導入編 - NetCrunch - AdRem Software

導入編
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-1-
1 NetCrunch 概要...............................................................................................................................4
1-1 NetCrunch の起動 ....................................................................................................................4
1-2 機能概要 ...................................................................................................................................6
①
メインツールバー................................................................................................................6
②
ネットワークアトラス.........................................................................................................6
③
ネットワークビューツールバー ..........................................................................................8
④
マップウィンドウビュー.....................................................................................................9
⑤
イベントログツールバー.................................................................................................. 10
2 ネットワークの検出 ..................................................................................................................... 12
2-1 事前準備(重要).................................................................................................................. 12
2-2 初めてのネットワーク検出 ................................................................................................... 13
①
ローカルネットワークアトラスの作成 ⇒ 自動.......................................................... 15
②
ローカルネットワークアトラスの作成 ⇒ カスタマイズ ........................................... 25
③
新規アトラスの作成 ⇒ 自動 ....................................................................................... 33
④
新規アトラスの作成 ⇒ ファイルからインポート ...................................................... 37
⑤
新規アトラスの作成 ⇒ 手動 ....................................................................................... 37
2-3 検出したネットワークの構成変更 ........................................................................................ 38
①
監視ネットワークの追加.................................................................................................. 38
②
監視ノードの追加............................................................................................................. 39
③
ネットワークの再スキャン .............................................................................................. 39
④
カスタムマップビューの作成........................................................................................... 40
3 ネットワークの監視 ..................................................................................................................... 45
3-1 ノード情報の表示.................................................................................................................. 46
①
IP ネットワークのノード状態サマリ .............................................................................. 46
②
ネットワークビューでのマップ表示................................................................................ 47
③
ネットワークビューでの詳細表示 ................................................................................... 49
3-2 パフォーマンス情報の表示 ................................................................................................... 50
①
ダイナミックチャートマップの作成................................................................................ 51
②
パフォーマンスカウンタの定義 ....................................................................................... 52
③
マップカウンタの選択...................................................................................................... 53
3-3 管理者への通知 ..................................................................................................................... 54
①
アラートイベント............................................................................................................. 54
②
アラートイベントの追加.................................................................................................. 56
③
アラートスクリプトの設定 .............................................................................................. 57
④
アラートイベントの表示.................................................................................................. 59
4 レポートの作成 ............................................................................................................................ 61
4-1 レポートの作成 ..................................................................................................................... 61
-2-
①
レポート対象の設定 ......................................................................................................... 62
②
レポート期間の設定 ......................................................................................................... 63
③
レポートの作成 ................................................................................................................ 63
5 困った時には ................................................................................................................................ 65
5-1 インターネット上の NetCrunch のリソース ....................................................................... 65
5-2 NetCrunch テクニカルサポート ........................................................................................... 65
5-3 メンテナンスサービス契約窓口............................................................................................ 65
-3-
1
NetCrunch 概要
1-1 NetCrunch の起動
NetCrunch はインストール方法によっていずれかの方法で起動します。
NetCrunch をアプリケーションとしてインストールした場合:
デスクトップの NetCrunch のアイコンをクリックする。
ス タ ー ト メ ニ ュ ー か ら [ す べ て の プ ロ グ ラ ム ] ⇒ [Adrem NetCrunch 5.x] ⇒
[NetCrunch]を選択する。
iMonitor.exe ファイル(デフォルトで C:¥Program Files¥Adrem¥NetCrunch¥5.0)
を起動する。
NetCrunch を Windows サービスとしてインストールした場合:
ス タ ー ト メ ニ ュ ー か ら [ す べ て の プ ロ グ ラ ム ] ⇒ [Adrem NetCrunch 5.x] ⇒
[NetCrunch サービスの開始]を選択する。
Windows サービスの“AdRem NetCrunch Service”を開始する。
最初に起動すると(ネットワーク検出ウィザードの実行後)
、以下のメインウィンドウが
表示されます。
メインメニュー
お気に入りマップ
メインツールバー
マップウィンドウ
イベントログ
ウィンドウ
マップ/
マップ/イベントログ
イベントログ
ウィンドウツールバー
アトラスマップ
ステータスバー
-4-
マップウィンドウビュー
NetCrunch はデフォルトでは以下のウィンドウから構成されています。
メインツールバー
NetCrunch の様々な機能にアクセスするボタンがあります。
ネットワークアトラス
ネットワークアトラスは、お気に入りマップとアトラスマップの2つの表示
部分で構成されています。アトラスマップは、ツリー構造の6つのセクショ
ンによりアトラスのすべての情報をまとめて表示します:IP ネットワーク(論
理ビュー)
、監視依存関係、物理的セグメント(物理的ビュー)、カスタムビ
ュー(ユーザー定義ビュー)
、パフォーマンスビュー、監視ポリシー
ネットワークビュー
グラフィカルな図や表形式でネットワークトポロジーを表示します。
イベントログ
監視ネットワークから発生したイベントを表示/管理します。
ステータスバー
登録ノード数や、監視サービス数、受信した新しいアラートの数の情報や、
各警告を表示します。
これらのウィンドウで各ウィンドウの右上に 3 つのアイコン
が表示されている
ものは、それぞれ拡大(最大化)
、アンドッキング(フローティング化)
、終了が行えます。
アンドッキングしたウィンドウは、メインウィンドウ上にドラッグし表示されたドッキン
グアイコンにドロップすることで、再ドッキングすることが可能です。
終了した各ウィンドウは、メインメニューのウィンドウから再表示することができます。
メインウィンドウを最小化した場合、
「サービスインストール」の場合は、Windows の
タスクバーのボタンは消去され、タスクトレイにアイコンが表示されます。アイコンをク
リックすると、メインウィンドウが再度最大化されます。また、「アプリケーションイン
ストール」の場合はタスクバーのボタンをクリックすることでメインウィンドウを最大化
できます。
-5-
機能概要
① メインツールバー
メインツールバーは以下に示されています。いつでもアクセスできる一般的な機能が
リストされています。
印刷
現在開いているマップの印刷プレビューウィンドウが開きます。
ポリシー
NetCrunch 監視ポリシーウィンドウが開きます。ポリシーの作成、削除、
編集が可能です。
レポートの表示
レポートビューアが開きます。レポートの作成、表示が可能です。
トレンドビューア
トレンドビューアが開きます。チャートに関連するカウンタの履歴が可
能です。
ITools
ITools のスタンドアローンプログラムが開きます。ITools はいくつかの
ネットワークツール(Ping、Traceroute、Lookup、接続、スキャン、
SNMP)より構成されています。
WMI ツール
WinTools のスタンドアローンプログラムが開きます。WinTools は
Windows オペレーティングシステムが稼働しているノードに対するツ
ールです。
MIB コンパイラ
ベンダー特有の MIB を編集/コンパイルするための MIB コンパイラが開
きます。
注:メインメニューの表示から、メインツールバーの表示のオン/オフの切り替えが行えます。
② ネットワークアトラス
ネットワークアトラスには、お気に入りマップとアトラスマップの2つの表示部分で
構成されています。
・お気に入りマップ
ネットワークを監視する際には、どのノード、どのマップで問題が発生しているかを
迅速に把握することが非常に重要ですが、特に大規模なネットワークを監視している
場合にはこれが困難である場合があります。NetCrunch はこの点を効果的に解決する
方法として、正常な状態以外のノードを含んでいるマップ(警告マップ)を表示する
ことができる「警告マップ」フォルダがお気に入りマップウィンドウに設定されてい
ます。NetCrunch は、マップの状況を自動的に判別し、「警告マップ」フォルダへの
-6-
追加や削除を行います。このお気に入りマップへは、利用者が任意のマップやフォル
ダを追加することもできます。
・アトラスマップ
アトラスマップの主なセクションは以下の通りです。
IP ネットワーク
スキャンされた論理的な IP ネットワークマップ(ローカルとリモート)マップ
を表示します。
物理的セグメント
各々がどのように物理的に接続されているかに基づいたマップを表示します。
監視依存関係
大量のアラーム発生を抑制するために、ノード主従関係を設定した内容が表示さ
れます。デフォルトで NetCrunch 導入サーバーが最上位となります。
カスタムビュー
前記の IP ネットワークセクションのノードからなるネットワークのカスタムビ
ューを表示します。カスタムビューは、フィルターされた(ダイナミック)もの
か、カスタム(静的)なものに限られます。
パフォーマンスビュー
ノードのパフォーマンスカウンタについてのグラフ(チャート、ゲージ、棒)を
表示します。
監視ポリシー
定義済み監視ポリシーを含みます。また、利用者が監視ポリシーウィンドウで定
義した監視ポリシーを追加することもできます。IP ネットワークマップやカス
タムビューマップの監視ポリシーが作成された場合は、このセクションの[IP ネ
ットワークマップ]フォルダ、または[カスタムマップ]フォルダに、元のマッ
プへのリンクが作成されます。
-7-
③ ネットワークビューツールバー
ネットワークビューウィンドウにあるツールバーは標準の機能にアクセスするために
使われます。ツールバーに表示されているアイコンは選択したアトラス、マップ、フォ
ルダなどによって有効/無効が変化します。以下にネットワークビューツールバーで有効
なアイコンを説明します。
マップステータス
選択したマップの現在のステータスを表示します。
戻る
以前に表示したマップに戻る。
進む
次のマップを表示する。
監視しているアトラスの異なるビューを表示します。
ビューの選択
マップに
マップに同期ボタン
同期ボタンで前の画面に戻ります。
ボタン
ネットワークアトラスウィンドウで選択したものを含むネットワークビ
マップに同期
ューに同期する。
検索
ノードの検索をする。
マップ編集
表示されたマップの編集のオン/オフ
すでに生成された定義済みのレポートの表示と印刷するレポートビュー
マップレポート
アを開きます。
マップアラート
表示中のマップに対するイベントログウィンドウを開きます。
ノードの配列
ネットワークビューウィンドウでノードの再配置をします。
マッププロパティ
選択されたマップのプロパティを変更します。
非表示要素
インターフェース、サービス、監視機能列内のステータスが OK の要素
を非表示にします。
ノードの追加
ノードをマップに追加します。
ノードステータス
現在選択しているノードのステータスウィンドウを開きます。
ノード上で監視しているネットワークサービスの状態と関連したパフォ
ノードのチェック
ーマンスカウンタをチェックします。
ネットワークサー
選択したノードで現在稼動しているすべてのネットワークサービスを検
ビスの検出
出します。
SNMP
選択したノードの SNMP 情報ウィンドウを開きます。
-8-
④ マップウィンドウビュー
マップウィンドウビューにあるタブは選択されたマップの異なった情報の表示にそれ
ぞれ対応しています。以下の情報表示タブがあります。
マップ
ネットワークをグラフィカルに表示します。マップはマップ編集アイコンをクリック
することで編集することができます。すべてのノードは、ネットワークデバイスのタ
イプにより異なって表示されます。さらに、各ノードの色は現在のノードの状態を表
します。
詳細
多くの列を有するノードのテーブルを表示します。これらの情報は監視されている
各々のノードの統計/パラメータに関係しています。
Linux
Linux ベースのオペレーティングシステムが稼働しているノードの一覧です。各列は
Linux に関する情報です。
MacOS X
MacOS X ベースのオペレーティングシステムが稼働しているノードの一覧です。各列
は MacOS X に関する情報です。
BSD
BSD ベースのオペレーティングシステムが稼働しているノードの一覧です。各列は
BSD に関する情報です。
NetWare
NetWare ベースのオペレーティングシステムが稼働しているノードの一覧です。各列
は NetWare に関する情報です。
Windows
Windows ベースのオペレーティングシステム(2000/XP/2003/Vista)が稼動している
ノードの一覧です。各列は Windows に関する情報です。
SNMP
SNMP で監視可能なノードの一覧です。各列はノードの SNMP エージェントから直
接得られた情報に関連しています。
サマリ
マップの状態のサマリです。
-9-
⑤ イベントログツールバー
イベントログウィンドウは NetCrunch が処理したイベントを操作します。
イベントは、
NetCrunch により生成されたものばかりでなく SNMP トラップや Syslog メッセージな
ど外部のイベントも含まれます。すべてのイベントは SQL データベースに保存されてい
ます。
イベントデータを管理するために便利な機能がツールバーに配置されています。
このフィールドは選択されたビューを表示します。また、
すでにあるビューを選択/編集したり、新規のビューを作
成することができます。
このフィールドはイベントが表示されている現在の時間
範囲を表示します。24 時間(最近の)
、1 日、1 週間、1
ヶ月の時間範囲を選択することが可能です。戻る/進むの
矢印アイコンを使って指定の時間範囲を進めたり、戻った
りできます。
ネットワークア
ネットワークアトラスに表示されているものにイベントログの表示を同調
トラスと同調
します。すなわち、ネットワークアトラスであるマップを選択したならば、
そのマップに属するノードに関するイベントのみが表示されます。
更新
イベントの一覧を更新します。
イベントの詳細
選択されたイベントの詳細パネルの表示/非表示を切り替えます。
の表示
判定の変更
選択されたイベントの判定(承認、ヘルプデスクに割り当て、専門家に割り
当て、保守を計画、外部グループに割り当て、解決)を変更します。
イベントの割り
特定のユーザーにイベントを割り当てます。
当て
自動列幅
イベントログの一覧表の列幅を自動調節します。
削除
選択されたイベントを削除します。
また、ウィンドウの下部には、大量のイベントデータに素早くアクセスするための機能
のアイコンが配置されています。
- 10 -
左からそれぞれ、最新ページへ移動、前ページに戻る、次のページ
に進む。
ページごとに表示しているイベント数を示しています。表示数をク
リックすると以下のイベントログオプションウィンドウが表示さ
れ、表示イベント数を変更できます。
注)多数のイベントを 1 ページに表示した場合著しくパフォーマンスが低下する場合
があります。
- 11 -
2 ネットワークの検出
NetCrunch でネットワークを監視するためには NetCrunch に監視対象を登録する必要があ
ります。この「NetCrunch 導入編」では NetCrunch をインストール後に、ネットワークを検
出、カスタマイズし、監視・管理するまでの手順を説明します。
2-1 事前準備(重要)
ここでは、NetCrunch でネットワークを検出する前に確認しておく項目を述べます。
以下の項目の確認が正しくなされていないと、期待通りのネットワークの検出が行われま
せん。
PING への応答(経路制御)
:
NetCrunch がネットワークを検出し、監視するためには監視対象(ノード)が Ping
に応答することが必須です。検出しようとするネットワーク上の少なくとも1つのノー
ドで Ping の応答があることを確認してください。
SNMP サービスの設定:
検出するネットワーク(ノード)で SNMP サービスが稼動している場合は、各ノー
ドの SNMP の設定を確認し、コミュニティ名(Read/Write 権限)を確認/設定してく
だ さ い 。 ま た 、 SNMP へ の ア ク セ ス 制 御 が さ れ て い る 場 合 ( CISCO ル ー タ で
snmp-server host A.B.C.D が設定されている。
)には、NetCrunch がインストールさ
れた PC からの SNMP アクセスを許可するように設定してください。
名前解決サービスの設定:
Windows ドメイン/Active Directory/eDirectory(NetWare)/DNS サービスな
どの名前解決サービスが稼動している場合には、それぞれについて適切な設定を行い、
各ノード名から IP アドレスが引けることを確認してください。
Windows ドメイン/Active Directory/eDirectory(NetWare)
:各ディレクトリサ
ービスに参加してください。
DNS サービス:
ネームサーバーの設定とプライマリドメイン名の設定を行ってください。
- 12 -
2-2 初めてのネットワーク検出
実際のネットワーク構成に正しく対応したネットワークを検出するためには、対象のネ
ットワークに合った検出方法を選択することが重要です。NetCrunch では以下の4つの
方法の組み合わせにより、さまざまなネットワークに対応した検出を行います。
・ SNMP からの情報取得
・ Windows ドメインなどのディレクトリサービス内のスキャンによるノードの検出
・ 指定ネットワーク範囲内の PING による検出
・ 指定されたネットワークサービス(FTP、HTTP など)の検出
NetCrunch では上記の4つ検出方法の組み合わせにより、以下の5通りの検出方法が
初期のネットワーク検出に用意されています。実際の検出されるネットワークに合った方
法を選択してネットワークアトラスの作成をしてください。
i.
ローカルネットワークアトラスの作成 ⇒ 自動
この検出は、以下の条件でローカルネットワーク(NetCrunch がインストール
された PC が接続されたネットワーク)の検出を行います。SNMP などのネットワ
ーク管理についての知識のない方は、最初にこの検出方法を実施しどのようなノー
ドが検出されるかを見ることを推奨します。
この検出方法は、検出条件がデフォルトのみ(SNMP のコミュニティ名が
public,private など)を使用するため、期待する検出結果が得られない可能性があ
りますので試験的な用途以外は推奨いたしません。
ii.
ローカルネットワークアトラスの作成 ⇒ カスタマイズ
いくつかの検出のオプションを指定し、ローカルネットワークを基点とし、境界
ルータから SNMP 情報が取得できる場合は(正しくコミュニティ名が設定されて
いる)、リモートネットワークの検出も行います。しかし、グローバルアドレスを
持つネットワークの検出(スキャン)は行いませんので、SNMP の設定がなされて
いるプライベートネットワークのみから構成されたネットワークの検出に適して
います。
iii.
新規アトラスの作成 ⇒ 自動
指定したネットワークの検出を自動で行います。ローカルネットワークの作成⇒
自動の検出方法で Windows ドメインなどのディレクトリスキャンを除いた検出方
法です。この検出方法の選択は推奨いたしません。
- 13 -
iv.
新規アトラスの作成 ⇒ ファイルからインポート
DNS 名や IP アドレスが記載されたテキストファイルからノードのリストを読
み込み、アトラスに追加することができます。各行に DNS 名又は IP アドレスが
記載されたファイルであれば読み込みが可能です。行頭が[#]で始まる行はコメ
ント行と見なされます。また[lmhosts]ファイルの読み込みができます。
v.
新規アトラスの作成 ⇒ 手動
指定したネットワークの検出をいくつかのオプションを設定し実施します。境界
ルータから、SNMP によりルーティング情報などが取得できれば、隣接ネットワー
ク(グローバルアドレスを持つネットワークも)の検出も行いますので、DMZ セ
グメントなどを含むネットワークの検出に適しています。しかし、この検出方法は、
Windows ドメイン、Active Directory などのスキャンによるノードの検出は行いま
せん。
■推奨検出方法
ローカルネットワークアトラスの作成⇒カスタマイズでプライベートネットワークの
検出後、自動検出できなかったネットワークを新規アトラスの作成で検出することを推奨
します。
- 14 -
① ローカルネットワークアトラスの作成
⇒ 自動
この検出方法は、ローカルネットワーク(NetCrunch がインストールされた PC が接
続しているネットワーク)上のノードを以下の条件で検出します。
SNMP のコミュニティ名:public、private
有効であれば、ルータを越えてリモートネットワーク(ホップ数が 1 以上)も自
動検出します。
名前解決サービス(Active Directory, Domain, DNS, eDirectory)
ノードの検出を行います。
注)正しく設定がなされていないとき(コミュニティ名が違うなど)はノードの検出は不完全となります。
注)グローバルアドレスを持つネットワークへの検出は行いません。
1.
「ローカルネットワークアトラスの作成」をクリックすると以下のネットワーク検出
ウィザードが表示されます。
2.
以下の項目のうち、必要なものにチェックをし、[次へ]をクリックします。
自動検出
デフォルトの方法でネットワークノードを自動的に検出する場合、チェックして
ください。
PC 等を単純監視にする
検出した PC 等のワークステーションを単純監視したい場合、チェックしてくだ
- 15 -
さい。
インフラストラクチャ デバイスのみ検出
インフラストラクチャデバイスを選ぶと SNMP が有効なものや複数のサービス
が動作しているものなど(サーバー、ルータ、スイッチなど)のネットワークで
重要な機器と思われるノードを検出します。大規模ネットワークで重要なノード
のみを検出するときに選択してください。
3.
監視対象ノードの中で、デフォルト Windows アカウントが存在する場合、ユーザー
名、パスワード、ドメインまたはワークグループ名を指定し、[次へ]をクリックしま
す。指定しない場合、検出後、個別に設定する必要があります。
もしデフォルト Windows アカウントを入力せずに[次へ]をクリックした場合、以下
のウィンドウが表示されます。この設定でよければ、[はい]をクリックします。[いい
え]をクリックすると、デフォルト Windows アカウントの設定ウィンドウに戻ります。
4.
監視対象ノードの中で、デフォルト Linux アカウントが存在する場合、ユーザー名、
パスワード、ドメインまたはワークグループ名を指定し、[次へ]をクリックします。
指定しない場合、検出後、個別に設定する必要があります。
- 16 -
もしデフォルト Windows アカウントを入力せずに[次へ]をクリックした場合、以下
のウィンドウが表示されます。この設定でよければ、[はい]をクリックします。[いい
え]をクリックすると、デフォルト Windows アカウントの設定ウィンドウに戻ります。
MacOS X、
X、BSD についても、
についても、Windows、
Windows、Linux 同様の
同様のアカウント入力
アカウント入力を
入力を促すウィン
ドウが
ドウが表示されます
表示されます。
されます。
- 17 -
5.
検出オプションを選択し、[OK]をクリックします。
クラス A やクラス B などの大規模なネットワークをスキャンする際に、確認のメ
ッセージがポップアップされるようにする場合、「大規模なネットワークをスキ
ャンする前に通知する」にチェックします。
グローバルアドレスのネットワークは検出されないために、
「外部/インターネッ
トネットワークをスキャンする前に通知する」の機能は使用できません。
「自動的に検出した IP ネットワークを再スキャン」するにチェックをしたとき
は、デフォルトで 1 日 1 回 0 時に再スキャンを行います。大規模なネットワーク
の場合は、チェックを外すことを推奨いたします。
6.
検出時に除外するノードの指定を行います。
検出したくないノードがあれば、除外リストに登録します。[+]ボタンをクリックし
て、ノードの追加(ノード名か IP アドレス)かノードの範囲(開始 IP アドレスと終
了 IP アドレス)を指定します。
- 18 -
除外ノード範囲を指定したら、[OK]をクリックする。
7.
ドメイン、Active Directory、ローカルネットワークのスキャンを開始します。
- 19 -
8.
スキャンが終了すると、以下のようなローカルネットワークアトラスに検出結果が表
示されます。
- 20 -
9.
アトラスの初回起動時に、アトラスコンフィグレーションウィザードウィンドウが、
表示されます。
NetCrunch 管理者のパスワード、連絡先を登録し、[次へ]をクリックします。ユーザ
ー名は、デフォルトで、
“Admin”となります。NetCrunch 管理者の設定は、リモー
トアクセスやアラート通知などの機能を使用するために、必要な設定です。
- 21 -
10. デフォルトのアラートスクリプトの設定として、イベント発生時に NetCrunch が行
うアクションを選択し、[次へ]をクリックします。
11. リモートアクセスの設定を有効/無効を設定します。リモートアクセスの設定を行う
場合、はいを選択します。リモートアクセスの設定を行わない場合、いいえを選択し、
[次へ]をクリックします。
- 22 -
12. リモートアクセスの設定を有効にした場合、リモートアクセスサーバーポートの指定、
Web アクセスの許可などの設定を行い、[次へ]をクリックします。
13. 監視オプションの設定を行います。必要な項目にチェックをし、[OK]をクリックし
ます。[OK]をクリックすると、アトラスコンフィグレーションウィザードが終了し
ます。
- 23 -
注意)
アトラスコンフィグレーションウィザードで、[キャンセル]をクリックすると、アトラ
スコンフィグレーションの中止の確認ウィンドウが表示されます。
- 24 -
② ローカルネットワークアトラスの作成
⇒ カスタマイズ
検出時に以下のパラメータを指定して、検出を行います。
1.
検出方法
Ping(ICMP)の使用/不使用
Windows ドメインとワークグループのスキャン
SNMP の使用/不使用
SNMP ポートの指定
コミュニティ名の指定
ノードプロパティの解決に WINS の使用/不使用
検出するノードの指定
ノードタイプの選択
監視の有効化
監視するネットワークサービスの選択
検出除外ノードの指定
ローカルネットワークアトラスの作成を選択すると以下のウィンドウが表示されま
す。自動検出以外の項目の中で、必要な項目にチェックをします。そして[次へ]をク
リックします。
ここで「SNMP フィルタにマッチしたデバイスのみ」を選択していると、ポップア
ップが出現します。フィルタリングの条件を追加します。
- 25 -
2.
Ping の使用、Windows ドメインとワークグループのスキャン、WINS によるノード
プロパティの解決、使用する検出方法にチェックをします。
3.
SNMP を使用する場合は SNMP の使用をチェックしてください。SNMP が使用す
るポート(通常は 161)を指定します。
SNMP プロフィールでコミュニティ名を追加するには[+]ボタンをクリックします。
SNMP プロフィールの変更ポップアップウィンドウが表示されます。右端の編集ア
イコンをクリックします。
- 26 -
Read と Write のそれぞれで、モードとコミュニティ名を変更します。名前をつけて
保存をクリックして、任意の名前をつけて[OK]をクリックします。つぎに、SNMP
プロフィールの変更ウィンドウで[OK]をクリックします。
以下のように追加した SNMP プロフィールが表示されます。[次へ]をクリックしま
す。
注)NetCrunch は、ここに表示されているすべての SNMP プロフィールを使って、SNMP が有効なノードか
らノード情報を取得します。
- 27 -
4.
「Windows ドメインとワークグループ」を選択したときは、現在スキャンできるド
メインとワークグループの一覧が表示されます。スキャンしたいドメイン/ワーク
グループをチェックしてください。そして、[次へ]をクリックします。
5.
デフォルト Windows アカウントの設定、デフォルト Linux/MacOS X/BSD アカウ
ントの設定は、本ドキュメント 2-2 ①手順 3、4(Page. 15~16)を参照願います。
- 28 -
6.
ノードの識別方法
ノードの識別方法は、以下の3種類から選べます。
自動
DNS 名
IP アドレス
デフォルトでは、自動が選択されています。
MAC アドレスをもとにノードの一体化を行う場合、
「MAC アドレスをもとにノード
の一体化」をチェックします。
- 29 -
7.
監視ネットワークサービスの指定
デフォルトで表示されている以外で監視するサービスがあれば、[+]ボタンをクリッ
クします。
注)デフォルトの監視サービスはツール⇒オプションの監視⇒サービスから設定できます。
監視サービスの一覧が表示されます。監視するサービスを選択(shift, Ctrl キーで複
数選択可)し、[OK]をクリックします。
- 30 -
指定したネットワークサービスが追加されていることを確認し、[次へ]をクリックし
ます。
8.
検出オプションの選択
検出オプションの選択については、本ドキュメント 2-2 ①手順 5(Page. 17)を参
照願います。
9.
検出時に除外するノードの指定
検出時に除外するノードの指定については、本ドキュメント 2-2 ①手順 6(Page. 17
~18)を参照願います。
10. 検出が開始されます。
- 31 -
11. 検出が終了すると、スキャン結果ウィンドウが表示されます。もし、検出を除外し
たノードがあれば、チェックを外すことで、除外することが可能です。
12. 検出後、アトラス初回起動時に、アトラスコンフィグレーションの設定を行います。
アトラスコンフィグレーションの設定については、本ドキュメント 2-2 ①手順 9~
13(Page. 20~23)を参照願います。
- 32 -
③ 新規アトラスの作成
⇒ 自動
この検出方法は、リモートの1つのサブネットを検出するときに使用します。ローカ
ルネットワークを指定することも可能です。
Windows ドメインなどのサービスのスキャンによるノードの検出は行いません。
タスクの選択より新規アトラスの作成をクリックします。新規アトラスの作成ウィン
ドウが表示されます。ここで、自動を選択します。
1.
リモートネットワークの指定
検出したいネットワークアドレスとネットワークマスクを入力します。
- 33 -
2.
検出したくないノードがあれば、除外リストに登録します。除外リストの編集を選択
します。
[+]ボタンをクリックして、ノードの追加(ノード名か IP アドレス)かノードの範
囲(開始 IP アドレスと終了 IP アドレス)を指定します。
3.
検出するネットワークを追加する場合、ネットワークリストに登録します。ネットワ
ークの追加を選択します。そのネットワーク内で、除外したいノードがあれば、除外
リストに登録します。
- 34 -
4.
検出方法の選択
選択したい項目をチェックし、[次へ]をクリックします。
自動検出を選択しない場合、「近接ネットワーク」
、
「ノードの識別方法」
、「ネットワ
ークサービス」の項目をカスタマイズすることが可能です。ここでは、自動検出を選
択せずに検出する方法を以下に示します。
5.
デフォルト Windows アカウントの設定、デフォルト Linux/MacOS X/BSD アカウン
トの設定は、本ドキュメント 2-2 ①手順 3、4(Page. 15~16)を参照願います。
6.
検出方法の指定
検出方法にチェックをします。
新規アトラスの作成では、Windows ドメインなどのサービスのスキャンによるノー
ドの検出は行いません。そのため、
「Windows のドメインやワークグループをスキャ
ンする」
、
「ノードプロパティの解決に WINS を使用」が選択不可となっています。
検出方法の指定方法については、本ドキュメント 2-2 ②手順 2~4(Page. 25~27)
を参照願います。
- 35 -
7.
近接ネットワークのスキャンの範囲を指定します。
[近接するネットワークの検出]を選択して、監視したいネットワークへの最大ホップ
数をスキャン範囲に入力します。そして[次へ]をクリックします。
「新検出ネットワークをスキャンする前に通知する」を選択すると、指定された
ネットワーク以外のネットワークが検出されたときに、スキャンの確認ダイアロ
グが表示されます。
注)外部/インターネットネットワークとは以下の 2 通りを意味します。
・NetCrunch がプライベート IP にインストールされている場合は、グローバル IP になります。
・NetCrunch がグローバル IP にインストールされている場合は、ゲートウェイ外の IP になります。
8.
ノードの識別方法
ノードの識別方法については、本ドキュメント 2-2 ②手順6(Page.28)をご参照願
います。
9.
監視ネットワークサービスの指定
監視ネットワークサービスの指定については、本ドキュメント 2-2 ②手順7(Page.
28、29)を参照願います。
10. 検出オプションの選択
検出オプションの選択については、本ドキュメント 2-2 ①手順 5(Page. 17)を参照
願います。
- 36 -
11. 検出が開始されます。
12. 検出後、アトラス初回起動時に、アトラスコンフィグレーションの設定を行います。
アトラスコンフィグレーションの設定については、本ドキュメント 2-2 ①手順 9~13
(Page. 20~23)を参照願います。
④ 新規アトラスの作成
⇒ ファイルからインポート
「ファイルからインポート」による新規アトラスの作成方法については、
「NCV5J 操
作編-4.2.1 ノードの挿入 ファイルからのノードの挿入」を参照願います。
⑤ 新規アトラスの作成
⇒ 手動
タスクの選択より新規アトラスの作成をクリックします。新規アトラスの作成ウィン
ドウが表示されます。ここで、手動を選択します。自分のノードのみが表示されたアトラ
スが作成されます。ノードの追加などは、手動で行います。
- 37 -
2-3 検出したネットワークの構成変更
① 監視ネットワークの追加
最初のスキャンで希望するネットワークが検出されなかった場合に、手動でネットワー
クを検出できます。
[メインメニュー]→[アクション]→[監視]→[新規ネットワークの監視]をクリック
します。
ネットワーク検出ウィザードが表示されますので、ウィザードに従って、ネット
ワークの検出を行ってください。
- 38 -
② 監視ノードの追加
手動でノードを検出することができます。2種類の方法があります。
[メインメニュー]→[アクション]→[監視]→[新規ノードの監視]をクリックします。
監視するノードの追加ウィンドウが表示されますので、
「ノードの IP アドレスも
しくは DNS 名」
、
「ネットワークマスク」を入力します。
もし、新しいノードの監視プロパティを表示したい場合、
「新しいノードの監視
プロパティを表示」にチェックをします。
[OK]をクリックします。
マップ上で右クリックし、[挿入]→[ノード]を左クリックします。
監視するノードの追加ウィンドウが表示されますので、
「ノードの IP アドレス」
を入力します。マップ上で追加する場合、ネットワークアドレス、ネットワーク
マスクは、開いているマップに依存します。
もし、新しいノードの監視プロパティを表示したい場合、
「新しいノードの監視
プロパティを表示」にチェックをします。
[OK]をクリックします。
③ ネットワークの再スキャン
[メインメニュー]→[アクション]→[再スキャン]をクリックして、再スキャンを行います。
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④ カスタムマップビューの作成
検出したネットワークをネットワークアドレスではなく建物の階数などの場所で分類
すると監視作業がわかりやすくなります。以下でダイナミックビュー(自動振り分け)
を使用して、オフィスの監視をします。最初にカスタマイズ表示の右クリックメニュー
より、マップフォルダを選択します。
新しいマップフォルダが作成されます。名前を適切なものに変更します。
名前をオフィスに変更=>
- 40 -
作成したマップフォルダの右クリックメニューから新規作成⇒ダイナミックビューを
選択して、フィルターつきのマップビュー(ダイナミックビュー)を作成します。
マッププロパティが表示されます。ビューに適した名前を入力します。このマップに登
録するノードのフィルター条件を追加するために、<ここをクリックして新しい条件を追
加>をクリックします。
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追加された条件の最初の単語(DNS 名)を左クリックして、IP アドレス(I)を選択し
ます。
最後の空欄をクリックします。IP アドレスの範囲指定のウィンドウが表示されます。
- 42 -
ネットワークアドレスに、このマップに含めたいネットワークアドレスを入力し、[+]
アイコンをクリックして、開始ノードと終了ノードの IP アドレスを入力して、[OK]をク
リックします。
さらに条件を追加したいときは、<ここをクリックして新しい条件を追加>をクリック
して、上記の手順を繰り返します。すべての条件を定義できたら、[OK]をクリックしま
す。
- 43 -
注)追加した条件を削除したいときには条件の先頭の番号(①、②・・)を左クリック
して、削除を選択します。
条件に合ったノードがマップに登録され、以下のように表示されます。
- 44 -
3 ネットワークの監視
検出されたネットワークアトラスによる監視方法について説明します。NetCrunch は4つの
基本的な監視機能を持っています。
① ノード情報の表示
ネットワークビューからノードに関するいろいろな情報を簡単に取得することができま
す。
② カウンタ情報の表示
パフォーマンスビューから Windows の CPU 使用率やノードの帯域使用率が表示されま
す。
注)カウンタ情報の表示には SNMP サービスか Windows ノードへのログイン(ユーザ ID とパスワー
ド)が必要です。
③ イベントログの表示
ネットワーク上で発生した変化をイベント(事象)として記録します。
④ 管理者への通知
ネットワーク上で発生したイベントに対してアラートを発生させ、管理者にネットワーク
の異常などを通知します。
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3-1 ノード情報の表示
① IP ネットワークのノード状態サマリ
ネットワークアトラスの IP ネットワークマップフォルダを選択すると、そのマップフ
ォルダ内のノードの状態サマリが表示されます。全監視ネットワークの状態が把握できま
す。
以下のサマリが表示されます。
・ ノード状態のサマリ
・ ネットワークサービスのサマリ
・ 監視 Windows ノードサマリ
・ 監視 Linux ノードサマリ
・ 監視 MacOS X ノードサマリ
・ 監視 BSD ノードサマリ
・ 監視 NetWare サーバーサマリ
・ 監視 SNMP ノードサマリ
- 46 -
② ネットワークビューでのマップ表示
ネットワークアトラスで情報を表示させたいノードが含まれているネットワークを選
択します。マップ表示には各ノードの状態が赤、黄色、青などの色分けで表示されていま
す。
さらに詳しい状態を知りたいときはノードの右クリックメニューからステータスを選
択します。
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サマリタブには監視、SNMP、Windows、Linux、MacOSX、BSD の監視状況が表示
されます。
ネットワークサービスタブには、各監視サービスのサマリと選択されたサービスの詳
細が下部に表示されます。
- 48 -
③ ネットワークビューでの詳細表示
ネットワークビューで詳細タブをクリックすると以下のような表形式の各ノードの詳
細が表示されます。各ノードの状態は一番左の列のアイコンで表示されます。
ノード状態別アイコン
状態
アイコン
説明
ノードは監視に対して応答し、Up 状態にあります。ノード上の全監視サービス
OK
が正しく応答しています
警告
ノード上のいくつかの監視ネットワークサービスが応答していません
ノードはダウンし、全く応答していません。ノード上の全監視サービスがダウ
Down
ンしています
ノード上のネットワークサービス監視が無効であるか、監視サービスが定義さ
不明
れていません。ノードの状態が不明です
時間制限によ
ユーザー定義により、ノード監視が時間制限のため無効になっている状態です
る監視の無効
監視依存関係
依存関係にある他ノードが Down 状態にあるため、ノードのネットワークサー
による監視の
ビス監視が無効です
無効
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3-2 パフォーマンス情報の表示
ネットワークアトラスのパフォーマンスビューで、検出したノードのパフォーマンス情
報(Windows やネットワークのパフォーマンスなど)をグラフィカルに表示することが
できます。
パフォーマンスビューには以下の 2 種類のチャートがあります。
ダイナミックチャートビュー
ノードのフィルタリングにより条件に合ったノードすべてのチャートを表
示する。手動でのノードの追加/削除はできない。
白紙チャートビュー
手動で任意のノードのチャートを表示する。
パフォーマンスビューフォルダには、デフォルトで「Windows サーバーCPU 使用率」
と「Windows ワークステーション CPU 使用率」と「バンド幅使用率」のマップが作成さ
れています。
注)「Windows サーバーCPU 使用率」に登録されているノードは Windows サーバーとして検出され、通常監視と
されたノードです。ノードインデックスの Windows タブにリストされています。チャートに未接続と表示されてい
る場合は、ノードに接続するためのユーザー名とパスワードが設定されていないか間違っている可能性があります。
チャートの右クリックメニューから監視プロパティを選択し、監視プロパティの Windows パフォーマンスタブで接
続ユーザー名(管理者権限を有する)とパスワードが確認できます。
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① ダイナミックチャートマップの作成
パフォーマンスビューを選択し、右クリックメニューから新規作成⇒ダイナミックチャ
ートビューを選択します。マッププロパティウィンドウが表示されます。
- 51 -
② パフォーマンスカウンタの定義
表示するパフォーマンスカウンタを指定するためにウィンドウ下のカウンタフィール
ドの[…]ボタンをクリックします。
- 52 -
③ マップカウンタの選択
・現在監視中のカウンタ
・ネットワークサービスパフォーマンスカウンタ
・Linux パフォーマンスカウンタ
・MacOS X パフォーマンスカウンタ
・BSD パフォーマンスカウンタ
・WindowsNT パフォーマンスカウンタ
・SNMP パフォーマンスカウンタ
・Netware パフォーマンスカウンタ
の 8 つのカテゴリより表示したいパフォーマンスカウンタを選択します。
監視中カウンタ以外を選択した時は、[次へ]をクリックして、表示したいカウンタを選
択してください。
④ マップビューの定義
定義したカウンタを表示するノードに対するフィルターを定義します。手順は 1-3④の
カスタムマップビューのフィルター条件の作成を参照願います。フィルターを定義しまし
たら[OK]をクリックすると、マッチしたノードについてのチャートがダイナミックチャ
ートに表示されます。
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3-3 管理者への通知
① アラートイベント
ネットワーク上の状態の変化に対して、NetCrunch では事前にアラートポリシーが定
義されています。この定義はメニューのポリシーを選択すると、定義済みのポリシーが表
示され、確認することができます。
これらの定義されたアラートポリシーは、NetCrunch 上のアトラス(ネットワーク、
マップの集合)
、マップ(ノードの集合)
、ノードの3つの階層にそれぞれ適用するか、
監視ポリシーとして作成し、該当ノードを適用することではじめて有効となります。
NetCrunch では、これらのレベルで一般的ないくつかのアラートイベントがすでに定義
されており、設定なしにアラートイベントが発生します。
これらの定義されたアラートイベントは、アトラス⇒マップ or 監視ポリシー⇒ノー
ドの順で定義が継承されます。したがって、上位のレベルではより一般的なアラートの
定義をすることが、アラートをわかりやすくします。
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・ アトラス全体
ノードのアップ、ダウンなど、全監視対象で共通のアラートイベントを適用します。
監視ポリシーのグローバルに存在するアトラスから設定します。
・ アトラス以外の場合
ポリシーの作成を選択します。
作成したいポリシーを選択します。
・ 監視ポリシー
任意の対象にアラートイベントを作成する場合に利用します。
作成後に、適用するノードを選択する必要があります。
・ 単一ノードのポリシー
個別のノードのみにアラートイベントを作成する場合に利用します。
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・ マップ監視ポリシー
IP マップもしくはカスタムビューで作成したマップに対し、アラートイベントを作
成する場合に利用します。
② アラートイベントの追加
前述したように、アラートイベントは3つの階層のインスタンス(アトラス、マッ
プ、ノード)で適用するか、監視ポリシーとして作成し任意のノードを追加すること
ができます。以下ではマップへのアラートイベントの追加方法を示します。アトラス、
ノード、監視ポリシーでも追加方法は同じですが、低いレベルでは、上位レベルの定
義が継承されていることに注意してください。
マップ監視ポリシー作成を選択すると以下の画面が表示されます。
「ルール」の項にて、「継承」となっている場合は、上位レベルのポリシーからの継
承を示しています。「ポリシー」と表示される場合はこのレベルで適用されるアラー
トイベントを示しています。
追加アイコンをクリックします。イベントの選択ウィンドウが表示されます。
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追加したいアラートイベントを選択し、[OK]をクリックします。
選択したアラートイベントによっては、追加条件の設定画面に遷移します。
ここでは、参考として「いずれかのインターフェイスが DOWN」を選択します。
以下の様に、アラートイベントが追加されます。
③ アラートスクリプトの設定
アラートイベントが発生したときに、アクションを定義することができます。アクシ
ョンを定義したいアラートイベントをダブルクリックするか、編集を選択します。
以下のアラートスクリプトの編集ウィンドウが表示されます。
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追加を選択し、
「すぐに実行されるアクション」もしくは「遅延後に実行されるアク
ション」を選択します。
(ここでは前者にて記述します。
)
以下のアクションの追加が表示されます。
このリストの中からアクション(参考としてデスクトップ通知ウィンドウの表示)を
選択し、[OK]をクリックします。選択した項目により、追加条件の設定を行います。
「アラートスクリプト」にアクションが追加されます。これを繰りかえして希望する
アクションを定義することができます。
・ 最後のアクショングループを繰り返すオプションをチェックすると、実行時間ごと
にグループされた最後のアクションが繰り返されます。
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④ アラートイベントの表示
各レベルで定義されたアラートイベントの一覧は、イベントログビューアで見ること
ができます。デフォルトのレイアウトでは、NetCrunch の表示画面の中央にイベントロ
グウィンドウのタブがあり、マップウィンドウと切り替えることで、表示します。
・ 表示対象の変更
右端をクリックすると以下の「ノードもしくはマップの選択」ウィンドウが表示され
ます。このウィンドウからアラートイベントを表示するマップかノードを選択します。
このオプションは 「ネットワークアトラスと同調」のオプションが選択されている
ときは、選択できません。
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ネットワークアトラスと同調
このオプションが選択されていると、ネットワークアトラスで選択したマップ
に関するアラートイベントが表示されます。
・ 表示期間の変更
最近 24 時間、日、週、月単位で表示するアラートイベントを指定します。
・ アラートイベントの詳細表示
選択したイベントの詳細を表示します。
・ イベントログのグループ化
イベントログの一覧の右クリックメニューから次を使用してグループ化を選択する
と、選択した項目により発生アラームイベントをグループ化することができます。
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4 レポートの作成
NetCrunch にはネットワークについてのいくつかのレポートが定義済みです。これらを使っ
て簡単にネットワークの状態のレポートを作成することができます。
4-1 レポートの作成
レポートを作成するにはメインツールバーのレポートメニューから「レポートの表示」
を選択します。
レポートビューアが表示されます。
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「利用可能なレポートを全て表示する」をクリックします。
① レポート対象の設定
レポート作成対象により定義されたレポートが異なります。以下の対象フィールド
の
をクリックすると「ノードもしくは
マップの選択」ウィンドウが表示されます。
レポートの作成対象のノードもしくはマップを選択して[OK]をクリックします。
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② レポート期間の設定
作成するレポート期間を指定します。カレンダーアイコンをクリックして指定する日、
週、月を選択します。
日、週、月の選択ウィンドウが表示されますので指定します。
③ レポートの作成
「レポートの生成」をクリックしてレポートを作成します。
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注)選択したマップあるいはノードに作成しようとするレポートに必要なデータがな
い場合は、「生成されたレポートは空です。」というメッセージが表示されます。
このときは、ノードや監視プロパティなどを確認してレポートに必要なデータを
収集しているか確認してください。
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5 困った時には
5-1 インターネット上の NetCrunch のリソース
以下のサイトで NetCrunch に関する有用な情報が手に入ります。
・ www.adremsoft.jp 日本語
・ www.adremsoft.com
英語
http://www.adremsoft.com/netcrunch/documentation.php
には
・外部データベースにパフォーマンスデータのエクスポート方法
・MS SQL への NetCrunch イベントのエクスポート方法
・MS Access データベースへの NetCrunch イベントのエクスポート方法
・仮想カウンタを使って Linux の帯域幅/CPU 使用率を監視する方法
などがあります。
5-2 NetCrunch テクニカルサポート
<メンテナンスサービス対応窓口>
株式会社情報工房サポートセンター
・サポート連絡先
TEL:03-5623-7457
受付時間は,平日の午前9:30から午後5:30まで
(12:00~13:00は除く)
E-mail:
24 時間、平日、土日受付
回答は早くても翌営業日以降となります。
5-3 メンテナンスサービス契約窓口
株式会社情報工房 営業部
住所 〒103-0007 東京都中央区日本橋小伝馬町 10-11 日本橋府川ビル
TEL:03-5623-7413 FAX:03-5623-7414
E-mail:
<メンテナンスサービス内容>
1.NetCrunch の使用法に関する電話、FAX、メールによる問合せの受付
2.最新版のドキュメントに記載されている仕様通りに、正しく動作するための合理的
な補修改訂作業
3.NetCrunch のアップデート版の提供
4、別紙、NetCrunch メンテナンスサービス約款に基づく内容
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