2016.02.29 www.monex.co.jp フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕 今週の注目ポイント 米国株 MARKET PICK UP 先週の米国株式市場-原油価格の上昇を好感し続伸- 前週終値 ダウ平均 騰落幅 S&P500 騰落幅 ナスダック総合指数 騰落幅 16,391.99 1,917.78 4,504.43 2月22日 16,620.66 +228.67 1,945.50 +27.72 4,570.61 66.18 2月23日 2月24日 16,431.78 -188.88 1,921.27 -24.23 4,503.58 -67.02 <先週の概況> 先週の米国株式市場で、ダウ平均は週間で 147 ドル高と前週から続伸しました。 S&P500 やナスダック総合指数もそれぞれ 上昇しました。国際エネルギー機関(IEA) が今年のシェールオイルの生産量が減少す るとの見込みを示したこと、サウジアラビ ア・ロシア・カタール・ベネズエラの 4 カ国 会談が 3 月にも開催される見込みとなった ことを受け、原油価格が上昇したことが好感 されました。 16,484.99 +53.21 1,929.80 +8.53 4,542.61 +39.02 2月25日 16,697.29 +212.30 1,951.70 +21.90 4,582.21 +39.60 2月26日 16,639.97 -57.32 1,948.05 -3.65 4,590.47 +8.27 週間騰落幅 週間騰落率 +247.98 +1.51% +30.27 +1.58% +86.04 +1.91% NYダウ平均とナスダック総合指数の推移 (ドル) (ポイント) 18,500 5,400 18,000 5,200 17,500 5,000 17,000 4,800 16,500 4,600 16,000 4,400 15,500 15,000 2015/01 NYダウ平均(左軸) 4,200 ナスダック総合指数(右軸) 4,000 2015/07 2016/01 (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成 米国株式市場バリュエーション 指数 予想PER(倍) PBR(倍) 15.1 16.3 19.3 ダウ平均 S&P500 ナスダック総合指数 予想配当利回り 2.9 2.7 3.3 2.8% 2.4% 1.3% (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成(2016年2月26日時点) ドル円と米国長期金利の推移 S&P500と騰落レシオの推移 2,150 2,100 2,050 2,000 1,950 1,900 1,850 S&P500(左軸) 騰落レシオ(右軸) 1,800 2015/01 2015/05 2015/09 (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成 2016/01 (%) (円) (%) 160 130 150 128 140 126 2.4 130 124 2.3 120 122 2.2 110 120 2.1 100 118 2 90 116 1.9 80 114 1.8 70 112 1.7 60 110 2015/01 2.6 ドル円(左軸) 米国10年債利回り(右軸) 2.5 1.6 2015/05 2015/09 (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成 –1– Copyright (C) 2016 Monex, Inc. All rights reserved. 2016/01 米国株 MARKET PICK UP 業種別リターン S&P500 業種別昨年来リターン S&P500 業種別週間リターン 電気通信サービス 3.6 情報技術 ヘルスケア 2.0 ヘルスケア 2.0 -2.0 -2.8 資本財・サービス 1.5 1.5 電気通信サービス -6.5 金融 金融 情報技術 -13.5 生活必需品 -14.0 エネルギー 素材 2.8 資本財・サービス -1.7 公益事業 3.1 一般消費財・サービス 4.7 一般消費財・サービス エネルギー 素材 6.9 生活必需品 1.2 0.4 0.4 公益事業 -27.0 -35 -30 -25 -20 -15 -10 -5 0 5 10 15 -0.1 -6 20 -4 -2 0 2 4 (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成 ダウ平均採用銘柄 6 (%) (%) (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成 週間騰落率ランキング 値上がり率ランキング(2/22-2/26) 値下がり率ランキング(2/22-2/26) ティッカー 銘柄名 週間騰落率(%) ティッカー 銘柄名 週間騰落率(%) UTX ユナイテッド・テクノロジーズ 10.7 CVX シェブロン -2.5 NKE ナイキ 5.5 KO ザ コカ・コーラカンパニー -1.4 INTC インテル 3.8 MSFT マイクロソフト -1.0 HD ホーム・デポ 3.8 XOM エクソンモービル -0.9 UNH ユナイテッドヘルス・グループ 3.1 PG プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー -0.8 WMT ウォルマート・ストアーズ 2.9 IBM IBM -0.8 BA ボーイング 2.6 CSCO シスコシステムズ -0.5 DD イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール 2.6 JPM JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー -0.5 PFE ファイザー 2.5 GS ゴールドマン・サックス・グループ 2.3 (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成 (出所)Bloombergのデータをもとにマネックス証券作成 <上昇> ダウ平均採用の 30 銘柄中 22 銘柄が上昇しました。ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は ハネウェル・インターナショナル(HON)と合併交渉を行っていると報じられたことから大きく 買われました。ただし、ユナイテッド・テクノロジーズは今後の協議を進めない方針を発表して います。 <下落> シェブロン(CVX)やエクソン・モービル(XOM)が下げたほか、マイクロソフト(MSFT)、 IBM(IBM)、シスコシステムズ(CSCO)などハイテクの一角が下げています。 –2– Copyright (C) 2016 Monex, Inc. All rights reserved. 米国株 MARKET PICK UP 先週発表された主な経済指標 中古住宅販売件数(年換算) 1月 547 万件 市場予想 24 日に発表された 1 月の中古住宅販売件数 533 万件 前月 545 万件 中古住宅販売件数(年率換算・季節調整済) (百万戸) は年換算 547 万件と、前月から小幅に増加し市 600 場予想を上回りました。 550 米住宅市場の回復は緩やかなペースで継続し 500 ているという見方を裏付ける結果だったと言え 450 そうです。 400 350 300 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (出所)トムソン・ロイターデータよりマネックス証券作成 今後発表される主な経済指標 2 月 ISM 非製造業景況感指数 市場予想 53.0 前月 53.5 ISM景況感指数(製造業・非製造業) 3 月 3 日に 2 月の ISM 非製造業景況感指数 65 が発表されます。1 月分は 12 月分から 2.3 ISM製造業 ISM非製造業 ポイントの大幅低下となり、米国の景気減速 60 が意識されるきっかけとなりました。 2 月分は市場予想では 53.0 と前月から小 55 幅に低下すると予想されています。 50 45 2014 2015 (出所)トムソン・ロイターデータよりマネックス証券作成 –3– Copyright (C) 2016 Monex, Inc. All rights reserved. 2016 米国株 MARKET PICK UP マーケットビュー-ISM 非製造業指数に注目- 先週のマーケットビューでは G20 財務相・中央銀行総裁会議を控えて様子見となりやすいのでは ないかと記しました。実際には原油価格の上昇などが好感され、米国株は堅調推移となりました。 今週は月初の週ということで、ISM 製造業指数・ISM 非製造業指数・雇用統計など重要指標が数多 く発表されます。中でも注目されるのは ISM 非製造業指数でしょう。前月の発表時には市場予想を 大幅に下回る悪化となり、3 月利上げ観測が大きく後退する結果となりました。同指数が一段の悪化 となれば、利上げ観測後退という好材料になる一方、米国の景気停滞可能性の高まりという本来的に ネガティブな要素であることから、株安につながる可能性もありそうです。 フィナンシャル・インテリジェンス部 –4– Copyright (C) 2016 Monex, Inc. All rights reserved. 益嶋 裕 米国株 MARKET PICK UP ご留意いただきたい事項 マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証 するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、そ の他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定 的判断を提供することはありません。 本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわ すものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除され ることがございます。 当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資 判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。 当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資 にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。 本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複 製・配布することはできません。 当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商 品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがありま す。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込 み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく 場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・ 証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。 なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、「リスク・手数料などの重要事項に関する 説明」をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。 マネックス証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 –5– Copyright (C) 2016 Monex, Inc. All rights reserved.
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