東証取参第 14 号ＪＰＸＲ考査第 27 号 2016 年 2 月 16 日取引参加者代表者各位株式会社東京証券取引所常務執行役員土本日本取引所自主規制法人常任理事松崎清幸裕之法人関係情報の管理態勢に関する社内点検実施の要請について平素は、当取引所における公正かつ円滑な市場運営に格別の御高配を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、当取引所は、取引参加者において法令違反（法人関係情報の管理に不備がある状況及び法人関係情報を提供した勧誘）が認められたことから、本日、同社に対する処分を行いました1。同社においては、同社に所属するアナリストが上場会社から取材等で取得した未公表情報について、法人関係情報該当性に係る検討が行われず、法人関係情報に該当する未公表情報を顧客に提供して株式の売買の勧誘が行われていました。このように一部の投資者により法人関係情報を利用した取引が行われる状況が放置されますと、我が国証券市場に対する信頼が損なわれることとなりかねません。 2012 年の公募増資インサイダー問題を契機として、当取引所及び当法人は、証券市場の信頼を確保する観点から、取引参加者に対して公募増資をはじめとする法人関係情報の管理態勢強化を要請し、各社において態勢整備を図っていただいたところです。今般の上記法令違反事例を踏まえ、業務上アナリストその他が取得する未公表情報全般について、法人関係情報に該当するか否かの検討を遺漏なく行い、法人関係情報を提供した勧誘が行われないよう管理する態勢が十分に整備されているか、改めて社内点検を実施いただくようお願い申し上げます。 1 2016 年２月 16 日付通知（東証取参第 16 号）参照。なお、社内点検結果につきましては、今後の考査において確認させていただきますので、社内点検の実施結果の記録を残していただくようお願いいたします（記録形式は任意のもので結構です。）。以（お問合せ先） TEL 050-3377-7064 考査部総務・企画グループ上