校長室だより 第137号 [PDFファイル/371KB]

校長室だより
第 137 号
平成 28 年 2 月 15 日
茨城県観光物産課と本校生徒の「茨城県のアピール」
中学校入学者説明会の実施・・入学予定は 78 名(定員 70 名)
東洋大学附属牛久中学校高等学校
校長
遠藤隆二
2月9日(火)の3・4時限目、3号館講堂におい
て、1年進学コースのグローバルクラス(43 名)と
特進コース(84 名)を対象に、茨城県商工労働部観
光物産課国際観光推進室の室長補佐野上周氏か
ら、
「茨城県における外国人観光客誘致施策」につ
いての講演があった。
これに先立ち、茨城県「世界に羽ばたく推進事
業」校の取組みの1つとしての課題研究「茨城県
のアピール」について、グローバルクラスの3チ
ームがプレゼンを行なった。
茨城県の野上周氏からは、茨城県の国際観光の
現状、今年度の国際観光事業の概要、外国人観光
客誘致促進事業の3つの柱、今後の国際観光の活
性化に向けての4点について、説明がなされた。
生徒たちは、課題研究の「茨城県をどうアピー
ルするか」の観点から、
「外国人が茨城県のどこに、
何に興味を示し、興味を示す理由は何か。」「外国
人の茨城県に示す興味関心は国によって異なる
か?」「外国人は茨城県に何泊してどこに行く
か?」などの質問をしていた。これらの質問をみ
ると、生徒たちは野上氏の「茨城県の外国人観光
についての説明」にかなり興味関心をもったよう
だ。
「茨城県のイメージランキング最下位」という
新聞報道等により、地元茨城に自信をなくしてい
た生徒たちが「茨城県って意外にいいじゃん」と
いうイメージを掴んだのではないかと思った。
また、平成 27 年 1 月~12 月までの「外国人の
茨城県内ツアー数」は 954、その内中国は 612、
台湾 180、ベトナム 42、韓国 31、タイ 25、香港
15、シンガポール 7、マレーシア 2 で茨城県への
旅行客の大半はアジアであり、西欧はイタリア・
アメリカ・スペイン・オーストラリア等が各 1 で
合計 4 のみである。生徒たちは、この実態を知っ
て、観光施策にはターゲットを絞る戦略、中国語、
写真の上中は「茨城県観光物産課の説明の様子」と「茨城県の自慢のお土産品」
そして、アジア諸国の生活習慣・歴史文化・宗教
写真の下は「千葉県民から見た茨城県」について発表する様子
等を学ぶ必要性を痛感したのではないかと思う。
2月8日(月)の8時限目、1号館南館演習室にお
いて、1年グローバルクラスの課題研究「茨城県
のアピール」についてのグループ発表があった。
このクラスの生徒 43 名全員に次の様なアンケ
ート調査を行っている。
「あなたは茨城県に住んで
いますか。」「茨城県の名所旧跡を知っています
か。」「その名所旧跡に行ったことがありますか。」
「茨城県に住んでいる人はその名所旧跡を自慢で
きますか。」など。この調査結果を踏まえて茨城県
についての認識を共有し、茨城県出身と千葉県出
身に分かれ7つのグループをつくり、
「茨城県のア
ピール」というテーマでグループごとに調査研究
を行い、その研究成果を発表しあった。
8日の発表で3チームが選ばれ、9日の「茨城
県における外国人観光客誘致施策」についての講
演の前にプレゼンを行い、茨城県商工労働部観光
物産課国際観光推進室の担当者に「評価とコメン
ト」を頂いた。噛み合わない部分もあったが、今
後の学習に大いに参考になったと思う。
★茨城県出身のチーム「おいしいイバラキ」
茨城県が自慢できる、隠れた名産・食べ物を
中心に「茨城県をアピール」していた。
★千葉県出身のチーム「千葉県民からみた茨城県」
千葉県民の茨城県に対する印象と「茨城県が
写真上は「おいしいイバラキ」
、下は「茨城ツアーの提案」のプレゼンの様子
PR しているもの」とのズレを指摘し、茨城県
がもっと PR すべきこと、例えば、JAXA 筑波宇宙センターなどの最先端の科学施設や筑波山・袋田の滝等の美しい自
然等を取上げるとイメージが変わるのではないか、アピールポイントを絞った方がいいのではないかと提案していた。
★千葉県出身のチーム「茨城県ツアーの提案」
茨城県の魅力が千葉県民には伝わらない。千葉県民に伝わらないのは他府県の人々にも外国人にも伝わらないので
はないかとの問題意識から、茨城県の魅力を学びつつ、茨城県の魅力を学び・体験できる「茨城県ツアー」を提案し
ていた。ツアーコースで茨城の魅力を紹介するアイデアは Very good、3コース位あれば、もっと良かったと思う。
2月 13 日(土)、午後2時から午後5時 30 分頃ま
で、3号館講堂において、平成 28 年度附属中学校
の入学予定者とその保護者対象に「入学者説明会」
と制服の採寸等があった。
平成 28 年度の中学校の入学試験は、推薦入試と
一般入試2回、合計3回実施。その受験者の合計は
162 名。そのうち、合格して入学手続きをされた方
が 78 名。従って、現在のところ、平成 28 年度入
学予定者は 78 名(男 39 名,女 39 名)になる。
入学予定者の小学生たちは、本校への期待を高め
入学式までに準備することなどについて耳を傾ける入学予定者と保護者
ながらも、国語、算数、英語の宿題やクラス分けテ
ストなどの話を聞いて、
「小学校とは随分違うなあ」と少々不安そうにしている者もいたが、大部分は目を輝かせ、身
を乗り出して聞いている様子は真剣そのもので、とても意欲的で期待がもてそうに見えた。