作成年月日 平 成 2 8 年 2 月 4 日 作 成 部 局 農政環境部農林水産局 課 室 名 林務課 兵庫県立森林大学校(仮称)の設置 1 趣 旨 (1) 本県では森林資源の充実が進み、バイオマス発電や CLT、但馬ティポスの開発等によ り、建築用から木質バイオマスまで新たな木材利用が増加する好機となっている。 (2) 一方、県内には森林林業に関わる人材の養成機関がなく、若者が県外へ流出するなど、 林業従事者の減少傾向が続いている。 (3) このような中、森林の適正な整備や保全を図り、森林の有する多面的機能の増進等に 寄与することが求められている。 (4) このため、林業の振興等を通じた持続可能な森林経営(※)の実現に向けて、有識者 会議やパブリックコメントの意見を踏まえ、次代の林業を担う人材の養成や森林に関わ る人材を育成する機関として兵庫県立森林大学校(仮称)を設置する。 (5) なお、「兵庫県立森林大学校の設置及び管理に関する条例」については、第 331 回 定例県議会(2 月)に上程し、平成 29 年 4 月に開校することとしている。 (※)持続可能な森林経営とは 森林生態系の健全性を維持し、その活力を利用して、人類の多様なニーズに永続的に対応できるよ うな森林の取扱いを行うこと。 2 森林大学校の概要 (1)設置目的 次代の林業を担う人材の養成を行うとともに、森林に関わる人材等を幅広く育成す ることにより、持続可能な森林経営の展開を図り、もって森林の有する多面的機能の 増進及び地域の活性化に寄与するため、兵庫県立森林大学校(仮称)を置く。 ア 木材生産、森林整備等の実践的な技能とともに、持続可能な地域の森林経営のため の高度な技術と知識を身に付け、林業の振興等に指導的役割を果たすことができる 者を養成する。 イ 地域の林業の指導者、森林に関わる人材を幅広く育成する。 よくら (2)設置場所 宍粟市一宮町能倉 あづみ ただし、H29.4~H30.3 は宍粟市一宮町安積 (3)業 ア 務 専攻科 <専攻科の特徴> ① 先進林業事業体等における学外就業体験等を通じた実践教育の充実 ② 4年制大学への3年次編入学の受験資格の取得が可能な専修学校 (専門士の称号取得) ③ 2年次に、より高度なカリキュラムに対応する高度化コース(研修科)も選択 1 (ア) 森林林業の即戦力となる人材の養成 ① 木材生産、森林整備等の実践的な技能を習得 ② 専門技術の資格取得の充実(卒業後の受験資格付与等含む) (イ) 林業・木材産業のリーダーとなる人材の養成 ① 持続可能な地域の森林経営のための高度な専門知識及び技術の習得 ② 森林経営の見聞を広める国内外の林業先進地での研修 (ウ) 多自然地域に居住し、地域貢献する人材の養成 ① 森林の持つ多面的機能を習熟し、森林環境教育にも対応 ② 野生動物による獣害対策など地域貢献活動への対応 修業年限等: 修業年限は2年、学年定員は20名 入学資格 : 高等学校卒業程度、40歳以下 授業料 : 月額 9,900 円(県立普通高校(全日制)と同じ) 入学料 : 5,650 円 (同上) 入学考査料: 2,200 円 (同上) イ 研修科 (ア) 林業・木材産業の従事者を対象にした技術や経営の高度化等への対応 ① 林業機械高度化コース(中級者用操作、先進林業機械の試乗等) ② 森林経営高度化コース(施業プランナー育成、森林クラウド等 ICT 活用等) ③ 木材利用高度化コース(建築等新用途、木質バイオマス利用、輸出入等) (イ) 県民を対象にした森林に関わる人材等の幅広い育成 ① 森林セラピー等森林環境教育指導者育成、狩猟・ジビエ活用等 (4)運営主体 県 <問い合わせ先> 農政環境部農林水産局 林務課 林政調整班 078-362-3161 2
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