東京ジャーミイ金曜日のホトバ 2016 年 2 月 19 日 タウヒードの条件(預言者を信じること) て私たちに教えて下さったのは、私たちの愛する預言者なの 尊敬すべき兄弟姉妹の皆様! 私が詠んだ章句において、神はこう告げておられます。「言え です。一体どのようなやり方で断食すれば良いのか、一体ど 、『もしあなたがたが神を愛しているならば、この私に従いな のようなものをどれくらい喜捨すれば良いのか。そして何をど さい。そうすれば、神はあなたがたを愛し、あなたがたの罪 うすれば巡礼の義務を果たしたことになるのか、私たちに教 を赦したもうであろう。神は寛容にして慈悲深くあらせられる えて下さったのは他の誰でもなく私たちの預言者なのです。 言いかえれば彼という手本があってこそ、私たちの礼拝に命 (復活) 』と」。また、私が詠んだハディースにおいても、私たちの預 言者(彼に平安あれ)はこう仰っています。 「誰であれ復 ) 活の日に、神のお喜びを勝ち得るために『神の他に神は無し が宿ったのであります。 』と、誠実に唱えた者に対しては、神は地獄の炎を遠ざけた 「クルアーンだけで十分である」という考え方の許に、彼の行 もう」。 ないとスンナを視野に入れずにムスリムとして人生を送るの 尊敬すべき信仰者の皆様! 私たちの愛する預言者(彼に 兄弟姉妹の皆様! は不可能なことであります。それはクルアーンそのものに背く 平安あれ)は、吉報と警告を前もって私たちにもたらす者とし ことでもあります。何故なら私たちの聖なる書において、全能 て神が選びたまい、また主がその聖典によって栄誉を与え の神は私たちにかれの使徒に従うよう命じておられるからで たもう最後の預言者であります。彼は神から授かった書を、 す。主は私たちに、預言者が合法とみなしたものを合法とみ いささかも傷つけることなく完全なまま私たちに運んで下さい なし、また預言者が非合法とみなしたものを非合法とみなす ました。彼はその書を教え、説き明かし、書にある通りに生き よう告げたまいます。従って、私たちの預言者に対する信頼 たのです。だからこそ彼を信頼した者は神を信じ、彼を否定 も持たず、彼を指導者とせず、彼のスンナを採り上げないと する者は神をも否定したのです。 いった心のあり方は、イスラムに属する者のものではな 私たちの預言者は全人類のために遣わされた慈悲への手が いのです。預言者に対する信頼も持たず、クルアーンとスン かりであり、真実の道への導きであります。彼は私たちに存 ナを分かつようでは、永遠の救済へ至ることはできません。 在の目的を報せました。彼は私たちに、神のしもべのあるべ ラスール・アル=アクラム(寛大なる使徒)による、尊重さ き姿と楽園を得るすべを教えました。私たちの愛する預言者 れるべき言葉なしにはクルアーンの理解も実践もなし得ませ は、その人格と言葉をもって道徳、良識、寛容、慈悲、そして ん。この点についても、やはり預言者その人が自ら私たちに 正義についての、あらゆる面における優れた手本として人生 警告しておられます。「あなたがたの中に、私が命じたり、禁 を送られたのです。彼はご自分の同胞たち、そして彼が「兄 じたりしているのを聞いても、長椅子に寝そべったまま『私た 弟姉妹」と呼ぶ私たちに、誠実さや正直さ、また忠誠や ちには関係ない。神の書にある通りにやればいい』などと言う 自己犠牲について忠告しておられます。私たちの師は( 者がいませんように」。 現世と来世の)両方の世における私たちの長であります。 兄弟姉妹の皆様! 歴史における力強い導きの光に、人道に 私たちの命の書である聖クルアーンは、 おける希望と平和の使者に、すべての預言者たちに、とりわ 私たちの預言者の言葉を通じて私たちに託されました。それ け私たちの師に、敬意を込めて挨拶の言葉を送りましょう。 は手本とするべき彼の行ないがあってこそ実現し、正しく読 神が私たちを、正しくタウヒードを認識する者として下さいま まれ、理解されたものなのです。私たちの実践はその上に成 すように。主の正しいしもべとして、主の使徒に正しく従う り立っているのです。私たちの預言者あってこそ、クルアーン 者として下さいますように!主が私たちから預言者のウン は誰もが非常に忠実に採り上げる書物となったのです。最初 マを、彼の旗の下に集い、彼の執り成しを得た共同体を取り に啓示の重みを背負い、神のご命令を報せ、神のご意志を 上げずにいて下さいますように。主が私たちを、たった一 人々に説いたのは私たちの愛する預言者なのです。聖クルア 秒たりとも彼のスンナ、彼の愛、彼の恵みから引き離さ ーンにおいて神は私たちに、礼拝、断食、喜捨、そして巡礼 ずにいて下さいますように。 兄弟姉妹の皆様! を行なうことを命じたまいました。しかし具体的な礼拝の時 刻やラカートの回数について、またサラートの行ない方につい
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