.6)
42,703
(103.7)
50,829
(103.2)
2006
1,282
(106.2)
6,986
(101.0)
45,986
(107.7)
54,254
(106.7)
2007
1,243
(97.0)
6,471
(92.6)
47,782
(103.9)
55,496
(102.3)
2008
1,217
(97.9)
6,277
(97.0)
47,443
(99.3)
54,937
(99.0)
2009
582
(47.8)
4,290
(68.3)
33,551
(70.7)
38,423
(69.9)
77
90
96
88
37
(114.9)
(116.9)
(106.7)
(91.7)
(42.0)
403
426
456
412
149
産業車両用
(126.3)
(105.7)
(107.0)
(90.4)
(36.2)
630
642
627
690
522
農業機械用
(108.4)
(101.9)
(97.7)
(110.0)
(75.7)
2,346
2,485
2,379
1,933
970
モータサイクル用
(117.1)
(105.9)
(95.7)
(81.3)
(50.2)
1,531
1,276
1,065
802
221
運搬車用
(91.8)
(83.3)
(83.5)
(75.3)
(27.6)
55,816
59,173
60,119
58,862
40,322
合計
(103.6)
(106.0)
(101.6)
(97.9)
(68.5)
※①資料:JATMA (会員のみ)
※②2001年より、トラック・バス用、小形トラック用タイヤについて品種間区分の変更があった。
※③輸入品を含む。
建設車両用
2010
2011
単位:タイヤ本数=千本、( )内は前年比=%
2012
2013
2014
900
(154.6)
4,990
(116.3)
40,989
(122.2)
46,879
(122.0)
989
(109.9)
4,591
(92.0)
34,827
(85.0)
40,407
(86.2)
1,131
(114.4)
5,109
(111.3)
40,376
(115.9)
46,616
(115.4)
1,180
(104.3)
5,588
(109.4)
38,295
(94.8)
45,063
(96.7)
1,402
(118.8)
5,900
(105.6)
37,752
(98.6)
45,054
(100.0)
65
(175.7)
223
(149.7)
519
(99.4)
996
(102.7)
279
(126.2)
48,961
(121.4)
83
(127.7)
245
(109.9)
566
(109.1)
951
(95.5)
137
(49.1)
42,389
(86.6)
90
(108.4)
248
(101.2)
556
(98.2)
960
(100.9)
56
(40.9)
48,526
(114.5)
101
(112.2)
230
(92.7)
524
(94.2)
986
(102.7)
24
(42.9)
46,928
(96.7)
108
(106.9)
244
(106.1)
537
(102.5)
1,039
(105.4)
31
(129.2)
47,013
(100.2)
市販用タイヤ販売本数実績
2005
トラック・バス用
小形トラック用
乗用車用
四輪車合計
5,494
(101.7)
14,389
(100.1)
51,299
(103.7)
71,182
(102.8)
2006
5,608
(102.1)
14,462
(100.5)
51,931
(101.2)
72,001
(101.2)
2007
5,588
(99.6)
14,057
(97.2)
49,504
(95.3)
69,149
(96.0)
2008
5,091
(91.1)
13,103
(93.2)
46,952
(94.8)
65,146
(94.2)
2009
4,042
(79.4)
11,959
(91.3)
43,124
(91.8)
59,125
(90.8)
128
131
132
117
76
(108.5)
(102.3)
(100.8)
(88.6)
(65.0)
770
756
741
711
530
産業車両用
(99.9)
(98.2)
(98.0)
(96.0)
(74.5)
195
167
130
120
110
農業機械用
(95.6)
(85.6)
(77.8)
(92.3)
(91.7)
2,198
2,147
2,096
2,092
1,877
モータサイクル用
(98.2)
(97.7)
(97.6)
(99.8)
(89.7)
46
40
38
35
33
運搬車用
(97.9)
(87.0)
(95.0)
(92.1)
(94.3)
74,519
75,242
72,286
68,221
61,751
合計
(102.6)
(101.0)
(96.1)
(94.4)
(90.5)
※①資料:JATMA (会員のみ)
※②2001年より、トラック・バス用、小形トラック用タイヤについて品種間区分の変更があった。
※③輸入品を含む。
建設車両用
2010
2011
単位:タイヤ本数=千本、( )内は前年比=%
2012
2013
2014
4,620
(114.3)
12,769
(106.8)
46,908
(108.8)
64,297
(108.7)
4,931
(106.7)
13,731
(107.5)
50,448
(107.5)
69,110
(107.5)
4,727
(95.9)
13,820
(100.6)
50,119
(99.3)
68,666
(99.4)
5,026
(106.3)
14,272
(103.3)
52,109
(104.0)
71,407
(104.0)
5,319
(105.8)
14,615
(102.4)
53,956
(103.5)
73,890
(103.5)
87
(114.5)
593
(111.9)
114
(103.6)
1,908
(101.7)
29
(87.9)
67,028
(108.5)
102
(117.2)
635
(107.1)
109
(95.6)
1,702
(89.2)
28
(96.6)
71,686
(106.9)
94
(92.2)
565
(89.0)
103
(94.5)
1,637
(96.2)
27
(96.4)
71,092
(99.2)
101
(107.4)
583
(103.2)
100
(97.1)
1,604
(98.0)
30
(111.1)
73,825
(103.8)
105
(104.0)
597
(102.4)
93
(93.0)
1,551
(96.7)
28
(93.3)
76,264
(103.3)
市販用タイヤ夏冬用別販売本数実績(四輪車用)
総本数
トラック・バス用
夏用
冬用
総本数
小形トラック用
夏用
冬用
総本数
乗用車用
夏用
冬用
総本数
合計
夏用
冬用
2005
5,494
(101.7)
3,465
(99.3)
2,029
(106.2)
14,389
(100.1)
10,245
(99.5)
4,144
(101.8)
51,299
(103.7)
35,343
(100.9)
15,956
(110.3)
71,182
(102.8)
49,053
(100.5)
22,129
(108.2)
2006
5,608
(102.1)
3,401
(98.2)
2,208
(108.8)
14,462
(100.5)
9,858
(96.2)
4,604
(111.1)
51,931
(101.2)
34,417
(97.4)
17,514
(109.8)
72,001
(101.2)
47,675
(97.2)
24,326
(109.9)
2007
5,588
(99.6)
3,511
(103.2)
2,077
(94.1)
14,057
(97.2)
9,911
(100.5)
4,146
(90.1)
49,504
(95.3)
34,859
(101.3)
14,645
(83.6)
69,149
(96.0)
48,281
(101.3)
20,868
(85.8)
2008
5,091
(91.1)
3,331
(94.9)
1,760
(84.7)
13,103
(93.2)
9,561
(96.5)
3,542
(85.4)
46,952
(94.8)
33,564
(96.3)
13,388
(91.4)
65,146
(94.2)
46,456
(96.2)
18,690
(89.6)
2009
4,042
(79.4)
2,587
(77.7)
1,455
(82.7)
11,959
(91.3)
8,901
(93.1)
3,058
(86.3)
43,124
(91.8)
31,183
(92.9)
11,941
(89.2)
59,125
(90.8)
42,671
(91.9)
16,454
(88.0)
※①資料:JATMA (会員のみ)
※②2001年より、トラック・バス用、小形トラック用タイヤについて品種間区分の変更があった。
※③1998年以降、オールシーズン用タイヤは夏用に含む。
2010
4,620
(114.3)
2,923
(113.0)
1,697
(116.6)
12,769
(106.8)
9,344
(105.0)
3,425
(112.0)
46,908
(108.8)
33,620
(107.8)
13,288
(111.3)
64,297
(108.7)
45,887
(107.5)
18,410
(111.9)
単位:タイヤ本数=千本、( )内は前年比=%
2011
2012
2013
2014
4,931
4,727
5,026
5,319
(106.7)
(95.9)
(106.3)
(105.8)
2,969
2,710
2,961
3,090
(101.6)
(91.3)
(109.3)
(104.4)
1,962
2,017
2,065
2,229
(115.6)
(102.8)
(102.4)
(107.9)
13,731
13,820
14,272
14,615
(107.5)
(100.6)
(103.3)
(102.4)
9,654
9,547
9,750
9,863
(103.3)
(98.9)
(102.1)
(101.2)
4,077
4,273
4,522
4,752
(119.0)
(104.8)
(105.8)
(105.1)
50,448
50,119
52,109
53,956
(107.5)
(99.3)
(104.0)
(103.5)
34,394
33,366
33,738
34,979
(102.3)
(97.0)
(101.1)
(103.7)
16,054
16,753
18,371
18,977
(120.8)
(104.4)
(109.7)
(103.3)
69,110
68,666
71,407
73,890
(107.5)
(99.4)
(104.0)
(103.5)
47,017
45,623
46,449
47,932
(102.5)
(97.0)
(101.8)
(103.2)
22,093
23,043
24,958
25,958
(120.0)
(104.3)
(108.3)
(104.0)
財務省通関統計自動車タイヤ・チューブ輸出実績
タイヤ本数
アジア
金 額
タイヤ本数
中近東
金 額
タイヤ本数
欧州
金 額
タイヤ本数
北米
金 額
タイヤ本数
中南米
金 額
タイヤ本数
アフリカ
金 額
タイヤ本数
大洋州
金 額
タイヤ本数
合計
金 額
※資料:財務省通関輸出実績
2005
2006
2007
2008
8,549
9,002
9,063
9,129
(88.0)
(105.3)
(100.7)
(100.7)
546,351
626,039
680,002
799,530
(97.6)
(114.6)
(108.6)
(117.6)
11,416
11,775
13,921
14,702
(111.2)
(103.1)
(118.2)
(105.6)
688,061
787,641
956,237 1,184,574
(120.6)
(114.5)
(121.4)
(123.9)
20,567
20,275
22,170
22,200
(108.1)
(98.6)
(109.3)
(100.1)
1,222,552 1,288,941 1,668,181 1,849,351
(111.7)
(105.4)
(129.4)
(110.9)
26,484
24,792
22,090
20,729
(111.7)
(93.6)
(89.1)
(93.8)
1,604,256 1,659,175 1,529,500 1,613,517
(114.8)
(103.4)
(92.2)
(105.5)
3,559
3,673
3,815
4,512
(119.5)
(103.2)
(103.9)
(118.3)
255,035
295,779
351,155
437,762
(119.3)
(116.0)
(118.7)
(124.7)
2,253
2,142
2,329
2,140
(103.7)
(95.0)
(108.7)
(91.9)
243,941
247,077
274,414
289,539
(105.2)
(101.3)
(111.1)
(105.5)
3,711
3,683
4,214
3,959
(100.5)
(99.2)
(114.4)
(94.0)
363,509
373,273
462,104
490,931
(109.1)
(102.7)
(123.8)
(106.2)
76,539
75,342
77,602
77,371
(106.9)
(98.4)
(103.0)
(99.7)
4,923,705 5,277,926 5,921,593 6,665,204
(111.9)
(107.2)
(112.2)
(112.6)
単位:タイヤ本数=千本、金額=FOB千ドル、( )内は前年比=%
2009
2010
2011
2012
2013
2014
6,999
7,560
7,827
6,477
5,985
6,356
(76.7)
(108.0)
(103.5)
(82.8)
(92.4)
(106.2)
674,912
808,485 1,031,338 1,054,305
962,418
836,093
(84.4)
(119.8)
(127.6)
(102.2)
(91.3)
(86.9)
13,412
13,627
12,031
10,606
10,333
10,370
(91.2)
(101.6)
(88.3)
(88.2)
(97.4)
(100.4)
1,107,936 1,173,872 1,263,993 1,234,746 1,087,672
977,794
(93.5)
(106.0)
(107.7)
(97.7)
(88.1)
(89.9)
15,070
18,908
21,108
17,057
15,392
15,324
(67.9)
(125.5)
(111.6)
(80.8)
(90.2)
(99.6)
1,162,604 1,486,981 1,928,789 1,725,179 1,509,561 1,377,041
(62.9)
(127.9)
(129.7)
(89.4)
(87.5)
(91.2)
17,352
23,016
19,353
14,152
13,599
13,996
(83.7)
(132.6)
(84.1)
(73.1)
(96.1)
(102.9)
1,359,334 1,870,321 2,064,587 1,907,040 1,674,369 1,608,169
(84.2)
(137.6)
(110.4)
(92.4)
(87.8)
(96.0)
3,086
4,365
3,993
3,160
3,407
3,556
(68.4)
(141.4)
(91.5)
(79.1)
(107.8)
(104.4)
410,729
573,743
727,322
817,381
806,013
675,734
(93.8)
(139.7)
(126.8)
(112.4)
(98.6)
(83.8)
1,771
2,274
2,085
2,146
1,868
2,284
(82.8)
(128.4)
(91.7)
(102.9)
(87.0)
(122.3)
273,759
338,985
369,284
433,173
408,086
357,368
(94.5)
(123.8)
(108.9)
(117.3)
(94.2)
(87.6)
3,332
3,697
3,243
3,093
3,029
2,747
(84.2)
(111.0)
(87.7)
(95.4)
(97.9)
(90.7)
442,356
589,773
763,649
802,393
697,401
537,353
(90.1)
(133.3)
(129.5)
(105.1)
(86.9)
(77.1)
61,022
73,447
69,640
56,691
53,613
54,633
(78.9)
(120.4)
(94.8)
(81.4)
(94.6)
(101.9)
5,431,630 6,842,160 8,148,962 7,974,217 7,145,520 6,369,552
(81.5)
(126.0)
(119.1)
(97.9)
(89.6)
(89.1)
財務省通関統計自動車タイヤ・チューブ輸入実績
タイヤ本数
乗用車用タイヤ
金 額
タイヤ本数
商用車用タイヤ
金 額
タイヤ本数
モータサイクル用タイヤ
金 額
タイヤ本数
その他のタイヤ
金 額
チューブ
金 額
タイヤ本数
合 計
金 額
※資料:財務省通関輸入実績
2005
23,810
(126.4)
5,908,881
(126.1)
1,657
(100.5)
708,528
(105.3)
3,347
(110.2)
393,009
(111.0)
294
(105.8)
286,310
(131.5)
43,837
(109.7)
29,108
(122.3)
7,340,565
(123.0)
2006
25,925
(108.9)
7,147,540
(121.0)
2,707
(163.4)
1,046,032
(147.6)
3,155
(94.3)
398,770
(101.5)
384
(130.6)
405,295
(141.6)
42,523
(97.0)
32,171
(110.5)
9,040,160
(123.2)
2007
2008
24,089
23,572
(92.9)
(97.9)
7,261,682 7,386,186
(101.6)
(101.7)
3,207
3,145
(118.5)
(98.1)
1,159,415 1,124,280
(110.8)
(97.0)
3,091
2,895
(98.0)
(93.6)
463,459
382,082
(116.2)
(82.4)
423
510
(110.3)
(120.5)
528,694
712,295
(130.4)
(134.7)
128,103
421,909
(301.3)
(329.4)
30,811
30,122
(95.8)
(97.8)
9,541,352 10,026,752
(105.5)
(105.1)
2009
19,302
(81.9)
5,292,031
(71.6)
2,880
(91.6)
911,466
(81.1)
2,362
(81.6)
330,296
(86.4)
401
(78.6)
395,608
(55.5)
312,576
(74.1)
24,945
(82.8)
7,241,977
(72.2)
単位:タイヤ本数=千本、金額=CIF万円、( )内は前年比=%
2010
2011
2012
2013
2014
19,346
19,401
20,920
20,267
21,304
(100.2)
(100.3)
(107.8)
(96.9)
(105.1)
5,527,743 6,247,210 7,293,639 8,034,798 9,126,658
(104.5)
(113.0)
(116.8)
(110.2)
(113.6)
2,617
2,577
2,170
2,245
2,639
(90.9)
(98.5)
(84.2)
(103.5)
(117.6)
947,069 1,081,932 1,149,559 1,151,719 1,713,412
(103.9)
(114.2)
(106.3)
(100.2)
(148.8)
2,595
2,743
2,931
2,841
3,009
(109.9)
(105.7)
(106.9)
(96.9)
(105.9)
385,462
416,944
469,834
514,251
558,067
(116.7)
(108.2)
(112.7)
(109.5)
(108.5)
556
593
557
532
592
(138.7)
(106.7)
(93.9)
(95.5)
(111.3)
701,082
777,141
821,736
833,951
728,744
(177.2)
(110.8)
(105.7)
(101.5)
(87.4)
351,526
272,805
300,251
302,412
328,625
(112.5)
(77.6)
(110.1)
(100.7)
(108.7)
25,114
25,314
26,578
25,885
27,544
(100.7)
(100.8)
(105.0)
(97.4)
(106.4)
7,912,882 8,796,032 10,035,019 10,837,131 12,455,506
(109.3)
(111.2)
(114.1)
(108.0)
(114.9)
日本のタイヤ産業
2015
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