「言語と人間」研究会(HLC)第 41 回春期セミナー開催要項 メインテーマ:言語学を開く 日程:2016 年 3 月 26 日(土)~3 月 27 日(日) 会場:立教大学 池袋キャンパス(14 号館) http://www.rikkyo.ac.jp/ 住所:〒171-8501 東京都豊島区西池袋 3-34-1 参加費: 申込期日 2 月 29 日まで(事前振込み) 3 月 1 日以降(当日支払い) 一日参加(当日支払い) 参加費<会員> 参加費<非会員> 学生 4,000 円 学生 5,000 円 一般 6,000 円 一般 8,000 円 学生 5,000 円 学生 6,000 円 一般 8,000 円 一般 10,000 円 学生 2,000 円 学生 3,000 円 一般 4,000 円 一般 5,000 円 ◎ プログラム(敬称略) 第 1 日目 3 月 26 日(土) 10:30- 受付 11:00-12:30 講義(1) 「マイナスの待遇表現行動から見る日本語生活相」 西尾純二(大阪府立大学) 12:30-14:00 昼休み 14:00-15:30 講義(2) 「Alzheimer 病患者の metaphor/metonymy・語・文の理解:Alzheimer 病から見た『語義』」 古本英晴(国立病院機構千葉医療センター) 15:30-16:00 休憩 16:00-18:00 研究発表(口頭発表) 第 2 日目 3 月 27 日(日) 10:30- 受付 11:00-12:30 ワークショップ A / B(1) (分科会) 12:30-14:00 昼休み 14:00-15:30 ワークショップ A / B(2) (分科会) 15:30-16:00 休憩 16:00-17:30 ワークショップ A / B(3) (分科会) 18:00-20:00 懇親会 ◎ ワークショップ(分科会)のテーマ・講師名 ※ ワークショップ A・B のいずれか 1 つを選択し、各々のテーマで学びます。 ワークショップA:「聞くこと、語ること、知ること:言語人類学とナラティブ研究」 井出里咲子(筑波大学) 人の語りを分析するナラティブ研究は、人文社会科学研究において長く使われてきた方法論です。本ワー クショップではその中でも言語人類学分野におけるナラティブ研究に焦点を当て、その系譜と実践方法を紹 介するとともに、ナラティブとエスノグラフィー、インタアクションプロセスとしてのナラティブなどにつ いて考えていきます。また参加者自身の研究や関心への応用について、一緒に考える時間を設けます。構成 は以下の通りです。 (1) 言語人類学分野におけるナラティブ研究 (2) 実践方法-出産・育児体験ナラティブを事例に (3) データ分析の視点について 参考図書として『ナラティブ研究の最前線―人は語ることで何をなすのか』(ひつじ書房)を挙げておき ます。ナラティブ研究の多様性を知る上でも有益な一冊かと思います。 ワークショップB:「『言語と社会』の測り方・入門:量的アプローチの根本思想」 寺沢拓敬(日本学術振興会/東京大学社会科学研究所 特別研究員(PD)) 本ワークショップでは、初学者を対象に量的研究の根本にある基本的な考え方をお話します。時間の制約 上、「どのように分析をするか?」というハウツーの話は最低限に抑え、「どのような場合に、なぜ、量的 分析は意義があるのか?」という認識論的な議論に焦点を絞ります。 「言語と社会」の関係を検討する研究者(例、社会言語学者)は、多様なアプローチ(量的、質的、歴史 など)のなかから特定のアプローチを選択することを常に迫られます。言い換えれば、研究者は常に量的ア プローチが最善だと判断するわけではありません。このように多様な選択肢がある以上、「どのように統計 分析を行うか?」というハウツーだけでなく、「なぜ統計分析には意義があるのか?」「どのような場合に 統計分析を選ぶべきなのか?」を考えることがきわめて重要です。 本ワークショップではメソドロジーに関する「なぜ?」を議論しながら、量的研究の根本にある考え方に ついて深めていきたいと思います。なお、表計算ソフトを用いた基本的なデータ分析実習も行う予定です。 ◎ 申込み方法 「言語と人間」研究会ホームページ(http://www.rikkyo.ne.jp/grp/hlc/)にあるウェブ申込みフォームに必要 事項欄をチェック・記入し、お申込みの上、下記の方法で参加費をお支払いください。なお、事前振込みと 当日支払いで参加費が異なりますのでご注意ください。 事前振込み(締切) :2016 年 2 月 29 日(月) 2 月 29 日(月)までにウェブ申込み、および参加費の振込を済ませてください(一日参加の方を除く)。 振込先・口座名:みずほ銀行 成城支店(店番号 445) 普通口座 1115796 HLC 春期セミナー実行委員会 当日払い 3 月 1 日(火)以降にウェブ申込みをした方、または一日参加をされる方は、参加費は春期セミナー当 日に受付にてお支払いください。 ・ 参加費には資料代が含まれますが、食費は含まれません。食事については、学内の食堂や近隣のレスト ラン等がご利用いただけます。 ・ 一度納入された参加費は、いかなる理由があっても返金いたしませんのでご了承ください。 主催:「言語と人間」研究会(HLC) お問合せ先:「言語と人間」研究会事務局 E メール: [email protected] ホームページ: http://www.rikkyo.ne.jp/grp/hlc/ (付)第 41 回 HLC 春期セミナー研究発表(口頭発表形式)募集要項 本セミナーでは、研究の展望や可能性、現在進行中の博士・修士研究なども含め、ひろく発表を募集い たします。奮ってご応募ください。 なお、研究発表の内容を反映する論文を機関誌に投稿された場合、論文、または研究ノートとして掲載 する方向で査読されます。 日時:2016 年 3 月 26 日(土)(16:00~18:00) 会場:春期セミナー会場 発表資格:HLC 会員の方に限ります。非会員の方はセミナー当日までに入会手続きを行ってください。 連名による発表の場合、発表者全員が会員である必要があります。 発表言語:日本語または英語。発表要旨(後述)は発表する言語で書いてください。 発表時間:2016 年 3 月 26 日(土)16:00~18:00 の間(1人につき 20 分発表、10 分質疑応答を予定) 発表申込み方法:(1)題目、(2)氏名(ふりがな)、(3)郵便番号・住所、(4)連絡先電話番号、(5) E メールアドレス、(6)所属、(7)発表要旨(日本語 1,500 字、または英語 500 語程度)の 7 点を記 載した E メールを、事務局([email protected])にお送りください(E メール以外での申込 みは受け付けません) 。 応募締切:2016 年 2 月 7 日(日)午後 11 時(必着) 審査結果の通知:2016 年 2 月 14 日(日)までに応募者全員に通知します。 発表要旨は、セミナー・ハンドブックに掲載されます。発表が採択された方は、通知とともに送付され るテンプレート(2 段組 2 頁)に基づいて原稿を作成し、2 月末日までに事務局へ提出してください。 「言語と人間」研究会(HLC) 会長・平賀正子(立教大学) データセッションのご案内 2015 年度 11 月例会に引き続きまして、饒平名尚子先生をお招きし、データセッションを行う予定です。 前回は盛況のあまり、最後までデータを見ることができなかったため、今回はその続きについて議論を行う 予定です。参加者全員で同一のデータを共有し、様々な視点から話し合う機会となりますので、こちらも春 期セミナーとあわせてご参加ください。 なお、11 月例会の参加は問いません。みなさまのご参加をお待ち申し上げます。 日時:2016 年 3 月 25 日(金)14:00~16:30(多少の延長あり) 会場:立教大学 池袋キャンパス 14 号館 D302 教室 題目:「誰が語り手か:あるナラティブ・セラピーにおける人種・評判・アイデンティティ」 発表者:饒平名尚子(フェリス女学院大学) 事前申し込み:不要(当日、会場に直接お越しください) 参加費:非会員の方は 500 円お支払いください。学部生、大学院生は無料です。 * なおこのデータセッションは、春期セミナーのプログラムとは異なりますので、ご注意ください。 概要 米国で録画されたナラティブ・ファミリー・セラピーのセッションを社会言語学的な談話分析の視点から とりあげます。裁判所の指示で「怒り管理のカウンセリング」を受けにきたアフリカ系アメリカ人の少年親 子と白人臨床家のセッションをデータとします。このセッションにおいて、重要なテーマとなる少年の「評 判」をめぐるアイデンティティの形成とその変化に焦点化すると同時に、ナラティブ・セラピーで特徴的な communicative skills を見るだけでなく、社会的なディスコースの中で繰り返され共有される人種に関する 「評判」の出現とレッテルの貼り換えについて分析したいと考えています。誰のどのようなことばによって、 どこで人種に関わる「うわさ」や「否定的な評判」が生成され、維持されるのか、その影響はどのようなも のか、否定的なレッテルの貼り換えをナラティブ・セラピーではどのように扱うのか、一組の親子とセラピ ストのインタラクションを題材に考えていきます。 進め方 まず、ナラティブ・セラピーとデータについて発表者から説明があります。その後、「注目したいテーマ や問い」 (発表者が準備)を出発点として、疑問・気づき・意見を共有しながら、参加者全員でデータ(DVD) をみていきます。 「言語と人間」研究会事務局 [email protected]
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