決算説明会レポート 2015年12⽉期 1.2015年12⽉期 決算説明会 決算説明 2.中期経営⽅針(2016年〜2018年)及び⽬標に向けた取り組み 3.2016年12⽉期 業績予想 サ マ リ ー 〔 業 績 〕 前期⽐、売上⾼103.9%、経常利益116.2%となり、4期連続増収増益。 〔 既 存 店 〕 前期と⽐べ、天候不順の影響が少なかったこと、倶楽部ダイナックによる販売促進活動等に より、業界⽔準を上回り堅調に推移。 〔 出 店 〕 新規出店17店舗。戦略ブランドへの業態変更4店舗。 〔中期経営⽅針及び⽬標に向けた取り組み〕 中期経営ビジョンは「“選ばれる”ブランドへ」。 経営ビ 「 ば ブ これまでの基盤強化を経て、2016年〜2018年は安定かつ着実な成⻑の実現を図り、 2018年までに売上⾼405億円、経常利益14億円を⽬指す。 出店加速と⾼付加価値業態へのシフト、受託ビジネス拡⼤、運営基盤の強化の3本柱を軸に、 取組みの更なる進化を⽬論む。 〔業績予想〕 新たな中期経営計画の初年度となる2016年12⽉期は、 売上⾼372億(前期⽐3.1%増)、経常利益11億(同18.4%増、利益率0.4%UP)を計画。 〔 1 株 当 た り 配 当 〕 2015年12⽉期:10円 2016年12⽉期:12円(予想) ※2円増配 <1.2015年12⽉期 決算説明> 2015年12⽉期の業績ダイジェストでございます。 売上⾼につきましては、36,134百万円、営業利益940 百万円、経常利益929百万円、当期純利益341百万円と いうことでございまして、期初予想との⽐較で申し上 げますと、売上はなんとか届くことができましたが、 利益のところは期初予想までは届かずということにな りました。 しかしながら、4期連続増収増益という結果に終わるこ とができました。 1 1 既存店の売上⾼前年⽐で昨年1年間ざっと振り返ってみ ます。 2⽉のところに⼤きく緑⾊のグラフがあがっております が、これは⼀昨年、2⽉に特に関東地⽅を中⼼に⾮常に 雪が多くございまして、その関係でゴルフクラブレス トラン、ゴルフ場様のクローズがものすごい数で、そ の反動ということで2⽉、⾮常に⼤きな数字となってい ます。また、結果として⽐較的秋⼝の台⾵等の影響に つきましても、⼀昨年あたりと⽐べると本年は⼤分穏 やかであった、安定していたというようなこともござ います。 ます 私どもの各セグメント別に⾒てまいりますと、バー・ 2 レストランでも100超え、ゴルフクラブレストランは 103%、その他の部⾨でも104%ということで、各部⾨ とも既存店前年⽐で前年を上回ることができたという 状況でございます。 出店等の状況でございます。 出店17店舗、業態変更が4店舗、閉店につきましても8 店舗ということで、ほぼ計画どおりの出店、また業態 変更、閉店というようなことになりました。 3 2 主な出店の状況でございます。 まず、直営のバー・レストランの部⾨についてです。 左側にありますように、ここ数年、⼒を⼊れて出店を させていただいております「⿂盛」「ワイン倶楽 部」、業態変更でお客様に新しい価値をご提供してお ります「⻁連坊」、こうしたところを中⼼に出店をし てまいりました。 また、新たなチャレンジとして、丸の内オアゾにあり ます「Papa Milano」を「ヴィッラ ビアンキ」という 新たな業態に変更しました 我々が⻑くワインの取引 新たな業態に変更しました。我々が⻑くワインの取引 を願っておりますモンテ物産さん、およびイタリアの ワイナリーでございますウマニロンキ社、こちらとし コラボする形で、ウマニロンキ社の地元であります中 4 部イタリアのさまざまな⾷材、料理、レシピ、そして ウマニロンキ社からのフルラインナップでのワインの ご提供といったようなものをミックスした業態として スタートをさせていただきました。こういった形で他 のみなさんとコラボしながら、新しい価値を作ってい くというような活動にもチャレンジをしていきたいと 思います。 次に受託ビジネスでございます。 ゴルフクラブレストランにつきましては、おかげさま で、7場の新たな受託のお話を頂戴することができまし た。それぞれに順調にスタートを切っております。ま た、このうちの3場はアイランドゴルフ様という、グ ループで20場弱を経営されている会社でございます。 こちら様からそのつどご相談を頂戴して、我々のほう で対応できるところはお受けさせていただく形で展開 していく、というような仕事が進んでおります。 また、「道の駅こが」でございますけれども、2013年 7⽉に開業、現在茨城県では最⼤級の道の駅となってお ります。我々としては初めて指定管理という形で、古 5 河市様から指定管理をお受けして道の駅全体の運営を させていただいています。昨年15年度につきましては 売上⾼で前年⽐約120%と、⾮常に順調な推移をしてお ります。 また、道の駅は現在全国に1,100弱、各地ともまだまだ 増えています。多くの⾃治体を中⼼とした皆さんから のご訪問 ご質問をお受けするようなことにな てお のご訪問、ご質問をお受けするようなことになってお ります。そうした流れの、ご評価の中の⼀つとして、 下にございます岐⾩県の⼤野町。この⼤野町が道の駅 を開業されます。2018年の春でございます。これにつ いて昨年コンペに我々も⼿を挙げさせていただいて、 指定管理予定者とのご指定をいただいております。 3 決算ハイライト、まず損益計算書でございます。 売上⾼等については先ほど申し上げました。まず売上 原価でございます。原価につきましては、売上構成⽐ で0.5ポイントのダウンとなりました。⾷材につきまし ては、価格の値上げが昨年1年間続いていろんなものに ついてございましたが、お取引様と様々な取り組みを ⾏うとともに、また⼀⽅で、我々の中で⾷材の共通化 等を進めることによりまして、⾷材の値上げ状勢につ いては、まったく皆無というわけにはいきませんが、 ただし、ある程度抑制することができました。 コストダウンというところで申しますと、省エネ活動 等の進展による光熱費のダウンの他、店舗のいわゆる 6 運営コストというところの最適化を進めることができ ました。労務費に関しましては、ここのところのやは り⼈⼿不⾜、募集をかけてもなかなか思うようにはい かないというようなところの影響を受けまして、労務 費のところはプラスに働いております。 次に販売管理費のところでございます。これにつきま しても、採⽤・教育研修、それから⼈材育成関連の費 ⽤、倶楽部ダイナックのポイント引当、これは⾔い換 えると倶楽部ダイナックのお客様の利⽤がどんどん上 がっているということでありますので、決して悪いこ とにはなりませんが、コスト的にはその部分が上がっ ています。それからシステム刷新の関連での費⽤とい うようなところで、販売管理費については前期に対し まして少しプラスになっているというようなことに なっております。 結果として下にありますように 売上総利益そのもの 結果として下にありますように、売上総利益そのもの で8.4%増、売上総利益率で0.5%アップ、経常利益で 129百万円の増というようなことになっております。 キャッシュフローでございます。 営業キャッシュフローにつきましては1,448百万円とな りま た りました。これは主に税前利益の増、それから減価償 れは主に税前利益 増 れから減価償 却費の計上というところによるものであります。 投資キャッシュフローにつきましては、685百万円と なりました。これは主に有形固定資産の取得によるも のでございます。 財務キャッシュフローでございます。財務活動の結 財務キャッシュフロ でございます。財務活動の結 果、使⽤いたしました資⾦は640百万円となりまし た。これは主に借⼊⾦の収⼊・返済による資⾦収⽀に よるものでございます。 7 4 次に貸借対照表でございます。 当事業年度末におきます総資産は13,790百万円となり まして、前14年度末と⽐べまして22百万円の減少とい うことになっております。 その主な増減内容は、流動資産につきましては297百 万円の増、これは現預⾦、それから売掛⾦、それから 未収⾦、これらが増加したものによるものです。固定 資産、これは319百万円の減少となっております。こ れは建物の減というところが要因でございます。負債 につきましては、502百万円の減少となりました。こ れも未払費⽤、買掛⾦の増、⼀⽅で借⼊の減、それか ら退職給付引当⾦の減というものによるものでござい 8 ます。純資産につきましては、前14年度末と⽐べまし て479百万円の増加となりました。これは主に利益剰 余⾦の増というところが影響しているところでござい ます。 財務基盤の安定化という点では、⼀番下にございます けれども、⾃⼰資本⽐率のアップ、またネットD/Eレ シオ、借⼊⾦が⼤分軽くなってくるというところまで もってくることができましたので、こういったところ から財務基盤の強化ということについては、⼀定の進 化をできたのではないかというように思います。 ここで2013年から2015年までの3年間の中期経営計画 の結果としての増減について⾒ていきます。 まず売上⾼については、年平均成⻑率が2.8%というと ころで、29億円の売上⾼の増を果たすことができまし た 経常利益につきましては 3億円の増 有利⼦負債 た。経常利益につきましては、3億円の増。有利⼦負債 につきましては、24億円減らすことができました。DE レシオにつきましても、0.9ポイントダウンさせること ができました。店舗数につきましてはこの間で、これは 増減があるわけですけれども、19店舗の増というとこ ろになりました。 中期計画 計画した数字から⽐べますと それぞれに課 中期計画の計画した数字から⽐べますと、それぞれに課 題が残るというようなところではございます。しかしな 9 がら、売上、利益、それから負債、こういったところを しっかり増やすべきものは増やし、減らすべきものは減 らすということができてきたと思っております。 また下にございますように、⾼付加価値業態の確⽴、受 託ビジネスのノウハウ蓄積、そしてダイナックブランド の醸成という柱となる活動については、ある程度進めて くることができたというふうに考えております。 5 <2.中期経営⽅針(2016年〜2018年)及び⽬標に向けた取り組み> では、ここからʼ16、ʼ17、ʼ18の3カ年の中期経営計画 についてご報告を申し上げたいと思います。 ⽇本の経済の状況というものは、ここ1⽉、2⽉は少し 先⾏きが不透明なところがございますけれども、基本 的にはこの向こう3年間、基盤としては強いものがある のではないかと考えております。我々の想定する事業 環境としては、上にある機会、チャンスというところ でいいますと、消費者ニーズの多様化・成熟化、これ に対して我々のもっているQSC、そして業態をお客様 にしっかりとご提供していく。それから、インバウン ドですね。これについて我々が直接どのくらい海外か らのお客様のニーズを取り込めるかという、そこにつ 10 いてはまだまだ不透明なところがございますけれど も、少なくとも新たな消費⼒として、インバウンドに 対する期待というものも機会としてはございます。 ⼀⽅、脅威というふうにしておりますが、為替変動等 も含めた⾷材等原材料価格への影響、それから⼈材の 採⽤難。このあたりが⾮常に⼤きく、今後視野に⼊れ ていかなければならない。さらに、制度改正の⾯で申 しますと、我々の業界、まず1つ社会保険の加⼊要件の 緩和 今年の秋からですね ここに対する取り組み 緩和、今年の秋からですね、ここに対する取り組み、 それから外形標準課税の税率改正、これは結構効いて まいります。それから消費税増税。これも来年の春と いうことになりますけれども、お客様がどういうふう に消費税増税に対して反応されるのかと同時に、我々 がどういうようなお客様に対する新たな価値訴求をし ていけるのかというところが、⼤きな課題となると思 います。 こうした中で、我々のまず⼤きなビジョンとしては、 『“選ばれる”ブランドへ』。お客様にとって、数多くの お店、企業、ブランドというものがある中で、飲⾷の 場として、お客様が時間を楽しまれる場として我々ダ イナックの企業、そして店舗をお選びいただける。そ ういったような姿を確⽴しなければならないと思って おります。『最⾼品質』という⾔葉を、このところ社 内では、ひとつの合⾔葉にしております。商品品質の みならず、仕事の品質そのもの、そしてお客様に対す るサービス⼒、そういったものをすべて含めて、すべ ビ てのステークホルダーの皆さんのロイヤルティ確⽴を ⽬指してもらいたい。会社としての最⾼品質というと ころを、我々がもって遵守すべきものというふうに考 11 えております。 6 中期経営⽅針の考え⽅でございます。 上にございますように、まず成⻑に向けた基盤づくり というものを経て、安定的かつ着実な成⻑の実現を⽬ 指していくというような考え⽅でございます。 振り返って2012年から2015年、これは基盤強化をし てきた過程というふうに捉えます。4年間なんとか増収 増益というところでまいりました。今後のこの3年間、 成⻑をしっかりと会社として基盤がもてるような、そ ういうフェーズにもっていくというようなことで、そ こにあるような売上⾼で⼤体年率で3 9%くらいの成 こにあるような売上⾼で⼤体年率で3.9%くらいの成 ⻑、利益についても着実に利益を積み上げて収益⼒の 向上が図れる、というような計画をもっております。 12 13 中期経営⽅針のポイントでございますが、3点ございま す。これまでの3年間の中期経営計画でとってまいりま した重点的な戦略と、基本的には⼀緒です。少しその 中をさらに進化させたというふうにご理解をいただけ ればと思います。 13 まず、出店の加速と⾼付加価値業態へのシフトというと ころ。これはバー・レストランのところでございます。 多業態の強みを発揮しつつ、出店を加速してまいりたい と思います。年間15店舗程度の出店を3年間続けていき たいと思っております。ここにありますような業態につ きまして、まだまだ私共には出店させていただけるだけ の余地と⼒があると思います。お客様により多くの価値 を我々が提供していける接点を作ってまいりたいという ふうに思っております。 続いて右側です ⾼付加価値業態への更なるシフトとい 続いて右側です。⾼付加価値業態への更なるシフトとい うことでは、従来も進めておりますけれども、新たな価 値を⾒出す業態に業態変更を積極的に展開しながら、収 14 益⼒を強化していくというような取り組みをしてまいり ます。 7 受託のビジネスのところです。 まず、ゴルフレストラン。昨年7場の新たなお客様から のお仕事を頂戴しました。今後も、まずは既存店にお けるしっかりとした実績、それから信頼、そうしたも のをベースにしながら、新たな受託のお話をさらに拡 ⼤していくという形で、積極的に取り組んでまいりた いと思います。 真ん中のパーティービジネスでございます。これは個 ⼈の営業マンの⼒、そしてそれを組織の営業⼒とし て、さらにビジネスを拡⼤してまいります。⻄部地区 でずっとパーティー でずっとパ ティ 、ケ ケータリングの事業をやってま タリングの事業をやってま いりましたが、さらに⾸都圏エリアにおいて⼤きく売 15 上の成⻑を図ってまいりたいと思っております。 道の駅等の受託につきましても、「道の駅 ⼤野」で指 定管理予定者をいただいております。2018年の開業で す。他のお話についても、積極的に取り組んでまいり ます ます。 こうした成⻑を⽀えます運営基盤の強化ということで は、1つは最⾼品質の実現と継続。商品の品質という こともあるわけですけれども、やはり我々の仕事の品 質、そして会社としての企業活動の品質というものの 最⾼品質を今後とも我々は実現し 継続してまいりた 最⾼品質を今後とも我々は実現し、継続してまいりた いと思っております。特にサントリーのグループとい うこともあり、飲⽤時の品質。ここにつきましては、 どこにも負けない品質を実現し続けるということにこ だわってまいります。また、料理⼈の技術を最⼤限に 活かした⾼付加価値メニュー。今後ますます付加価値 の⾼いメニュ の⾼いメニュー、新たなメニューが求められます。技 新たなメニュ が求められます 技 術の⽔平展開に⼒を⼊れてまいります。 16 2点⽬に、⼈財パワーの最⼤化です。働きやすい会社 の仕組み作り。そして⼈財育成による⽣産性の向上。 パートナーの皆さん、いわゆるアルバイトですね、 パートナーの皆さんの仕事に対してしっかりと我々が 評価をして、それをフィードバックしながら、処遇に 反映していく。この取り組みを今後ともしっかりと やっていきたいと思います。⼈が取りにくくなってい るのは事実でありますので、如何にして⼀⼈の⽅のパ フォーマンスを上げてもらうかということ、これが今 後⾮常に⼤きなポイントであると思っております。 3点⽬に、倶楽部ダイナックの深化でございます。倶 楽部ダイナックの活動もかなり進歩してまいりまし た。2018年に向けては、会員様の売上⾼で100億円、 実働の会員様の⼈数で31万⼈というような数字を⽬標 に進めてまいりたいと思っております。 8 中期の計数⽬標でございます。 売上⾼につきましては、2018年において405億円。 経常利益で14億円。経常利益率で3.5%。 既存店前年⽐につきましては、各セグメント合わせ全 社で100.5%。100ちょっと超えるくらいというところ で毎年推移していくということを想定しております。 17 <3.2016年12⽉期 業績予想> 2016年12⽉期の業績予想についてご報告をします。 年 期 業績 想 ご報告 2016年12⽉期の業績予想といたしましては、 売上⾼37,240百万円、前期⽐で3.1%増。 営業利益1,120百万円、経常利益1,100百万円。 当期純益利益430百万円ということで、売上⾼で3.1% の増、経常利益につきましては18.4%、経常利益率で 0.4ポイント改善するというような業績予想をさせてい ただいております。 18 売上⾼の増減でございます。 売上⾼の増減につきましては、まず既存店のところで先 ほども触れました、全社で100.5。今年度につきまして は、ゴルフが若⼲、昨年は⾮常に恵まれた部分がござい ましたので、若⼲100を割るというところで⼤丈夫とい うような計画を⽴てております。その分は他のところが カバーというようなことで、全社では100.5。それから 新店で約1,600百万円の増。閉店の影響はありますけれ ども、そこにございますように37,240百万円というと ころを、今期⽬指してまいりたいと思います。 19 9 出店と閉店でございます。 出店につきましては20店。バー・レストランで13店、 ゴルフクラブレストランで6店、その他受託で1店とい うことを計画をしています。業態変更については5店。 閉店については7店ということで 最終的に期末店舗数 閉店については7店ということで、最終的に期末店舗数 で273店舗というところを計画をしております。 20 最後になりますが、配当でございます。 配当につきましては、ここ何年かは10円配当というこ とでまいりました。当期につきましては、もうすでに決 算短信でご案内を申し上げましたが、内部留保をより強 めてまいるとともに、安定的な配当の維持ということで の株主還元という観点から12円、2円の増配ということ を実施する予定でございます。 以上、2015年度業績、そして中期の経営⽅針、ならび に2016年12⽉期の業績の計画についてご説明を申し上 げました。 21 10
© Copyright 2024 ExpyDoc