平 成 28年 度 大 分 県 食 品 衛 生 監 視 指 導 計 画 の概 要 (案 ) 1 趣 旨 大分県が行う食品衛生に関する監視指導の実施に関する基本的な方向及び監視 指 導 に 当 た り 必 要 な 基 本 的 事 項 を 示 し 、重 点 的 、効 率 的 か つ 効 果 的 な 監 視 指 導 の 実 施 を 推 進 す る こ と に よ り 、飲 食 に 起 因 す る 衛 生 上 の 危 害 を 未 然 に 防 止 し 、県 民 の 食 の安全を確保することを目的とする。 2 監視 指導の 実施に 関する 基本的 な方向 行政(大分県)、食品関連事業者及び消費者の役割分担 監視指導は、行政(大分県)、食品関連事業者、消費者の役割分担を前提とし 実施する。 食品の安全性を確保する第一義的責任を有している者は、食品等の生産、製造、 加 工 、輸 入 、流 通 、販 売 に 携 わ る 食 品 等 事 業 者 で あ る こ と を 明 確 に し た 上 で 、食 品 等事業者がその責務を果たし、安全な食品等を供給しているか否かを確認するた め、県の関係部局が連携して監視指導を行うものとする。 また、消費者は、家庭内食中毒の発生を防止する等の観点から、食品の安全に 関 す る 知 識 と 理 解 を 深 め 、適 切 に 食 品 を 選 択 し 、均 衡 の と れ た 食 生 活 を 送 る こ と の ほ か 、食 品 の 安 全 性 に 関 す る 施 策 へ の 参 画 に 努 め る な ど 、食 品 の 安 全 性 確 保 に 積 極 的な役割を果たす必要がある。 食品供給工程(フードチェーン)の各段階における監視指導の実施 食品の安全性を確保するためには、農林水産物の生産から食品の販売に至る一 連 の 食 品 供 給 の 工 程( フ ー ド チ ェ ー ン )の 各 段 階 に お い て 、食 品 の 安 全 性 を 確 保 す るための必要な措置が適切に講じられていることが重要である。 この理念を踏まえ、農林水産物の採取から食品の販売までの各段階において、 食 中 毒 等 の 食 品 衛 生 の 危 害 の 発 生 状 況 等 を 分 析 、評 価 し た 上 で 、重 点 的 、効 率 的 か つ効果的な監視指導を実施する。 農林水産物の生産段階における監視指導 農林水産物の生産段階における監視指導は、農林水産部局が中心となり、食品 衛生担当部局と連携して実施する。 採取段階以降の農林水産物及び 製造、加工、流通、販売されている食品の監視指導 採取・出荷された農林水産物及び製造、加工、輸入、流通、販売されている食 品の監視指導は食品衛生部局(主に、県下の保健所)が実施する。 -1- 3 重点 的な監 視指導 事項及 び監視 回数 重点的な監視指導事項 ○ HACCP の 普 及 ・推 進 ○ 食の安全確保対策 ①異物混入防止対策 ②アレルギー対策 ③フードディフェンス対策 ○ 食品表示適正化の推進 ○ 食中毒発生防止対策 ①大規模食中毒対策 ②ふぐ食中毒対策 ③食肉の生食等による食中毒対策 ○ リスクコミュニケーション ○ 輸入食品の安全確保 ○ 食品の放射能汚染対策 ○ 食肉、食肉製品、乳製品、鶏卵、水産食品及び農産物の製造施設の監視指導 食品関係営業施設に対する監視回数 ○ 営業施設を4ランクに分け監視を行います。 Aランク Bランク Cランク Dランク 年間3回以上立ち入り検査 年間2回以上立ち入り検査 年間1回以上立ち入り検査 2~6年に1回以上又は実情に応じて立ち入り検査 ○ 各種一斉取締りを実施します。 ・夏期食品一斉取締り ・夏期食品表示一斉取締り ・食品衛生月間 ・年末食品一斉取締り ・年末食品表示一斉取締り ・観光・行楽地監視 ・ふぐ中毒防止強化月間 7月1日~7月31日 7月1日~7月31日 8月1日~8月31日 12月1日~12月28日 12月1日~12月28日 4月~5月 9月~10月 10月1日~10月31日 重点的な流通食品の検査 ○ 県特産食品、県内広域流通食品、消費者がよく利用する食品を中心に行います。 検査対象項目 残留農薬 残留動物用医薬品 アレルギー物質 食品添加物 微生物検査 (食中毒原因微生物等) 微生物検査 主な検査対象食品 県産農産物、輸入農水産物及び加工食品 県産食肉、輸入食肉、県産養殖魚介類、輸入養殖 魚介類、県産鶏卵 菓子などの加工食品 加工食品(食肉製品、菓子、漬物、そうざい類) 清涼飲料水、県産鶏卵、牛乳、加工乳 鮮魚介類 弁当、そうざい、生野菜サラダ類、洋生菓子 生食用魚介類、 魚肉練り製品、豆腐、 めん類、ソフトクリーム -2- 食品の放射性物質検査 ○ 福 島 原 子 力 発 電 所 の 事 故 に よ り 、放 射 性 物 質 の 基 準 を 超 え る 疑 い の あ る 食 品 が 県 内に流通した場合、緊急の放射性物質検査を実施します。 4 違反 等を発 見した 場合の 措置 ○ 食 品 の 検 査 で 違 反 を 発 見 し た 場 合 、食 中 毒 等 の 健 康 被 害 が 発 生 し た 場 合 は 、食 品 衛 生 法 に 基 づ く 廃 棄 命 令 、営 業 停 止 、施 設 の 改 善 命 令 を 行 い 、施 設 の 名 称 、違 反 の内容、対象食品等を県で定めた基準に基づき公表します。 5 食中 毒等健 康被害 発生時 の対応 ○ 県庁内関係部局と連携して、迅速な原因究明と被害拡大防止対策を講じます。 また、国、関係自治体と情報交換を行い、県民への情報提供をすみやかに行い ます。 6 食品 等事業 者に対 する指 導 ○ 事 業 者 に 対 し 、自 分 が 生 産 、製 造 す る 食 品 は 、自 分 が 責 任 を 持 つ こ と を 認 識 さ せ 、 自主的な衛生管理の推進を指導します。 ○ こ の た め に 、食 品 衛 生 に 関 す る 知 識 を 習 得 さ せ る こ と を 目 的 に 、講 習 会 等 を 実 施 するとともに、食品衛生監視員等が現場で助言指導を行います。 7 消費 者、食品 等事業 者、行政 機関相 互の情 報及び 意 見交換 等 ○ 食 品 衛 生 監 視 指 導 計 画 に つ い て 、食 の 安 全 に 関 す る 意 見 交 換 会 等 を 開 催 し 、県 民 の皆様方の意見を伺い、この計画に反映させます。 ○ ま た 、家 庭 に お け る 食 中 毒 を 未 然 に 防 止 す る た め に 、食 品 衛 生 に 関 す る 情 報 を 提 供 す る と と も に 、消 費 者 団 体 等 か ら の 要 請 が あ れ ば 、出 前 食 品 衛 生 講 座 を 行 う こ とにしています。 -3-
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