静岡市総合交通計画 パブリックコメント資料 静岡市総合交通計画骨子案 (基本方針及び施策の方向性) 平成27年 10月 静 岡 市 資料目次 1. 総合交通計画の概要 ・・・・・ 1 2. 静岡市の交通課題 ・・・・・ 4 3. まちづくりの方針 ・・・・・ 5 4. 総合交通計画の基本方針 ・・・・・ 7 5. 総合交通計画 ・・・・・ 8 5-1 公共交通計画 ・・・・・ 11 5-2 交通環境計画・・ ・・・・・ 15 5-3 道 路 計 画 ・・・・・ 17 【用語集】 設定 ・・・・・ 195.目標の ・・・・・・・・・・・・ 4 1. 総合交通計画の概要 (1)背景と目的 第 3 次静岡市総合計画(H27∼H34) 静岡市を取り巻く環境は、人口減少や高齢社会の進展による 都市計画マスタープラン(H27 改訂予定) 社会情勢の変化に加え、新東名高速道路の開通や中部横断自動 車道の整備などの、大規模な社会資本整備の進展に伴う都市交 通体系の複雑化、市町合併による都市構造の変化など、急激に 変化しています。このようなことから、市都市計画マスタープ ランの改訂や立地適正化計画の検討など、将来の目指す都市構 造やまちづくりの方針を踏まえた総合的な都市交通体系の再構 築が急務となっています。 静岡中部都市圏 総合都市交通計画 (広域:中部4市) H24∼H26 静岡市総合交通計画 (H17・H27 改訂予定) 立地適正化計画 (H27∼H30 策定予定) ・公共交通計画 (P.11) ・交通環境計画 (P.15) ・道路計画 (P.17) 交通環境計画 ・駐車場整備計画(H10・H12) そこで、第4回静岡中部都市圏総合都市交通体系調査(以下 ・静岡市都心まちづくり戦略(H22) 公共交通計画 「第4回PT調査」という)結果及び提案を踏まえ、まちづく ・駐輪場整備計画(H16・H17) ・静岡市自転車利用計画(H26) ・鉄道 ・駐車場、駐輪場等アセット り施策等と一体となった、総合的な交通体系を推進するため、 ・LRT 静岡市総合交通計画を策定します。 ・バス マネジメント計画(H27 予定) バス交通計画 ・バリフリ 道路計画 (H24) ・第 2 次静岡市のみちづくり(H26) ・静岡市自転車走行空間 ネットワーク整備計画(H26) (2)計画の位置づけ 本計画は、静岡市の交通に係る総合的な取り組みを推進する ための基本となる計画です。 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部改正(平成 26 年 11 月) 地域公共交通網形成計画(H27∼28 予定) 【目標年次】概ね20年後、短期・中期交通計画:8年間(H27∼H34) 【計画構成】公共交通計画、交通環境計画、道路計画 ・地域公共交通の活性化及び再生の推進に関する基本方針 ・計画の区域 ・将来のまちづくりと地域公共交通の方向性 ・地域公共交通の課題と対応策 ・実施施策 ・計画の目標 等 1 1. 総合交通計画の概要 (3)計画の構成 (4)検討体制 【交通政策協議会】 学識経験者、関係団体、関係行政機関、市民等による会議 委員長:学識者 役割:本市の交通政策を総合的かつ円滑に推進するため、庁内策定委員会で取りまとめ た交通計画案に関し、各委員の立場から、提言を行い、計画案の内容について審議する。 【総合交通計画策定委員会】 【委員会(外部委員含む)】 学識委員、関係機関、市による会議 委員長:学識委員 委員:学識、交通事業者、関係行政機関、交通管理者、静岡市 役割:幹事会で取りまとめた交通計画案に関し、行政及び関係機関からなる委員会にお いて助言や調整を行い、計画案を取りまとめ、交通政策協議会へ諮る。 【幹事会(外部委員含む)】 関係機関、市による会議 幹事長:交通政策課長 役割:作業部会で検討された交通計画案に関し、市政やまちづくり全体の観点から修正、 調整を行う。 【作業部会】(静岡市) 市関係課による会議 作業部会長:交通政策課企画係長 役割:交通計画案策定にあたり、事務局と連携し、方針や施策案等計画案の策定を行う。 【パブリックコメント】 10月 計画骨子案について市民意見を聴取し、意見を計画に反映させる。 本資料は、静岡市総合交通計画の基本方針及び施策の方向性についての計画骨子案です。 いただいたご意見をふまえ、今年度中に計画を策定します。 2 1. 総合交通計画の概要 (4)第4回PT調査の概要と本計画との関連性 第4回PT調査は、静岡中部都市圏(静岡市、藤枝市、焼津市、島田市)を対象とした総合都市交通体系調査であり、H24年度∼H26年度 の3年間で、静岡中部都市圏総合都市交通計画を策定したものです。 本計画は、第4回PT調査の結果及び提案を基本に、最新のまちづくり計画と一体となった、総合的な交通体系を推進するため、静岡市総 合交通計画を策定するものです。 <静岡市総合交通計画(平成27年度)> <第4回PT調査> 平成24年度 ● 交通実態調査 ● 補完調査・ 付帯調査 ● 実態調査データ の整理 平成25年度 ● 現況分析 ● 交通体系の基本方針設定 ● 都市交通マスタ ープラン 策定 ■道路網計画 平成26年度 ■公共交通網計画 ■その他交通施策に関する 計画 ● 短期・ 中期交通計画策定 ・第3次総合計画 ・都市計画マスタープラン ●静岡市の交通課題の整理 ●まちづくり方針の整理 ●総合交通計画の基本方針設定 「静岡市の交通課題」と「ま ちづくり方針」を踏まえ、 「総合交通計画の基本方針」 を設定する。 ●静岡市総合交通計画策定 ■道路計画 ■公共交通計画 ■交通環境計画(歩行者・自転車等) ●短期・中期交通計画策定 基本方針を踏まえた見直し、 来年度から着手する「地域公 共交通網形成計画」や「計画 の実現」に向けた具体化を図 る。 注)PT調査の「その他交通施策に関する交通計画」は「交通環境計画」に名称変更 3 2. 静岡市の交通課題 第4回PT調査で設定された計画課題の視点から、静岡市の交通課題を以下に整理します。 4 3. まちづくりの方針 「第3次総合計画」と「都市計画マスタープラン」から、まちづくりの目標や目指すべき都市像を以下に整理します。 第3次静岡市総合計画(H26策定) ・まちづくりの目標:「世界に輝く静岡」の実現 ・目指す都市像 :「歴史文化のまち」の実現 「健康長寿のまち」の実現 静岡市都市計画マスタープラン(H27改訂中) ・都市計画の目標 :市民・企業・行政による協働のまちづくり にぎわいと魅力ある街なかづくり 交流と活力による発展するまちづくり 安全・安心・快適に暮らせるまちづくり 人と自然が共に生きるまちづくり ・目指す都市構造 :集約連携型都市構造 5 3. まちづくりの方針 本計画においても、「集約連携型都市構造」を目指すべき将来都市像とします。 ※集約連携型都市構造:市民生活に必要な都市機能を、都市や地域の中心となる鉄道駅周辺や交通利便性が高い地区に集約する ことで拠点を形成し、それらを公共交通でつなぐことで、自動車に過度に依存しない都市構造 出典:静岡市都市計画マスタープラン(H27改訂中) 6 4. 総合交通計画の基本方針 目指すべき将来都市像を実現するため、まちづくりの方針と合致した「総合交通計画の基本方針」を以下のとおり提案します。 7 5. 総合交通計画 ①施策の方向性 総合交通計画(概ね20年後) 総合交通計画の基本方針をもとに、計画別・地域区分別の「施策の方向性」を以下のとおり設定します。 5-1 公共交通計画 ・計 画 別 : 基本方針に即して、「公共交通計画」、「交通環境計画」、「道路計画」の役割分担を設定 5-2 交通環境計画 ・地域区分別 : 集約連携型都市構造とするために、地域区分ごとに方向性(特に重視すること)を設定 5-3 道路計画 注)色付丸数字は基本方針(前頁参照)との対応を示す 8 5. 総合交通計画 ②施策イメージ 地域区分イメ ージ 都市計画マスタ ープラン 都 市 拠 点 ・ 地 域 拠 点 施策の方向性(特に重視すること)について、キーワードやポイントを示した「施策イメージ」を以下に整理します。 施策イ メ ージ 地域区分別の主要な 方向性 ( 特に重視すること ) 快適な 移動や滞在ができる 公共交通計画 交通環境計画 1 2 魅力ある 都市拠点へ 歩行空間を 楽し く 道路計画 CA 3 FE 自動車交通の 規制と 誘導 P P P P P にぎわいのある 中心市街地と するため、 歩いて楽し い 道路空間の活用を 進めます。 P 歩道を 広く し 、周辺 の商 業 施設を 充 実さ せる な より 歩き やすいまち を めざ し 、中心市街地で はな ク セス 性向上や都市拠点内の回遊性向上を 図り ど 、誰も が歩き たく な る よう な 安全で 楽し い 歩行 く 、そ の周辺の駐車場に 自動車を 誘導する など 、 ま す。 空間を 創り ま す。 中心市街地内の通過交通を 抑制し ま す。 4 公共交通サービスを 充実さ せ、 P 新 た な 公 共交 通 の 導 入により 、都 市 拠 点 へのア 公共交通を 利用し やすく バス 5 6 乗り 換えを 便利に 生活環境を 安全に バス 公共交通を 使いやすい 移動環境の整備を 進めます。 環境負荷の低減や バスレ ーン 設置やバス 便数の増加 により 、より 利 主要な 駅やバス 停に 駐輪場や駐車場を 設置する 市 街 地 交 通 の 中 心と な る 幹 線 道 路 を 整 備し ま 用し やすい 公共交通へ 。市民だ けで なく 、来街者 など 、公共交通への 乗り 換え利便性アッ プ を めざ す。こ れにより 、住宅地内への通過交通が少 な く にと っ ても 、移動し やすいまち に なり ま す。 し ま す。 なり 、安全で 良好な 生活環境が守ら れま す。 7 8 9 公共交通の 確保 自動車から 公共交通や 自転車へ 歩行者・ 自転車 空間の充実 健康的な 生活のため、 P 自転車に乗り やすい 交通環境整備を 進めます。 静岡市内外の交流を 促進するため、 コ ミ ュ ニ ティ バス な ど、地域の暮らし に 必要な 環境面・ 健康面・ 安全面に配慮し て、自動車に頼り 歩行者空間・ 自転車空間を 整備し 、安全で 健康的 公共交通サービ スを 確保し ま す。 すぎ な いまち へ。たと えば、パーク アンド ラ イド の に 暮ら せる まち へ。ま た 、高齢者が安心し て 出か 導入など、移動手段の選択肢を 増やし ます。 けら れるよう な 交通環境を 整えま す。 10 11 12 人にやさし い 公共交通へ 観光交流の サポート 都市圏外との 連携アッ プ P 拠点間の移動がし やすい スマ ート I C 交通環境整備を 進めます。 ノ ン ス テ ッ プ バス の 導入、バリ ア フ リ ー 化、運行 より 多く の人が快適に 観光を 楽し める よう 、観光 ス マ ート IC の 設 置 や 広域 道 路 の 整備 により 、高 情 報の 発 信な ど に より 、誰も が 使い やす い 公共 地へのアク セ ス 向上や周遊性を 高める 交通環境 速道路へのアク セス が向上。都市圏外と の連携・ 交通を めざし ま す。 を 整えま す。 交流がし やすく なり ま す。 9 5. 総合交通計画 10 5-1 公共交通計画 公共交通網再編の考え方 公共交通網の主な問題点に対応するため、公共交通網の再編方針を以下のように設定します。 公共交通網の主な問題点 公共交通網の再編方針 ①持続性 (利用者減少による収入減、維持費用の増加) ②速達性・定時性 (バスは交通手段の中で一番遅い) ③利便性・低廉性 (便数と料金がバス満足度が低い主要因) ④観光周遊性 (観光地における公共交通でのつながりが弱い) ①バス網の再編 (乗換拠点の設置、需要に応じた運行等) ②鉄道とバスの連携 (東西軸:鉄道+南北軸:幹線バス等) ③結節点の多機能化 (買物、休憩、情報提供等)や乗継割引等 ④多様な交通手段による主要地点間のネットワーク化 ②公共交通と自動車の平均速度 ①バス維持費用 億円/年 16 14.7 現在の運行を継続 すると、維持費が 大きく増加 14 10 8 6 32.1 30 平均速度(㎞ /h) 12 4 40 4.5 3.3 ①結節点設置により「幹線」と「支線」に区分 (需要に応じた便数や車両の設定) 鉄道は自動車を上回る速達性が あるが、バスは自動車の約半分 で道路混雑等により定時制も低 下している 21.6 20 11.7 10 2 0 H24現況 H47趨勢型 H47集約型 趨勢型:現在のトレンドで推移した場合の需要による 集約型:集約化を進め交通施策を実施した場合の需要による バスの不満要因は、「便数」と「料金」に関するものが多い バスがない [パーセン テージ] 時間がかか る 9% バス停が遠 い バス待ち環 [パーセン 境 テージ] [パーセン テージ] 鉄道 バス 自動車 ②フィッシュボーン型の網形成 (東西軸:鉄道+南北軸:幹線バス等) 第4回PT代表交通手段集計(H24現況) ④観光地間のつながり ③バスの不満要因 営業時間帯 乗り継ぎ 運行情報 [パーセン [パーセン テージ] [パーセン テージ] テージ] その他 5% 目的地への 0 観光地間のつながりや 観光地内での周遊性に 課題 便数が少な い[パーセン テージ] ③結節点の多機能化 (需要の統合や創出) 小さな拠点、商業施設へのバス乗入れ等 料金が高い 16% 定時性 [パーセン テージ] 第4回PT住民アンケート結果 既存交通 連携課題 ④多様な交通手段のネットワーク化 <交通手段> ・路線バス ・循環バス ・水上交通 ・ロープウェイ ・レンタサイクル 等 <交通手段間の連携> ・乗換ダイヤの調整 ・乗継割引 ・共通フリーパス 等 11 5-1 公共交通計画 ○バス網再編の考え方 サービスに応じた公共交通の運行形態イメージ ・立地適正化計画(策定中)と連携し、中心市街地でのサービス向上、郊外部での運行効率化など、 需要に応じたサービス水準設定が可能なバス網、鉄道等と連携したバス網への再編を目指します。 ・公共交通サービスである「速達性」、「定時性」、「低廉性」、「利便性」をバランスよく総合的に改善 していきます。 <ネットワークの考え方> 地域区分や需要に応じたサービスとするため、以下の公共交通(運行形態)を設定します。 地域区分(需要) サービス 公共交通(主な運行形態) 主要駅∼区役所・総合病 院など(特に需要の多い 区間) サービス向上・ 利 便性向上 基幹公共交通 (新交通(LRT,BRT等)、基幹的な路線 バス等) 利便性の 高い市街 地ゾーン 鉄道駅へ向かう主要な路 線など(需要の多い区間) サービス維持・ 利 便性向上 幹線バス (主要な路線バス等) ゆとりある 市街地 ゾーン 市街地の各地∼主要施設 等を結ぶ路線など(需要 がある程度見込まれる区 間) サービス維持 市街地バス (路線バス、コミュニティバス等) 自然調和ゾーン 郊外部や山地部など(需 要の少ない区間) 生活に必要なサー ビスの維持 郊外部・山間地バス (コミュニティバス、デマンド型交通、乗 合タクシー等) その他 山間部など(需要が著しく 少ない区間) 〃 (デマンド型交通、乗合タクシー、過疎 地有償運送等) 市街地 都市拠点・ 地域拠点 バス網の再編イメージ <結節点の考え方> 区間の需要に応じたサービスを設定できるようにするため、以下の結節点を設定します。 結節点 設定の考え方 対象箇所 交通ターミナル 鉄道、新交通(LRT,BRT等)、路線バス、駐車場、駐輪場など、 多様な交通手段が集まる乗り換え拠点 主要な鉄道駅 乗換交通結節点 新交通(LRT,BRT等)の終点から幹線バスへ乗り換えるための 施設 新交通(LRT,BRT等)の 終点 地域交通結節点 幹線バスの終点からコミュニティバスやデマンド型交通、自動 車や自転車等へ乗り換えるための施設 幹線バスの終点等 12 5-1 公共交通計画 総合交通計画の基本方針に沿って設定した「主要施策の方向性」ごとに、以下の施策メニューを立案します。 施策の方向性 ○公共交通網の再編 地域別のサービスレベル設定が可能な 公共交通網への再編を図る。 (1)公共交通優先施策 交通の集中する中心市街地において、 輸送効率の高い公共交通を優先し、速達 性向上を図る。 (2)公共交通の利便性向上 鉄道駅アクセス路線の新設、乗り換え 環境の改善など、公共交通を使いやすい 環境整備を図る。 (3)公共交通の維持 地域の公共交通を維持するため、利用 者数や地域に応じた運行の効率化を図 る。 (4)公共交通の利用促進 公共交通の利用を促進するため、料金 体系改善やバス情報提供など総合的な取 り組みを推進する。 施策 施策の場所 ① バス路線網の再編 静岡市全域 ② 新交通(LRT,BRT等)及び循環バスの導入 葵区、駿河区、清水区 ③ 乗換交通結節点の設置 七間町、駿河区役所、日の出 ④ 中心市街地におけるバス優先施策の推進 葵区、駿河区 ⑤ バスレーンの設置、公共車両優先システム(PTPS)の導入 県道藤枝静岡線(本通り)、国道362号(安西通り)、国道1号(清水) 県 道静岡清水線(北街道線) ⑥ 幹線バス路線のサービス維持・利便性向上 各市の鉄道駅や主要施設へのバス路線 ⑦ 料金体系の改善(乗継割引、均一料金等) 鉄道・バス ⑧ バス停の整備 利用者の多いバス停 ⑨ バリアフリー化や安全対策の推進 新蒲原駅、由比駅、静岡清水線、安倍川駅・草薙駅の駅舎改修 ⑩ 駅前広場の整備 安倍川駅、静岡駅南口、草薙駅北口 ⑪ C&R駐輪場の整備 安倍川駅、草薙駅(JR、静岡鉄道)、興津駅 ⑫ 新駅の整備 静岡鉄道(仮)追分・大坪駅 ⑬ 駅間移動施設の整備 静岡鉄道とJRの乗り換え支援(新静岡駅∼静岡駅、長沼駅∼東静岡駅、JR 草薙駅∼静岡鉄道草薙駅間) ⑭ 連続立体交差事業 静岡鉄道(新静岡駅∼古庄駅) ⑮ 市街地バス路線のサービス維持 市街地バス ⑯ C&BR駐輪場の整備 徒歩圏外利用者の多いバス停 ⑰ 地域交通結節点の設置(P&BR駐車場の整備) 静岡市(安倍・両河内・庵原地区) ⑱ 郊外部・山間地バス路線のデマンド運行拡大 郊外部・山間地バス ⑲ 廃止路線等に対する公共交通システムの導入 山間地バス ⑳ 免許返納制度の充実化 鉄道・バス ㉑ 乗り継ぎダイヤ等の改善 鉄道・バス ㉒ 利用しやすい車両等の導入 鉄道・バス ㉓ 運行情報の提供 鉄道・バス ㉔ 公共交通への自転車持ち込み 鉄道・バス ㉕ 新幹線や富士山静岡空港アクセスバスの利活用(乗換利便性の 向上、案内やPR、静岡駅周辺のバス円滑化等) 静岡駅周辺 ㉖ 観光交通のネットワーク化(新たなルート設定、乗継ダイヤの 調整、共通フリーパスの検討等) 鉄道・バス・タクシー・旅客船・自転車・航空・水上交通・その他 ㉗ 公共交通施策に併せたモビリティ・マネジメント :速達性・定時性 :低廉性 :利便性 静岡市全域 13 5-1 公共交通計画 14 5-2 交通環境計画 歩行者や自転車の交通環境の改善、公共交通への乗り換え環境の改善等を目的とした施策を推進します。 総合交通計画の基本方針に沿って設定した「主要施策の方向性」ごとに、以下の施策メニューを立案します。 施策の方向性 ○公共交通を使いやすい環境整備 公共交通への乗り換え環境の向上や、多様な交通手段の選択が可能な 生活や観光等において、公共交通で移動しやすい交 交通環境整備を図る。 通環境の整備を推進する。 (1)中心市街地の交通環境整備 中心市街地の魅力向上のため、歩いて楽しい歩行空 間の創出、駐車・駐輪環境の改善を図る。 (2)歩行者・自転車の交通環境整備 健康で暮らせる生活環境とするため、徒歩や自転車 で移動しやすい交通環境整備を推進する。 (3)モビリティ・マネジメント 地域住民等を対象に、自動車から公共交通への転換 を促進する。 (4)観光を支援する交通環境整備 観光・レクリエーション拠点の周遊性向上のため、 多様な交通手段によるネットワーク強化を図る。 施策の場所 施策 静岡市全域 ① 道路空間の再配分 中心市街地 ② トランジットモールの導入 中心市街地 ③ ゾーンシステム導入 中心市街地 ④ フリンジパーキングの誘導及び支援 中心市街地 ⑤ 駐車場案内情報の改善 中心市街地 ⑥ 駐輪場の整備 中心市街地 ⑦ カーシェアリング 中心市街地 ⑧ レンタサイクルの拡充(コミュニティサイクルの検討を含む) 静岡駅周辺、東静岡駅周辺、柚木駅周辺、草薙駅周辺等 ⑨ 都市計画道路の整備(歩道整備) 整備計画区間 ⑩ 自転車利用環境の整備 静岡市全域 ⑪ ノーマイカーデー、相乗りの促進、企業送迎バスの共同化、時差 通勤やフレックスタイム等 公共交通が便利な地域 ⑫ P&R(パークアンドライド) C&R(サイクルアンドライド) 駐車場や駐輪場が利用できる鉄道駅 ⑬ P&BR(パークアンドバスライド) 谷津ターミナル、安倍地区、両河内地区、庵原地区 ⑭ C&BR(サイクルアンドバスライド) 徒歩圏外利用者の多いバス停 ⑮ 観光・レクリエーション拠点の交通環境整備(海上交通、バス、 アクセス道路、駐車場、レンタサイクル、サイン等) ⑯ 日本風景街道の取り組み促進 観光・レクリエーション拠点 東海道「駿河2峠6宿風景街道」 15 5-2 交通環境計画 16 5-3 道路計画 「静岡市のみちづくり」を主体に幹線道路網を形成するとともに、自転車走行空間ネットワークの形成を推進します。 総合交通計画の基本方針に沿って設定した「主要施策の方向性」ごとに、以下の施策メニューを立案します。 17 5-3 道路計画 道路種別 高速道路 機 能 配 置 位置づける路線 自動車の交通機能に特化、完全に 高規格幹線道路網計画に基づいて高 新東名高速道路 出入制限された機能を確保 速道路を配置 東名高速道路 自動車の交通機能を重視、部分的 広域道路整備基本計画に基づいて広 (都)国道1号バイパス線 に出入制限された機能を確保 域道路を配置 (都)海岸幹線 中部横断自動車道 広域道路 (都)下大谷線 主要幹線道路 国道52号 自動車の交通機能を重視、市街地 広域道路や都市拠点等を連絡する都 内ではアクセス機能や歩行者等の 市圏の骨格幹線道路、都市拠点の環 (都)嶺神明伊佐布線 交通機能も確保 状道路を配置 (都)日出町羽鳥線 (都)中央幹線 幹線道路 など など 自動車の交通機能、アクセス機能、 市街地の骨格を形成する道路、都市 (都)広野大谷線 歩行者等の交通機能を確保 内の各地区や主要施設間の交通を集 (都)宮前岳美線 約して処理する道路を配置 (都)大浜街道線 (都)清水港三保線 など 18 用語集 用語 概要 PT調査 (パーソントリップ調査) 「パーソントリップ」とは、人(パーソン)の動き(トリップ)を意味します。「パーソントリップ調査」とは、どのような人が、いつ、どこから どこへ、何の目的で、どのような交通手段で動いたかについて調査し、1日の全ての動きをとらえる調査です。 マルチモーダル 効率的な輸送体系の確立と良好な交通環境の創造を目指し、道路・航空・海運・水運・鉄道など複数の交通機関を連携させる交通施策です。 トリップ 人がある目的を持って出発地から目的地まで移動した場合の1回の動きをトリップといいます。 モビリティ・マネジメント ひとり一人のモビリティ(移動)が社会的にも個人的にも望ましい方向に自発的に変化することを促すコミュニケーションを中心とした交通施策です。 低床ノンステップバス 床面を低くして乗降ステップをなくし、高齢者や児童にも乗り降りが容易なバスです。 バリアフリー 高齢者・障害者等が社会生活していく上での物理的、社会的、制度的、心理的及び情報面での障害(バリア)を除去する(フリー)という考え方で す。交通バリアフリーとは、高齢者・障害者等が公共交通機関や道路等を円滑に移動できるようにすることを意味しています。 新交通(LRT、BRT等) 鉄道とバスとの中間の輸送力を持つ交通で、LRT、BRTの他、モノレール、ガイドウェイバス等があります。 LRT 次世代型路面電車システム(Light Rail Transit)。乗降容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた交通システムです。 BRT バス高速輸送システム(Bus Rapid Transit)。バス専用道路や専用レーンを設け通常の路線バスよりも高速に運行するバスです。 コミュニティバス 既存路線バスではカバーしきれない交通空白地域などの利用者のニーズに対応する乗合バスのことです。主に地元地方公共団体により運行される事 例が多く、比較的小型で小回りの利く車両を用いて運行されています。 デマンド型交通 需要応答型交通システム(DRT:Demand Responsive Transport)。路線バスとタクシーの中間的な位置にある交通機関です。事前予約により 運行するという特徴があり、運行方式や運行ダイヤ、発着地の自由度の組み合わせにより、多様な運行方式が存在します。 乗合タクシー 10人以下の人数を運ぶ営業用自動車を利用した乗合自動車で、 過疎地など路線バスの機能が充分に発揮できない場所などで運行されています。 過疎地有償運送 過疎地域等においてNPOなど非営利法人や組合等が主体となり、自家用自動車を使用して対象地域内の住民を有償で輸送するサービスです。 公共車両優先システム(PTPS) バスなどの公共車両が、優先的に通行できるように支援するシステムです。バス専用・優先レーンの設置や、優先信号制御などを行います。 C&BR サイクル・アンド・バスライド。自転車とバスを乗り継ぎ利用する方法で、バス停付近に駐輪場を設置し、バスを利用しやすくします。 P&BR パーク・アンド・バスライド。自動車とバスを乗り継ぎ利用する方法で、バス停付近に駐車場を設置し、バスを利用しやすくします。 C&R サイクル・アンド・ライド。自転車と鉄道を乗り継ぎ利用する方法で、駅付近に駐輪場を設置し、鉄道を利用しやすくします。 P&R パーク・アンド・ライド。自動車と鉄道を乗り継ぎ利用する方法で、駅付近に駐車場を設置し、鉄道を利用しやすくします。 トランジットモール 自動車の通行を制限し、バスや路面電車等の公共交通機関の通行のみを許可した形態の歩行者専用道路(モール)です。 ゾーンシステム 交通セル方式。地区を数ゾーンに分割して、公共交通機関以外はゾーン間の直接往来ができないようにする交通システムです。自動車は、中心市街 地の外周道路へ出て迂回しなければ別のゾーンに移動できないため、中心市街地内の自動車通過交通が抑制されます。 フリンジパーキング 中心市街地等の周辺部(フリンジ)あるいは歩行者専用空間(モール)等の周辺に設ける駐車場(パーキング)です。 駐車場案内 ドライバーに駐車場の空き情報を提供し、駐車場の効率的利用を図るとともに、駐車場探しの交通を削減するシステムです。 カーシェアリング 1台の自動車を複数の人が共同で利用する自動車の利用形態です。 レンタサイクル 1台の自転車を複数の人が共有して利用するシステムです。一般に借用と返却は同一の駐輪場となります。 コミュニティサイクル レンタサイクルのように、借りた場所に返すだけでなく、どの対象駐輪場でも貸し出しや返却ができるシステムです。 19
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