平成28年度当初予算編成ポイント(PDF176キロバイト)

平成28年度予算編成方針ポイント
1 日本経済と国の動向
(1) 日本経済
雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかに回復して
いくことが期待される。
(2) 国の動向
現政権の歳出改革の取組を強化するとともに、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底
して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化することを基本的な方針としている。
「まち・ひと・しごと創生法」に基づく施策展開および第三次安倍内閣による新三本の
矢による各施策については特に注視していく必要がある。
2 湖南市の財政状況と今後の財政見通し
(1) 財政状況
合併算定替えによる普通交付税の段階的縮小および指定管理委託をはじめとする物件費
の増加により、財政の硬直化が進んでいる。
(2) 財政見通し
投資的経費の増大に伴う公債費の増加および高齢化率の上昇などにより、公債費、扶助
費をはじめとする義務的経費が伸びている一方、税収においては消費税率引き上げに伴
う反動減および税制改正により、増収は期待できない。
平成28年度については電気料金の引上げ、管理委託施設の増加などの要因により多額
の財源不足となる見込みで、引き続き厳しい予算編成になる。
3 予算編成の基本方針
(1) きらめき・ときめき・元気創生 総合戦略の推進
(2) きらめき湖南枠の継続
(3) 行政改革の着実な実施
(4) 投資的事業の計画的な計上
(5) 歳入の的確な確保
(6) 基金の計画的な確保
(7) 国・県の動向の的確な把握と対応
4 基本方針の具体的内容
(1) きらめき・ときめき・元気創生 総合戦略の推進
きらめき・ときめき・元気創生総合戦略を着実に実施し、人口減少への歯止
め、若々しいまちの実現を目指し、地域で支えあう子育て環境、暮らしやす
い住居環境の実現、地域の活性化といった地域の活力を創生する。
プラン
パッケージ
働く場の創出
①産業力の強化
②多様な雇用・働き方の実現
ひとへの投資
③ふるさとづくりの促進
④観光と交流による活性化
⑤若者への支援、希望の実現
まちづくり
⑥持続可能なまちづくり
⑦安心して暮らせる基盤づくり
(2) きらめき湖南枠の継続
① 地域力創造推進経費
地域の活性化を推進するために、地域の声を反映した事業に取り組むもの
とし、まちづくり協議会が提案する事業等を別途予算措置。
② セーフティコナン推進
「セーフティコナン推進」地域防災計画を基本とし、市民と協働による防災
対策を推進するために必要な経費について別途予算措置。
③ 心のインフラづくり
「心のインフラづくり」は心豊かな社会や地域を形成するために吉本興業株
式会社と湖南市が協働により実施する事業等に必要な経費について別途
予算措置。
(3) 行政改革の着実な実施
① 経常経費予算の抑制
旧合併特例法の適用期間満了に伴う歳入減に耐えられる財政構造を構築
する。
各部局単位での経常経費充当一般財源のシーリングに加え、経常的経費
要求に対する各部局の削減努力により財源を捻出し政策的経費の編成を
行う。
② 行政改革実行予算枠の継続
スクラップアンドビルドの原則の下、「第二次行政改革大綱」に示された行
動目標の内、未達成の目標については早期に達成を目指し別途予算措置
を行う。
③ 補助費等の抜本的見直し
「公益性」について見直しを行い、不明確であるものは予算措置を行わない
とし、投資的事業等要求調査の結果を予算に反映する。
(4) 投資的事業の計画的な計上
(5) 歳入の的確な確保
(6) 基金の計画的な確保
財政調整基金等の基金が標準財政規模の10%を下回らないように運用。
(7) 国・県の動向の的確な把握と対応
当面は現行制度で予算編成を行うが「まち・ひと・しごと創生法」に基づく諸
施策については特に注視していく。