講師回答

平成28年1月開催 構造寺子屋【木造編】 質疑回答一覧
2016.02.10
質問 テキスト
の頁
No.
P.99
1
回答
応力の組み合わせですが、
多雪区域内の建築物に対する暴風
多雪区域・暴風時の際は
時の応力の組み合わせは、積雪荷重
G+P+W、G+P+0.35S+Wの2通りですが、 がある場合と無い場合を想定している
ためです。これは、風圧力に積雪荷重
多雪区域・地震時の際は
を加えた方が加えない場合より大きな
G+P+0.35S+Kの1通りなのは
力が生じたり、逆に加えない場合の方
なぜでしょうか?
が大きな力が生ずることがあるからで
す。
(多雪区域・暴風時にG+P+Wの記載が 多雪区域内の建築物に対する地震
あるのはなぜでしょうか?)
時の応力の組み合わせは、積雪荷重
がある場合を想定している(積雪荷重
を考慮した地震力を想定している)から
です。
担当
講師
小原
P.103
許容せん断剛性計算式の150、120と 壁の許容耐力時の変形角は、壁の仕
いう数値は何が根拠になっているので 様に応じて1/150rad または1/120radと
しています。
しょうか?
これらの設定は壁の水平加力実験に
基づいており、筋かい・面材耐力壁で
また、
は1/150rad、木ずり・土壁等では
筋かい耐力壁、面材耐力壁等が150
木ずり壁、土壁、落とし込み板壁、面格 1/120radとなっています。このような変
形角の時、壁の水平方向変位はそれ
子壁が120
ぞれh/150m・h/120mとなります。
と数値の違いがあるのはなぜでしょう
よって、剛性は許容せん断耐力を こ 佐々木
か?
の変位で割ることで得られます。すな
わち、単位変位あたりの耐力(=kN/m)
ということです。式中の150・120はこれ
に由来しています。
P.145
α=1.6、α=1.0
はどこで確認できますか?
2
3
質疑内容
P.135の図39を参照してください。例え
ば
1階X方向【Y0̶Y4間】ではP.137の図
を見ると当該床構面の中間に、上階耐
力壁線がありますので α=1.6となりま
す。 1階Y方向【X2-X7間】の場合も同
様です。
これに対して、1階X方向【Y4̶Y7間】 佐々木
では上階に耐力壁線がありませんので
α=1.0となります。
質問 テキスト
の頁
No.
質疑内容
回答
担当
講師
P.153∼ 水平構面の火打梁の偏りについて考
慮されていませんが、偏りについて許
容範囲が記載されたものはあります
か?
手元にある参考書等を調べました
が、見当たらないようです。
なお、P.129の表20から分かりますよ
うに、平均負担面積が5平方メートルを
超えると 火打ち無しとして考えることに
なります。
また、例えば 合板等を釘打ちするこ 佐々木
とで剛性の高い床とし、水平構面の許
容耐力と剛性を確認すれば火打ちは
省略できます。
P.155
② 3)
当該区間の決定のしかたを分かりや
すく説明してください。
ex:Y0-Y3 → Y0-Y4ではだめなのです
か?
この計算には2階と1階の地震力が関
わっており、X方向の0通りから9通りの
間の区切り(耐力壁がある通り)は3,
4,7の各通りとなります(2階のY3通りも
考えねばなりません)。
これは直後のP.156の4)の計算でも効 佐々木
いてきます。
さらに、③の風圧力の計算でも同様
です。
P.159
火打ち材の負担面積について
1階外周横架材で囲まれた面積全体
で平均化する方法を取っていますが、
一般的にこの方法でよいのですか。
グレー本と違うようですが(正しいグ
レー本の記述が思い出せませんが
…)。
存在する短期許容せん断耐力を求め
る場合には、このテキストにありますよ
うに 面積全体で平均化して構いませ
ん。
4
A1
A2
必要な短期許容せん断耐力ΔQaを
求める時には、ご質問のように(また
P.141のように)有効耐力壁線間ごとに
求めます。
3.64
5
6
佐々木
3.64
2.73
A1:3.64×3.64/4本:3.31㎡/火打1本あ
たり
A2:2.73×3.64/2本:4.97㎡/火打1本あ
たり
ではなく
ΣA:(3.64+2.73)×3.64/6本=3.86㎡
/火打1本あたり、ですか?
質問 テキスト
の頁
No.
P.187
表32
質疑内容
回答
断面係数は対象異等級でも同じ値と考 対象異等級集成材でも同じ断面係数です。
えても宜しいでしょうか?
山崎
7
P.208
資料2
P.29
スウェーデンサウンディングの
Nsw…1mあたり半回転数
Wswは、スウェーデン式サウンディング
試験時の重量のことです。
Wsw…?とは?
⇒N値への換算式にて、Wswとは?
8
9
担当
講師
小原
P.210- 立ち上がり部主筋緊結の定義について 立ち上がり部主筋緊結の定義について
215
P.215 許容せん断耐力を求める式の P.215 ※1に記載したものになります。
下線が引いてある部分の注釈の「※1」 90°フックやフック無しの溶接は緊結と
に記載してあるものが、緊結の定義と はみなしません。
考えてよいのですか。
であれば、90゜フックについては緊結
とは見なされないのですか。
また、フックなしで主筋と溶接したもの
(溶接の方法によっても異なるかもしれ
ないが、)は緊結とみなしてよいのです
か。
小原
基礎梁のせん断の検定は、端部に生じ
P.224 2)せん断の検定
演習13 Qa=b・j・α・fsのjの数値542はせん断 ているせん断で実施します。
力が端部の方が大きくなるため中央の
数値ではなく利用するのですか?
10
小原