ニュースリリース 平 成 28 年 2 月 23 日 株式会社日本政策金融公庫 高校入学から大学卒業までに必要な教育費は約 900 万円に ~教育費の増加や仕送り額の減少を「奨学金」「子供のアルバイト収入」等により捻出~ -「教育費負担の実態調査結果」(平成 27 年度)- <調査結果のポイント> 1 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は、約 900 万円 (P8、15、16) ○ 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は、子供 1 人当たり 899.4 万円となり、 前年調査(879.4 万円)と比べ 20 万円増加 ○ 自宅外通学者(1 人)への年間仕送り額は平均 124.9 万円となり、前年調査(140.3 万円) と比べ 15.4 万円減少。大学 4 年間の仕送り額は約 500 万円、さらに、自宅外通学を始め るための費用として 45 万円が必要となる。 2 年収 400 万円未満の世帯では、年収の約 1/3 を教育費が占める (P1、11) 〇 平均世帯年収は、834.4 万円となり、前年調査(821.6 万円)と比べ 12.8 万円増加 ○ 世帯年収に占める在学費用の割合は、平均 17.8%となり、前年調査(17.4%)と比べ 0.4 ポイント増加 ○ 年収が低いほど在学費用の負担は重くなり、「200 万円以上 400 万円未満」世帯の平均 負担割合は 36.8%と、年収の約 1/3 を教育費が占める。 3 「奨学金」「子供のアルバイト」による教育費捻出が増加 (P17、20、21) ○ 教育費の捻出方法としては、「教育費以外の支出を削っている(節約)」(29.9%)が最多 であるが、前年調査と比べ、「奨学金を受けている」(22.0%)、「子供がアルバイトをしてい る」(20.1%)の伸びが目立つ。 ○ 年収「200 万円以上 400 万円未満」の世帯は、「食費」(49.6%)、「外食費」(64.3%)、「衣 類の購入費」(61.5%)を節約していると回答した割合が、他の年収層と比較して最も大き くなっている。 ○ 一方、年収「800 万円以上」の世帯は、「バッグ、アクセサリーなどの身の回り品や装飾 品の購入費」(29.9%)、「保護者の習い事や趣味などにかかる教養娯楽費」(12.5%)を節 約していると回答した割合が他の年収層と比較して最も大きくなっている。 [調査要領] 調査期間 調査対象 調査方法 有効回答数 平成 27 年 11 月 6 日~11 月 19 日 25 歳以上 64 歳以下の男女、かつ、高校生以上の子供を持つ保護者 インターネットによるアンケート調査 4,700 人(各都道府県 100 人) ※本調査は、平成 26 年度から上記の調査対象及び調査方法に変更しております。そのため、 平成 25 年度までの調査結果との連続性はありません。 <お問い合わせ先> 日本政策金融公庫 生活衛生業務部教育貸付グループ Tel:03-3270-1492 (担当:秋山) 〒100-0004 東京都千代田区大手町 1-9-4 大手町フィナンシャルシティー ノースタワー [参考]「国の教育ローン」 (教育一般貸付(直接扱) )の概要 お子さま 1 人につき 350 万円以内 融資限度額 ※外国の短大、大学、大学院に 1 年以上在籍する資金として利用する場合は、450 万円 以内 15 年以内 ご返済期間 ※交通遺児家庭、母子家庭、父子家庭または世帯年収(所得)200 万円(122 万円)以内の方 は 18 年以内 金利 年 2.05% 固定金利 ※母子家庭、父子家庭または世帯年収(所得)200 万円(122 万円)以内の方は年 1.65% ※金利は金融情勢により変動します。 (平成 28 年 2 月 23 日現在) お使いみち 学校納付金(入学金、授業料、施設設備費など)、受験にかかった費用(受験料、交通費 など)、住居にかかる費用(敷金・家賃など)、教科書代、パソコン代、通学費用、留学費 用、学生の国民年金保険料など 融資対象となる学校に入学・在学される方の保護者で、世帯年収(所得)が次に該当する方 お子さまの人数 対象となる方 1人 2人 790 万円 890 万円 (590 万円) (680 万円) 世帯年収(所得) の上限額 一 定 の 要 件 に 該 当 す れ ば 、 990 万円(770 万円)まで緩和されます 問い合わせ先 3人 4人 1,090 万円 990 万円 (860 万円) (770 万円) ※5人以上の場合は、コ ールセンターにお問い合 わせください。 教育ローンコールセンター(0570-008656(ナビダイヤル)、(03)5321-8656) または最寄の支店(国民生活事業)で承っています。 平 成 28 年 2 月 23 日 00.全国 日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生業務部 教育費負担の実態調査結果 ~アンケート結果の概要~ Ⅰ 調査要領、回答世帯の概要 Ⅱ 調査結果 1 教育費の支出状況 (1)入学費用 (2)在学費用 (3)高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用 2 在学費用の負担 3 自宅外通学にかかる費用 (1)自宅外通学者がいる世帯 (2)自宅外通学者への仕送り額 (3)自宅外通学を始めるための費用 4 教育費の捻出方法 5 世帯年収による比較 日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生業務部 ●● 支店 日本政策金融公庫 国民生活事業 Ⅰ 調査要領、回答世帯の概要 ※調査時点の「国の教育ローン」の概要 00.全国 ○ 利用対象 1 調査要領 融資の対象となる学校に入学・在学される方の保護者(主に生計を維持されている方) で、世帯年収(所得)が次表の金額以内の方 1人 2人 790万円 (590万円) 890万円 (680万円) お子さまの人数 調査期間 : 平成27年11月6日(金)~11月19日(木) 調査対象 : 25歳以上64歳以下の男女、かつ、高校生以上の 世帯年収(所 得)の上限額 子供を持つ保護者 調査方法 3人 : インターネットによるアンケート調査 【特例要件】 990万円 (770万円) 一定の要件に該当すれば、990万円 (770万円)まで緩和されます 4人 1,090万円 (860万円) ※5人以上の場合は、 コールセンターにお問 い合わせください ○ 融資額 調査機関 :楽天リサーチ株式会社 有効回答数 お子さま1人当たり350万円以内(外国の短大、大学、大学院に1年以上在籍する資金として利 用する場合は、450万円以内) : 4,700人(各都道府県100人) ○ 返済期間 ※都道府県別回収数はP4参照 15年以内(交通遺児家庭、母子家庭、父子家庭又は世帯年収(所得)200万円(122万円)以内の 方は18年以内) ○ 使途 学校納付金(入学金、授業料など)、受験にかかった費用(受験料、交通費など)、入在学のため の住居費用(敷金、家賃など)、教科書代、パソコン購入費、通学費用、修学旅行費用、留学費 用、学生の国民年金保険料など 2 回答世帯の概要 (1)子供の数(単位:%、以下同じ) (2)小学校以上に在学中の子供の数 (3)子供の在学先 (調査年度) 1人 2人 3人 4人以上 平均 1人 2人 3人 4人以上 平均 高校 高専・専修・ 各種学校 短大 大学 その他 26年度 30.4 37.8 51.2 47.2 15.8 12.7 2.6 2.3 1.9人 1.8人 43.5 50.8 44.0 39.3 11.3 8.4 1.3 1.5 1.7人 1.6人 35.5 31.7 6.7 6.1 2.2 1.7 46.8 50.1 8.8 10.3 27年度 注:無回答を除く割合。以下同じ。 注:子供が複数いる場合、最も年齢の高い子供の在学先について、集計 子供が複数いる場合、最も年齢が高い子供の在学先につい て、集計したものである。 (4)主たる家計維持者の年齢 26年度 27年度 44歳 以下 11.4 10.3 45~ 49歳 28.9 25.8 50~ 54歳 35.6 36.8 55歳 以上 24.0 27.0 (5)世帯の年収(調査年度の前年の年収、税込み) 200万円 未満 平 均 50.5歳 51.0歳 全体 国の教育ローンを利用 したことがある世帯 26年度 (n=4,700) 27年度 (n=4,642) 26年度 (n=355) 27年度 (n=362) -1- 3.5 3.8 2.3 3.8 200万円以上 400万円以上 600万円以上 400万円未満 600万円未満 800万円未満 8.0 9.0 12.2 16.3 16.9 16.3 23.7 18.4 23.9 22.8 23.1 26.4 800万円 以上 47.6 48.1 38.8 35.1 平 均 821.6万円 834.4万円 631.4万円 652.6万円 3 調査設計 ○ アンケート調査により回収されたサンプルの構成比は、実際の全国人口構成比と異なることから、実際の全国人口構成比に合わせるために、サ ンプルに重みづけをして集計している(ウェイトバック集計)。 ○ 重みづけのために考慮した属性は、①都道府県別、②男女別の人口構成比である。 ◆ウェイトバック集計による算出方法 A B C D E 補正後の 都道府県 人口構成比(%) 補正値 人口(人) 実際の回収数 サンプル数 /男女区分 A÷Aの全国値 B×Cの全国値 D÷C 全国 47,675,271 100.00 4,700 4,700 1.00 1 北海道/男性 924,147 1.94 64 91 1.42 2 北海道/女性 1,119,659 2.35 36 110 3.06 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ※詳細はP3P4参照 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 93 沖縄県/男性 225,783 0.47 70 22 0.31 94 沖縄県/女性 265,298 0.56 30 26 0.87 A 平成22年国勢調査結果から「25~64歳、2人以上、未婚以外世帯」の人口を都道府県/男女別に抽出 B 人口構成比を算出(A÷Aの全国値) C 実際の回収数 D 人口構成比に、実際の回収数(全国値)を乗じ、補正後のサンプル数を算出。結果を四捨五入し、整数化(B×Cの全国値) E 補正後のサンプル数と実際の回収数から補正値を算出(D÷C) ◆補正値の使い方 (平均値の算出例:P6/図1における大学・27年度の学校納付金) 都道府県 /男女区分 1 2 3 ・ ・ 最も年齢が高い 子供の在学先 岐阜県/女性 国公立大学(理系) 島根県/男性 国公立大学(理系) 山梨県/男性 国公立大学(理系) ・ ・ ・ ・ 累計 補正値 n ① 補正後のn ② 2.08 0.42 0.19 1.00 1.00 1.00 ・ ・ 2,341.79 ・ ・ 2,278.00 ②×①=③ 2.08 0.42 0.19 ・ ・ 2,341.79 学校納付金[回答 補正後の 補正後の学校納付 ベース](万円) 学校納付金(万円) 金平均(万円) ④ ④×①=⑤ ⑤÷③ 28.00 58.15 10.00 4.20 40.00 7.64 ・ ・ ・ ・ 131,902.00 139,096.99 59.40 (構成比の算出例:P11/図7(A)・27年度における世帯年収に占める在学費用の割合の構成比) 累計 補正後のnの累計 構成比(%) 4,570.63 100.00 10%未満 10%以上20%未満 20%以上30%未満 30%以上40%未満 1,208.77 1,494.31 921.92 386.43 26.446 32.694 20.170 8.455 40%以上 559.21 12.235 ※ウェイトバック集計を行っているため、計算過程で母数に小数点が生じますが、本文図表上の母数は四捨五入して整数表記しています。 11年度調査 13年度調査 -2- 14年度調査 15 都道府県別補正表[26年度] A 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 計 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京都 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 計 47,675,271 2,043,806 519,178 490,779 889,467 412,952 449,345 771,119 1,162,214 789,561 774,334 2,796,190 2,381,724 4,418,799 3,433,384 898,184 425,698 449,955 314,044 324,155 806,360 817,996 1,455,465 2,860,149 717,921 557,029 936,053 3,159,264 2,117,166 541,721 375,129 218,848 261,144 719,485 1,072,581 531,912 293,696 377,189 529,399 264,574 1,842,040 318,982 521,162 666,784 439,745 424,187 613,321 491,081 B 人口 男性 21,888,592 924,147 232,668 223,588 407,713 187,957 207,988 356,090 535,655 366,138 358,331 1,292,029 1,098,113 2,050,280 1,589,222 414,144 194,904 206,255 144,555 149,284 370,793 375,663 669,595 1,319,941 329,462 257,438 426,217 1,436,326 966,764 246,012 169,967 100,312 120,713 330,012 492,216 241,282 135,019 173,073 241,200 120,022 838,231 146,511 237,193 305,516 200,967 193,408 279,895 225,783 女性 25,786,679 1,119,659 286,510 267,191 481,754 224,995 241,357 415,029 626,559 423,423 416,003 1,504,161 1,283,611 2,368,519 1,844,162 484,040 230,794 243,700 169,489 174,871 435,567 442,333 785,870 1,540,208 388,459 299,591 509,836 1,722,938 1,150,402 295,709 205,162 118,536 140,431 389,473 580,365 290,630 158,677 204,116 288,199 144,552 1,003,809 172,471 283,969 361,268 238,778 230,779 333,426 265,298 C 人口構成比(%) 男性 女性 45.912 54.088 1.938 2.349 0.488 0.601 0.469 0.560 0.855 1.010 0.394 0.472 0.436 0.506 0.747 0.871 1.124 1.314 0.768 0.888 0.752 0.873 2.710 3.155 2.303 2.692 4.301 4.968 3.333 3.868 0.869 1.015 0.409 0.484 0.433 0.511 0.303 0.356 0.313 0.367 0.778 0.914 0.788 0.928 1.404 1.648 2.769 3.231 0.691 0.815 0.540 0.628 0.894 1.069 3.013 3.614 2.028 2.413 0.516 0.620 0.357 0.430 0.210 0.249 0.253 0.295 0.692 0.817 1.032 1.217 0.506 0.610 0.283 0.333 0.363 0.428 0.506 0.605 0.252 0.303 1.758 2.106 0.307 0.362 0.498 0.596 0.641 0.758 0.422 0.501 0.406 0.484 0.587 0.699 0.474 0.556 D 計 4,700 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 実際の回収数 男性 3,335 66 71 71 67 65 64 77 77 77 70 72 75 70 68 76 79 72 72 73 80 77 70 71 77 78 73 69 71 70 67 72 67 76 79 75 68 71 68 60 58 65 69 69 74 63 70 66 女性 1,365 34 29 29 33 35 36 23 23 23 30 28 25 30 32 24 21 28 28 27 20 23 30 29 23 22 27 31 29 30 33 28 33 24 21 25 32 29 32 40 42 35 31 31 26 37 30 34 E 補正後のサンプル数 計 男性 女性 4,700 2,158 2,542 201 91 110 51 23 28 48 22 26 88 40 47 41 19 22 44 21 24 76 35 41 115 53 62 78 36 42 76 35 41 276 127 148 235 108 127 436 202 233 338 157 182 89 41 48 42 19 23 44 20 24 31 14 17 32 15 17 79 37 43 81 37 44 143 66 77 282 130 152 71 32 38 55 25 30 92 42 50 311 142 170 209 95 113 53 24 29 37 17 20 22 10 12 26 12 14 71 33 38 106 49 57 52 24 29 29 13 16 37 17 20 52 24 28 26 12 14 182 83 99 31 14 17 51 23 28 66 30 36 43 20 24 42 19 23 60 28 33 48 22 26 A 平成22年国勢調査結果から「25~64歳、2人以上、未婚以外世帯」の人口を都道府県/男女別に抽出 B 人口構成比を算出(A÷Aの全国値) C 実際の回収数 D 人口構成比に、実際の回収数(全国値)を乗じ、補正後のサンプル数を算出。結果を四捨五入し、整数化(B×Cの全国値) E 補正後のサンプル数と実際の回収数から補正値を算出(D÷C) - 3 - 補正値 男性 女性 1.379 3.235 0.324 0.966 0.310 0.897 0.597 1.424 0.292 0.629 0.328 0.667 0.455 1.783 0.688 2.696 0.468 1.826 0.500 1.367 1.764 5.286 1.440 5.080 2.886 7.767 2.309 5.688 0.539 2.000 0.241 1.095 0.278 0.857 0.194 0.607 0.205 0.630 0.463 2.150 0.481 1.913 0.943 2.567 1.831 5.241 0.416 1.652 0.321 1.364 0.575 1.852 2.058 5.484 1.338 3.897 0.343 0.967 0.254 0.606 0.139 0.429 0.179 0.424 0.434 1.583 0.620 2.714 0.320 1.160 0.191 0.500 0.239 0.690 0.353 0.875 0.200 0.350 1.431 2.357 0.215 0.486 0.333 0.903 0.435 1.161 0.270 0.923 0.302 0.622 0.400 1.100 0.333 0.765 都道府県別補正表[27年度] A 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 計 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京都 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 計 47,675,271 2,043,806 519,178 490,779 889,467 412,952 449,345 771,119 1,162,214 789,561 774,334 2,796,190 2,381,724 4,418,799 3,433,384 898,184 425,698 449,955 314,044 324,155 806,360 817,996 1,455,465 2,860,149 717,921 557,029 936,053 3,159,264 2,117,166 541,721 375,129 218,848 261,144 719,485 1,072,581 531,912 293,696 377,189 529,399 264,574 1,842,040 318,982 521,162 666,784 439,745 424,187 613,321 491,081 B 人口 男性 21,888,592 924,147 232,668 223,588 407,713 187,957 207,988 356,090 535,655 366,138 358,331 1,292,029 1,098,113 2,050,280 1,589,222 414,144 194,904 206,255 144,555 149,284 370,793 375,663 669,595 1,319,941 329,462 257,438 426,217 1,436,326 966,764 246,012 169,967 100,312 120,713 330,012 492,216 241,282 135,019 173,073 241,200 120,022 838,231 146,511 237,193 305,516 200,967 193,408 279,895 225,783 女性 25,786,679 1,119,659 286,510 267,191 481,754 224,995 241,357 415,029 626,559 423,423 416,003 1,504,161 1,283,611 2,368,519 1,844,162 484,040 230,794 243,700 169,489 174,871 435,567 442,333 785,870 1,540,208 388,459 299,591 509,836 1,722,938 1,150,402 295,709 205,162 118,536 140,431 389,473 580,365 290,630 158,677 204,116 288,199 144,552 1,003,809 172,471 283,969 361,268 238,778 230,779 333,426 265,298 C 人口構成比(%) 男性 女性 45.912 54.088 1.938 2.349 0.488 0.601 0.469 0.560 0.855 1.010 0.394 0.472 0.436 0.506 0.747 0.871 1.124 1.314 0.768 0.888 0.752 0.873 2.710 3.155 2.303 2.692 4.301 4.968 3.333 3.868 0.869 1.015 0.409 0.484 0.433 0.511 0.303 0.356 0.313 0.367 0.778 0.914 0.788 0.928 1.404 1.648 2.769 3.231 0.691 0.815 0.540 0.628 0.894 1.069 3.013 3.614 2.028 2.413 0.516 0.620 0.357 0.430 0.210 0.249 0.253 0.295 0.692 0.817 1.032 1.217 0.506 0.610 0.283 0.333 0.363 0.428 0.506 0.605 0.252 0.303 1.758 2.106 0.307 0.362 0.498 0.596 0.641 0.758 0.422 0.501 0.406 0.484 0.587 0.699 0.474 0.556 D 計 4,700 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 実際の回収数 男性 3,395 64 64 74 73 70 71 72 81 76 80 73 76 72 70 76 75 73 72 77 82 79 73 71 70 72 68 77 67 70 71 72 67 74 74 72 73 68 78 66 70 62 73 74 72 69 72 70 女性 1,305 36 36 26 27 30 29 28 19 24 20 27 24 28 30 24 25 27 28 23 18 21 27 29 30 28 32 23 33 30 29 28 33 26 26 28 27 32 22 34 30 38 27 26 28 31 28 30 E 補正後のサンプル数 計 男性 女性 4,700 2,158 2,542 201 91 110 51 23 28 48 22 26 88 40 47 41 19 22 44 20 24 76 35 41 115 53 62 78 36 42 76 35 41 276 127 148 235 108 127 436 202 233 338 157 182 89 41 48 42 19 23 44 20 24 31 14 17 32 15 17 80 37 43 81 37 44 143 66 77 282 130 152 71 32 38 55 25 30 92 42 50 311 142 170 209 95 113 53 24 29 37 17 20 22 10 12 26 12 14 71 33 38 106 49 57 52 24 29 29 13 16 37 17 20 52 24 28 26 12 14 182 83 99 31 14 17 51 23 28 66 30 36 43 20 24 42 19 23 60 28 33 48 22 26 A 平成22年国勢調査結果から「25~64歳、2人以上、未婚以外世帯」の人口を都道府県/男女別に抽出 B 人口構成比を算出(A÷Aの全国値) C 実際の回収数 D 人口構成比に、実際の回収数(全国値)を乗じ、補正後のサンプル数を算出。結果を四捨五入し、整数化(B×Cの全国値) E 補正後のサンプル数と実際の回収数から補正値を算出(D÷C) - 4 - 補正値 男性 女性 1.423 3.067 0.358 0.785 0.298 1.012 0.550 1.758 0.265 0.739 0.289 0.820 0.488 1.462 0.652 3.250 0.475 1.739 0.442 2.052 1.745 5.492 1.424 5.272 2.808 8.339 2.238 6.060 0.537 1.988 0.256 0.910 0.279 0.890 0.198 0.598 0.191 0.750 0.446 2.387 0.469 2.077 0.904 2.869 1.833 5.236 0.464 1.277 0.353 1.054 0.618 1.570 1.839 7.385 1.423 3.437 0.346 0.971 0.236 0.697 0.137 0.418 0.177 0.420 0.440 1.477 0.655 2.200 0.330 1.024 0.182 0.580 0.251 0.629 0.305 1.293 0.179 0.419 1.180 3.299 0.233 0.448 0.321 1.037 0.407 1.370 0.275 0.841 0.277 0.734 0.383 1.173 0.318 0.871 用語の解説 1 入学費用 平成27年4月(前回調査は平成26年4月)に高校以上の学校へ入学するためにかかった費用 受験料 入学費用 受験費用 (受験したすべての学校・学部にかかるもの) 学校納付金 (入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用) 受験のための交通費・宿泊費 入学しなかった学校への納付金 2 在学費用 平成27年4月から平成28年3月(前回調査は平成26年4月から平成27年3月)までの1年間に、小学校以上の学校に在学中の子供にか かる費用の見込み額 授業料 学校教育費 在学費用 通学費(通学定期代、通学用の自動車の燃料費や維持費など) その他の学校教育費(教科書・教材費、学用品の購入費、施設設備費など) 家庭教育費 補習教育費(学習塾・家庭教師の月謝、通信教育費、参考書・問題集の購入費など) おけいこごとにかかる費用 3 自宅外通学者にかかる費用 (1)年間の仕送り額(ただし、在学費用分は除く) (2)自宅外通学を始めるための費用(アパートの敷金・礼金、家財道具の購入費など) 4 ローン利用 これまでに「国の教育ローン」を利用したことがある世帯 - 5 - 00.全国 Ⅱ 調査結果 1 教育費の支出状況 (1)入学費用 -高校は31万円、大学は102万円- ○ 子供1人当たりの入学費用は、高校が31.7万円、高専・専修・各種学校が66.1万円、短大が70.5万円、大学が102.6万円となっている(図-1)。 ○ 私立大学の入学費用は理系で106.0万円、文系で106.7万円、国公立大学の入学費用は81.9万円となっている。国公立大学へ入学した場合は、入学 しなかった学校(私立大学等)への納付金(11.2万円)の負担が大きくなっている(図-2)。 図-1 入学先別にみた入学費用 (子供1人当たりの費用) 学校納付金 万円 受験費用 図-2 国公立・私立別にみた入学費用 (子供1人当たりの費用) 入学しなかった学校への納付金 200 200 150 150 100 50 0 31.7 29.1 2.5 10.2 3.3 11.2 66.1 3.5 19.8 58.8 2.3 18.1 76.8 1.6 28.7 102.6 7.1 7.3 34.6 35.9 100 78.2 1.1 27.7 21.8 60.5 59.4 38.4 46.8 n=82 n=2,199 n=2,342 27年度 26年度 27年度 n=1,667 n=1,482 n=316 n=282 n=105 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 高専・専修 ・各種学校 短大 72.8 1.0 20.4 50 46.5 17.2 注 : 入学費用 102.2 42.7 16.4 高校 70.5 1.9 学校納付金 万円 大学 0 49.5 51.3 n=88 26年度 学校納付金 入学しなかった学校への納付金 - 6 - 83.2 81.9 11.7 11.2 31.8 31.2 入学しなかった学校への納付金 104.3 106.7 109.9 106.0 4.8 5.0 6.1 6.1 33.8 36.5 33.3 65.7 65.3 70.5 38.3 61.6 39.6 39.5 n=63 n=724 n=776 n=825 n=870 n=334 n=399 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 私立短大 受験費用 受験費用 国公立大学 私立大学文系 私立大学理系 00.全国 (2)在学費用 -高校は年間66万円、大学は141万円- ○ 子供1人当たりの1年間の在学費用は、高校が66.9万円、高専・専修・各種学校が125.6万円、短大が132.9万円、大学が141.1万円となっている (図-3)。 ○ 私立大学の1年間の在学費用は、理系で178.0万円、文系で142.2万円と、理系で国公立大学(93.9万円)のおよそ1.9倍、文系でおよそ1.5倍と なっている(図-4)。 図-3 在学先別にみた1年間の在学費用 (子供1人当たりの費用) 学校教育費 図-4 国公立・私立別にみた在学費用 (子供1人当たりの費用) 学校教育費 家庭教育費 万円 家庭教育費 万円 200 200 178.0 169.4 7.8 9.1 150 125.6 115.7 7.9 130.7 132.9 5.0 9.9 141.8 141.1 8.3 8.7 150 142.2 4.2 144.7 147.0 10.1 7.7 142.2 9.6 107.0 7.4 9.4 100 100 93.9 7.0 60.3 50 160.3 66.9 19.5 20.2 108.3 117.7 125.7 122.9 133.6 47.4 n=1,667 n=1,488 n=316 n=284 n=105 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 0 注 1:在学費用 134.6 50 40.1 高校 137.9 132.3 高専・専修 ・各種学校 n=82 n=2,199 n=2,356 27年度 26年度 27年度 短大 0 大学 97.6 家庭教育費(塾の月謝、おけいこごとの費用など) 2:在学費用は、27年度(前回調査は26年度)における見込額である(以下、同じ)。 - 7 - 132.7 86.9 n=88 n=63 n=724 n=779 n=825 n=872 n=334 n=399 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 私立短大 学校教育費(授業料、通学費、教科書代など) 139.3 170.3 国公立大学 私立大学文系 私立大学理系 00.全国 (3)高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用 -子供1人当たり899万円- ○ 入学費用と在学費用を累計すると、子供1人当たりの費用は、高校3年間で232.4万円となる。大学に入学した場合667.0万円が加わり、高校入学 から大学卒業までに必要な入在学費用の合計は、899.4万円となる。26年度と比較すると、20.0万円増加している(図-5(A))。 ○ 高校卒業後の入学先別にみると、私立大学に入学した場合の累計金額は、文系で907.9万円、理系で1,050.4万円となっているのに対し、国公立大 学では689.9万円となっている(図-6(A))。 図-5(A)大学卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 前学年までの累計 図-6(A)高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 高校の費用 各学年における1年間の費用 万円 万円 入学費用 在学費用 1,200 1,200 1,050.4 997.5 1,000 1,000 879.4 800 737.6 595.8 600 454.0 476.1 141.8 617.2 141.8 758.3 141.8 902.3 899.4 141.1 800 600 89.4 149.7 165.5 60.3 98.6 60.3 66.9 89.4 98.6 200 549.7 572.6 594.6 588.0 568.8 677.6 712.0 500.2 141.1 428.0 400 210.0 689.9 141.1 400 244.0 721.2 907.9 243.7 232.4 200 66.9 251.2 284.4 66.1 78.2 210.0 232.4 26年度 27年度 375.6 289.4 231.4 58.8 106.7 106.0 81.9 104.3 210.0 232.4 210.0 232.4 210.0 232.4 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 72.8 83.2 210.0 232.4 26年度 27年度 109.9 0 0 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 26年度 27年度 高校1年 高校2年 高校3年 大学1年 大学2年 大学3年 大学4年 注 :高校1年、大学1年の費用には、入学費用が含まれる。 高専・専修 ・各種学校 私立 短大 国公立 大学 私立 大学文系 私立 大学理系 注 1:高校の費用は、国公立・私立を合わせた全体の平均である。 2:高校の費用には、入学費用も含まれる。 3:高専・専修・各種学校、私立短大は、修業年限を2年として算出している。 - 8 - 参考 00.全国 [国の教育ローン利用有無による比較] 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用 ○ 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用を、国の教育ローン利用有無で比較すると、ローン利用のない世帯で901.8万円、ローン利用のあ る世帯で856.9万円と、ローン利用のない世帯の方が、大きくなっている。 図-5(B)大学卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 前学年までの累計 前学年までの累計 各学年における1年間の費用 26年度 万円 1,000 942.9 万円 1,000 各学年における1年間の費用 27年度 901.8 878.7 856.9 802.1 800 760.2 719.6 800 736.8 661.3 594.9 600 618.6 582.3 600 520.5 477.0 445.0 453.0 400 400 287.4 207.7 200 128.0 207.7 166.2 145.6 200 148.0 233.5 199.6 98.9 91.6 88.3 0 0 ローン ローン 利用 利用 無 高校1年 ローン ローン 利用 利用 無 高校2年 ローン ローン 利用 利用 無 高校3年 ローン ローン 利用 利用 無 大学1年 ローン ローン 利用 利用 無 大学2年 ローン ローン 利用 利用 無 大学3年 ローン ローン 利用 利用 無 大学4年 注 1:高校1年、大学1年の費用には、入学費用が含まれる。 2:ローン利用は、これまでに「国の教育ローン」を利用したことがある世帯をいう。 - 9 - ローン ローン 利用 利用 無 高校1年 ローン ローン 利用 利用 無 高校2年 ローン ローン 利用 利用 無 高校3年 ローン ローン 利用 利用 無 大学1年 ローン ローン 利用 利用 無 大学2年 ローン ローン 利用 利用 無 大学3年 ローン ローン 利用 利用 無 大学4年 参考 00.全国 [国の教育ローン利用有無による比較] 高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用 ○ 高校卒業後の入学先別にみても、ローン利用のない世帯の方が、入在学費用の負担は大きくなっている。 ○ ローン利用のない世帯の私立大学理系になると1,000万円を超えている。 図-6(B)高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 1,200 高校の費用 万円 入学費用 在学費用 1,200 高校の費用 万円 1,095.1 26年度 1,005.8 入学費用 在学費用 27年度 1055.7 993.5 1,000 982.1 1,000 906.9 893.9 896.9 843.8 800 573.0 600 460.8 493.3 271.4 279.4 691.9 739.6 672.8 584.4 600 400 67.3 287.4 207.7 287.4 207.7 287.4 207.7 287.4 207.7 278.0 338.4 364.4 266.2 287.4 207.7 70.5 56.7 82.5 233.5 199.6 233.5 199.6 200 670.8 568.8 570.8 522.5 68.1 113.0 104.8 81.8 78.7 99.6 95.6 75.7 249.4 716.8 648.7 376.8 226.0 59.6 550.2 582.0 620.5 424.4 286.6 52.2 200 618.8 634.5 619.0 400 800 713.9 81.6 104.6 84.7 123.5 233.5 199.6 233.5 199.6 105.4 111.7 233.5 199.6 0 0 ローン 利用 無 ローン 利用 高専・専修・各種学校 ローン 利用 無 ローン 利用 私立短大 ローン 利用 無 ローン 利用 国公立大学 ローン 利用 無 ローン 利用 私立大学文系 ローン 利用 無 ローン 利用 無 ローン 利用 ローン 利用 高専・専修・各種学校 私立大学理系 注 1:高校の費用は、国公立・私立を合わせた全体の平均である。 2:高校の費用には、入学費用も含まれる。 3:高専・専修・各種学校、私立短大は、修業年限を2年として算出している。 - 10 - ローン 利用 無 ローン 利用 私立短大 ローン 利用 無 ローン 利用 国公立大学 ローン 利用 無 ローン 利用 私立大学文系 ローン 利用 無 ローン 利用 私立大学理系 2 在学費用の負担 00.全国 在学費用の負担 -世帯年収に占める在学費用の割合は18%- ○ 世帯年収に占める在学費用(子供全員にかかる費用の合計)の割合は、平均17.8%となっている。分布状況をみると、負担割合「10%以上20%未 満」が32.7%と最も多くなっている(図-7(A))。 ○ 年収階層別にみると、年収が低い世帯ほど在学費用の負担は重くなる。特に、「200万円以上400万円未満」の層では平均負担割合が36.8%とな り、昨年度より低下したものの、年収の1/3以上を占めている(図-8(A))。 図-7(A)世帯年収に占める在学費用の割合(単位:%) 10%未満 20%以上30%未満 40%以上 図-8(A)年収階層別にみた世帯年収に占める在学費用の割合 10%以上20%未満 30%以上40%未満 % 50 29.1 30.2 19.8 9.1 27年度 38.8 40 26年度 (n=4,631) 平均 17.4% 26年度 世帯年収に占める 在学費用の割合 11.8 36.8 30 26.2 24.7 20 19.7 14.8 19.3 27年度 (n=4,571) 平均 17.8% 26.4 32.7 20.2 8.5 14.6 10 12.2 万円 在学費用 300 200 0% 20% 40% 60% 80% 100% 114.7 108.2 118.7 126.0 132.0 133.9 169.1 175.6 100 注: 世帯年収に占める在学費用の割合=子供全員にかかる在学費用の 累計÷世帯年収の累計×100 0 200万円以上 400万円未満 400万円以上 600万円未満 26年度 在学費用(n=4,631) - 11 - 600万円以上 800万円未満 800万円以上 27年度 在学費用(n=4,571) 参考 00.全国 [国の教育ローン利用有無による比較] 在学費用の負担 ○ 世帯年収に占める在学費用(子供全員にかかる費用の合計)の割合を、国の教育ローン利用有無で比較すると、ローン利用のある世帯は、平均 26.3%と、ローン利用のない世帯に比べて9.0ポイント高くなっている。 ○ 26年度と比較すると、ローン利用のない世帯は0.2ポイントの増加、ローン利用のある世帯は3.9ポイントの増加となっている。 図-7(B)世帯年収に占める在学費用の割合(単位:%) 10%未満 20%以上30%未満 40%以上 26年度 ローン利用無 (n=4,280) 平均 17.1% 30.5 ローン利用 (n=351) 平均 22.4% 12.3 0% 30.5 27.5 20% 10%以上20%未満 30%以上40%未満 18.9 29.7 40% 8.8 12.0 60% 80% 10%未満 20%以上30%未満 40%以上 27年度 ローン利用無 (n=4,212) 平均 17.3% 11.3 27.9 ローン利用 (n=359) 平均 26.3% 18.5 100% 注: 世帯年収に占める在学費用の割合=子供全員にかかる在学費用の累計 ÷世帯年収の累計×100 - 12 - 0% 9.5 10%以上20%未満 30%以上40%未満 32.9 30.3 20% 19.4 29.5 40% 8.3 10.8 60% 11.6 19.9 80% 100% 参考 00.全国 [国の教育ローン利用有無による比較] 在学費用の負担 ○ 年収階層別にみると、年収が低い世帯ほど在学費用は小さくなる一方、世帯年収に占める在学費用の負担は重くなる。特に、ローン利用のある 世帯の「200万円以上400万円未満」の層では平均負担割合が44.5%となり、年収の5割近くを占めている。 ○ 26年度と比較すると、ローン利用のある「200万円以上400万円未満」世帯の在学費用は、134.9万円と40.7万円減少し、負担割合は、44.5%と 14.1ポイント低くなっている。 図-8(B)年収階層別にみた世帯年収に占める在学費用の割合 26年度 60 % 27年度 58.6 割合 ローン利用無(n=4,280) 60 % 割合 ローン利用 (n=351) 50 50 世帯年収に占める 在学費用の割合 40 30.2 20 35.5 (n=359) 25.9 25.3 20 19.1 10 ローン利用 20.7 17.0 24.1 割合 世帯年収に占める 在学費用の割合 35.6 30 22.0 ローン利用無(n=4,212) 44.5 40 36.2 30 割合 19.0 14.5 10 0 14.5 0 万円 万円 在学費用 300 175.6 200 115.5 106.8 145.9 在学費用 300 130.3 152.4 168.5 178.5 103.8 100 177.7 169.5 200 134.9 121.8 174.4 195.0 129.5 100 0 0 200万円以上 400万円未満 400万円以上 600万円未満 ローン利用無(n=4,280) 600万円以上 800万円未満 200万円以上 400万円未満 800万円以上 ローン利用 (n=351) 400万円以上 600万円未満 ローン利用無(n=4,212) - 13 - 600万円以上 800万円未満 ローン利用 (n=359) 800万円以上 3 自宅外通学にかかる費用 00.全国 (1)自宅外通学者がいる世帯 ○ 自宅外通学者のいる世帯の割合は、全体の30.3%を占めている(図-9)。 ○ 1世帯あたりの自宅外通学者数は、平均0.35人となり、地方ほど多く、都市部ほど少なくなる(図-10)。 図-9 自宅外通学者の有無 (単位:%) 図-10 都道府県別1世帯あたりの自宅外通学者数(単位:人) (n=4,700) 全体 自宅外通学者 がいる割合 26年度 (n=4,700) 71.0 23.4 5.2 0.4 29.0% 1 2 3 4 5 6 27年度 (n=4,700) 69.8 26.0 4.0 0.3 30.3% 7 8 9 10 11 12 ローン利用 13 14 15 26年度 (n=355) 59.0 33.5 7.0 0.5 41.0% 16 17 18 19 27年度 (n=420) 62.8 31.7 5.1 0.3 37.1% 20 21 22 23 自宅外通学者がいない(0人) 1人 2人 3人以上 24 25 - 14 - 長野県 青森県 鳥取県 島根県 秋田県 富山県 宮崎県 福井県 大分県 岩手県 佐賀県 山口県 徳島県 山形県 岡山県 和歌山県 広島県 香川県 栃木県 山梨県 長崎県 熊本県 鹿児島県 高知県 群馬県 0.79 0.69 0.69 0.67 0.65 0.65 0.65 0.63 0.63 0.62 0.62 0.60 0.60 0.59 0.59 0.57 0.56 0.55 0.53 0.52 0.52 0.52 0.52 0.50 0.49 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 新潟県 石川県 宮城県 福島県 静岡県 愛媛県 岐阜県 福岡県 茨城県 北海道 三重県 沖縄県 兵庫県 滋賀県 奈良県 京都府 神奈川県 東京都 愛知県 埼玉県 千葉県 大阪府 全国 0.49 0.49 0.48 0.48 0.48 0.47 0.46 0.44 0.40 0.38 0.36 0.36 0.28 0.26 0.26 0.24 0.20 0.16 0.15 0.13 0.12 0.12 0.35 00.全国 (2)自宅外通学者への仕送り額 -年間平均124万円- ○ 自宅外通学者への仕送り額は、年間平均124.9万円(月額10.4万円)となっている(図-11)。 ○ 国の教育ローン利用世帯の場合、年間平均88.4万円(月額7.3万円)となり、全体に比べ低くなっている(図-12)。 図-11 自宅外通学者への年間仕送り額(単位:%) (自宅外通学者が1人いる世帯) 全体 (平均仕送り額) 26年度 (n=1,002) 27年度 (n=1,101) 8.2 6.7 9.4 30.9 10.7 30.9 34.5 9.2 33.1 7.8 9.4 9.3 140.3万円 124.9万円 図-12 自宅外通学者への年間仕送り額(単位:%) (自宅外通学者が1人いる世帯) ローン利用 26年度 (n=104) 27年度 (n=122) 11.1 13.0 13.1 35.1 19.1 0万円 0万円超 50万円未満 26.6 31.9 50万円以上 100万円未満 6.3 25.4 100万円以上 150万円未満 - 15 - 150万円以上 200万円未満 7.9 5.0 200万円以上 5.5 117.9万円 88.4万円 00.全国 (3)自宅外通学を始めるための費用 -入学者1人当たり45万円- ○ 自宅外通学を始めるための費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)は、入学者1人当たり平均45.0万円となっている(図-13)。 ○ 入学費用と自宅外通学を始めるための費用の合計は、入学者1人当たり平均141.1万円となっている(図-14)。分布をみると、「100万円未満」 (40.2%)が最も多く、以下「100万円以上150万円未満」(24.4%)と続いている。 図-13 自宅外通学を始めるための費用 (入学者1人当たりの費用) 全体 (平均費用) 26年度 (n=1,361) 32.8 27.6 23.8 3.5 12.4 45.1万円 27年度 (n=1,411) 33.3 27.4 24.1 2.0 13.2 45.0万円 25万円未満 25万円以上 50万円未満 50万円以上 75万円未満 75万円以上 100万円未満 100万円以上 注:27年4月(前回調査は26年4月)の入学時に自宅外通学を始めるためにかかった アパートの敷金、家財道具の購入費などの合計である。 図-14 入学費用と自宅外通学を始めるための費用の合計 (入学者1人当たりの費用) 全体 26年度 (n=1,361) 27年度 (n=1,405) 39.1 26.1 13.0 40.2 24.4 15.2 100万円未満 100万円以上 150万円未満 150万円以上 200万円未満 - 16 - 200万円以上 21.8 20.2 149.7万円 141.1万円 4 教育費の捻出方法 -「奨学金」や「子供のアルバイト」が増加- 00.全国 ○ 教育費の捻出方法(何らかの対応をしている世帯)は、「教育費以外の支出を削っている(節約)」が29.9%と最も多く、以下「預貯金や保険な どを取り崩している」(27.9%)、「奨学金を受けている」(22.0%)と続く(図-15)。 ○ 節約している支出としては、「旅行・レジャー費」が61.6%と最も多く、以下「外食費」(59.3%)、「衣類の購入費」(44.9%)と続く(図- 16)。 ○ 26年度と比較すると、「奨学金を受けている」と「子供がアルバイトをしている」(図-15)の増加が、「バッグ、アクセサリーなどの身の回り 品や装飾品の購入費」と「保護者のこづかい」(図-16)の減少が大きくなっている。 図-15 教育費の捻出方法 図-16 節約している支出 (三つまでの複数回答) (三つまでの複数回答) % % 0 10 20 30 30.5 29.9 教育費以外の支出を削っている(節約) 16.1 子供(在学者本人)がアルバイトをしている 共働きを始めた 8.9 40 50 民間金融機関の教育ローンを借り入れしている 2.8 3.4 本業以外にアルバイトなどで副収入を得ている 2.8 2.5 0.8 1.1 41.2 44.9 32.3 34.5 食費(外食費を除く) 32.1 バッグ、アクセサリーなどの 身の回り品や装飾品の購入費 26.4 29.4 保護者のこづかい 3.8 4.6 国の教育ローンを借り入れしている 22.9 11.5 10.5 保護者の習い事や趣味などにかかる 教養娯楽費 26年度 (n=4,700) 5.0 5.4 中元・歳暮などの交際費 27年度 (n=4,700) 1.2 1.4 保護者の親への仕送りや介護・看護費用 0.4 0.2 その他 0.5 0.6 31.9 31.4 70 59.1 59.3 20.1 11.4 60 62.9 61.6 衣類の購入費 5.9 6.7 親族から援助してもらっている 特に何もしていない 30 外食費 9.2 7.9 残業時間やパートで働く時間を増やすようにした その他 20 19.9 22.0 奨学金を受けている 地方自治体または勤務先から借り入れをしている 10 旅行・レジャー費 28.5 27.9 預貯金や保険などを取り崩している 0 40 26年度 (n=1,434) 27年度 (n=1,404) 注:図-15で「教育費以外の支出を削っている(節約)」と回答した世帯に対する 設問である。 - 17 - 5 世帯年収による比較 00.全国 子供の在学先別にみた世帯年収状況 ○ 子供の在学先別に親の年収構成比をみると、「私立高校」、「国公立大学」、「私立大学」において「世帯年収800万円以上」の割合が過半以上 となっている。 ○ 平均世帯年収を比べると、高校では国公立と私立で309.3万円の差が、高等教育機関では最大で222.9万円(「短大」(679.2万円)と「私立大 学」(902.1万円)との差)となる。 図-17-1 子供の在学先別世帯年収構成比 27年度 (世帯の平均年収) 国公立高校(n=968) 6.2 私立高校(n=522) 4.1 高専・専修 ・各種学校(n=285) 4.3 短大(n=79) 13.1 8.8 11.4 12.8 5.6 7.4 私立大学(n=1,556) 3.2 5.9 24.5 12.6 10% 26.0 31.9 21.8 25.2 200万円未満 30% 200万円以上 400万円未満 693.9万円 679.2万円 38.8 50.3 21.2 20% 983.8万円 55.0 25.2 15.0 674.5万円 33.2 20.7 25.0 8.7 国公立大学(n=766) 2.2 0% 23.0 867.5万円 902.1万円 57.1 40% 50% 400万円以上 600万円未満 - 18 - 60% 70% 600万円以上 800万円未満 80% 90% 800万円以上 100% 00.全国 図-17-2 子供の在学先別世帯年収構成比 26年度 (世帯の平均年収) 国公立高校(n=1,107) 4.9 私立高校(n=560) 高専・専修 ・各種学校(n=316) 9.7 6.0 5.3 4.5 短大(n=105) 私立大学(n=1,476) 1.5 6.5 0% 22.7 15.2 10% 20% 200万円未満 36.6 24.1 53.5 22.6 54.2 200万円以上 400万円未満 40% 50% 400万円以上 600万円未満 - 19 - 701.9万円 36.6 24.0 30% 839.9万円 50.8 26.9 12.8 711.0万円 35.2 22.9 21.2 10.3 7.9 27.0 15.0 10.8 6.3 国公立大学(n=724) 1.9 23.2 60% 70% 600万円以上 800万円未満 720.2万円 880.9万円 877.6万円 80% 90% 800万円以上 100% 教育費捻出のために節約している支出 00.全国 ○ 年収200万円以上400万円未満世帯は、「食費(外食費を除く)」(49.6%)、「外食費」(64.3%)、「衣類の購入費」(61.5%)を節約している と回答した割合が、他の年収層と比較して最も大きくなっている(図-18-1)。 ○ 前年と比較すると、年収200万円以上400万円未満世帯の「食費(外食費を除く)」(49.6%)、「外食費」(64.3%)、「衣類の購入費」 (61.5%)の伸びが目立つ(図-18-1)。 図-18-1 節約している支出(年収階層別、三つまでの複数回答) 図-18-2 節約している支出(年収階層別、三つまでの複数回答) 200万円以上400万円未満 % 0 10 20 30 40 50 60 54.1 64.3 48.6 衣類の購入費 61.5 57.7 57.6 旅行・レジャー費 9.0 保護者の習い事や趣味などにかかる教養娯楽費 25.8 35.1 保護者の親への仕送りや介護・看護費用 その他 1.9 0.0 40 0.0 0.9 - 20 - 60 70 65.6 63.8 42.5 43.4 衣類の購入費 64.2 67.8 2.3 7.2 23.5 26.1 28.3 25.3 11.2 保護者の習い事や趣味などにかかる教養娯楽費 26年度(n=125) 27年度(n=122) 50 39.3 保護者のこづかい 25.5 8.7 30 29.6 バッグ、アクセサリーなどの身の回り品や 装飾品の購入費 2.9 % 20 外食費 中元・歳暮などの交際費 16.1 保護者のこづかい 10 旅行・レジャー費 2.3 バッグ、アクセサリーなどの身の回り品や 装飾品の購入費 0 食費(外食費を除く) 49.6 外食費 中元・歳暮などの交際費 70 42.9 食費(外食費を除く) 400万円以上600万円未満 7.2 保護者の親への仕送りや介護・看護費用 0.0 0.4 その他 0.6 0.4 26年度(n=246) 27年度(n=251) 00.全国 ○ 年収800万円以上世帯は、「バッグ、アクセサリーなどの身の回り品や装飾品の購入費」(29.9%)、「保護者の習い事や趣味などにかかる教養 娯楽費」(12.5%)を節約していると回答した割合が、他の年収層と比較して最も大きくなっている(図-18-4)。 図-18-3 節約している支出(年収階層別、三つまでの複数回答) 図-18-4 節約している支出(年収階層別、三つまでの複数回答) 600万円以上800万円未満 800万円以上 % 0 10 20 30 40 50 60 34.4 38.6 食費(外食費を除く) 60.5 60.3 65.8 58.8 4.4 6.1 34.3 9.5 9.2 保護者の親への仕送りや介護・看護費用 0.0 0.5 その他 0.4 0.1 - 21 - 60 70 61.6 62.8 旅行・レジャー費 5.8 5.0 34.8 29.9 26.8 20.7 13.8 12.5 保護者の習い事や趣味などにかかる教養娯楽費 26年度(n=372) 27年度(n=331) 50 38.8 39.3 保護者のこづかい 25.0 保護者の習い事や趣味などにかかる教養娯楽費 40 57.0 57.2 バッグ、アクセサリーなどの身の回り品や 装飾品の購入費 25.7 保護者のこづかい 30 25.6 30.0 中元・歳暮などの交際費 35.1 バッグ、アクセサリーなどの身の回り品や 装飾品の購入費 20 衣類の購入費 47.8 中元・歳暮などの交際費 10 外食費 39.9 旅行・レジャー費 % 0 食費(外食費を除く) 外食費 衣類の購入費 70 保護者の親への仕送りや介護・看護費用 0.5 0.1 その他 0.7 0.5 26年度(n=659) 27年度(n=649)
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