平成27年度国勢調査速報値の公表

平成 27 年国勢調査
速報値にみる標津町の人口と世帯数
・標津町公表日
平成 28 年 2 月 25 日
・北海道公表日
平成 28 年 2 月 17 日
・総務省公表日
平成 28 年 2 月 26 日 午前 8 時 30 分
午前 0 時
【参考】
・町 民 周 知
広報しべつ平成 28 年 3 月号
標 津 町
総 務 課
-0-
調査結果の概要
Ⅰ
人口・世帯数
1
総
人
口
標津町の総人口は、5,243 人(男 2,565 人、女 2,678 人)
この 5 年間に、403 人減少(減少率 7.14%)
平成 27 年国勢調査による標津町の人口は 5,243 人で、前回の平成 22 年国勢
調査の 5,646 人に比べ、403 人減少(減少率 7.14%)した。
標津町の人口は、昭和 50 年から平成 7 年までの本調査では住民基本台帳を
上回っていたが、平成 12 年からこの傾向が逆転し、今回の調査では平成 22 年
(減少率 6.88%)よりも減少率が大きくなった。
国立社会保障・人口問題研究所が平成 25 年 3 月に推計し公表した『日本の
地域別将来推計人口』では、平成 27 年の標津町の人口は 5,272 人となってお
り、今回の調査結果は 29 人下回ってはいるものの、それに近い数値となった
ことから、何も対策を講じなければ今後さらに推計どおり人口減少が進むこと
が懸念される。
◆国勢調査による比較
平成 27 年
【A】
平成 22 年
【B】
5,243 人
5,646 人
前回調査との比較
増減数【C】※A-B
増減率
403 人
※C/B×100
7.14%
◆住民基本台帳による比較
平成 27 年
【A】
平成 22 年
【B】
5,391 人
5,782 人
5 年前との比較
増減数【C】※A-B
391 人
増減率※C/B×100
6.76%
◆国勢調査と住民基本台帳との比較
年次
国勢調査【A】 住基台帳【B】 差【C】※A-B
差率※C/B×100
H27 年
5,243 人
5,391 人
148 人
2.75%
H22 年
5,646 人
5,782 人
136 人
2.35%
-1-
2
世
帯
数
世帯数は、2,169 世帯
この 5 年間に、66 世帯減少(減少率 2.95%)
1 世帯当たりの人員は、2.42 人で依然として減少傾向
平成 27 年国勢調査による標津町の世帯数は 2,169 世帯で、前回の平成 22 年
国勢調査の 2,235 世帯に比べて 66 世帯減少(減少率 2.95%)し、引き続き減
少傾向となっており、人口同様、世帯数も住民基本台帳を下回っている。
また、1 世帯当たりの人員は 2.42 人で、前回調査の 2.53 人に比べて 0.11 人
減少しているほか、世帯人員別の世帯数をみると、単身世帯と 2 人世帯が全体
の 63.58%を占め、前回調査の 59.82%と比べても少人数世帯化が著しい。
◆国勢調査による比較
平成 27 年
【A】
平成 22 年
【B】
2,169 世帯
2,235 世帯
前回調査との比較
増減数【C】※A-B
増減率
66 世帯
※C/B×100
2.95%
◆住民基本台帳による比較
平成 27 年
【A】
平成 22 年
【B】
2,314 世帯
2,352 世帯
5 年前との比較
増減数【C】※A-B
増減率※C/B×100
38 世帯
1.62%
◆国勢調査と住民基本台帳との比較
年次
国勢調査【A】 住基台帳【B】 差【C】※A-B
差率※C/B×100
H27 年
2,169 世帯
2,314 世帯
145 世帯
6.27%
H22 年
2,235 世帯
2,352 世帯
117 世帯
4.97%
◆国勢調査における世帯人員別世帯数
年次
総
数
H27 年
2,169 世帯
H22 年
2,235 世帯
世
1 人
657 世帯
(30.29%)
650 世帯
(29.08%)
-2-
帯 の 種
2 人
722 世帯
(33.29%)
687 世帯
(30.74%)
類
3 人以上
790 世帯
(36.42%)
898 世帯
(40.18%)
-3-
-4-
7,730
7,577
7,310
7,087
6,298
6,063
5,646
5,243
S55
S60
H2
H7
H12
H17
H22
H27
8,001
S45
7,781
8,051
S40
S50
7,727
総数
S35
年次
403
417
235
789
223
267
153
51
220
50
324
―
増減数
7.14
6.88
3.73
11.13
3.05
3.52
1.98
0.66
2.75
0.62
4.19
―
増減率
前回調査との比較
人 口
【国勢調査】
2,169
2,235
2,253
2,279
2,579
2,450
2,616
2,588
2,162
1,997
1,794
1,639
総数
2.42
2.53
2.69
2.76
2.75
2.98
2.90
2.99
3.60
4.01
4.49
4.71
1世帯
当たり
人 員
66
18
26
300
129
166
28
426
165
203
155
―
増減数
2.95
0.80
1.14
11.63
5.27
6.35
1.08
19.70
8.26
11.32
9.46
―
増減率
前回調査との比較
世 帯 数
◆標津町の人口および世帯数の推移
H27
H22
H17
H12
H7
H2
S60
S55
S50
S45
S40
S35
年次
5,391
5,782
6,151
6,460
6,804
6,997
7,272
7,473
7,469
8,030
7,733
8,348
総数
391
369
309
344
193
275
201
4
561
297
615
―
増減数
2,314
2,352
6.00
6.76
2,361
2,353
2,332
2,235
2,224
2,201
2,121
1,993
1,528
1,502
総数
4.78
5.06
2.76
3.78
2.69
0.05
6.99
3.84
7.37
―
増減率
5年前との比較
人 口
【住民基本台帳】
2.33
2.46
2.61
2.75
2.92
3.13
3.27
3.40
3.52
4.03
5.06
5.56
1世帯
当たり
人 員
26
38
9
8
21
97
11
23
80
128
465
―
増減数
1.62
0.38
0.34
0.90
4.34
0.49
1.04
3.77
6.42
30.43
1.73
―
増減率
5年前との比較
世 帯 数
Ⅱ
考えられる人口減少の主な要因(前回調査との比較)
1
常住人口の減少(住民基本台帳人口でみると)
平成 22 年時点に比べて常住人口が減少している。これは住民基本台帳でみ
ても明らかであり、平成 22 年 10 月 1 日現在 5,782 人が、平成 27 年 10 月 1
日現在で 5,391 人であり 391 人の減(△6.76%)となっている。
減少の要因を分析すると次のとおりとなる。
(1)「自然増減」(H22.10.1~H27.9.30)
出生者数と死亡者数でみると、この 5 年間で出生者 189 人に対して、死亡
者 361 人と 172 人の減となっている。
平成 16 年度までは出生者数が死亡者数を上回っていたが、平成 17 年から
はこの傾向が逆転し、毎年、死亡者数が出生者数を上回っており、この 5 年
間の平均をみると、出生者数 37.8 人に対して死亡者数 72.2 人と毎年 34.4 人
が減少している。
また、自然的に人口が増加する率を表した「自然増加率(地域内における
出生数と死亡数の差増率)」をみても、平成 22 年(平成 21 年 10 月~平成 22
年 9 月)には△3.80%であったものが、平成 27 年(平成 26 年 10 月~平成
27 年 9 月)では△9.65%と 5.85 ポイント減少しており、5 年間の平均をみて
も△6.24 ポイントで推移しており、少子高齢化による自然減の傾向がさらに
顕著になっている。
自然増加率(人口 1,000 人対)=
地域における 1 年間の自然増
地域におけるその年の10/1 現在人口
◆平成 22 年からの自然増減の推移
H22
H23
×1,000
※年次:前年 10/1~9/30
H24
H25
H26
H27
年
次
出
生
44 人
40 人
46 人
36 人
37 人
30 人
死
亡
66 人
54 人
75 人
80 人
70 人
82 人
自然増
22 人
14 人
29 人
44 人
33 人
52 人
自然増加率
3.80%
2.43%
5.14%
7.92%
6.06%
9.65%
(2)「社会増減」(H22.10.1~H27.9.30)
一方、転入者数と転出者数をみると、この 5 年間で転入者 1,136 人に対し
-5-
て転出者 1,345 人と 209 人の減となっている。
これを、社会動静による人口の増加を率で表した「社会増加率(地域内に
おける転入、転出による流出入超過率)」でみると、平成 22 年(平成 21 年
10 月~平成 22 年 9 月)には△2.94%であったが、平成 27 年(平成 26 年 10
月~平成 27 年 9 月)には△1.11%と 1.83 ポイント増加し減少幅は改善して
いるものの、社会動静による人口は依然として毎年減少していることを表し
ている。
この要因としては、離農者・定年退職者・学生などの転出者が増える一方、
官公庁等に勤務する転勤世帯の転入の傾向が、家族単位から単身へと変わり
単身赴任が主流となっていること、また、独身者の赴任も多くなっているこ
となどがあげられる。
しかしながら、平成 17 年からの社会増減の推移をみると、平成 27 年は減
少さえしたものの、その数は 6 人とごく少数に止まっており、加えて転入者
数も前年の 217 人と比べ約 30 人増加していることから、現時点では断定で
きないが、標津町が平成 26 年度(一部平成 25 年度)から実施している“町
民のライフサイクルを応援する「人口減少時代に挑戦する政策パッケージ」”
が功を奏し始めているとも考えられる。
地域における 1 年間の社会増
社会増加率(人口 1,000 人対)=
地域におけるその年の10/1 現在人口
◆平成 17 年からの社会増減の推移
年次
10/1 現在人口
H17
6,151 人
H18
転
入
×1,000
※年次:前年 10/1~9/30
出
社会増
257 人
344 人
87 人
14.14%
6,045 人
239 人
336 人
97 人
16.05%
H19
5,950 人
245 人
302 人
57 人
9.58%
H20
5,877 人
237 人
287 人
50 人
8.51%
H21
5,822 人
233 人
277 人
44 人
7.56%
H22
5,782 人
252 人
269 人
17 人
2.94%
H23
5,752 人
215 人
235 人
20 人
3.48%
H24
5,641 人
233 人
308 人
75 人
13.30%
H25
5,553 人
225 人
266 人
41 人
7.38%
H26
5,447 人
217 人
284 人
67 人
12.30%
H27
5,391 人
246 人
252 人
6人
1.11%
-6-
転
社会増加率
◆自然増加率と社会増加率
2
町外からの季節労働者の減少
今回調査では、公共事業における現場事務所には泊まり込みの作業員はおら
ず、町内宿泊施設へも工事関係者の長期滞在は無かった。
また、前回調査と同様、基幹産業である秋鮭漁の不振に伴い、鮭定置番屋で
の漁業従事者や水産加工場の加工員など、町外からの季節労働者が減少してお
り、その就労期間も 2 カ月間と短期であるため、国勢調査でいう「3 カ月要件
(調査基準日である 10 月 1 日の前後を通じ 3 カ月以上住むことになっている
人)」を満たしていないことから調査対象外となり、人口減少の要因の 1 つと
考えられる。
3
まとめ
1~2 の状況を分析すると、常住人口(住民基本台帳)での 391 人の減が主
な人口減少の理由になっている。
今回調査での実際の減少は 403 人であるが、学生など本町に住民票を置きな
がら実際の生活本拠地は町外である者(国勢調査は住民票に関係なく、調査基
準日にふだん住んでいる場所で行う)や、逆に、本町に住民票は無くても季節
労働者などがこの時期本町に住んでいる(国勢調査でいう「3 カ月要件」を満
たしている)など、さまざまな要因の結果として、標津町の平成 27 年国勢調
査人口は 5,243 人となっている。
-7-
Ⅲ
人口減少に伴う地方交付税への影響
財政的な影響額の試算は、約 40,000 千円減少
※平成 28 年度算定分から今回調査人口が適用
今回調査による人口減少に伴い、地方交付税の減少が予想される。
現行での「国勢調査人口を基礎数値とする交付税算入額」は町民 1 人当たり
100 千円となっており、平成 28 年度からは今年度よりも 7.14%減少する見込
みである。
◆平成 27 年人口による算入額
◆平成 22 年人口による算入額
5,243 人×100 千円=524,300 千円
5,646 人×100 千円=564,600 千円
差 引
40,300 千円
-8-
【平成 27 年国勢調査実施概要】
1
調 査 区
59 調査区
2
調 査 員
40 人(うち男性 26 人、女性 14 人))
※2 調査区担当 19 人、1 調査区担当 21 人
3
任命期間
8/27(木)~10/26(月)
平均年齢
推薦時 52.18 歳
※2 カ月
※最年少 33 歳、最年長 70 歳
回答方法
①オンライン
回答期間
877 世帯(期間外回答 2 世帯含む)
※全世帯の 40.43%
9/10(木)~20(日)
※11 日間
全国・道・根室管内のオンライン回答数
22 国勢調査
オンライン
オンライン
全道順位
全世帯数
回答世帯数
回答率
※179 市町村中
51,950,504
19,175,769
36.9%
―
2,424,317
820,057
33.8%
―
根室市
11,897
2,972
25.0%
129 位
別海町
5,862
2,247
38.3%
26 位
10,084
3,393
33.6%
49 位
標津町
2,235
875
39.1%
19 位
羅臼町
2,177
751
34.5%
44 位
全国
北海道
中標津町
②郵
送
提出期間
③調査員回収
4
667 世帯
※全世帯の 30.75%
9/26(土)~10/7(水)
※12 日間 但し、それ以降も随時受付
625 世帯
※全世帯の 28.82%
地域別の回答方法利用状況
世帯数
標津市街
オンライン
郵
送
調査員回収
1,246
491
39.41%
398
31.94%
357
28.65%
伊茶仁・忠類
108
38
35.19%
49
45.37%
21
19.44%
薫別・崎無異
38
16
42.11%
0
0.00%
22
57.89%
茶志骨全域
165
58
35.15%
39
23.64%
68
41.21%
川北市街
375
172
45.87%
118
31.47%
85
22.67%
川北郡部
116
38
32.76%
47
40.52%
31
26.72%
北標津・西北標津
54
23
42.59%
0
0.00%
31
57.41%
古多糠全域
67
41
61.19%
16
23.88%
10
14.93%
2,169
877
667
-9-
625