2 集団が共存するクラスの調和について

2 集団が共存するクラスの調和について
2016 年 2 ⽉ 1 ⽇
グローバル化によって、世界はますます共存の必要性に迫られていることは周知の事実で
ある。⼈的交流のなかで共存が物理的に進⾏するなかで、次に共存の質を決めるものは何か
が問われるべき問題であろう。
結論から⾔えば、共存には3つの型がある。なぜなら、たとえば2つの集団が共存する場
合、それらのなんらかの距離を変数 x とする評価関数を y=f(x)をとることによって、その関
数は、調和、中和、移⾏の3つの型に分類されるからである。ここに、距離とは2集団にお
ける共同作業の指標であり、評価関数とはそのポテンシャル、つまり不安定さを⽰す関数で
ある。確かに2集団の違いが無くなり均⼀になることが調和であるという考えもありうる。
しかし、ここで⾔う調和とは、2集団の違いを担保したうえでの共同作業に対する満⾜度を
意味する。たとえば、分⼦を構成する原⼦間の結合エネルギーを例にあげられる。異なる原
⼦でありながら、ほどよい距離を保つことでエネルギーが安定状態になっているのが分⼦で
ある。
図
3つの型の評価関数
ここでは、2つの異なる学科に所属する学⽣たちで構成される英語クラスにおける調和と
は何かを模索する。すなわち、ある事情から、別々で⾏なっていた2クラスを合併して英語
の授業をするという事態を招き、受講⽣がどのような条件で満⾜度をあげられるのかを考え
る。特に、図の3つの型のうち調和型の仕組みを解明したい。