※本プレスリリースはジャガー・ランドローバー・UK 社が 2016 年 2 月 23 日に発表したプレスリリースの参考翻訳です 2016 年 2 月 26 日 (日本語訳発行日) L16U002 ランドローバー、最速ヨットの開発でランドローバーBAR と連携 第 35 回アメリカズカップ優勝を目指し技術協力 ランドローバーは、ランドローバーBAR のヨット開発に応用された主要技術情報を公開 ジャガー・ランドローバーの高い技術力を持ったエンジニアと、ランドローバーBAR の知識が結集し、 競合をしのぐパフォーマンスを実現 ランドローバーの非常に高い技術サポートを受け、ランドローバーBAR のマーティン・ウィットマー シュ CEO は「海の F1」での勝利に自信 第 35 回アメリカズカップに英国チームから参戦する、アメリカズカップ仕様ヨット「R1」を 2016 年 12 月に発表予定 ランドローバーBAR は、アメリカズカップ・ワールドシリーズ次戦となるオマーン戦に 2 月 26~28 日に参戦 2016 年 2 月 22 日、英国ホイットリー発 ランドローバーは、ベン・エインズリー・レーシング(BAR)とのパートナーシップのもと誕生したランドローバー BAR として、2017 年に開催される世界最高峰のヨットレースである第 35 回アメリカズカップを目指し、アメリ カズカップ最速のヨット開発に向け協力して開発を進めている技術情報を公表しました。今回、2016 年の初 戦となる、ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリーズ オマーン戦(開催期間:2 月 26~28 日、開催 地:オマーン・マスカット)に先立ち発表しましたが、通常、アメリカズカップ参戦チームが技術情報を公開する ことはなく、スポーツ界で最もその設計が勝敗を左右するとされるレースにおいて、極めて異例なことです。 「R1」というコードネームがついたアメリカズカップ仕様のヨット(双胴船)には、ランドローバーの設計、技術、 革新的な専門知識が反映されています。このヨットの重量は 2 トンを超えますが、船体を水中翼に働く翼揚 力を利用して、水中から浮かび上がらせ、抵抗を抑制して速度と効率を向上させるフォイリングと呼ばれる技 術により、速度は 50 ノット超を達成します。 1 「R1」の正式発表まで約 11 か月となりましたが、ランドローバーのアドバンスド・エンジニアリング・チームは、 ランドローバーBAR のデザイナーやエンジニアたちと協力して、テスト用にプロトタイプを複数開発していま す。この開発プロセスを通じて、世界最速のアメリカズカップ仕様ヨットが完成します。 ジャガー・ランドローバーのリサーチ部門を統括するトニー・ハーパーは、次のように述べています。「フォイリ ング技術の誕生以来、比較的小さな表面積においてバランスをとりながら、この極めてパワフルなマシンを いかにしてコントロールするかが、最大のチャレンジのひとつとなっています。ランドローバーBAR とのワー クストリームの中で不可欠なパートである、エアロダイナミクス、機械学習、高度データ処理の分野において は、ジャガー・ランドローバーから最も有能なエンジニアたちを選り抜きました。海は当社にとっては新しい領 域ですが、この 11 か月の成果をヨットの最終的な設計に反映し、そして当社の研究開発部門に還元してい きます。」 まず、ランドローバーは、最初の注力分野として、ボーイング社製航空機 737 型機の翼のサイズに匹敵する、 78.6 フィートのカーボン・ファイバー製の“硬い”帆の開発に取り組みました。この帆が、ヨットの唯一の推進 力源となります。ランドローバーの製品開発の要となる数値流体力学(CFD)と有限要素解析(FEA)を組み 合わせ、複雑なエアロダイナミクスを解析し、ヨットの速度向上を実現しました。 またランドローバーは、大容量データ処理能力に関する高い技術や機械学習分野における経験と専門知識 を生かし、セーリング・データの傾向を把握することでヨットのパフォーマンス最適化に貢献しています。 ランドローバーBAR のチーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)、マーティン・ウィットマーシュは、次のように 述べています。「この 4 年間で、私たちはアメリカズカップで戦うごとに大きく進化していることに、皆さんは驚 かれるでしょう。この海の F1 では、F1 と同じように、従来の手法や技術、設計だけでは戦闘力をもって戦い 抜くことはもはや不可能です。ヨット自体は進化しており、それはトップスピードだけでなく、加速性能や方向 転換能力においても同様です。競合についていくのではなく、打ち負かすためには、ランドローバーの膨大な 専門的なノウハウとテスト用ツールが必要なのです。私たちはまだスタートラインに立ったばかりです。この 先の道のりは長いですが、大きく前進しており、今後の結果が楽しみです。」 現在のアメリカズカップの規定では、ヨットにパワーを蓄えておくことはできず、すべてのパワーをウイングと セーリング・チームのメンバーで創出しなければならないため、レース中は高水準の体力が求められます。こ こでもランドローバーのヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)分野における専門知識が役立っており、 ヨット向けに最適化したディスプレイや計器を開発し、使用可能なパワーを把握し有効活用できるようにしま す。 ランドローバーBAR チームのプリンシパル兼スキッパーのベン・エインズリーは、次のように述べています。 「このレースは水陸の両方で勝つ必要があります。アメリカズカップはセーリングの最高峰です。世界最高の セーラーとチームが求められますが、何よりも重視すべきは、どのチームも最速のヨットで勝利するために、 設計や技術の専門性を生かした努力をしているということです。私たちの最大の課題は、エアロダイナミクス です。ヨットのほとんどの部分は水の上にあるので、パワー供給を最適化し、データ解析を通じて制御システ ムを理解する必要があります。競争は激しく、数秒の差で決着がつくレースも珍しくない中、このプロジェクト にランドローバーが協力してくれたことは大きな強みになるでしょう。」 ランドローバーBAR チームは、2 月 26~28 日に開催されるルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリー ズのオマーン戦に第 3 ポジションで参戦します。 以上 2 エディターズ・ノート ランドローバーについて ・ ランドローバーは 1948 年以来、そのモデル・シリーズ全体にわたり、本格的な 4x4 を継続して製造して います。「DEFENDER」、「FREELANDER」、「DISCOVERY」、「DISCOVERY SPORT」、「RANGE ROVER SPORT」、「RANGE ROVER」、そして「RANGE ROVER EVOQUE」は、それぞれが世界の 4x4 市場の各カテゴリーを代表するモデルです。現在、これらのモデルの 80%は輸出され、世界 170 カ 国以上で販売されています。 ・ ランドローバーBAR について ベン・エインズリー・レーシング(BAR)は、ケンブリッジ公爵夫人列席のもと、2014 年 6 月 10 日に結成さ れました。このチームは、オリンピックで 4 個の金メダルを獲得し、第 34 回アメリカズカップで優勝した、 ベン・エインズリー氏により発足されました。ベン・エインズリー氏は 1851 年に英国で始まったアメリカズ カップの優勝トロフィーを奪還し英国に持ち帰るべく、結成した英国チームを率います。これはいまだど のチームもなしえていないことです。 ランドローバーBAR は民営のスポーツ・チームで、企業パートナーとともに多くの個人投資家の支援を 受けており、英国内外の最高レベルのセーラー、デザイナー、職人、サポーターで構成されるチームで す。 スポーツ・チームは社会における重要な模範となり、名誉ある立場です。これはランドローバーBAR にお いても同様で、当チームが及ぼす影響力は、レースの垣根を超えて広く波及していくことを前提に、2014 年に「Exclusive Sustainability Partner 11th Hour Racing」とともにチームを立ち上げて以来、運営にお けるサステイナビリティ(持続可能性)を重視しています。 英国ポーツマス中心部に 7 万 4,000 平方フィートもの本部拠点を新設し、ランドローバーBAR のさまざ まな活動を担っています。「1851 Trust」によるビジター・センターも公開予定です。「1851 Trust」は、ケ ンブリッジ侯爵夫人がロイヤル・パトロンを務めるランドローバーBAR 公式の慈善事業です。 2 度目となるルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリーズ ポーツマス戦は、2016 年 7 月 21~24 日に開催されます。2015 年のポーツマス戦では、水上からの観戦者 2 万 5,000 人を含む約 25 万人の 観客を動員しました。2016 年は、レース観戦とホーム・チーム応援のために、さらに多くの観客で賑わう と予想されています。 ランドローバーとランドローバーBAR に関する詳細は、下記からもご覧いただけます。 http://www.landrover.co.jp/experiences/sponsorship/ben-ainslie-racing.html Land Rover ウェブサイト: http://www.landrover.co.jp YouTube: https://www.youtube.com/user/landroverchanneljp Facebook: https://www.facebook.com/LandRoverJapan Twitter: https://twitter.com/LandRoverJPN Instagram: https://www.instagram.com/landroverjpn/ ◆読者からの問い合わせ先◆ ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568 (9:00~18:00、土日祝日を除く) 3
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