INVESTMENT OUTLOOK|2016年2月号

2016.2
02
08
ハウスビュー
18
米ドル/ユーロ/豪ドル/NZドル/
ブラジルレアル/メキシコペソ/
タイバーツ/マレーシアリンギット/
インドルピー/トルコリラ
株 式
日本/ 米国/欧州/ 中国/
アセアン/インド/ブラジル
13
債 券
日本/米国/欧州/ 豪州/
ニュージーランド/ブラジル/
インドネシア/インド
為 替
24
リート
日本/ 米国/欧州/ 豪州
27
商 品
29
スケジュール
31
市場データ一覧
ハウスビュー
2016.2
2016年 主要国の実質GDP成長率予想値
欧 州
米 国
日 本
1.6%
中 国
6.7%
2.2%
1.4%
豪 州
2.6%
インド
7.8%
ブラジル
-2.8%

米国の利上げ実施に伴う影響や中国経済等への警戒感から一時的な調整はあり得るが、
世界経済の緩やかな拡大や低インフレの環境下、先進国中心にリスク資産優位の展開へ

株式市況は、目先は波乱含みながら、米国など先進国を中心に世界経済の緩やかな拡大
が見込まれることや、世界的に潤沢な流動性などを受けて底堅さが増していく展開を想定

債券市況は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げに対する慎重なスタンスや、世界的に
低インフレに伴う緩和的な金融環境の継続などを背景に、概ね落ち着いた展開へ
1月の世界のマーケットを概観すると、月前半、中東等の地政学リスクの高まり、中国経済や米国経済の先行き
懸念、原油価格の下落などから、世界的にリスク回避の動きが強まり、リスク資産は総じて下落しました。しかし、月
後半、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が追加金融緩和を示唆するとともに、日銀がマイナス金利(一部の政策
金利)導入を決定したことなどから、過度なリスク回避の動きが後退し、リスク資産は反転しました。今後は、引き続
き世界経済の先行き不透明感が残存するなか、原油価格の動向や、米国や日本・ユーロ圏の金融政策などが意
識され、短期的に波乱含みの展開が想定されます。しかし、世界経済の緩やかな拡大や低インフレ環境の継続が
追い風となって、中長期的にはクオリティの高い先進国中心にリスク資産優位の展開は持続していくとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
2
ハウスビュー
1月のふりかえり
2016.2
~原油価格の下落や中国経済の減速などを背景に、リスク回避の動きが顕在化
【株式】
月前半、北朝鮮や中東などで地政学リスクが高まったこと
や、中国や米国で製造業の不振を示す経済指標が相次ぎ
 先進国と新興国の株価指数(米ドル建て)
(ポイント)
1,750
(ポイント)
910
発表されたこと、さらに原油価格が2003年4月以来の安値
1,700
870
を更新したことなどから、世界的にリスク回避の動きが強ま
1,650
830
り、株価は大きく下落しました。月後半、原油価格が下げ止
1,600
790
まるなか、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が追加金融
1,550
緩和を示唆したことでリスク回避の動きが弱まりました。ま
た、日銀がマイナス金利(一部の政策金利)の導入を決定
したことなどから、株価は過度な先行き警戒感が後退し反
750
先進国(左軸)
1,500
710
新興国(右軸)
1,450
15/10/31
15/11/30
15/12/31
発しましたが、月間を通じては下落となりました。
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)先進国はMSCIワールド指数、新興国はMSCI新興国指数
土日祝日は前営業日の数値を使用
【債券】

月前半、世界経済に対する先行き警戒感が高まる状況
670
16/1/31
(年/月/日)
主要先進国10年国債・新興国債券価格指数の利回り
(%)
2.4
(%)
7.4
下、リスク回避の動きが顕在化したことなどから、米国や日
本、ドイツなど主要国債券の選好が強まり、先進国を中心
1.8
に長期金利は緩やかに低下しました。月後半、低位の原油
価格などを背景にインフレ圧力が高まりづらい環境になるな
1.2
米国(左軸)
ドイツ(左軸)
日本(左軸)
新興国(右軸)
7.2
7.0
か、ECBのドラギ総裁による追加金融緩和を示唆する発言
や、日銀によるマイナス金利の導入発表などから、日本やド
イツなどユーロ圏の金利が急速に低下しました。月間を通じ
て、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が脆弱な一部
0.6
0.0
15/10/31
6.8
15/11/30
15/12/31
の国を除き、大半の国・地域で長期金利は低下しました。
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)新興国はJPモルガンGBI・EM指数の利回り
土日祝日は前営業日の数値を使用
【為替】
 主な資源国・新興国通貨(対円)
(15/10/31=100)
105
上旬から中旬にかけては、中国経済の減速や地政学リス
クの高まりなど、世界経済に対する先行き不透明感が高ま
るなか、リスク回避が強まり、米ドル(対円)が一時的に116
100
円割れになるなど、円高が急速に進展しました。下旬は、
95
ECBのドラギ総裁が追加金融緩和を示唆したことで、過度
90
なリスク回避の動きが弱まるとともに、日銀がマイナス金利
85
の導入を決定したことなどから、円安に転じました。なお、月
間を通じて、円は米ドルやユーロなどを除き、多くの国・地域
の通貨に対して上昇しました。なかでも、ニュージーランド、
メキシコ、ロシアなど資源国通貨に対して上昇しました。
80
75
15/10/31
ニュージーランド
メキシコ
ロシア
15/11/30
6.6
16/1/31
(年/月/日)
円高
15/12/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/1/31
(年/月/日)
【リート・商品】
原油はイランの経済制裁解除の決定等を背景に、大きく
下落、また、先進国リートは、日本や豪州が上昇、米国や
欧州が下落するなど、各国まちまちな展開となりました。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
3
ハウスビュー
2016.2
投資戦略における注目ポイント
米国の利上げ、中国経済の減速、資源価格の低迷、地政学リスクの高まりなど、世界経済の先行き不透明感がくすぶるな
か、今後のマーケット見通しにおいて、以下3点の動向が注目されるとみています。
(1)原油価格
WTI原油先物価格は、一時的に27米ドル/バレルを割り込
み、2003年4月以来の安値を更新しました。米国での原油
在庫の増加や経済制裁解除が決定されたイランでの原油
増産観測などから、不安定な状況となっています。

主要資源価格の推移
(米ドル/バレル・メトリックトン)
65
(米ドル/メトリックトン)
6,000
60
55
5,500
鉄鉱石価格
(左軸)
50
しかし、直近1年半程で約7割下落するなど大幅な値幅調
45
整が行なわれたことに加え、投機筋のポジションの調整が
40
進展しつつあること、さらに、鉄鉱石や銅などの資源価格が
35
底打ちしつつあることなどを踏まえると、今後、更なる下落リ
30
スクは限定的と考えられます。ただし、主要産出国の減産
25
15/6/30
観測がくすぶるものの、需給改善には暫く時間を要すると考
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月/日)
(注)データは2016年1月31日まで、土日祝日は前営業日の数値を利用
えられ、上値が重い展開が続くとみています。
(2)中国経済の行方
中国では、今年1月の製造業PMI(購買担当者指数)が
製造業活動の拡大と縮小の分かれ目となる50を6ヵ月連続
で下回るなど、製造業の低迷が継続しています。過去、中
国経済をけん引してきた製造業は、人件費の上昇や重厚
長大産業(鉄鋼やセメントなど)を中心とする過剰設備という
構造問題などが重石になっていると考えられます。さらに、
経済発展を支えてきた都市部を中心とする不動産開発も、
中国経済の成長鈍化やデフレ圧力の高まりなどから減速し
ており、これらが先行き懸念の要因としてくすぶり続けていま
す。
しかし、名目GDP(国内総生産)において、4割強を占め

5,000
WTI原油先物価格(左軸)
4,000
15/8/31
(%)
22
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
-2
12/12
各種サービス等
社会インフラ
不動産
製造業
13/12
する一方、社会インフラや各種サービス等が底堅く、下げ止
長に不可欠な「社会インフラ(港湾や鉄道など)」や「各種
18
サービス等(個人・法人向けなど)」に移行しつつあることを
12
り、今後も底堅く推移していくと考えています。
このような状況を踏まえると、当面、中国経済は失速する
ことなく、緩やかな減速が続くとみられ、過度な先行き警戒
15/12
(年/月)
小売売上高・全体
乗用車販売(3ヵ月移動平均)
まりの兆しが現れつつあります。投資の中身が、持続的な成
高が緩やかに持ち直すとともに、乗用車販売も回復してお
14/12
小売売上高・乗用車販売(前年比)
(%)
24
上昇に加えて、政府による減税策などが奏功し、小売売上
15/12/31
(出所)CEICのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)データの開示は2~12月

また、5割強を占める消費は、経済発展に伴う所得水準の
15/10/31
固定資産投資(前年比)の主要業種別寄与度
る投資は、けん引役だった製造業や不動産の低迷が継続
踏まえると、投資は次第に底堅く推移していくとみています。
4,500
銅先物価格(右軸)
6
0
-6
12/12
14/12
15/12
(出所)Bloommbergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)データの開示の無い月は前発表月のデータを利用
13/12
(年/月)
感は不要と考えられます。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
4
ハウスビュー
(3)米国経済の見通し
1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)においては、従
来通り緩やかな利上げの方針が示されたものの、『世界の
経済や金融動向を注視し、雇用や物価への影響を精査し
ていく』との文言が追加されるとともに、『米国経済は昨年終
盤に減速した』と言及するなど、慎重なスタンスが示されま
した。
足下の米国経済をみてみると、良好な雇用環境が追い
風となって内需を中心とする非製造業が底堅く推移してい
るものの、米ドル高や原油価格の低迷などから製造業が減
2016.2

鉱工業生産指数とISM製造業・非製造業景況指数
(%)
7.0
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
-1.0
-2.0
10/12
鉱工業生産・前年比(左軸)
ISM製造業景況指数(右軸)
ISM非製造業景況指数(右軸)
11/12
12/12
13/12
速しています。昨年12月のISM(米供給管理協会)製造業
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
景況指数(50が活動の拡大と縮小の境目を示す)は、低下

基調が継続し2009年6月以来の低水準になるとともに、鉱
工業生産も2ヵ月連続で前年割れとなっており、製造業は
減速トレンドが明確化しています。このような状況から、今
後、製造業の不振が非製造業に波及し、米国経済が鈍化
するという懸念がくすぶっています。
しかし、急ピッチで進展してきた米ドル高は落ち着きつつあ
るとともに、原油価格も底打ちの兆しが現れつつあります。さ
らに、近年、新興国をはじめ世界的な成長率の低迷などを
背景に、製造業の出荷が減速していたものの、足下、下げ
止まりつつあり、在庫調整局面(在庫の減少)はそろそろ終
(ポイント)
64
62
60
58
56
54
52
50
48
46
14/12
15/12
(年/月)
製造業の在庫額と出荷額(3ヵ月移動平均・前年比)
(%)
16
12
8
4
0
-4
-8
-12
-16
-20
-24
-28
95/11
出荷
00/11
在庫
05/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
10/11
15/11
(年/月)
盤に近づいていると考えられます。
製造業は今暫く厳しい状況が続くものの、底堅い内需や
原油価格の底打ちなどから、緩やかな回復が見込まれ、米
国経済は次第に底堅さを増していくとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
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5
ハウスビュー
今後のマーケット展望
2016.2
~世界経済に足踏み感があるも、次第に緩やかな拡大へ
◆世界経済の見通し

主要国・地域の実質GDP成長率見通し
足下、米国の利上げ、中国経済の減速、資源価格の低
迷、地政学リスクの高まりなどが重石となって、世界的に貿
易や鉱工業生産などにおいては力強さがみられない状況
が継続し、先行き不透明感がくすぶっています。
しかし、世界経済は、主要国における緩和的な金融環境
や、資源安の個人消費への波及に加えて、各国政府の政
策協調の動きなども見込まれ、先進国が中心となって次第
に緩やかに拡大していくと考えています。なお、新興国につ
いては、中国経済の緩やかな減速や資源価格の低迷など
が経済活動の重石となって、総じて冴えない状況が続くと
世界
先 日本
進 米国
国 ユーロ圏
豪州
中国
インド
新 インドネシア
興 ブラジル
国 メキシコ
ロシア
トルコ
過去
5年平均
+4.0%
+1.5%
+2.1%
+0.7%
+2.7%
+8.6%
+7.2%
+5.8%
+3.2%
+3.3%
+2.8%
+5.4%
2015年
推定
+3.1%
+1.0%
+2.4%
+1.5%
+2.3%
+6.9%
+7.6%
+4.8%
▲3.7%
+2.5%
▲3.7%
+3.3%
2016年
予想
+3.3%
+1.4%
+2.2%
+1.6%
+2.6%
+6.7%
+7.8%
+5.1%
▲2.8%
+2.9%
▲0.5%
+3.0%
みています。
(出所)各種資料を基に三菱UFJ国際投信作成
(注)推定・予想は三菱UFJ国際投信、2015年は実績値を含む
◆マーケットを取り巻く環境・見通し

足下、世界経済に足踏み感があることなどから、先行き警
戒感がくすぶっており、短期的にはマーケットのボラティリ
ティ(価格の変動性)が高まる展開が想定されます。その後
は、米国をはじめとする各国の政策対応(金融・財政等)な
どが見込まれるなか、日本やユーロ圏を中心とする潤沢な
流動性供給に伴う世界的な低金利環境に加え、資源価格
の低位安定等による低インフレ環境の継続が、マーケットの
下支え要因になっていくとみています。
このような状況は、世界的に株式やリートなどの追い風と
なり、先進国を中心とするクオリティの高いリスク資産は底
主要国地域の政策金利
地
域
政策金利(単位:%)
米国(FFレート・上限値)
先 欧州(ECBレポレート)
進 英国(BOEレポレート)
国 豪州(RBAキャッシュレート)
ニュージーランド(政策金利)
中国(基準貸出金利)
インド(レポレート)
新 インドネシア(レファレンスレート)
興 ブラジル(中銀ターゲット金利)
国 メキシコ(オーバーナイトレート)
ロシア(主要金利)
トルコ(1週間レポレート)
15/1
0.25
0.05
0.50
2.50
3.50
5.60
7.75
7.75
12.25
3.00
17.00
7.75
変更幅(15/1⇒16/1)
15/7 16/1
0.25
0.50 +0.25
0.05
0.05 ±0.00
0.50
0.50 ±0.00
2.00
2.00 ▲0.50
3.00
2.50 ▲1.00
4.85
4.35 ▲1.25
7.25
6.75 ▲1.00
7.50
7.25 ▲0.50
14.25 14.25 +2.00
3.00
3.25 +0.25
11.50 11.00 ▲6.00
7.50
7.50 ▲0.25
堅く推移していくとみています。
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
【株式】

世界的に株価は、企業業績の下振れリスクが顕在化しつ
つあるなか、中国や米国の経済動向、資源価格の方向
性、日米欧の金融政策などが意識され、短期的に波乱含
2017年
予想
+3.6%
+0.5%
+2.6%
+1.7%
+3.0%
+6.5%
+7.8%
+5.5%
+1.2%
+3.3%
+1.0%
+3.0%
主要国・地域の予想PER(株価収益率)
(倍)
18
16
米国
日本
ドイツ
みの動きが残るとみています。
このような状況下、先進国株は経済の緩やかな拡大が見
14
込まれることや、直近の株価下落により割安感が強まって
いることなどから、相対的に優位な展開を想定しています。
12
特に、堅調な内需や米ドル高一巡による企業業績の回復
確度が高い米国株、追加金融緩和策の浸透や資源安等
10
12/12/31
の恩恵が国内経済の追い風となる日本株が優位とみてい
(出所)Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月/日)
(注)12ヵ月先予想EPS(1株当たり利益)ベース、データは2016年1月29日まで
ます。
13/12/31
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
14/12/31
15/12/31
6
ハウスビュー
【債券】
世界経済に足踏み感があるなか、多くの国で緩和的な金
融環境が続いていくと考えています。さらに資源価格の低迷
による低インフレ環境の継続が見込まれるなか、米国の利
上げペースに対する慎重なスタンス(年数回程度)、日銀の
2016.2
主要国・地域の消費者物価指数・前年比
(%)
4.0
米国
ユーロ圏
日本
3.0
2.0
マイナス金利の導入、ユーロ圏での追加金融緩和期待の
高まりなどを踏まえると、長期金利は概ね横ばいでの推移
1.0
を想定しています。ただし、資金流出など先行き懸念がくす
0.0
ぶる新興国・資源国の金利は不安定な展開が続く見込み
です。このような状況下、利下げ効果の浸透などによって
ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が改善基調にある
-1.0
13/12
14/6
14/12
15/6
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
15/12
(年/月)
豪州やインドの債券は選好される展開をみています。
【為替】
世界の主要国で緩和的な金融環境が継続する一方で、
米国が慎重なスタンスを示しながらも利上げ局面に入った
ことなどを踏まえると、米ドル優位な展開は継続していくとみ
ています。円は、原油安による貿易収支の改善等が好感さ
主要国通貨(対米ドル)
(14/1/31=100)
110
105
100
95
れ、短期的に選好される動きが想定されるものの、日本と
90
米国との金利差や、日銀による更なる追加緩和期待などを
85
踏まえると、小幅な円安を想定しています。なお、世界経済
80
の先行きに対する警戒感が残存するなか、ファンダメンタル
います。
【リート・商品】
先進国のリートは、資源価格の低迷による低インフレ環境
の継続や米国の利上げに対する慎重なスタンスなどから、
過度な金利先高感が後退しており、相対的な利回りの高さ
15/1/31
16/1/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日の数値を利用、NY市場

(年/月/日)
主要国・地域のリート予想分配金利回り
(%)
6.0
5.5
などが下支えとなって、底堅く推移していくとみています。な
5.0
お、豪州では一部の不動産に過熱感があることなどから、
4.5
やや上値が重い展開を想定しています。
4.0
原油価格は、大幅な値幅調整の進展や、投機筋のポジ
3.5
ション縮小、鉄鉱石や銅などの資源価格の下げ止まりなど
3.0
から、更なる下落リスクは低いと考えています。ただし、世界
2.5
的に原油の供給過剰状態が続くとの見方などから、当面、
米ドル高
75
14/1/31
ズが脆弱な新興国・資源国の通貨は、リスク回避的な動き
などから軟調な展開が想定され、対円で上値が重いとみて
英ポンド
日本円
ユーロ
豪州
14/1
14/7
米国
15/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
日本
15/7
欧州
16/1
(年/月)
上値が重いとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
7
株
式
2016.2

株式市況(MSCIインデックス・円建て)の騰落率(2015年12月末比)(上位10資産・下位10資産)
タイ
マレーシア
インドネシア
トルコ
ロシア
東南アジア
オランダ
カナダ
メキシコ
南アフリカ
ブラジル
スペイン
日本
ポーランド
豪州
シンガポール
香港
ドイツ
中国
イタリア
▲ 15

▲ 12
▲9
▲6
▲3
0
3
6 (%)
主要国株価指数のターゲットレンジ
日本
1月末
半年後の
ターゲットレンジ
1,432.07
1,500 ~ 1,700
日経平均株価(日経225) 17,518.30
19,000 ~ 21,000
TOPIX(東証株価指数)
米国
S&P500種株価指数
1月末
1,940.24
単位:ポイント、円
欧州(ドイツ)
ドイツDAX30種株価指数
1月末
9,798.11
半年後の
ターゲットレンジ
10,200 ~ 11,800
中国
香港ハンセン指数
1月末
MSCI東南アジア指数
644.73
半年後の
ターゲットレンジ
600 ~ 700
18,000 ~ 22,000
8,241.36
7,500 ~ 9,500
単位:ポイント
インド
1月末
インドBSE・SENSEX指数
24,870.69
単位:ポイント
ブラジル
ブラジルボベスパ指数
1月末
40,405.99
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
19,683.11
単位:ポイント
1月末
2,000 ~ 2,200
単位:ポイント
香港H株指数
アセアン
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
23,000 ~ 27,000
単位:ポイント
※ターゲットレンジは、2016年1月末基準
32,000 ~ 44,000
単位:ポイント
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
8
株
式
日 本
2016.2
TOPIX(東証株価指数)と日経平均株価

(ポイント)
1,800
(円)
21,000
1月のふりかえり
株式市況は下落しました。月前半は、PMI(購買担当者景況
指数)等の中国の弱い経済指標や、北朝鮮の核実験実施など
を受け、株価は下落しました。月後半は、IMF(国際通貨基金)
1,600
19,000
1,400
17,000
の世界経済見通しの引き下げ等を受け、一時株価は下落しまし
た。その後、ECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和期待の高ま
りや、日銀のマイナス金利(政策金利の一部)導入の決定等を
受けて株価は上昇したものの、月間では下落しました。
今後の見通し
株式市況は上昇するとみています。足下、中国経済に対する
1,200
14/12/31
TOPIX(左軸)
日経平均株価(右軸)
15,000
15/12/31
15/6/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
TOPIXと予想EPS
(ポイント)
1,800
(ポイント)
120
1,600
110
1,400
100
1,200
90
懸念などにより株価は下落したものの、日本の景気ウォッチャー
調査等の経済指標には、持ち直しの兆しがあると考えます。ま
た、EPS(一株当たり利益)は底堅い推移となっており、先行きの
予想は上昇を見込んでいます。さらに、日銀のマイナス金利(政
策金利の一部)導入の決定なども、株価の追い風になり、今後
14/1
株式市況は次第に上昇する見込みです。
米 国
1月のふりかえり
TOPIX(左軸)
1,000

15/1
15/5
15/9
80
16/1
(年/月)
S&P500種株価指数
2,150
(ポイント)
2,100
2,050
2,000
絶等の地政学リスク台頭や、中国経済への懸念等から世界的
1,950
にリスク資産価格が大幅下落するなか、米国株式も大きく下落
1,900
しました。月後半は、予想を上回る住宅指標や消費者信頼感
1,850
15/1/31
がハト派的との認識が広がり株価の下支えとなったものの、本格
反騰にはつながらず、月間を通しては下落しました。
14/9
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
株式市況は下落しました。月前半は、サウジとイランの国交断
等の経済指標に加え、FOMC(米連邦公開市場委員会)声明
14/5
予想EPS(右軸)
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
資源・原油価格の推移(前年比)
20%
今後の見通し
株式市況は上昇を見込みます。資源価格下落による製造業
10%
0%
下落ペースは
徐々に縮小
-10%
の落ち込みは深刻さを増しているものの、原油価格は前年比の
-20%
下落ペースが徐々に縮小しており、企業収益には改善の兆しが
-30%
みえています。また、米国内の個人消費・労働市場は依然とし
-40%
原油価格
-50%
商品価格
て堅調に推移しており、過度な成長懸念により生じた足下の市
況弱含みは徐々に払しょくされると見込みます。一方で、地政
学リスクなどの予測困難な事象が先行きの不透明感を高めて
おり、今後も変動の激しい展開が続くと考えられます。
-60%
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)原油価格はWTI、商品価格はCRB指数を使用。30日移動平均値の
前年月末値比を計算
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
9
株
式
欧 州
2016.2
ドイツDAX30種株価指数
12,500
(ポイント)
12,000
11,500
1月のふりかえり
11,000
ドイツDAXは下落しました。月前半は中国経済の先行き懸念
10,500
や軟調な原油価格等を背景にリスク回避の動きが顕在化し、株
10,000
式市況は下落しました。月後半はECB(欧州中央銀行)のドラギ
9,500
総裁が3月の追加金融緩和を示唆したこと、原油価格に底入れ
9,000
15/1/31
の兆しが出たこと、月末に日銀がマイナス金利(政策金利の一
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
部)の導入に踏み切る政策を発表したことなどから反発しました
が、月間を通じては、下落する形となりました。
ドイツ:貿易黒字額(上位10ヵ国)と割合
順位
国名
1位
米国
797
2 8 .8 %
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
英国
フランス
中国
オーストリア
スペイン
アラブ首長国
韓国
カナダ
メキシコ
448
351
255
240
144
138
125
124
113
16.2%
12.7%
9.2%
8.6%
5.2%
5.0%
4.5%
4.5%
4.1%
今後の見通し
ドイツの対中国貿易黒字は対米国の約3分の1に過ぎず(シェ
アは10%未満)、中国経済からの影響は限定的と考えます。一
方、米国経済は、米ドル高により生産等に一部弱さが残るもの
の、雇用や住宅が比較的堅調で緩やかな景気拡大が継続して
います。また、軟調な原油価格等よりECBが重視するインフレ率
が依然低水準であるなか、ECBが3月に追加緩和を行う可能性
が高いことを考慮すると、株価は次第に回復する見込みです。
中 国
香港ハンセン指数、香港H株指数はともに下落しました。上旬
から中旬にかけては、中国経済の先行き懸念が残存するなか、
人民元安の進行が資本流出の強まりを示していると不安視され
たことや、中東情勢の緊迫などを受けて下落しました。下旬は、
ECB(欧州中央銀行)が追加金融緩和を示唆したことや、日銀

香港ハンセン指数と香港H株指数
今後の見通し
中国に生産能力過剰や地方債務等の構造問題等があること
や、香港の不動産市況がピークを打ったとみられることなどを受
け、当面上値は重いと考えています。しかし、中国で消費が比
較的底堅く推移するなか、景気支援に向けて金融面のみなら
ず、財政面で一段の積極化等が打ち出されていることや、新規
投資プロジェクトが増加しつつあることなどを考慮すると、香港株
はもみあいで推移するとみています。
(ポイント)
(ポイント)
16,000
27,000
14,000
24,000
12,000
21,000
18,000
10,000
香港ハンセン指数(左軸)
8,000
香港H株指数(右軸)
15,000
15/1/31
6,000
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
のマイナス金利導入決定(政策金利の一部)などから反発しま
したが、月間では下落する展開となりました。
黒字額 割合( %)
(黒字額の単位:億米ドル)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
30,000
1月のふりかえり
(2014年)

(年/月/日)
中国:人民元の対米ドルレート
(人民元)
7.0
6.8
6.6
6.4
6.2
6.0
5.8
10/1/31
12/1/31
14/1/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/1/31
(年/月/日)
10
株
式
ア セ ア ン
2016.2

MSCI東南アジア指数(米ドル建て)
900 (ポイント)
850
1月のふりかえり
800
750
MSCI東南アジア指数は下落しました。主要国別の状況では、
700
政府が打ち出してきた景気対策の国内経済への浸透期待など
650
から、インドネシアやタイが底堅く推移しました。一方、世界経済
600
の先行き不透明感が高まるなか、経済的に繋がりの深い中国
550
15/1/31
景気の減速や、資源価格の低迷による国内エネルギー産業の
た、世界的なリスク回避の動き等からフィリピンも下落しました。

産などは減速しており、先行き懸念が残存しています。しかし、
0
マレーシアやタイでは自国通貨安によって輸出が改善、インドネ
シアでは景気対策が奏功しつつあるなど、景気に底打ちの兆し
-6
シンガポール
タイ
-12
14/6
イ ン ド

ラビアがイランと断交し、中東情勢が緊迫化したことや、中国株
26,000
が急落し、一時取引停止となったこと、および一部のインド企業
25,000
日銀のマイナス金利導入決定(政策金利の一部)などを受けて
反発しましたが、月間では下落する動きとなりました。
今後の見通し
インドでは、原油安によるコスト削減効果やRBI(インド準備銀
行)が実施してきた金融緩和に伴い、内需主導で景気が堅調に
推移しています。また、インフラ投資拡大が見込まれ、これらの
要因は株価をサポートするとみています。ただ、インド以外のア
ジア諸国の景気が力強さを欠くことや、米国の利上げが新興国
への資金流入を抑制する懸念が残ることなどを考慮すると、当
面はもみあう展開になる見込みです。
15/12
(年/月)
(ポイント)
28,000
27,000
は、ECB(欧州中央銀行)が追加金融緩和を示唆したことや、
15/6
29,000
株式市況は下落しました。上旬から中旬にかけては、サウジア
の業績が期待外れだったことなどを受け、下落しました。下旬
14/12
インドBSE・SENSEX指数
30,000
1月のふりかえり
マレーシア
インドネシア
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)インドネシア、マレーシア、タイは2015年11月まで
当面、株価は上値が重い展開になると想定しています。
イ ン ド
主要国の鉱工業生産指数(前年比)
6
世界経済に足踏み感があるなか、アセアン各国の鉱工業生
るものの、米国の利上げや中国経済の減速などが重石となり、
16/1/31
(年/月/日)
(%)
12
今後の見通し
が現れつつあります。このような状況は、株価の下支え要因にな
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
先行き懸念などを受け、シンガポールが大きく下落しました。ま
24,000
23,000
15/1/31
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
国内乗用車販売(3ヵ月移動平均の前年比)
(%)
50
40
30
20
10
0
-10
-20
-30
05/12 07/12
09/12
11/12
13/12
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
15/12
(年/月)
11
株
式
ブ ラ ジ ル
2016.2

ブラジルボベスパ指数
61,000
1月のふりかえり
株式市況は下落しました。月前半は、ブラジルの11月の鉱工
業生産などが市場予想を下回ったことや、中国経済への懸念
等から株価は下落しました。月後半は、IMF(国際通貨基金)の
世界経済見通しの引き下げ等を受けて、一時下落しました。そ
の後、市場予想を下回る12月の失業率や日銀のマイナス金利
(政策金利の一部)導入の決定等から、株価は反発し上昇した
ものの、月間では株価は下落する格好となりました。
今後の見通し
株価はほぼ横ばいで推移するとみています。政治の混迷や資
源安などが株価の上値を重くする見込みです。その一方で、自
動車販売台数の底打ちや失業率ピークアウトの気配など、ブラ
55,000
49,000
43,000
37,000
15/1/31
16/1/31
(年/月/日)
鉱工業生産のエコノミスト予想
(%)
2.0
0.0
-2.0
-4.0
兆しがみられます。さらに、鉱工業生産等の弱い経済指標にも
-6.0
みあいで推移するとみています。
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
ジルのファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の一部に改善の
緩やかな回復が見込まれることを考慮すると、当面、株価はも
(ポイント)
-8.0
16/1
16/5
16/9
(注)予想データは市場予想の平均値を使用
(出所)ブラジル中央銀行のデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
17/1
(年/月)
12
債
券
2016.2

債券市況(Bloombergインデックス・円建て)の騰落率(2015年12月末比)(上位10資産・下位10資産)
マレーシア
インドネシア
タイ
ブラジル
ドイツ
米国
オランダ
フランス
南アフリカ
先進国
中国
香港
台湾
豪州
インド
韓国
ポーランド
メキシコ
ニュージーランド
ロシア
▲4

▲2
0
2
4
6
(%)
主要国債券利回りのターゲットレンジ
日本
新発10年国債券利回り
1月末
0.095
半年後の
ターゲットレンジ
0.25 ~ 0.55
米国
1月末
1.921
10年国債券利回り
単位:%
欧州(ドイツ)
10年国債券利回り
1月末
0.325
半年後の
ターゲットレンジ
0.25 ~ 0.55
10年国債券利回り
1月末
3.223
半年後の
ターゲットレンジ
3.00 ~ 3.60
豪州
1月末
2.635
10年国債券利回り
10年国債券利回り
1月末
8.260
半年後の
ターゲットレンジ
8.20 ~ 9.20
半年後の
ターゲットレンジ
2.50 ~ 3.10
単位:%
ブラジル
1月末
15.118
2年国債券利回り
単位:%
インドネシア
2.00 ~ 2.60
単位:%
単位:%
ニュージーランド
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
14.80 ~ 17.20
単位:%
インド
1月末
10年国債券利回り
単位:%
7.783
半年後の
ターゲットレンジ
7.30 ~ 8.30
単位:%
※ターゲットレンジは、2016年1月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
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資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
13
債
券
日 本
2016.2

日本新発10年国債利回り
(%)
0.6
0.5
1月のふりかえり
0.4
長期金利は低下しました。月前半は、中国経済への懸念等か
0.3
ら株式市況が下落したことや、日銀の長期国債買い入れ等によ
0.2
り、長期金利は若干低下したものの、小動きにとどまりました。月
0.1
後半は、ECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和への期待の高
0.0
15/1/31
まりとともに、1月の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利
展開になりました。
今後の見通し
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(政策金利の一部)導入の決定を受け、長期金利は低下する
(年/月/日)
消費者物価指数(生鮮食品を除く)と原油価格
(%)
(米ドル/バレル)
6
220
消費者物価指数(生鮮食品を除く、左軸)
4
長期金利は概ね低位で推移するとみています。有効求人倍
170
原油価格(右軸)
率などの強めの経済指標が金利上昇の要因であるものの、昨
2
120
年から続いている原油価格の下落の影響により、長期金利の上
0
70
-2
20
昇余地は限定的とみています。さらに、1月の日銀金融政策決
定会合において、マイナス金利導入が決定されたことにより、長
-4
期金利に対する低下圧力が持続すると予想しており、当面、長
期金利は低位でもみあう見込みです。
米 国
06/1

(年/月)
(%)
2.2
2.0
し、先行きの期待インフレ率が低下したことなどを背景に、長期
1.8
金利は低下しました。月後半は、FOMC(米連邦公開市場委
1.6
15/1/31
員会)開催直後に利上げを意識して一時上昇する局面も見ら
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
れたものの、金利先高観の醸成には至らず、日銀のマイナス金
界的なリスク回避の動きは、その大部分が米国外要因で生じて
-30
16/1
14/1
2.4
台頭や、中国経済の先行き懸念等から原油価格が大幅に下落
長期金利は横ばい圏で推移するとみています。年初からの世
12/1
米国10年債利回り
2.6
長期金利は低下しました。月前半は、中東の地政学リスクの
今後の見通し
10/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
1月のふりかえり
利導入の決定等も相まって長期金利は再び低下しました。
08/1

(年/月/日)
米国外の米国債保有高と長期金利の変化
0.8
0.6
0.4
(%)
(10億米ドル、逆軸)
10年債変化(左軸)
米国外の米国債保有高変化(右軸)
0.2
0
-200
-150
-100
-50
0
おり、FOMCでも外部環境悪化に対する懸念が示されました。
-0.2
50
加えて、米国経済は個人消費が堅調とみられる一方、製造業
-0.4
100
の景況感は冴えず、強弱まちまちな経済環境が金利の先行き
不透明感を強めています。こうしたなか、資金逃避先としての米
国債買いと、金利先高感による米国債売りの双方の要因によ
り、長期金利はもみあいでの推移を見込みます。
-0.6
150
↓米国外の米国債保有高が増加・10年債の利回り低下
-0.8
200
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)各データの12ヵ月移動平均からの乖離値を表示、米国外の米国債保有高
は2015/11までのデータ
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
14
債
券
欧 州
2016.2

ドイツ10年国債利回り
1.0
0.8
1月のふりかえり
ドイツの長期金利は月間を通じて低下しました。月前半は、中
0.6
国経済の先行き懸念や軟調な原油価格等を背景に、リスク回
0.4
避の動きが顕在化し、長期金利は低下しました。月後半は、
0.2
ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が3月の追加緩和を示唆し
0.0
15/1/31
たことや、月末に日銀がマイナス金利(政策金利の一部)の導
入を発表したことから日欧の金融緩和が拡大するとの見方が広
がりました。こうしたことを受け、長期金利は更に低下しました。
(%)
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

ユーロ圏:インフレ率、小売売上高(前年比)及び原油価格
(%)
5.0
今後の見通し
(1バレル/米ドル)
140
インフレ率(左軸)
4.0
ドイツの長期金利はもみあいが予想されます。ECBが重視す
(年/月/日)
小売売上高(左軸)
原油価格(右軸)
120
3.0
100
2.0
80
1.0
60
国の経済指標が底堅い結果になっていることを踏まえると、低
0.0
40
下幅は限定的と考えています。以上のことから、長期金利は低
-1.0
るユーロ圏のインフレ率は原油安などを背景に低位で推移する
状態が継続し、追加緩和観測が高まっているため、更なる長期
金利低下が予想されます。しかし、ドイツなどのユーロ圏の主要
14/1
水準での推移を継続するとみています。
豪 州
長期金利は低下しました。月前半は、中国経済への懸念や資
15/1
15/7
20
16/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
(注)小売売上高については、2015年11月までの数値

豪州10年国債利回り
3.2
1月のふりかえり
14/7
(%)
3.0
2.7
源価格の急落等から世界的にリスクオフの環境となるなか、豪
州の住宅関連指標が予想を下回り、金利は低下しました。月後
半は、資源価格の持ち直し等を受け、反発がみられたものの、
FOMC(米連邦公開市場委員会)でハト派姿勢が示されたこと
や、日欧中銀の緩和示唆(日銀は一部の政策金利にマイナス
金利を導入)も相まって、月間を通し長期金利は低下しました。
2.5
2.2
15/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/1/31
(年/月/日)
豪州基調インフレ率
(%)
今後の見通し
横ばいで推移するとみています。豪州経済は依然としてインフ
レ率が低水準で推移しており、資源価格の低迷が継続している
ことを踏まえると、当面は政策金利が現在の水準に据え置かれ
3.50
3.25
3.00
2.50
2.25
2.00
施されると見込まれるなか、豪ドルが底堅く推移していることを
1.75
め、これらを考慮すると、金利は横ばいの動きが見込まれます。
インフレ目標下限
2.75
る公算が高い見込みです。また、米国で緩やかな利上げが実
踏まえると豪州債券の需給が緩和されることは想定しづらいた
インフレ率
インフレ目標上限
1.50
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)四半期毎のデータ、インフレ率はトリム平均値(前年比)を使用
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
15
債
券
NZ(ニュージーランド)
2016.2

ニュージーランド10年国債利回り
4.2
1月のふりかえり
3.9
長期金利は低下しました。月前半は、中国経済の先行き不透
3.6
明感や中東の地政学リスクが台頭、商品価格の急落等からリス
3.3
ク回避の動きとなったことで、長期金利は大幅に低下しました。
月後半は、資源価格の底打ち感から金利が小幅反発をみせる
3.0
15/1/31
局面もありましたが、RBNZ(ニュージーランド準備銀行)が政策
今後の見通し
レンジ推移を見込みます。一昨年来の資源安の影響等から
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
金利を据え置いたことに加え、追加緩和の可能性を示唆したこ
とで金利の先安観が広がり、長期金利は再び低下しました。
(%)
(年/月/日)
移民純流入数の推移
20,000
(人)
2015年の移民純流入は過去
最高の約6.5万人を記録
15,000
引き続き物価の上昇圧力が乏しいなか、主力の畜産業の先行
10,000
きが懸念され、RBNZは追加緩和を示唆しています。もっとも、
5,000
昨年から続く利下げ効果の浸透等から、企業景況感等に改善
0
の兆しがみられることに加え、移民の増加が追い風となって住
宅等の内需が底堅く推移しているものの、原油等の資源価格の
先行き不透明感を踏まえると長期金利は方向感に乏しく、今後
も横ばいの動きを継続するとみています。
ブ ラ ジ ル
-5,000
91/12
97/12
03/12
09/12
15/12
(出所)RBNZのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月)
(注)季節調整済みのデータを使用

ブラジル2年国債利回り
17
1月のふりかえり
中期金利は低下しました。月前半は12月のインフレ率が市場
予想を若干下回ったことや、ブラジルの株価が下がったことなど
の影響を受けて、中期金利は低下しました。月後半は、ECB
(欧州中央銀行)の追加金融緩和期待への高まりによる売り圧
力の低下、COPOM(金融政策委員会)が市場予想に反し、政
策金利を14.25%に据え置いたことや、干ばつの影響が改善さ
れたことなどにより、中期金利はさらに低下しました。
今後の見通し
16
15
14
13
12
11
15/1/31
16/1/31
(年/月/日)
政策金利とブラジル2年国債利回り
18
16
続く見込みであることや財政赤字の拡大は、中期金利の上昇要
14
因であるとみています。一方で、電気料金の引き下げや1月の
12
COPOMにおいて、政策金利が据え置かれたことなどにより、
10
金利上昇圧力が抑制されると考えています。また、鉄鉱石価格
8
での動きが継続するとみています。
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
中期金利は横ばいで推移するとみています。政治混迷が当面
の底打ちの気配なども考慮すると、当面、中期金利はもみあい
(%)
(%)
政策金利
ブラジル2年国債利回り
6
13/1
14/1
15/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/1
(年/月)
16
債
券
イ ン ド ネ シ ア
2016.2

インドネシア10年国債利回り
(%)
10.0
9.5
1月のふりかえり
9.0
8.5
長期金利は低下しました。上旬は、昨年12月のインフレ率低
8.0
下や消費者信頼感指数の改善から、過度な先行き警戒感が
7.5
後退したものの、資源価格の下落等から、小動きの展開となり
7.0
ました。中旬以降は、首都ジャカルタで爆弾テロが発生しました
6.5
15/1/31
が、外貨準備高の下げ止まりなどファンダメンタルズ(経済の基
礎的条件)の改善が好感されたことや、BI(インドネシア中央銀
行)が利下げを実施したことなどから、低下基調となりました。
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
消費者信頼感指数とインフレ率(消費者物価指数・前年比)
(%)
今後の見通し
10
政府が昨年9月から相次いで景気刺激策を打ち出すととも
8
に、BIも金融緩和策や通貨安定に向けた取り組みを行っていま
す。さらに、インフレの落ち着きも追い風となって、製造業や家計
の景況感には持ち直しの兆しが現れつつあり、今後、景気は緩
(十億米ドル)
130
消費者信頼感指数(右軸)
インフレ率(左軸)
120
6
110
4
100
やかに回復していくとみています。しかし、米国が利上げ局面に
2
12/12
入り、新興国からの資金流出懸念がくすぶっていることなどか
ら、当面、長期金利は横ばい推移をみています。
イ ン ド
13/12
90
15/12
14/12
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

(年/月)
インド10年国債利回り
(%)
8.2
8.0
1月のふりかえり
長期金利はほぼ横ばいとなりました。12月のインフレ率(消費
7.8
者物価指数の前年比)が、豆類や香辛料等の値上がりから市
7.6
場予想をやや上回り、一時長期金利は若干上昇しました。しか
しながら、原油をはじめ、商品市況が概ね軟調に推移したことな
7.4
15/1/31
どから、インフレ圧力は抑制されるとの見方が根強く、その後長
期金利はやや低下しました。このため、月間では比較的小動き
にとどまる展開となりました。
今後の見通し
インドでは、景気が堅調に推移する一方で、原油安等を受け
てインフレが抑制され、金融緩和の余地があると考えています。
それとともに、モディ政権がインフラ投資や構造改革に取り組む
姿勢などは、インド国債への信認につながり、長期金利低下要
因になるとみています。ただ、米国の利上げに伴い新興国に資
本が流れにくくなるとの懸念や、現政権の基盤が脆弱なことなど
を勘案すると、長期金利はもみあう展開になるとみています。
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
消費者物価指数と原油価格(月末値)
18
(%)
(米ドル/バレル)
消費者物価指数(前年比、左軸)
15
150
原油価格(右軸)
12
175
125
9
100
6
75
3
50
0
25
13/1
14/1
15/1
16/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月)
(注)原油はNY市場のWTI(期近)、消費者物価指数は2015年12月まで
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
17
為
替
2016.2

為替市況(対円)の騰落率(2015年12月末比)(上位10資産・下位10資産)
マレーシアリンギ
タイバーツ
インドネシアルピア
米ドル
ユーロ
シンガポールドル
香港ドル
カナダドル
ブラジルレアル
中国元
フィリピンペソ
インドルピー
韓国ウォン
南アフリカランド
豪ドル
英国ポンド
ロシアルーブル
ポーランドズロチ
メキシコペソ
ニュージーランドドル
▲5

▲4
▲3
▲2
▲1
0
1
2
3
4
5 (%)
主要国為替(対円)のターゲットレンジ
米国
1月末
121.14
米ドル
半年後の
ターゲットレンジ
114.0 ~ 126.0
欧州
1月末
131.21
ユーロ
単位:円
豪州
1月末
85.82
豪ドル
半年後の
ターゲットレンジ
81.0 ~ 95.0
ブラジルレアル
1月末
30.28
半年後の
ターゲットレンジ
23.0 ~ 33.0
ニュージーランド
1月末
78.54
ニュージーランドドル
タイバーツ
1月末
3.39
半年後の
ターゲットレンジ
3.0 ~ 3.6
メキシコ
1月末
6.69
メキシコペソ
インドルピー
1月末
1.79
半年後の
ターゲットレンジ
1.6 ~ 2.0
74.0 ~ 88.0
半年後の
ターゲットレンジ
6.3 ~ 7.3
単位:円
マレーシア
1月末
29.13
マレーシアリンギット
単位:円
インド
半年後の
ターゲットレンジ
単位:円
単位:円
タイ
123.0 ~ 137.0
単位:円
単位:円
ブラジル
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
25.0 ~ 31.0
単位:円
トルコ
1月末
トルコリラ
単位:円
40.99
半年後の
ターゲットレンジ
31.0 ~ 39.0
単位:円
※ターゲットレンジは、2016年1月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
18
為
替
国
名
米ドル
1月のふりかえり
米ドル(対円)は上昇しました。月前半は、中国経済の先行き
2016.2

米ドル(対円)
(円)
127
124
121
懸念等から原油価格が急落し、リスク回避の円買い等から大幅
な円高米ドル安となりました。月後半は、原油価格の反発等を
受け米ドルは下げ渋りました。さらに月末には、日銀金融政策決
定会合でマイナス金利導入(政策金利の一部)が発表される
118
115
15/1/31
の値幅は大きかったものの、月間では上昇の推移となりました。

16/1/31
(年/月/日)
投機筋ポジションの動向
(枚数)
100,000
今後の見通し
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
と、先行きの金利差拡大を見込んで円安が急激に進み、月中
(円、逆軸)
投機筋の円/米ドルポジション(左軸)
50,000
60
70
円/米ドル(右軸)
0
80
政学リスクの台頭、不安定な資源価格などの先行き不透明感
-50,000
90
を高める材料が多く、今後もボラティリティ(価格の変動性)が高
-100,000
100
米ドル(対円)は上昇を見込みます。中国経済への懸念や地
い展開が見込まれます。しかし、米国の利上げに加えて、1月末
に発表された日銀のマイナス金利導入は、日米の先行き金利
差拡大要因となるため、基調としては円安米ドル高の進行が今
-150,000
12/1
13/1
14/1

ユーロ(対円、対米ドル)
(円)
(米ドル)
対円(左軸)
1月のふりかえり
ユーロ(対円)は上昇しました。月前半は中国経済の先行き懸
念や、原油価格下落などを背景にリスク回避の動きが顕在化し
ました。その結果、円が対主要国通貨で上昇、ユーロは下落し
ました。月後半はECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が3月の追
1.15
135
1.10
130
1.05
125
15/1/31
標が鈍化したことや、日銀がマイナス金利(政策金利の一部)の
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
日米欧の金融政策の行方が焦点になると考えています。米国
は緩やかな利上げ局面であり、一方のECBは緩和拡大方向と
欧米の金融政策の方向は相違しており、ユーロ(対米ドル)は軟
化が予想されます。しかし、ユーロ圏の経済指標が底堅いことな
どを考慮すると下値は限定的とみています。一方、対円では、
日銀がマイナス金利の導入を決定するなど緩和拡大方向であ
るため、ユーロは概ね横ばいで推移すると予想しています。

1.20
対米ドル(右軸)
140
加緩和を示唆したことを受けて続落したものの、米国の経済指
今後の見通し
130
16/1
(年/月)
15/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)投機筋のポジションは週次、1/26までの公表データを使用
145
導入を決定したことなどにより急反発し、月間で上昇しました。
120
-250,000
後も見込まれます。
ユーロ
110
買越ポジションの解消があれば一層の
円安サポート要因となる。
-200,000
15/7/31
1.00
16/1/31
(年/月/日)
ユーロ(対米ドル)の投機筋のポジションとユーロ
(米ドル)
(千枚)
1.45
120
投機筋ポジション(右軸)
1.40
80
ユーロ(対米ドル)(左軸)
1.35
40
1.30
0
1.25
-40
1.20
-80
1.15
-120
1.10
-160
1.05 12月のECB追加緩和策発表後
-200
ユーロ売りポジションの規模は減少
再び規模拡大が想定
1.00
-240
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
19
為
替
豪ドル
2016.2

豪ドル(対円、対米ドル)
豪ドル(対円)は下落しました。上旬は、中国経済への懸念や
85
幅に下回ったことなどから豪ドルは大きく売られ、円高豪ドル安と
80
なりました。その後、FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明
0.80
0.75
0.70
対円(左軸)
75
15/1/31
が市場にハト派的と捉えられたことや、資源価格が下げ止まりの
対米ドル(右軸)
0.65
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
豪州正規・非正規雇用者の伸び(前年・3ヵ月移動平均)
(%)
5
今後の見通し
正規雇用
4
上昇を見込んでいます。豪州経済は雇用を中心に家計に回
3
復の兆しがあり、豪CPI(消費者物価指数)は市場予想を上回
2
非正規雇用
1
るなど回復軌道にあるとみています。米利上げに伴う内外金利
0
差拡大は豪ドル安要因に成り得るものの、豪州経済の回復等か
正規雇用者の増加が
堅調に推移
-1
ら、売り越しが続いていた投機筋ポジションは減少しています。
-2
13/12
加えて、日銀のマイナス金利導入(一部の政策金利)も円安豪
14/6
14/12
15/6
15/12
(年/月)
ドル高の追い風になるとみられ、先行きは上昇を見込みます。
NZ(ニュージーランド)ドル
0.85
90
原油価格の値下がりに加え、豪住宅着工件数が市場予想を大
間では下落し、円高豪ドル安となりました。
(米ドル)
95
1月のふりかえり
兆しをみせたことで豪ドルの下落に歯止めがかかったものの、月
(円)
100
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

NZドル(対円、対米ドル)
95 (円)
(米ドル) 0.85
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
90
1月のふりかえり
0.80
85
0.75
不透明感や原油等の資源価格の急落から世界的なリスク回避
80
0.70
の動きが顕在化したことで、円高NZドル安が大きく進行しまし
75
0.65
NZドル(対円)は下落しました。月前半は、中国経済の先行き
た。月後半は、商品市況の反発に加え、日銀のマイナス金利導
70
15/1/31
入(政策金利の一部)の発表や、RBNZ(ニュージーランド準備
銀行)が政策金利を据え置いたことでNZドル(対円)が小幅に反
発したものの、月間では下落しました。
今後の見通し
上昇を見込みます。RBNZは更なる金融緩和を示唆している
ものの、昨年来の金融緩和によって個人消費には改善の兆しが
みられ、住宅市場の過熱感を踏まえると利下げ余地は限定的
であるとみられます。一方で日銀はマイナス金利導入(政策金
利の一部)を発表し、強固な緩和姿勢を崩していないことから
NZと日本の短期金利差は今後も拡大すると予想されます。こ
れらを踏まえると、先行きは円安NZドル高傾向で推移すると見
0.60
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
NZ住宅ローン総額と、うち投資向けローンの割合
7,000
(%)
(百万USD)
融資総額は12月末で前年比8.5%の増加
6,000
40
35
5,000
30
4,000
3,000
14/12
住宅購入融資総額(左軸)
投資向けローンが占める割合(右軸)
15/3
15/6
15/9
25
15/12
(出所)RBNZのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
込まれます。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
20
為
替
ブラジルレアル
2016.2

ブラジルレアル(対円、対米ドル)
(円)
50
(レアル・逆目盛)
2.0
45
2.5
ブラジルレアル(対円、以下レアル)はほぼ横ばいでした。月前
40
3.0
半は、ブラジルの12月の鉱工業生産等が市場予想を下回った
35
3.5
ことなどを受けてレアルは下落しました。月後半は、COPOM
30
1月のふりかえり
(金融政策委員会)で市場予想に反し政策金利が14.25%に据
25
15/1/31
え置かれたことから、レアルは下落したものの、1月の日銀金融
政策決定会合でのマイナス金利(政策金利の一部)導入の決
定等を受けレアルは反発し、月間では横ばいでした。
今後の見通し
レアルはもみあうとみています。IMF(国際通貨基金)の世界
経済見通しの引き下げや中国経済への懸念、国内景気の低迷
などがレアルの上値を重くするとみています。また、ルセフ大統
領弾劾の手続きの開始など政治面でも不安が残存しています。
その一方で、貿易収支とともに経常収支は引き続き改善傾向で
あり、レアルの追い風になると見込まれ、当面レアルはもみあい
で推移するとみています。
4.0
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
4.5
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
経常収支と貿易収支
(百万米ドル)
15,000
貿易収支
10,000
経常収支
5,000
0
-5,000
-10,000
-15,000
13/12
14/06
14/12
15/06
15/12
(出所) Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
メキシコペソ

メキシコペソ(対円、対米ドル)
(円)
8.4
1月のふりかえり
メキシコペソ(対円、以下ペソ)は下落しました。上中旬は、中
国経済の先行き懸念や軟調な原油市況などを背景にリスク回
避の動きが強まり、ペソは下落しました。下旬は、ECB(欧州中
央銀行)による追加緩和の示唆などから原油価格が反発したこ
とや、FRB(米連邦準備制度理事会)の高官の発言等から米国
の利上げが慎重に行われるとの見方が広がったことなどを受け
て上昇しましたが、月間を通じては下落する結果となりました。
今後の見通し
ペソは、米国の利上げに伴う米ドル高の進展(利上げ後にメキ
シコ銀行も利上げを行う可能性が高いと予想)、原油価格の低
(年/月)
(メキシコペソ・逆目盛)
13
8.0
14
7.6
15
7.2
16
6.8
17
対円(左軸)
6.4
6.0
15/1/31
18
対米ドル(右軸)
19
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
メキシコペソ(対米ドル)の投機筋ポジションとメキシコペソ
(枚数)
100,000
(1ペソ/米ドル・逆目盛)
11
投機筋ポジション(左軸)
75,000
ペソ(対米ドル、右軸)
50,000
12
13
25,000
14
迷などから不安定な状況が続くとみています。しかし、小売売上
0
15
高などの消費が堅調であるなか、昨年の自動車生産が過去最
-25,000
16
高となるなど、製造業がけん引役となって景気は回復する見込
-50,000
17
みです。また、米国経済の緩やかな拡大の恩恵はメキシコへの
波及も予想されるため、ペソは次第に持ち直すとみています。
-75,000
18
ペソ売りのポジションが増加傾向
-100,000
19
16/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
14/1
14/7
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
15/1
15/7
21
為
替
タイバーツ
2016.2

タイバーツ(対円、対米ドル)
4.0
1月のふりかえり
タイバーツ(対円)は上昇しました。月前半は、経済的に繋がり
(円)
33
3.6
34
3.4
界的にリスク回避の動きが強まり、下落しました。しかし、月後半
3.2
は、12月の貿易黒字が市場予想を上回って拡大したことに加え
3.0
15/1/31
さらに、日銀がマイナス金利導入(政策金利の一部)を決定した
ことで円安が加速し、タイバーツは上昇しました。
35
対円(左軸)
36
対米ドル(右軸)
37
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

世界経済に足踏み感があるなか、タイにおいても、海外直接
(年/月/日)
自動車生産台数と設備稼働率指数
(万台)
24
今後の見通し
32
3.8
の深い中国経済の先行き懸念や、原油価格の下落などから世
て、ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁が追加金融緩和を示唆、
(タイバーツ・逆目盛)
自動車生産台数(左軸)
設備稼働率指数(右軸)
(2000年=100)
75
18
70
12
65
6
60
投資や自動車生産に加えて、設備稼働率などが伸び悩んでい
ます。政府が打ち出した経済対策が徐々に浸透し、今後、景気
は緩やかに回復していくと考えています。タイバーツは、このよう
な景気回復期待が下支え要因になっていくものの、当面、米国
0
13/11
の利上げや低迷する資源国・新興国経済の動向など海外要因
の影響を受けやすく、もみあう展開になるとみています。
マレーシアリンギット
55
15/11
14/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

(年/月)
マレーシアリンギット(対円、対米ドル)
36
(円)
(マレーシアリンギット・逆目盛)
3.4
34
3.7
マレーシアリンギット(対円)は上昇しました。月前半は、資源価
32
4.0
格が下落したことや、11月の輸出や鉱工業生産が市場予想を
30
1月のふりかえり
下回ったことなどが嫌気され、軟調な展開となりました。月後半
28
は、原油価格が下げ止まるなか、ECB(欧州中央銀行)ドラギ総
に続いて、日銀がマイナス金利導入(政策金利の一部)を決定
今後の見通し
マレーシアでは、昨年来の自国通貨安の恩恵等から工業製

4.6
対米ドル(右軸)
26
15/1/31
裁が追加金融緩和を示唆し、リスク選好の動きが強まったこと
したことで円安が加速したことなどから、上昇しました。
4.3
対円(左軸)
15/7/31
4.9
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
貿易収支と外貨準備高
(十億米ドル)
140
125
(十億米ドル)
4
外貨準備高(左軸)
貿易収支(右軸)
3
110
2
95
1
品を中心に輸出が底堅く、貿易黒字の拡大などがリンギットの下
支え要因になっていくとみています。しかし、ナジブ首相の不正
資金疑惑や、原油など資源価格の低迷による財政悪化など、
政治・経済の先行きに対する不透明感がくすぶっています。さら
に、米国の利上げに伴う新興国からの資金流出懸念などを踏ま
えると、当面、リンギットは不安定な展開になるとみています。
80
13/12
14/12
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
0
15/12
(年/月)
22
為
替
インドルピー
2016.2

インドルピー(対円、対米ドル)
2.0
(円)
(インドルピー・逆目盛)
60
1.9
62
1.8
64
は、サウジアラビアがイランと断交し、中東情勢が緊迫化したこと
1.7
66
や、中国の株価急落、資源価格下落に伴い新興国の経済全般
1.6
68
1月のふりかえり
インドルピー(対円)は下落しました。上旬から中旬にかけて
に懸念が高まったことなどを受け、下落しました。下旬は、ECB
1.5
15/1/31
(欧州中央銀行)の追加金融緩和の示唆や、日銀のマイナス金
利導入決定(一部の政策金利)を受けて世界的な流動性への
懸念が和らぎ反発したものの、月間では下落しました。
対米ドル(右軸)
70
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
貿易収支(12ヵ月累積)
0
今後の見通し
(10億米ドル)
-40
米国の利上げに伴い新興国に資本が流れにくくなるとの懸念
や、現政権の基盤が脆弱なことなどは、インドルピーの上値を重
対円(左軸)
-80
-120
くする要因とみています。しかしながら、インド景気の堅調な推移
-160
や貿易収支の改善傾向、モディ政権によるインフラ投資や構造
-200
改革への取り組み、および日欧の金融緩和の継続などの要因
に下支えされ、インドルピーは今後もみあう展開になると想定し
-240
05/12
ています。
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
トルコリラ
09/12
11/12
13/12
15/12
(年/月)
トルコリラ(対円、対米ドル)
(円)
57
1月のふりかえり
07/12
(トルコリラ・逆目盛)
対円(左軸)
54
対米ドル(右軸)
1.8
2.0
51
2.2
48
2.4
の懸念等に端を発した世界的な株安や原油市況の下落など、
45
2.6
リスク回避等の動きが強まり、トルコリラは主要通貨に対して下
42
2.8
落しました。しかし、月後半は、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総
39
3.0
裁が更なる金融緩和を示唆するなど、リスク回避が緩和された
36
15/1/31
トルコリラ(対円)は横ばいとなりました。月前半は、中国経済へ
ことに加えて、日銀のマイナス金利導入(一部の政策金利)の
発表などもあり、トルコリラは反発しました。
今後の見通し
トルコリラは下落するとみています。過激派組織「イスラム国」
との交戦など中東を巡る地政学リスクは、トルコリラの重石になる
と予想しています。また、トルコ景気に浮揚感が乏しいことから、
海外からの資金流入は限定されるとみています。さらに、米国
の利上げ局面入りにもかかわらず、通貨防衛の観点等から追随
利上げのペースが遅れ気味になることが懸念され、当面、トルコ
リラは軟調に推移すると見込んでいます。
3.2
16/1/31
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
トルコの鉱工業生産前年比と設備稼働率
(ポイント)
(ポイント))
25
90
鉱工業生産前年比(左軸)
20
85
設備稼働率(右軸)
15
80
10
75
5
70
0
65
-5
10/1
12/1
14/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
鉱工業生産は2015年11月までのデータ
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
60
16/1
(年/月)
23
リート
2016.2

その他資産(円建て)の騰落率(2015年12月末比)
金スポット
東証リート
ユーロ圏IG社債
米国IG社債
グローバルIG社債
新興国IG社債
新興国HY社債
ユーロ圏HY社債
米国HY社債
グローバルHY社債
豪州ASX200リート
グローバルリート
S&P米国リート
CRB商品指数
S&P欧州リート
WTI原油先物
▲9

▲6
▲3
0
3
6
(%)
主要リート指数のターゲットレンジ
日本
東証リート指数
1月末
1,781.00
半年後の
ターゲットレンジ
1,650 ~ 1,850
米国
1月末
米国S&Pリート指数
(配当込み)
1,055.33
単位:ポイント
欧州
欧州S&Pリート指数
(配当込み)
1月末
838.79
半年後の
ターゲットレンジ
830 ~ 930
半年後の
ターゲットレンジ
1,040 ~ 1,140
単位:ポイント
豪州
豪ASX200リート指数
(配当込み)
1月末
39,865.55
単位:ポイント
半年後の
ターゲットレンジ
35,500 ~ 41,500
単位:ポイント
※ターゲットレンジは、2016年1月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
24
リート
2016.2
日 本

東証リート指数(配当なし)
(ポイント)
2,000
1月のふりかえり
1,900
東証REIT指数は上昇しました。月前半は、中国PMI(購買担
1,800
当者景況指数)等の弱い経済指標や、原油安などの影響など
1,700
による株式市況の下落を受け、リートも下落しました。しかし、月
後半は、 IMF(国際通貨基金)の世界経済見通しの引き下げに
より、一時リートは下落したものの、1月の日銀金融政策決定会
1,600
1,500
15/1/31
合において、マイナス金利(政策金利の一部)導入の決定が好
材料となり、リートは上昇し、月間でも上昇する展開となりまし
た。
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
長期金利とリート利回り
(%)
4.0
今後の見通し
東証REIT指数は、上昇するとみています。足下、平均空室率
や平均賃料など、リートのファンダメンタルズ(経済の基礎的条
件)に改善がみられます。また、1月の日銀金融政策決定会合
(%)
0.8
3.0
0.6
2.0
0.4
のマイナス金利導入の決定は日本の長期金利の低下圧力とな
1.0
り、リートの配当利回りが長期金利を上回る状態を長期化させる
と見込んでいます。以上のことより、国内リート市況は上昇すると
0.2
東証リート配当利回り(左軸)
長期金利(右軸)
0.0
予想します。
14/1
14/7
15/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
米 国

米国リート指数は下落しました。月前半は、中国経済への先
行き懸念や地政学リスクの台頭などから世界的にリスク回避の
動きが強まり、リート指数は大きく下落しました。月後半は、中古
1,100
1,050
1,000
950
900
15/1/31
たものの、原油価格の反発や良好な新築販売などを背景に大
きく反騰しましたが、月間では下落する展開となりました。
やや減速したものの、住宅価格は緩やかな上昇を継続している
ことなどから、住宅購入需要は引き続き根強いとみています。
一方で、FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げペースについ
て市場の想定を上回る見通しを示しており、今後、金利先高感
が顕在化するにつれてリート市況の下押し要因になりますが、目
先は緩和的な金融環境が維持されると考えます。こうしたことを
踏まえると、リートは上昇を見込みます。
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

米国リート指数は上昇を見込みます。足下では販売ペースが
(ポイント)
1,150
住宅市況の先行きを示す販売留保件数が市場予想を下回っ
今後の見通し
(年/月)
米国リート指数
1,200
1月のふりかえり
0.0
16/1
15/7
(年/月/日)
初回住宅ローンの申請指数(6週移動平均)
250
225
直近の最高値を更新
200
175
150
11/1
13/1
15/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)週次データ、直近の数値は2016/1/22公表
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
25
リート
2016.02
欧 州

欧州リート指数
950
1月のふりかえり
900
欧州リート指数は下落しました。月前半は中国経済の先行き
850
懸念や軟調な原油価格等を背景に、リスク回避の動きが顕在
化し、リート指数は下落しました。月後半はECB(欧州中央銀
800
行)のドラギ総裁が3月の追加緩和を示唆したこと、原油価格に
750
15/1/31
底入れの兆しが出たこと、月末に日銀がマイナス金利導入(政
策金利の一部)に踏み切る政策を発表したことなどより、反発し
ましたが、月間では下落する結果となりました。
(ポイント)
15/7/31
16/1/31
(年/月/日)
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

英国のオフィス価格とドイツの住宅価格
(2005年8月=100)
125
(米ドル/1平方フィート)
1,300
今後の見通し
ECBの金融緩和の拡大姿勢や英国の利上げ見送りなど、金
1,200
120
融政策の観点から、今後も欧州の長期金利は低位での推移が
1,100
115
見込まれます。また、移民の流入が続くドイツで人口増加などを
1,000
背景に、住宅価格が堅調であることや、英国のオフィス不動産
110
ロンドンオフィス価格(3ヵ月移動平均、左軸)
900
市況の良好な状態が続いていることなどを踏まえると、良好な
ドイツ住宅価格(3ヵ月移動平均、右軸)
800
100
12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12
需給環境を下支えに、欧州リート指数は次第に回復していくとみ
ています。
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
豪
国 州
名

豪州リート指数は上昇しました。月前半は、中国経済への懸
念や地政学リスクの台頭などから世界的にリスク回避の動きが
広がったことや、豪州の住宅関連指標が予想外に悪化したこと
を受けてリート指数は下落しました。月後半は、資源価格の反
発などから株式市場が反騰をみせるなか、豪州金利の低下期
今後の見通し
横ばいでの推移を見込みます。豪州では労働市況の改善か
36,000
34,000
15/1/31

20
-10
まれます。これらから、リート指数は横ばい推移を見込みます。
(%)
10
し、投資規制などを背景に住宅・オフィス市況の過熱感がピーク
巡したとみられることを踏まえると先行きの金利は横ばいが見込
16/1/31
(年/月/日)
主要ビジネス地域のオフィス賃料(前年比)
0
上昇余地は限定的とみられることに加え、利下げサイクルが一
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
ら住宅実需は堅調であり、先行きも底堅いとみられます。しか
アウトしたとみられることや、リート市況の高値警戒感から更なる
(ポイント)
38,000
待が台頭したことも追い風となり、リート指数は大きく反騰しまし
た。こうした動きから月間では上昇となりました。
(年/月)
豪州リート指数
40,000
1月のふりかえり
105
主要地域の価格
低下が継続
メルボルン
シドニー
-20
-30
13/12
14/6
14/12
15/6
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)オフィス1㎡当たり価格の前年比を算出
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
15/12
(年/月)
26
商
品
2016.2

その他資産(円建て)の騰落率(2015年12月末比)
金スポット
東証リート
ユーロ圏IG社債
米国IG社債
グローバルIG社債
新興国IG社債
新興国HY社債
ユーロ圏HY社債
米国HY社債
グローバルHY社債
豪州ASX200リート
グローバルリート
S&P米国リート
CRB商品指数
S&P欧州リート
WTI原油先物
▲9

▲6
▲3
0
3
6
(%)
主要商品価格のターゲットレンジ
原油
WTI原油先物価格
1月末
33.62
半年後の
ターゲットレンジ
25 ~ 45
金
金スポット価格
1月末
1,116.40
単位:米ドル
半年後の
ターゲットレンジ
1,050 ~ 1,250
単位:米ドル
※ターゲットレンジは、2016年1月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
27
商
品
原 油
2016.2
WTI原油先物
(米ドル/バレル)
70
65
60
55
50
45
40
35
30
25
15/1/31
1月のふりかえり
WTI原油先物市況は下落しました。上中旬は中国経済の先
行き懸念の台頭と同国の資源需要が減少するとの観測、サウ
ジアラビアとイランの国交断絶、経済制裁解除を受けたイランの
原油輸出拡大観測などから下落しました。下旬は米国への寒
波の到来、産油国の減産協議が実施されるとの思惑の広がり
の、月間を通じては下落となりました。
(米ドル/1バレル・メトリックトン)
70.0
先月は軟調な原油市況が世界的な株安を誘発する局面もみ
られたものの、足下では鉄鉱石価格などが反発するなど、商品
市況に底打ちの兆しもみられています。一方、イランの原油輸
62.5
215
55.0
200
47.5
185
25.0
ながる有力産油国の協調減産についても依然不透明感が強い
15/5
ことから、原油市況は横ばい推移が継続するとみています。

1,100
動性)の上昇や、北朝鮮による核実験等の地政学リスクの高ま
1,000
15/1/31
上昇しました。月後半もFRB(米連邦準備制度理事会)の高官
減退させることから、金市況は横ばいで推移するとみています。
15/7/31
16/1/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
発言などにより、米国の利上げは慎重になるとの見方が広がっ
されるものの、利上げの進行に伴う米ドルの上昇は金の価値を
(米ドル/トロイオンス)
1,050
りなどを背景に安全資産とされる金を買う動きが強まり、市況は
なると考えています。足下、米国の利上げは慎重な実施が想定
16/1
1,200
1,150
するため、利上げ局面入りしている米ドル市況の行方が重要に
140
15/11
1,250
懸念、原油価格下落などリスク資産のボラティリティ(価格の変
ると考えられます。一方、金は米ドルの代替資産という側面も有
15/9
NY金先物
1,300
NY金先物市況は上昇しました。月前半は中国経済の先行き
化を進める旺盛な中国の金需要などは、金市況の下支えにな
15/7
155
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
(注)CRB指数とは原油や石炭など総合的な資源価格の値動きを表す指数
1月のふりかえり
中東を中心とする地政学リスクの高まりや、外貨準備の多様
170
原油価格(左軸)
鉄鉱石価格(左軸)
CRB指数(右軸)
32.5
を重くする要因になっているとみています。また、供給減少につ
今後の見通し
(ポイント)
230
40.0
出拡大観測や高水準の米国原油在庫などは原油市況の上値
たことなどより市況は続伸し、月間を通じて大きく上昇しました。
16/1/31
(年/月/日)
商品市況(原油価格、鉄鉱石価格、CRB指数)
今後の見通し
金
15/7/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
等を背景に反発の動きが見られ、持ち直しの兆しをみせたもの

(年/月/日)
NY金先物とBloomberg米ドルスポット指数
(米ドル/トロイオンス)
1,350
1,300
1,250
1,200
1,150
1,100
1,050
1,000
950
(ポイント)
1,300
1,250
1,200
1,150
1,100
1,050
NY金先物(左軸)
米ドルスポット指数(右軸)
14/7 14/10 15/1
15/4
1,000
950
15/7 15/10 16/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
(注)Bloomberg米ドルスポット指数は世界主要国通貨の米ドルに対する
パフォーマンスを数値化したもの。2004年12月末日の値を1000とする
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
28
スケジュール
2016.2
先月のふりかえり
日 付
項 目
日 付
項 目
1月4日
12月 米国 ISM製造業景況指数
48.0(前回 48.4)
1月20日
12月 米国 消費者物価指数(除く食品・エネル
ギー)前年比+2.1%(前回 同+2.0%)
1月5日
12月 ユーロ圏 消費者物価指数(速報)
前年比+0.2%(前回 同+0.2%)
1月25日
12月 日本 貿易収支
366億円(前回 224億円)
1月8日
12月 米国 非農業部門雇用者数
前月比+29.2万人(前回 同+25.2万人)
1月29日
10-12月期 米国 実質GDP(速報)
前期比年率+0.7%(前回 同+2.0%)
1月8日
12月 米国 失業率
5.0%(前回 5.0%)
1月29日
12月 日本 失業率
3.3%(前回 3.3%)
1月12日
12月 日本 景気ウォッチャー調査先行き判断DI
48.2(前回 48.2)
1月29日
12月 日本 全国消費者物価指数(除く生鮮食
品)前年比+1.3%(前回 同+1.2%)
1月15日
12月 米国 鉱工業生産
前年比-1.75%(前回 同-1.29%)
1月29日
12月 日本 鉱工業生産(速報)
前年比-1.6%(前回 同+1.7%)
1月19日
12月 中国 鉱工業生産
前年比+5.9%(前回 同+6.2%)
1月29日
1月 ユーロ圏 消費者物価指数(速報)
前年比+0.4%(前回 同+0.2%)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
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スケジュール
2016.2
February 2016
Sunday
Monday
Tuesday
1
2
米 ISM製造業
印 金融政策決定会合
W ednesday
3
Thursday
4
5
メキシコ
金融政策決定会合
米 雇用統計
豪 金融政策決定会合
7
8
Friday
Saturday
6
米 失業率
9
10
11
12
13
16
17
18
19
20
米 鉱工業生産
日 貿易収支
米 消費者物価指数
25
26
日 景気ウォッチャー調査
14
15
日 実質GDP
インドネシア
金融政策決定会合
(2月18日まで)
21
22
23
24
トルコ
金融政策決定会合
28
27
日 全国消費者物価指数
29
日 鉱工業生産
欧 消費者物価指数
31
(注)上記記載事項については現地時間にて記載
(出所)Bloomberg、各国中央銀行・米連邦公開市場委員会の
ホームページのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
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市場データ 一覧
2016.2
1月のふりかえり
l株価指数等
1 月末
TOPIX(東証株価指数)
1,432.07
日経平均株価(日経225)
S&P500種株価指数
1 2 月末
騰落率
l為替( NY市場)
1 月末
1 2 月末
騰落率
1,547.30 ▲ 7.45%
米ドル
121.14
120.22
+0.77%
17,518.30 19,033.71 ▲ 7.96%
ユーロ
131.21
130.64
+0.44%
英ポンド
172.56
177.18 ▲ 2.60%
豪ドル
85.82
87.60 ▲ 2.03%
ニュージーランドドル
78.54
82.10 ▲ 4.34%
1,940.24
2,043.94 ▲ 5.07%
NYダウ工業株30種平均株価 16,466.30 17,425.03 ▲ 5.50%
NASDAQ総合指数
4,613.95
ドイツDAX30種株価指数
9,798.11 10,743.01 ▲ 8.80%
カナダドル
86.68
86.86 ▲ 0.21%
イギリスFT100種株価指数
6,083.79
中国元
18.45
18.52 ▲ 0.35%
ブラジルレアル
30.28
30.36 ▲ 0.27%
香港ハンセン指数
5,007.41 ▲ 7.86%
6,242.32 ▲ 2.54%
19,683.11 21,914.40 ▲ 10.18%
香港H株指数
8,241.36
9,661.03 ▲ 14.69%
メキシコペソ
6.69
6.99 ▲ 4.31%
中国上海総合指数
2,737.60
3,539.18 ▲ 22.65%
タイバーツ
3.39
3.34
+1.72%
29.13
28.02
+3.96%
インドBSE・SENSEX指数
24,870.69 26,117.54 ▲ 4.77%
マレーシアリンギット
ブラジルボベスパ指数
40,405.99 43,349.96 ▲ 6.79%
インドルピー
MSCI東南アジア指数
644.73
657.90 ▲ 2.00%
トルコリラ
MSCIエマージング指数
742.37
794.14 ▲ 6.52%
インドネシア100ルピア
l債券利回り
1 月末
1 2 月末
騰落幅
l政策金利
1.79
1.82 ▲ 1.71%
40.99
41.18 ▲ 0.46%
0.88
1 月末
0.87
1 2 月末
+0.80%
騰落幅
日本新発10年国債利回り
0.095
0.270
▲ 0.175
米国(FFレート)**
0.50
0.50
± 0.00
米国10年国債利回り
1.921
2.269
▲ 0.349
欧州(ECBレポレート)
0.05
0.05
± 0.00
ドイツ10年国債利回り
0.325
0.629
▲ 0.304
英国(BOEレポレート)
0.50
0.50
± 0.00
イギリス10年国債利回り
1.560
1.960
▲ 0.400
豪州(RBAキャッシュレート)
2.00
2.00
± 0.00
豪州10年国債利回り
2.635
2.880
▲ 0.245
ニュージーランド(政策金利)
2.50
2.50
± 0.00
ニュージーランド10年国債利回り
3.223
3.571
▲ 0.348
中国(基準貸出金利)
4.35
4.35
± 0.00
インド10年国債利回り
7.783
7.761
+ 0.022
インド(レポレート)
6.75
6.75
± 0.00
インドネシア10年国債利回り
8.260
8.745
▲ 0.485
インドネシア(レファレンスレート)
7.25
7.50
▲ 0.25
ブラジル2年国債利回り
15.118
16.482
▲ 1.363
ブラジル(中銀ターゲット金利)
14.25
14.25
± 0.00
JPモルガンEM-BIGD*
6.503
6.391
+ 0.112
メキシコ(オーバーナイトレート)
3.25
3.25
± 0.00
JPモルガンGBI-EMGD*
6.880
7.134
▲ 0.254
南アフリカ(中銀政策金利)
6.75
6.25
+0.50
騰落率
l商品
lリート
1 月末
東証リート指数
1,781.00
1,747.54
+1.91%
WTI原油先物
配当込み
3,182.12
3,115.04
+2.15%
NY金先物
米国S&Pリート指数配当込み
1,055.33
1,093.11 ▲ 3.46%
欧州S&Pリート指数配当込み
838.79
872.09 ▲ 3.82%
同
豪ASX200リート指数配当込み
1 2 月末
39,865.55 39,446.22
+1.06%
1 月末
33.62
1,116.40
1 2 月末
騰落幅
38.17 ▲ 11.92%
1,060.80
+5.24%
単位:ポイント、%、円、米ドル
(出所)Bloomberg、Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)騰落率は原数値の比較のため、当レポートの数値と四捨五入の関係で合致しない
場合があります
*GDはグローバルダイバーシファイドを表します
**直近の米国(FFレート)は0.25~0.50%
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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