西暦 2016 年 02 月 17 日 ダレナン博士の研究所 研究報告書 No.184 題名:優しい石鹸が持つ力を推察する 報告者:エコノ 本報告書は、基本的に No.183 の続きであることを、ここで前もってことわりたい。 No.183 で石鹸の起源に迫るとともに、石鹸が油からなぜ生まれるのかについて考えた。ここでは、現在 の石鹸と古代の石鹸を比較するとともに、石鹸が持つ力について検討したい。 現在の石鹸を調べると、石鹸素地だけでできている純石鹸(無添加石鹸)もあれば、 様々な添加物が含ま れているものもある 1)。その添加物に関して、ハーブエキスやビタミンEのように人体にほとんど問題ないも のから、エデト酸塩(金属封鎖剤)やジブチルヒドロキシトルエン(変質防止剤)のような、人体の安全性に 疑問となるようなものまである 1)。また、人体に安全でない物質は、環境への影響も怪訝される。それに比べ、 天然素材由来の純石鹸は、No.183 で示したように偶然生まれた古代ローマ時代の元祖石鹸と基本的には変 わりない。そのため、そのような天然素材の石鹸は、美容にも環境にも優しいことが推測される。 古代ローマ時代の女性は、虚栄心が人一倍であり、公の場で人々に自らの美を誇るのを常とした 2)。すなわ ち、 「美しくありたい、若くありたい」と言う願望は、古代ローマ時代も現在も変わらない女性の永遠のテー マ 2)とも言えよう。そのため、肌や髪にも「優しい石鹸」は女性の永遠のテーマを満たすべく、美容にとって 必需品である。ルネッサンス期のイタリアの画家サンドロ・ボッティチェッリは、古代ローマ・ギリシア時代 を振り返り、 「ヴィーナスの誕生」を作製したが、その 女性にも見られるように、古代ローマ・ギリシア時代 の女性は、入念に肌や髪の手入れを「優しい石鹸」で していたのではないか、と推察される。図にそれを示 す。それでは、 「優しい石鹸」には、いったいどのよう なものがあるのであろうか。 アメリカのポートランド州には、元チーズ職人のロ リ・ブレッソンさんが作る天然素材 100%の手作りの 石鹸の「カマムソープ」がある 4) 。元チーズ職人とい うことも魅力的ではあるが、ある意味、よい石鹸はチ ーズの如くうまそうな感じがすることも確かである。 図 「ヴィーナスの誕生」の女性 3) その「カマムソープ」は、ポートランド州では知らない人はいないぐらい 13 年以上も愛されているロングセ ラー商品であり 4)、もちろん天然油脂が主材料である。このような石鹸を使うことは、美容にも良いだけでな く、図の女性のように人柄も「優しく」する力があるかもしれない。もちろん、「カマムソープ」などを参考 に、その「優しい石鹸」を自ら手作りすることは、さらにその女性に「優しく」する力を与えるであろう。 1) http://www.live-science.com/honkan/basic/miwake03.html (閲覧 2016.2.17) 2) http://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/3786667.html (閲覧 2016.2.17) 3) http://westerncivart.com/items/show/2758 (閲覧 2016.2.17) 4) https://kinarino.jp/cat5-美容・ケア/5070-元チーズ職人が作るオーガニック石鹸。天然素材 100% 『カマム』ソープ (閲覧 2016.2.17)
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