~クラウドファンディングと社会参加の形態の多様化~ 社会参加のあり 社会参加のあり方 のあり方の多様化とクラウドファンディング 多様化とクラウドファンディング 人的資本の 人的資本 の活用 【 受 け手:資金調達の 資金調達の手法としてのクラウドファンディング 手法としてのクラウドファンディング】 としてのクラウドファンディング】 金融資本の 金融資本 の活用 知識・スキルの 知識 ・スキルの提供 ・スキルの提供 <例:クラウドソーシング> クラウドソーシング> クラウドファンディングは、資金提供側の「個人(投資家)」と、資金調達が必要な「法人 もしくは個人等」を、仲介業者(プラットフォーム運営事業者)がインターネット上に構築 したプラットフォームを介して結びつける仕組みであり、企業やNPOなどにより、新たな プロジェクトの立ち上げ等に必要な資金の調達手段として活用されています。 資金の 資金の提供 <例:クラウドファンディング> クラウドファンディング> クラウドファンディングのプラットフォームには、資金調達者と資金提供者とのコミュニ ケーションの場としての側面もあることから、資金の調達に限らず、ファンコミュニティの 開拓、プロモーションやテストマーケティングとしての役割も期待されています。 すそ野の拡大 訪問による 訪問 による支援 による支援 < 例 :被災地観光> 被災地観光> 購入による 購入による支援 による支援 <例:地域産品の 地域産品の購入> 購入> 知識・スキルの 知識 ・スキルの提供 ・スキルの提供 < 例 :プロボノ> プロボノ> 資金の 資金 の提供 < 例 :投資> 投資> 【 出 し手:社会参加の 社会参加の1形態としてのクラウドファンディング 形態としてのクラウドファンディング】 としてのクラウドファンディング】 寄付行為などを除くと、これまで社会運動への参加形態は、「現場に赴き、直接的に活 動に関与すること」にほぼ限られていました。 資金の 資金 の提供 < 例 :寄付> 寄付> 時間・ 時間 ・労働力の 労働力の提供 < 例 :直接参加> 直接参加> しかし、近年、知識やスキル、経験を提供することで活動を側面支援する「プロボノ」が 台頭するとともに、被災地支援の文脈では、「地域産品を購入すること」「現地を訪れる こと」も、社会参加・支援の1形態として認識されるようになっています。 こうした新たな潮流のなかで、インターネット上のプラットフォームを介した資金の提供・ 投資(クラウドファンディング)、知識・スキルの提供・売買(クラウドソーシング)は、対 象プロジェクトが社会の活性化を目的とするものである場合、同様に、新たな社会参加 のあり方として捉えることができます。 【 企画者】 企画者 】 発案 人的リソースの提供 資金リソースの提供 クラウドファンディングの利用普及は、社会参加の担い手の拡大、参加形態の多様化 を促すとともに、各人が「できる範囲」で「できること」を提供する(参加する)仕組みづく りの一助と考えることもできるのではないでしょうか。 企業 NPO など プロジェクト 「 都市⇔ 都市⇔地方間」 地方間」における資金 における資金や 資金や知識・スキルの 知識・スキルの活発 ・スキルの活発な 活発な移転・ 移転・還流 クラウドファンディングのプラットフォームのなかには、知識やアイデアなどもあわせて 調達・獲得することができる「クラウドソーシングに近いクラウドファンディングのモデ ル」も見受けられます。こうしたプラットフォームを通じて、企業やNPOなどは、プロジェ クトに必要な資金に加え、知識や経験等の人的リソースも調達することができるように なりつつあります。 現在、クラウドファンディングやクラウドソーシングなどを介して組成される社会的課題 の解決を目的としたプロジェクトの多くは、地方が抱える問題に対し、都市在住者が有 する様々な『資本』を提供する形で成立しています。そのため、クラウドファンディングな どを介した新たな社会参加のモデルは、現在のところ、地方の社会問題の解決に対し、 都市在住者が「できる範囲」で「できること」を提供する仕組みとみなすこともできます。 【 20xx年 年 - 地方から 地方 から都市 から都市への 都市への『 への『資本』 資本』の還流】 還流】 地域コミュニティの再生や都市の緑地管理など、都市の社会的課題の解決の糸口が、 地方の社会システムにあることは少なくありません。そのため、近い将来、クラウドファ ンディングをはじめとしたオンラインプラットフォームが、地方に根ざした知識やスキル などを都市部に還流させ、例えば「コミュニティ全員参加型の子育てシステム」や「プロ 農家が指導する都市型シェア農園」などの取組みを創出していくことが期待されます。 都市 地方 社会的課題 クラウドファンディング 課題解決のためのナレッジ 課題解決のためのナレッジ移転 のためのナレッジ移転 【都市在住の市民】 <強みとなるナレッジ例> 3次産業全般 経営マネジメント 販路開拓 今 後 期待される状況 こうしたオンライン発の地域間交流は、O2O(Online to Offline)の都市地域交流とみ ることもできますが、今後、都市在住者と同様、地方在住者が知識やスキル等を活か し、新たな社会参加のモデルを積極的に乗りこなしていくためには、現状、意識の醸成 やいくつかの支援が必要であると考えられます。 構 築 されつつある状況 【 現在 - 都市から 都市 から地方 から地方への 地方への『 への『資本』 資本』の移転】 移転】 <課題例> 新しい地域産業の創造 地域コミュニティの活性化 地域おこし・ブランディング 資金提供に留まらない、人的リ ソースを調達する仕組みへ プロボノ、移住、就職等の都市 から地方への人の流れを創出 実行 プロジェクト 社会的課題 クラウドファンディング <課題例> ライフスタイル変化への対応 都市コミュニティの活性化 都市環境問題の改善 課題解決のためのナレッジ 課題解決のためのナレッジ移転 のためのナレッジ移転 【地方在住の市民】 都市の課題に対し、地方が持つ ナレッジ移転によるアプローチ 都市⇔地方の持ちつ持たれつ な関係を構築 実行 プロジェクト <強みとなるナレッジ例> 1次産業全般 コミュニティ構築 循環型社会構築 【 地方発の 地方発の都市の 都市の再生計画】 再生計画】 「課題先進地域」で培われた知識・スキルと、都市部のマンパワーや資金とのマッチン グを図り、地方発の「次の新たな社会参加のモデル」を築いていくにあたり、当面は、 国などの広域的な行政主体が中心となり、都市の社会的課題の解決に資する知識・ス キルを地方から発掘すること、マッチング・コーディネートができる人材を登用・育成す ること、個人や企業・NPO単位だけなく地域単位での仕掛けづくりを行うことなどが必 要であると考えられます。 ⇒地方発の都市再生の仕掛け(案):都市の再生に関する計画提案制度 都市の再生に関するマッチング人材の登用・育成 現 状 、、、、必要とされる支援・・・・ 対応 現在のところ、知識・スキルが、クラウドファンディング、クラウドソーシングなどの仕組 みを介して、地方から自発的に他地域に発信されるエコシステムは確立されていませ ん。20xx年の地方から都市への『資本』の還流を具体化していくためには、A)都市が 抱える社会的課題のソリューション(知識・スキル)を地方からも掘り起こすこと、B)そ れらの知識・スキルを都市部の課題、プロジェクトに適用し、地方に眠る知識・スキル の有用性を社会的に可視化(マッチングの成果のPR)していくことが重要です。 都市 理想: 理想 : 都市⇔ 都市⇔地方のエコシステム 地方のエコシステム 地方 社会的課題 【単位:市民】 課題の の把握 課題 整理 適用・ 適用・活用の 活用の マッチング 支援 知識・スキル 知識 ・スキル の 掘 り起こし 【単位:企業,NPO】 現状: 現状 : マッチング人材 マッチング人材の 人材の必要性 【単位:地方自治体】 国 などの行政機関 などの行政機関による 行政機関による計画認定 による計画認定 国 などの 広域行政機関 社会的に 社会的に有用な 有用な知識・スキルの 知識・スキルの提案 ・スキルの提案 ( 都市部への 都市部への適用 への適用・ 適用・活用に 活用に関する計画提案 する計画提案) 計画提案) 現状: 現状: 地方自治体を 地方自治体を単位とした 単位とした、 地方発の都市の 都市の 再生に 再生に関する計画提案制度 する計画提案制度の とした、地方発の 計画提案制度の必要性 クラウドファンディングに対 クラウドファンディングに対する行政 する行政の 行政の関与 【 地方自治体におけるクラウドファンディングの 地方自治体におけるクラウドファンディングの活用 におけるクラウドファンディングの活用イメージ 活用イメージ】 イメージ】 行政関与によるクラウドファンディングの 行政関与によるクラウドファンディングの利用 によるクラウドファンディングの利用イメージ 利用イメージ 資金調達 行政関与 企業,NPOなど クラウド ファンディング サイト 行政関与 達成後 掲載前 資金やファン (認知)の獲得 <クラウドファンディングのサイト クラウドファンディングのサイト掲載前 クラウドファンディングのサイト掲載前> 掲載前 1) 特定分野の事業活動の活性化 (例)域内における特定分野の事業活動を活性化させるため、クラウドファンディングサイトの運営事業者と行 政が連携。行政が資金調達の対象テーマの設定・募集を行い、申請案件について審査・認定。 2 ) 資金調達の円滑化 地域 が 目指す 目指す方向性 行政 点 の 支援 事業者 企業・アイデア のファン・共感者 (政策目的:産業振興・地域活性化等) 明示 3) 特定分野の事業者間の連携促進 B社 連携促進 C社 面 の 支援 地域事業者の連携・ コミュニティ 事業アイデア・解決 策 A社 クラウドファンディング (例)事業活動そのものは優れているにも関わらず、認知度が低いなどの理由で資金調達が難航する事業者 を支援。クラウドファンディングを通じて資金調達を希望する事業者のうち、一定基準を満たした団体を 行政が認定。(例:域内の地域産業の優れた担い手として認定し、事業計画等を策定支援) A社 B社 C社 地域・企業・アイデア 地域 のファン・共感者 (例)域内の産業構造の厚みを増すため、域内事業者間、あるいは特定分野を志向する事業者間の連携 (マッチング)を促すことを目的とする。複数事業者の共同事業や共同提案のみを対象に、クラウドファン ディングを通じた資金調達を希望する事業者を募集し、事業計画を審査・認定。 <クラウドファンディングでの クラウドファンディングでの調達達成後 クラウドファンディングでの調達達成後> 調達達成後 4) 資金調達規模の拡大 (例)資金調達規模の拡大による事業活動の活性化を図るため、クラウドファンディングサイトを通じて、満額 の資金調達ができた場合、行政がその調達額に一定額を上乗せし助成(例:マッチングファンド)。クラウ ドファンディングの登録額を過度に低くすることによる悪用を防ぐため、一定額以上の調達を行うことを募 集要件とすることも一案。
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