青少年自立支援センター運営

平成28年度青少年自立支援対策推進事業
「青少年自立支援センター運営」
企画提案書作成のための仕様書
1 委託の目的
ニート、ひきこもり等社会的生活を円滑に営む上で困難を抱える者への支援等に関して実績の
ある者に青少年自立支援センターの運営を委託することにより、これらの者への支援を効果的に
実施することを目的とする。
2 委託事業の対象地域
大分県全域を対象地域とする。
3 委託事業の内容
青少年自立支援センターは、厚生労働省の「ひきこもり対策推進事業」による「ひきこもり地
域支援センター」の機能を兼ね備えており、委託事業の内容は以下のとおりとする。
(1)おおいたひきこもり地域支援センターに係る業務
ひきこもりに特化した第1次相談窓口として、次の業務を行うものとする。
ア ひきこもり本人又は家族等からの電話相談、来所相談への対応
ひきこもり本人や家族からの電話、来所等による相談に応じ、適切な助言を行うとともに、
相談内容等に応じて、医療・保健・福祉・教育・労働等の分野の専門支援機関・団体等に紹
介するものとする。
この場合、①受容・共感的に相談者の話を傾聴し、②相談者の状況や希望を的確に把握し
ながら対応し、③個別の支援計画を作成した上で、相談者に最適な支援プログラムを提供で
きる専門支援機関・団体に紹介するとともに、④紹介先における被支援者の状況を適宜把握
し、状況の変化(改善等)が生じた場合には、必要に応じて他機関・団体への再紹介等を行
うものとする。
イ 訪問相談への対応
ひきこもり本人又はその家族等からの求めがあった場合、訪問の適否を十分にアセスメン
トした上で、訪問相談員を派遣することにより、訪問相談を実施するものとする。
相談方法等は、電話相談・来所相談の場合に準ずるとともに、原則として2名以上で対応
するなど事故防止に努めること。
ウ 連絡協議会の設置
ひきこもり本人又はその家族等からの相談内容に応じた適切な対応を行うことができるよ
う、医療・保健・福祉・教育・労働等の分野の関係機関で構成する連絡協議会を設置し、情
報交換等各機関間で恒常的な連携が確保できるよう努めるものとする。
具体的には、連絡会(代表者会議・実務者会議等)を年5回以上開催すること。
エ 市町村との協力、連携
ひきこもり本人又はその家族等への相談実施にあたっては、必要に応じて生活困窮者自立
支援法(平成二十五年法律第一〇五号)第二条第二項に規定する生活困窮者自立相談支援事
業と協力、連携するとともに、当該事業を実施する市町村との関係構築に努めるものとする。
(2)大分県子ども・若者支援地域協議会に係る業務
子ども・若者育成支援推進法(平成二十一年法律第七十一号)第二十一条の規定による子ど
も・若者支援調整機関の業務のうち、構成機関等の間の連絡調整事務の業務を行うものとする。
なお、前記(1)のウの連絡協議会が同法第十九条の規定による大分県子ども・若者支援地
域協議会の機能を兼ねており、子ども・若者支援調整機関は大分県(以下「県」という。)で
あることに留意すること。
(3)子ども・若者からの相談全般に関する業務
ア 前記(1)に加え、ニート、不登校など子ども・若者及びその保護者等からの社会的自立
に関する電話、来所による相談に応じ、適切な助言を行うとともに、相談内容等に応じて、
医療・保健・福祉・教育・労働等の分野の専門支援機関・団体等に紹介するものとする。
この場合、ひきこもりに関する場合と同様に、①受容・共感的に相談者の話を傾聴し、②
相談者の状況や希望を的確に把握しながら対応し、③個別の支援計画を作成した上で、相談
者に最適な支援プログラムを提供できる専門支援機関・団体に紹介するとともに、④紹介先
における被支援者の状況を適宜把握し、状況の変化(改善等)が生じた場合には、必要に応
じて他機関・団体への再紹介等を行うものとする。
イ 講演会等の開催
(ア)講演会
有用な情報を広く提供し、子ども・若者の置かれた環境への適切な理解や支援に向けた
気運を醸成するため、中央講演会を年1回実施すること。
(イ)事例検討会
相談に対応する者の資質向上及び困難事例の解決を図るため、事例検討会等を年6回以
上開催すること。また、開催にあたっては、関係する機関・団体の相談員等の参加を認め
ること。
(4)普及・啓発活動
青少年自立支援センターの活動を広く広報するため、広報チラシの配布を行うとともに、宜
宜当センターのホームページを更新し、子ども・若者の支援に関する様々な情報を普及・啓発
するものとする。
なお、ホームページの運営は受託者において行い、その経費についても受託者が負担するも
のとする。
(5)その他
前記(1)から(4)までに掲げる業務の実施状況については、別途指定する様式により定
期的に県へ報告するほか、県が必要に応じて随時求めるデータの提供に対応すること。
4 実施体制
(1)青少年自立支援センターの場所及び開所時間等
場
所
大分市東春日町17 大分ソフィアプラザビル4階(おおいた青少年総合相談
所内)
※ 場所及び大分青少年総合相談所内のレイアウトについては別紙資料参照
開所日時
月曜日から土曜日までの9時30分から17時30分まで(休日・祝日、8月
13日~15日、12月29日~翌年1月3日を除く。)
なお、3の(1)のイの訪問相談は、原則として開所日の9時から20時まで
の間で訪問時間を設定するものとする。
(2) 人員体制
ア 専門相談員の配置
下記のいずれかの資格又は経歴を有する者を専門相談員として1名以上、配置すること。
(ア)臨床心理士、精神保健福祉士、社会福祉士、保健師等の資格を持ち、ひきこもり等の支
援に対し高度に専門的な技能・経歴を有する者
(イ)その他①に準ずる技能・経歴を有すると認められる者。
イ 受付事務員(電話相談員)の配置
下記の経歴を有する者を受付事務員(電話相談員)として1名以上、配置すること。
(ア)青少年支援機関、教育機関、NPO等の団体において、1年以上青少年の自立支援等の
相談活動に携わった経験を有する者。
(イ)その他①に準ずる技能・経歴を有すると認められる者。
ウ 訪問相談要員の配置
被支援者やその家族の求めに応じて、上記専門相談員と同等の技能・経歴を有する者2名
若しくは、専門相談員及び受付事務員(電話相談員)と同等の技能・経歴を有する者、各1
名を大分県内の指定された場所に派遣できるよう措置すること。
エ スーパーバイザーの配置
精神医学、心理学等を専門とする医師や大学教授等、又は上記専門相談員と同等の資格を
有する者1名を、スーパーバイザーとして配置し、専門相談員、受付事務員(電話相談員)
の指導や事例検討会での指導助言に当たらせること。
5 その他
(1)受託団体は、本業務を行うにあたり、取り扱う個人情報(大分県個人情報保護条例第2条
第1項に規定する個人情報をいう。)について、別添「機密保持及び個人情報の保護に関す
る特記事項」に基づき、個人情報の適切な取り扱いについて必要な措置を講じること。
(2)相談や支援に関する記録を作成し、報告書を別紙様式により作成すること。
(3)利用規定を作成し、周知すること。
(4)業務実施にあたっては、県と十分に協議しながら進めるとともに、関係支援機関との連携
に努めること。
(5)県が実施する、利用者を対象とした青少年の自立に関する調査・研究に協力すること。
(6)本業務により作成された資料及びホームページ等に係る著作権は、県に帰属するものとす
る。また、受託者が委託料により購入したもののうち、県が指定するものについては、県に
帰属するものとする。
(7)受託者は、本業務に係る契約の終了後、他者に本業務の引継ぎを行う必要が生じた場合に
は、相談者の利便性を損なわないよう必要な措置を講じ、円滑な引継ぎに努めるものとする。
(8)前記4の(1)で掲げたとおり、平成26年6月に県が設置した「おおいた青少年総合相
談所」内を拠点に業務を行う。この「おおいた青少年総合相談所」は、青少年に関する相
談支援機関及び就労支援機関を1カ所に集約しワンストップ化することにより、利用者の
利便性を高めるとともに、3機関が即座に連携でき、相談者に対する支援の拡充を図る目
的で設置しているものであることに留意すること。
(9)「おおいた青少年総合相談所」内に設置する団体は下記のとおり。
ア 青少年自立支援センター(子ども・若者等の総合相談機関)
イ 児童アフターケアセンターおおいた(児童養護施設を退所した者の支援機関)
ウ おおいた地域若者サポートステーション(若者就労支援機関)
(10)受託者は、他の2機関とともに「おおいた青少年総合相談所運営協議会」を組織し、
運営にあたるものとする。
(別紙資料)
1 開所場所周辺図
2 大分青少年総合相談所内のレイアウト
※ 現況と異なる場合は現況優先