戦略Ⅷ 持続可能な行政運営戦略 (ともに築くなかの) Ⅷ-1 区民意思と合意に基づく政策決定 《10年後のまちの姿》 「 区 民 意 思 と 合 意 に 基 づ く 政 策 決 定 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後 の ま ち の姿は、次のとおりです。 ○ 多 様 な 媒 体 を 通 じ て 、区 政 情 報 の 共 有 化 、マ イ ナ ン バ ー 制 度 * に お け る マ イ ナ ポ ー タ ル *の 導 入 等 に よ る 区 民 ニ ー ズ に 応 え る 双 方 向 の 情 報 交 換 等が図られ、区民が迅速、的確に質の高い情報を入手できています。 ○ 人口・世帯、産業・経済、医療・福祉の統計データ等、様々な行政デ ータが広く活用され、行政の効率性、透明性が高まっています。 ○ あらゆる人にとって、公平・公正で、開かれた区政運営の基盤となる 政策決定過程への参加の仕組みと機会の拡充が図られています。 《現状と課題》 区 民 が 区 政 情 報 を 入 手 す る 手 段 は 、区 報 、ホ ー ム ペ ー ジ 、情 報 公 開 請 求 等 多 様 化 し て い ま す 。ま た 、情 報 通 信 技 術( ICT)の 進 展 や 区 民 生 活 の 中 へ の 浸 透 、 マ イ ナ ン バ ー 制 度 * に お け る マ イ ナ ポ ー タ ル * の 導 入 等 に よ り 、さ ら に 手 段 の 拡 充や双方性を実現する基盤が整い始めています。 よ り 多 く の 区 民 が 幅 広 く 区 政 や 地 域 に 関 心 を 持 ち 、地 域 の 課 題 解 決 に 向 け た 行動を行っていく前提として、こうした手段等を活用し、区政情報の共有化、 区 民 ニ ー ズ に 応 え る 双 方 向 の 情 報 交 換 、行 政 デ ー タ の 公 開 等 を 進 め る 必 要 が あ り ま す 。 ま た 、 誰 も が 等 し く 情 報 を 活 用 で き る ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *の 観 点 も必要です。 《施策の方向》 ア 質の高い情報の提供と活用の促進 242 ア 質の高い情報の提供と活用の促進 (1) 目 標 と す る 姿 情 報 通 信 技 術( ICT)等 を 活 用 し 、 区 政 情 報 や 様 々 な デ ー タ 等 の ア ク セ ス 環 境を整備することにより、区民は質の高い情報を得ることができています。 区 政 の 政 策 決 定 過 程 へ の 参 加 の 仕 組 み や 機 会 の 拡 充 を 図 る こ と に よ り 、区 民 は 、様 々 な 情 報 や 、参 加 の 機 会 を 得 て 、地 域 に 関 心 を 持 ち 、積 極 的 に よ り 良 い 中野のまちをめざして行動をしています。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 区政情報や 区民がニーズに応じて区 地域情報に 政情報や地域情報を入手 ついて、知 できていることを示すた りたいとき め 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 34.4% 65% 80% に情報が入 手できてい ると感じる 区民の割合 (3) お も な 取 り 組 み ①区政情報の公開、透明性の確保 (担当:経営室 経営分野、政策室 広報分野) 基 本 と な る 区 政 情 報 に つ い て 、区 ホ ー ム ペ ー ジ か ら 誰 も が 閲 覧 で き る 仕 組 み ( 仮 称 )オ ン ラ イ ン 情 報 公 開 閲 覧 室 を 整 備 し 、区 政 情 報 の 公 開 、透 明 性 の 確 保 を推進します。 243 ま た 、区 政 資 料 の 電 子 化 を 進 め る と と も に 、レ フ ァ レ ン ス 機 能 の 向 上 を 図 り ます。 ②情報発信のユニバーサルデザイン* (担当:政策室 広報分野) あ ら ゆ る 人 が 等 し く 情 報 を 入 手 し 、区 政 に 参 加 す る こ と が で き る よ う 、ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *ガ イ ド ラ イ ン を 策 定 し 、 区 報 、 ホ ー ム ペ ー ジ や 必 要 に 応 じ て発行する刊行物など区が発信するすべての媒体は、ユニバーサルデザイン* に配慮した情報とします。 ③ オ ー プ ン デ ー タ *の 活 用 推 進 (担当:政策室 企画分野) 様 々 な 行 政 デ ー タ に つ い て 、一 般 に 利 用 、加 工 が 可 能 な 形 で の オ ー プ ン な 情 報提供を進めます。 オ ー プ ン デ ー タ *を 活 用 し た 事 例 を 紹 介 す る イ ベ ン ト 実 施 等 、 民 間 や 地 域 で の オ ー プ ン デ ー タ *の 活 用 を 促 進 す る 機 会 を 設 け る と と も に 、 行 政 デ ー タ 活 用 に あ た っ て の レ フ ァ レ ン ス や カ ス タ マ イ ズ 等 に 対 応 し 、区 民 生 活 の 質 の 向 上 を 図ります。 ま た 、 行 政 活 動 に お け る 、 ビ ッ グ デ ー タ *等 の 収 集 を 促 進 し 、 公 開 す る こ と によって、民間活用を促します。 ④ ラ イ フ ス テ ー ジ *に 応 じ た 双 方 向 の 情 報 受 発 信 (担当:政策室 広報分野、業務改善分野) 区 民 一 人 ひ と り に と っ て 必 要 な 区 政 情 報 を 、 マ イ ナ ポ ー タ ル *( マ イ ナ ン バ ー 制 度 *に お け る 情 報 提 供 等 記 録 開 示 シ ス テ ム ) の お 知 ら せ 情 報 表 示 機 能 等 を 利 用 し て 、 直 接 本 人 に 発 信 し ま す 。 ま た 、 情 報 通 信 技 術 ( ICT) を 活 用 し た 双 方向の情報受発信を可能とし、区民の利便性の向上、負担の軽減を図ります。 244 ⑤区民参加により運営される区政 (担当:政策室 企画分野、経営室 行政監理分野) 区 民 の 意 識 ・ 意 向 の き め 細 か い 把 握 や 区 政 運 営 の PDCA サ イ ク ル へ の 参 加 を 推進します。 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○( 仮 称 )オ ン ラ イ ○( 仮 称 )オ ン ラ イ ○( 仮 称 )オ ン ラ イ ン情報公開閲覧室 ン情報公開閲覧室 ン情報公開閲覧室 の導入に向けた検 の構築 の開設 討 ○ユニバーサルデ ザ イ ン *ガ イ ド ラ イ ンの策定 ○データ公開の統 ○基準に従ったデ 一基準策定 ータの公開 ○オープンデータ* ○イベント実施等 ○ 大 学 や 、民 間 組 織 の取り組みの周知、 による活用促進 との連携による新 認識の向上 サービスの創造 ○マイナポータル* ○情報発信内容の 等を活用した情報 拡充 発信運用開始 245 ステップ 4 戦略Ⅷ 持続可能な行政運営戦略 (ともに築くなかの) Ⅷ-2 人権を守り、多様な人が参画するまち 《10年後のまちの姿》 「 人 権 を 守 り 、多 様 な 人 が 参 画 す る ま ち 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後 の まちの姿は、次のとおりです。 ○ 区 民 一 人 ひ と り が 自 分 を 大 切 に す る と と も に 、そ れ ぞ れ の 考 え や 生 き 方 を 認 め 、差 別 さ れ る こ と な く 社 会 に 参 画 で き る 環 境 づ く り が 進 ん で い ます。 ○ 他 国 と の 市 民 レ ベ ル の 交 流 が 進 み 、地 域 に お け る 相 互 理 解 の 輪 が 広 が り、恒久平和に向けた区民意識が高まっています。 《現状と課題》 グ ロ ー バ ル 化 の 進 展 に 伴 い 、多 様 な 文 化 や 生 き 方 を 背 景 に し た 地 域 生 活 が 営 ま れ て い ま す 。相 互 に 人 権 を 守 り 、尊 重 し 合 え る 、人 権 尊 重 の 理 念 が 地 域 に 根 づく地域社会の形成が必要です。 ま た 、 超 高 齢 社 会 *の 到 来 、 障 害 を 理 由 と す る 差 別 の 解 消 の 推 進 に 関 す る 法 律( 平 成 25 年 法 律 第 65 号 )の 趣 旨 を 踏 ま え 、今 ま で 以 上 に 高 齢 者 、障 害 者 を 含 む す べ て の 人 が 生 活 し や す い ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *の ま ち づ く り が 求 め ら れています。 中 野 を 訪 れ た り 、中 野 に 住 む 外 国 人 が 増 え て い ま す 。中 野 の グ ロ ー バ ル 戦 略 や都市観光の推進、また、東京オリンピック・パラリンピックを契機として、 さ ら に 増 加 す る こ と が 見 込 ま れ ま す 。そ う し た 中 、外 国 人 が 地 域 に と け こ ん で 安 心 し て 過 ご す こ と が で き る よ う 、情 報 提 供 等 の 環 境 を 整 え た り 、国 際 的 な 視 野 を 持 つ 人 材 の 育 成 や ボ ラ ン テ ィ ア の 養 成 、交 流 促 進 等 に よ る 相 互 理 解 を 深 め ていくことが必要です。 246 《施策の方向》 ア 人権意識の向上と多様な人の参画の推進 イ 平和への貢献と国際理解の醸成 247 ア 人権意識の向上と多様な人の参画の推進 (1) 目 標 と す る 姿 人権意識の普及啓発や男女共同参画の推進の取組を進めることにより、区 民 、 事 業 者 等 の 人 権 意 識 が 向 上 し 、 ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *の ま ち づ く り の 取 組とあわせ、誰もが社会参加でき、生活しやすいまちになっています。また、 区民が多様な生き方を選択できる環境が整備されています。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 男女の地位 男女平等意識が浸透してい が平等にな ることを示すため 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 30% 50% 100% 100% 15.7% っていると 思う区民の 割合 学校は自他 学校において、自他の生命 小学校 の生命を大 や人権を尊重する教育が行 79.4% 切にする態 われていることを示すため ( 26 年 度 ) 度を育てて いると思う 中学校 保護者の割 72.4% 合 ( 26 年 度 ) 248 (3) お も な 取 り 組 み ①人権意識の向上 (担当:政策室 企画分野) グ ロ ー バ ル 化 の 進 展 を 踏 ま え た 、家 庭 、学 校 、職 場 、地 域 社 会 な ど 、人 権 課 題( 女 性 、高 齢 者 、外 国 人 、障 害 者 、LGBT * 他 )に 対 す る 理 解 を 深 め 共 生 社 会 * を 実 現 の た め の 啓 発 活 動 、事 業 を 推 進 し ま す 。特 に 、民 間 事 業 者 や 若 年 層 へ の 意 識 啓 発 を 強 化 し 、様 々 な 場 面 で 幅 広 く 、人 権 感 覚 の 醸 成 が 図 れ る 機 会 を つ く ります。 ②男女共同参画の推進 (担当:政策室 企画分野) 男女共同参画の考え方について、区民や民間企業の理解を深め、仕事や育 児・介護、地域生活の様々な場面で、共同して作り上げる社会を目指します。 また、配偶者等に対する暴力防止など人権尊重の取組を行います。 ま た 、女 性 の 視 点 か ら の 避 難 所 運 営 講 座 な ど 、身 近 な 課 題 を テ ー マ と し て 具 体的に対応を考える機会をつくり、理解の醸成を進めます。 ③誰もが生活しやすいまちづくりの推進 (担当:政策室 企画分野) 超 高 齢 社 会 *、 グ ロ ー バ ル 化 の 進 展 等 を 踏 ま え 、 東 京 オ リ ン ピ ッ ク 、 パ ラ リ ン ピ ッ ク の 開 催 を 契 機 と し て 、高 齢 者 、障 害 者 、外 国 人 な ど 、様 々 な 区 民 に 対 す る 理 解 を 深 め 、行 政 サ ー ビ ス の 改 善 や 、都 市 基 盤 の 整 備 等 、ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *の ま ち づ く り に つ な げ 、 誰 も が 生 活 し や す い ま ち を め ざ し ま す 。 249 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○ 民 間 事 業 者・若 年 層への人権尊重意 識啓発強化 ○ 区 内 小・中 学 校 ・ 高校での人権教育 の拡充 ○男女共同参画基 本計画の改定 ○身近な課題を通 じた男女共同参画 の考え方の普及啓 発 の 実 施・地 域 展 開 推進 ○事業主行動計画 策定の推進 ○( 仮 称 )ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *推 進 条例の制定 ○( 仮 称 )ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *推 進 計画の策定 ○障害者の差別解 消 、権 利 擁 護 に 関 す る理解促進に向け た啓発の実施 【 再 掲 Ⅵ -3】 250 ステップ 4 イ 平和への貢献と国際理解の醸成 (1) 目 標 と す る 姿 生活情報の多言語対応や相談の機会の確保等により、外国人が安心して地 域で暮らすことができています。 地域での語学学習、国際理解教育、交流機会の拡充等を進めることにより、 地域住民と外国人が相互に理解を深め、協働して地域を築いています。 平 和 の 尊 さ が 次 世 代 へ 語 り 継 が れ る と と も に 、国 外 と の 交 流 、協 調 を 通 じ て 、 平和への意識が広く区民に根づいています。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 外国人と何 区民と外国人との交流が行 らかの交流 われていることを示すため 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 45.7% 60% 70% を持つ区民 の割合 (3) お も な 取 り 組 み ①地域の国際化の推進 (担当:政策室 企画分野) 様 々 な 媒 体 に よ る 生 活 情 報 提 供 、手 続 案 内 等 の 多 言 語 化 を 図 る と と も に 、相 談 の 機 会 を 確 保 す る 等 、外 国 人 が 地 域 で 暮 ら し や す く す る た め の 取 組 を 進 め ま す。 国際的な視野を持つ人材の育成や交流の担い手となるボランティアの養成、 学 校 に お け る 国 際 理 解 教 育 、外 国 語 活 動 の 実 施 、日 本 語 指 導 が 必 要 な 子 ど も た 251 ち へ の 支 援 等 を 推 進 し ま す 。ま た 、こ れ ら の 事 業 実 施 に あ た っ て は 、国 際 交 流 協 会 や 区 内 大 学 等 と の 連 携 を 強 化 し 、地 域 住 民 と 外 国 人 と の 交 流 、相 互 理 解 を 促進し、地域コミュニティの活性化を図ります。 ②国際平和への貢献 (担当:政策室 企画分野) 幅広い世代の参加や国際性も意識した平和のつどいや平和資料展示等の実 施により、平和の尊さを継承し、国際平和意識の普及啓発を進めます。 ③海外自治体等との交流促進 (担当:政策室 企画分野) 海 外 自 治 体 と の 交 流 を 民 間 交 流 を 含 め 拡 大 し 、東 京 オ リ ン ピ ッ ク・パ ラ リ ン ピ ッ ク を 契 機 と す る 交 流 の 充 実 を 図 る こ と に よ っ て 、恒 久 平 和 を 願 う 区 民 の 機 運の醸成を図ります。 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ○外国人の生活情 ○サポート体制の 報 、手 続 案 内 等 の 提 構築 ステップ 3 ステップ 4 供 手 段 の 多 様 化 、多 言語化の推進 ○関係機関と連携 ○ボランティアを したボランティア 活用した語学教育 の体制構築、養成 や国際理解教育の 推進 実施 ○学校における日 本語指導の充実 252 ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 ○海外交流自治体 との民間交流の推 進 推進 ○東京オリンピッ ○東京オリンピッ ク・パ ラ リ ン ピ ッ ク ク・パ ラ リ ン ピ ッ ク を契機とした国際 を契機とした新た 交流機運の醸成 な交流事業の実施 253 戦略Ⅷ 持続可能な行政運営戦略 (ともに築くなかの) Ⅷ-3 将来を見据えた行財政運営 《10年後のまちの姿》 「 将 来 を 見 据 え た 行 財 政 運 営 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後 の ま ち の 姿 は 、 次のとおりです。 ○ 最少の経費で区民にとって最大の価値を生み出す区政運営が行われて います。 ○ 幅広い視野と区民への共感に基づいた施策を立案し、積極的に多様な 主体と協働し施策を遂行できる組織運営・職員育成が行われています。 ○ 区の幹部として女性が活躍することをはじめ、多様な人材の活用が図 られています。 ○ 様々な主体によるサービスが展開される中、民間等が行う公共サービ スを含め、必要な質・量が確保されています。 ○ 将来を見据えた施策展開が実現し、区民が長く親しみ、利用できる区 有施設が整備、運営されています。 ○ 危機発生時においても、区民の生命・財産が守られ、区民生活に密着 する行政サービスの提供機能を維持するための仕組みと機能が充実して います。 《現状と課題》 日 本 は 人 口 減 少 の 局 面 を 迎 え て い ま す 。中 野 区 は 現 段 階 で は 人 口 増 加 の 傾 向 にありますが、少子高齢化は確実に進行しており、将来的には生産年齢人口* を 中 心 に 人 口 が 減 少 し 、社 会 保 障 費 の 負 担 増 や 経 済 力 や 地 域 の 力 へ の 影 響 が 懸 念 さ れ ま す 。一 方 で 、行 政 サ ー ビ ス に か か る ニ ー ズ は 多 様 化 、複 雑 化 す る と と も に 、そ う し た サ ー ビ ス の 供 給 を 民 間 サ ー ビ ス が 担 う 場 面 も 増 え て い ま す 。こ う し た 状 況 の 中 、将 来 を 見 据 え 、幅 広 い 視 野 と 区 民 へ の 共 感 に 基 づ い た 施 策 を 254 立 案 し 、積 極 的 に 多 様 な 主 体 と 協 働 し 、施 策 を 遂 行 で き る 組 織 運 営・職 員 育 成 が必要です。 ま た 、職 務 の 専 門 化 や 複 雑 化 が 進 む 中 で 、職 員 の コ ン プ ラ イ ア ン ス 意 識 を 高 め 、そ れ ら を 基 本 に 、区 民 の 視 点 に 立 っ た 区 政 運 営 を 行 っ て い く 必 要 性 が さ ら に高まっています。 持 続 可 能 な 区 政 運 営 を 支 え る た め に 、施 策 展 開 を 支 え る 財 政 計 画 に 基 づ い た 財政運営を継続するとともに、事業別等詳細な財務書類のコスト分析を行い、 その結果を行政評価や公共施設等のマネジメントに活用することが必要です。 マ イ ナ ン バ ー 制 度 *の し く み や モ バ イ ル 端 末 、 電 子 マ ネ ー 等 を 利 用 し た 行 政 手 続 が 増 え 、区 民 の 利 便 性 が 向 上 し て い く 一 方 で 、そ れ ら の 手 段 に 応 じ た セ キ ュ リ テ ィ 対 策 を 強 化 す る 等 、区 に お け る リ ス ク 管 理・危 機 管 理 の 実 効 力 を 一 層 向上してことが必要です。 《施策の方向》 ア 将来を見据え、先進的な施策を形成する組織運営・職員育成 イ 確かな行財政運営 ウ 新しい時代にふさわしい新区役所整備 エ 将来を見据えた施策展開を実現する公共施設の整備・運営 オ 危機管理の強化 255 ア 将来を見据え、先進的な施策を形成する組織運営・職員育成 (1) 目 標 と す る 姿 調査研究、政策立案機能の強化、確かな業務知識と専門性の育成、ライフ ス テ ー ジ *に 応 じ た キ ャ リ ア 形 成 環 境 の 整 備 等 に よ り 、 多 様 な 人 材 の 力 を 生 か し 、幅 広 い 視 野 と 区 民 へ の 共 感 に 基 づ い た 施 策 の 立 案 、遂 行 が で き る 、組 織 運 営・職員育成を行っています。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 女性管理職 全ての職員が能力を最大 の割合 限発揮できる職場の実現 の状況を示すため 中野区コン 少数精鋭体制の基盤とな ピテンシー る、他の職員をリードし、 モデル第 2 率先した取組を行う職員 段階の達成 の育成の状況を示すため 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 25% 35% 80% 100% 15.6% ( 26 年 度 ) 64.1% ( 25 年 度 ) 割合 (3) お も な 取 り 組 み ①調査研究、政策立案機能の強化 (担当:政策室 企画分野) 社会経済状況の変化や行政サービスの展開及び関連する民間の事業活動等 に つ い て 、様 々 な デ ー タ 等 を 収 集・分 析 し 、区 民 生 活 に 影 響 を 及 ぼ す 課 題 に つ い て 総 合 的 に 継 続 し て 把 握 し て い き ま す 。こ れ ら の デ ー タ を 様 々 な 区 政 課 題 に おける政策立案に活用し、科学的な根拠に基づく区政運営を行います。 256 ま た 、職 員 の 政 策 立 案 力 を 高 め 、区 民 へ の 共 感 に 基 づ い た 施 策 立 案 や 、積 極 的に多様な主体と協働し施策立案を推進します。 ②多様な人材を生かす、活力ある組織の構築と運営 (担当:経営室 人事分野) 職 員 の 特 性 や 専 門 性 が 生 か さ れ 、 出 産 や 育 児 ・ 介 護 等 、 ラ イ フ ス テ ー ジ *ご と に ワ ー ク ラ イ フ バ ラ ン ス *が 保 た れ 、 職 員 が 持 て る 力 を 十 分 に 発 揮 す る こ と により、区民に高い価値を提供する体制を整えます。 職 員 の 特 性 や 専 門 性 を 踏 ま え た 人 材 育 成 を 図 り 、個 人 の キ ャ リ ア 形 成 に 着 目 した人事管理を強化します。 ③コンプライアンスの推進 (担当:経営室 行政監理分野) 職 員 の コ ン プ ラ イ ア ン ス 意 識 を 一 層 高 め る た め 、区 や 他 自 治 体 で 発 生 し た 事 件・事故とその対応を踏まえた研修や意識調査を工夫して実施します。 随 時「 コ ン プ ラ イ ア ン ス ガ イ ド ブ ッ ク 」を 見 直 す と と も に 、さ ま ざ ま な 機 会 を 通 じ て 職 員 に そ の 周 知 を 徹 底 し 、内 容 の 理 解 と マ ネ ジ メ ン ト へ の 活 用 を 図 り ます。 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○女性のキャリア 形成支援計画策定 ○コンプライアン 推進 スガイドブックの 見 直 し・職 員 へ の 周 知徹底 257 ステップ 4 イ 確かな行財政運営 (1) 目 標 と す る 姿 施 策 展 開 を 支 え る 財 務 規 律 を 根 幹 と し 、 財 政 分 析 、 PDCA サ イ ク ル に よ る 区 政運営の実施等により持続可能な、行財政運営を実施しています。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 公債費負担 起債活用の計画性を示す 比率(中野 ため 区方式) 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 8.2 10% 10% ( 26 年 度 ) 程度を上限 程度を上限 (3) お も な 取 り 組 み ①施策展開を支える財政運営 (担当:政策室 予算分野) 10 年 間 の 一 般 財 源 を 見 通 し 、 中 野 区 の 「 基 準 と な る 一 般 財 源 規 模 」 に 基 づ いた財政計画を示します。 「 基 準 と な る 一 般 財 源 規 模 」を 一 定 に 保 ち 、安 定 し た 財 政 運 営 を 行 う た め に 、 財 政 調 整 基 金 の 繰 入 や 積 立 に よ る 財 源 調 整 を 行 う と と も に 、一 般 財 源 充 当 事 業 費が計画の範囲内となる予算編成を行い、これを財務規律の根幹とします。 ② 公 会 計 改 革 *等 財 務 管 理 推 進 、 財 政 分 析 強 化 (担当:経営室 行政監理分野) コ ス ト 意 識 を 持 ち な が ら 業 務 改 善 に 取 り 組 み 、区 民 の 視 点 に 立 っ た 高 い 付 加 価値を生み出すため、複式簿記・発生主義会計の取組を推進します。 258 総 務 省 か ら 示 さ れ た 新 た な 統 一 的 基 準 に 則 し た 事 業 別・施 設 別 等 の 財 務 書 類 を作成し、財務情報を区政経営に有効に活用します。 ③顧客志向で不断に改善を図る行政運営 (担当:政策室 企画分野、業務改善分野、経営室 行政監理分野) PDCA サ イ ク ル を 区 政 運 営 の 基 本 と し 、 行 政 評 価 の 方 法 へ の 発 生 主 義 会 計 に よ る 財 務 情 報 の 取 り 入 れ 等 、各 段 階 の し く み や サ イ ク ル と し て の 連 携 の あ り 方 の 工 夫 を 図 り 、常 に 区 民 に と っ て の 価 値 を 考 え 、事 業 を 改 善 し 、持 続 可 能 で 満 足度の高い行政運営を行います。 ④民間等が行う公共サービスの展開の推進と質の確保 (担当:政策室 業務改善分野) 民 間 事 業 者 へ 委 託 可 能 な も の に つ い て は 、積 極 的 に 民 間 へ の 開 放 を 推 進 し ま す 。ま た 、民 営 化 し た 公 共 サ ー ビ ス の 質 の 確 保 、安 定 供 給 の 仕 組 み を 整 え ま す 。 施 設 の 管 理・運 営 や 開 設 に 当 た っ て は 、民 営 化 や 指 定 管 理 者 制 度 の 導 入 、PPP * など、最も効果的・効率的な手法により民間活力の活用を推進します。 259 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○総務省の新たな ○新たな統一基準 ○財務情報の区政 統一的基準による による財務諸表類 経営への有効活用 財務書類の作成や の 作 成・分 析 に 係 る モデル確立 複式簿記の導入に 検証・見直し ステップ 4 向けた方針・ルー ル・活 用 策 等 の 検 討 ○新たな統一的基 ○行政評価におけ ○行政評価におけ 準による財務書類 る発生主義会計に る発生主義会計に (財政白書)の作 よる財務情報の活 おける財務情報の 成 、事 業 別・施 設 別 用検討 活用 のコスト分析実施 260 ウ 新しい時代にふさわしい新区役所整備 (1) 目 標 と す る 姿 新しい政策を作りだしていく区政の中心であり、区民が主体的に区政運営 に 参 加 し 、区 と 協 働 し て い く た め の 拠 点 と し て 、区 民 が 訪 れ や す く 親 し み や す い区役所が実現しています。 誰 も が 不 自 由 な く 手 続 や 相 談 な ど の サ ー ビ ス が 受 け ら れ る よ う 、わ か り 易 く 利用しやすい区役所が実現しています。 災害対応能力、自立性、事業継続性の高い区役所が整備され、区民の安心、 安全が守られています。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 新区役所整 新たなサービス展開を図 備 る基盤の整備について示 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 - 整備 竣工 ( 33 年 度 ) すため (3) お も な 取 り 組 み ①区民サービスの向上 (担当:経営室 経営分野、政策室 区民サービス管理部 業務改善分野、 情報システム分野) 複数の手続をワンストップで取り扱う総合窓口の設置やユニバーサルデザ イ ン *の 考 え 方 を 導 入 し 、 来 庁 す る す べ て の 区 民 が 不 自 由 な く 快 適 に サ ー ビ ス が受けられる区役所を整備します。 261 ②区民活動の推進 (担当:経営室 経営分野、地域支えあい推進室 地域活動分野) 区 内 の あ ら ゆ る 情 報 を 収 集・分 析・活 用 し 、新 し い 政 策 を 作 り 出 し て い く 区 政 の 中 心 で あ る と と も に 、区 民 が 主 体 的 に 区 政 運 営 に 参 加 し 、区 と 協 働 し て い くための拠点としての区役所を整備します。 ③行政機能の強化等 (担当:経営室 経営分野) 災 害 対 策 本 部 機 能 の 充 実 な ど に よ り 、災 害 対 応 能 力 、自 立 性・事 業 継 続 性 の 高い区役所を整備します。 職 員 の 創 造 性 を 引 出 し 、質 が 高 く 効 率 的 で 、セ キ ュ リ テ ィ に も 配 慮 し た 区 民 満足度の高い行政サービスを提供できる区役所を整備します。 自 然 エ ネ ル ギ ー の 有 効 利 用 、高 効 率 な 設 備 機 器 の 積 極 的 な 採 用 な ど 、環 境 負 荷を低減した区役所を目指します。 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○整備基本計画の ○実施設計 ○整備工事 策定 ○整備工事 ○新しい区役所の ステップ 4 竣工 ○基本設計 ○総合窓口システ ○総合窓口システ ○総合窓口システ ム検討 ム構築 ム導入 ○アウトリーチ型 ○構築 ○運用 サ ー ビ ス *等 を 可 能 とする安全性の高 いシステム基盤の 検討 262 推進 エ 将来を見据えた施策展開を実現する公共施設の整備・運営 (1) 目 標 と す る 姿 将来を見据えた施策展開を実現するとともに、長期的な視野に基づく施設 管 理 を 推 進 し 、誰 も が 長 く 親 し み 利 用 で き る 区 有 施 設 を 整 備 、運 営 し て い ま す 。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 施設更新の 築 60 年 を 越 え 、 施 設 更 新 進捗率 が必要な施設及び学校再 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 - 50% 100% 編計画による更新を進め、 区民サービスの向上を図 るため (3) お も な 取 り 組 み ①長期的な視点に基づく施設管理の推進 (担当:政策室 企画分野、経営室 施設分野) 長 期 的 な 視 点 に 基 づ く 区 有 施 設 管 理 の 方 針 で あ る 公 共 施 設 総 合 管 理 計 画 *に 基づき施設管理を進めます。 持 続 可 能 な 財 政 運 営 を 確 保 し つ つ 、老 朽 化 し た 施 設 の 更 新 を 進 め 、区 民 サ ー ビ ス の 向 上 を 実 現 す る た め に 、 施 設 サ ー ビ ス の 民 間 移 行 や PPP * 等 の 整 備 手 法 の 導 入 検 討 、 施 設 更 新 等 の 際 の 、 施 設 の 複 合 化 、 ラ イ フ サ イ ク ル コ ス ト *を 意 識 し た 更 新 手 法 の 選 択 等 、検 討 す べ き 視 点 を 定 め 、区 有 施 設 の 効 率 化 、適 正 配 置などを計画的に推進します。 ま た 、土 地 、建 物 等 の 資 産 の 有 効 活 用 を 図 り 、施 設 更 新 の た め の 財 源 を 確 保 263 します。 ②誰もが利用しやすく持続可能な区有施設の整備 (担当:経営室 施設分野) 区 有 施 設 に つ い て 、 ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *の 視 点 を 意 識 し た 必 要 な バ リ ア フ リ ー 化 、 省 エ ネ ル ギ ー ・ 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー *の 導 入 、 緑 化 の 推 進 等 の 施 策 を展開し、誰もが利用しやすく持続可能な施設整備を行います。 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○区有施設のバリ アフリー化の推進 ○区有施設の設備 改修に伴う照明器 推進 具 の LED 化 の 推 進 ○区有施設等の緑 化推進 264 ステップ 4 オ 危機管理の強化 (1) 目 標 と す る 姿 危機からの未然防止、危機発生時の被害を最小限に食い止める対策の推進 により安心・安全な暮らしが実現しています。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 平 成 27 年 平 成 32 年 度 度 実績 目標値 70% 85% 指標とする理由 職員のリス 組織としてのリスク管 ク管理・危 理・危 機 管 理 力 の 向 上 を 示 機管理に関 すため する正しい 平 成 37 年 度 目標値 100% 理解・行動 率 (3) お も な 取 り 組 み ①情報セキュリティの強化 (担当:政策室 業務改善分野、区民サービス管理部 情報システム分野) サ ー バ 、端 末 、ネ ッ ト ワ ー ク 等 の 機 器 に 関 す る セ キ ュ リ テ ィ 対 策 を 強 化 し ま す。 情 報 セ キ ュ リ テ ィ マ ネ ジ メ ン ト 体 制 を 確 立 し 、 ISMS 認 証 を 取 得 し ま す 。 情 報 資 産 の 適 正 な 運 用 管 理 を よ り 強 化 し 、情 報 漏 え い な ど の リ ス ク を 軽 減 す る こ とで、区政への区民の信頼性を高めます。 ま た 、専 門 的 な 知 識 を 持 つ 職 員 の 育 成 を 図 る と と も に 、職 員 、委 託 事 業 者 に 265 対 し 、不 正 ア ク セ ス や 情 報 漏 え い 等 に 関 す る セ キ ュ リ テ ィ 研 修 を 実 施 す る な ど 、 職員等の情報安全に関する体制の強化とスキルの向上を図ります。 ②危機管理体制の実効性の向上 (担当:経営室 行政監理分野、健康福祉部 都市基盤部 保健予防分野、 防災・都市安全分野) 国 民 保 護 法 関 連 訓 練 、災 害 図 上 訓 練 、健 康 危 機 管 理 図 上 訓 練 、BCP 図 上 訓 練 、 緊 急 対 応 訓 練・研 修 実 施 に よ る 、組 織 と し て の リ ス ク 管 理・危 機 管 理 力 の 向 上 を図ります。 ③業務継続力の向上 (担当:経営室 行政監理分野、健康福祉部 都市基盤部 保健予防分野、 防災・都市安全分野) 危 機 発 生 時 に 、区 と し て 実 施 す べ き「 非 常 時 優 先 業 務 」を な る べ く 中 断 さ せ ず 、中 断 し た 場 合 に お い て も 、で き う る 限 り 早 期 に 復 旧 す る た め に 必 要 な 取 組 を 定 め る「 中 野 区 政 の BCP」に つ い て 、継 続 的 な 改 善 に よ り 、非 常 時 に お け る 業務継続力の向上を図ります。 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○情報システム機 器に関するセキュ リティ対策の強化 ○情報セキュリテ 推進 ィマネジメントシ ス テ ム( ISMS)の 認 証の取得 266 ステップ 4 ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ○国民保護法関連 訓練・災害図上訓 練・健 康 危 機 管 理 図 上 訓 練・BCP 図 上 訓 推進 練の実施 ○「中野区政の BCP」 見 直 し 267 ステップ 4 戦略Ⅷ 持続可能な行政運営戦略 Ⅷ-4 (ともに築くなかの) 連携都市との相互発展に向けた豊かな交流 《10年後のまちの姿》 「 連 携 都 市 と の 相 互 発 展 に 向 け た 豊 か な 交 流 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後のまちの姿は、次のとおりです。 ○ 連携都市との間の観光・体験、経済等の交流が活発化して、長期滞在 や 二 地 域 居 住 *な ど が 行 わ れ て い ま す 。 《現状と課題》 少 子 高 齢 化 、人 口 減 少 に よ る 地 域 経 済 や 人 々 の 暮 ら し へ の 影 響 は 、都 市・地 方 と も に 共 通 の 課 題 で す 。都 市 と 地 方 、そ れ ぞ れ の 強 み を 活 か し 、弱 み を 補 う Win-Win の 関 係 に よ る 相 互 発 展 を め ざ す こ と が 必 要 で す 。 中 野 区 は 高 い 交 通 の 利 便 性 は あ り ま す が 、密 集 し た 市 街 地 を 持 つ 過 密 都 市 と い う 性 格 も 踏 ま え 、都 市 の 住 民 と し て 、快 適 で 便 利 な 生 活 を 楽 し み つ つ も 、自 然 や ゆ と り に あ ふ れ た 生 活 を 望 む な ど 、 そ れ ぞ れ の ラ イ フ ス タ イ ル *や 嗜 好 に あわせた多様な暮らし方、生活の幅も求められています。 区 は 、こ れ ま で も 、な か の 里・ま ち 連 携 事 業 * 、交 流 連 携 協 定 、被 災 地 派 遣 ・ 復 興 支 援 等 に よ り 、観 光・体 験 、経 済 交 流 や 環 境 に 係 る 交 流 等 を 様 々 な 主 体 に よ り 進 め て き ま し た 。そ れ ら を よ り 拡 充 し て い く と と も に 、連 携 自 治 体 と の 間 で 、長 期 滞 在 や 二 地 域 居 住 * 等 の 多 様 な ラ イ フ ス タ イ ル * を 実 現 し て い く 必 要 が あります。 《施策の方向》 ア 連携都市との相互発展に向けた交流 268 ア 連携都市との相互発展に向けた交流 (1) 目 標 と す る 姿 連携自治体との産業・商業団体や、地域団体、教育機関、住民など、様々 な 主 体 の 参 画 に よ る 連 携 強 化 、区 内 で 行 う 物 産 展 開 催 や 観 光・体 験 交 流 事 業 を 通 し て 、自 治 体 間 の 交 流 の 枠 を 超 え た 住 民 同 士 の 交 流 や 生 き が い の 創 出 、民 間 活 力 を 活 用 し た さ ま ざ ま な 事 業 が 推 進 さ れ て い る と と も に 、長 期 滞 在 や 二 地 域 居 住 *が 促 進 さ れ 、 双 方 の 生 活 の 質 が 向 上 し て い ま す 。 (2) 成 果 指 標 と 目 標 値 成果指標 指標とする理由 なかの里・ 交 流 事 業 数 が 、交 流 状 況 を まち連携事 表していると考えられる 業*に おけ ため る交流事業 平 成 27 年 度 平 成 32 年 度 平 成 37 年 度 実績 目標値 目標値 60 事 業 70 事 業 53 事 業 ( 26 年 度 ) 数 (3) お も な 取 り 組 み ① 観光・体験、経済、環境交流事業の展開 (担当:都市政策推進室 都市観光・地域活性化分野 環境部 地球温暖化対策分野) 自 治 体 間 の 交 流 の 枠 を 超 え た 、住 民 同 士 の 交 流 や 生 き が い の 創 出 、民 間 活 力 を 活 用 し た さ ま ざ ま な 事 業 の 推 進 を 目 指 す た め 、連 携 自 治 体 と の 産 業・商 業 団 体 や 、地 域 団 体 、教 育 機 関 、住 民 な ど 、様 々 な 主 体 の 参 画 に よ る 連 携 強 化 を 図 っていきます。 環境交流としては、森林資源を保有する自治体と連携して森林整備を行い、 こ の 活 動 で 得 ら れ た CO 2 吸 収 価 値 に よ り 、 カ ー ボ ン ・ オ フ セ ッ ト * を 行 っ て い 269 きます。 ② 新しい暮らし方の推進 (担当:政策室 企画分野、都市政策推進室 都市観光・地域活性化分野) 様 々 な 地 域 と の 新 た な 連 携 を 通 じ た 相 互 発 展 の 関 係 づ く り を 進 め 、東 京 を 含 め た 各 地 域 の 活 性 化 に 貢 献 す る と と も に 、人 的 な 交 流 を 踏 ま え た 、ラ イ フ ス テ ー ジ *や ス タ イ ル に 応 じ た 新 た な 暮 ら し 形 成 の 選 択 肢 と し て 、 長 期 滞 在 や 二 地 域居住等の推進を図ります。 実現へのステップ ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 ○連携都市との交 流事業の推進 推進 ○連携自治体との ○ 長 期 滞 在 、二 地 域 長 期 滞 在 、二 地 域 居 居 住 *に 関 す る 取 組 住 *に 関 す る 意 見 交 推進 換・取組検討 270
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