「戦略5 地域見守り・支えあい戦略」(PDF形式:483KB)

戦略Ⅴ 地域見守り・支えあい戦略
(手をつなぐなかの)
Ⅴ-1 見守り・支えあいが広がるまち
《10年後のまちの姿》
「 見 守 り・支 え あ い が 広 が る ま ち 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後 の ま ち の
姿は、次のとおりです。
○
町 会・自 治 会 は 、地 域 で の 課 題 を 解 決 す る た め 、地 域 活 動 の 中 核 と し て 、
他の公益団体との連携を深めています。
○
近隣関係を軸とした地域での支えあい活動が広がり、多くの人が担い手
となっています。
○
地縁団体以外にも、専門的な領域での活動が成熟し、多くの区民が参加
し、様々な取組が活性化しています。
○
区民活動センターは、区民の意思に基づいて運営される地域自治の拠点
として機能しています。
○
町会・自治会、大学、NPO、民間企業等の広範な連携が行われ、地域
活動や公益活動が活性化しています。
《現状と課題》
区 民 活 動 セ ン タ ー で の 町 会・自 治 会 を 中 心 と し た 運 営 委 員 会 に よ る 運 営 が 軌
道 に 乗 り 、活 発 な 話 し 合 い を 通 じ て 、地 域 の 特 性 を 踏 ま え た 事 業 、広 報 等 が 行
わ れ る よ う に な り 、地 域 の 公 益 団 体 間 の 連 携 も 深 ま り つ つ あ り ま す が 、地 域 の
中での認識度、住民の積極的な関与については、一部にとどまっています。
各 地 域 で は 、見 守 り 対 象 者 名 簿 を 活 用 し た 見 守 り・支 え あ い 活 動 が 進 み 、地
域 の 支 え あ い の 機 運 は 確 実 に 高 ま っ て き て い ま す が 、支 え あ い 活 動 の 担 い 手 は 、
ま だ ま だ 不 足 し て い ま す 。町 会・自 治 会 等 、様 々 な 活 動 の 担 い 手 と 連 携 を 図 り 、
地 域 の 包 括 的 な 支 え あ い ネ ッ ト ワ ー ク 体 制 を 築 く 必 要 が あ り ま す 。ま た 、様 々
な 関 心 や 状 況 に 応 じ て 参 加 で き る 、専 門 性 重 視 の 活 動 ス タ イ ル や 機 会 の 充 実 が
求められています。
170
地 域 活 動 や 公 益 活 動 を 行 う 区 民 団 体 の 中 に は 、活 動 の 担 い 手 の 高 齢 化 や 固 定
化 な ど の 課 題 を 抱 え る 団 体 が 少 な く あ り ま せ ん 。課 題 の 自 主 的 な 解 決 に 取 り 組
む た め 、町 会・自 治 会 な ど の 公 益 活 動 を 行 う 団 体 の 組 織 力 強 化 や 地 域 力 向 上 が
必要となっています。
ま た 、少 子 高 齢 化 の 進 展 な ど の 社 会 情 勢 の 変 化 に 伴 い 、区 民 が 安 心 し て 暮 ら
し 続 け る こ と の で き る 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 が 求 め ら れ て お り 、住 民 主
体の活動等による多様な支援サービスが提供される地域づくりの必要性が高
まっています。
《施策の方向》
ア
地域課題を自ら解決する活動の推進
イ
見守り・支えあい活動の拡充
171
ア
地域課題を自ら解決する活動の推進
(1) 目 標 と す る 姿
地 域 活 動 の 核 で あ る 町 会・自 治 会 は 、多 く 人 の 参 加 を 得 て 、地 縁 団 体 と し て
の 長 い 活 動 の 経 験 を 踏 ま え つ つ 、他 の 公 益 活 動 団 体 等 と の 連 携 に よ り 、地 域 で
の課題に積極的に対応しています。
ま た 、地 域 の 課 題 解 決 に 向 け た 活 動 の 拠 点 で あ る 区 民 活 動 セ ン タ ー で は 、運
営委員会が、自主的かつ主体的な取組を促進しています。
そ れ ら の 活 動 や 区 の 様 々 な 情 報 提 供 や コ ー デ ィ ネ ー ト 活 動 を 通 し て 、一 人 ひ
と り の 区 民 は 、 そ の ラ イ フ ス テ ー ジ *や 関 心 に 応 じ て 、 地 域 活 動 や 公 益 活 動 な
どへの参加を増やしています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
地域の活動
地域活動等への参加状況を
に参加した
表すため
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
27%
35%
55%
560 人
590 人
区民の割合
ボランティ
公益活動への参加・育成・
ア登録者数
連携等の基盤整備の有効性
531 人
や進捗状況には、登録者数
( 26 年 度 )
の増加が目安となるため
(3) お も な 取 り 組 み
① 町会・自治会への加入促進等、地域への参加や担い手育成の推進
(担当:地域支えあい推進室 地域活動推進分野)
地 域 で の 活 動 の 核 で あ る 町 会・自 治 会 へ の 加 入 の 促 進 や 役 員 等 活 動 の 担 い 手
を 増 加 さ せ る た め 、現 在 行 っ て い る 転 入 時 の 町 会・自 治 会 の 紹 介 等 の ほ か 、ホ
172
ー ム ペ ー ジ や デ ジ タ ル サ イ ネ ー ジ *等 の 媒 体 を 通 じ て の 町 会 ・ 自 治 会 活 動 の 広
報 の 拡 充 や 、SNS * 等 を 活 用 し た 大 学 生 等 の 若 年 層 の 町 会・自 治 会 の イ ベ ン ト へ
の参加などを推進していきます。
ま た 、地 域 で の 課 題 解 決 に 向 け て 期 待 さ れ る 、住 民 の 役 割 、担 い 手 の 発 掘 ・
育成、区の果たすべき役割等を位置付ける条例制定を検討します。
② 地域での課題を解決する活動の充実支援
(担当:地域支えあい推進室 地域活動推進分野)
地 域 で の 課 題 を 解 決 す る 場 で あ る 区 民 活 動 セ ン タ ー 運 営 委 員 会 *に つ い て は 、
町 会・自 治 会 を 核 と し て 、自 主 的 な 運 営 が な さ れ 、地 域 の 実 情 に 応 じ て 、様 々
な事業等を実施しています。
そ の 活 動 が 、よ り 円 滑 か つ 効 果 的 に 行 わ れ る よ う 、事 務 局 職 員 へ の 研 修 や 制
度 の 見 直 し 等 を 行 な い 、 取 組 の 充 実 や 地 域 団 体 、 NPO、 民 間 事 業 者 等 と コ ー
ディネートする力の向上など、必要な支援を充実していきます。
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○転入時の加入促
進等の充実
○運営委員会の取
○コミュニティソ
組 み 成 果 の 整 理・応
ー シ ャ ル ワ ー ク *機
用 普 及( 振 返 り 研 修
能 の 強 化 支 援( 研 修
の継続)
の導入等)
推進
○運営委員会事務
○見直しに基づく
局体制拡充等のた
対 策 の 実 施( 任 意 実
めの見直し
施)
○南中野区民活動
○東中野区民活動
○鍋横区民活動セ
センター移転整備
センター移転整備
ン タ ー 移 転 整 備( 本
(東中野小跡)
町4-44)
○昭和区民活動セ
○鷺宮区民活動セ
ンター建替整備
ン タ ー 移 転 整 備( 鷺
宮小跡)
173
イ
見守り・支えあい活動の拡充
(1) 目 標 と す る 姿
地 域 に お い て 見 守 り が 必 要 な 人 に つ い て は 、近 隣 に よ る 見 守 り や 緊 急 通 報 シ
ス テ ム 等 を は じ め と す る ツ ー ル の 活 用 に よ り 、 24 時 間 安 心 し て 暮 ら す こ と が
出来ています。
ま た 、身 近 な 場 所 に 、集 い・交 流 の 場 が 増 加 し 、人 と の ふ れ あ い が 担 保 さ れ 、
疎外感や孤独感が減少しています。
さ ら に 、生 活 支 援 を は じ め と す る 公 益 活 動 が 増 加 す る こ と に よ り 、日 常 生 活
への支援の選択肢が増加しています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
地域住民相
見守りや支えあい活動をし
互で見守り
ている割合は、地域での当
や支えあい
該活動の状況の目安となる
の活動をし
ため
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
27.7%
30%
50%
78%
80%
ている割合
いざという
いざという時に地域に頼れ
時に地域に
る人がいる率により、地域
74%
頼れる人が
との結びつきの割合が把握
( 26 年 度 )
いる割合
できるため
(3) お も な 取 り 組 み
① 要支援者の見守り等の強化
(担当:地域支えあい推進室 地域活動推進分野)
地 域 で 見 守 り の 必 要 な 人 に は 、町 会・自 治 会 等 に よ る 近 隣 の 見 守 り 活 動 に 加
え 、緊 急 通 報 シ ス テ ム の 利 用 者 の 拡 大 や ス マ ー ト フ ォ ン や ケ ー ブ ル テ レ ビ 等 の
174
双 方 向 性 を 活 用 し た 24 時 間 の 見 守 り に よ り 、よ り 安 心 し て 暮 ら せ る よ う に し
ていきます。
ま た 、緊 急 通 報 へ の 対 応 の た め の 区 役 所 内 の 夜 間・休 日 の 体 制 を 強 化 し 、迅
速 な 対 応 を 図 る と と も に 、緊 急 時 の 近 隣 協 力 者 を 増 や し 、人 的 な 対 応 の 増 加 を
図ります。
さ ら に 、 災 害 時 の 避 難 行 動 要 支 援 者 の 個 別 避 難 支 援 計 画 *を 作 成 し 、 支 援 者
の 拡 充 を 図 り ま す 。ま た 、避 難 支 援 計 画 と 見 守 り 対 象 者 名 簿 を 活 用 し た 支 援 の
あり方を整理し、見守り・支えあい活動の拡充を図ります。
② 身近な支えあい拠点の整備支援
(担当:地域支えあい推進室 地域活動推進分野)
高 齢 者 の 外 出 や 交 流 を 促 進 し 、他 者 と の 関 係 づ く り 等 を 通 し て 、孤 立 化 や 情
報 の 不 足 を 防 ぐ た め 、高 齢 者 等 が 気 軽 に 参 加 で き る 事 業 を 増 加 さ せ て い き ま す 。
③ 支えあい活動や公益活動の拡充
(担当:地域支えあい推進室 地域活動推進分野)
近 隣 に よ る 日 常 的 な 支 援 の 拡 大 の た め 、町 会・自 治 会 等 の 支 え あ い 活 動 団 体
への呼びかけ、事例周知等の支援等を行っていきます。
また、定期的な安否確認、入院時の対応支援、死後の手続支援などを行う、
一人暮らしや身寄りのない高齢者等の生活を支えるためのサービス提供の充
実 を 図 る た め 、担 い 手 と な る 活 動 者 、活 動 団 体 の 掘 り 起 し 、育 成 等 を 行 い ま す 。
さ ら に 、地 域 で 安 心 し て 住 み 続 け る た め の 、日 常 生 活 を 支 え る 公 益 活 動 を 増
加させるための支援を行います。
175
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○緊急通報システ
○スマートフォン
○スマートフォン
ム利用者の拡大
等を活用した緊急
等を活用した緊急
通報システムの検
通報システムの実
討
施
ステップ 4
○緊急時の近隣協
力者の増加
○要支援者災害時
○見守り対象者名
○ 平 常 時・災 害 時 を
避難支援計画の作
簿と要支援者名簿
一貫した地域の支
成と名簿への記録
を活用した支えあ
えあい活動の進展
い活動の支援のあ
り方整備
○生活支援サービ
○生活支援サービ
スの充実
スの推進
176
推進
戦略Ⅴ 地域見守り・支えあい戦略
Ⅴ-2
(手をつなぐなかの)
様々な活動の連携によって守られる暮らし
《10年後のまちの姿》
「 様 々 な 活 動 の 連 携 に よ っ て 守 ら れ る 暮 ら し 」 と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年
後のまちの姿は、次のとおりです。
○
身 近 な 地 域 の 中 で の 見 守 り・支 え あ い 活 動 に よ っ て 支 援 が 必 要 な 人 は 、
適切な相談・支援を受けています。
○
認 知 症 な ど へ の 理 解 が 深 ま り 、 生 活 支 援 の サ ー ビ ス や 成 年 後 見 制 度 *や
近隣の支えあいにより、区民は自らの選択による意向を尊重され、地域
生活を続けています。
○
町会・自治会などの地域の活動団体や、民生児童委員、社会福祉協議
会、NPO、ボランティア団体、民間事業者や医療機関などが連携し、
見守り、医療・福祉・介護の支援、健康づくり・予防、住まいなどを一
貫して総合的にサポートする体制が整い、活発に活動が展開されていま
す。
○
医療・福祉・介護・権利擁護・生活支援などの多様なサービスについ
ては、必要とされる量が確保されるとともに、包括ケアの担い手の確保
と多様で質の高いサービスが提供されています。
《現状と課題》
誰 も が 住 み 慣 れ た 地 域 や 自 ら が 望 む 場 で の 暮 ら し を 続 け て い く た め に 、医 療 、
介 護 、介 護 予 防 、住 ま い な ど の 支 援 が 包 括 的 に 提 供 さ れ る こ と が 必 要 で す 。ま
た 、地 域 で は 、ひ と り 暮 ら し や 高 齢 者 の み の 世 帯 が 多 く 暮 ら し て い ま す が 、近
所 の 気 付 き に よ る 見 守 り や 様 々 な 機 関 の 連 携 に よ り 、支 援 を 必 要 と す る 人 が 把
握 さ れ 、早 期 に 支 援 に つ な が る こ と が 重 要 で す 。す こ や か 福 祉 セ ン タ ー は 、子
ど も か ら 高 齢 者 、障 害 者 の 地 域 の ワ ン ス ト ッ プ の 総 合 相 談 支 援 拠 点 と し て 、地
177
域 包 括 支 援 セ ン タ ー * 、障 害 者 相 談 支 援 事 業 所 * と の 連 携 を 密 に し な が ら 、地 域
の関係機関や活動団体が連携した相談支援体制の整備を進める中心的な役割
を発揮していくことが求められています。
高 齢 者 の 増 加 と と も に 、 認 知 症 *の 人 も 増 え 、 問 題 行 動 へ の 対 応 に 苦 慮 し た
り 、金 銭 管 理 な ど 日 常 生 活 に 困 難 が 生 じ る ケ ー ス が み ら れ ま す 。個 人 の 権 利 が
ま も ら れ 、尊 厳 あ る 生 活 を 続 け る た め に 、適 切 な 医 療 や ケ ア と と も に 、生 活 支
援 の サ ー ビ ス や 成 年 後 見 制 度 *な ど の 支 援 、 周 囲 の 地 域 住 民 の 理 解 促 進 も 課 題
となっています。
《施策の方向》
ア
地 域 包 括 ケ ア 体 制 *の 構 築
イ
地域での生活を支える多様で質の高いサービスの提供
178
ア
地 域 包 括 ケ ア 体 制 *の 構 築
(1) 目 標 と す る 姿
近 隣 に よ る 見 守 り や 日 常 生 活 支 援 等 の 支 え あ い 活 動 の 推 進 に よ っ て 、区 民 は
地域の中で孤立せず、必要な支援につながり安心して暮らしています。
ま た 、 地 域 で は 障 害 や 認 知 症 *な ど へ の 理 解 が 進 み 、 本 人 、 家 族 を 地 域 で 支
え る 取 組 が 進 め ら れ て い ま す 。 さ ら に 成 年 後 見 制 度 *等 の 普 及 啓 発 と 利 用 促 進
や 虐 待 防 止 の 対 応 の 適 切 な 実 施 な ど に よ り 、支 援 が 必 要 な 人 と そ の 家 族 の 権 利
がまもられています。
子 ど も か ら 高 齢 者 ま で 、 あ ら ゆ る 人 が ラ イ フ ス テ ー ジ *に 応 じ 、 切 れ 目 な く
一 貫 し た 相 談 や 支 援 を 受 け ら れ 、様 々 な 機 関 な ど の 連 携 に よ っ て 、包 括 的 な サ
ー ビ ス や 支 援 が 一 体 的 に 提 供 さ れ 、住 み 慣 れ た 地 域 で 自 立 し た 生 活 を 続 け る こ
とができています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
地域住民相
地域での支えあい活動等の
互で見守り
推進度合いを示すため。
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
27.7%
30%
50%
54%
56%
や支えあい
の活動をし
ている割合
介護サービ
包括的なサービスの提供に
スを利用し
より必要とされる支援が受
ていてケア
けられていることを示すた
プランにつ
め。
いて「不満
46.7%
( 26 年 度 )
な 点 は な
い」人の割
合
179
成果指標
指標とする理由
成年後見制
高齢者等の権利擁護への理
度*を知っ
解が進んでいることを示す
ている人の
ため。
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
45.6%
70%
75%
割合
(3) お も な 取 り 組 み
① 相談・コーディネート機能の充実
(担当:地域支えあい推進室
地域活動推進分野)
ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみ世帯などが孤立せず生活を送れるため
に は 適 切 な 支 援 が 必 要 と な り ま す 。相 談 支 援 専 門 機 関 で あ る 地 域 包 括 支 援 セ ン
タ ー *、 障 害 者 相 談 支 援 事 業 所 *の 機 能 を 強 化 し 、 支 援 が 必 要 な 人 の 早 期 発 見 、
ワ ン ス ト ッ プ に よ る 総 合 相 談 、訪 問 等 ア ウ ト リ ー チ に よ る 支 援 を 行 う 体 制 を 整
備していきます。
② 医療と介護等の連携体制の推進
( 担 当:地 域 支 え あ い 推 進 室
地 域 活 動 推 進 分 野 、健 康 福 祉 部
福祉推進分野)
す こ や か 福 祉 セ ン タ ー が 中 心 と な り 、地 域 の ネ ッ ト ワ ー ク づ く り 、ケ ア 会 議
の 運 用 、 支 援 の 充 実 を 進 め て い き ま す 。「 す こ や か 地 域 ケ ア 会 議 」 及 び 「 中 野
区 地 域 包 括 ケ ア 推 進 会 議 」を 通 じ た 、地 域 課 題 の 発 見・解 決 、地 域 の ネ ッ ト ワ
ークの構築・連携強化、人材など地域資源の開発等を進めます。
医 療 と 介 護 の 連 携 の 強 化 の た め 、 在 宅 医 療 介 護 連 携 推 進 協 議 会 *、 地 域 ケ ア
会議と連携して在宅療養体制の整備を進めます。
さ ら に 、連 携 推 進・情 報 共 有 の た め 、SNS * 等 を 活 用 し た 情 報 共 有 の 仕 組 み を
構築します。
180
③ 認 知 症 *高 齢 者 等 に や さ し い 地 域 づ く り の 推 進
(担当:健康福祉部
地域支えあい推進室
福祉推進分野
地域活動推進分野ほか)
住 み 慣 れ た 地 域 で 安 心 し て 暮 ら し 続 け る こ と が で き る よ う 、認 知 症 サ ポ ー タ
ー * を 増 や し 、認 知 症 * 高 齢 者 を 理 解 し 近 隣 で 見 守 る た め の 地 域 づ く り を 推 進 し
ます。
早 期 受 診 や 予 防 を 啓 発 す る と と も に 、 地 域 の 相 談 窓 口 等 に お け る 認 知 症 *対
応能力を向上させます。
訪 問 等 に よ り 早 期 に 兆 候 の あ る 高 齢 者 を 把 握 し 、専 門 機 関 や 専 門 医 等 と 連 携
を図りながら、適切な支援につなげます。また、認知症初期集中支援チーム*
を設置するなど、困難事例への対応を強化していきます。
④ 権利擁護、虐待防止の推進
(担当:健康福祉部
福祉推進分野、地域支えあい推進室
地域ケア分野)
高 齢 者 や 障 害 者 等 の 安 心 し た 在 宅 生 活 の 継 続 の た め 、保 健 福 祉 サ ー ビ ス 利 用
の 相 談 を 進 め 、 成 年 後 見 セ ン タ ー を 中 心 と し た 成 年 後 見 制 度 *の 普 及 啓 発 と 利
用 の 促 進 を 図 り 、財 産 管 理 等 に 困 難 ま た は 不 安 の あ る 高 齢 者 等 に 対 し て は 、金
銭管理等の支援を行います。
ま た 、高 齢 者 や 障 害 者 等 へ の 虐 待 防 止 に つ い て は 、関 係 機 関 と 連 携 し た 、適
切 な 対 応 を 実 施 し ま す 。権 利 擁 護 に つ い て の 理 解 促 進 と 虐 待 防 止 の 意 識 づ く り
の た め 、 啓 発 事 業 を 実 施 し ま す 。 専 門 的 な 介 護 相 談 や レ ス パ イ ト *な ど 家 族 へ
の支援の充実も合わせて進めていきます。
181
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
〇地域の包括ケア
〇地域の包括ケア
〇地域の包括ケア
体 制 の 構 築( 相 談 ネ
体制の推進
体制の充実
ステップ 4
ットワークの構築、
在宅療養体制の構
築 、情 報 共 有 の 仕 組
みの整備等)
○ 成 年 後 見 制 度 *等
○ 成 年 後 見 制 度 *等
の普及
の推進
推進
○虐待防止関係機
関と連携対応推進
〇南部すこやか福
○北部すこやか福
○鷺宮すこやか福
祉センターの移転
祉センターの移転
祉センターの移転
整 備( 中 野 富 士 見 中
整備(沼袋小跡)
整備(鷺宮小跡)
跡)
182
イ
地域での生活を支える多様で質の高いサービスの提供
(1) 目 標 と す る 姿
多 様 な 主 体 に よ り 様 々 な サ ー ビ ス が 供 給 さ れ 、 自 ら の ラ イ フ ス タ イ ル *に あ
ったサービスを主体的に選択できています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
不足感のあ
不足感のあるサービスの減
るサービス
少はサービスが豊富に供給
の数※
されていることを示すため
介護サービ
包括的なサービスの提供に
スを利用し
より必要とされる支援が受
ていてケア
けられていることを示すた
プランにつ
め。
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
5
2
54%
56%
8
( 26 年 度 )
46.7%
( 26 年 度 )
いて「不満
な 点 は な
い」人の割
合
※ 1/3 以 上 の ケ ア マ ネ ー ジ ャ ー が 不 足 し て い る と 感 じ て い る 介 護 サ ー ビ ス ( 全 38 メ
ニ ュ ー ) の 数 ( 平 成 26 年 度 調 査 )
(3) お も な 取 り 組 み
① 介護予防・生活支援の促進
( 担 当:地 域 支 え あ い 推 進 室
地 域 活 動 推 進 分 野 、健 康 福 祉 部
福祉推進分野)
機 能 低 下 の 早 期 発 見 と 適 切 な 介 護 予 防 ケ ア マ ネ ジ メ ン ト の 推 進 の た め 、健 康
診 断 等 の 結 果 に 応 じ た 効 果 的 な 情 報 提 供 や 、区 民 が 継 続 的 に 体 を 動 か す 健 康 づ
183
くりの取組を支援していきます。
ま た 、介 護 予 防・日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 * に お い て 、地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー *
に よ る 適 切 な 介 護 予 防 ケ ア マ ネ ジ メ ン ト を 強 化 し 、日 常 的 な 介 護 予 防 と 日 常 生
活支援を一体的に展開していきます。
② 在宅生活を支援するサービスの充実
(担当:地域支えあい推進室
健康福祉部
地域活動推進分野
福祉推進分野ほか)
要 介 護 度 が 上 が っ て も 在 宅 介 護 が 可 能 と な る よ う 定 期 巡 回・随 時 対 応 型 訪 問
介護看護の定員や事業所数の拡充が図られるよう誘導します。
ま た 、介 護 や 支 援 が 必 要 な 高 齢 者 が 、自 立 し た 生 活 を 続 け て い く こ と が で き
る よ う に 、 見 守 り ・ 緊 急 通 報 シ ス テ ム 、 徘 徊 高 齢 者 探 索 サ ー ビ ス 事 業 *の 充 実
など、多様な在宅生活を支援するサービスを提供します。
障 害 者 が 地 域 生 活 に 必 要 な 移 動 支 援 * 、生 活 介 護 等 の 日 中 活 動 系 施 設 の 拡 充 、
一 時 保 護 事 業 、 ト ワ イ ラ イ ト ケ ア *、 サ ポ ー ト 事 業 な ど 地 域 の 特 性 や 利 用 者 の
状況に応じた地域生活を支えるサービス基盤を整備、拡充します。
③ 高齢者や障害者等の住まいの確保
(担当:健康福祉部
福祉推進分野、障害福祉分野ほか)
公 共 用 地 の 活 用 や 民 間 の 土 地 活 用 、空 き 家 対 策 な ど の 手 法 も 充 実 さ せ 、介 護
付 有 料 老 人 ホ ー ム 、 介 護 サ ー ビ ス と 連 携 し た サ ー ビ ス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 *、
都 市 型 軽 費 老 人 ホ ー ム *の 整 備 を 誘 導 し 、 民 間 活 力 を 活 用 し て 高 齢 者 の 生 活 の
状態に合わせた住まいと介護サービスの提供を推進していきます。
ま た 、介 護 や 支 援 が 必 要 な 高 齢 者 が 、自 立 し た 生 活 を 続 け て い く こ と が で き
る よ う に 、自 立 支 援 住 宅 改 修 事 業 を 実 施 す る ほ か 、高 齢 者 の 特 性 に 配 慮 し 入 居
を 拒 ま な い 高 齢 者 向 け の 住 宅 を 、所 有 者 の 理 解 の も と 、不 動 産 団 体 等 と 連 携 し
て増やしていきます。
障 害 者 の 入 所 施 設 か ら の 地 域 移 行 を 促 進 す る た め 、重 度 障 害 者( 児 )住 宅 改
善 事 業 の 見 直 し や 、 グ ル ー プ ホ ー ム *の 整 備 誘 導 の た め の 区 独 自 制 度 創 設 の 検
討 を 進 め 、 地 域 生 活 を 支 え る 地 域 生 活 支 援 拠 点 *の 整 備 を 進 め る と と も に 、 重
度 障 害 者 が 地 域 で の 生 活 を 続 け る た め の グ ル ー プ ホ ー ム *の 整 備 を 図 り ま す 。
184
④ 医療の基盤整備
(担当:健康福祉部
福祉推進分野)
今 後 の 在 宅 療 養 者 の 増 加 を 受 け 、医 療 と 介 護 の 連 携 強 化 に よ り 、在 宅 療 養 体
制 の 整 備 を 進 め ま す 。終 末 期 も 在 宅 で 過 ご せ る た め に 、区 内 医 療 機 関 の 連 携 と
受け入れ体制整備のための支援を行います。
⑤ 入所型施設の整備促進
(担当:健康福祉部
福祉推進分野)
後期高齢者人口の増加とともに、介護を要する高齢者も増加することから、
在 宅 生 活 が 困 難 に な っ た 場 合 に ケ ア な ど を 受 け ら れ る 特 別 養 護 老 人 ホ ー ム *、
介護老人保健施設等の施設が整備、拡充されるよう誘導していきます。
185
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○日常的な介護予
○ 介 護 予 防・日 常 生
防と日常生活支援
活 総 合 支 援 事 業 *の
の一体的な展開
充実
○ 定 期 巡 回・随 時 対
○ 定 期 巡 回・随 時 対
応型訪問介護看護*
応型訪問介護看護*
事業所の設置誘導
事業所の設置誘導
ステップ 4
の拡充
○ 見 守 り・緊 急 通 報
システムの機能充
実・普及
○徘徊高齢者探索
○徘徊高齢者探索
サ ー ビ ス *の 運 用
サ ー ビ ス *の 改 善 ・
充実
推進
○都市型軽費老人
*
○都市型軽費老人
ホーム 、有料老人
ホ ー ム *、 有 料 老 人
ホ ー ム 、サ ー ビ ス 付
ホ ー ム 、サ ー ビ ス 付
き高齢者向け住宅*
き高齢者向け住宅*
の整備誘導
整備誘導の拡充
○ 認 知 症 *高 齢 者 グ
○ 認 知 症 *高 齢 者 グ
ル ー プ ホ ー ム *整 備
ル ー プ ホ ー ム *整 備
の誘導
誘導の拡充
○障害者の自立生
活を支えるための
サービスの拡充
○障害者の地域生
活 支 援 拠 点 *の 整 備
186
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○障害者のグルー
プ ホ ー ム *の 整 備 誘
導・整 備 支 援 制 度 の
拡充
○区内医療機関の
連携の推進と在宅
療養推進のための
多機関との連携体
制整備
○特別養護老人ホ
ー ム *、 介 護 老 人 保
健施設整備の誘導
○サービス付き高
齢 者 向 け 住 宅 *の 整
備に向けた方策の
検 討・実 施【 再 掲 Ⅱ
-1】
○高齢者等の入居
を拒まない賃貸住
宅や不動産店の登
録 推 進 【 再 掲 Ⅱ -1】
○高齢者のための
新たな住み替え支
援 制 度 の 検 討・実 施
【 再 掲 Ⅱ -1】
187
ステップ 4