経済情勢（11 月の経済指標を中心に）

（11 月の経済指標を中心に）
全国，中国ともに景気は概ね横ばいとなっているが，海外経済の減速や原油安を背景と
した金融市場の混乱を受けて，先行きは不透明感が高まっている。
（全国）
個人消費
一部に弱さがみられるものの，底堅く推移している
住宅投資
新設住宅着工戸数は前年を上回った
設備投資
機械受注は非製造業，製造業ともに増加したことから前年を上回った
公共投資
前年を上回った
輸
輸出金額は前年を下回った
出
生産動向
一進一退となっている
雇用情勢
着実に改善している
エネルギ−
電力需要は前年を下回ったものの，ガス販売量は前年を上回った
（中国）
個人消費
一部に弱さがみられるものの，底堅く推移している
住宅投資
新設住宅着工戸数は前年を上回った
公共投資
前年を上回った
輸
輸出金額は前年を下回った
出
生産動向
一進一退となっている
雇用情勢
着実に改善している
エネルギ−
電力需要，ガス販売量ともに前年を下回った
27 ■エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2
経済情勢(11 月の経済指標を中心に)
１．景気動向指数（11 月）
（全国）CI 一致指数は 2 カ月ぶりに下降している。
（中国）CI 一致指数は 2 カ月ぶりに上昇している。
（全国）
・CI 一致指数は 111.6（前月差▲1.7 ポイント）
。
2 カ月ぶりに下降。
・CI 先行指数は 103.9（同▲0.3 ポイント）
。
2 カ月ぶりに下降。
（2010年=100）
140
先行指数
（中国）
・CI 一致指数は 121.9（前月差+1.5 ポイント）
。
2 カ月ぶりに上昇。
。
・CI 先行指数は 111.5（同+0.6 ポイント）
2 カ月ぶりに上昇。
（2010年=100）
140
一致指数
120
111.6
100
103.9
80
先行指数
一致指数
121.9
120
111.5
100
80
60
06
07
08
09
10
11
12
13
指標名
14
15 年
60
06
07
寄与度
08
09
10
11
指標名
12
13
14
15 年
寄与度
ＣＩ一致指数（前月差）
▲ 1.7
ＣＩ一致指数（前月差）
1.5
中小企業出荷指数（製造業）
▲ 0.41
電力利用率
1.17
耐久消費財出荷指数
▲ 0.38
通関輸入額
0.80
商業販売額（小売業）
▲ 0.33
電力需要量
0.54
鉱工業生産財出荷指数
▲ 0.23
全産業業況判断ＤＩ
0.25
投資財出荷指数（除輸送機械）
▲ 0.23
鉱工業生産指数
0.11
鉱工業生産指数
▲ 0.17
所定外労働時間（製造業）
0.02
商業販売額（卸売業）
▲ 0.02
生産財出荷指数
▲ 0.14
有効求人倍率（除学卒）
▲ 0.01
有効求人倍率
▲ 0.60
最終需要財出荷指数
▲ 0.60
所定外労働時間指数（調査産業計）
0.01
営業利益（全産業）
0.05
指標名
寄与度
指標名
寄与度
ＣＩ先行指数（前月差）
▲ 0.3
ＣＩ先行指数（前月差）
0.6
最終需要財在庫率指数（逆）
▲ 0.60
生産財生産指数
1.01
マネーストック（M2）
▲ 0.42
建築物着工床面積
0.87
日経商品指数（42種総合）
▲ 0.28
新設住宅着工戸数
0.18
鉱工業生産財在庫率指数（逆）
▲ 0.17
鉱工業製品在庫率指数（逆）
0.16
新規求人数（除学卒）
▲ 0.05
消費者態度指数
0.10
0.00
東証株価指数
0.27
中小企業業況判断ＤＩ次期見通し
消費者態度指数
0.28
銀行貸出残高（前年比）
▲ 0.26
中小企業売上げ見通しＤＩ
0.34
新規求人倍率
▲ 0.76
新設住宅着工床面積
0.36
実質百貨店販売額（前年比）
▲ 0.78
実質機械受注（製造業）
投資環境指数（製造業）
注：1．景気動向指数（CI）は景気変動の大きさやテンポ（量感）を測定することを目的としている。
2．景気動向指数とは，生産，雇用など重要かつ景気に敏感な指標の動きを統合することによって，景気の現状把握および将来予測に資するため
に作成されたもので，景気に対し先行して動く先行指数，ほぼ一致して動く一致指数，遅れて動く遅行指数の 3 本の指数がある。
3．全国と中国地域の景気動向指数は，採用している経済指標が異なるため，水準や前月差などを一概に比較することは適切ではない。
4．中国地域の景気動向指数は，2014 年 1 月値公表時から新景気動向指数を適用（エネルギア地域経済レポート No.477（2014.4）の解説参照）
資料：全国は内閣府「景気動向指数（速報）
」
，中国は当研究所で作成
エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2■ 28
２．個人消費（11 月）
個人消費は全国，中国ともに一部に弱さがみられるものの，底堅く推移している。
● 百貨店・スーパー販売額 [対前年伸び率]
（全国）
・百貨店・スーパー販売額は 8 カ月ぶりに減少（前
年同月比▲0.8％）
。
・スーパー（同+0.2％）は飲食料品が増加。
・百貨店（同▲2.9％）は前年に比べて土曜日が 1
日少なかったことや，気温が高かったことなど
から衣料品などが減少。
（％）
12
（％）
12
百貨店
百貨店
スーパー
スーパー
9
（中国）
・百貨店・スーパー販売額は 8 カ月ぶりに減少（前
年同月比▲0.5％）
。
・スーパー（同+0.5％）は飲食料品が増加。
・百貨店（同▲2.8％）は衣料品が減少。
9
合計
6
6
3
3
0
合計
0
-0.5
-0.8
-3
-6
-3
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11 月
-6
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11月
注：1．百貨店，スーパーは，販売額の合計の対前年伸び率に対する業態別寄与度 2．全店舗ベース 3．最新月は速報値
資料：経済産業省「商業動態統計月報」
，中国経済産業局「中国地域百貨店・スーパー販売動向」
● コンビニ販売額 [対前年伸び率]
● ホームセンター・家電大型専門店販売額
[対前年伸び率]
（中国）
・ホームセンター販売額は 5 カ月ぶりに前年比
マイナス（前年同月比▲1.5％）
。
・家電大型専門店販売額は，2 カ月ぶりに前年比
マイナス（同▲3.4％）
。気温が高かったため，
エアコン等の暖房器具が伸び悩んだ。
（全国）33 カ月連続で前年比プラス（前年同月比
+4.2％）
。
（中国）33 カ月連続で前年比プラス（同+4.6％）
。
（％）
10
全国
（％）
40
中国地域
30
ホームセンター
8
家電大型専門店
20
6
4.6
4.2
4
10
0
-1.5
-3.4
-10
2
-20
0
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11 月
-30
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11 月
注：1．全店舗ベース
2．最新月は速報値
3.ホームセンター・家電大型専門店販売額は，2014 年 1 月より調査対象等が変更されたため，
それ以前の数値とは不連続が生じている。
資料：経済産業省「商業動態統計月報」
，中国経済産業局「中国地域百貨店・スーパー販売動向」
「中国地域専門量販店販売動向」
29 ■エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2
経済情勢(11 月の経済指標を中心に)
● 新車登録・届出台数（乗用車）[対前年伸び率]
● 消費者態度指数（12 月）
（全国）普通乗用車は増加したものの，軽乗用車や小
型乗用車が減少したことから，11 カ月連続で
前年比マイナス（前年同月比▲7.7％）
。
（中国）軽乗用車や前年 9 月下旬に発売した新型車効
果の反動で小型乗用車が減少したことから，
11 カ月連続で前年比マイナス（同▲10.2％）
。
（全国）消費者態度指数は，42.7。3 カ月連続で前
月比プラス（前月差+0.1 ポイント）
。
「雇用
環境」は低下したものの，
「暮らし向き」
「収
入の増え方」など 3 指標が上昇した。
（中国）消費者態度指数は 40.9（前月差▲0.2 ポイ
ント）
。
（％）
48
全国
全国
30
中国･四国
中国
45
20
42.7
10
42
40.9
0
39
-7.7
-10.2
-10
36
-20
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期 6 7
15
12
13
14
15
8
9 10 11 月
Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ期 7 8
15
12 13
14
15
9 10 11 12 月
注：1．消費者態度指数は一般世帯の数値 2．全国は季節調整値，
中国・四国は原数値 3．四半期は月次の平均値 4．2013
年 4 月より調査方法等が変更されたため，それ以前の数値と
不連続が生じている（新調査における 2013 年Ⅰ期は参考
値）
。
資料：内閣府「消費動向調査結果」
資料：中国運輸局「新車登録・届出状況」
，
（一社）全国軽自動車協会連合会
「軽自動車新車販売統計」
３．住宅投資（11 月）
新設住宅着工戸数は全国，中国ともに前年を上回った。
● 新設住宅着工戸数 [対前年伸び率]
（全国）
貸家，持家，分譲住宅がいずれも増加したことか
ら，2 カ月ぶりに前年比プラス（前年同月比
+1.7％）
。
（％）
25
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
-20
-25
持家
給与住宅
貸家
（％）
分譲住宅
戸数計
1.7
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
（中国）
分譲住宅，持家，貸家がいずれも増加したことから，
3 カ月連続で前年比プラス（前年同月比+14.3％）
。
8
9 10 11月
25
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
-20
-25
持家
貸家
給与住宅
分譲住宅
戸数計
14.3
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11月
注：持家，貸家，給与住宅，分譲住宅は，新設住宅着工戸数の対前年伸び率に対する利用関係別寄与度
資料：国土交通省「建築着工統計調査報告」
エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2■ 30
４．設備投資・公共投資（11 月）
機械受注は非製造業，製造業ともに前年を上回った。
公共投資は全国，中国ともに前年を上回った。
● 機械受注額
● 公共工事請負額 [対前年伸び率]
（全国）
・ 2 カ月連続で前年を上回った。
（前年同月比+1.2％）
・製造業（同+1.3％）は化学などが増加。
・非製造業（同+1.5％）はその他非製造業などが増
加。
(％)対前年伸び率
全産業
製造業
（全国）独立行政法人等の発注が減少したものの，市区
町村や都道府県が増加したことなどから 7 カ
月ぶりに前年比プラス（前年同月比+3.3％）
。
（中国）国や市町村の発注が増加したことなどから，5
カ月ぶりに前年比プラス（同+37.7％）
。
非製造業
（％）
40
30
37.7
全国
30
中国
15
20
1.5
1.3
1.2
0
10
3.3
0
-10
-15
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6
15
7
8
9
10 11 月
-20
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期 6 7
15
12
13
14
15
8
9 10 11月
注：機械受注額は民需の合計であり，全産業，非製造業とも船舶・電力を除く数値
資料：内閣府「機械受注統計調査報告」
，北海道建設業信用保証㈱，東日本建設業保証㈱，西日本建設業保証㈱「公共工事動向」
● 法人企業景気予測調査（2015 年 10-12 月調査）
（全国）
・10-12 月期の設備投資額は，3 四半期連続で前
年比プラスとなる見込み（前年同期比
+15.1％）
。
・製造業（同+25.1％）
，非製造業（同+9.1％）
ともに前年を上回る見込み。
(％)対前年伸び率
60
全産業
非製造業
40
製造業
見込み
25.1
15.1
9.1
20
● 企業短期経済観測調査(2015 年 12 月調査)
（全国）12 月調査における 15 年度の設備投資は 4 年
連続で前年度を上回る計画（前年度比
+7.8％）
。製造業，非製造業ともにプラスと
なる見通し。
（中国）12 月調査における 15 年度の設備投資は 3 年
連続で前年度を上回る計画（同+13.8％）
。
製造業，非製造業ともにプラスとなる見通
し。
全産業
非製造業
(％)対前年伸び率
30
全国
20
計画
計画
中国
0
25.0
8.4
12.2
7.8
5.6
4.3
10
製造業
13.8
5.9
0
-20
-10
-40
Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ期
12 13
14
15
11
12
13
注：法人企業景気予測調査，企業短期経済観測調査（以下，短観）は四半期ごとに公表されている。
資料：内閣府・財務省「法人企業景気予測調査」
日本銀行広島支店「企業短期経済観測調査結果の概要」
31 ■エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2
14
15
11
12
13
14
15 年度
経済情勢(11 月の経済指標を中心に)
５．輸出・輸入（11 月）
輸出金額は全国，中国ともに自動車は増加したものの，鉄鋼が減少したことなどから，前年を下回った。
輸入金額は全国，中国ともに原油価格が下落した影響などから，前年を下回った。
● 輸出・輸入金額 [対前年伸び率]
（全国）
・輸出金額は 2 カ月連続で前年比マイナス（前年
同月比▲3.3％）となった。自動車が増加したも
のの，鉄鋼，有機化合物などが減少した。
・輸入金額は原粗油や液化天然ガスなどが減少し
たことから，11 カ月連続で前年比マイナス（同
▲10.2％）
。
（中国）
・輸出金額は 3 カ月連続で前年比マイナス（前年同
月比▲14.3％）
。自動車が増加したものの，船舶
や鉄鋼などが減少した。
・輸入金額は原粗油などが減少したことから，7 カ
月連続で前年比マイナス（同▲19.1％）
。
（％）
60
（％）
40
輸出金額
輸出金額
30
40
輸入金額
輸入金額
20
20
10
0
0
-3.3
-10
-10.2
-20
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期 6 7
15
12
13
14
15
8
-14.3
-20
-40
9 10 11 月
-19.1
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11 月
注：1.輸出金額，輸入金額は円ベース 2.輸出確報；輸入速報（9 桁）
資料：財務省「貿易統計」
，神戸税関「中国圏・各県貿易統計」
● 輸出・輸入数量 [対前年伸び率]
● 原油価格・円レート
・原油価格は47.5ドル/バレルと5 カ月連続で下落。
・円レートは 122.5 円/ドルと円安となった。
（全国）
・輸出数量は前年比マイナス（前年同月比▲3.1％）
。
・輸入数量は前年比プラス（同+1.6％）
。
（％）
15
（ドル／バレル）
150
輸出数量
（円／ドル）
140
原油価格
輸入数量
122.5
円レート（右目盛）
120
5
110
1.6
90
-3.1
-5
80
60
-15
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期 6 7
15
12
13
14
15
8
9 10 11 月
30
47.5
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11 月
50
注：1．輸出数量，輸入数量とも 2010 年=100 とした指数 2．輸出確報；輸入速報（9 桁）3. 原油価格は全日本通関 CIF 価格（出所：財務
省）4．円レートは東京外国為替市場の銀行間中心レートの期中平均値
資料：財務省「貿易統計」
エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2■ 32
６．生産動向（11 月）
生産は全国，中国ともに一進一退となっている。
● 生産指数（総合）
（全国）
・生産指数（季節調整済）は，はん用・生産用・
業務用機械が下降したことなどから 97.9（前月
比▲0.9％）と 3 カ月ぶりに前月比マイナス。
・生産指数（原指数）は前年同月比+1.7％と 4 カ
月ぶりに前年を上回った。
予測
（2010年＝100）
110
対前年伸び率（右目盛）
30
（中国）
・生産指数（季節調整済）は，非鉄金属や繊維など
が上昇したことなどから 98.0（前月比+0.5％）と
2 カ月ぶりに前月比プラス。
・生産指数（原指数）は前年同月比+4.3％と 2 カ月
ぶりに前年を上回った。
（2010年＝100）
110
97.9
100
90
20
（％）
15
10
全国
1.7
0
25
生産指数
98.0
100
90
5
80
30
対前年伸び率（右目盛）
25
生産指数
20
（％）
15
10
中国
4.3
-5
-5
70
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 期 6 7 8 9 1011 12 1 月
15
16
12
13
14
15
-10
5
0
80
70
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11月
-10
● 生産指数（素材）
105
（2010年＝100）
105
全国
100
100
（2010年＝100）
中国
97.3
95
95
92.4
90
85
80
91.1
91.1
90
85
鉄鋼
化学
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 期 6 7 8 9 1011 月
15
12
13
14
15
80
鉄鋼
化学
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 期 6 7 8 9 10 11 月
15
12
13
14
15
● 生産指数（機械）
160
（2010年＝100）
全国
140
はん用・生産用・業務用機械
電気機械
自動車
120
（2010年＝100）
160
中国
はん用・生産用・業務用機械
電気機械
自動車
140
120
114.4
106.5
109.4
100
80
98.7
91.2
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 期 6 7 8 9 1011 月
15
12
13
14
15
100
89.4
80
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期 6 7
15
12
13
14
15
8
9 10 11 月
注：1．生産指数は季節調整済指数 2.生産指数の対前年伸び率は原指数による 3．予測値は製造業の値を基に算出 4.中国の最新月は速報値
5．
「電気機械」は 1995 年基準の業種分類を適用（2010 年基準における電気機械工業，情報通信機械工業，電子部品・デバイス工業の合計）
6．
「自動車」は全国では「特掲：乗用車・バス・トラック」
，中国では「自動車工業（乗用車・トラック・主要部品）
」
資料：経済産業省「鉱工業（生産・出荷・在庫）指数確報」
，中国経済産業局「中国地域鉱工業生産動向」
33 ■エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2
経済情勢(11 月の経済指標を中心に)
７．雇用情勢（11 月）
雇用情勢は全国，中国ともに着実に改善している。
● 完全失業率，有効求人倍率，新規求人倍率
（全国）
・完全失業率は 3.3％と前月から 0.2％ポイン
ト悪化。
・有効求人倍率は 1.25 倍と前月から 0.01 ポイ
ント上昇。
・新規求人倍率は 1.93 倍と前月から 0.10 ポイ
ント上昇。
（中国）
・有効求人倍率は 1.42 倍と前月から 0.01 ポイント
低下。
・新規求人倍率は 2.12 倍と前月から 0.05 ポイント
低下。
完全失業率
完全失業率
（％）
6.5
（倍）
2.50
有効求人倍率（右目盛）
新規求人倍率（右目盛）
（％）
6.5
（倍）
2.50
有効求人倍率（右目盛）
新規求人倍率（右目盛）
6.0
6.0
1.93
5.5
2.00
5.5
2.12
2.00
1.42
1.50
5.0
5.0
4.5
1.25
4.0
3.5
1.50
4.0
1.00
3.3
4.5
3.5
3.5
1.00
3.0
3.0
2.5
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11 月
0.50
2.5
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ期
12
13
14
15
6 7
15
8
9 10 11 月
0.50
注：完全失業率の月次，有効求人倍率，新規求人倍率は季節調整値，完全失業率の四半期は原数値
資料：総務省「労働力調査報告」
，厚生労働省「職業安定業務統計」
８．エネルギー（11 月）
電力需要は全国，中国ともに前年を下回った。
ガス販売量は全国では前年を上回ったものの，中国は前年を下回った。
● 電力需要 [対前年伸び率]
● ガス販売量 [対前年伸び率]
（全国）7 カ月連続で前年を下回った（前年同月比
▲3.8％）
。
（中国）3カ月連続で前年を下回った
（同▲3.2％）
。
（％）
6
（全国）3 カ月ぶりに前年を上回った（前年同月比
+0.5％）
。
（中国）3 カ月連続で前年を下回った（同▲3.8％）
。
（％）
全国
10
全国
中国
中国
3
5
0
0
0.5
-3.8
-3
-6
-3.2
-3.8
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 期 6 7 8 9 10 11 月
15
12
13
14
15
-5
-10
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 期 6 7 8 9 10 11 月
15
12
13
14
15
注：電力需要の全国は 10 電力会社の合計値
資料：電気事業連合会「電力需要実績（確報）
」
，
（一社）日本ガス協会「都市ガス販売量速報」
エネルギア地域経済レポート No.499 2016.2■ 34

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