お知らせ (関東財務局長への報告について) 平成28年2月12日 関係者 各位 アーツ証券株式会社 保全管理人弁護士 加々美博久 アーツ証券株式会社(以下「弊社」といいます)に対する平成28年1月29日付け業 務改善命令の第6項に基づき、本日、以下の内容を関東財務局長に報告しましたので、お 知らせいたします。 1 顧客に対する今回の行政処分の内容の説明 1月29日及び2月1日に弊社のホームページに代表取締役名にてそれぞれ「弊社に 対する行政処分についてのご報告」、「破産手続開始の申立て等に関するお知らせ」を掲 載した。また、2月1日に弊職名にて「保全管理命令等のお知らせ」を同ホームページ に掲載するとともに、残高のある弊社顧客に郵送した。 また上記各書面に記載の電話番号に4回線を確保して顧客等からの問い合わせに対応 するとともに、それとは別の回線にて営業担当者の方からもできるだけ顧客に架電して 説明に努めた。 2 「中小企業資金繰支援債券」及び「ASAP ALPHA NOTE」の純資産価額の把握と説明 保全管理人団(弊職のほか保全管理人代理弁護士4名及び公認会計士3名で構成)に おいて弊社担当者からヒアリングを行うとともに、裁判所にも随時報告しながら純資産 価額の把握の方法について検討を進めているところである。 なお、 「中小企業資金繰支援債券」の販売をした証券会社4社(弊社含む)及び会計管 理をしている会計事務所は2月4日に会合を持ち現状及び今後の方針等について協議し た。今後も引き続き協議予定である。 3 顧客資産の適切な返還への対応 日本投資者保護基金による監査の結果、弊社における顧客資産の分別管理の義務につ いて違反が認められないことが確認されたことを受け(2月8日公表)、弊社のホームペ ージにおいて同日、「返還の手続きについて(1)」を掲載するとともに、残高のある弊 社顧客に郵送した。 また移管可能な顧客資産については顧客に紹介できる移管先を探索しつつ、自ら移管 先を指定する顧客には移管手続を進めることとしている。 4 会社財産を不当に費消しないこと 2月1日に発令された裁判所の保全管理命令により、あらかじめ裁判所の許可を受け た場合を除き1月31日までの原因に基づいて生じた債務の弁済等は、分別管理の対象 となっている取引に係る顧客への有価証券又は金銭の返還債務を除き、禁止されている ところであり、これを遵守している。また、2月1日以降に発生する費用についても、 顧客資産の返還など本業務改善命令の遵守及び保全管理業務に必要なもの以外について は可能な限り節減に努めている。 5 顧客への説明及び顧客資産の返還のために必要な人的構成の確保 破産手続開始申立日である2月1日に在籍していた弊社従業員14名には引き続き顧 客への説明及び顧客資産の返還など本業務改善命令の履行並びに保全管理業務への協力 を要請し、協力を得ているところである。今後、これらの業務の進捗状況を確認しつつ 必要な人員を確保することとしている。 以上
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