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IoT時代を迎えたスキルのあり方
2016年2月24日
於 SERA設立総会
一般社団法人スキルマネージメント協会理事長
東海大学名誉教授
工学博士 大原茂之
2016/2/25
アジェンダ
1.SMAのご紹介
2. 新たな動き
3.ETSS
4. ビジネスとIoT
5. IoTを活用するための課題
6. まとめ
2016/2/25
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1.SMAのご紹介:設立
協会
設立
住所
設立趣旨
2016/2/25
一般社団法人スキルマネージメント協会(SMA)
2009年7月29日
東京都千代田区神田小川町2-1
シンコーミュージックプラザビル3階
スキルマネージメントの普及、啓蒙を行うことを目的とし、 その目的
に資するため、次の事業を行う。
1. スキルマネージメントの普及事業
2. スキルマネージメントの啓蒙事業
3. スキルマネージメントの応用に関する事業
4. 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
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1. SMAのご紹介:活動概要
1) ETSS(組込みスキル標準)開発の背景
 製造業はソフト指向型産業へシフト
製造業の基盤技術が製品の機能を物理的に実現するハード指向型から、組込みソ
フトによって機能を実現し、サービスを提供するソフト指向型へシフト
 ソフト指向型を成功させる鍵
緻密な論理的作業と創造性を発揮できるスキルが重要
2)組込みスキル標準(ETSS)の策定
 2003年 経済産業省組込みソフトウェア開発力強化推進委員会準備会が発足
スキルWG:組込みソフト技術者育成のため、スキルを可視化するETSSを策定
 2004年 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)にソフトウェア・エンジニアリン
グ・センター(SEC)を設置
スキルWG:ETSSの詳細化、普及促進活動を展開
3)スキルマネージメント協会の概要
 2009年7月 ETSSを組込み系以外の企業へも普及促進する一般社団法人とし
て発足
 目的: ETSSをベースにして、人材の育成手法、スキルマネージメント手法、ス
キルの分析手法、 経営資源としてのスキルの可視化手法などを提案し、日本
を中心に広く国際社会に貢献
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1. SMAのご紹介:部会・研究会
■これまでの活動成果
ETSSの普及促進
モデリング技術者のスキル定義
モデルベース技術者育成の書籍出版
現在、下記3つの部会と研究会を行っている。
■ スキルとタレントのマネージメントによる人材育成研究会
■ モデリング技術者育成新分野研究会
■ IoTの体系化と人材育成部会
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1.SMAのご紹介:スキルとタレントのマネージメントによる人材育成研究会
人材のスキル(技能力)、タレント性(人間力)は企業活動
にとって最も重要な要素であるが、さらに組織社会の中で
振舞うには、その組織の風土や文化を把握し、的確に行
動できる常識力も必要
こうした観点から以下の活動を展開
■ スキルを客観的に評価してETSSに活用できる手法の
調査研究
■ スキルとタレントのマネージメントの観点からのチー
ム編成手法などの調査研究
■ 企業文化などと関係する「常識」の管理と「常識力」を
育成する手法の調査研究
技能力、人間力、常識力の3次元で人材育成を考える!
常
識
力
【これまでの成果および現在研究中の事項】
1)試験によって人材のスキルを計測できる客観的方法
を策定
2)常識力をETSSで評価する原案
①レベル1:部門内外での業務遂行上の常識力が不十分
②レベル2:部門内外での業務遂行上の常識力は十分
③レベル3:レベル2以上であり、常識から外れた問題を的確
に解決し、後進に常識を指導
④レベル4:部門内外での常識集合が時代に合わなくなった場
合、新 たな常識集合を設計し組織的に展開
3)その他現在研究中の事項
 形式知としての常識、暗黙知としての常識
 各委員が所属する組織の常識を収集分析
 常識力の差による影響
 常識を常識力として発揮する能力
 常識力、技能力、人間力を考慮した人材育成
 常識を打ち破る常識力とイノベーションをおこす
能力
本研究会の活動には、IPAからも参画
ETSSの成果につきましては、企業の機
密に
あたらない場合に限り
iCDの活動にも協力してまいります。
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1.SMAのご紹介:モデリング技術者育成新分野研究会の活動
モデルと物理的存在とモデルが
クラウドを介して分散して共存
開発、運用等に新たな技術的観点
が発生
これを有利に展開できるスキルが必要
エッジ
モデ
ル
フォグ
モデル
エッジ
モデ
ル
エッジ
モデ
ル
フォグ
モデル
クラウド
エッジ
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フォグ
モデル
エッジ
研究課題設定:
IoT分散型モデルベースによる設計開発スタイルの例
 エッジ、フォグのモデリング
 得られたモデルベースがIoT分散型モデルベース
 IoT分散型モデルベースの上で上流設計
具体的取組み
IoT分散型モデルベースによる上流の設計開発に関し
て、次の事項について調査研究に取り組んでいる。
 IoT空間上でモデルを構築する技術
 分散型モデルベースの設計開発状況に応じて、
構成メンバや開発プロセスなどを自在に変更で
きる技術
 思いついたら直ちに試作できる支援技術
 試作した製品を公開し、仮想空間上でユーザの
反応をチェックしながら、開発にフィードバックす
る技術
 新しいキャリアとして、IoTモデル全体を設計する
統括デザイナ、動的変化に対応できるプロジェク
トマネージャのスキルを定義
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1.SMAのご紹介:IoTの体系化へ向けたJASAとの連携
問題設定:
IoTという言葉の明確な定義はなく、IoTの技術範囲も人材のスキルと育成に関しても未知の状態!
問題への取組み:
SMAと一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)は連携して以下の活動を展開
1) IoT技術動向の調査
2) IoT関連技術用語の整理等
3) 組込み視点でのIoT技術方針策定
4) IoT技術者のスキルセット体系、および育成指針の策定
5) IoT技術動向の調査 ⇒ IIC,OICなどの国際標準化活動の勉強会を開催
⇒ 有識者を招きディスカッション形式の「白熱教室」や参加企業のサービスを紹介
「白熱教室」(ディスカッション)
これまでの実績
テーマ
World IoT Forum 7 Layer概要
シスコシステムズ
IoT向けクラウドHILS
東芝情報システム
Open Interconnect Consortium 活動概要
YRP-IoT
Smart Connected Product by M.Porter
PTCジャパン
オムロンのMEMSセンサー技術およびアプリケーション
について
オムロン
IoTにおけるモデルベース開発の意味や活用について
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プレゼンター
東芝
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2. 新たな動き:組込イノベーション(EI)協議会の活動
 国会議員による組込み技術とIoTへ向けた議員連盟の発足 2014.4
 現在、組込みIoTイノベーション議員連盟への参加議員数約50名
 河村健夫議員が会長
 民間側カウンターパート 組込みイノベーション(EI)協議会 2014.12
 我が国の基幹産業を支える組込み産業のイノベーション展開ビジョン、また、その
源泉となる組込み技術の開発・普及ロードマップならびに組込み人材ロードマップ
を示しす。
 また、組込み関連団体間の連携を強化することによって、中小企業を含む我が国
組込み産業の競争力強化とその発展に寄与すると共に、IoT等の高度IT社会の健
全な発展と安全・安心の確保に資することを目的とする。
 活動
 産業実態調査WG
 政策提言WG
 人材育成WG
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3.ETSS:産業構造の激変
創造型マーケット
ユーザによる
システムオブシステムズ指向
ユーザ自身が複数の商品を
組み合わせたシステムの上で、
ユーザにとっての価値を創造
マーケットに関係するステークホルダによる
製品の組合せ、製品の機能向上等による価値創造
商品
商品
消費者の手元にある製品の
使用状況、各種状態の情報収集
商品
商品
商品
<製品固有の機能に対してもソフトを提供>
ユーザの手元にある製品の機能を改善
(ハード指向ではありえなかったサービス)
いかに早く適切に創造的なサービスや製品等をマーケットへ提供できるか
新
た
モな
チ付
ベ加
ー
シ価
ョ値
ン創
造
に
商品向け
組込みソフト開発
牽
引
す
る
技
術
の
変
化
<日本が強かった製造工程>
世界的な部品の標準化・共有化の推進は
製造の付加価値を低減
組込みソフトは
モノづくりの主戦場を
製造から開発へシフト
組み立て部品としての組込みソフト
製品向け
組込みソフト開発
部品向け
組込みソフト開発
ハード
設計図
ハード開発
ハード
設計図
ハード開発
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開発成果を量産製造
できるよう再設計
量産設計
開発成果を量産製造
できるよう再設計
量産設計
ソフトが入る
部品の製造
製造
ハード部品
の製造
製造
部品
サ
ー
ビ
ス
等
を
提
供
部品
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3.ETSS:技術とスキルの関係
要求に応える技術とスキルが充足
×
技術環境
結果
開発可能
(競争力強化・確
保)
技術スキル
要求に応える技術またはスキルが不足
結果
開発失敗
(競争力喪失)
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3.ETSS:フレームワーク
 ETSSの標準とはフレームワークのこと!
 人材のスキレベルは、作業に求められる技術(=知識)ごとに計測
 計測したスキル全体は分布として可視化
(健康診断で血圧、体重、身長などを分布で診ることと同じ)
 組織スキル:個人のスキル分布を集計して、事業部単位などのスキルを可視化
整理した技術ごとの
スキルレベルを記入
作業(タスク)の実施に必要な
技術(=知識)項目の整理
技術A
開発技術
技術B
技術B1
管理技術
技術C
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技術A1
技術C1
技術要素
目標
目
標
達
成
に
必
要
な
技
術
と
ス
キ
ル
第1階層
第2階層
第3階層
レベル 1
初級
レベル 2
中級
レベル 3
上級
レベル 4
最上級
技術Ap
技術Bq
技術項目を
分類整理して
この枠内に
書き込む
個人、組織の
スキルは
このような
分布になる
技術Cr
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3.ETSS:技術とスキルの関係
<技術>
 定義
 経済性、新規性、再現性、保守性などを満足しつつ、要求に対する結果
を得るための形式知化された工程
 工程の例:製品の機能、システム開発、製造、保守、サービスなど
 方向性
 革新
<スキル>
 技術者としての側面
 技術を修得しつつ、未来を指向する革新の方向
 技術の問題や技術を活用する上での暗黙知を発見・分析し、技術の
開発、改善、改良を行なう能力
 技術者教育は、形式知の範囲であれば一対多の教育が可能
 技能者としての側面
 現状の技術を踏襲し、工程の変化を好まない保守の方向
 工程に沿って、要求された品質を繰り返し出せる個人の作業能力
 形式知だけでは対応出来ない暗黙知を個人の中に蓄積
 暗黙知は個人に蓄積されるため、知識化困難(体系的育成は困難)
≪技術者であるためには:革新と保守の両面のスキルが必要!≫
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3.ETSS:スキルの評価基準
離
レベル4(最上級):新たな技術(知識)を開発できる(創造者)
(これまでの知識・工程を超えた新しい知識や工程を創造できる)
異なる次元へ
破
レベル3(上級):作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)
(後進を指導でき、既存の工程で発生した想定外の事象に対応できる)
レベル2(中級):自律的に作業を遂行できる(1人前)
(既存の工程にそって自律した行動ができる)
守
レベル1(初級):支援のもとに作業を遂行できる(半人前)
(指導の下に工程にそった行動ができる)
守破離
日本の伝統的人材育成の段階であり、
その段階で期待される到達レベル(期待値)
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3.ETSS:技術要素の参考例
第1階層
1 通信
第2階層
1 有線
2 無線
3 放送
4 インターネット
2 情報処理
1 情報入力
2 セキュリティ
3 データ処理
4 情報出力
3 マルチメディア
1 音声
2 静止画
3 動画
4 統合
1 人間系入力
2 人間系出力
1 メディア
2 インタフェース
4 ユーザインタフェース
5 ストレージ
6 計測・制御
7 プラットフォーム
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3 ファイルシステム
1 理化学系入力
2 計測・制御処理
3 理化学系出力
1 プロセッサ
2 基本ソフトウェア
3 支援機能
説明
WAN,LANなど有線通信技術
電気通信事業用無線,一般業務用無線など無
線通信技術
デジタル方法,アナログ放送など放送技術
透過的データ転送,アプリケーションなどイン
ターネット通信技術
データ入力,音声入力など情報入力技術
暗号,著作権保護などセキュリティ技術
圧縮,データベースなどデータ処理技術
マークアップランゲージや文書ビューアなど情
報出力技術
データ処理,圧縮・伸張など音声処理技術
データ処理,圧縮・伸張など静止画処理技術
データ処理,圧縮・伸張など動画処理技術
音声・画像などの統合処理技術
ボタン,座標など人間系入力デバイス制御技
術
表示,音声など人間系出力デバイス制御技術
リムーバブル,メモリなどストレージメディア技
術
リムーバブル,常時接続型などストレージイン
タフェース技術
ISOやOSネイティブなどファイルシステム技術
電気,圧力,光など理化学系入力技術
座標・運動,信号処理などの計測・制御技術
アクチュエータ,光,熱などの理化学系出力技
術
CPU,GPUなどプロセッサ技術
カーネル,ブートなど基本ソフトウェア技術
情報記録,情報収集など支援機能技術
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3.ETSS:開発技術の参考例
第1階層
1 システム要求分析
2 システム方式設計
3 ソフトウェア要求分析
4 ソフトウェア方式設計
5 ソフトウェア詳細設計
6 ソフトウェアコード作成とテス
ト
第2階層
1 要求の獲得と調整
2 システム分析と要求定義
3 システム分析と要求定義のレ
1 ハードウェアとソフトウェア間の
機能および性能分担の決定
2 実現可能性の検証とデザイン
1 ソフトウェア要求事項の定義
2 ソフトウェア要求事項の評価・
1 ソフトウェア構造の決定
2
1
2
1
2
7 ソフトウェア結合
3
1
2
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レビュー手法,インスペクション手法など
モデリング手法,分析手法,要求定義など
レビュー手法,インスペクション手法など
性能見積もり,信頼性設計,フォールトトレラント
技術,ソフトウェア見積もり手法,知的財産権,再
レビュー手法,インスペクション手法など
設計手法,設計ツール,実時間性設計など
レビュー手法,インスペクション手法など
プログラミング手法,プログラミングツール/環境,
テスト設計手法,カバレッジ測定法,シミュレー
ションなど
レビュー手法,インスペクション手法,静的解析
ソフトウェア構造のデザインレ
ソフトウェアの詳細設計
ソフトウェアの詳細設計のレ
プログラムの作成と
プログラムテスト項目の抽出
コードレビューとプログラムテス
ツール,動的解析ツールなど
ト項目の
ドライバ/スタブ,テストツール,回帰テストなど
プログラムテストの実施
ソフトウェア結合テスト仕様の テスト設計手法,カバレッジ測定法,シミュレー
ション,エミュレーション,ハードウェア環境
設計
ソフトウェア結合テストの実施 テストツール,ICE,モニタ,ロジックアナライザ,オ
8 ソフトウェア適格性確認テスト 1 ソフトウェア適格性確認テスト
2 ソフトウェア適格性確認テスト
の実施
9 システム結合
1 テスト項目抽出とテスト手順の
決定およびレビュー
2 システム結合テストの実施
10 システム適格性確認テスト
説明
インタビュー手法,マーケティング手法など
モデリング手法,分析手法,要求定義など
レビュー手法,インスペクション手法など
性能見積もり,FMEA.FTA,ソフトウェア見積もり
手法,知的財産権など
1 システム適格性確認テストの
2 システム適格性確認テストの
シロスコープ,回帰テスト
レビュー手法,インスペクション手法,受け入れテ
スト
テストツール,ICE,モニタ,ロジックアナライザ,オ
シロスコープ,回帰テスト
レビュー手法,インスペクション手法
テストツール,ICE,モニタ,ロジックアナライザ,オ
シロスコープ,回帰テスト
レビュー手法,インスペクション手法,受け入れテ
スト
回帰テスト
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3.ETSS:管理技術の参考例
第1 階層
1 プロジェクトマネジメント
第2 階層
1 統合マネジメント
2
3
4
5
6
7
8
2 開発プロセスマネジメント
スコープマネジメント
タイムマネジメント
コストマネジメント
品質マネジメント
組織マネジメント
コミュニケーションマネジメント
リスクマネジメント
9 調達マネジメント
1 開発プロセス設定
2 知財マネジメント
3 開発環境マネジメント
4 構成管理・変更管理
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説明
WBS,EVM,会議運営メソドロジ,レビュー手
法など
WBS,変更管理など
パート図,ガント図,見積もり手法など
ROI,ROE,見積もり手法,EVMなど
監査,故障解析統計的手法,傾向分析など
チームビルディング,OBSなど
情報配布手法など
リスク分析,デシジョンツリー分析,リスク等
級など
企画,調達先選定,契約,実績管理など
システム開発プロセス設定,レビュー設定
など
関連法規,管理システムなど
開発環境企画,設計,構築,運用管理など
識別,統制,記録,監査など
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3.ETSS:パーソナルとビジネスの参考例
スキルカテゴリ
パーソナルスキル
第一階層
説明
1
コミュニケーション
話す、聞く、書くなど
2
ネゴシエーション
質問、調査、主張など
3
リーダシップ
能力開発、時間管理、動機付けなど
4
問題解決
着眼、発想、問題発見、分析、論理指向など
1
経営
分析、戦略、評価など
2
会計
財務分析、経理など
3
マーケティング
分析、市場調査、戦略など
4
*HCM
人事戦略、要員管理、能力開発など
ビジネススキル
*HCM: Human Capital Management
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3.ETSS:ある企業での技術別集計結果
レベル1
レベル2
レベル3
部門Aのスキル分布特性
全
員
の
ス
キ
ル
の
集
計
レベル4
部門Bのスキル分布特性
レベル3の方が
レベル1よりも少ない
業務と人材育成の両立は
失敗のリスク大
レベル3の方が
レベル1よりも多い
業務と人材育成の両立は
成功の可能性大
技
術
要
素
開
発
技
術
技術(知識)分類
管
理
技
術
技
術
要
素
開
発
技
術
管
理
技
術
技術(知識)分類
 サプライチェーン上での企業間の個人別スキル分布の比較が可能
 当該部門のスキル育成、スキル調達、技術戦略を策定可能
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3.ETSS:業界におけるスキルの標準化
業界標準となるスキルシートを作成した場合
A 社内のスキルシート
技
術
要
素
開
発
技
術
管
理
技
術
B 社のスキルシート
技
術
要
素
A社、B社、C社は業界標準スキルシートを介して
互いに社内のスキルに関する機密事項に触れることなく、
スキルの提供、調達精度を向上
業界標準
スキルシート
技
術
要
素
開
発
技
術
管
理
技
術
C 社内でのみ使用する
スキルシート
調達したい
スキルの要望
技
術
要
素
提案スキル
開
発
技
術
管
理
技
術
開
発
技
術
管
理
技
術
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4. ビジネスとIoT:ビジネスの潮流とアウトカムデザイン
課題1:
モノと称して製品、コトと称してサービスなどの提供と位置づけ、モノからコトへ
というビジネスの潮流に乗る傾向が強いようであるが、本当にそれで大丈夫か?
課題1に対して:
1) モノもコトも質が違うだけで、提供側から受け側へのアウトプットであるという
構造は同じである。これではビジネスの本質は変わらない。
2) 言い換えると、製品やサービスという提供側からのアウトプットは受け側にと
ってはインプットに過ぎない。
3) 大切なことは、このインプットによって受け側がいかなる利益・効果を得られ
るかという「アウトカム」こそが、受け側の支持を得られる条件である。
4) 従って、IoTを考えるためには、IoTにおける提供側と受け側の関係と受け側
のアウトカムをデザインする観点が最重要である。 ⇒アウトカムデザイン
5) 多くの日本の企業は、アウトカムという最も強い必要条件からブレイクダウン
することを理解していないように見える。その結果、ユーザ不在の製品、サー
ビスの提供に終始し、弱体化していくのである。
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4. ビジネスとIoT:IoTのとらえ方とアウトカムデザイン
課題2:
モノのインターネット(Internet of Things : IoT)とはIT関連機器が接続されてい
たインターネットにそれ以外のセンサなどの様々な"モノ"を接続する技術
といった定義が蔓延している。この日本語訳でIoTのこれからを考え、戦略を策定
していって大丈夫であろうか。
課題2に対して:
1) Thingsをモノとした時点で極めて狭い観点に立つことになる。
2) Thingsの意味(ロングマン現代英英辞典 4訂増補版)
IDEA/ACTION/FEELING/FACT
an idea, action, feeling, or fact that someone thinks, does, says, or talks
about, or that happens:
他にも多様な意味がある。
3) IoTは何もかもがインターネットを介してつながると考えるべきであり、単にセ
ンサなどのハードウェアがつながるとかビッグデータと限定すべきではない。
4) こうした観点からアウトカム指向でIoTをとらえていく必要がある。
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4.ビジネスとIoT:IoTの構造とアウトカム
インターネット
IoTによるアウトカムの創造
IoTによる
アウトカム
を届ける
プロトコル
国家
国家
製品
製品
システム
システム
組織
組織
人
人
統計学
統計学
部品
部品
ソフトウェア
データ
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IoTのアウトカ
ム指向による
システムオブシ
ステムズ
ステークホルダの集合と
情報化・モデル化
自然環境
自然
データ
データ
AI
AI
通信
チャネル
動物
動物
エネルギ
AI
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5. IoTを活用するための課題
 IoTによるシステムの課題
 ステークホルダの品質保証
 システムオブシステムズにおける個別システムの品質保証
 開発速度、製品のライフサイクルと世界標準の位置づけの意味
 国境、組織を超えることによる文化的衝突
 IoTによる情報チャネルの管理責任の所在
 法的拘束力の範囲
 人材に求められるスキル
 アウトカムを創造する思想を生み出す力
 アウトカムを実現するまでのプロセスデザイン力
 実体のモデル化能力
 IoT空間に分散するシステムのテスト環境の開発能力
 IoT空間上での検索能力
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6. まとめ
 組込み、IoTに関する業界、政界の動向
 SMAでのIoTに対する部会、研究会の取り組み
 ETSSによるスキル評価と管理の説明
 ビジネスモデルのあり方
 IoTとアウトカム
 IoTにおける人材のスキル
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