世界の経済環境とマーケット動向について

情報提供資料
世界の経済環境とマーケット動向について
2016年3⽉号
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
世界のマーケット動向および注⽬材料
 世界経済は巡航速度で拡⼤していく⾒込みです。緩やかな景気回復を背景に企業業績の底堅い増益基調の継続や、⻑期⾦利の低位
推移、積極的な⾦融緩和の継続が、先進国を中⼼に世界のマーケットのサポート要因になるとみられます。
 中国景気の減速・⼈⺠元の切り下げ懸念、原油価格の低下、地政学的リスクの⾼まりなど、懸念要因が根強く残っていますが、先進国経
済の安定さが確認されれば、マーケットにも安定さが戻ると⾒られます。
マーケット動向の判断材料
景気サイクル
世界景気の拡⼤傾向は継続していますが、成⻑率は緩やかに低下していく⾒込みです。ただし、景気に過熱感はないた
め、全体としては⾦融引き締めを伴わないと考えています。先進国には「過剰(在庫、設備、レバレッジ)」がないものの、
新興国には「過剰」がみられる国もあるほか、中国経済の減速傾向の継続、原油・資源価格の下落などが、新興国全体
にとって逆⾵になるとみられます。
⾦融サイクル
⽶国では利上げが決定されましたが、今後のペースは極めて緩やかなものになるとみられます。⼀⽅、世界的に景気が弱く、
低インフレの状態が続くため、⾦融サイクルはグローバルでは緩和⽅向にあります。
リスク要因
①中国⼈⺠元の下落、中国経済の下振れ懸念、②原油安の更なる進⾏、③FRB(⽶連邦準備制度理事会)の
利上げペース、④地政学的リスク、⑤Brexit(ブレグジット、英国のEU離脱)の⾒⽅の⾼まり
市場の注⽬材料
1⾦融市場の動向
(⽶国および⽇本の株式市場)
2 中国景気の先⾏き 3 マイナス⾦利政策
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
1
世界景気の拡⼤傾向は継続
 先進国・地域が⽐較的堅調な⼀⽅、新興国では成⻑予想が低下傾向にあり、2016年の世界のGDP成⻑率は3.0%となる⾒込みです。
 注⽬される中国では、国営産業の過剰⽣産能⼒と余剰⼈員の抑制を⽬指す「供給サイドの改⾰」が進められることで、景気の下押し圧
⼒が徐々に⾼まるとみられます。実体としては、2015年に6.1%、2016年に5.8%程度の成⻑率になると⾒込まれます。
<各国・地域の成長率の推移と予想(寄与度を積上げ)>
6
2008年〜2016年(2015年以降は予想)
(前年⽐:%)
英国
5.4
5
その他
(予想)
4.2
4
3.4
3.1
3
原油純輸出国
3.4
3.3
3.1
3.0
⽇本
2
ASEAN4
1
NIEs4
0
ユーロ圏
0.0
⽶国
-1
中国
-2
世界GDP成⻑率
-3
08
09
10
11
12
13
14
15
16 (年)
(注)予想は三井住友アセットマネジメント。
(出所)各国GDPを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
2
⾦融サイクルはグローバルで緩和⽅向に
 ⽶国では今後も利上げが⾒込まれますが、マネタリーベース(中央銀⾏が供給する通貨)は当⾯残⾼を維持する⾒込みです。
 また、⽇欧では、量的⾦融緩和が継続されているほか、物価動向次第では⾦融緩和拡⼤の可能性があるため、世界全体でみれば過剰
流動性の拡⼤は継続するとみられ、リスク資産の価格を⽀えていくものと考えられます。
14
<⽇⽶欧のマネタリーベースの推移>
<⽇⽶欧の⾦融政策のスケジュール>
2007年1⽉末〜2017年3⽉末
2016年3⽉〜2016年7⽉
(兆⽶ドル)
(予想)
【予想の前提】
欧州:⽉間600億ユーロ増のペースを継続
⽇本:年間80兆円増のペースを継続
⽶国:16年1⽉末の残⾼を維持
12
10
⽇程
3⽉14-15⽇
4⽉27-28⽇
⽇本
欧州
8
6⽉15-16⽇
7⽉28-29⽇
⽇程
3⽉15-16⽇
4⽉26-27⽇
6
⾦融政策決定
会合
⽇本
⽶国
6⽉14-15⽇
7⽉26-27⽇
4
FOMC
(⽶連邦公開
市場委員会)
⽇程
2
3⽉10⽇
⽶国
4⽉21⽇
欧州
0
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
(年)
6⽉2⽇
7⽉21⽇
ECB
(欧州中央銀
⾏)理事会
(注)欧州はECBの資産残⾼。2016年2⽉以降は三井住友アセットマネジメントの予想。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(出所)各種資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
3
市場の注⽬材料について
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
4
⾦融市場の混乱の背景
 2016年の年初より⾦融市場では⼤きな混乱が続いています。その理由として中国経済に対する懸念の再燃と原油安の進⾏、それに加え
て中東情勢の悪化など地政学リスクが顕在化したことなど、複数のリスク要因が重なったことが挙げられます。
 2⽉に⼊ってからは、欧州の⾦融機関の収益への懸念や、⽶国経済の先⾏きに対する不透明感の⾼まりなども、混乱に拍⾞をかける形と
なりました。
<⾦融市場の混乱のイメージ>
中国経済の先⾏き不安
原油安の進⾏
貿易量の減少による
アジア各国の景気減速
エネルギー関連企業の業績悪化
産油国の財政悪化
天然資源などの需要減少
⼈⺠元切り下げ憶測
オイルマネーの市場からの流出
+
⽶ドル安の
進⾏
軟調な⽶国
経済指標
⽶国経済の先⾏き懸念
投資家のリスク回避姿勢の強まり
世界的に株式、リート、ハイイールド債などの
リスク資産から資⾦が逃避する傾向
国債や⾼格付社債等など安全性が⾼い資産へ
資⾦が流⼊する傾向
(注)上記はイメージです。実際とは異なる場合があります。
(出所)各種資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
5
注⽬
材料
1 ⾦融市場の動向
 中国経済に対する懸念の再燃と原油安の進⾏などを背景に、世界的にリスク回避的な動きが強まったことなどが影響し、世界の株式市
場は2016年の年初以降、軟調な推移となっています。
 また、2⽉には、⽉初に発表された⽶国の雇⽤統計において、⾮農業部⾨雇⽤者数が市場予想を⼤幅に下回る結果であったことから
⽶国経済の先⾏きに対する不安や、⽶国の利上げが遠のいたとの連想による⽶ドル安が市場の重⽯となりました。
<先進国および新興国の株価指数の推移>
<主要国の株価指数およびWTIの変化率>
2016年1⽉1⽇〜2016年2⽉24⽇
2016年2⽉24⽇(2016年1⽉4⽇との⽐較)
(ポイント)
104
-0.1
(2016年1⽉1⽇を100として指数化)
100
-4.1
ドイツ
-10.8
92
中国
-11.1
⽇本
-14.9
88
新興国株式
1/1
1/8 1/15 1/22 1/29 2/5 2/12 2/19
(⽉/⽇)
WTI
-12.5
84
-20
⽶国
インド
-9.9
先進国株式
96
ブラジル
-15
-10
-5
0
(%)
(注)先進国株式はMSCI ワールド・インデックス、新興国株式はMSCI エマージング・ (注1)WTIはニューヨーク・マーカンタイル取引所で取引される原油の先物価格。
(注2)使⽤している株価指数は最終ページをご参照ください。
マーケット・インデックス(ともに⽶ドルベース)。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
6
注⽬
材料
1 ⾦融市場の動向〜⽶国株式市場
 ⽶国景気の先⾏き不透明感があるものの、雇⽤の拡⼤ペースは堅調に推移し、失業率は低⽔準にあるほか、株価が急落する中でも
消費者の景況感は⼤きく下振れする状況になく、⽶国経済⾃体が懸念される状況にはありません。
 そうした中、最近の株価下落から、⽶国株式の配当利回りは上昇傾向にあり、10年国債利回りとの差はリーマン・ショック後の世界的な
景気後退を受けた株価急落時に近い⽔準にあります。過去においては、こうした利回り差の拡⼤局⾯は、投資を検討する好機となって
いたことから、今後の株式市場の動きが注⽬されます。
<⽶国株式と消費者信頼感指数の推移>
2,500
(ポイント)
2006年1⽉末〜2016年2⽉末
<⽶国の株式配当利回りと10年国債利回りの差の推移>
(ポイント)
120
S&P500種指数(左軸)
2,000
100
80
1,500
2
2006年1⽉末〜2016年2⽉末*
(%)
*2016年2⽉は24⽇まで
※利回り差(S&P500種指数の配当利回り-⽶10年国債利回り)
1
0
-1
60
1,000
【利回り差別1年後の平均リターン】
-2
40
500
コンファレンス・ボード
消費者信頼感指数(右軸)
20
0
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16 (年)
(注)S&P500種指数は2016年2⽉24⽇まで。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
利回り差
利回り差
0%超
-1%超〜0%以下
-1%以下
-3
-4
06
07
08
09
10
11
12
13
14
1年後の平均
リターン(%)
25.04
13.03
-2.20
15
16 (年)
(注)「利回り差別1年後の平均リターン」は、2006年1⽉末〜2015年1⽉末
の各⽉末時点の年間の騰落率を基に算出。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
7
注⽬
材料
1 ⾦融市場の動向〜⽇本株式市場
 ⾦融市場の混乱の影響を受け、⽇本株式市場は年初から⼤きく下落する展開となりました。しかしながら、最近の下落を受け、⽇本株式
のPER(株価収益率)およびPBR(純資産倍率)はそれぞれ13.2倍、1.1倍と過去1年の平均を⼤きく下回るなど、割安感の強い状
態にあります。
 国内景気の緩やかな回復傾向を受け、企業業績は堅調さを維持しているほか、2016年以降も増益基調が⾒込まれていることから、⾦
融市場の落ち着きとともに、⽇本株式の買い戻しの動きが強まるものと期待されます。
<⽇本株式のPERとPBRの推移>
<⽇経平均株価とEPS(1株当たり利益)の推移>
2015年1⽉5⽇〜2016年2⽉24⽇
(倍)
18
1.9
28,000
PER(左軸)
16
1.7
(倍)
平均:15.2倍
14
12
1.5
1.3
平均:1.3倍
10
1.1
PBR(右軸)
8
15/1
0.9
15/4
15/7
15/10
16/1 (年/⽉)
(注1)PERおよびPBRはTOPIX(東証株価指数)ベースの予想値。
(注2)平均は2015年1⽉5⽇〜2016年2⽉24⽇。
(出所)Datastreamのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
24,000
株価:2003年1⽉末〜2016年1⽉末、
EPS:2003年〜2017年
(円)
⽇経平均株価
(左軸)
(円)
1200
(予想)
1000
20,000
800
16,000
600
12,000
400
8,000
200
EPS(右軸)
4,000
0
0
-200
03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 16 17(年)
(注)EPSは⽇経平均株価ベース。2016年以降はBloomberg予想。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
8
(ご参考)⽇⽶の株価推移
<⽇経平均株価と同移動平均線の推移>
22,000
(円)
2012年1⽉4⽇〜2016年2⽉24⽇
20,000
<NYダウ⼯業株30種平均と同移動平均線の推移>
(⽶ドル)
19,000
2012年1⽉4⽇〜2016年2⽉24⽇
18,000
⽇経平均株価
NYダウ⼯業株
30種平均
17,000
18,000
16,000
16,000
15,000
14,000
100⽇移動平均線
12,000
14,000
10,000
12,000
8,000
11,000
13/1
14/1
15/1
50⽇移動平均線
13,000
50⽇移動平均線
12/1
100⽇移動平均線
16/1
(年/⽉)
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
(年/⽉)
【移動平均線とは】
過去の⼀定期間の株価の平均値を算出し、その値をつないでグラフ化したものです。たとえば、過去50⽇の終値平均値を算出し、その値を
つないだものが「50⽇移動平均線」、過去100⽇であれば「100⽇移動平均線」となります。
移動平均線は、⼀般に、①株価の⼤まかな⽅向性を知る、②株価の現在の位置が⾼いのか安いのかを知る、③株価の値動きを予測する、
などの⽬的で使⽤されます。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
9
注⽬
材料
2 中国景気の先⾏き〜サービス業の伸びに注⽬
 中国の2015年のGDP成⻑率は実質ベースで前年⽐+6.9%となり、前年の+7.3%を下回り、25年ぶりの低⽔準となりました。当⾯
は景気下振れ懸念が強まりやすい状況にはありますが、景気は政策効果で徐々に安定化する⾒込みです。
 産業別の成⻑率をみると、製造業など第2次産業の成⻑ペース鈍化を、サービス業など第3次産業の⾼い伸びが補いっていることが、
うかがえます。⾼度成⻑期から中⾼成⻑期を意味する「新常態」の段階への移⾏が進むにつれて、需要の主役は投資から消費へシフト
していくとみられ、GDPの50%を占める第3次産業が、中国の新たな成⻑エンジンとして注⽬されます。
<中国の産業別名⽬GDP構成⽐率>
<中国の産業別実質GDP成⻑率>
2015年12⽉末
2015年3⽉〜2015年12⽉
(前年⽐、%)
10
第1次産業
9%
8
第2次産業
41%
第3次産業
50%
6
4
6.3
3.2
6.1
6.0
3.8
3.5
8.3
8.4
8.3
8.0
6.0
3.9
2
第1次産業 農林業・林業・畜産業・漁業
第2次産業 鉱業、製造業、建設業、電気業、ガス業、⽔道業
第3次産業
卸売・⼩売、運輸・倉庫、郵便、宅配サービス、ホテル、
ケータリング、⾦融仲介、不動産、その他
(注)四捨五⼊の関係で合計が100%にならない場合があります。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
0
3⽉
第1次産業
6⽉
第2次産業
9⽉
12⽉
第3次産業
(注)年初から各⽉までの累計実質GDPの前年⽐伸び率。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
10
注⽬
材料
3 マイナス⾦利政策〜⽇本で初めての導⼊へ
 ⽇銀は1⽉29⽇の⾦融政策決定会合で、⽇本で初めて、マイナス⾦利政策の導⼊を決定しました。⽇銀はこれまで、⾦融機関が預
けている当座預⾦の⼀部に、年率0.1%の利息を付けていましたが、2⽉16⽇から預ける新たな預⾦に関しては年率0.1%の⼿数料
を課すことで、「マイナス⾦利」としています。
 国内の景気や物価の下振れ懸念が⾼まっていることもあり、⽇銀はこの政策によって、世の中の⾦利全般を⼀段と引き下げて、投資や
消費を活発にし、デフレ脱却につなげることを⽬的としています。
<マイナス⾦利適⽤の仕組み>
<マイナス⾦利政策の効果と懸念>
企業や個⼈向けの融資に回す
新たに
預ける部分
 ⾦利低下や融資を受けやすくなることで、
企業が設備投資を増やす
 住宅ローン⾦利の低下から、個⼈の住宅
購⼊に弾みがつく
 主要国よりも国内⾦利が低下することで円安
傾向となり、輸出企業の業績が向上する
従来通り
年率0.1%の⾦利適⽤
時間の経過
マイナス⾦利は、⾦融機関から⽇銀の当座預⾦で預かっている
⼀部の資⾦につけている⾦利をマイナスに引き下げる政策です
(出所)⽇銀などの資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
 貸出⾦利の低下を通じた⾦融機関の収益の
下押し
懸念
される
副作⽤
 預貯⾦の⾦利が低下し利息収⼊が減少する
 主に国債で運⽤する投資信託の販売停⽌
 ⾦融機関の収益が悪化した場合、貸し渋り
が起こる可能性
⾦融機関ゃ家計⼼理
の悪化
⼀定割合は年率0%
これまでに
預けた部分
銀⾏が⽇銀に預ける
当座預⾦残⾼
年率0.1%のマイナス
⾦利適⽤
期待
される
効果
経済の好循環
 ⾦融機関が⽇銀にお⾦を預けるかわりに、
⽇銀当座預⾦残⾼
⽇銀の⿊⽥総裁は、「銀⾏の個⼈向けの預⾦にマイナス
の⾦利がつくことはない」と述べています
(出所)各種資料の資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
11
注⽬
材料
3 マイナス⾦利政策〜⽇本は10年債までマイナスに
 すでにマイナス⾦利政策を導⼊している、ユーロ圏やスイス、デンマーク、スウェーデンでは、
国債利回りが多くの年限でマイナスとなっています。⽇本においても、現在、10年債までマイナスです。
<世界の⾦利⽔準>2016年2⽉24⽇時点
スイス
スウェーデン
ドイツ
オランダ
オーストリア
ベルギー
⽇本
イタリア
スペイン
英国
カナダ
ノルウェー
⽶国
タイ
ポーランド
豪州
マレーシア
メキシコ
インドネシア
インド
ロシア
ブラジル
1年
-0.97
-0.45
-0.39
-0.41
-0.20
-0.01
-0.00
0.38
0.49
0.57
0.54
1.44
1.38
1.94
4.09
6.43
7.38
9.85
14.16
2年
-1.07
-0.60
-0.52
-0.47
-0.44
-0.42
-0.22
0.04
0.09
0.33
0.50
0.75
1.37
1.46
1.80
4.25
7.44
7.36
9.92
14.70
3年
-1.04
-0.48
-0.44
-0.41
-0.37
-0.21
0.12
0.24
0.40
0.51
0.58
0.90
1.48
1.67
1.76
3.37
4.89
7.74
7.56
9.96
15.11
4年
-0.95
-0.40
-0.42
-0.38
-0.32
-0.32
-0.21
0.31
0.33
0.47
0.54
1.51
1.94
1.80
7.99
7.73
15.43
5年
-0.86
-0.12
-0.33
-0.32
-0.27
-0.25
-0.20
0.51
0.56
0.70
0.64
0.84
1.22
1.61
2.19
1.93
3.55
5.61
7.96
7.90
9.99
15.47
6年
-0.75
-0.30
-0.22
-0.16
-0.15
-0.20
0.77
0.87
0.81
1.74
2.23
2.11
5.76
8.33
7年
-0.68
0.13
-0.20
-0.10
0.00
0.00
-0.19
0.97
1.12
0.99
0.83
1.09
1.51
1.73
2.38
2.19
3.78
8.38
8.10
10.00
15.63
8年
-0.57
0.31
-0.11
0.02
0.13
0.31
-0.17
1.12
1.45
1.14
9年
-0.46
1.18
1.30
1.92
2.59
2.29
2.06
2.73
2.35
5.89
8.20
8.07
9.97
0.04
0.14
0.29
0.50
-0.11
1.41
1.54
8.43
8.14
0%未満
0%以上0.5%未満
0.5%以上1.0%未満
1.0%超
10年
-0.39
0.48
0.15
0.31
0.45
0.65
-0.06
1.53
1.62
1.36
1.15
1.41
1.75
2.04
2.89
2.40
3.95
6.07
8.29
7.83
9.85
15.90
15年
-0.13
20年
0.01
0.34
0.58
0.59
1.07
0.22
1.94
2.09
1.80
1.04
1.17
0.59
2.29
3.23
2.63
6.39
8.61
8.19
9.82
2.05
1.92
2.75
3.00
4.45
6.68
8.65
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
12
注⽬
材料
3 マイナス⾦利政策〜強まる利回り追求の動き
 主要国で⾦利が低下している背景には、中央銀⾏の⾦融政策のほか、⾦融市場の混乱などの影響を受けて、投資家がリスクを避けよ
うとする流れから、リスクの⼩さい資産に資⾦を振り向ける動きが強まっていることなどが挙げられます。
 ⾜元で⾦融市場がやや落ち着きを取り戻す中、投資家の利回りを求める動きが強まりつつあり、今後、①債券の年限が⻑いもの、②海
外債券、③その他利回りの⾼い資産(⾼配当株、リートなど)などへの注⽬度が⾼まっていくものとみられます。
(ご参考)
⽐較的信⽤⼒の⾼い債券の利回り⽐較
5
(ご参考)
主要国・地域のリートの配当利回り
(2016年1⽉末時点)
(%)
8
(2016年1⽉末時点)
(%)
6.6
7
4
3.6
3.0
3
6
5
4
2
1.1
0.3
3.2
3.3
1
0
⽇本社債 先進国国債
⽶国
国債 (⾼格付け)
(⾼格付 (除く⽇本)
(除く⽇
国債
け)
4.0
2
0
⽇本
5.2
3
1.4
1
0.3
4.9
投資適格
⽶国社債
英国
社債 (⾼格付け)
(⾼格付
本)
け)
(注)⽇本国債はシティ⽇本国債インデックス、⽇本社債(⾼格付け)はNOMURA-BPI事業債指数、
先進国国債(除く⽇本)はシティ世界国債インデックス(除く⽇本)、⽶国国債はシティ⽶国
国債インデックス、投資適格社債はバークレイズ・グローバル・アグリゲート・コーポレートインデックス、
⽶国社債(⾼格付け)はバークレイズ・⽶国社債(投資適格)インデックスの最終利回りを使⽤。
⽇本
⽶国
⾹港
オースト
シンガ
ラリア
ポール
(注)「リートの配当利回り」はS&P REIT指数の各国・地域指数の配当利回り。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(出所)FactSetのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
13
(ご参考)マイナス⾦利適⽤諸国の為替の動き
為替相場(対⽶ドル)と主要政策⾦利の推移
為替相場(対⽶ドル)と主要政策⾦利の推移
2010年1⽉29⽇〜2016年2⽉24⽇
2010年1⽉29⽇〜2016年2⽉24⽇
0.21
(デンマーククローネ)
(%)
デンマーク
0.20
為替推移(左軸)
0.19
2.0
1.3
1.6
1.2
1.2
1.1
0.18
0.8
0.17
0.4
0.16
0.0
0.15
0.14
譲渡性預⾦
⾦利(右軸)
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
スイス
-0.8
16/1
0.7
0.2
-0.2
為替推移(左軸)
0.9
0.8
-0.4
スイス国⽴銀⾏Libor誘導⽬標
(右軸)
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
-0.6
-0.8
16/1
15/1
(年/⽉)
(年/⽉)
為替相場(対⽶ドル)と主要政策⾦利の推移
為替相場(対⽶ドル)と主要政策⾦利の推移
2010年1⽉29⽇〜2016年2⽉24⽇
(スウェーデンクローナ)
2010年1⽉29⽇〜2016年2⽉24⽇
(%)
(ユーロ)
2.5
1.60
2.0
1.50
0.15
1.5
0.14
1.0
1.40
0.17
スウェーデン
0.16
0.13
0.5
為替推移
(左軸)
0.12
0.11
0.0
スウェーデンレポレート(右軸)
0.10
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
0.4
0
1.0
-0.4
(%)
(スイスフラン)
(%)
ユーロ圏
為替推移(左軸)
0.8
0.6
0.4
1.30
0.2
1.20
0.0
-0.5
1.10
-1.0
16/1
1.00
-0.2
ECB預⾦ファシリティ⾦利(右軸)
10/1
11/1
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
12/1
13/1
14/1
15/1
-0.4
16/1
(年/⽉)
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
14
マーケット動向の⾒通し(期間:1年程度)
⾒通し
資産
コメント
⽇本
⼒強さには⽋けるものの、企業の増益基調は継続。収益性の重視および株主還元の充実など企業側の変化などが株式市場のサポート要因。
短期的には、⽇銀のマイナス⾦利政策導⼊後の市場の混乱や、⽶国の利上げの動向などにより神経質な展開となる可能性があります。
⽶国
緩やかな景気拡⼤を背景に、企業業績は⼀桁半ば程度の伸びとなる⾒込み。ただし、利上げ局⾯⼊りとなったことや原油価格の下落から、株
価の上値が抑えられる可能性があります。
欧州
ユーロ安や底堅い消費を受け、景気は緩やかな拡⼤が継続しています。ECB(欧州中央銀⾏)の積極的な⾦融緩和を背景に、景気回復
が継続するとみられることは株式市場の追い⾵ですが、短期的には⽶国の利上げペースに対する思惑や原油価格の下落に注意が必要です。
オーストラリア
オーストラリア経済は、資源需要減退のため設備投資が減少していますが、⾦利低下による住宅市況の改善、豪ドル⾼の修正で補う形となっ
ています。株式市場はこれまでの⾦融緩和など流動性がサポート要因に。
株式
アジア
先進国* 中国は、成⻑エンジンの構造転換(投資から消費へ)を進めており、2016年前半までは緩やかな減速が続くと⾒込まれます。新興国アジア
は、中国経済の減速の影響を受けやすいものの、経済は安定化していくとみられます。そのため、株式市場は底固めから徐々に上昇をうかがう
新興国 展開になると予想されます。
*⾹港、シンガポール。
新興国
リート
⽇本
低⾦利、景気拡⼤を背景に、空室率が低下し、賃料上昇が加速するとみられます。相対的な利回りの⾼さもリートへの資⾦流⼊を促すと⾒
込まれます。
アジア
緩やかな景気拡⼤や消費の伸びを受け、安定的な賃料収⼊の伸びが⾒込まれます。配当利回りも相対的に⾼い⽔準にあります。
⽇本
国内景気は回復へ向かいますが、2%のインフレの達成は困難とみられます。⽇銀による積極的な⾦融緩和が続くため、⻑期⾦利は低位で推
移すると⾒込まれます。
⽶国
景気は緩やかな拡⼤が続いていますが、インフレや賃上げの上昇は限定的であるとみられます。そのため、FRB(⽶連邦準備制度理事会)の
利上げペースは極めて緩慢なものになると予想され、⻑期⾦利の上昇も抑制されたものになると⾒込まれます。
欧州
景気拡⼤は継続しますが、原油価格の下落などの影響を受け、インフレ期待は低位となり、⻑期⾦利は横ばいでの推移が⾒込まれます。
債券
オーストラリア
通貨
⽶国の⻑期⾦利上昇は限られますが、原油・素材の需要低迷による価格下落リスクは⼤きく、新興国にはマイナスの影響が考えられます。
原油価格下落と賃⾦の低迷によりインフレは低位で推移。政策⾦利は当⾯据え置かれ、⻑期⾦利は低位で推移すると予想されます。
新興国
⽶国の⻑期⾦利上昇の影響を受けやすいことには注意が必要です。ただし、⽶国の⻑期⾦利の上昇も抑制されたものとなると⾒込まれます。
⽶ドル
利上げにより、特に新興国通貨で緩やかな⽶ドル⾼は継続。対円については、⽇⽶⾦融政策の⽅向の違いはあるが、⾏き過ぎた⽶ドル⾼・円
安には政治的圧⼒がかかると⾒込まれます。
ユーロ
追加の⾦融緩和が⾒込まれるECBに対し、利上げを⾏うFRBの⾦融政策の⽅向性から、ユーロ安が⽰唆されます。⼀⽅、経常収⽀の⾯では
ユーロ⾼要因となっています。
豪ドル
豪ドルの調整が進んだことで、豪ドルは当⾯底固めの動きになる可能性が⾼いと⾒込まれます。ただし、RBA(オーストラリア準備銀⾏)が低
⽔準のインフレ⾒通しを背景に、追加利下げの余地があることを⽰しており、豪ドルはやや上値の重い展開になると⾒込まれます。
(出所)各種資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
15
マクロ
環境
⽶国経済〜景気拡⼤基調が継続
 ⽶国では、1⽉の⾮農業部⾨の雇⽤者数が、前⽉⽐15.1万⼈増と、市場予想の同19万⼈増を下回りました。暖冬の影響で昨年10
⽉〜12⽉の雇⽤が上振れした反動とみられます。⼀⽅で、失業率は前⽉の5.0%から4.9%に低下(改善)しました。
 企業における景気転換の先⾏指標であるISM(全⽶供給管理協会)景気指数は、製造業では減速傾向にあるものの、経済全体に占
める割合が⼤きい⾮製造業では、好不況の分岐点となる50を依然として上回っており、企業は経済全般を引き続き堅調とみていることが
⽰されました。
<雇⽤統計の推移>
(万⼈)
60
2000年1⽉〜2016年1⽉
<ISM景気指数の推移>
(%)
16
70
40
14
65
20
12
60
0
10
55
-20
8
50
-40
6
45
4
40
2
35
-60
-80
⾮農業部⾨雇⽤者数
(前⽉⽐、左軸)
失業率(右軸)
-100
0
00/1 02/1 04/1 06/1 08/1 10/1 12/1 14/1 16/1
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(ポイント)
2000年1⽉〜2016年1⽉
製造業景気指数
⾮製造業景気指数
30
00/1 02/1 04/1 06/1 08/1 10/1 12/1 14/1 16/1
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
16
マクロ
環境
欧州経済〜緩やかな回復が持続
 ユーロ圏では、企業の景況感を⽰すPMI(購買担当者景気指数、総合ベース)が2⽉に51.0ポイントと、景気判断の分かれ⽬となる「50」
を32ヵ⽉連続で上回りました。景気回復は持続しているものの、⾜元の景況感の急速な低下には注意が必要です。
 ⼀⽅、消費者物価指数は低位での推移が続いています。ECB(欧州中央銀⾏)は2%近くとする物価⽬標の達成が⾒通せるまで
⽉600億ユーロの国債などの購⼊を少なくとも2017年3⽉まで継続する⽅針で、必要に応じて拡充も期待されることは、景気回復を⽀え
るものとみられます。
<ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数)の推移>
(ポイント)
58
56
2013年2⽉〜2016年2⽉
(前年同⽉⽐、%)
5
4
52
3
50
2
48
46
フランス
ユーロ圏
1
0
42
40
13/2
2000年1⽉〜2016年1⽉
イタリア
ドイツ
54
44
<ユーロ圏統合消費者物価指数(HICP)の推移>
13/8
14/2
14/8
15/2
15/8
16/2
(年/⽉)
(注)イタリアは2016年1⽉まで。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
-1
00/1 02/1 04/1 06/1 08/1 10/1 12/1 14/1 16/1
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
17
マクロ
環境
⽇本経済〜緩やかな回復が持続
 企業の景況感を⽰す⽇銀短観の業況判断指数(DI)は、⼤企業の製造業、⾮製造業ともに2015年12⽉調査は前回調査
(同年9⽉)から横ばいとなりました。中国など新興国経済の減速懸念が依然根強いことなどから、先⾏き⾒通しとともに悪化が⾒込まれ
ており、⽇本経済の回復が⾜踏み状態であることが⽰される形となりました。
 消費者物価指数(⽣鮮⾷品を除く)の前年⽐の伸び率は、原油安などの影響で、⽬先低調な数字が⾒込まれます。しかし、今後は、
原油安による物価下押し圧⼒の後退や、賃上げによる個⼈消費の回復効果を背景に、緩やかな上昇が⾒込まれます。
<消費者物価指数の推移>
<⽇銀短観:⼤企業の業況判断指数(DI)の推移>
30
2010年3⽉調査〜2015年12⽉調査
(%ポイント)
25
2.0
1.5
⾮製造業
20
⽣鮮⾷品を除く
1.0
15
10
0.5
5
0.0
(先⾏き⾒通し)
2015年12⽉調査時点
0
-5
製造業
-1.5
-15
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
⾷料(酒類を除く)
およびエネルギーを除く
-0.5
-1.0
-10
-20
10/3
2011年1⽉〜2015年12⽉
(前年同⽉⽐:%)
⽇銀による新指数
(⽣鮮⾷品および
エネルギーを除く)
-2.0
16/3(年/⽉) 11/1 11/9 12/5 13/1 13/9 14/5 15/1 15/9
(年/⽉)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(出所)総務省、⽇銀のデータ・資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
18
マクロ
環境
オーストラリア経済〜2016年後半から再加速か
 オーストラリアでは、商品価格の停滞や企業の設備投資が低調であるのに対し、個⼈消費は⽐較的堅調であることなどから、2015年の実
質GDP成⻑率は前年⽐+2.3%程度が⾒込まれています。なお、RBA(オーストラリア準備銀⾏)によると、GDP成⻑率は2016年後
半から再び加速するとの⾒通しです。
 RBAは2015年5⽉の⾦融政策決定会合で政策⾦利を過去最低の2.0%に引き下げた後、2016年2⽉の会合においても据え置きを
続けています。これまでの政策⾦利の引き下げなどで豪ドル相場の調整が進んでいますが、海外経済や資源価格動向の余波を受けた経
済の下振れリスクから、追加の利下げ余地が残っていることが相場の重⽯となる可能性があります。
<RBAによるGDP成⻑率⾒通し>
4.5
<オーストラリアの政策⾦利と為替相場(対円)の推移>
(2016年2⽉時点)
(%)
(円)
120
4.0
上限
3.5
中⼼値
3.0
下限
2.5
2011年1⽉3⽇〜2016年2⽉24⽇
(%)
5
政策⾦利(右軸)
110
4
100
3
90
2
80
1
2.0
1.5
1.0
※中⼼値は上限値と下限値から算出。
2015年12⽉、2016年6⽉は上限値と下限値なし。
15/12
16/6
16/12
17/6
17/12
18/6 (年/⽉)
(出所)オーストラリア準備銀⾏のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
70
11/1
豪ドル相場(対円)(左軸)
12/1
13/1
14/1
15/1
0
16/1
(年/⽉)
(注)政策⾦利は発表⽇ベース。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
19
(ご参考)新興国のファンダメンタルズ
 各国でばらつきはあるものの、新興国の政府債務残⾼(対GDP⽐)は、おおむね減少(改善)しているほか、外貨準備⾼は積み上げ
られており、国の財務の健全性や信⽤⼒の⾼まりを⽰すものとなっています。
<主要新興国の政府債務の対GDP⽐>
(対GDP⽐:%)
100
(2000年、2015年)
2000年
<主要新興国の外貨準備残⾼>
2000年〜2015年
(10億⽶ドル)
400
2015年
80
ブラジル
350
インド
300
250
60
200
40
インドネシア
150
トルコ
100
20
50
0
インドネシア
インド
ブラジル
トルコ
南アフリカ
(出所)IMF「World Economic Outlook, October 2015」のデータを基に
三井住友アセットマネジメント作成
南アフリカ
0
00
02
04
06
08
10
12
14 (年)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
20
(ご参考)IMFによる世界経済⾒通し
<主要国・地域のGDP成⻑率の推移>
<IMFの経済成⻑率⾒通し(2016年1⽉の⾒通し)>
(期間)2000年〜2014年
(%)
16
(前年⽐:%)
12
8
オーストラリア
世界
先進国・地域
⽶国
ユーロ圏
ドイツ
フランス
⽇本
英国
カナダ
新興国・地域
ロシア
中国
インド (注1)
ASEAN-5 (注2)
欧州新興国
ブラジル
メキシコ
南アフリカ
⽇本
4
0
⽶国
-4
ユーロ圏
-8
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14(年)
(%)
16
12
(期間)2000年〜2014年
中国
インド
8
4
0
ブラジル
ASEAN-5
-4
-8
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14(年)
(出所)IMF「World Economic Outlook, October 2015」の
データを基に三井住友アセットマネジメント作成
推定値
2015年
3.1
1.9
2.5
1.5
1.5
1.1
0.6
2.2
1.2
4.0
-3.7
6.9
7.3
4.7
3.4
-3.8
2.5
1.3
⾒通し
2016年
2017年
3.4
3.6
2.1
2.1
2.6
2.6
1.7
1.7
1.7
1.7
1.3
1.5
1.0
0.3
2.2
2.2
1.7
2.1
4.3
4.7
-1.0
1.0
6.3
6.0
7.5
7.5
4.8
5.1
3.1
3.4
-3.5
0.0
2.6
2.9
0.7
1.8
(注1)会計年度ベース。成⻑率は市場価格ベース。
(注2)インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの5ヵ国。
(出所)IMF「World Economic Outlook, Update January 2016」の
データを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
21
(ご参考)⾜元までのマーケット指標
 2016年2⽉24⽇までの主要国・地域の各資産の騰落率・変化幅(2016年1⽉末⽐)は以下のとおりです。
<株価指数の騰落率>
<10年国債利回りの変化幅>
7.0 中国
南アフリカ
-5.7
NZドル
-6.0
カナダドル
ブラジル
0.04
メキシコ
-0.2
マレーシア
0.04
インド
-6.3
南アフリカランド
-0.3
シンガポール
-0.07
シンガポール
-6.4
ユーロ
-0.5
⽶国
-0.07
カナダ
-6.6
豪ドル
-1.0
メキシコ
-0.16
⽇本
-6.7
シンガポールドル
-2.5
⾹港
-0.17
ドイツ
-7.3
ブラジルレアル
-2.6
オーストラリア
-0.17
⽶国
-7.3
⼈⺠元
-7.4
トルコリラ
4.2
英国
-0.20
英国
-6.4
ドイツ
-0.21
ニュージーランド
-7.2
インド
-3.6
⽇本
-10.3
-20
0.12
<為替相場(対円)の騰落率>
-10
0
10 (%)
-0.50
(注1)使⽤している株価指数は最終ページをご参照ください。
(注2)ブラジルの国債利回りは5年債のもの。
0.00
0.50(%ポイント)
英ポンド
-9.8
ブラジル
-0.42
インドルピー
-8.8
オーストラリア
-0.24
⽶ドル
-7.9
-15
-10
-5
0(%)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
予告なく変更する場合があります。
作成基準:2016年2⽉
22
【重要な注意事項】
【投資信託商品についてのご注意(リスク、費⽤)】
●投資信託に係るリスクについて
投資信託の基準価額は、投資信託に組み⼊れられる有価証券の値動き等(外貨建資産には為替変動もあります。)の影響により上下します。基準価額の下落により
損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。 運⽤の結果として投資信託に⽣じた利益および損失は、すべて受益者に帰属します。したがって、投資信託は預貯⾦と
は異なり、投資元本が保証されているものではなく、⼀定の投資成果を保証するものでもありません。
●投資信託に係る費⽤について
ご投資いただくお客さまには以下の費⽤をご負担いただきます。
◆直接ご負担いただく費⽤ ・・・申込⼿数料 上限3.78%(税込)
・・・換⾦(解約)⼿数料 上限1.08%(税込)
・・・信託財産留保額 上限3.50%
◆投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費⽤ ・・・信託報酬 上限 年 2.052%(税込)
◆その他費⽤・・・監査費⽤、有価証券の売買時の⼿数料、デリバティブ取引等に要する費⽤(それらにかかる消費税相当額を含みます。)、および外国における資産
の保管等に要する費⽤等が信託財産から⽀払われます。また、投資信託によっては成功報酬が定められており当該成功報酬が信託財産から⽀払わ
れます。投資信託証券を組み⼊れる場合には、お客さまが間接的に⽀払う費⽤として、当該投資信託の資産から⽀払われる運⽤報酬、投資資産
の取引費⽤等が発⽣します。これらの費⽤等に関しましては、その時々の取引内容等により⾦額が決定し、運⽤の状況により変化するため、予めその
上限額、計算⽅法等を具体的には記載できません。
※なお、お客さまにご負担いただく上記費⽤等の合計額、その上限額および計算⽅法等は、お客さまの保有期間に応じて異なる等の理由により予め具体的に記載すること
はできません。
※上記に記載しているリスクや費⽤項⽬につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。費⽤の料率につきましては、三井住友アセットマネジメントが運⽤するすべ
ての投資信託(基準⽇現在において有価証券届出書を提出済みの未設定の投資信託を含みます。)における、それぞれの費⽤の最⾼の料率を記載しております。
投資信託に係るリスクや費⽤は、それぞれの投資信託により異な りますので、ご投資をされる際には、事前に投資信託説明書(交付⽬論⾒書)や契約締結前交付
書⾯等を必ずご覧ください。
●投資信託は、預貯⾦や保険契約と異なり、預⾦保険・貯⾦保険・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
また登録⾦融機関でご購⼊の場合、投資者保護基⾦の⽀払対象とはなりません。
●投資信託は、クローズド期間、国内外の休祭⽇の取扱い等により、換⾦等ができないことがありますのでご注意ください。
〔2015年12⽉30⽇現在〕
【6ページ、21ページの株価指数について】
⽶国:S&P500種、英国:FT100指数、ドイツ:DAX指数、オーストラリア:ASX200指数、中国:上海総合指数、⾹港:ハンセン株価指数、シンガポール:シンガ
ポール ST指数、マレーシア:マレーシア クアラルンプール総合指数、インド:センセックス指数、メキシコ:メキシコボルサ指数、ブラジル:ボベスパ指数、⽇本:TOPIX
(東証株価指数)
●当資料は、情報提供を⽬的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、⽣命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものでは
ありません。●当資料に基づいて取られた投資⾏動の結果については、当社は責任を負いません。●当資料の内容は作成基準⽇現在のものであり、将来予告なく変更
されることがあります。●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するもの
ではありません。●当資料は当社が信頼性が⾼いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。●当資料にインデッ
この資料の最終ページに当資料のご利⽤にあたっての注意事項を記載しております。必ずご確認ください。
クス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の⼀切の権利は、その発⾏者および許諾者に帰属します。●当資料に掲載されている写真がある場合、
上記は当資料作成時点のものであり、将来の成果および市場環境の変動等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
作成基準:2016年2⽉
写真はイメージであり、本⽂とは関係ない場合があります。
予告なく変更する場合があります。