公募説明書 広報文化事業業務管理システム提供及びコンサルティング業務 平 成 2 8 年 2 月 外 務 省 大 臣 官 房 広 報 文 化外 交 戦略課 1.公募の目的 (1)外交政策の一環として広報文化外交(パブリック・ディプロマシー)が注目される現 在、我が国の外交政策をより効果的に発信・展開するためには、各国の多様な層における 対日理解を促進し、我が国に対するイメージや親近感・信頼度を高めることが不可欠であ り、外務省は様々な広報ツールを活用して政策広報を積極的に行っているほか、日本文化 紹介事業等を通じて対日理解の浸透・深化を図っている。 (2)外務省の広報文化活動を上記目標に沿った形で行うためには、現地の特性、目指す効 果等を分類した上で、その効果検証及び評価の一層の充実、さらにそれら評価結果を反映 させた新たな事業の計画や既存事業の改善・発展を行うべく、新たに PDCA サイクルの確 立が求められている。 (3)PDCA サイクルの必要性については、平成 25 年 11 月に実施された行政改革推進会議 「秋のレビュー」における外部有識者の点検の際にも議論となり、今後、戦略をもとに具 体的な目標や重要地域を定めるとともに、米国の様々な評価指標を参考にする等により、 適切な成果指標を設定し、PDCA サイクルを確立していくべきと指摘された。 (4)外務省においては、これらを踏まえ、平成 25 年度~27 年度の間、PDCA サイクルモ デル案の検討や課題の洗い出し等に資するための調査研究を行い、本格運用に向けたガイ ドラインの策定を行う予定。 (5)本事業は、こうした調査研究の成果を活用しながら、在外公館における PDCA サイク ルの普及・定着及び本省における広報文化事業・活動全体の効果把握・マネジメント手法 の確立・定着に資するため、クラウドベースの管理システムの提供及び PDCA サイクルモ デルの検証に係るコンサルティング業務を行うことを求めるものである。 2.業務の内容 契約先事業者は、下記(1)のシステムを提供するとともに、当該システムの機能を有効 に活用しながら広報文化事業の PDCA サイクルの強化を進めることができるよう(2)のコ ンサルティング業務を行うことが求められる。各業務に求められる内容は以下のとおりであ る。 (1)業務管理システムの提供 広報文化事業の進捗及び成果(実施結果の概要に係る文章の記載及び画像等を含む。 )を -1- 各プロジェクト担当者が入力し、リアルタイムで横断的に状況の把握、比較等を行うこと ができるクラウドベースのサービスの提供を行うこと。 本サービスの提供は、以下のような事項に対応している必要がある。 上記サービスの利用に係るアカウントを 300 程度用意し、外務省本省及び在外公館 ア の担当者がそれぞれ個別のアカウントにより当該サービスを利用可能とすること。 イ 上記サービスは、複数の事業を多数の在外公館が行う広報文化事業の特性に鑑み、 プロジェクトごとに表示、入力できるようにするとともに、それらを公館ごと、国ご と等の形式で階層化できるようにすること。 ウ 各プロジェクトに共通した成果指標を利用したり、比較したりしやすいようカスタ マイズすることができるようにするとともに、入力された指標は、容易な操作により グラフ等による可視化を行えるようにすること。 エ プロジェクトごとに入力内容を表示や一覧することができるようにすること。それ に加え、あらかじめ設定した成果指標をキーにして、進捗状況の入力や比較をプロジ ェクト横断的に行えるようにすること。 オ 各プロジェクトに対応して予算額や執行状況を入力できるようにするとともに、国 単位や総額の集計を行えるようにすること。 管理するプロジェクト数は、少なくとも年間 500 件に対応できる必要があるが、そ カ れを超える多数となった場合にも対応可能であることが望ましい。 (2)業務管理システムを活用した PDCA サイクルの強化に係るコンサルティング ① 上記(1)に記載したシステムの導入及び運用開始に際して、外務省との十分なコミ ュニケーションの下で広報文化事業の意義及び PDCA サイクルの強化が必要とされてい る背景について十分に理解した上で、クラウド上のページの構成や階層構造の決定等に ついてコンサルティング業務を行うこと。 ② (1)に記載したシステムの設計に対応した形で、広報文化事業の PDCA サイクルを 強化するための KPI 設定や各事業の生み出しているインパクトの評価等について、コン サルティング業務を行うこと。 ③ 公的機関におけるサービス提供の実績を踏まえた高度な知識・経験(外国の公的事業 に係る評価の経験があればなお可)を有する者により、クラウド上のシステムにおける ページの設計や、KPI を踏まえた事業への反映方法等に係るコンサルティングを行うこ と。 -2- (3)その他求める報告等 番号 1 項目 運用上の課題対応 頻度 内容 随時(1か月当たり計 運用上生じた課題等につ 2時間程度を想定) いて、担当者からの質問等 に対応。 2 担当者へのサービス利 2回(契約後速やかに クラウド上のシステムの 用に係る研修の実施 事 業 者 と 外 務 省 が 協 設計、利用、運用について、 議して定める時期) 本省担当者に対する研修 を行う。 3 入力担当者用マニュア 1回(契約後速やかに 在外公館の入力担当者に ルの作成 事 業 者 と 外 務 省 が 協 対し、個別の研修を行うこ 議して定める時期) とが困難であるため、IT に ついて高度な専門知識を 持たない職員が容易に理 解できるマニュアルを作 成し、提出。 3.応募要件 (1)事業者に求める要件 ① 本業務は単なる情報システムの提供ではなく、公的機関における成果の評価及び改善 に係る高度なコンサルティング業務と、それを可能にするクラウド上のシステムとの一 体的な提供が重要であることを理解し、同様のサービスを公的機関に対して提供した十 分な経験と実績を有していること。 ② 外務省との連絡及びコンサルティング業務等に従事する者は、業務管理システムの利 用法に係る技術的な知見と、公的機関における成果の評価及び改善に係る高度なコンサ ルティングに関する知識の両方を有する者であること。 (社内で業務を分担することは差 し支えないが、両方の業務に関して十分な知識を持ち、それらを一体として、外務省と のコミュニケーションを行うことができる担当者が1人以上いること。 ) ③ 外務省との連絡及びコンサルティング業務等に従事する者は、日本国籍を有し、日本 語での対応が可能であるとともに、広報文化事業の内容の理解や評価に必要な程度の英 語を理解できること。 ④ 従業員に対して、情報セキュリティや不正防止等に関する十分な教育が行われている こと。 ⑤ 本委託業務の遂行が可能であることを、これまでの実績等を提示して客観的に説明が 可能であること。 -3- (2)提供するクラウドサービス及びその運用体制に関して求める要件 ① サービスは 24 時間体制で提供されること。 ② 提供されるクラウドサービスが、国内外の機関(特に公的機関)において多数の利用 実績があり、安定して継続的に提供され、また、継続的にそれらの機関に選択されてい ること。 ③ データのバックアップを相当の頻度(少なくとも週1回以上)行っており、かつ、利 用者により汎用性のある形式でデータのバックアップが可能であること。 ④ 本サービスを提供するためのサーバは、主たるサーバ及びバックアップのサーバが用 意されているとともに、その両方が日本国内に存在すること。 ⑤ データセンターへの伝送路が SSL 等により暗号化されていること。 ⑥ セキュリティに対する取組が十分であるかを確認するため、プライバシー及びセキュ リティに関するポリシーが公表されているか、又は外務省に対して提供可能であること。 ⑦ 契約終了後、合理的な期間内に、データの確実な消去が行われること。 (3)本件作業に当たっては、 「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準群」(平 成 26 年 5 月 19 日改訂)、及び契約後必要に応じて提示する「外務省情報セキュリティポ リシー」を遵守すること。 4.契約期間 契約締結の日(平成 28 年 4 月 1 日以降)から平成 29 年 3 月 31 日まで(ただし、平成 28 年度予算の成立を条件とする。) 5.応募手続 公募公告4.に記載のとおり。 6.その他 (1)複数事業者からの応募 本公募により複数事業者から応募があり、確認の結果、2 者以上の事業者が業務遂行可能 と判断された場合は、改めて企画競争を実施する。その際には、改めて公示する。 (2)応募申込書 要件を満たしていない応募申込書は、受領しない。また、応募申込書を提出した者は、外 務省が提出書類について説明を求めた場合、これに応じなければならない。 以上 -4-
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