高齢者も地域の子育てに積極参加を～「シニア子育て支援プログラム」活用研修会～家庭の子育てや地域の子育て支援機能の低下とともに，育児の負担感・不安感が増してきており，子育て支援サービスの充実とともに，地域の総合的な子育て力の充実が求められています。そうしたなか，地域の元気な高齢者にこれまでの豊富な経験や知識を生かして，積極的に地域の子育てに関わってもらうことが重要です。そのような中，「徳島で子育てをしてよかった！」と思える環境づくりをめざし，様々な子育て支援の事業を展開している「ＮＰＯ法人子育て支援ネットワークとくしま」（代表松﨑美穂子）の全面協力により，高齢者が子育てに関わるためのノウハウが詰め込まれた「シニア向け子育て支援プログラム」が開発されました。プログラムは「遊び編」，「食育編」，「安心安全編」の３つで構成され，それぞれのテーマ毎に様々な道具を使って，子どもたちとの交流を図る方法が掲載されています。老人クラブでは，すでにそれぞれの地域で保育所や幼稚園，小学校で昔の遊びなどを通じた世代間交流を行っていますが，新たに開発された上記プログラムを活用し，さらなる活動の推進を図ることとしました。そこで，プログラムの活用にあたり，その活用方法を学んでもらおうと，１０月１日，２日，６日，県内３ヶ所（徳島市，阿南市，つるぎ町）で「シニア子育て支援プログラム」活用研修会を開催，応募のあった５２クラブから９９名が参加しました。研修会は，はじめに「ＮＰＯ法人子育て支援ネットワークとくしま」の松﨑理事長からプログラムの概要や子育ての現状，心構え，身だしなみなどについて説明がありました。続いて各プログラムの紹介に移り，「安全安心編」では，防災士の講師からロープを使ったいざという時に役に立つ結び方（本結びやもやい結び等）や，新聞紙を使ったスリッパの作り方などを学びました。「遊び編」では，牛乳パックを使ったおもちゃの作成やお手玉を使った遊び，手遊び歌などが紹介され，参加者は童心に帰って楽しんでいる様子でした。最後に「食育編」に入り，クイズ形式で学ぶ食に関する事柄や栄養を５本の指で表現する食育ダンスなどが紹介されました。研修会に参加したクラブは，当日参加者に配布された「プログラム」を持ち帰り，それぞれの地域で，プログラムを活用した世代間交流を実施することになります。