ダウンロード

報告書
平成 25 年度北海道ソフトテニス指導者研修会「安藤先生講習会」
日時
平成 26 年 2 月 8・9 日(土・日)
会場 札幌市立中の島中学校 札幌大谷高校
主催
北海道ソフトテニス連盟
後援
10:00~3 年 1 組教室 講義1
「今回のテーマは前衛指導」
・当麻中は前衛力で勝ってきた。後衛力は五分五分、または劣っていたとしても、前衛の差
・後衛は前衛が良いと変わる
・準々決勝以降は前衛の強い方が勝つ(天皇杯も中学生も)
・ミスをしなければ勝てる
・守るべきときに攻めるからミスをする→負ける
「コート区画について」
・6 割は C 点に落ちる B 点が 3 割 A 点 1 割
・練習でも C 点のボールを打つことが大事になる
・和歌山の国体メンバーが最近勝った時のセリフ「C 点のボールを攻めることができた」
・安藤先生は 30 年間カットサービスの後衛を作ったことがない
「ダブル後衛の対策」
・ダブル後衛は、片方を完全なお休み状態にする。どんなボールも、弱い方に打つ。
・ダブル後衛の特徴は以下の 3 点
☆アタックして決める
☆走らせてミスをさせる
☆相手より先にミスをしない
・前衛のスマッシュはセンターに打つ。ハーフボレーは角度をつけてコートから出す
・一本で決めないこと(特にスマッシュ)
・前衛はいつもより 3 歩程度後ろにポジションをとっておく。ローボレーは、できる。
・レシーブは ALL ツイスト ファーストもセカンドも 一本で決めないこと
「左利きについて」
・左利きは前衛。とくにレシーブサイドのショートクロスに打てるように。
・大きな違いは右利きとすべて逆の「打点」の位置
「ファイナルゲームについて」
・大事なのは中盤の前衛サービス時の 4 本
・ここを 3-1 で取りきれれば負けない
・すべてはここで決まる。レシーブコースは決めておく。
・過去の当麻→1st レシーブはレシーブロブ・2nd サービスはセンター割と決まっていた
「ファイナルの前衛サービス時の考え方」
・相手のレシーブが B1・B2 に返ってきたら迷わずアタック
・B3なら・・・?「後衛が打つ」大体、前衛サービスに対しては前衛側にレシーブをもってくるもの
この場合、前衛はフォロー。返ってきたところをどうするかってところまで練習。こうしないと 1 点
は取れない。思っているだけじゃダメ。やらないとダメ。
「ファイナルゲームの 1st サービス」
・100%でなければならない。そういう場面をつくってトレーニング。ゆるくてもいい。どうせ前衛側に
くるだろう。
・たとえば練習中に「ファイナルのファースト!」とコールしたら、選手はその意識でやる。訓練。
「その他」
・6 オールは目をつぶる。この戦い方まで教えていれば・・・
「マッチポイントについて」
・マッチの時の攻め方を決めておく
☆後衛サービスなのか前衛サービスなのか
☆ファーストなのかセカンドなのか
☆後衛レシーブなのか前衛レシーブなのか
☆ファーストなのかセカンドなのか
その選手たちで決めておく
レシーブ練習は、
「誰がサービスなのか」を意識する。誰が打ってくるのかでコースが変わる。
口で言わせること。ただ練習しない
11:00~体育館 実技1
「上げボール」
コツは押すこと。フルスイングはいけない。回転はいらない。
「ストロークの導入について」
・前衛は、ストローク以外バックハンドから教える
フォアだと、顔にあたる恐怖があり、また上げボールがいろいろなところにくると怖くなる
「ボレーは全部で 8 種類」
・フォアの攻め2つ、守り2つ
・バックの攻め2つ、守り2つ
・大きな違いは軸足。どの場面でのボールを練習しているのかを意識させる。
「ポジションは顔で決まる」
・明るい顔をしていて目が大きい→前衛
・地味な感じ→後衛
・身長が高いと膝が曲がりにくい→前衛
・1 週間で決めてしまう→そのポジションの先輩を見るようになる。
後衛はクロス側、前衛は逆クロス側になるが、そのボールの質は違うため早くから決める必要がある。
「手打ち」
・サービスラインで右ひざつけて素手で打つ 後衛は手の先を横に。前衛は手の先を下に向ける。
・打点の違いを覚える。後衛は前で打てばクロス、後ろで打てばストレート。前衛は、前で打つとストレ
ート、後ろで打つと逆クロス。
・ラケットを持つ前にこういう感覚を身につけさせたい。センターは体の真ん中が打点。
・手打ちのあとにラケットで打つ(左手でラケットをもっておく)を繰り返す。感覚を身につけながら、
ラケットの感覚も身につける
・前衛レシーブのストレートは打点が前だと体が回りにくくなるのでオープンスタンス推奨
「前衛と後衛の違い」
・テークバック 後衛はわきにボールを一個はさむ。前衛は二個はさむ。
・フォロースルー 後衛は首に巻く 前衛は立てる形
・前衛と後衛は違いがありすぎる
・サービスラインでの練習の後、ベースラインに入る
・右足をベースラインに固定させ、踏み込んで打たせる
・手でボールがとばせないならラケットを持ってもとばない。手打ちはステージ1
・ボレーも、手でキャッチできてから、ラケットで打つ
・手だけでもよくない。手→ラケットを繰り返す
「教える順番」
・初めにストローク 次にポジション
・指導者が毎日コートに行かないといけない理由は
1.グリップの確認
2.子どもは誉めてくれるのを待っている
子どもは先生のためにやっている。先生を意識してやっている。女子の嫉妬は長いけれど。
その頑張りの種をまくのは教師
・嫌いな教師「公平・平等じゃない」
「約束を守らない」
「その他」
・球ひろいは一斉に行う どこかのボールがなくなったら
・球ひろい専門はつくらない
・前衛だけの練習はしない
・1つの島は多くて 3 人
・
「大きな声を出せ」はダメ。
「一生懸命声を出せ」○
13:20~体育館 実技2
「ロビング」
・積極的な守りのロブは、相手に預ける形。ラケットは降らない。立てる。
・TRでは必ず「サンプル」を探すこと。子どもはやる気になる。
「ラケットの引き」
・早く引いて待っていること。声はインパクトの直前で「フッ」と出す。
「表番組について」
・バックを攻めることが中心。新入部員の段階で、表番組表を作らせる。
・後衛のレシーブポジションは最初からセンター
「ポジションについて」
・あまり意識していないのではないか?
・レシーブ時、サービス時・・・相手に聞いてみる。嫌な場所が正解。
・前衛のポジション指導
1.やり方の説明→センターマークに審査員→相手のラケット面と重なればOK
2.議論
3.ロブ乱打でポジションどり
4.ロブ・シュート乱打
5.実践ゲーム
実際に打ったボールのボレーについては、しない。難しい。今回のTRについては、球出しが横から現れ
て、ボレーをさせる形だった。
ロビングの時は、スマッシュポジションだが、打たれてから動くこと。打たれるまでは動かない。これが
当麻の強さの秘密。ハーフボレーや前のボールがあるからだ。これをしくじると後衛は辛い。
「バックハンド」
・左手で打つ→体の、とくに腰の回転が修得できる
・ランニングストロークは、実はフォアの方が辛い
「右ストレートのスマッシュポジション」
・スマッシュポジションをとりつつも、センターよりにとること。バックの方を閉じておく。
「左カットに対しての策」
・手投げのレシーブ練習では、一本目を真っ直ぐ投げて 2 本目を曲がる方向に投げてあげる
・サーブについては、ワンバウンドしてからバックカットしてあげると楽
「ツイスト」
・ポイントはオーブンスタンス、イースタングリップ、水平なフィニッシュ
・足を止めると相手も止まる
・
「打つ!」という気持ちが大事で、外していく
・ファーストサービスに対しても、シュート打ってもらってのツイスト
「思い切りのストローク」
・平行なスタンスから足を入れ替えて打つストローク→振り切らざるを得ない打ち方。ファイナルでふれ
ていないときなどに持ちいる。
「選手にとって、日本一の指導者であれ」と締めくくって一日目終了
2 日目 9:00~会議室 講義2
「72 分の1理論の誕生」
・選手が最大の力を出し切り、少しでも良い成績を残すために(緊張していられない)
・2 年 3 カ月をしっかりと積み上げていくために
「ソフトテニスは確率のスポーツである」
・アウト、ネットはミスではない→ミスの考え方を知る
ミスというのは、理論が守られていないことを言う
攻めるべき時に攻め、守るべき時に守らないのがミスである
A 安藤流→理論を先に教え、技術を伝える(理論の定着に時間をかける)
B 大多数→技術から先に教え、理論を伝える
この順序に問題
「楽しいプログラムを作れるかどうか」
・ただの手打ちじゃ楽しくない ラリー系や的とかがあることが楽しさを生む
・子ども側に立てる指導者でなくてはならない
・相手がどう感じるか
・常に相手側に立つこと
・ただ、保護者のクレームは認めない(4 月に伝える、指導方針に対するクレームを言うなら辞める)
「理論のスタート」
・まずは表番組の 9 分の1理論から入る(ここに入ったらここしかないというもの)
・次に、18 分の 1 理論になる(ここに入ったらここかここだ!)
・というようにステップアップ 青森県では 54 分の 1 理論
・
「A 点は守り!」と言ったらダメ。実際に打たせてみること
・相手の逆襲については「たまたま」とか「仕方ない」と割り切ること
・この理論では相手の前衛を考えない
・例外は「相手のレベルが高いとき」
「ファイナルゲームの時」
・
「ファイナル」は裏裏番組、それまでにやられた逆襲を記憶しておくこと
「予定変更について」
・自分たちが左ストレートで、後衛のボールが B1 に入ったとき→攻めのボレー
・ここで B2 に入った場合、攻めであるにも関わらず相手が回り込んだときはクロスの引っ張りの確率が
高くなる。クロス 6 割、ストレート 4 割と考えた場合、攻めに行くのはリスクが高い。だから「もっと
はっきりした攻めをしてくれ」となる。サイドを一度守って、やり直すような形。
「センターブロックについて」
・原則、センターブロックは考えない。前衛は前衛サイドを守る。後衛は後衛サイドとセンター。守りに
ついても、
「2 人で 1 本」を考える。前衛は、センターを割られないポジションに立ちつつ、サイドを守
る。後衛が
ノータッチでエースをとられるようなポジションはダメ。2 人で守る。
「最終的には」
・守りをきちんとしているチームが勝つ
「池田先生からの質問」
Q 同一校同士でゲームをすると、手の内がわかっているから裏裏番組の練習もするんですか
A しない。敵は自分たちの学校ではない。理想は大会での同士討ち。裏裏番組をガードする練習はするが、
それは選手じゃなくてコーチが入る。
「そういうことをするチームはあるからな」と。
「打点について」
・打点が高い方がいいとは限らない
・木口「どんなボールも、ワンバウンドした後に止まる瞬間がある」
・導入はアンダーストローク。でないとヒザが入らない
・前衛のレシーブはヘッドを落とせば OK。高いところから打つ必要がない。
ボールや打点を落とすわけではなく、ラケットヘッドを落とす
何事も、押し付けないでやらせてみる
「センターの裏番組」
・クロスに C3 ウのボール(回り込み)→ストレート(前衛サイド)は入らない(実証せよ)
であるならば、前衛はセンターを守る。センターに打たせる幅を縮める。後衛と二人で守る。
表は 1 か月でチェックしないといけない
10:00~体育館 実技3
「手打ちのストロークゲーム」
・左手にラケットを持つ。クロスと逆クロス。カウントをコールする。
ねらいは・・・後衛はヘッドが横になる 前衛はヘッドが下を向く
・成績表をつける。
「頑張ったらいい思いができるってこと」
LAST は 5 分間安藤流個人特訓 これがあると真剣に取り組む
練習はヴァージョンアップしていく→この場合、手打ちからスタートとかサービスボックス以外とか
「センターの考え方」
・センターマークがセンターではなく、前衛のポジションと後衛のポジションの間がセンター
これをきちんと理解したい
「前衛の判断練習」
・クロスからの上げボールに対して、前衛は「落下点・攻め or 守り」をコールする
・補助者がその方向に球出しをする
・左手キャッチ→実際に打つ が望ましい
・C 点が 6 割だと考えると、当麻の前衛は 6 割方攻めることができないということになる
・この練習にワンランク追加するなら、前衛が先に自分の頭上を越えた段階で「攻め」「守り」をコール
「ショートボールのポイント」
・ひざで打つ
・小さく速く
・大きく引かない
・安藤クリニックは病気にかかった選手を 5 分で治す
「表番組練習」
・クロス展開で補助者はネットより前で上げボール
・打球者は「C1 クロス」など、落下点と打球種方向をコールする その中で得意な 2 本を見つける
・逆クロスも「かならず来る方向からあげる」
「積極的な守りのロブ」
・A 点に入ったボールを前衛オーバーしたい→積極的な守りのロブ
BUT 逆クロスの場合は、相手がフォア側になるので積極的にならない。だから打ったらダメ。
同様に、右ストレートからもダメ
さらに BUT 中ロブは OK。ただし、B 点に限る。
・C 点からの中ロブは難しい(相手が近い)レシーブロブとの違いは、打つ時の自分のポジション。ラリ
ーでは後ろにいるため前進ストロークになってしまう。
「逆クロスからストレートの中ロブの条件」
・B 点であること
・1か2に落ちること(3はひっかける形になるからサイドアウトする)
・表番組は簡単 実際には、打つボールはほとんど決まっている
・逆クロス展開での B3 に落ちたボールは、逆クロスしかない(ショートはあり)
「右ストレートからの B 点中ロブ」
・A 点でも積極的な守りのロブはダメ フォアだから
・B3はサイドアウトの確率が高い
・B1 B2 に限る
・危険なことはしない
「後衛の返球コース」
・逆クロスは2つしかない
・3に入ると逆クロスは打ちにくい??上記と矛盾
・走らされたらセンターロブが一番いい
・1のコースはサイドや中ロブがある。3のコースはサイド、中ロブが発生しにくい
「逆クロスショートクロス」
・1のボールであること
・打点は高いこと
・オープンスタンス
・フィニッシュは押し出すように
・打点の幅は後ろ
☆当麻はこれが得点源だった
☆コートから外に出たときが一番のチャンス
「サービスの直し方」クリニック実践
・1st サービスの条件は13ある(テニスマガジン参照)
☆トス
☆顔の向き(あげる方に目をむかせる)
☆左ひざを落としたらダメ トスを上げる前に膝が落ちるとダメ
・手打ちサーブ重要→コースは必ずストレート
・下から上に打つ
・ラケット上方 3 分の1で打つ
・TR として、フィニッシュは股の間を通して終わる(高川氏と同様の考え方)
13:15~ 実技4 体育館
「バックハンドの習得」
・左手打ち→ラケットはもっておく。腰の回転を学ぶ
バックハンドの使い道
①後衛がセンターを割られたとき
②後衛が前衛オーバーで走らされたとき
③逆クロスでのラリー
④右ストレートから走らされたとき
・イースタングリップでもつ。左手はいちょうに添える。裏面で打つ。高く上げる。腰の回転。来た瞬間
にラケットを引き、フォロースルーは肩より上。
・テークバック時にラケットを立てるのは NG。左手を肘の表側に置くと立てられない。
「上手な選手を見分ける条件」
・打つ時に止まっている
・バックハンドがキレイ
・ファーストサービスの雰囲気
「講習会で多い欠点」
・左足の突っ立ち
・安藤流はオープンスタンス OK
・回り込み方→跳んで体を反転させる→ラケットは背中のほうにやっておく
「バックハンドの習得」
・イースタングリップで左手はイチョウの部分を持つ 裏面で打つ硬式バック
・高く上げること
・逆クロスに打つこと
・打ち終わったら左足が前に来るくらい回転する
・ボールが来た瞬間に引いておく
・テークバックが立つとダメ
「うまい選手を見分けるには」
・打つ時に止まっている
・バックがキレイ
・ファーストサービスに雰囲気アリ
「その他」
・講習会で多いストロークの欠点は左足が突っ立つこと
・回り込み→跳んで反転すること ラケットは背中の後ろ
・安藤流はオープン OK
・ローボレーは守り、ミスをしないこと。ベースラインからのローボレー練習
「ボレーの導入」
・ペットボトルか、グリップをぐるぐるにまいて「握れない」状態を作る
・そして、つかむ→たたく→ラケットのように繰り返していく
☆大事なのは目線。目線を絶対にブラさない。
・フォアは人差し指、バックは親指
・バックから教えること
「一番難しいボレーとは」
・ストレートのフォアの攻めボレーである
・市民権は得ていないが、面をはじめからクロスに向けておく(グリップチェンジ)というもの
「バックボレー」
・守りは軸が右足
・センターも取れる、ロブも取れる、怖くないの 3 拍子!
「アタック止めについて」
・最初はペットボトルでやる
・次にカゴでやる
・もっと近づく
・近づいた状態でペットボトル→とれる
・脇を白帯にかけてアタック止め
「ボレー指導の基本は、打った後にラケットがネットを越えるようなボレー」前でボールをさばく
「ある質問」
Q 女子で、フォームはきれいだけどボールがとばない
A 甘えている。瞬間的にヘッドスピードをあげるには・・・ラケットを長くもって連続打ち
または打つ瞬間に「いけ!」とか言ってタイミングを習得させる
☆肘が上がるとダメ。肘が痛くなる。ソフトテニスは肘はいつもラケットより下にある。
「ゲーム形式」
・3 本取り
・相手に 2 ペア、こっちに 2 ペア入り、勝ったら一度のみ残る。負けは交代というルール。
・1 点のゲームをやらせ指導者が「ストップ」と言ったら止まる。
・
「攻め」
「守り」をコールする(後衛のみ)前衛はレシーブの時は言う。
・そして、気づいたことがあったら「前衛練習」とか言って、技術練習をする。技術の要素を探っている。
・2 人で 1 本ができているか
・間違っているところを探す
・レシーブの攻めを後衛前はダメ。
・
「C に近い B 点」
「A 点に近い B 点」というのは高レベルの考え方
・守りの前衛オーバーは A 点のみ。
・
「攻め」を言わせると、簡単に後衛前に返さないようになる
・鉄は熱いうちにたたく(練習する)一人でなく、2 人でた場合
・センターに入った 2nd サーブを前衛オーバーするのは危険
・守りで打ったけど、攻めるところに入ったら相手は守りになるからこちらは攻めに転じる
・サーバーがとれるのは稀
・この練習が全体の 3 分の 2
・相手にとって辛くなかったら「攻め」ではない
最後に
「人は良い人に出会うために生きている」
考察
初めて安藤先生の講習会を受講した。テニスマガジンに連載していたものは何度も目を通し、自分なり
に実践しては見たものの、そこまで徹底できなかった。今回、直接その指導を聞くことでいかに百聞は一
見にしかずであるかを知った。自信が持てた。30 年間変わらない指導から学ぶことは多いだろう。もち
ろん、技術面ではラケットの進化でスピードは上がっていると思うが、戦術面の考え方は何一つ変わって
いないし、人生観も連載の時のことを言っている。
女子には、このくらい徹底した決まりごとがあってよいのかと思う。男子の場合、ちょっと違う気もす
るけれど。大事なのは、これからどう実践していくか。講習会を聞いて満足という指導者がほとんど。ど
う実践し、村上流を作っていくか。まずは表番組ボードと裏番組ボードの制作だ。来年度の 5 回の講習
も、できる限り参加したいと思っている。