北上市地域防災計画(本編) 見直し(素案) (本文見え消し文) 北上市消防防災課 (平成28年2月4日版) - 220 - 用 1 略 語 凡 例 語 県本部 岩手県災害対策本部 地方支部 岩手県災害対策本部地方支部 市本部 北上市災害対策本部 県計画 岩手県地域防災計画 市計画 北上市地域防災計画 県本部長 岩手県災害対策本部長 市本部長 北上市災害対策本部長 防災機関 指 定 行 政 機 関 及 び 指 定 地 方 行 政 機 関 の 長 、 県 知 事 、 市 長、 そ の 他 地 方 公共機関及び指定地方公共機関、公共的団体並びに防災上重要な施設の管理者 2 読 替 災害対策本部が設置されていない場合の用語の読替 県本部長 県知事 市本部長 市長 市副本部長 副市長 企画部長 市企画部長 財務部長 市財務部長 生活環境部長 市生活環境部長 保健福祉部長 市保健福祉部長 農林部長 市農林部長 建設部長 市建設部長 商工部長 市商工部長 上下水道部長 市上下水道部長 教育部長 市教育次長 協力部長 市議会事務局長 北上地方支部長 北上総合支局長 北上地方支部○○班長 北上総合支局○○部長又は○○所長 - 221 - 目 第1章 総 次 則 第1節 計画の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 226 第2節 市民の責務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・226 第3節 他の計画及び他の法令に基づく計画との関係 第3節の2 ・・・・・・・・・・・226 災 害 時 に お け る 個 人 情 報 の 取 扱 い・・・・・・・・・・・・・・・ 226 第4節 北上市防災会議 第5節 防災関係機関の責務及び業務の大綱 第6節 北上市の概況 第7節 災害の想定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 238 第8節 計画の修正 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 241 第9節 防災対策の推進方向 第2章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 227 ・・・・・・・・・・・・・・・ 230 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 236 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 241 災害予防計画 第1節 防災知識の普及計画 第2節 自主防災組織等育成計画地域防災活動活性化計画 第3節 防災訓練計画 第4節 気象業務整備計画 第4節の2 第5節 第6節 第7節 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・247 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 249 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 254 災害医療体制整備計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 262 防災施設等整備計画要配慮者の安全確保計画 第6節の2 ・・・・・・・・・245 通 信 確 保 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 253 避難対策計画 第5節の2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・243 食料生活必需品等の備蓄計画 ・・・・・・・・・・・264 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 267 孤 立 化 対 策 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 268 第68節 防 災 施 設 等 整 備 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 270 第79節 建 築 物 等 安 全 確 保 計 画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 272 第 8 10節 交通施設安全確保計画 第 9 11節 ライフライン施設等安全確保計画 第 1012節 危険物施設等安全確保計画 第 1113節 風 水 害 予 防 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 286 第 12節 風害予防計画 第 1314節 雪害予防計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 275 ・・・・・・・・・・・・・・・277 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 283 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 289 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 290 第 1415 節 土 砂 災 害 予 防 計 画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・292 第 1516節 火 山 災 害 予 防 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 298 第 1617節 火 災 予 防 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 302 - 222 - 第 1718節 林 野 火 災 予 防 計 画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 1819節 農 業 災 害 予 防 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 308 第 1920節 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 育 成 計 画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 310 第 21節 第3章 306 事 業 継 続 対 策 計 画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 312 災害応急対策 第1節 活動体制計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・315 第2節 気 象 予 報・ 警報 等 の 伝 達 計 画 第3節 通信情報計画 第4節 情 報 の 収 集・伝 達 計 画 第5節 広 報・広 聴 広報 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 380 第6節 交 通 確 保・輸送 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・387 第7節 消防活動計画 第8節 水 防 活 動 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 408 第9節 相 互 県 、市 町 村 等 応 援 協 力 計 画 第 10節 自衛隊災害派遣要請計画 第 11節 防災ボランティア活動計画 第 12節 支 援 物 資・義援 金 等 の 受 付・配 分 計画・・・・ ・・・・・・・・・・・429 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・335 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・359 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 365 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・397 ・・・・・・・・・・・・・・・・・409 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 417 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 424 第 1213節 災害救助法の適用計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 431 第 1314節 避 難・救 出 計 画・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 438 第 1415節 医 療・保 健 計 画・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 454 第 1516節 食 料 、生 活 必 需 品 供 給 計 画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 466 第 16節 食料供給計画 第 17節 給水計画 第 18節 応急仮設住宅の建設等及び応急修理計画 第 19節 防疫感染症予防計画 第 20節 廃 棄 物 処 理・障 害 物 除 去 計 画 第 21節 行 方 不 明 者 等 の 捜 索 及 び 遺 体 の 処 理・埋 葬 計 画 第 22節 応急対策安貞確保計画 第 23節 文教対策計画 第 24節 農畜産物応急対策計画 第 25節 公 共 土 木 施 設・鉄 道 施 設 等 応 急 対 策 計 画 第 26節 ライフライン施設応急対策計画 第 27節 危険物施設等応急対策計画 第 28節 林野火災応急対策計画 第 29節 防災ヘリコプター活動計画 第4章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 472 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 478 ・・・・・・・・・・・・・482 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 488 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・493 ・・・・・・・・・・500 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 503 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・506 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 512 ・・・・・・・・・・・・・516 ・・・・・・・・・・・・・・・・・521 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 535 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 540 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 549 災害復旧・復興計画 - 223 - 第1節 公共施設等の災害復旧計画 第2節 生活の安定確保計画 第3節 復興計画の作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 553 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 556 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 568 - 224 - 第1章 総 則 - 225 - 第1章 総 則 第1節 計画の目的 こ の 計 画 は 、 市 域 並 び に 市 民 の 生 命 、 身 体 及 び 財 産 を 災 害 か ら 保 護 す る た め 、 災害 対 策 基 本 法 第 42条 の 規 定 に 基 づ き 、 北 上 市 防 災 会 議 が 作 成 す る 計 画 で 、 各 防 災 機 関が そ れ ぞ れ 全 機 能 を 有 効 に 発 揮 し 、 相 互 に 協 力 し て 防 災 の 万 全 を 期 す る た め に 必 要 な災 害予防、災害応急対策及び災害復旧・復興に関する事項を策定するものである。 第2節 市民の責務 市 民 は 、 法 令 又 は 県 の 防 災 計 画 並 び に こ の 計 画 に よ り 、 防 災 上 の 責 務 と さ れ て いる 事 項 に つ い て は 、 誠 実 に そ の 任 務 を 果 た す ほ か 、 自 ら 災 害 に 備 え る た め の 手 段 を 講ず るとともに、自発的な防災活動に参加するなど防災に寄与するように努める。 第3節他の計画及び他の法令に 基づく計画との関係 1 岩手県地域防災計画との関係 この計画は、岩手県地域防災計画と整合性を有するものとする。 2 他の法令等に基づく計画との関係 こ の 計 画 は 、 市 の 地 域に 係 る 防 災 対 策 と し て 総 合 的 か つ 基 本 的 な 性 格 を 有 す る も の で あ っ て 、 災 害 対 策 基 本 法 以 外 の 法 令 の 規 定 に 基 づ く 計 画 等 は 、 こ の 計 画 と 矛盾 し、又は抵触するものであってはならない。 第3節の2 災害時における個人情報の取扱い 市 は 、 災 害 時 に お け る 被 災 者 支 援 に お い て 、 個 人 情 報 を 適 切 に 活 用 す る こ と が でき る よ う 、 北 上 市 個 人 情 報 保 護 条 例 ( 平 成 17年 北 上 市 条 例 第 15号 ) の 規 定 に 従 っ て 、あ らかじめ必要な取扱いを定めるものとする。 - 226 - 第4節北上市防災会議 第1 所掌事務 北上市防災会議の所掌事務は、次のとおりである。 1 北上市地域防災計画を作成及びその実施を推進すること。 2 北 上 市 の 地 域 に 係 る 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 当 該 災 害 に 関 す る 情 報 を収 集する 3 北 上 市 の 地 域 に 係 る 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 当 該 災 害 に 関 す る 災 害 応急 対 策 及 び 災 害 復 旧 に 関 し 、 市 並 び に 関 係 地 方行 政 機 関 、 関 係 指 定 公共 機 関 及 び 関 係指定地方公共機関相互間の連絡調整を図ること。 4 非 常 災 害 に 際 し 、 緊 急 措 置 に 関 す る 計 画 を 作 成 し 、 か つ そ の 実 施 を 推 進 す るこ と。 5 前 各 号 に 掲 げ る も の の ほ か 、 法 律 又 は こ れ に 基 づ く 政 令 に よ り そ の 権 限 に 属す る事務。 6 北上市水防計画を調査審議すること。 第2 組織 北 上 市 防 災 会 議 の 組 織 は 、 次 の 防 災 機 関 の 長 又 は そ の 指 名 す る 職 員 に よ っ て構 成される。 職 名 会 長 1号委員 ( ※ 外 部 機 関 に つ い て は 調 整 中) 区 分 防 災 機 関 北上市長 指定地方行政機関の職員 東 北 森 林 管 理 局 、岩 手 南 部 森 林 管 理 署 、湯 田 上 級 森 林 事 務 所 〃 東北農政局岩手支局 〃 岩手河川国道事務所水沢出張所 〃 岩手河川国道事務所水沢国道維持出張所 〃 北 上 川 ダ ム 統 合 管 理 事 務 所 (湯 田 ダ ム 管 理 支 所 ) 2号委員 岩手県知事部局の職員 県南広域振興局花巻総務センター 〃 中部保健所 〃 県南広域振興局北上土木センター 3号委員 岩手県警察の警察官 北上警察署 4号委員 市職員 副市長 〃 企画部 〃 財務部 〃 まちづくり部 〃 生活環境部 - 227 - 〃 保健福祉部 〃 農林部 〃 商工部 〃 建設部 〃 消防防災部長消防防災部 〃 教育次長教育部 都市整備部 5号委員 教育長 北上市教育委員会 6号委員 消防長 北上地区消防組合消防本部 消防団長 7号委員 指定公共機関の職員 北上市消防団 郵便局㈱北上郵便局 日本郵便㈱北上郵便局 〃 郵便事業㈱北上支店 〃 東日本旅客鉄道㈱盛岡支社北上駅 〃 東日本電信電話㈱岩手支店 〃 東北電力㈱花北営業所 〃 日本通運㈱北上支店 〃 岩手県交通㈱北上営業所 〃 東日本高速道路㈱北上管理事務所 8号委員 そ の 他 市 長 が 特 に 必 要 と 岩手中部水道企業団 認める者 〃 北上市自治組織連絡協議会 〃 行政区長協議会長 〃 岩手県立中部病院 〃 北上済生会病院 〃 一般社団法人北上医師会 北上市社会福祉協議会 北上商工会議所 岩手県石油商業協同組合北上支部 〃 岩手県高圧ガス保安協会北上支部 〃 岩手中部土地改良区 〃 北上市各種女性団体協議会 〃 北上市人消防協力隊連絡協議会 北上薬剤師会 北上市身体障がい者福祉協会 〃 北上市赤十字奉仕団 - 228 - 北上市防犯協会 北上市食生活改善推進委員協議会 北上ケーブルテレビ株式会社 特定非営利活動法人いわてNPO-NETサポート 特定非営利活動法人フォルダ 公募委員 第3 防災会議の招集 防 災 会 議 の 招 集 は 、 会 長 が 会 議 5 日 前 ま で に 開 催 日 時 、 開 催 場 所 及 び 議 事 を示 して委員に通知して行う。ただし、急を要する場合はこの限りでない。 - 229 - 第5節 第1 1 防災関係機関の責務及び業務大綱 防災関係機関の責務 県 県は、市町村を包括する広域の地方公共団体として、地域並びに地域住民の生 命、身体及び財産を災害から保護するため、関係機関及び他の地方公共団体の協 力を得て、防災に関する計画を作成し、これを実施するとともに、市町村及び指 定地方公共団体が処理する防災に関する事務又は業務を支援し、かつその総合調 整を行う。 2 市 市 は 、 基 礎 的 な 地 方 公 共 団 体 と し て 、 地 域 並 び に 地 域 住 民 の 生 命 、 身 体 及 び財 産 を 災 害 か ら 保 護 す る た め 、 関 係 機 関 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 の 協 力 を 得 て 、 防災 に関する計画を作成し、これを実施する。 3 指定地方行政機関 指 定 地 方 行 政 機 関 は 、 地 域 並 び に 地 域 住 民 の 生 命 、 身 体 及 び 財 産 を 災 害 か ら保 す る た め 、 指 定 行 政 機 関 及 び 他 の 指 定 地 方 行 政 機 関 と 相 互 に 協 力 し 、 防 災 活 動を 実 施 す る と と も に 、 県 及 び 市 の 活 動 が 円 滑 に 行 わ れ る よ う 、 勧 告 、 指 導 、 助 言等 を行う。 4 指定公共機関及び指定地方公共機関 指 定 公 共 機 関 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 は 、 そ の 業 務 の 公 共 性 及 び 公 益 性 に 鑑 み、 防 災 に 関 す る 計 画 を 作 成 し 、 こ れ を 実 施 す る と と も に 、 県 及 び 市 の 活 動 が 円 滑に 行われるようその業務に協力する。 5 公共的団体及び防災上重要な施設の管理者 公 共 的 団 体 及 び 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 者 は 、 平 素 か ら 災 害 予 防 体 制 の 整 備を 図 り 災 害 時 に は 、 災 害 応 急 措 置 を 実 施 す る と と も に 、 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関の 防災活動に協力する。 第2 1 防災関係機関の業務の大綱 県、市 機関名 業 (1) 務 の 大 綱 県防災会議、災害対策本部、現地災害対策本部、災害警戒本部の設置、 運営に関すること。 岩手県 (2) 防災に関する施設及び組織の整備に関すること。 (3) 防災訓練の実施に関すること。 (4) 防災知識の普及及び教育に関すること。 (5) 災害に関する情報の発表、収集、伝達及び広報に関すること。 - 230 - (6) 自衛隊、他の都道府県、関係機関等に対する応援要請に関すること。 (7) 災害応急対策の実施に関すること。 (8) 災害時における防犯の予防、取締りなど社会の秩序維持に関すること。 (9) 被災施設の複旧、被災地域の復興に関すること。 (10) 市 町 村 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 の 災 害 対 策 の 総 合 調 整 に 関 す る こ と 。 (1) 市防災会議、災害対策本部、現地災害対策本部、災害警戒本部の設置、 運営に関すること。 北上市 2 (2) 防災に関する施設及び組織の整備に関すること。 (3) 防災訓練の実施に関すること。 (4) 防災知識の普及及び教育に関すること。 (5) 災害に関する情報の収集、伝達及び広報に関すること。 (6) 他の市町村、関係機関等に対する応援要請に関すること。 (7) 災害応急対策の実施に関すること。 (8) 被災地の復旧、被災地域の復興に関すること。 消防機関 機関名 業務の大綱 北上地区消防組合 (1) 消防活動に関すること。 北上市消防団 (2) 救急救助業務に関すること。 (3) 災害予防対策の実施協力に関すること。 (4) 災害応急対策の実施協力に関すること。 3 指定地方行政機関 機関名 東北農政局岩手農政事 業務の大綱 (1) 務所岩手支局 災 害 時 に お け る 応 急 用 食 料 の 調 達・供 給 に 関 す る 情 報 収 集・ 連絡に関すること。 東北森林管理局 (2) 国有林野の保安林、保安施設等の整備に関すること。 岩手南部森林管理署 (3) 山火事防止対策に関すること。 (4) 災害旧用材の供給に関すること。 岩手労働局 (1) 事業場における労働災害の防止に関すること。 花巻労働基準監督署 (2) 被災労者の救済に関すること。 (3) 被災労働者の就労あっせんに関すること。 岩手河川国道事務所 (1) 直轄公共土木施設の備及び災害防止に関すること。 (水 沢 出 所 ) (2) 指定河川の洪水警報の発表及び伝達に関すること。 (水 沢 国 道 持 出 張 所 ) (3) 水防活動の指導に関すること。 (4) 災害時における通行規制及び輸送の確保に関すること。 (5) 直公共土木施設の復旧に関すること。 (6) 緊急を要すると認められる場合、申合せに基づく適切な緊 - 231 - 急対応の実施に関すること。 北上郵便局 (7) 災害対策支援に係る調整に関すること。 (1) 災害時における郵便局の業務運営の確保に関すること。 (2) 災害時における郵便局の業務に係る災害特別事務取扱及び 援護対策に関すること。 仙台管区気象台 (1) 盛岡地方気象台 気象、地震及び水象の観測並びにこれらの成果の収集及び 発表に関すること。 (2) 気象、地象(地震にあっては、発生した断層運動による地 震動に限る。)及び水象の予報・警報等の防災情報の発表、 伝達及び開設に関すること。 (3) 気象業務に必要な観測、予報及び通信施設の整備に関する こと。 (4) 県や市が行う防災対策に関する技術的な支援・助言に関す ること。 (5) 防災気象情報の理解促進及び防災知識の普及啓発に関する こと。 4 自衛隊 機関名 業務の大綱 陸 上 自 衛 隊 岩 手 駐 と ん 屯 部 (1) 隊 災害派造要請又は出動命令に基づく応急救援及び応急復 旧に関すること。 5 指定公共機関 機関名 東日本電信電話㈱岩手支店 業務の大綱 (1) エ ヌ ・ テ ィ ・ テ ィ ・ コ ミ ュ ニ (2) ケーションズ㈱ ソフトバンクテレコム㈱ 電気通信設備の整備及び災害防止に関すること。 災害時における通信の確保及び気象予警報の伝違に関す ること。 (3) 電気通信設備の復旧に関すること。 ㈱NTTドコモ KDDI㈱ ソフトバンクモバイル㈱ 日 本 赤 十 字 社 岩 手 県 支 部 北 (1) 災害時における医療救護に関すること。 上地区支部 (2) 救援物資、義援金等の受付及びの配分に関すること。 (3) 義援金の受付に関すること。 (4) 防災ボランティアの連絡調整等に関すること。 - 232 - 日本放送協会盛岡放送局 (1) 気象予警報等の放送に関すること。 (2) 災害状況及び災害対策についての放送に関すること。 (3) 県知事からの要請に基づく災害放送に関すること。 東 日 本 高 速 道 路 ㈱ 東 北 支 社 (1) 高速適路の整備及び災害防止に関すること。 北上管理事務所 (2) 災害時における交通規制及び輸送の確保に関すること。 (3) 高速自動車道の復旧に関すること。 東日本旅客鉄道㈱ (1) 鉄 道 施 設 の 整 備 及 び 災 害 防 止 及 び 災 害 復 旧 に 関 す る こ と 。 盛岡支社北上駅 (2) 災害時における鉄道による緊急輸送に関すること。 (3) 鉄 道 施 設 の 災 害 復 旧 に 関 す る こ と 。 日本通運㈱北上支店 (1) 災害時における車両による緊急輪送に関すること。 (1) 電力施設の整備及び災害防止に関すること。 (2) 災害時における電力供給に関すること。 (3) 電力施設の災害復旧に関すること。 (1) 災害時における郵便局の業務運営の確保に関すること。 (2) 災害時における郵便局の業務に係る災害時特別事務取扱 ヤマト運輸㈱岩手主管支店 東北電力㈱北上営業所 日本郵便㈱北上郵便局 及び援護対策に関すること。 6 指定地方公共機関 機関名 業務の大綱 ㈱IBC岩手放送 (1) 気象予警報等の放送に関すること。 ㈱テレビ岩手 (2) 災害状況及び災害対策についての放送に関すること。 ㈱岩手めんこいテレビ (3) 県知事からの要請に基づく災害放送に関すること。 ( 公 社 ) 岩 手 県 ト ラ ッ ク 協 会 (1) 災害時における車両による緊急輸送に関すること。 ㈱岩手朝日テレビ ㈱エフエム岩手 北上支部 岩手県交通㈱北上営業所 ( 一 社 ) 岩 手 県 高 圧 ガ ス 保 安 (1) ガ ス 施 設 の 整 備 及 び 災 害 防 止 に 関 す る こ と 。 協会北上支部 (2) 災 害 時 に お け る ガ ス 供 給 に 関 す る こ と 。 (3) ガ ス 施 設 の 災 害 復 旧 に 関 す る こ と 。 社団法人北上医師会 (1) 医療救護又は歯科医療救護に関すること。 (一 社 )北 上 医 師 会 (2) 遺体の検視、検案身元確認及び処理に関する協力に関す 北上歯科医師会 (一 社 )北 上 薬 剤 師 会 ること。 (1) 医療救護に関すること。 (2) 災害時における医薬品の供給及び管理に関すること。 - 233 - ( 公 社 ) 岩 手 県 栄 養 士 会 県 央 (1) 災害時における栄養管理に関すること。 地区会 ( 公 社 ) 岩 手 県 看 護 協 会 北 上 (1) 医療救護及び保健衛生に関すること。 支部 社 会 福 祉 法 人 北 上 市 社 会 福 (1) 防災ボランティアの連絡調整等に関すること。 祉協議会 岩手県災害派遣福祉チームの派遣調整に関すること。 (2) ( 一 社 ) 岩 手 県 獣 医 師 会 花 巻 (1) 災害時における愛玩動物の保護及び救護に関すること。 支会 ( 一 社 ) 岩 手 県 建 設 業 協 会 北 (1) 災害時における道路啓開及び除雪に関すること。 上支部 公共土木施設等の災害応急対策に関すること。 (2) 北上市建設業協会 7 公共的団体その他防災上重要な施設の管理者 機関名 業務の大綱 社 会 福 祉 法 人 岩 手 県 共 同 募 金 (1) 義援金の募集及び受付けに関すること。 会北上市委員会 農業協同組合 (1) 森林組合 共同利用施設の災害応急対策及び災害複旧に関するこ と。 (2) 農林関係に係る県及び市が実施する被書調査、応急対 策に対する協力に関すること。 (3) 被災農林家に対する融資及び融資のあっせんに関する こと。 (4) 被災農林家に対する種前その他営農資材の確保のあっ せんに関すること。 商工会議所 (1) 商工業関係の県、市の実施する被害調査及び応急対応 に対する協力に関すること。 (2) 被災商工業者に対する融資及び融資のあっせんに関す ること。 (3) 災害時における物価安定についての協力に関するこ と。 (4) 生活必需品、復旧資材等防災関係物資の確保について の協力に関すること。 一般病院 (1) 診療所 収容患者に対する災害時の避難体制の確保に関するこ と。 (2) 災害時における負傷者等の収容及び医療救護に関する こと。 - 234 - 一般連送事業者 (1) 災害時における緊急輸送に関すること。 ダム施設の管理者 (1) ダム施設の防災上の整備及び管理に関すること。 土地改良区 (1) 水門、水路ため池等の施設の整備及び災害防止に関す ること。 (2) 水 門 、 水 路 た め 池 等 の 災 害 復 旧 に 関 す る こ と 。 危険物関係施設の管理者 (1) 災 害 時 に お け る 危 険 物 の 保 安 措 置 に 関 す る こ と 。 ㈱岩手日報社北上支局 (1) 災害情報及び災害対策についての報道に関すること。 ㈱朝日新聞社北上支局 (2) 県知事からの要請に基づく災害報道に関すること。 ㈱毎日新聞社奥州通信部 ㈱読売新聞社北上支局 ㈱河北新報社北上支社 ㈱産業経済新聞社盛岡支局 ㈱日本経済新聞社盛岡支局 ㈱岩手日日新聞社北上支社 ㈱ デーリー東 北 新 聞 社 岡 支 局 全国新聞情報農業協同組合連 合会東北支部 ㈱日刊岩手建設工業新聞社盛 岡総局 (社 )共 同 通 信 社 盛 岡 支 局 ㈱時事通信社盛岡支局 - 235 - 第6節 第1 位 北上市の概況 置 本 市 は、 岩 手 県の ほ ぼ 中 央 、 北 上 平 野の な か ほ ど に 位 置 し 、北 が 北 緯 39度 28分 42秒 か ら 南 が 北 緯 39度 10分 l7秒 、東 が 東 経 141度 l5分 30秒 か ら 西 が 東 経 140度 49分 l3秒 に わ た り 、 北 は 花巻 市 、 東 は 奥 州 市 、 西は 西 和 賀 町 、 南 は 奥 州市 及 び 金 ケ 崎 町 と 境 を 接 し 、 東 西 に 38キ ロ メ ー ト ル 、 南 北が 約 34キ ロ メ ー ト ル の 広 が り を も つ 市である。 主 要 各 地 域 へ の 距 離 は 盛 岡 市 に は 北 へ 約 45キ ロ メ ー ト ル 、 仙 台 市 に は 南 へ 138 キ ロ メ ー ト ル 、 秋 田 市 に は 西 へ 107キ ロ メ ー ト ル 、 東 京 都 に は 約 490キ ロ メ ー トル の位置にある。 [資 料 編 1 - 1 - 1 第2 位置及び広ぼう] 面積及び土地利用 本 市 の 面 積 は 、 437.55平 方 キ ロ メ ー ト ル で 地 域 別 の 面 積 及 び 土 地 利 用 区 分 は次 のとおりとなっている。 (1) 地域別面積 地域区分 中部地域 面積 117.07 ㎢ 地域の範囲 黒 沢 尻 、飯 豊 、二 子 、相 去 、鬼 柳 、上 江 釣 子、下 江 釣 子 、 滑田、新平、岡崎、北鬼柳、藤根、長沼、後藤 東部地域 71.70 ㎢ 立花、黒岩、更木、口内、稲瀬 西部地域 248.78 ㎢ 横川目、竪川目、仙人、岩沢、山口、煤孫、岩崎、岩崎 新田その他(国有林) (2) 土 地 利 用 区 分 別 面 積 単位:ha(%) 用地 森林・原野 宅地 池・沼 雑極地- その他 計 9,864 23,274 2,405 9,7 l,040 7,075 43,755 (22.5) (53.2) (5.5) (0.2) (2.3) (l6.3) (100) [資 料 編 1 - 1 - 2 第3 地目別土地面積調] 地勢 本 市 の 東 部 地 域 は 北 上 山 系 の 一 部 を 成 し 、 西 部 は 奥 羽 山 脈 に 連 な る 山 地 が あっ て 、夏 油 温 泉 の 周 辺 は 、栗 駒 国 定 公 園 の 一 部 に な っ て い て 、両 山 地 の 中 間 地 帯 は、 北 上 平 野 と 呼 ば れ る 海 抜 80メ ー ト ル か ら 90メ ー ト ル 前 後 の 平 坦 地 で 、 肥 沃 な 田園 地帯と市街地及び工業団地が開けている。 平 野 部 の 東 端 を 、 岩 手 県 を 象 徴 す る 大 河 北 上 川 が 南 北 に 貫 流 し 、 和 賀 岳 に 源を - 236 - 発 す る 和 賀 川 の 清 流 が 東 西 に 流 れ 、 北 上 川 に 合 流 し て い る 。 ま た 、 北 上 川 、 和賀 川 に は 、 そ れ ぞ れ 上 流 部 に ダ ム が 建 設 さ れ 洪 水 調 節 に 大 き な 役 割 を 果 た し て いる と こ ろ で あ る が 、 ダ ム 建 設 以 前 の 昭 和 22年 の カ ス リ ー ン 台 風 、 昭 和 23年 の ア イオ ン台風による沿川地域の大被害が記録されている。 第4 地 質 中 部 地 域 及 び 西 部 地 域 は 、 北 上 川 及 び 北 上 川 の 主 要 支 流 で あ る 和 賀 川 水 系 によ っ て 形 成 さ れ た 洪 積 世 、 沖 積 世 の 段 丘 や 扇 状 地 、 沖 積 低 地 か ら な り 、 段 丘 、 扇状 地 は 、 部 分 的 に 火 山 灰 層 に 覆 わ れ 、 沖 積 地 は 砂 礫 層 と 泥 層 に よ っ て 構 成 さ れ てい る。 東 部 地 域 は 、 第 三 紀 中 新 世 の 稲 瀬 火 山 岩 と 呼 ば れ る 安 山 岩 質 岩 石 と 第 三 紀 鮮新 世 の 金 沢 層 、 真 滝 層 と 呼 ば れ る 砂 岩 を 主 体 と す る 地 層 に よ っ て 構 成 さ れ て い る。 第5 気 候 本 市 の 気 候 は 、 東 日 本 の 太 平 洋 側 の 気 象 区 に 属 し て い る が 、 奥 羽 山 系 と 北 上山 系 に は さ ま れ て い る た め 内 陸 性 の 気 候 の 特 徴 を 呈 し て 気 温 の 日 較 差 、 年 較 差 がや や 大 き い 。ま た 、冬 季 は 日 本 海 側 の 気 候 の 影 響 を 受 け や す く 積 雪 量 も 比 較 的 多 い。 [資料編1-1-3 気象記録] - 237 - 第7節 災害の想定 地 域 防 災 計 画 の 策 定 に 当 た っ て の 災 害 の 想 定 は 、 過 去 に 発 生 し た 大 規 模 な 災 害 を参 考 と し 、 本 市 の 気 象 条 件 、 地 理 的 条 件 及 び 社 会 環 境 考 慮 し て 災 害 の 種 類 別 に 次 の よう に想定する。 なお、明治以降に発生した主な災害の記録は、資料編1-2のとおりである。 第1 台風による災害 (1) 台風の規模の想定 ア 半 イ 中心気圧 950 hPa ウ 最大速度 30 m / 秒 エ 一日降雨量 150 mm オ 速 カ 暴風雨時間 キ 進 ク 最高水位 (2) 径 度 路 350 Km 40 Km/ 時 間 17 時 間 上空を東北進 7.3 m ( 北 上 川 ・ 珊 瑚 橋 付 近 ) 被害の想定 北 上 川 の 増 水 、氾 濫 等 に よ り 、無 堤 防 地 帯 に お い て は 住 家 の 一 部 流 失 を は じ め、 住 家 の ほ と ん ど が 床 上 浸 水 と な り 、 有 堤 地 帯 に お い て も 溢 水 等 に よ る 被 害 が 予想 さ れ 、 更 に 各 地 区 に 農 作 物 の 冠 水 、 道 水 路 の 損 壊 等 の 被 害 が 予 想 さ れ る 。 ま た、 強風による住家の損壊及び農業用施設等への被害が予想される。 (3) 過去の災害例 ア 昭 和 22年 9 月 カサリン台風 イ 昭 和 23年 8 月 アイオン台風 ウ 昭 和 56年 8 月 台 風 15号 エ 平 成 14年 7 月 台風6号 第2 集中豪雨による災害 (l) (2) 集中豪雨の規模の想定 ア 1時間降水量 65 mm イ 24時 間 降 水 量 251 mm ウ 総降水量 300 mm 被害の想定 黒沢側等市内の中小河川の増水、氾濫により、特に、市内の低地帯においては 住家の浸水、更に各地区に農産物の冠水、道水路の損壊等の被害が想定される。 また、急傾斜地、土石流、山地災害危険地域にあっては、土砂崩れ、山崩れ等に - 238 - より住家への被害が予想される。 (3) 過去の災害例 ア 昭 和 42年 6 月 5 日 集中豪雨 イ 昭 和 57年 8 月 30日 集中豪雨 第3 大規模な火災による災害 (1) 気象等の想定 ア 風 向 北西 イ 風 速 9 m / 秒 ( 間 最 大 25m / 秒 ) ウ 最小湿度 35 % エ 発生時間 5月の夕食時 オ 発生場所 市街地の家屋密集地 (2) 被害の想定 異常乾燥下において、市街地の家屋密で発生した火災は、折からの強風にあお ら れ 次 々 に 延 焼 し 、 被 災 地 域 に お け る 住 家 等 の ほ と ん ど が 焼 失 し 、 ま た 、 一 部地 域住民、消防隊員等に負傷者が出る等被害規模を次のように想定した。 ア 焼失区域面積 イ 焼失世帯 ウ 人的被害 (3) 7 ha 100 世帯 負傷者数人 過去の災害の例 ア 昭 和 40年 5 月 12日 下川岸の大火 イ 昭 和 40年 6 月 10日 和賀仙人(切留)の大火 ウ 昭 和 43年 2 月 6 日 黒沢尻西小の火災 第4 地震による災害 (1) 地震の規模等の想定 地震の規模等の想定は、岩手県地域防災計画震災対策編による。 ア 地震の規模 マグニチュード イ 震 岩手県内陸南部 ウ 市内の最大震度 震度6弱 エ 地震の発生時間 冬の夕食時 オ 気象条件 気象注意報クラスの気象条件のとき (2) 源 7.3~ 7.4 被害の想定 ア 老 朽 家 屋 、 壁 や 注 の 少 な い 建 物 等 で は か な り 損 壊 し 、 中 に は 倒 壊 す る も のも あ り 、 瓦 、 戸 、 窓 ガ ラ ス 等 は は ず れ 破 損 す る 。 ま た 、 タ ン ス 、 細 長 い 家 具 等は 倒れるものが多く、シャンデリアや棚の上の物等は、ほとんど落下する。 イ ガ ス コ ン ロ 等 は 移 動 落 下 し 、 円 筒 型 石 油 ス ト ー ブ 、 ガ ス ス ト ー ブ 等 は 転 倒す る等により火災の発生が予想される。 - 239 - ウ 道路上では自動車の運転が困難となり、停車中の自動車は動きだし近くの物 に ぶ つ か り 、ま た 、鉄 道 は 損 壊 し 連 転 が 中 断 さ れ る 等 交 通 機 関 に 混 乱 が 生 ず る。 エ 電 線 の 切 断 等 に よ る 停 電 、 水 道 管 の 破 損 に よ る 断 水 、 更 に ガ ス 管 の 接 続 部の ゆるみによる供給停止等生活ラインに混乱が生ずる。 オ 軟 弱 な 地 盤 の 所 で は 陥 没 、 地 す べ り が 生 じ 、 山 地 で は 落 石 、 山 崩 れ が 多 発す る。 カ 家 具 や ブ ロ ッ ク 塀 の 倒 伏 、 高 所 か ら の 落 下 物 等 に よ り 、 ま た 、 上 記 ア ~ オに より多数の負者が予想される 第5 大規模な爆発、交通事故等 大 規 模 な 爆 発 、 交 通 事 故 等 に よ り 、 多 数 の 遭 難 者 の 発 生 等 被 害 が 生 じ た 場 合を 想定する。 - 240 - 第8節 第1 計画の修正 計画の修正 こ の 計 画 は 、 災 害 対 策 基 本 法 第 42条 の 規 定 に 基 づ き 、 国 ・ 県 の 防 災 方 針 及 び 市 の 情 勢等を勘案して毎年検討を加え、必要があると認めるときはこれを修正する。 第9節防災対策の推進方向 市 の 地 域 並 び に 住 民 の 生 命 、 身 体 及 び 財 産 を 守 る こ と は 、市 の 基 本 的 な 責 務 で あ り 、 関 係 機 関 の 協 力 を 得 て 、 あ ら ゆ る 手 段 、 方 法 を 用 い て そ の 万 全 を 期 さ な け れ ば な らな い。 したがって、次の点に重点を置いて防災対策の推進を図るものとする。 1 防災意識の啓発 2 自主防災組織の育成 3 防災に関する施設の整備 4 防災訓練の実施 5 治山治水事業の促進 - 241 - 第2章 災害予防計画 - 242 - 第2章 第1節 1 災害予防計画 防災知識の普及計画 基本方針 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 (以 下 、本 節 中「 防災 関 係 機 関 等 」と い う。) は 、職 員 に 対して防災教育を実施するとともに、広く住民等に対して防災計画の普及に努め、 自主防災思想の普及、徹底を図る。 な お 、 防 災 知 識 の 普 及 を 図 る 際 に は 、 高 齢 者 、 障 が い 者 等 の 要 配 慮 者 に 十 分 配慮 するとともに、地域において、要配慮者を支援する体制の整備を図る。 また、被災時の男女のニーズの違い等男女双方の視点にも配慮する。 第2 防災知識の普及 1 防災知識普及計画の作成 防 災 関 係 機 関 等 は 、 そ の 所 掌 す る 防 災 業 務 に 関 す る 事 項 に つ い て 、 毎 年 、 年度 当初において防災知識普及計画を作成し、その積極的な実施を図る。 2 職員に対する防災教育 (1) 防 災 関 係 機 関 等 は 、 職 員 に 対 し 、 災 害 時 に お け る 適 正 な 判 断 力 を 養 成 し 、円 滑 な 防 災 活 動 に 資 す る た め 、 講 習 会 、 研 修 会 若 し く は 検 討 会 等 を 開 し 、 又 は防 災関係資料を配布して、防災教育の普及徹底を図る。 (2) 3 防災教育は、次の事項に重点をおいて実施する。 ア 防災対策関連法令 イ 防災対策、防災組織その他防災活動に関する事項 ウ 災害に関する基礎知識 エ 災害を防止するための技術 オ 住民に対する防災知識の普及方法 カ 災害時における業務分担の確認 住民等に対する防災知識の普及 (1) 防 災 関 係 機 関 等 は 、 防 災 士 そ の 他 防 災 に 関 す る 知 識 を 有 す る も の と 連 携 し なが ら、次の方法等を利用して、住民等に対する防災知識の普及に努める。 ア 講習会、研修会、識演会、展示会の開確 イ インターネット、広報誌の活用 ウ 起震車等による災害の疑似体験 エ 新聞、テレビ、ラジオ等各種報道媒体の活用 オ 防災関係資料の作成、配布 カ 防災映画、ビデオ、ラジオ等の制作、上映、貸出し - 243 - キ (2) (3) 自主防災活動に対する指導 防災知識の普及活動は、次の事項に重点を置いて実施する。 ア 地域防災計画及び各防災関係機関の防災体制の概要 イ 気象警報、避難指示等の意味及び内容 ウ 平常時における心得 ① 避難場所、避難道路等を確認する。 ② 食料、飲料水、衛生用品等の備蓄及び非常持出品の準備を行う。 ③ いざというときの対処方法を検討する。 ④ 防災訓練等へ、積極的に参加する。 ⑤ 災害時の家族内の連絡方法や避難の仕方を決めておく。 ⑥ 愛玩動物との同行避難や避難所での飼養の方法を決めておく。 エ 災害時における心得、避難方法 オ 心肺蘇生法蘇生法、止血法等の応急措置 カ 電気通信事業者が災害時に提供する伝言サービスの仕組みや利用方法 キ 災害危険箇所に関する知識 ク 過去における主な災害事例 ケ 災害に関する基礎知識 防 災 知 識 の 普 及 に 併 せ 、 被 災 地 に 小 口 ・ 混 載 に よ る 支 援 物 資 を 送 る こ と は 被災 地 方 公 共 団 体 等 の 負 担 と な る こ と か ら 、 支 援 に 当 た っ て は 、 現 地 の ニ ー ズ を 踏ま え た 上 で 行 う よ う に す る な ど 、 被 災 地 支 援 に 関 す る 知 識 を 整 理 す る と と も に 、そ の普及に努める。 4 児童、生徒等に対する教育 市 は 、 児 童 、 生 徒 等 に 対 し 、 防 災 教 育 を 実 施 す る と と も に 、 教 職 員 、 父 母 等 に対 し、災害時における避難等の防災に関する心得及び知識の普及を図る。 5 防災文化の継承 (1) 防 災 関 係 機 関 等 は 、 災 害 の 経 験 や 教 訓 を 次 世 代 に 継 承 し 、 防 災 を 文 化 に ま で昇 華 し 、 「 防 災 文 化 」 と し て 将 来 に 活 か す こ と に よ り 、 地 域 防 災 力 の 向 上 を 図 る。 (2) 防 災 関 係 機 関 等 は 、 災 害 の 経 験 や 教 訓 を 次 世 代 に 継 承 し て い く た め 、 災 害 に関 す る 資 料 を 収 集・整 理・保 存 し 、住 民 等 が 閲 覧 で き る よ う 公 開 に 努 め る と と も に、 災 害 に 関 す る 石 碑 や モ ニ ュ メ ン ト 等 の 持 つ 意 味 を 正 し く 次 世 代 に 伝 え て い く よう 努める。 (3) 住 民 等 は 、 自 ら 災 害 の 経 験 や 教 訓 を 次 世 代 に 継 承 す る よ う 努 め 、 防 災 関 係 機関 等は、各種資料の活用等により、これを支援する。 6 国際的な情報発信 防 災 関 係 機 関 等 は 、 災害 対 応 の 経 験 か ら 得 ら れ た 知 見 や 教 訓 を 、 国際 会 議 等 の 場 を通じて諸外国に対して広く情報発信・共有するよう努める。 - 244 - 第2節 自主防災組織等育成計画 地域防災活動活性化計画 第1 基本方針 市及び防災関係機関(以下、本節中「防災関係機関等」という。)は、職員に 対 し て 防 災 教 育 を 実 施 す る と と も に 、 広 く 住 民 に 対 し て 防 災 知 識 の 普 及 に 努 め、 自主防災思想の普及、徹底を図る。 1 市 は 、地 域 住 民 が「 自 分 達 の 地 域 は 自 分 達 で 守 る 」と い う 。 自 主 的 な 防 災 活 動 を 促 進 す る た め 、 自 主 防 災 組 織 の 育 成 、 強 化 を 図 る 。 そ の 際 、 女 性の 参 画 の 促 進 に努めるものとする。 2 市 は 、 地 域 に お け る 消 防 防 災 の 中 核 と し て 重 要 な 役 割 を 担 う 消 防 団 の 活 性 化を 促進する。 3 市 は 、 市 内 の 一 定 の 地 区 内 の 住 民 等 か ら 市 地 域 防 災 計 画 に 地 区 防 災 計 画 を 位置 づ け る よ う 提 案 を 受 け た と き は 、 そ の 必 要 性を 判 断 し た 上 で 、 市 地域 防 災 計 画 に 地区防災計画を含める。 第2 1 自主防災組機等の育成 自主防災組織の育成強化 (1) 自 主 防 災 組 織 の結 成 促 進 及 び 育 成 ア 市 は 、 町 内 会 、 自治 会 等 の 既 存 の 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ を 中 心 と し て 、 防 災活 動 を 自 主 的 か つ 組 織 的 に 実 施 す る 自 主 防 災 組 織 の 結 成 を 促 進 し 、 そ の 育 成に 努める。 [資 料 編 2 - 2 - 1 イ 自主防災組織の現況] 市 は 、 防 災 士 そ の他 防 災 に 関 す る 知 識 を 有 す る も の と 連 携 し な が ら 、 研修 会 、 講 習 会 等 の 開 催 等 を 通 じ て 、 自 主 防 災 活 動 の 地 域 リ ー ダ ー の 育 成 に 努め る。 ウ 市 は 、 自 主 防 災 組織 の 結 成 及 び 自 主 防 災 活 動 に 必 要 な 防 災 用 機 材 等 の 整備 を促進するため、必要な指導、援助を行う。 (2) 自 主 防 災 組 織の 活 動 ア 市 は 、 自 主防 災 組 織 が 効 果 的 な 防 災 活 動 を 行 え る よ う 、あ ら か じ め 、 自 主 防 災 組 織 が 実 施 す る 業 務 を 定 め 、平 常 時 及 び 災 害 時 に 分 担 す る 任 務 を 、班 編 成等により明確にする。 ① 平常時の活動 ・ 防災知識の普及 ・ 消火訓練、避難訓練、避難所運営訓練その他防災訓練の実施 ・ 情報の収集、伝達体制の確立 - 245 - ・ 家庭及び地域の火気使用設備、器具等の点検 ・ 防災用資機材等の備蓄及び管理 ② 第3 災害時の活動 ・ 地域内の被害状況等の情報収集 ・ 安否確認及び避難誘導 ・ 出火防止及び初期消火 ・ 住民に対する避難勧告等の伝達、確認 ・ 避難誘導 ・ 出火防止及び初期消火 ・ 地域内の被害状況等の情報収集 ・ 救出、救護活動の実施及び協力 ・ 炊出し及び救援物質等の配分等避難所運営に対する協力 消防団の活性化 1 市 は 、 地 域 に お け る 消 防 防 災 の 中 核 と し て 重 要 な 役 割 を 担 う 消 防 団 の 活 性 化を 促 進 し 、そ の 育 成 を 図 る た め 、地 域 住 民 の 理 解 、支 援 、協 力 及 び 参 加 を 得 な が ら 、 次の事業等を積極的に推進する。 (1) 「 消 防 団 活 性 化 総 合 計 画 」 の 策 定 (2) 消防団の施設・設備の充実強化 (3) 消防団員の教育訓練の充実強化 (4) 処 遇 改 善 、表 彰 制 度 の 充 実 等 報 酬・出 動 手 当 の 引 上 げ 、表 彰 制 度 の 充 実 等 に よ る 処遇改善 (5) 消防団総合整備事業等の活用 (6) 競技会、行事等の開催 (7) 青 年 層 ・ 女 性 層の 消 防 団 員 へ の 参 加 促 進 青 年 層 、 女 性 層 及 び公 務 員 の 消 防 団 への加入促進 (8) 第4 地域防災及び消防団活動に関する広報活動及び企業等への協力要請 住民等による地区内の防災活動の推進 (1) 市 内 の 一 定 の地 区 内 の 住 民 及 び 当 該 地 区 に 事 業 所 を 有 す る 事 業 者 は 、 当 該 地 区における防災力の向上を図るため、共同して、防災訓練の実施、物資等の備 蓄、避難行動要支援者の避難支援体制の構築等自主的な防災活動の推進に努め る。 (2) 市 内 の 一 定 の 地 区 内 の 住 民 及 び 当 該 地 区 に 事 業 所 を 有 す る 事 業 者 は 、 必 要に 応じて、計画提案を行う等、当該地区の市と連携する。 (3) 市 は 、 計 画 提 案 を 受 け た と き は 、 そ の 必 要 性 を 判 断 し た 上 で 、 市 地 域 防 災計 画に地区防災計画を定める。 (4) 市は、計画提案の制度について、その普及に努める。 - 246 - 第3節 第1 防災訓練計画 基本方針 市 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 次 の 目 的 の た め に 、 そ の 所 掌 す る 事 務 又 は業 務に応じた防災訓練を、単独又は合同して、毎年度、計画的に実施する。 1 職員の防災に対する実務の習熟と実践的能力のかん養 2 防災関係機関相互の協力体制の確立 3 地域住民等に対する防災知識の普及啓発及び防災意識の高揚 第2 実施要領 1 実施方法 (1) 市 は 、 災 害 対 策 基 本 法 に 基 づ き 、 自 ら 主 催 者 及 び 実 施 主 体 と な り 、 広 く 関係 防 災 機 関 に 参 加 を 呼 び か け 、 訓 練 の 目 的 を 明 確 に し た 上 で 、 防 災 訓 練 を 実 施す る と と も に 訓 練 結 果 の 事 後 評 価 を 通 し て 課 題 を 明 ら か に し 、そ の 改 善 に 努 め る。 (2) 訓 練 は 、 毎 年 1 回 以 上 、 防 災 の 日 を 中 心 と す る 防 災 週 間 中 な ど 、 地 域 の 実情 に応じた適宜の時期に実施日及び実施会場を設定し、定期的に実施する。 (3) 訓 練 は 、 図 上 訓 練 又 は 実 施 訓 練 に よ り 実 施 し 、 具 体 的 な 災 害 想 定 に 基 づ くよ り実践的な内容とするよう努める。 ア 図 上 訓 練 は 、 机 上 の 図 面 や 通 信 手 段 を 用 い 、 各 々 の 対 策 要 員 が 関 係 機 関と 連携のもと、実地に防災活動に習熟するため実施する。 イ 実 地 訓 練 は 、 防 災 対 策 用 資 機 材 を 用 い 、 各 々 の 対 策 要 員 が 関 係 機 関 と 連携 のもと、実地に防災活動に習熟するため実施する。 (4) 2 実施する主な個別訓練項目は、次のとおりである。 ア 通信情報連絡訓練 カ 水防訓練 イ 職員非常召集訓練 キ 救出・救助訓練 ウ 自衛隊災害派遣要請訓練 ク 医療救護訓練 エ 避難訓練 ケ 施設復旧訓練 オ 消防訓練 コ 交通規制訓練 実施に当たって留意すべき事項 市は、訓練の企画、実施に当たっては、次の事項に留意する。 (l) 主要防災関係機関の参加 防 災 関 係 機 関 の 緊 密 な 協 力 体 制 を 確 立 す る た め 、 市 内 の 主 要 防 災 関 係 機 関 の参 加を得て各種訓練を実施すること。 特 に 、 災 害 時 に お け る 自 衛 隊 と の 連 携 強 化 を 図 る た め 、 自 衡 隊 の 参 加 を 得 て、 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 訓 練 及 び 災 害 派 遺 時 に 行 う 救 援 活 動 に 係 る 各 種 の 訓 練 を 実施 する。 - 247 - (2) 地域住民の参加促進 訓 練 の 実 施 に 当 た っ て は 、 自 主 防 災 組 織 、 ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 、 民 間 企 業 、 非常 通 信 協 議 会 、 水 防 協 力 団 体 等 各 種 団 体 に 参 加 を 呼 び か け る と と も に 、 地 域 住 民に 対 す る 防 災 知 識 の 普 及 啓 発 、 防 災 意 識 の 高 揚 を 図 る た め 、 ま た 、 地 域 住 民 主 体に よ る 訓 練 の 促 進 、 自 主 防 災 組 織 の 結 成 及 び 育 成 等 を 図 る た め 、 地 域 住 民 の 積 極的 な参加を得て各種の訓練を実施する。 (3) 広域的な訓練の実施 広 域 応 援 体 制 の 確 立 を 図 る た め 、 県 境 を 越 え た 近 隣 県 や 、 管 外 の 消 防 機 関 をは じ め と す る 防 災 関 係 機 関 に 広 く 参 加 を 呼 び か け 、 広 域 応 援 協 定 等 に 基 づ く 広 域応 援養成訓練その他の各種の訓練を実施する。 (4) 教育機関等における訓練の実施 児 童 ・ 生 従 に 対 す る 防 災 教 育 の 観 点 か ら 、 市 内 の 幼 確 園 、 保 育 所 、 小 中 学 校、 高等学校等の参加を得て各種の訓練を実施する。 (5) 災害時要援護者要配慮者を対象とした訓練の実施 医 療 施 設 、 福 祉 施 設 等 に お け る 入 居 者 の 避 難 、 誘 導 な ど 、 災 害 時 要 援 護 者 要配 慮者を対象とした訓練を実施する。 (6) 地域の実情を踏まえた災害想定 訓 練 の 実 施 に 当 た っ て は 、 ハ ザ ー ド マ ッ プ や 被 害 想 定 を 活 用 す る な ど 、 地 域の お か れ て い る 地 勢 的 な 条 件 や 過 去 の 災 害 履 歴 等 を 考 慮 し 、 よ り 実 際 的 な 災 害 想定 を行う。 (7) 各種訓練の有機的な連携 有 事 の 際 の 実 際 的 な 対 応 を 想 定 し 、 関 係 機 関 が 合 同 し て の 訓 練 、 あ る い は 各訓 練が有機的に連携した訓練を実施する。 (8) 訓練災害対策本部の設置 市 に 訓 練 災 害 対 本 部 を 設 置 し 、 当 該 本 部 が 中 心 と な っ て 通 信 情 報 連 絡 訓 練 、職 員非常招集訓練等を実施する。 (9) 所有資機材等の活用 訓 練 の 実 施 に 当 た っ て は 、自 己 の 所 有 す る 専 用 車 両 、資 機 材 を 有 効 に 活 用 す る。 (10) 情 報 伝 達 訓 練 訓 練 の 実 施 に 当 た っ て は 、 各 種 の 情 報 伝 達 手 段 を 実 際 に 使 用 し 、 そ の 有 効 性を 確認するとともに、複合的な情報伝達手段の確立を図ることとする。 - 248 - 第4節 第1 気象業務整備計画 基本方針 災 害 に よ る 被 害 の 防 止 ・ 軽 減 を 図 る た め 、 観 測 体 制 の 整 備 等 に よ り 気 象 予 警報 等 目 的 と し て 、 災 害 に 結 び つ く 自 然 現 象 の 状 況 の 的 確 な 把 握 、 防 災 気 象 情 報 の質 的 向 上 を 図 る と と も に 、 適 時 適 切 な 伝 達 体 制 の 整 備 を 図 る 。 県 、 市 町 村 そ の 他の 防 災 関 係 機 関 や 報 道 機 関 を 通 じ て 住 民 に 適 時 ・ 適 切 に 、 防 災 気 象 情 報 を 提 供 でき る体制を整備する。 第2 観測体制の整備等 1 気象庁は、気象、地震、火山現象等に関する観測施設を適切に整備、配置し、 災 害 に 結 び 付 く 自 然 現 象 の 的 確 な 把 握 や 、 気象 予 警 報 等 の 防 災 情 報 の 質 的 向 上 を 図る。 市 及 び 防 災 関 係 機 関 は 、観 測 施 設 の 整 備・配 置 、観 測 体 制 の 充 実 、観 測 デ ー タ・ 気象情報等の共有などについて協力し、連携の強化に努める。 (1) 気象官署 盛岡地方気象台、宮古測候所、大船渡測候所 盛岡地方気象台 (2) 地域気象観測システム(アメダス) 施 設 名 箇所数 地域気象観測所 35 備 (1) 考 降水量、気温、日照及び風(風向、風速) を観測 (2) 箇 所 数 に は 、気 象 官 署 3 気 象 官 署 1 、特 別 地 域 気 象 観 測 所 2 、臨 時 地 域 気 象 観 測 所 2 を 含む。 地域雨量観測所 14 (1) 降水量を観測 (2) 箇 所 数 に は 、無 線 ロ ボ ッ ト 雨 量 計 10臨 時 地 域雨量観測1を含む。 有線ロボット積雪深計 (3) 13 積雪量を観測 地震・津波観測施設 施 気象官署 設 名 箇所数 31 震度観測点 備 考 盛岡地方気象台、宮古測候所、大船渡測候所 気 象 官 署 1 、津 波 地 震 早 期 検 知 網 観 測 局 5 、久 慈 1820 市 、二 戸 市 、北 上 市 、奥 州 市 、釜 石 市 、、洋 野 町 、 八幡平市、雫石町、山田町、一関市 - 249 - 多機能型地震計設置場所(一関舞川を除く7箇 所 )、宮 古 市 鍬 ヶ 崎 、久 慈 市 川 崎 町 、二 戸 市 福 岡 、 北 上 市 柳 原 町 、奥 州 市 水 沢 区 大 鐘 町 、釜 石 市 只 越 町 、 大 船 渡 市 大 船 渡 町 、 洋 野 町 種 市 、八 幡 平 市 大 更、雫石町千刈田、山田町八幡町、一関市大東町 検 潮 所( 巨 大 津 波 計 併 設 ) 2 宮古、大船渡 (気 象 庁 以 外 の 機 関 が 設 置 し て い る 主 な 観 測 施 設 ) 施 設 等 名 箇所数 海 底 地 震・津 波 観 地 震 計 3 測システム 設 置 機 関 東京大学地震研究所 津波計2 1 東 北 大 学 地 震 予 知・噴 火 予 知 観 測 セ ン タ ー 全 国 強 震 ネ ッ ト 強震計 科学技術庁独立行政法人防災科学技術 ワークシステム 25 G P S 連 続 観 測 地殻変動連続 システム 研究所 建設省国土交通省国土地理院観測施設 電 子 基 準 点 34 25 地殻変動観測施設4 41 機動連続観測点2 験潮所GPS観測局1 震 度 情 報 ネ ッ ト 計測震度計 59 岩 手 県 (箇 所 数 の う ち 、 9 は 科 学 技 術 庁 ワークシステム 58 か ら 、 10は 気 象 庁 か ら の 分 岐 ) (4) 火山観測業務の整備 ア 仙 台 管 区 気 象 台 及 び 盛 岡 地 方 気 象 台 は 、 岩 手 山 、 秋 田 駒 ヶ 岳 、 栗 駒 山 及び 八 幡 平 の 4 火 山 を 対 象 に 、 計 画 的 に 火 山 機 動 観 測 (基 礎 調 査 観 測 )及 び 火 山補 助観測を実施しているする。 イ 気 象 庁 は 、 噴 火 な ど 異 常 な 火 山 現 象 が 発 生 し た 場 合 は 、 そ の 実 態 を 緊 急に 把握するため、火山機動観測(緊急観測)を実施する。 (5) 大気汚染気象業務 仙 台 管 区 気 象 台 は 、 昭 和 52年 か ら 大 気 汚 染 気 象 セ ン タ ー を 設 置 し て お り 、 気 象状態の現況を把握し、地方公共団体の大気汚染防止活動に協力する。 第3 伝達体制の整備 気 象 庁 は 、 県 、 市 町 村 、 報 道 機 関 等 を 通 じ て 、 気 象 予 報 等 の 防 災 情 報 を 住 民に 通 時 、 適 切 に 提 供 す る た め 、 伝 達 体 制 の 整 備 を 図 る 。 防 災 関 係 機 関 が 迅 速 に 防災 活 動 を 実 施 で き る よ う 、 情 報 の 伝 達 体 制 を 整 備 す る と と も に 、 防 災 気 象 情 報 を適 時・的確に発表し、報道機関の協力を得て住民に周知するよう努める。 - 250 - 【表削除】 通信施設 伝達先 有 線 デ 宮古観候所 ー タ 通 デ ー タ 通 信 回 線 信回線 仙台管区気象台 盛岡地方気象台 大船渡観候所 花巻空港出張所 盛岡地方気象台 気象庁 花巻空港出張所 盛 仙台 岡 V 国見中継 束稲中継 今出中継 十二神中継 系 H 盛岡 大船渡 宮古 F 回 線 秋 盛岡 田 男鹿本山中継 秋田 系 部会無線設備 ① 岩 手 県 防 災 行 政 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク (岩 手 県 ) ② 災 害 応 急 復 旧 無 線 電 話 (N T T ) 緊 急 防 防災情報 災 提供装置 情 報 ネ ッ ト ワ ー ク 岩手県(総合防災室)、岩手河川国道事務所(調査第一課)、岩手県警察本部 専用 回線 ( 警 備 課・地 域 課 )、N H K 盛 岡 放 送 局( 報 道 部 )、ア イ ビ ー シ ー 岩 手 放 送( 報 道部)、テレビ岩手(アナウンス部)、岩手めんこいテレビ(報道部)、岩手 朝 日 テ レ ビ ( 報 道 制 作 部 ) 、 (専 用 回 線 ) エフエム岩手(放送部)、岩手日報社(報道部)、東日本旅客鉄道株式会社盛 Fネ ット 岡 支 社( 輸 送 課 )、東 北 電 力 岩 手 支 店( 総 電 指 令 所 )、陸 上 自 衛 隊 岩 手 駐 屯 地 、 東 日 本 高 岩 手 県 ( 総 合防 災 室 ) 、 八 戸 海 上 保 安 部 ( 警 備 救 難 課 ) 、 釜石海上保安部(警備救難課)、岩手河川国道事務所(調査第一 衛 星 防 災 情 報 課 )、岩 手 県 警 察 本 部( 警 備 課・通 信 指 令 課 )、N H K 盛 岡 放 送 局 受信装置 専用電話 ( 放 送 部 )、I B C 岩手 放 送( 報 道 部 )、テレ ビ 岩 手( ア ナ ウ ン ス 部 )、岩 岩 手 県 (手 総め 合ん 防こ 災い 室テレ ) ビ( 報 道 部 )、岩 手朝 日 テ レ ビ( 報 道 制 作 部 )、エ フ エ ム 岩 手(放 送 部 )、岩 手 日 報 社( 報 道 部 )、東 日 本 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 盛 岡 支 社( 輸 送 課 )、陸 上 自衛 隊 岩 手 駐 屯 地( 第 9 特科連隊第2科) - 251 - 第4 防災知識の普及等啓発の実施 1 盛 岡 地 方 気 象 台 は 、 県 等 の 協 力 を 得 て 、 防 災 関 係 者 及 び 住 民 向 け の 講 習 会 等を 実 施 し 気 象 業 務 に 関 す る 知 識 の 普 及 を 図 る と と も に 、 気 象 庁 の 果 たす 役 割 に つ い て の 周 知 を 図 る 。 住 民の 防 災 気 象 情 報 へ の 理 解 を 促 進 す る た め 、 関係 機 関 と の 協 力 の も と 、 気 象 情 報 の 活 用 能 力 の 向 上 を 含 め た 防 災 知 識 の 普 及 ・ 啓 発 の 充 実 ・強 化を図り、住民の防災活動を促進する。 (1) 平 常 時 か ら パ ン フ レ ッ ト や 映 像 教 材 等 の 広 報 資 料 の 作 成 、 ホ ー ム ペ ー ジ の活 用 、 講 演 会 の 開 催 、 講 師 の 派 遣 な ど に よ り 防 災 知 識 の 普 及 ・ 啓 発 、 防 災 気 象情 報の利活用の促進等を図る。 (2) 県 、 報 道 機 関 等 と あ ら か じ め 協 議 の 上 、 要 配 慮 者 や 一 時 滞 在 者 に 十 分 配 慮し た防災気象情報の提供に努める。 2 盛 岡 地 方 気 象 台 は 、 県 等 が 主 催 す る 防 災 訓 練 に 積 極 的 に 参 加 し 、 災 害 発 生 時に おける防災関係機関との連を強化する。 - 252 - 第4節の2 第1 1 通信確保計画 基本方針 災 害 時 に お け る 通 信 を 確 保 す る た め 、 情 報 通 信 技 術 の 活 用 及 び 通 信 施 設 の 整 備に 努めるとともに、通信連絡系統を定め、通信手段の適切な運用を図る。 2 災 害 時 に お い て も 通 信 が 途 絶 し な い よ う 、 通 信 施 設 ・ 設 備 の 被 災 が 想 定 さ れ ない 場所への設置、耐震化及びサブシステム化並びに代替通信手段の確保に努める。 ま た 、 通 信 施 設 等 が 損 壊 し た 場 合 に 備 え 、 迅 速 に 応 急 復 旧 が で き る よ う 要 員 及び 資機材の確保体制を整備する。 第2 1 通信施設の整備等 市防災行政無線 市は、防災行政無線の機能強化及び非常用電源設備等の整備に努める。 2 防災相互通信用無線の整備 市 本 部 長 は 、 大 規 模 な 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 消 防 、 警 察 等 の 防 災 関 係機 関 が 協 力 し て 、 災 害 時 の 活 動 を 円 滑 に 行 う こ と が で き る よ う 、 こ れ ら の 防 災 関 係機 関相互で共通運用する無線として、防災相互通信用無線の整備に努める。 3 その他の通信施設の整備 (1) 防 災 関 係 機 関 は 、 気 象 予 報 ・ 警 報 の 伝 達 、 災 害 情 報 収 集 等 の た め 、 防 災 関 係機 関 の 内 部 及 び 相 互 間 の 通 信 施 設 ・ 設 備 の 整 備 を 図 る と と も に 、 そ の 運 用 、 輸 送体 制等の整備に努める。 (2) 防災関係機関は、災害時における円滑な情報の収集及び連絡を実施するた め 、 専 用 通 信 施 設 ( 災 害 優 先 電 話 を 含 む 。 ) 、 コ ン ピ ュ ー タ 等 に 係 る 非 常 電 源設 備 の 整 備 と そ の 燃 料 の 備 蓄 及 び 通 信 手 段 の 複 線 化 、 耐 震 化 及 び 耐 浪 化 に 努 め る。 4 災害時優先電話の指定 市 は 、 災 害 等 に よ る ふ く そ う 時 に お い て も 通 信 を 確 保 す る た め 、 あ ら か じ め 、通 信事業者に災害時優先電話用の電話番号を申請し、承認を受ける。 5 (1) 通信運用マニュアルの作成 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 通 信 回 線 の ふ く そ う 及 び 混 信 、通 信 施 設 ・ 設 備 の 損 壊 に 際 し て も 、 通 信 を 確 保 で き る よ う 、 あ ら か じ め 、 災 害 応急 対 策 に 必 要 な 通 信 機 器 の 需 要 動 向 等 を 踏 ま え 、 通 信 運 用 マ ニ ュ ア ル を 作 成 す るな ど 、 効 果 的 な 通 信 手 段 の 確 保 ・ 運 用 、 通 信 施 設 等 の 応 急 復 旧 に 必 要 な 資 機 材 及び 要員の確保等に努める。 (2) 衛 星 携 帯 電 話 に よ る 通 信 を 含 め た 複 数 の 通 信 手 段 に つ い て 定 期 的 な 訓 練 等 の実 施、防災関係機関間の衛星携帯を含む電話番号情報の共有に努める。 (3) 防 災 関 係 機 関 は 、 情 報 通 信 関 係 施 設 の 災 害 に 対 す る 機 能 を 維 持 す る た め 、 定期 的に、点検を実施する。 - 253 - 第5節 第1 避難対策計画 基本方針 1 市 は 、火 災 、水 害 等 の 災 害 か ら 住 民 の 生 命 、財 産 を 守 る た め 、避 難 計 画 を 作 成 し、 避難場所、避難適路等の整備を進めるとともに、住民への周知徹底を図る。 2 学 校 、 病 院 、 社 会 福 祉 施 設 等 の 管 理 者 は 、 施 設 内 に い る 者 の 避 難 を 迅 速 、 確実 に行うため、避難計画を作成し、その周知徹底を図る。 第2 避難計画の作成 1 市の避難計画 (1) 市 は 、 避 難 場 所 及 び 避 難 所 (以 下 「 避 難 場 所 等 」 と い う 。 )と し て 指 定 す る施 設 の 管 理 者 そ の 他 関 係 機 関 等 と 協 議 し 、 次 の 事 項 を 内 容 と し た 避 難 計 画 を 作成 する。 ア 避 難 準 備 情 報( 一 般 住 民 に 対 し て 避 難 準 備 を 呼 び か け る と と も に 、災 害 時 要 接 護 者 等 要 配 慮 者 に 対 し て 早 め の 段 階 で 避 難 行 動 を 開 始 す る こ と を 求 め る も の )、避 難 勧 告 、避 難 指示の基準及び伝達方法 イ 避難場所等の名称、所在地、対象地区及び対象人口 ウ 避難場所等への経路及び誘導方法 エ 避難場所等の管理 オ ① 管理責任者 ② 管理運営体制 ③ 職員の動員体制及び運営スタッフの確保 ④ 災害対策本部及び各避難場所等との連絡手段 ⑤ 食組、生活必需品等の物資の備蓄・調達方法 ⑥ 電気、ガス、水道等が損壊した場合の復旧方法 ⑦ 医療機関との連携方法 ⑧ 避難収容中の秩序維持 ⑨ 避難者に対する災害情報の伝達 ⑩ 避難者に対する応急対策の実施状況の周知徹底 ⑪ 避難者に対する各種相談業務 ⑫ 自主避難者に対する各避難所の随時開放体制 避 難 者 に 対 す る 救 援 、救 ① 護措置 給水 ② 給食 ③ 暖房空調 ④ 負傷者に対する応急救護医療・衛生・こころのケア ⑤ 生活必需品の支給 - 254 - カ ⑥ その他必要な措置 災害時要援護者避難行 ① 情報の伝達 動要支援者(高齢者、障 ② 避難の誘導及び避難の確認 がい者、乳幼児、妊産婦 ③ 避難所等における配慮 等)に対する救援措置 ④ 平常時からの関係機関による災害時要援護者避難行動要 支援者情報の収集・共有 キ 避難場所等の整備 ク 住民に対する広報 ケ 避難訓練 (2) ⑤ 避 難 支 援 プ ラ ン (個 別 計 画 )の 策 定 ⑥ 福祉避難所として社会福祉施設等を指定・協定締結 ⑦ 避難場所から避難所への移送手段 ① 収容施設 ② 給食施設 ③ 給水施設 ④ 情報伝達施設 市 は 、 避 難 計 画 作 成 に あ た っ て は 当 た っ て は 、 防 災 担 当 部 局 と 福 祉 担 当 部局 と 連 携 の 下 、 消 防 団 、 自 主 防 災 組 織 等 の 防 災 関 係 機 関 及 び 平 常 時 か ら 災 害 時要 援 護 者 避 難 行 動 要 支 援 者 と 接 し て い る 社 会 福 祉 協 議 会 、 民 生 委 員 、 介 護 保 険制 度 関 係 者 、 障 が い 者 団 体 等 の 福 祉 関 係 者 と 協 力 し て 、 災 害 時 要 援 護 者 避 難 行動 要 支 援 者 の 避 難 支 援 の 体 制 を 整 備 し 、 災 害 時 要 援 護 者 避 難 行 動 要 支 援 者 情 報の 共 有 や 、 支 援 員 を あ ら か じ め 明 確 に す る な ど 避 難 誘 導 が 迅 速 に 行 わ れ る よ う特 に 配 慮 す る 。 ま た 、 避 難 誘 導 体 制 の 整 備 に 当 た っ て は 、 木 造 住 宅 密 集 地 域 にお ける大規模な火災の発生など、二次災害の発生も考慮する。 (3) 市 は 、「 避 難 勧 告 等 の 判 断・伝 達 マ ニュ ア ル 作 成 ガ イ ド ラ イ ン 」を 参 考 に避 難勧告等の具体的な基準を策定する。 【 第 3 章 第 13節 避 難 勧 告 等 の 基 準 参 照 】 (4) 避 難 計 画 に 盛 り 込 む 避 難 勧 告 、 避 難 指 示 の 基 準 は 、 地 域 の 特 性 等 を 踏 ま えつ つ 、 気 象 警 報 等 の 内 容 に 応 じ た も の と し 、 そ の 策 定 又 は 見 直 し に 当 た っ て は、 災 害 の 危 険 度 を 表 す 情 報 等 の 活 用 に つ い て 、 当 該 情 報 等 を 取 り 扱 う 国 及 び 県の 機 関 と の 連 携 に 努 め る 。 こ の 場 合 に お い て 、 国 及 び 県 の 機 関 は 、 市 町 村 に よる 避難勧告等の基準の策定又は見直しを支援する。 (5) 避 難 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 、 災 害 発 生 時 に お け る 児 童 、 生 徒 、 園 児 の 安全 な 避 難 の た め 、 学 校 、 幼 稚 園 、 保 育 所 等 と の 連 絡 、 連 携 体 制 の 構 築 に 努 め る。 (6) 避 難 手 段 は 、 原 則 と し て 徒 歩 に よ る も の と す る 。 た だ し 、 避 難 場 所 ま で の距 離 や 避 難 行 動 要 支 援 者 の 存 在 な ど 地 域 の 実 情 に 応 じ 、 や む を 得 ず 自 動 車 に より - 255 - 避 難 せ ざ る を 得 な い 場 合 に お い て は 、 避 難 者 が 自 動 車 で 安 全 か つ 確 実 に 避 難す るための方策をあらかじめ検討する。 (7) 避 難 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 、 夜 間 等 様 々 な 条 件 を 考 慮 す る と と も に 、 避難 支 援 従 事 者 ( 消 防 団 、 自 主 防 災 組 織 、 民 生 委 員 、 社 会 福 祉 施 設 職 員 等 の 者 であ っ て 、 避 難 の 誘 導 、 避 難 者 の 確 認 等 に 従 事 す る 者 を い う 。 ) の 危 険 を 回 避 する た め 、 防 災 対 応 や 避 難 誘 導 に 係 る 行 動 ル ー ル や 非 常 時 の 連 絡 手 段 等 の 安 全 確保 策を定める。 (8) 避 難 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 、避 難 勧 告 又 は 避 難 指 示 を 行 う 際 に 、国 又 は 県 に 必 要 な 助 言 を 求 め る こ と が で き る よ う 、 連 絡 調 整 窓 口 の 確 認 等 必 要 な 準 備を 整える。 2 学校、病院、社会福祉施設等における避難計画 (1) 学 校 、 病 院 、 社 会 福 祉 施 設 、 事 務 所 な ど 多 数 の 者 が 出 入 り し 、 勤 務 し 、 又は 居 住 し て い る 施 設 の 管 理 者 は 、施 設 内 に い る 者 の 避 難 を 迅 速 、確 実 に 行 う た め、 関係職員等に周知底を図る。 (2) 施 設 の 管 理 者 は 、 市 、 消 防 機 関 、 警 察 機 関 等 と 密 接 な 連 携 を 図 る と と も に、 避難訓練の実施等により、避難体制の確立に万全を期する。 (3) 学 校 ・ 幼 稚 園 ・ 保 育 所 に お い て は 、 児 童 、 生 徒 、 児 童 、 園 児 等 を 集 団 的 に避 難 さ せ る 場 合 の 避 難 場 所 、 経 路 、 誘 導 方 法 、 指 示 伝 達 方 法 等 の ほ か 、 災 害 発生 時 に お け る 児 童 等 の 保 護 者 へ の 引 渡 し に 関 す る ル ー ル を 、 あ ら か じ め 定 め る。 (4) 病 院 に お い て は 、 患 者 を そ の 他 の 医 療 機 関 等 に 集 団 的 に 避 難 さ せ る 場 合 に備 え て 、 移 送 可 能 施 設 の 把 握 、 移 送 方 法 、 入 院 患 者 に 対 す る 保 健 、 衛 生 の 実 施方 法等を定める。 (5) 地 下 街 等 の 管 理 者 は 、 利 用 者 や 従 業 員 の 安 全 確 保 の た め に 水 防 の 責 任 者 、連 絡体制、避難誘導計画等を定めた浸水被害を防止するための計画を作成する。 特に、市町村地域防災計画に名称及び所在地を定められた地下街等の所有者又 は管理者は、単独又は共同して、防災体制に関する事項、避難誘導に関する事 項、避難の確保を図るための施設の整備に関する事項、防災教育・訓練に関す る事項等に関する避難確保計画を作成し、これを市長に報告するとともに、公 表するものとする。 (6) 観 光 施 設 等 の 不 特 定 多 数 の 者 が 集 ま る 場 所 に お い て は 、 来 訪 者 に 対 す る 避難 勧 告 等 の 周 知 方 法 、 避 難 さ せ る 場 合 の 避 難 場 所 、 経 路 、 誘 導 方 法 等 を 定 め る。 3 広域一時滞在 (1) 市の役割 ア 市 は 、 災 害 が 発 生 し 、 自 ら の 区 域 内 で 、 避 難 者 の 生 命 、 身 体 を 保 護 し 、又 は居住の場所を確保することが困難な場合において、避難者の県内の他市町 村への一時的な滞在(以下「県内広域一時滞在」という。)又は他の都道府 - 256 - 県への一時的な滞在(以下「県外広域一時滞在」という。)が円滑に実施で きるよう、県内の他の市町村その他の関係団体との応援協定の締結や具体的 な手続き、移動手段の確保等を定めたマニュアル等の整備に努める。 イ 市は、県内広域一時滞在の受入れ又は他の都道府県の避難者の一時的な滞 在 ( 以 下 「 他 都 道 府 県 広 域 一 時 滞 在 」 と い う 。 ) の 受 入 れ を 想 定 し 、 受 け入 れ る べ き 施 設 を あ ら か じ め 定 め る な ど 、 具 体 的 な 受 入 方 法 等 を 定 め た マ ニュ アル等の整備に努める。 第3 1 (l) 避難場所等の整備等 避難場所等の整備 市 は 、 次 の 事 項 に 留 意 し 、 施 設 の 管 理 者 の 同 意 を 得 て 、 地 域 の 実 情 に 応 じ、 地区ごとに避難場所等を指定するとともにその整備に努める。 こ の 場 合 、 過 去 の 災 害 の 状 況 や 新 た な 知 見 等 を 踏 ま え 、 避 難 場 所 等 の 指 定に ついて、必要に応じて随時見直しを行う。 避難場所 ア 火災の延焼によって生ずる輻射熱等から避難者の安全を確保できる十分な 広さを有する公園、緑地、広場、その他の公共空地であること。 イ 崖崩れ、水等の危険のない場所及び付近に大量の危険物等が備蓄されてい ない場所であること。 ウ 避難者が安全に到達できる避難路と連結されている場所であること。 エ 避 難 者 1人 当 た り の 必 要 面 積 を お お む ね 2 平 方 メ ー ト ル 以 上 と し 、対 象 避 難 地 区 す べ て の 住 民 (昼 間 人 口 を 考 慮 す る ) を 収 容 で き る よ う な 場 所 で あ る こ と。 オ 避難生活の長期化に配慮し、公的住宅、民間アパートなどの確保も考慮す ること。 カ 水 害 に 対 す る 緊 急 避 難 場 所 は 、小 河 川 、沢 、堰 等 を 渡 ら な い 場 所 で 、か つ 、 滞水により孤立する恐れのない場所であること。 避 難 所 ア 災害に対し安全な場所にあり、また、建物にあっては、災害に強いもので (収容施 あること。被災者等を滞在させるために必要かつ適切な規模のものである 設) こと。 イ 避難者が、速やかに避難できる場所にあること速やかに、被災者等を受け 入れ、又は生活関連物資を被災者等に配布することが可能な構造又は設備を 有するものであること。 ウ 想定される災害による影響が比較的少ない場所にあるものであること。 エ 車両その他の運搬手段による輸送が比較的容易な場所にあるものであるこ と。 ウオ 給水、給食施設を有し、又は容易に給水、給食を確保できるものである こと。 - 257 - エカ キ 暖 房 施 設・器 具 を 有 し 、又 は 容 易 に 房 機 具 を 確 保 で き る も の で あ る こ と 。 主として要配慮者を滞在させることが想定されるものにあっては、要配慮 者の円滑な利用の確保、要配慮者が相談し、又は助言その他の支援を受ける ことができる体制が整備されているもの ク 避難計画の長期化に配慮し、公的住宅、民間アパートなどの確保も考慮す ること。 (2) 市 は 、 一 般 の 避 難 所 で は 生 活 す る こ と が 困 難 な 要 配 慮 者 の た め 、 福 祉 避 難所 を指定する。 (3) 市 は 、 学 校 を 避 難 所 と し て 指 定 す る 場 合 に は 、 学 校 が 教 育 活 動 の 場 で あ るこ とに配慮する。 2 避難道路 市 は 、 次 の 事 項 に 留 意 し 、 地 域 の 実 情 に 応 じ 地 区 ご と に 避 難 道 路 を 選 定 す ると ともに整備に努める。 ア 道路付近に延焼の危険のある建物、危険物施設がないこと。 イ 通行不能となった場合の代替経路の確保が可能な道路であること。 ウ 浸水等の危険のない道路であること。 エ 避難路は、原則として相互に交差しないこと。 オ 避 難 道 路 の 選 定 に 当 た っ て は 、避 難 経 路 を 確 保 す る た め 、必 要 に 応 じ 交 通 規 制 の 実 施 者 と協議のうえで、交通規制計画を定めること。 3 避難場所等の環境整備 市は、次の事項に留意し、平時から避難場所等の環境整備を図る。 ア 避難勧告等を迅速に住民へ伝達する手段の確保 住民に各種情報を確実に伝達できるような双方向の通信機材の配備 イ 非常用電源の配備とその燃料の備蓄 ウ 避難場所等及び周辺道路への案内標識、誘導標識、誘導灯、誘導ロープ、照明 節備等の設置。 エ 避難場所等での給水活動を行なうためのポンプ、浄水器等必要な資機材の整備。 オ 医療救護、給食、情報連絡等の応急活動に必要な設備等の整備。 カ 毛布及び暖房器具、暖房施設等の整備。 キ 高齢者、障がい者等の災害要援護者要配慮者に配慮した環境の整備。 キ 避難の長期化に応じたプライバシーの確保、男女のニーズの違い等男女双方の視点等 に配慮した環境の整備 ク プライバシーの確保、男女のニーズの違い等男女双方の視点等に配慮した環境の整備。 ケ 避難の長期化に応じた入浴及び洗濯等の環境の整備 - 258 - 第4 避難所の運営体制等の整備 1 市 は 、 避 難 所 を 円 滑 に 設 置 し 、 及 び 運 営 す る た め 、 あ ら か じ め 避 難 所 の 設 置及 び 運 営 に 係 る マ ニ ュ ア ル 等 を 作 成 す る と と も に 、 そ の 内 容 に つ い て住 民 へ の 普 及 啓発に努める。 2 県 は 、 避 難 所 の 設 置 及 び 運 営 に 係 る マ ニ ュ ア ル モ デ ル の 作 成 等 に よ り 、 市 のマ ニュアル等の作成を支援する。 第5 避難行動要支援者名簿 1 市 は 、 平 常 時 よ り 避 難 行 動 要 支 援 者 に 関 す る 情 報 を 把 握 し 、 避 難 行 動 要 支 援者 名簿(以下「名簿」という。)を作成する。 2 市 は 、 避 難 行 動 要 支 援 者 の 居 住 状 況 や 避 難 支 援 を 必 要 と す る 事 由 を 適 切 に 反映 したものとなるよう、名簿を定期的に更新する。 3 市 は 、 消 防 機 関 、 警 察 機 関 、 民 生 委 員 ・ 児 童 委 員 、 社 会 福 祉 協 議 会 、 自 主 防災 組 織 、 地 域 包 括 支 援 セン タ ー そ の 他 市 長 が 避 難 支 援 に 携 わ る も の と し て 認 め る も の ( 以 下 「 避 難 支 援 等 関 係 者 」 と い う 。 ) と協 力 し て 避 難 行 動 要 支 援 者 の 避 難 体 制の整備を行うものとする。 4 名簿に掲載する者は、次の各号のいずれかに該当する者とする。 (1) 身 体 障 害 者 の う ち 、 肢 体 不 自 由 の 障 害 、 視 覚 障 害 又 は 聴 覚 障 害 の 程 度 が 1級 又は2級の者 (2) 知的障害者のうち、その障害の程度がA判定の者 (3) 精神障害者のうち、その障害の程度が1級又は2級の者 (4) 介護保険の要介護3以上の認定を受けている者 (5) 難病患者 (6) 前各号に掲げる者のほか、市長が支援の必要があると認める者 5 市は、名簿に次の各号に掲げる事項を記載し、又は記録するものとする。 (1) 氏名 (2) 生年月日 (3) 性別 (4) 住所又は居所 (5) 電話番号その他の連絡先 (6) 避難支援等を必要とする理由 (7) 上 記 に 掲 げ る も の の ほ か 、 避 難 支 援 等 の 実 施 に 関 し 市 長 が 必 要 と 認 め る 事項 6 市は、名簿の作成及び更新に必要な限度で、その保有する要配慮者の情報を、 市内部で利用するとともに、市長が必要があると認めるときは、県その他の関係 者に対して要配慮者の情報の提供を求めるものとする。 7 市 は 、 避 難 支 援 等 の 実 施 に 必 要 な 限 度 で 、 名 簿 情 報 を 市 内 部 で 利 用 す る と とも に 、本 人( 名 簿 情 報 に よ っ て 識 別 さ れ る 特 定 の 個 人 を い う 。次 項 に お い て 同 じ 。) - 259 - の 同 意 が あ っ た 場 合 は 、 避 難 支 援 等 関 係 者 に対 し 、 名 簿 情 報 を 提 供す る も の と す る。 8 市 は 、 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 す る お そ れ が あ る 場 合 に お い て 、 避 難 行 動 要支 援者の生命又は身体を災害から保護するために特に必要があると市長が認める と き は 、 本 人 の 同 意 の 有 無 に か か わ ら ず 、 避 難 支 援 等 の 実 施 に 必 要 な 限 度 で 、避 難支援等関係者に名簿情報を提供する。 9 市 は 、名 簿 の 提 供 に 際 し て は 、避 難 支 援 等 関 係 者 が 適 切 な 情 報 管 理 を 図 る よ う、 次の各号に掲げる措置を講ずるものとする。 (1) 特 定 の 地 域 の 避 難 支 援 を 担 当 す る 避 難 支 援 等 関 係 者 に 対 し て は 、 当 該 地 域の 避難行動要支援者に関する名簿情報に限り提供する。 (2) 災 害 対 策 基 本 法 に 基 づ き 、 避 難 支 援 等 関 係 者 個 人 に 守 秘 義 務 が 課 せ ら れ てい ることを十分に説明する。 (3) 名簿情報を提供する避難支援等関係者に対し、次の事項を指導する。 ア 名簿情報を無用に共用又は利用してはならないこと。 イ 名簿を施錠可能な場所等で適正かつ厳重に保管すること。 ウ 名簿を必要以上に複製しないこと。 エ 名 簿 の 提 供 先 が 団 体 で あ る 場 合 に は 、 そ の 団 体 内 部 で 名 簿 を 取 り 扱 う 者を 限定すること。 10 市 は 、 避 難 勧 告 等 の 発 令 及 び 伝 達 に 当 た り 、 避 難 支 援 等 関 係 者 と 協 力 し 、 避難 行動要支援者が適切に避難を行うことができるよう必要な情報の内容及び情報 の伝達方法について配慮するものとする。 11 市 は 、 避 難 支 援 等 関 係 者 が 、 地 域 の 実 情 や 災 害 の 状 況 に 応 じ て 、 可 能 な 範 囲で 避難支援等を行えるよう、避難支援等関係者の安全確保に十分配慮する。 第6 避難に関する広報 市 は 、住 民 が 的 確 な 避 難 行 動 を と る こ と が で き る よ う 、平 常 時 か ら 、避 難 場 所、 避 難 経 路 、 危 険 箇 所 及 び 過 去 の 浸 水 区 域 等 を 示 し た 防 災 マ ッ プ 、 広 報 誌 、 パ ンフ レ ッ ト 等 の 活 用 、 講 習 会 、 避 難 防 災 訓 練 の 実 施 な ど 、 あ ら ゆ る 機 会 を 利 用 し て、 避難に関する広報活動を行い、住民に対する周知徹底を図る。 避難場所等に関する事項 避難行動に関する事項 ア 避難場所等の名称及び所在地並びに避難所と避難場所の別 イ 避難場所等への経路 ア 平常時における避難の心得 イ 避難勧告等の伝達方法 ウ 避難の方法 エ 避難後の心得 - 260 - 災害に関する事項 第7 1 ア 災害に関する基礎知識 イ 過去の災害の状況 避難訓練の実施 市 は 、災 害 時 に 住 民 が 的 確 な 避 難 行 動 を と る こ と が で き る よ う 意 識 高 揚 を 図 り、 避難経路や避難場所を住民自らが実際に確認し、又は避難所の運営訓練を実施す ることを督励するとともに、防災訓練の一環として、又は単独で、避難訓練を実 施する。 2 訓 練 の 実 施 に 当 た っ て は 、 居 住 者 及 び 滞 在 者 を 含 め た 避 難 対 象 地 区 の す べ ての 住民が参加するよう配慮する。 - 261 - 第5節の2 第1 災害医療体制整備計画 基本方針 1 災 害 発 生 直 後 か ら 災 害 中 長 期 に わ た り 、 災 害 や 被 災 地 の 状 況 に 応 じ た 適 切 な医 療救護を行うための体制をあらかじめ構築する。 2 ラ イ フ ラ イ ン の 機 能 停 止 、 医 療 施 設 自 体 の 被 災 に よ る 機 能 低 下 等 に 対 応 す るた め、災害拠点病院等を整備することにより、後方医療体制の確保を図る。 第2 災害拠点病院 1 災害拠点病院の指定 県 は 、 災 害 に よ る 水 道 、 電 気 、 ガ ス 等 の ラ イ フ ラ イ ン の 機 能 停 止 、 医 療 施 設の 被 災 に よ る 機 能 低 下 等 に 対 応 す る た め 、 後 方 医 療 機 関 の 中 核 と し て 、 災 害 時 にお け る 地 域 医 療 の 拠 点 と な る 災 害 拠 点 病 院 を あ ら か じ め 指 定 し 、 災 害 拠 点 病 院 に必 要な施設、設備等の整備に努める。 (1) (2) 機能 ア 救命医療を行うための高度診療機能 イ 被災地からの重症傷病者の受入れ機能 ウ 傷病者の広域搬送への対応機能 エ 岩手DMAT及び医療救護班の派遣機能 オ 災害医療の研修機能(基幹災害拠点病院のみ) 必要な施設・設備等の整備基準 災 害 拠 点 病 院 と し て の 機 能 を 確 保 す る た め 、 次 の 施 設 、 設 備 に つ い て 、 計画 的に整備を図る。 施 医療 ア 設 設 病 棟( 病 室 、I C U 等 )、診 療 棟( 診 ア 衛星電話(衛星回線インターネット) 察 室 、検 査 室 、レ ン ト ゲ ン 室 、手 術 室 、 イ 人口透析室等) 広 域 災 害・救 急 医 療 情 報 シ ス テ ム へ 入 力できる体制 イ 多発患者に対応可能なスペース ウ ウ 診療に必要な施設が耐震構造 エ 簡易ベッド等の備蓄スペース エ 患者多数発生時用の簡易ベッド オ 電 気 、水 等 の ラ イ フ ラ イ ン の 維 持 機 オ 被災地における自己完結型の医療救 カ 多 発 外 傷 、挫 滅 症 候 群 等 災 害 時 の 救 命 医療に必要な診療設備 能 護に対応できる携行式の応急用医療資 災 害 医 療 の た め の 研 修 室( 基 幹 災 害 機 材 、医 薬 品 、テ ン ト 、発 電 機 、飲 料 水 拠点病院のみ) 搬送 備 等 ヘ リ ポ ー ト( 敷 地 内 。困 難 な 場 合 は 近 接 岩手DMAT及び医療救護班の派遣に必 - 262 - 地に確保。) 要な緊急車両 基幹災害拠点病院及び地域災害拠点病院の指定状況 区分 病院名 基幹災害拠点病院 盛岡赤十字病院、岩手医科大学附属病院※ 地域災害拠点病院(岩手中部保健医療圏) 県立中部病院 注)※は、主として研修機能を担うものとする。 2 医療機関の防災能力の向上 (1) 医 療 機 関 は 、 水 道 、 電 気 、 ガ ス 等 の ラ イ フ ラ イ ン の 機 能 が 停 止 し た 場 合 の対 策 並 び に 医 療 ス タ ッ フ 及 び 医 薬 品 等 の 確 保 対 策 に つ い て 、 相 互 に 支 援 を 行 う体 制を整備するなど、防災能力の強化を図る。 (2) 医 療 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 情 報 の 収 集 ・ 発 信 方 法 、 救 急 患 者 の 受 入 方 法、 医療救護班の派遣方法等に関するマニュアルの作成に努める。 第3 1 岩手DMATの体制強化 県 及 び 災 害 拠 点 病 院 は 、 県 内 の 災 害 派 遣 医 療 チ ー ム ( 以 下 、 本 節 中 「 岩 手 DM A T 」 と い う 。 ) の 技能 維 持 や 防 災 関 係 機 関 と の 連 携 強 化 の た め 、 防 災 訓 練 や 研 修会等への参加を促進する。 2 県 は 、 岩 手 D M A T の 派 遣 ・ 活 動 調 整 、 活 動 支 援 等 が 効 果 的 に 行 え る よ う 、災 害時におけるDMATの活動調整機能を強化する。 第4 医薬品及び医療資機材の供給体制の整備 県 は 、 関 係 団 体 と の 協 定 等 の 締 結 に よ り 、 被 災 地 の 医 療 機 関 に お け る 医 薬 品、 医 療 用 資 機 材 等 の 供 給 体 制 を 整 備 す る と と も に 、 地 域 内 の 医 療 施 設 が 被 災 し た場 合 に 備 え 、 岩 手 D M A T 及 び 医 療 救 護 班 が 使 用 す る 医 薬 品 、 衛 生 材 料 及 び 医 療資 機 材 ( 以 下 、 本 節 中 「 医 薬 品 等 」 と い う 。 ) に つ い て 、 市 町 村 と 相 互 に 供 給 を行 う体制を整備する。 第5 1 広域災害・救急医療情報システムの整備 県 は 、災 害 時 に 医 療 施 設 の 診 療 状 況 等 を 迅 速 に 把 握 す る た め 、岩 手 県 広 域 災 害・ 救急医療情報システムによる情報収集及び連絡体制の整備に努める。 2 医 療 機 関 は 、 衛 星 電 話 の 整 備 、 岩 手 県 広 域 災 害 ・ 救 急 医 療 情 報 シ ス テ ム 及 びE MISへの入力訓練を行う等、入力できる環境を整える。 第6 1 災害中長期への備え 県 は 、 大 規 模 災 害 等 、 医 療 支 援 活 動 が 長 期 に 及 ぶ 場 合 に 備 え 、 医 療 支 援 団 体の 活動調整、活動支援等を行うための災害医療コーディネート体制を構築する。 2 県 及 び 市 は 、 保 健 師 、 看 護 師 、 薬 剤 師 等 医 療 従 事 者 に 対 し 、 災 害 時 に お け る被 災者の健康管理や衛生指導に関する研修等を実施し、人材育成を図る。 - 263 - 第6節 第1 要配慮者の安全確保計画 基本方針 1 市 は 、 避 難 勧 告 等 の 判 断 ・ 伝 達 マ ニ ュ ア ル 及 び 避 難 行 動 要 支 援 者 避 難 支 援 計画 等 を 策 定 す る と と も に 、 実 際 に 避 難 訓 練 等 を 行 う な ど 、 県 等 の 防 災 関 係 機 関 、介 護 保 険 事 業 者 、 在 宅 医療 提 供 者 、 社 会 福 祉 施設 設 置 者 等 及 び 地 域 住 民 等 の 協 力 を 得ながら地域社会全体で要配慮者の安全確保を図る体制づくりを進める。 2 市 は 、 避 難 勧 告 等 の 判 断 ・ 伝 達 マ ニ ュ ア ル 及 び 避 難 行 動 要 支 援 者 避 難 支 援 計画 等 を 策 定 す る と と も に 、 実 際 に 避 難 訓 練 等 を 行 う な ど 、 県 等 の 防 災 関 係 機 関 、介 護 保 険 事 業 者 、 在 宅 医療 提 供 者 、 社 会 福 祉 施設 設 置 者 等 及 び 地 域 住 民 等 の 協 力 を 得ながら地域社会全体で要配慮者の安全確保を図る体制づくりを進める。 第2 1 (1) 実施要領 避難行動要支援者の実態把握 市 は 、 避 難 行 動 要 支 援 者 に 関 す る 情 報 ( 住 居 、 情 報 伝 達 体 制 、 必 要 な 支 援内 容等)を平常時から収集し、避難行動要支援者名簿を整備の上、電子データ、 ファイル等で管理し、関係機関と共有するとともに、一人ひとりの避難行動要 支援者に対して複数の避難支援者を定める等、避難支援プランを策定する。 (2) 市 は 、避 難 行 動 要 支 援 者 情 報 の 収 集・共有 や 避 難 支 援 プ ラ ン の 策 定 に つ い て、 社 会 福 祉 協 議 会 、民 生 委 員 、福 祉 サ ー ビ ス 提 供 者 、在 宅 医 療 提 供 者 、障 が い 者・ 難病患者団体等の福祉・医療関係者の理解を深める取組を進める。 2 (1) 災害情報等の伝達体制の整備 避 難 行 動 要 支 援 者 の 避 難 支 援 は 自 助・地 域( 近 隣 )の 共 助 を基 本 と し 、市 は 、 避難行動要支援者への避難支援対策に対応した避難準備(避難行動要支援者避 難)情報を発令するとともに、消防団や自主防災組織等を通じ、避難行動要支 援者及び避難支援者までの迅速・確実な伝達体制の整備を行う。 (2) 市は、情報伝達のため、消防団や自主防災組織等への情報伝達責任者(班) を明確にする。 (3) 消 防 団 、 自 主 防 災 組 織 等 は 、 情 報 伝 達 網 の 複 数 ル ー ト 化 等 に 配 慮 す る と とも に 、福 祉・医 療 関 係 者 と 連 携 し 、避 難 支 援 プ ラ ン 等 を 基 に 情 報 伝 達 を 実 施 す る。 (4) 市 は 、平 常 時 か ら 避 難 行 動 要 支 援 者 と 接 し て い る 社 会 福 祉 協 議 会 、民 生 委 員、 ケ ア マ ネ ー ジ ャ ー 、 介 護 職 員 等 の 福 祉 サ ー ビ ス 提 供 者 、 在 宅 医 療 提 供 者 、 障が い 者 ・ 難 病 患 者 団 体 等 の 福 祉 医 療 関 係 者 と の 連 携 を 深 め 、 発 災 時 に は 、 こ れら が構築しているネットワークを情報伝達に活用する。 3 避難誘導 市 は 、 警 察 署 、 消 防 署 、 消 防 団 、 自 主 防 災 組 織 等 と 協 力 し 、 避 難 行 動 要 支 援者 - 264 - を優先した避難誘導体制の整備を図る。 4 避難生活 (1) 市 は 、 関 係 機 関 と 連 携 し 、 避 難 所 に お け る 要 配 慮 者 の 支 援 窓 口 の 設 置 、 保健 師 等 に よ る 健 康 相 談 、 岩 手 県 災 害 派 遣 福 祉 チ ー ム の 受 入 れ な ど 、 福 祉 関 係 職員 等 に よ る 生 活 支 援 体 制 を 整 え る と と も に 、 避 難 行 動 要 支 援 者 の 避 難 支 援 の ため の 連 絡 会 議 を 開 催 す る な ど 、 各 支 援 者 と 緊 密 な 連 携 が 図 れ る よ う 支 援 体 制 の構 築を図る。 (2) 市 は 避 難 所 に お い て は 、 要 配 慮 者 の 避 難 状 況 に 応 じ て 、 ス ロ ー プ 等 の 段 差解 消などの速やかな対応に努める。 5 要配慮者に配慮した防災訓練等の実施について 市 は 、 地 域 に お い て 要 配 慮 者 を 支 援 す る 体 制 を 確 認 す る な ど 、 要 配 慮 者 に 十分 配慮しながら防災訓練等の実施に努める。 (1) 社 会 福 祉 施 設 等 は 、 定 期 的 に 施 設 の 耐 久 性 ・ 耐 火 性 を 点 検 し 、 建 築 年 数 や老 朽度合い等に応じて必要な修繕等に努める。 特 に 、 ス ロ ー プ 等 の 段 差 解 消 設 備 等 を 設 置 し 、 施 設 内 部 や 周 辺 の バ リ ア フリ ー 化 に 努 め る と と も に 、 防 災 資 材 や 日 常 生 活 及 び 福 祉 サ ー ビ ス に 必 要 な 物 資に ついても配備するよう努める。 (2) 社 会 福 祉 施 設 等 は 、 入 所 者 及 び 従 事 者 等 に 対 し 、 避 難 経 路 及 び 避 難 場 所 を周 知 し 、 平 常 時 か ら 基 本 的 な 防 災 行 動 が と れ る よ う 防 災 教 育 を 行 い 、 定 期 的 に防 災訓練を実施する。 ま た 、 施 設 の 構 造 や 利 用 者 の 身 体 的 特 徴 を 考 慮 し 避 難 誘 導 方 法 を 確 立 し 、避 難支援計画を策定する。 6 要配慮者に配慮した防災訓練等の実施について 市 は 、 地 域 に お い て 要 配 慮 者 を 支 援 す る 体 制 を 確 認 す る な ど 、 要 配 慮 者 に 十分 配慮しながら防災訓練等の実施に努める。 7 (1) 外国人の安全確保対策について 防災教育、防災訓練の実施 防 災 関 係 機 関 は 、 県 、 市 及 び 国 際 理 解 関 係 団 体 等 の 協 力 を 得 て 、 外 国 人 に対 する防災知識の普及に努める。 ま た 、県 及 び 市 は 、防 災 訓 練 の 実 施 に 際 し て は 、外 国 人 の 参 加 を 呼 び か け る 。 な お 、 市 は 、 外 国 人 を 多 く 就 業 さ せ て い る 事 業 所 等 に 対 し 、 防 災 講 習 の 開催 を働きかけるように努める。 (2) 避難計画 市 は 、 第 2 章 第 5 節 第 1 に 定 め る 避 難 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 、 情 報 の 伝達 が 困 難 な 外 国 人 へ の 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 、 避 難 支 援 体 制 の 整 備 を 行 い 、 避 難誘 導が迅速に行われるよう配慮する。 - 265 - ま た 、 避 難 所 に お い て も 、 情 報 伝 達 手 段 の 確 保 等 、 外 国 人 に 配 慮 し た 環境 の整備を行う。 (3) 情報伝達及び案内標示板等の整備 市は、災害時において外国人が迅速かつ的確に避難することができるよう 、 多 言 語 等 に よ る 避 難 勧 告 等 の 伝 達 手 段 を 確 保 す る と と も に 、 避 難 場 所 や 避 難経 路 の 標 示 等 、 災 害 に 関 す る 案 内 板 等 に つ い て 、 多 言 語 の 併 記 標 示 を 進 め 、 外国 人の避難に支障のないよう努める。 (4) 情報の提供 県 及 び 市 は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト 等 を 活 用 し た 多 言 語 に よ る 災 害 情 報 の 提 供 に努 める。 (5) ボランティアの育成等 県 及 び 市 は 、 国 際 理 解 関 係 団 体 等 の 協 力 を 得 て 、 災 害 時 に お い て 通 訳 等 を行 う多言語ボランティアの養成、登録及び研修を行う。 (6) 生活相談 県及び市は、国際理解関係団体等及び多言語ボランティア等の協力を得て、 外国人に対する相談体制を整備する。 - 266 - 第6節の2 第1 食料生活必需品の等の備蓄計画 基本方針 市 は 、 災 害 発 生 直 後 か ら 飲 料 水 、 食 料 、 生 活 必 需 品 等 の 流 通 が 確 保 さ れ る まで の 間 、 被 災 者 の 生 活 を 支 え る た め 、 必 要 な 物 資 の 備 蓄 を 計 画 的 に 行 う と も に 、市 民及び事業所における物資の備蓄を促進する。 第2 市及び県の役割 1 市の役割 (1) 物 資 の 備 蓄 計 画 ( 品 目 、 数 量 、 配 置 場 所 ) を 定 め る も の と し 、 要 配 慮 者 に配 慮した計画策定に努める。 (2) 備蓄計画に基づき物資の備蓄を行い、定期的に点検及び更新を行う。 (3) 家庭及び事業所における物資の備蓄を奨励する。 (4) 備 蓄 は 、 指 定 避 難 所 等 に 分 散 し て 、 災 害 時 に 避 難 者 が 取 り 出 し て 使 用 で きる ようにする。 (5) 物 資 の 調 達 可 能 数 量 等 を 常 時 把 達 す る と と も に 、 あ ら か じ め 、 災 害 時 に おけ る 応 援 協 定 の 締 結 等 に よ り 、 他 の 市 町 村 及 び 関 係 団 体 か ら の 物 資 調 達 に 係 る体 制を整備する。 2 県の役割 市 が 飲 料 水 、 食 料 、 毛 布 、 簡 易 ト イ レ 等 避 難 生 活 に 必 要 な 物 資 の 供 給 又 は 調達 が 困 難 な 場 合 に 備 え 、 県 内 の 各 地 域 に 物 資 を 備 蓄 し 、 定 期 的 に 点 検 及 び 更 新 を行 う。 第3 1 市民及び事業所の役割 市民の役割 各 家 庭 に お い て 、 家 族 の 3 日 分 程 度 の 物 資 を 備 蓄 し 、 定 期 的 に 点 検 及 び 更 新を 行うよう努める。 2 事業所の役割 事 業 所 は 、 災 害 時 に お い て 必 要 な 資 機 材 、 燃 料 等 及 び 従 業 員 の た め の 物 資 を備 蓄又は確保し定期的に点検及び更新に努める。 - 267 - 第7節 第1 孤立化対策計画 基本方針 1 県 は 、 関 係 機 関 と 連 携 を 図 り な が ら 、 災 害 時 に お け る 孤 立 化 対 策 を 総 合 的 に推 進する。 2 市 は 、 道 路 状 況 や 通 信 手 段 の 確 保 の 状 況 等 か ら 孤 立 化 が 想 定 さ れ る 地 域 を あら かじめカルテ化し、最新の状況を随時把握するなど、予防対策に努める。 第2 災害時孤立化想定地域の状況 平 成 20年 岩 手 ・ 宮 城 内 陸 地 震 へ の 対 応 等 を 踏 ま え 、 孤 立 化 す る お そ れ の あ る地 域の状況などを把握した結果は次のとおりである。 1 孤立化の発生原因 孤 立 化 の 発 生 原 因 と し て は 、 「 集 落 に 通 じ る ア ク セ ス 道 路 の す べ て が 損 傷 、道 路 へ の 土 砂 堆 積 の お そ れ が あ る 場 合 」 及 び 「集 落 へ の ア ク セ ス 道 路 が 1 本 し か な い場合」が多くを占めている。 2 孤立化想定地域内の状況 (1) 固 定 電 話 以 外 の 通 信 手 段 が な い 、 若 し く は 1種 類 の 通 信 手 段 の み の 集 落 が 少 なくない。 (2) 救助・救出のためのヘリコプターの離着陸可能な場所がない集落が多い。 (3) 集落内に指定避難所又は避難可能な場所がない集落が多い。 (4) 自主防災組織への参加が低い状況にある。 第3 孤立化想定地域への対策の推進 1 通信手段の確保 (1) 市 は 、 災 害 時 優 先 電 話 、 衛 星 携 帯 電 話 等 の 公 衆 通 信 網 の み な ら ず 、 市 防 災行 政 無 線 、 簡 易 無 線 機 等 の 多 様 な 通 信 手 段 の 確 保 に 努 め 、 防 災 訓 練 等 を 通 じ 、通 信機器や非常用電源の使用方法の習熟を図る。 (2) 県 は 、 防 災 ヘ リ コ プ タ ー 等 に よ る 空 中 偵 察 に 対 し 住 民 側 か ら 送 る 合 図 を 定 め、 市町村はその方法をあらかじめ周知する。 〔県統一合図〕 ア 赤旗(負傷者等があり、早急な救助を求める場合) イ 黄旗(負傷者等はいないが、救援物資等を求める場合) ウ 白旗(異常なし又は存在を知らせる場合) (3) 市 は 、 孤 立 化 の お そ れ が あ る 場 合 に 、 地 域 の 代 表 者 に 積 極 的 に 電 話 を す るな ど、住民の安否確認を行う体制・連絡網を整備するように努める。 2 避難先の検討 市 は 、 集 落 内 に 指 定 避 難 所 や 避 難 が で き る 場 所 が な い 場 合 に は 、 災 害 時 に 集合 - 268 - す る 集 落 内 の 安 全 な 場 所 や 家 を あ ら か じ め 定 め る な ど 、 安 否 確 認 を 行 う よ う に努 める。 3 救出方法の確認 市町村は、孤立可能性のある地域においてヘリポートの確保に努める。 ま た 、 地 域 内 に ヘ リ ポ ー ト が 確 保 で き な い 場 合 等 は 、 隣 接 す る 地 域 に お い てヘ リポートの確保に努める。 4 備蓄の奨励 市 町 村 は 、 孤 立 化 の お そ れ が あ る 地 域 に お い て は 、 孤 立 し て も 住 民 が 支 え 助け 合うことができるよう、備蓄を推進する。 ま た 、 備 蓄 に あ た っ て は 、 水 、 食 料 等 の 生 活 物 資 に 加 え 、 非 常 用 電 源 、 簡 易ト イ レ 等 の 、 集 落 単 位 で の 備 蓄 が 望 ま し い が 、 ま ず は 、 各 家 庭 に お い て 3 日 分 程度 の水、食料の備蓄の奨励に努める。 5 防災体制の強化 県 及 び 市 町 村 は 、 住 民 自 ら が 、 救 助 ・ 救 出 、 避 難 誘 導 、 避 難 所 生 活 の 支 援 がで きるよう、自主防災組織の育成強化に努める。 - 269 - 第68節 第1 防災設備等整備計画 基本方針 1 災 害 時 に お い て 、 迅 速 か つ 的 確 な 災 害 応 急 対 策 が 実 施 で き る よ う 、 防 災 施 設等 を整備し、災害時における応急活動体制の整備を推進する。 第2 防災施設等の機能強化 1 市は、防災施設等の整備を進め、次に掲げる機能の強化を図る。 (1) 災害応急対策活動における中枢機能 (2) 市庁含等の被災時におけるサブ機能 (3) 災 害 時 の 防 災 へ リ ポ ー ト 機 能 防 災 ヘ リ コ プ タ ー 等 に よ る 、 災 害 応 急 活 動 を支 援するための防災ヘリポート機能 (4) 市民に対する防災知識の普及、教育及び訓練機能 (5) 人員、物資等の輸送、集積機能 (6) 災害対策用資機材の備蓄機能 (7) 自 家 用 発 電 装 置 、 太 陽 光 発 電 そ の 他 の 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 利 用 設 備 等 に よる 非常時電力供給機能 (8) 被災住民の避難・収容機能 (9) 警 察 ・ 消 防 ・ 自 隊 等 の 部 隊 の 展 開 、 宿 営 の 拠 点 、 ヘ リ ポ ー ト 物 資 輸 送 設 備等 の救援活動拠点機能 第3 公共施設等の整備 1 市 は 、 避 難 路 、 避 難 地 ( 都 市 部 に お け る 公 園 、 緑 地 、 道 路 な ど の 住 民 の 退 避地 を 含 む ) 等 を 整 備 す ると と も に 、 避 難 所 と なる 学 校 等 の 公 共 施 設 の 不 燃 化 及 び 非 常用電源設備の整備等に努める。 2 防災関係機関は、災害応急対策上の重要施設、広域経済活動上の重要施設、多 数を収容する重要施設等についての不燃化及び非常用電源設備の整備等に努める。 第4 通信施設の整備 1 市防災行政無線 (1) 移動系無線局、携帯無線局等の整備により機能強化に努める。 [資 料 編 2 - 6 - 1 防災行政無線整備状況] (2) 市防災行政無線、その他の通信施設に係る非常電源の整備に努める。 (3) 防災行政無線、防災行政情報通信ネットワークの周辺の耐震化を図る。 2 (1) 3 (1) コミュニティーFM リアルタイムな災害情報を提供するため、FM局設置の整備に努める。 その他の通信施設 防 災 関 係 機 関 は 、 気 象 予 警 報 の 伝 達 、 災 害 情 報 収 集 等 の た め 、 機 関 の 内 部及 270 び 相 互 間 の 通 信 施 設 ・ 設 備 の 整 備 を 図 る と と も に 、 そ の 運 用 、 輸 送 体 制 等 の整 備に努める。 (2) 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 円 滑 な 情 報 収 集 ・ 連 絡 を 実 施 す る た め 、専 用 通 信 施 設 等 に 係 る 非 常 電 源 設 備 の 整 備 を 図 る と と も に 、 通 信 手 段 の 複 線 化に 努める。 (3) 防 災 関 係 機 関 は 、 情 報 通 信 関 係 施 設 の 災 害 に 対 す る 安 全 性 を 確 保 す る た め、 定期的に、点検を実施する。 第54 消防施設の整備 市は、地域の実情に即した消防車両、消防無線、消防水利、その他の消防施設、 設備を整備拡充し、常時点検整備を行う。 [資料編2-6-2 第65 1 消防施設等整備状況] 防災資機材等の整備 市 は 、 大 規 模 な 災 害 災 に お い て 、 市 等 が 、 行 う 災 害 応 急 対 策 活 動 を 実 施 す るた め、次の資機材を整備し、定期的に点検整備を行い、必要な補充を行う。 (1) 水防用備蓄資機材一覧表 [資 料 編 2 - 6 - 3 ] (2) 林野火災消火機材備付状況 [資 料 編 2 - 6 - 4 ] 2 市 は 、 大 規 模 な 災 害 に お け る 災 害 対 策 本 部 又 は 現 地 災 害 対 策 本 部 の 機 能 を 果た すために必要な資機材を整備する 271 第79節 第1 建築物等安全確保計画 基本方針 1 都市災害を防止し、被害を最小限に食い止めるため、建築物の不燃化の促進、 防 災 空 間 の 確 保 、市 街 地 の 再 開 発 等 を 推 進 す る こ と に よ り 、都 市 の 防 災 化 を 図 る。 2 文 化 的 遺 産 で あ り 、 歴 史 上 ・ 学 術 上 又 は 芸 術 上 価 値 の 高 い 文 化 財 を 災 害 か ら守 り 、 後 世 に 伝 え る た め に 、 文 化 財 保 護 思 想 の 普 及 徹 底 を 図 る と と も に 、 防 災 施設 の整備等を計画的に進める。 第2 建築物の不燃化の促進 1 防火地域、準防火地域の指定 市 街 地 の 建 築 物 の 状 況 等 を 配 慮 し 、 防 火 地 域 等 の 見 直 し を 行 い 、 地 域 指 定 を促 進する。 2 公営住宅の不燃化促進 (l) 公 営 住 宅 、 改 良 住 宅 等 の 公 的 住 宅 の 不 燃 化 を 促 進 し 、 住 宅 団 地 の 防 災 強 化を 図る。 (2) 周 辺 地 域 の 防 災 拠 点 と し て も 利 用 で き る よ う 、 オ ー プ ン ス ペ ー ス 等 の 適 切な 配置を考慮した団地造りを推進する。 3 民間住宅の不燃化促進 市 街 地 に お け る 住 宅 の 不 燃 化 等 、 防 災 面 での 行 政 指 導 を 強 化 し 、民 間 住 宅 の 不 燃化を積極的に推進する。 第3 1 防災空間の確保 緑の基本計画 都 市 に お け る 有 効 な 生 活 環 境 の 形 成 と 都 市 防 災 に 資 す る 効 果 を 考 慮 し 、 都 市公 園 の 整 備 や 緑 地 保 全 地 域 の 決 定 等 総 合 的 な 施 策 を 体 系 的 に 位 置 付 け る た め 、 緑の 基本計画を策定し、緑地の配置計画に従って、都市公園及び緑地を整備する。 2 都市公園の整備 都 市 に お け る 大 規 模 火 災 に 対 す る 安 全 を 確 保 す る た め 、防 災 空 間 と し て の 都市 機 能 設 備 を も っ た 延 焼 防 止 や 避 難 場 所 、 防 災 拠 点 な ど の 防 災 的 機 能 を 発 揮 す る空 間を確保するため、都市公園の整備を推進する。 第4 1 市街地再開発事業等による都市整備 市街地再開発事業 市 街 地 内 の 合 理 的 か つ 健 全 な 高 度 利 用 と 都 市 機 能 の 更 新 を 図 る べ き 地 域 に おい ては、防災機能を一層充実させるため、市街地再開発事業を推進する。 2 密集住宅市街地整備促進事業等 老 朽 住 宅 が 密 集 す る 地 区 に お い て 、 老 朽 住 宅 を 建 て 替 え る こ と に よ り 、 耐 火 性、 272 耐 震 性 の 向 上 を 図 る と と も に 、 道 路 、 公 園 等 の 公 共 施 設 を 整 備 す る た め 、 市 及び 地区民と協調のもとに、密集住宅市街地整備促進事業等を推進する。 3 がけ地近接等危険住宅移転事業 が け 崩 れ 等 に よ り 災 害 の 発 生 の お そ れ が あ る 地 区 に お い て 、 市 及 び 関 係 住 民と 協力して、がけ地近接等危険災害住宅移転事業を推進する。 4 土地区画整理事業 市 街 地 内 の 公 共 施 設 の 整 備 と と も に 宅 地 の 利 用 増 進 を 図 る べ き 地 域 に お い て は、 道 路 、 公 園 、 緑 地 を 確 保 し 、 防 災 機 能 の 充 実 を 図 る た め 、 土 地 区 画 整 理 事 業 を推 進する。 第54 1 建築物の安全確保 建 築 物 に 係 る 防 災 意 識 の 高 揚 を 図 る た め 、 日 常 業 務 に お け る 防 災 指 導 を 実 施す る ほ か 、 毎 年 、 上 期 と下 期 に 、 建 築 物 防 災 週 間 を 設 け 、 各 種 防 災 啓 蒙 活 動 を 実 施 するとともに、建築物防災相談所を設置し、市民に対する情報提供を行う。 2 地 震 、 台 風 、 豪 雪 、 火 災 等 に 対 す る 建 築 物 の 構 造 及 び 防 火 上 の 安 全 を 確 保 する ため、関係者に対する指導を行う。 3 学 校 、 病 院 、 庁 舎 等 の 主 要 建 築 物 に つ い て は 、 大 規 模 災 害 発 生 時 に お け る 避難 及び救助活動の拠点建築物として位置付け、その機能を確保するよう指導する。 第65 宅地の安全確保 宅 地 造 成 に 伴 う 災 害 及 び 洪 水 、 出 水 等 に よ る 災 害 の 防 止 を 図 る た め 、 宅 地 造成 等規制区域の適切な指定を行い、安全確保の指導に努める。 第76 1 防火対策の推進 消 防 法 に 定 め る 防 火 対 象 の 防 火 管 理 体 制 の 強 化 を 図 る た め 、 防 火 管 理 者 の 選 任、 消 防 計 画 の 作 成 、 消 火 ・ 通 報 及 び 避 難 訓 練 の 実 施 、 消 防 用 設 備 等 の 設 置 及 び 維持 管理など、防火管理業務の充実を図るよう指導する。 2 消 防 法 に 定 め る 既 存 特 定 防 火 対 象 物 の 火 災 か ら 人 命 の 安 全 確 保 を 図 る た め 、現 行基準に基づく消防用施設等の設置及びその適正な維持管理を指導する。 3 事業場、住家、その他の防火対象物から火災の発生と被害の軽減を図るため、 防火査察の強化並びに一般住民に対する防火思想及び防災知識の普及活動を推 進し、火災予防の徹底を期するよう積極的に指導する。 第87 1 文化財の災害予防対策 文化財保護思想の普及 文 化 財 に 対 す る 防 火 思 想 及 び 火 災 予 防 の 徹 底 を 図 る た め 、 文 化 財 保 護 強 調 週間 ( 11月 1 日 ~ 7 日 )、文 化 財 防 火 デ ー( 1 月 26日 )等 の 行 事 を 通 じ 、市 民 の 防 火・ 防災意識の高揚を図る。 2 (1) 防災施設等の整備 文 化 財 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は 、 災 害 か ら 文 化 財 を 守 る た め 、 必 要 な 防 災 施設 273 等の整備を図るとともに、定期的な保守点検を実施する。 建造物 指定建造物は、木造が多く、火災等の災害から守ることは、文化財保護 事業の中でも重要な課題であり、立地条件に応じて、自動火災報知設備、 貯水池、消火栓・消防道路等の設置を進める。 美 術 工 芸 品 、考 ア 国指定文化財については、収蔵施設の設置が進んでいるが、さらに、 古 資 料 、有 形 民 自動火災報知設備、貯水池、消火栓、消火器、消防道路等の設備拡充を 俗文化財 進める。 イ 県指定文化財については、搬出不可能な文化財や文化財群に対して、 耐 火 耐 震 構 造 の 収 蔵 庫 の 設 置 を 進 め る と と も に 、搬 出 が 容 易 な 文 化 財 も 含めて、自動火災報知設備、給水設備等を整備する。 史 跡 、名 勝 、天 ア 然記念物 埋 蔵 文 化 財 に つ い て は 、出 土 遺 物 の 収 蔵 施 設 を 整 備 す る な ど 保 存 の 措 置を進める。 イ 史 跡 、名 勝 、天 然 記 念 物 の 性 質 等 に 応 じ 、所 在 地 域 の 予 防 計 画 と 併 せ て、災害予防措置を講ずる。 3 文化財防災組織の編成、訓練等 (1) 文 化 財 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は 、 防 災 に 関 す る 責 任 体 制 を 確 立 し 、 常 に 防 災診 断 を 行 う と と も に 、 所 有 者 、 管 理 者 、 檀 家 、 地 域 住 民 等 に よ る 自 衛 消 防 隊 等の 防災組織を編成し、防災活動に必要な訓練を行う。 (2) 災 害 時 に お け る 文 化 財 の 搬 出 に 万 全 を 期 す る た め 、 災 害 の 種 別 、 規 模 等 を想 定し、文化財ごとに、搬出計画をたてる。 ア 文化財の性質、保全の知識を有する搬出責任者を定める。 イ 文化財の避難場所を定める。 ウ 搬出用具を準備する。 274 第810節 第1 交通安全施設確保計画 基本方針 災 害 に よ る 道 路 施 設 及 び 鉄 道 施 設 の 被 害 を 防 止 し 、 又 は 軽 減 し 、 交 通 機 能 を確 保するため、施設、災害対策用資機材の整備等を図る。 第2 道路施設 1 道路の設備 災 害 時 に お け る 道 路 機 能 を 確 保 す る た め 、 所 管 道 路 に つ い て 、 法 面 等 危 険 箇所 調査を実施し、補修等対策工事の必要箇所を指定して、道路の整備を進める。 (1) 道 路 隣 接 法 面 の 路 面 へ の 崩 落 が 予 想 さ れ る 箇 所 及 び 路 体 の 崩 落 が 予 想 さ れる 箇所を把握するため、道路法面、盛土欠落危険調査を実施する。 (2) 上 記 調 査 に 基 づ き 、 道 路 の 防 災 補 修 工 事 が 必 要 な 箇 所 に つ い て 、 工 法 決 定の ための測量、地質調査、設計等を行い、その対策工事を実施する。 2 トンネルの整備 災 害 時 に お け る ト ン ネ ル の 交 通 機 能 を 確 保 す る た め 、 所 管 ト ン ネ ル に つ い て、 安 全 点 検 調 査 を 実 施 し 、 補 強 等 対 策 工 事 の 必 要 箇 所 を 指 定 し て 、 ト ン ネ ル の 整備 を進める。 (1) トンネルの耐震点検調査を実施し、補強対策工事の必要箇所を指定する。 (2) 上 記 調 査 に 基 づ き 、 補 強 対 策 工 事 が 必 要 と 指 定 さ れ た 箇 所 に つ い て 、 ト ンネ ルの補強工事を実施する。 3 障害物除去用資機材の整備 事 故 車 両 、 倒 壊 物 、 落 下 物 等 を 排 除 し て 、 災 害 時 の 緊 急 交 通 路 と し て の 機 能を 確 保 す る た め 、 レ ッ カ 一 車 、 ク レ ー ン 車 、 工 作 車 等 の 障 害 物 除 去 用 資 機 材 の 分散 配備、増強に努める。 第3 鉄道施設 1 鉄道施設の整備 橋梁、木工造物等の線路建造物及び電気、建築施設を主体に、線区に応じた補 強対策を推進する。 2 (1) 防災業務施設・設備の整備 気 象 予 警 報 の 伝 達 、 情 報 の 収 集 、 観 測 施 設 相 互 間 の 連 絡 等 に 必 要 な 気 象 観測 設備、通信連絡設備、警報装置等を整備する。 (2) 大 規 模 な 災 害 が 発 生 し た 場 合 の 情 報 収 集 、 連 絡 等 を 行 う た め 、 携 帯 電 話 、可 搬 型 衡 星 通 信 装 置 な ど 無 線 系 通 信 設 備 を 配 備 す る な ど 、 通 信 施 設 の 整 備 充 実を 図る。 3 復旧体制の整備 275 発災後の早期復旧を期するため、次の体制を整備する。 ア 復旧要員の動員及び関係機関との協力応援体制 イ 復旧用資機材の配置及び整備 ウ 列車及び旅客等の取扱い方の事前広報 エ 消防及び救護体制 276 第911節 第1 ライフライン施設等安全確保計画 基本方針 災 害 に よ る 電 力 、 ガ ス 、 上 下 水 道 、 電 気 通 信 等 の ラ イ フ ラ イ ン 施 設 の 被 害 を防 止 し 、 又 は 軽 減 す る た め 、 施 設 ・ 設 備 、 災 害 対 策 用 資 機 材 の 整 備 等 を 図 る と とも に、巡視点検の実施等安全対策に万全を期する。 第2 電力施設 電 力 事 業 者 は 、 災 害 に よ る 電 力 施 設 の 被 害 を 防 止 し 、 又 は 軽 減 す る た め 、 災害 に 応 じ た 設 備 、 資 機 材 の 整 備 等 を 図 る と と も に 、 電 気 工 作 物 の 巡 視 、 点 検 、 広報 活動の実施等により、電気事故の防止を図る。 1 施設の整備 (1) 発 電 水害対策 設 備 ア 過去の災害及び被害の状況、河床上昇等を加味した水位予想に基 づき各事業の特異性を考慮し、防水、排水ポンプ及び通信設備の設 置、機器のかさ上げ、ダム通信確保のための設備の設置及び建物の 密閉化(窓の密閉化、ケーブルタクトの閉鎖等)等を実施する。 イ 特に、洪水に対する被害防止に重点を置き、次の箇所の点検、整 備を実施する。 送電設備 架空電 線路 設 備 ・ 導水路と渓流との交叉地点及びその周辺地形との関係 ・ 護岸、水制工、山留壁 強化等を実施する。 ケーブルヘッドの位置の適正化等による防水対策を実施する。 線路 電 ダム、取水口の諸設備、調整池及び貯水池の上下流護岸 土 砂 崩 れ 、洗 掘 な ど が 起 こ る お そ れ の あ る 箇 所 の ル ー ト 変 更 、擁 壁 地中電 変 ・ ア 浸 冠 水 の お そ れ の あ る 箇 所 は 、床 面 の か さ 上 げ 、窓 の 改 造 、出 入 口 の 角 落 し 、防 水 の 取 付 け 、排 水 ポ ン プ の 設 置 等 を 実 施 す る 。建 物 床面や屋外機器のかさ上げ、出入り口の角落し対策等を行う。 ( 建 物 の 構 造 上 、上 記 対 策 が 不 可 能 な 場 合 は 、屋 内 機 器 の か さ 上 げ を行う。) イ 屋 内 機 器 は 、基 本 的 に か さ 上 げ を 行 う が 、困 難 な 場 合 は 、防 水 壁 等を組合せて対処する。 277 (2) 風害対策 各施設共通 ア 計画設計時に建築基準法及び電気設備に関する技術基準等による風 害対策を十分に考慮する。 イ (3) 既設設備の弱体箇所について、補強等により対処する。 雪害対策 水力発電 雪崩防護棚の取付け、機器の防雪力バーの取付け、ヒーターの取付け、水中ケ ・変電設備 ーブルの採用等を実施する。 送電設備 ア 鉄塔にオフセット及び耐雪結構を採用し、がいし装置の耐帳型化又は必要な 箇所の電線に難着雪化を行う。 イ 降雪期前に、樹木の伐採を行うとともに、気象通報等により雪害を予知した 場合は、系統切替により、災害の防止又は拡大防止に努める。 配電設備 ア 配 電 線 の 太 線 化 、緑 ま わ し 線 の 支 持 が い し の 増 加 、耐 雪 支 線 ガ ー ド の 取 付 け 、 難着雪電線の使用等を行う。 イ 降雪期前に、樹木の伐採を行う。 (4) 雷害対策 送電設備 ア 架空地線の設置、防路装置の取付け、接地抵抗の低減を行う。 イ 電 力 線 の 溶 断 防 止 の た め 、ク ラ ン プ の 圧 縮 化 、ア ー マ ロ ッ ド の 取 付 け 等 を 行 う。 ウ 気 象 通 報 等 に よ り 雷 害 を 予 知 し 場 合 は 、系 統 切 替 に よ り 、災 害 の 防 止 又 は 拡 大防止に努める。 変電設備 配電設備 2 ア 避雷器を設置するとともに、必要に応じ、耐雷しゃへいを行う。 イ 重要系統の保護継電装置を強化する。 襲雷頻度の高い地域においては、避雷器及び架空地線を取付け、対処する。 電気工作物の予防点検等 (1) 電 気 工 作 物 を 、常 に 法 令 に 定 め る 技 術 基 準 に 適 合 す る よ う 保 持 す る と と も に、 事 故 の 未 然 防 止 を 図 る た め 、 定 期 的 に 電 気 工 作 物 の 巡 視 点 検 ( 災 害 の 発 生 のお それがある場合は、特別の巡視)を行う。 (2) 自 家 用 需 要 家 を 除 く 一 般 需 要 家 の 電 気 工 作 物 の 調 査 等 を 行 い 、 感 電 事 故 の防 止 を 図 る ほ か 、 漏 電 等 に よ り 出 火 に 至 る 原 因 の 早 期 発 見 と そ の 改 修 に 努 め る。 (3) 一 般 公 衆 に 対 し 、 電 気 安 全 東 北 委 員 会 岩 手 電 気 協 議 会 等 と 協 力 し て 、 電 気の 正しい取扱いと適正配線の重要性についてのPRに努める。 3 災害対策用資機材の確保 各 設 備 ご と の 必 要 最 小 限 の 資 機 材 の 種 類 、数 量 を 定 め 、次 の 事 項 に 重 点 を 置 き、 その整備を進める。 (l) 所要資機材計画 278 (2) 輪 送 計 画 (車 両 、 ヘ リ コ プ タ ー ) (3) 保管施設の整備 (4) 資機材及び輸送の調達 (5) 資機材輸送の調査確認 4 ヘリコプターの活用 (1) 災 害 が 発 生 し た 場 合 に 備 え 、 航 空 会 社 と の 出 動 協 力 及 び 連 絡 体 制 に つ い て整 備する。 (2) 災害時においては、最寄りの技術センターが、ヘリコプターの基地(常設1 箇 所 、臨 時 3 箇 所 )の整 備 状 況 を 点 検 す る と と も に 、除 雪 そ の 他 着陸 準 備 を 早 急 に完了して、その旨を災害対策本部に報告する。 第3 ガス施設 ガ ス 事 業 者 は 、 災 害 に よ る ガ ス 施 設 の 被 害 を 防 止 し 、 又 は 軽 減 す る と と も に、 二 次 災 害 を 防 止 す る た め 、 施 設 、 資 機 材 等 の 整 備 を 図 る と と も に 、 需 要 家 に 対す る器具の取扱い方法等の周知徹底を図る。 1 施設の整備 LPガス施設 製 造 施 設 及 び 蔵 所 二 次 災 害 を 防 止 す る た め 、緊 急 遮 断 弁 、消 火 設 備 、保 安 用 電 力 の 確 保 等 の 整 備を行う。 容 器 置 場 火気との距離を確保するとともに、雪害等を考慮して設定する。 容 容 器 の 転 落 、転 倒 を 防 止 す る た め 、適 切 な 鎖 掛 け 等 を 行 う と と も に 、定 期 点 器 検を実施する。 安 全 器 具 ア 災害防止に効果のあるマイコンメーターの設置を進める。 イ 容器等からのガス漏れを防止するため、ガス放出防止器等の設置を進め る。 ウ ガス放出防止器等の設置に当たっては、容器のバルブの閉止が困難な高 齢者世帯等を優先的に行うよう配する。 2 災害対策用資機材の確保等 災 害 時 に 必 要 な 資 機 材 の 在 庫 管 理 を 行 い 、調 達 を 必 要 と す る 資 機 材 に つ い て は、 その確保体制を整備する。 3 防災広報活動 災 害 時 に お け る 二 次 災 害 の 防 止 等 を 図 る た め 、 平 常 時 か ら 、 需 要 家 に 対 し 、次 の事項についての周知徹底を図る。 (1) ガス栓の閉止等、地震が発生した場合においてガス器具に対してとるべき措置 (2) ガス漏れ等の異常に気付いた場合の措置 279 第4 上下水道施設 1 上水道施設 水 道 事 業 者 及 び 水 道 用 水 供 給 事 業 者 (以 下 「 水 道 事 業 者 等 」 と い う 。 )は 、 災害 に よ る 上 水 道 施 設 の 被 害 を 防 止 し 、 又 は 軽 減 す る た め 、 施 設 、 資 機 材 の 整 備 等を 図る。 (1) 施設の整備 ア 浄 水 施 設 等 は 、 被 災 時 の 停 電 を 考 慮 し て 、 必 要 最 小 限 の 自 家 発 電 設 備 の整 備を図る。 イ 配水管は、管路の他系統化、ループ化、ブロックシステム化等を行う。 ウ 既 設 管 は 、 漏 水 防 止 作 業 を 実 施 し 、 破 損 及 び 老 朽 管 を 発 見 し て 、 敷 設 替え 等の改良を行う。 (2) 給水体制の整備 市 及 び 水 道 事 業 者 は 、 災 害 時 に お い て 、 被 災 者 が 必 要 と す る 最 小 限 の 飲 料水 ( 一 人 当 た り 1 日 3 リ ッ ト ル 以 上 ) 供 給 を 確 保 で き る よ う 、 ろ 水 器 の 配 備 、給 水車の増強、応急配管及び応急復旧用資機材の備蓄増強を図る。 2 下水道施設 下 水 道 施 設 の 管 理 者 は 、 災 害 に よ る 下 水 道 施 設 の 被 害 を 防 止 し 、 又 は 軽 減 する ため、施設の整備等を図る。 下水管渠 ア 新たな下水道管渠の敷地は、耐震性の確保のため構造面での耐震化を図 るとともに、管の複数ルート化に努め、流下機能を確保する。 イ マ ン ホ ー ル の 点 検 を 行 い 、飛 散 、摩 耗 等 の 危 険 な 箇 所 の 補 修 、交 換 を 行 う 。 ウ 下水道管渠の流下機能を確保するため、マンホール間のバイパス等の資 機材の確保を図る。 ポンプ場 ア ポンプ場、終末処理場は非常用発電設備を整備する。 終末処理場 イ 新 た な ポ ン プ 場 、処 理 場 の 建 設 は 、耐 震 性 の 確 保 の た め 、構 造 面 で の 耐 震 化を図る。 ウ 第5 1 (1) 既 設 の ポ ン プ 場 、処 理 場 は 、耐 震 診 断 を 行 い 、危 険 な 施 設 の 改 修 を 図 る 。 通信施設 電気通信設備 電 気 通 信 事 業 者 は 、 災 害 時 に お け る 通 信 の 確 保 を 図 る た め 、 施 設 、 資 機 材の 整備等を図る。 ア (1) ①ア 設備の整備 電気通信設備及びその帯設備(建物を含む。以下「電気通信設備など」 という。)の防災設計を実施する。 280 ア 豪雨、洪水等のおそれのある地域の電気通信設備等については、耐水構造化を行う。 イ 暴風又は豪雪のおそれのある地域の電気通信設備等については、耐風又は耐雪構造化 を行う。 ウ 地 震 又 は 火 災 に 備 え 、主 要 な 電 気 通 信 設 備 等 に つ い て は 、耐 震 及 び 耐 火 構 造 化 を 行 う 。 ②イ 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お け る 通 信 の 確 保 を 図 る た め 、 次 によ り 、通 信 網 の整備を行う。 ア 主要な伝送路を、多ルート構成又はループ構成する。 イ 主要な中継交換機を、分散配置する。 ウ 主要な電気通信設備については、必要な予備電源を設置する。 エ 重要加入者については、当該加入者との協議により、2ルート化を推進する。 イ (2) 重要通信の確保 ①ア 災害時に備え、重要通信に関するデータベースを整備する。 ②イ 常時、そ通状況を管理し、通信リソースを効率的に運用する。 ③ウ 災 害 時 に は 、 設 備 の 状 況 を 監 視 し つ つ ト ラ ヒ ッ ク コ ン ト ロ ー ル を 行 い、 電気通信のそ通を図る。 ウ (3) 災害対策用資機材の確保等災害対策用機器及び車両の配備 保管場所及び数量を指定して、次に掲げる機器、機材、車両等を配備す る。 ①ア 緊 急 用 無 線 電 話 孤 立 防 止 用 衛 星 通 信 方 式 ( ku- 1ch) ②イ 可搬型衛星地球局 ③ウ 可搬型無線機 エ 移動基地局及び臨時基地局 ④オ 移動電源車及び可搬型発電機 ⑤カ 応急ケーブル ⑥キ 電 気 通 信 設 備 等 の 防 災 用 機 材 (消 火 器 、 土 の う 等 ) エ (3) ア 災害対策用資機材の確保等 災 害 応 急 対 策 及 び 災 害 復 旧 を 実 施 す る た め 、 平 常 時 か ら 、 災 害 対 策 用 資機 材、器具等の確保に努める。 イ 災 害 対 策 用 資 機 材 の 設 置 場 所 に つ い て 、市 と 協 議 し 、あ ら か じ め 定 め て お くよう努める。 オ (4) 電気通信設備の点検調査 電 気 通 信 設 備 を 、 常 に 法 令 に 定 め る 技 術 基 準 に 通 合 す る よ う 保 持 す る と とも に 、 事 故 の 来 然 防 止 を 図 る た め 、 定 期 的 に 電 気 通 信 設 備 の 巡 視 点 検 ( 災 害 の発 生 の 恐 れ が あ る 場 合 は 、 特 別 の 巡 視 ) を 行 い 、 不 具 合 の 早 期 発 見 と そ の 改 修に 努める。 281 2 放送施設 放 送 局 は 、 災 害 時 に お け る 放 送 の 送 出 及 び 受 信 を 確 保 す る た め 、 放 送 施 設 、設 備 の 整 備 拡 充 を 図 る と と も に 、災 害 応 急・復 旧対 策 に 必 要 な 資 機 材 の 整 備 を 図 る。 (1) 設備の整備 ア 放 送 設 備 、 特 に 放 送 主 系 統 設 備 、 受 配 電 設 備 、 非 常 用 発 電 設 備 等 の 防 火防 災対策を実施する。 イ 放送設備等重要な設備については、代替又は予備の設備を設ける。 ウ 防火設備等を設け、二次災害の発生を防止する。 エ 建 物 、 構 築 物 、 放 送 設 備 等 の 防 災 性 に つ い て 、 定 期 的 に 自 主 点 検 を 実 施す る。 (2) 放送継続体制の整備 災 害 に よ り 、 放 送 機 、 中 継 回 線 、 演 奏 所 等 に 障 害 が 発 生 し 、 平 常 時 の 運 用が 困 難 に な っ た 場 合 に 備 え 、 他 の 放 送 系 統 に よ る 臨 機 の 番 組 変 更 、 常 置 以 外 の必 要機器の仮設等、放送を継続できる体制の整備を図る。 (3) 防災資機材の整備 災害応急対策・復旧対策に必要な資機材の整備、備蓄を図る。 282 第1012節 第1 危険物施設等安全確保計画 基本方針 危 険 物 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 す る た め 、 施 設 、 設 備 、 災 害 対 策 用 資 機 材等 の整備を図るとともに、保安教育、指導等による保安体制の整備強化を図る。 第2 石油類等危険物 1 保安教育の実施 (1) 県は、法令の定めるところにより、危険物取扱者の保安講習を実施する。 (2) 危 険 物 施 設 の 所 有 者 は 、 危 険 物 取 扱 者 、 危 険 物 施 設 保 安 員 等 に 対 し 、 保 安管 理 の 向 上 を 図 る た め 、 消 防 機 関 等 と 連 携 し 、 講 習 会 、 研 修 会 等 の 保 安 教 育 を実 施する。 2 指導強化 (1) 県 は 、 市 町 村 が 行 う 許 可 及 び 消 防 機 関 に よ る 立 入 検 査 等 に 対 し 、 指 導 助 言を 行い、災害防止に努める。 (2) 消防機関は、危険物施設に対し、次の事項を重点に立入検査等を実施する。 ア 危険物施設の位置、構造及び設備の維持管理の検査 イ 危険物の貯蔵、取扱い、運搬、積載等の方法の検査及び安全管理指導 ウ 危険物施設の所有者等、危険物保安監督者等に対する非常時にとるべき措置指導 3 屋外貯蔵タンクからの流出油事故対策 (1) 沈下測定の実施 危 険 物 施 設 の 所 有 者 等 は 、 屋 外 貯 蔵 タ ン ク の 沈 下 測 定 を 定 期 的 に 行 い 、 その 実態の把握に努める。 (2) 不等沈下の著しいタンクの措置 ア 消 防 機 関 は 、 不 等 沈 下 の 著 し い タ ン ク に つ い て 、 法 令 の 定 め る と こ ろ によ り 、 タ ン ク の 底 部 の 厚 さ 、 溶 接 部 の 損 傷 、 亀 裂 、 腐 食 等 の 欠 陥 の 有 無 の 確認 等保全検査を実施する。 イ 消 防 機 関 は 、 欠 陥 が 発 見 さ れ た タ ン ク に つ い て 、 必 要 な 修 結 を 行 わ せ ると と も に 、 タ ン ク の 基 礎 の 修 繕 に よ り 不 等 沈 下 を 是 正 さ せ 、 保 安 の 確 保 に 努め る。 (3) 敷地外流出防止措置 県 及 び 消 防 機 関 は 、 危 険 物 の 流 出 事 故 が 発 生 し た 場 合 に お け る 敷 地 外 又 は河 川 等 へ の 流 出 に よ る 二 次 災 害 を 防 止 す る た め 、 危 険 物 施 設 の 所 有 者 等 に 対 し、 防 油 堤 ・ 流 出 防 止 堤 の 設 置 、 土 の う 、 オ イ ル フ ェ ン ス 等 の 流 出 油 防 除 資 機 材の 整備など必要な措置を講じるよう指導する。 4 自衛消防組織の強化措置 283 ① 危険物施設の所有者等は、自衛消防隊の組織化を推進する。 ② 危 険 物 施 設 の 所 有 者 等 は 、 隣 接 す る 事 業 所 と の 相 互 応 援 に 関 す る 協 定 を 締結 するなど、効率ある自衛消防力の確立を図る。 5 化学防災資機材の整備 市は、化学消防車等の整備を図り、化学消防力の強化を推進する。 第3 高圧ガス及び火薬類災害予防対策 東 北 経 済 産 業 局 関 東 東 北 産 業 保 安 監 督 部 東 北 支 部 及 び 県 は 、 高 圧 ガ ス 又 は 火薬 類 に よ る 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 す る た め 、 保 安 意 識 の 高 楊 、 規 制 の 強 化 、自 主保安体制の強化促進を図る。 1 保安意識の高楊 (l) 高 圧 ガ ス 保 安 法 、液 化 石 油 ガ ス の 保 安 の 確 保 及 び 取 引 の 適 正 化 に 関 す る 法 律、 火 薬 類 取 締 法 等 関 係 法 令 の 周 知 徹 底 を 図 る た め 、 保 安 教 育 講 習 、 保 安 推 進 パト ロール等を実施する。 (2) 高圧ガス、火薬類の取扱者、従事者等に対する技術講習を実施する。 (3) 危害予防週間を設け、保安意識の高揚に努める。 2 規制の強化 (1) 高 圧 ガ ス の 製 造 所 施 設 、 貯 蔵 所 又 は 火 薬 庫 等 が 関 係 法 令 に 規 定 す る 技 術 上の 基 準 に 適 合 し 、 か つ 適 正 に 維 持 さ れ て い る か 、 保 安 検 査 及 び 立 ち 入 り 検 査 を実 施する。 (2) 指 導 の 適 性 を 期 す る た め 、 指 導 取 締 り 方 針 の 統 一 、 相 互 協 力 等 に よ り 、 関係 機関との連携を密にする。 3 自主保安体制の整備指導 (1) 保 安 教 育 計 画 に 基 づ く 保 安 教 育 及 び 防 災 訓 練 の 実 施 に よ り 、 業 務 上 の 保 安確 保に万全を期するよう指導する。 (2) 定期自主検査の完全実施及び責任体制の確立を指導する。 (3) 災害発生時の自主防災対策の策定を指導する。 第4 1 毒物、劇物災害予防対策 県 は 、 毒 物 、 劇 物 に よ る 保 安 衛 生 上 の 危 害 を 防 止 す る た め 、 毒 物 、 劇 物 営 業者 及 び 毒 物 、 劇 物 業 務 上 取 扱 者 に 対 し て 、 次 の 監 視 指 導 を 行 い 、 災 害 予 防 対 策 を講 じる。 区 分 内 容 毒物・劇物営業者 営業施設の構造、設置基準への適合 毒物、劇物の貯蔵タンク 屋 外 タ ン ク 、屋 内 タ ン ク 、地 下 タ ン ク の 構 造 、設 置 基 準 へ の 適 を有する施設 2 合 合 所 を 定 期 的 に 点 検 す る と と も に 、 事 故 が 発 生 し た 場 合の 県は、毒物、劇物貯蔵 応 急 措 置 体 制 の 確 立 の 指 導 及 び 届 出 義 務 ( 保 健 所 、 消 防 署 、 警 察 署) の 周 知 徹 底 284 を図る。 第5 放射線災害予防対策 防 災 関 係 機 関 及 び 放 射 性 同 位 元 素 の 届 出 使 用 者 は 、 災 害 時 に お け る 放 射 性 物質 に よ る 事 故 を 未 然 に 防 止 す る た め 、 施 設 の 防 災 対 策 、 防 災 業 務 従 事 者 に 対 す る教 育及び訓練、防護資機材の整備等災害予防対策を推進する。 285 第1113節 第1 1 風水害予防計画 基本方針 洪水等による水害を予防するため、河川改修事業、ダム建設事業、砂防事業、 農地防災事業、障害防止対策事業及び治山事業を計画的に実施する。 2 災 害 時 に 適 切 な 措 置 を と る こ と が で き る よ う 、 施 設 の 維 持 管 理 体 制 を 整 備 す る。 3 市その他の防災関係機関は、風害対策やその知識の普及啓発を図る。 第2 1 河川改修事業 一 級 河 川 の 改 修 は 、 国 ・ 県 に お い て 各 所 管 の 整 備 計 画 に 基 づ き 改 修 事 業 が 進め ら れ て お り 土 地 利 用 の 高 度 化 と と も に 、 防 災上 の 要 請 か ら 、 河 川 改修 は 急 務 と な っている。 2 国交通省直轄による北上川の洪水防御対策として、北上川工事実施基本計画 ( 昭 和 48年 3月 31日 決 定 )に 基 づ く 改 修 計 画 を 策 定 し て お り 、平 成 9 年 度 か ら 始 ま っている第9次治水事業五五箇年計画により、計画的に事業を推進する。 3 県 及 び 市 の 事 業 と し て 、 中 小 河 川 改 修 、 小 規 模 河 川 改 修 等 の 事 業 を 進 め る とと もに、聚急度が高く、防災効果の大きい河川の改修を実施する。 [資 料 編 2 - 11- 1 重 要 水 防 箇 所 一 覧 表 ] 第3 1 砂防事業 砂防事業は、流域における荒廃地域の保全及び土砂災害から人命、財産を守る ことを目的として、堰堤工、流路工等の整備を進める。 2 第4 火山地域における火山砂防事業を、重点的に推進する。 農地防災事業 老 朽 た め 池 事 業 及 び 土 砂 崩 壊 防 止 事 業 に つ い て は 、 緊 急 度 及 び 効 果 の 大 き いも のから優先実施するとともに、年間施工量の増大を図る。 第5 1 治山事業 本 市 に お け る 治 山 事 業 の 対 象 地 は 、 広 大 な 林 野 が 各 所 に 散 在 し て い る た め 、比 較 的 小 規 模 な 施 設 を 各 所 に 多 数 配 置 し 、 そ の濃 密 化 に よ り 漸 次 効 果 を 高 め て い く 。 2 山 地 災 害 の 多 発 化 傾 向 に 対 応 す る た め 、 既 存 荒 廃 地 へ の 復 旧 治 山 、 荒 廃 危 険地 へ の 予 防 治 山 等 の 山 地 治 山 を 、 強 化 、 山 地 災害 の 未 然 防 止 を 図 る 。 特 に 集 落 の 地 域的な保全強化を目的とした防災対策総合治山事業を積極的に推進する。 第6 河川情報等基盤整備事業河川情報基盤急整備事業等 壊 滅 的 な 水 害 被 害 を 防 止 軽 減 す る た め 、 降 雨 、 水 位 、 土 砂 災 害 及 び ダ ム 情 報等 の各種観測施設並びにデータ処理施設の整備を図る。 第7 施設の管理 洪 水 防 御 又 は 内 水 排 除 等 の た め に 河 川 法 指 定 河 川 に 設 置 さ れ た 水 門 、 ひ 門 及び 286 ひ管については、洪水時等における緊急操作の必要性に鑑み、管理事務の一部を 市等に委託されており、有事に即応した適切な管理体制を整備する。 [資 科 編 2 - 11- 3 樋 管 ・ 水 門 簡 所 一 覧 表 ] 第8 浸水想定区域の公表及び周知 1 浸水想定区域の公表及び周知 水 防 法 第 14条 、 第 15条 に 基 づ き 、 洪 水 時 の 円 滑 か つ 迅 速 な 避 難 を 確 保 し 、 水害 に よ る 被 害 の 軽 減 を 図 る た め 、 一 級 又 は 二 級 河 川 の 洪 水 防 御 に 関 す る 計 画 の 基本 と な る 降 雨 に よ り 河 川 が 氾 濫 し た 場 合 に 浸 水 が 想 定 さ れ る 区 域 ( 浸 水 想 定 区 域) を河川管理者(国、県)が指定・公表する。 市 は 、 浸 水 想 定 区 域 が 指 定 ・ 公 表 さ れ た 場 合 、 市 地 域 防 災 計 画 に お い て 、 浸水 想 定 区 域 ご と に 洪 水 予 報 等 の 伝 達 方 法 、 避 難 場 所 そ の 他 洪 水 時 の 円 か つ 迅 速 な避 難 の 確 保 を 図 る た め に 必 要 な 事 項 等 を 定 め 、 洪 水 ハ ザ ー ド マ ッ プ 等 を 作 成 し 市民 への周知徹底を推進する。 平 成 21年 3 月 23年 1 月 ま で に 浸 水 想 定 区 域 が 指 定 ・ 公 表 さ れ て い る 本 市 の河 川は次のとおりとなっている。 水系・河川名 指定公表月日 備 考 北上川水系 北上川 平 成 l4年 6月 28日 東 北 地 方 整 備 局 告 示 第 78号 北上川水系 和賀川 平 成 22年 3 月 30日 東 北 地 方 整 備 局 告 示 第 56号 北上川水系 猿ヶ石 平 成 23年 1 月 19日 東 北 地 方 整 備 局 告 示 第 10号 2 浸水想定区域における円滑かつ迅速な避難を確保するための措置 市 は 、洪 水 時 に お い て 円 滑 か つ 迅 速 な 避 難 を 確 保 す る 必 要 が あ る と 認 め ら れ る。 高 齢 者 等 の 災 害 時 要 援 護 者 が 利 用 す る 施 設 が あ る 場 合 に は 、 そ の 施 設 の 名 称 及び 所 在 地 、 洪 水 予 報 等 の 伝 達 方 法 ・ 伝 達 経 路 、 避 難 場 所 、 そ の 他 円 滑 か つ 迅 速 な避 難のために必要な事項を定める。 市 は 、 浸 水 想 定 区 域 内 に あ る 地 下 街 等 ( 地 下 街 そ の 他 地 下 に 設 け ら れ た 不 特定 か つ 多 数 の 者 が 利 用 す る 施 設 ) で 洪 水 時 に 利 用 者 の 円 滑 か つ 迅 速 な 避 難 の 確 保及 び 浸 水 の 防 止 を 図 る 必 要 が あ る も の 、 要 配 慮 者 が 利 用 す る 施 設 で 洪 水 時 に 利 用者 の 円 滑 か つ 迅 速 な 避 難 を 確 保 す る 必 要 が あ る も の 又 は 大 規 模 工 場 等 ( 大 規 模 な工 場 そ の 他 地 域 の 社 会 経 済 活 動 に 重 大 な 影 響 が 生 じ る 施 設 と し て 市 町 村 が 条 例 で定 め る 用 途 及 び 規 模 に 該 当 す る も の ) の 所 有 者 若 し く は 管 理 者 か ら 申 し 出 が あ った 施 設 で 洪 水 時 に 浸 水 の 防 止 を 図 る 必 要 が あ る も の ( 以 下 「 浸 水 想 定 区 域 内 避 難確 保 措 置 施 設 」 と い う 。 ) に あ っ て は 、 こ れ ら の 施 設 の 名 称 及 び 所 在 地 に つ い て定 め る と と も に 、 こ れ ら の 施 設 の 所 有 者 又 は 管 理 者 及 び 自 衛 水 防 組 織 の 構 成 員 に対 する洪水予報等の伝達方法について定める。 287 ① 高齢者等の災害時要接護者が利用する施設 浸 水 想 定 区 域 に お い て 、 洪 水 時 の 円 滑 か つ 迅 速 な 避 難 を 確 保 す る 必 要 が ある と 認 め ら れ る 施 設 は 浸 水 想 定 区 域 内 避 難 確 保 措 置 施 設 は 、 次 の と お り で あ る。 ○北上川水系 ア 北上川 高齢者等の災害時要接護者要配慮者が利用する施設 施設名称 所在地 電話番号 避難場所 更木幼稚園 北 上 市 更 木 l2地 割 61 66-2589 黒岩小学校 二子保育園 北 上 市 二 子 町 鳥 喰 前 49-6 66-2532 北上北中学校 暁の星幼稚園 北 上 市 中 野 町 二 丁 目 23-7 65-2082 黒沢尻北小学校 川岸保育園 北 上 市 川 岸 三 丁 目 20-l9 63-2688 黒沢尻西小学校 北上済生会病院 北 上 市 花 園 町 一 丁 目 6-8 64-7722 黒沢尻西小学校 大通り保育園 北 上 市 九 年 橋 三 丁 目 l2-l3 63-3038 黒沢尻西小学校 南保育園 北 上 市 相 去 町 東 裏 22 67-4317 北上総合体育館 ② 洪水予報等の伝達方法・伝達経路 市 は 、 住 民 ・ 関 係 機 関 並 び に 前 記 ① に 規 定 さ れ た 施 設 浸 水 想 定 区 域 内 避 難確 保 措 置 施 設 に 対 す る 洪 水 予 報 等 の 伝 達 方 法 ・ 伝 達 経 路 を 以 下 の と お り と し 、フ ァクシミリ、電子メール等による洪水予報等の伝達体制を整備する。 電話、FAX・メール 市災害対策本部 住民・関係機関 企画部 ホームページ・広報車・ 病院・保育園 防災無線・電話・FAX 保健福祉部 介護施設 電話・メール 教育委員会 保育園等・幼稚園 教育部 ③ 避難場所 浸 水 想 定 区 域 に お い て 洪 水 に よ る 被 害 が 発 生 す る 恐 れ が あ る 場 合 に は 、 当該 浸水想定区域の住民を次の場所に避難させる。 ○北上川水系 地 北上川 区 名 避 難 更木1・2・3・4区、黒岩1区 黒岩小学校 黒 沢 尻 16・ l8区 立花小学校 稲瀬3区 縄文館・くにみ保育園 稲瀬4区 縄文館・安楽寺 飯豊7区 村崎野勤労者体育館 288 場 所 二子4・5・6・7区 北上北中学校 黒 沢 尻 l4区 、 二 子 1 ・ 2 ・ 3 区 上野中学校 黒 沢 尻 l5・ 20・ 27区 黒沢尻北小学校 黒 沢 尻 11・ l2・ l3・ I5・ l9・ 26区 黒沢尻西小学校 鬼柳1区 南中学校 相去1・2・3・4区 北上総合体育館 ④ 住民等に対する周知 市 は 、 北 上 市 地 域 防 災 計 画 に お い て 定 め ら れ た 洪 水 予 報 等 の 伝 達 方 法 、 避難 場 所 、 並 び に 浸 水 想 定 区 域 内 の 高 齢 者 等 の 災 害 時 要 援 護 者 要 配 慮 者 が 利 用 する 施 設 の 名 称 及 び 所 在 地 等 、 洪 水 時 の 円 滑 か つ 迅 速 な 避 難 の 確 保 を 図 る た め 必要 な 事 項 に つ い て 住 民 に 周 知 さ せ る た め 、 こ れ ら の 事 項 を 記 載 し た 印 刷 物 の 配布 その他必要な措置を講ずる。 第9 風害予防の普及啓発 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 頻 発 す る 竜 巻 災 害 等 を 踏 ま え 、 風 害 対 策 や そ の知 識の普及啓発を図る。 第12節 第1 風害予防計画 基本方針 冷 風 害 を 防 止 し 、 農 作 物 の 育 成 保 護 を 図 る た め 、 防 風 林 造 成 事 業 を 推 進 す る。 第2 防風林造成事業 防風林造成事業は、風害防止を必要とする地域において実施する。 289 第1314節 第1 雪害予防計画 基本方針 大 雪 、 雪 崩 等 に よ る 災 害 を 防 止 し 、 市 民 の 日 常 生 活 の 安 定 と 産 業 経 済 の 機 能を 確保するため、雪害対策を進める。 第2 雪崩防止対策 1 雪崩防止対策事業雪崩危険箇所の調査及び周知 各 実 施 機 関 は 、 適 期 に 、 雪 崩 の 発 生 が 予 想 さ れ る 危 険 箇 所 を 調 査 し 、 注 意 標識 の設置その他の方法により、関係者に対し、通切な周知を行う。 実施機関 調査対象 市 県 1 地域内の一般住家に危険を及ぼすもの 2 市道に危険を及ぼすもの 道路環境課 知事が管理を委託されている一般国道及び県道に危険を及ぼすもの 砂防災害課 人 家 5 戸 以 上( 公 共 的 建 物 を 含 む 。)に 倒 壊 等 著 し い 被 害 を 及 ぼ す お それのあるもの 林産振興課 製炭業従事者、製炭窯に危険を及ぼすもの 森林保全課 民有林地域で主要公共施設又は人家等に危険を及ぼすもの 県 警 察 本 部 各機関に協力し、主として人命に危険を及ぼすもの 岩手河川国道事務所 国が直接管理する一般国道に危険を及ぼすもの 花巻労働基準監督署 事業場における寄宿舎等の施設及び作業場に危険を及ぼすもの 東日本旅客鉄道株式 鉄道に危険を及ぼすもの 会 社 盛 岡 支 社 2 雪崩危険箇所防止対策事業 各実施機関は、雪崩災害を未然に防止するため、雪崩防止柵、スノーシェッド 等の整備を進める。 第3 1 (1) 道路交通の確保 除雪対策 各実施機関は、次により除雪を行い、国県道、主要路線の交通を確保する。 実施機関 除 雪 路 線 国土交通省 直管理する一般国道のうち、雪寒指定路線となっている4号線 県 国土交通省直管理路線以外の一般国道、主要地方道及び一般県道 市 管内市道 東日本高速道 東北自動車道、秋田自動車道 路㈱ (2) 各実施機関は、除雪用機械の整備、保守点検・除雪要員の確保等を図る。 290 [資 料 編 2 - 13- 1 除 排 雪 実 施 計 画 一 覧 表 ] 2 凍雪害防止対策 (1) 冬 期 の 安 全 で 円 滑 な 交 通 を 確 保 す る た め 、 ス ノ ー シ ェ ッ ド 、 雪 崩 防 止 柵 、堆 雪 帯 等 の 施 設 を 整 備 す る と と も に 、 歩 車 道 の 無 散 水 消 融 雪 施 設 の 整 備 を 促 進す る。 (3) 積 雪 及 び 路 面 凍 結 に よ る 自 動 車 の ス リ ッ プ 事 故 を 防 止 す る た め 、 早 期 除 雪及 び路面凍結防止剤の散布を効果的に実施する。 第4 医療の確保 次の方法により、豪雪時における地域住民の医療を確保する。 措置区分 救急医療 措 置 方 法 当医療機関 救急患者の収容、治療を目的とする救急医 県立中部病院 療班を編成する 北上済生会病院 医療法人社団花北病院 291 第1415節 第1 土砂災害予防計画 基本方針 集 中 豪 雨 等 に よ る 土 砂 災 害 を 最 小 限 に 防 止 す る た め 、 地 域 住 民 の 避 難 基 準 及び 災 害 警 戒 体 制 を 整 備 す る 。 土 砂 災 害 が 発 生 す る お そ れ の あ る 区 域 に つ い て 、 その 周 知 、 警 戒 避 難 、 体 制 の 整 備 を 図 る と と も に 、 著 し く 土 砂 災 害 が 発 生 す る お それ が あ る 区 域 に つ い て は 、 一 定 の 開 発 行 為 制 限 や 、 住 宅 移 転 を 促 進 す る な ど 土 砂災 害防止対策を推進する。 第2 山地崩壊土砂災害発生危険箇所の状況 1 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 箇 所 は 、 [資 料 編 2 - 14- 1 ] の と お り で あ る 。 2 土 石 流 危 険 渓 流 区 域 は 、 [資 料 編 2 - 14- 2 ] の と お り で あ る 。 3 山 地 災 害 危 険 地 区 は 、 [資 料 編 2 - 14- 3 ] の と お り で あ る 。 4 地 す べ り 危 険 地 区 は 、 [資 科 編 2 - 14- 4 ] の と お り で あ る 。 第3 災害予防事業の目標 土 地 崩 壊 土 砂 災 害 に よ る 災 害 の 予 防 と し て 、 現 地 調 査 に 基 づ き 危 険 な 箇 所 につ いては、防災効果等を勘案して対策事業を推進する。 第4 1 予防対策土砂災害防止対策の推進 豪雨及び地震等により地すべり又は山崩れの発生が予想される箇所を調査し、 現況の把握に努める。 市 は 、 危 険 箇 所 に 関 す る 情 報 を 地 域 住 民 に 提 供 し 、 適 切 な 土 地 利 用 及 び 日 頃の 防災活動、降雨時の対応等について周知を図る。 2 地 域 住 民 に 対 し 、 危 険 箇 所 の 周 知 徹 底 を 図 る と と も に 、 防 災 意 識 の 高 揚 を 図る ものとする。 県 は 、 土 砂 災 害 警 戒 区 域 及 び 特 別 警 戒 区 域 指 定 等 の た め の 基 礎 調 査 を 行 い 、遅 滞 な く 基 礎 調 査 結 果 を 公 表 す る と と も に 、 関 係 市 町 村 長 の 意 見 を 聞 き 、 そ の 区域 を指定する。 3 人 命 、 財 産 の 保 護 と い う 観 点 か ら 事 態 を 早 急 に 察 知 し 、 避 難 体 制 を と る 上 から も 、 危 険 地 区 に 簡 易 雨量 計 を 設 置 す る な ど の 方 法 を 講 じ 、 住 民 が 容易 に 降 兩 量 を 知り、その危険状況を判断できるよう配慮するものとする。 特に、長雨のときは、がけ崩れの危険性を喚起するものとする。 市 は 、 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 の 指 定 が あ っ た と き は 、 当 該 警 戒 区 域 ご と に 土 砂災 害 に 関 す る 情 報 の 収 集 及 び 伝 達 、予 報・警 報 及 び 土 砂 災 害 警 戒 情 報 の 伝 達 、避 難、 救 助 そ の 他 当 該 警 戒 区 域 に お け る 土 砂 災 害 を 防 止 す る た め に 必 要 な 警 戒 避 難 体制 について定める。 292 4 警戒避難の措置を的確に行うため、降雨観測資料の収集に努めるものとする。 県 は 、 土 砂 災 害 か ら 住 民 の 生 命 、 身 体 を 守 る た め 、 土 砂 災 害 特 別 警 戒 区 域 にお い て 一 定 の 開 発 行 為 の 制 限 、 建 築 物 の 構 造 の 制 限 に 関 す る 所 要 の 措 置 等 を 実 施す る。 5 住 民 へ の 気 象 予 警 報 ( 大 雨 、 強 風 ) の 周 知 徹 底 を 図 る と と も に 、 土 地 崩 壊 危険 箇所の巡回を行い、災害の未然防止に努めるものとする。 6 危 険 区 域 に 所 在 す る 公 共 的 建 物 等 ( 旅 館 、 ホ テ ル 等 を 含 む 。 ) の 所 有 者 又 は管 理 者 は 、状 況 に 応 じ て 危 険 を 察 知 し た 場 合 は 、滞 在 者 等 の 避 難 を 行 う も の と す る 。 7 危 険 箇 所 に つ い て の 災 害 防 止 措 置 に つ い て は 、 国 や 県 の 計 画 と 並 行 し て 緊 急度 の高い箇所から年次計画をもって事業を推進するものとする。 第5 災害情報連絡体制の整備 災 害 時 に お け る 被 害 状 況 の 早 期 把 握 と 関 係 機 関 の 連 携 強 化 を 図 る た め 、 災 害情 報の連絡体制を整備する。 (1) 被 害 状 況 の 速 報 の 対 象 は 、 急 傾 斜 地 崩 壊 、 地 す べ り 及 び 土 石 流 等 に よ る 災害 で公共的建物に被害があったものとすること。 (2) 第6 情報の収集、伝達等の連絡系統は、防災行政無線等を利用すること。 警戒体制 1 急 傾 斜 地 崩 壊 に よ る 災 害 を 未 然 に 防 止 す る た め 、 降 雨 量 等 に 応 じ た 警 戒 体 制を とる。 (1) 警戒体制をとる場合の基準雨量 前日までの連続雨量前日までの連続雨量前日までの雨量がな が 100mm以 上 あ っ た 場 が 40 ~ 100mm 以 上 あ っ い 場 合 合 た場合 第 1 警 戒 危 険 区 域 の 警 戒 当 日 の 日 雨 量 が 50mm 当 日 の 日 雨 量 が 80mm 当 日 の 日 雨 量 が 100mm 体制 巡 視 、住 民 に 対 す を 越 え た と き を越えたとき を越えたとき る広報等 第 2 警 戒 住 民 に 対 す る 避 当 日 の 日 雨 量 が 50mm 当 日 の 日 雨 量 が 80mm 当 日 の 日 雨 量 が 100mm 体制 難 準 備 の 広 報 、避 を 越 え 、時 間 雨 量 30mm を 越 え 、時 間 雨 量 30mm を 越 え 、時 間 雨 量 30mm 難 の 警 告 、指 示 等 程 度 の 強 雨 が 降 り 始 程 度 の 強 雨 が 降 り 始 程 度 の 強 雨 が 降 り 始 めたとき めたとき めたとき た だ し 、 降 雪 、 融 雪 時 及 び 地 震 、 地 す べ り 発 生 時 は 、 別 途 考 慮 す る も の とす る。 (2) 警戒の方法 ア 第 1 警 戒 体 制 に よ る 広 報 は 、市 職 員 、消 防 職 員 及 び 消 防 団 員 に よ り 広 報 車、 消防自動車等を利用して実施する。 イ 第 2 警 戒 体 制 に よ る 避 難 の 勧 告 、 指 示 は 、 上 記 1 に よ り 実 施 す る も の のほ 293 か、すべての広報媒体の活用により実施する。 ウ 警 戒 及 び 巡 視 担 当 区 域 は 、 第 3 章 災 害 応 急 対 策 計 画 ・ 第 13節 避 難 ・ 救 出計 画による。 2 土石流による災害を未然に防止するため、降雨量等に応じた警戒体制をとる。 (危険雨量の想定基準) 基 準 雨 量 前 日 ま で の 連 続 雨 量 が あ っ た 日 雨 量 が 100mmを 越 え た と き 場 合 (100mm程 度 ま で ) 日 雨 量 が 100mm以 下 で も 強 風 の と き 警戒区分 注意を要する 警戒を要する 日 雨 量 が 130mmを 越 え た と き 前 日 ま で の 雨 量 が ほ と ん ど な 日 雨 量 が 150mmを 越 え た と き 〃 注意を要する 時 間 雨 量 が 40mmを 越 え た と き い場合 日 雨 量 が 180mmを 越 え た と き 〃 警戒を要する 時 間 雨 量 が 50mmを 越 え た と き 第7 〃 土砂災害警戒情報の発表 1 目的及び発表機関 大 雨 警 報 又 は 大 雨 特 別 警 報 の 発 表 が さ れ て い る 場 合 に お い て 、 大 雨 に よ る 土砂 災 害 の 発 生 の 危 険 度 が 高 ま っ た と き に 、 市 町 村 長 が 避 難 勧 告 等 を 発 令 す る 際 の判 断 や 住 民 の 自 主 避 難 の 参 考 と な る よ う 、 県 と 盛 岡 地 方 気 象 台 が 共 同 で 発 表 す る。 2 発表対象地域 土 砂 災 害 警 戒 情 報 は 、 市 町 村 を 最 小 発 表 単 位 と し 、 県 内 の 全 て の 市 町 村 を 発表 対象とする。 3 (1) 発表・解除基準 発表基準 大 雨 警 報 又 は 大 雨 特 別 警 報 の 発 表 が さ れ て い る 場 合 に お い て 、 実 況 雨 量 及び 気 象 庁 が 作 成 す る 降 雨 予 測 に 基 づ く 値 が 5 km メ ッ シ ュ ご と の 監 視 基 準 ( 土 砂 災 害 発 生 避 難 基 準 線 ) に 達 し た と き に 、 県 と 盛 岡 地 方 気 象 台 は 、 協 議 の 上 、そ のメッシュを含む市町村単位で土砂災害警戒情報を発表する。 た だ し 、 地 震 等 に よ り 現 状 の 基 準 を 見 直 す 必 要 が あ る 場 合 は 、 県 と 盛 岡 地方 気象台は、基準の見直しについて協議するものとする。 (2) 解除基準 解 除 基 準 は 、 監 視 基 準 を 下 回 り 、 か つ 短 時 間 で 再 び 監 視 基 準 を 超 過 し な いと 予 想 さ れ る と き と す る 。 た だ し 、 無 降 雨 状 態 が 長 時 間 継 続 し て い る に も か かわ ら ず 監 視 基 準 を 下 回 ら な い 場 合 は 、 土 壌 雨 量 指 数 の 状 況 等 を 鑑 み 、 県 と 盛 岡地 方気象台が協議のうえで解除できるものとする。 4 (1) 利用にあたっての留意点 土 砂 災 害 警 戒 情 報 は 、 大 雨 に よ る 土 砂 災 害 発 生 の 危 険 度 を 、 降 雨 に 基 づ いて 294 判 定 し 発 表 す る も の で 、 個 別 の 災 害 発 生 箇 所 ・ 時 間 ・ 規 模 等 を 詳 細 に 特 定 する ものではないことに留意する。 (2) 土 砂 災 害 警 戒 情 報 の 対 象 と す る 土 砂 災 害 は 、 表 層 崩 壊 等 に よ る 土 砂 災 害 のう ち 大 雨 に よ る 土 石 流 や 集 中 的 に 発 生 す る 急 傾 斜 地 の 崩 壊 と し 、 技 術 的 に 予 測が 困 難 で あ る 斜 面 の 深 層 崩 壊 、 山 体 の 崩 壊 、 地 す べ り 、 融 雪 期 の 土 砂 災 害 等 につ いては発表対象とするものではないことに留意する。 (3) 市 長 が 行 う 避 難 勧 告 等 の 発 令 に 当 た っ て は 、 土 砂 災 害 警 戒 情 報 を 参 考 に しつ つ 、 周 辺 の 渓 流 ・ 斜 面 の 状 況 や 気 象 状 況 、 県 の 補 足 情 報 ( 土 砂 災 害 警 戒 情 報シ ステムの危険度を示す指標)等も合わせて総合的に判断すること。 (4) 土 砂 災 害 警 戒 情 報 に 加 え 、 大 雨 特 別 警 報 ( 土 砂 災 害 ) が 発 表 さ れ て い る とき は 、 避 難 勧 告 等 の 対 象 地 区 の 範 囲 が 十 分 で あ る か ど う か な ど 、 既 に 実 施 済 みの 措 置 の 内 容 を 再 度 確 認 し 、 そ の 結 果 、 必 要 に 応 じ て 避 難 勧 告 等 の 対 象 地 域 の拡 大等の更なる措置を検討すること。 5 情報の伝達体制 (1) 県 は 、 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 に お け る 土 砂 災 害 防 止 対 策 の 推 進 に 関 す る 法 律第 27条 ( 土 砂 災 害 警 戒 情 報 の 提 供 ) の 規 定 に よ り 、 市 に 伝 達 し 、 あ わ せ て 一 般住 民に周知する。 (2) 気 象 台 は 、 気 象 業 務 法 第 15条 に よ り 大 雨 警 報 を 県 に 伝 達 す る こ と が 義 務 付け ら れ て い る 。 土 砂 災 害 警 戒 情 報 は 大 雨 警 報 を 解 説 す る 気 象 情 報 の 1 つ と し て関 係機関に伝達し、伝達系統は大雨警報と同様の経路で行う。 6 避難勧告等のための情報提供 県 は 補 足 情 報 と し て 、 危 険 度 を 表 示 し た 地 図 情 報 や 危 険 度 の 時 間 変 化 を 知 らせ る 参 考 情 報 を 総 合 防 災 情 報 ネ ッ ト ワ ー ク で 提 供 す る と と も に 、 県 民 に は 県 ホ ーム ページで提供する。 土砂災害警戒情報の補足情報 危険度 表示 避難準備検討要 黄 避難勧告検討要 橙 避難指示検討要 赤 ※ 状況及び行動の目安 3時間以内に土砂災害発生の基準値を超えるおそれがある 場合。(避難準備の検討が必要な状況) 2時間以内に土砂災害発生の基準値を超えるおそれがある 場合。(避難勧告の検討が必要な状況) 既に土砂災害発生の基準値を超えている場合。 (避難指示の検討が必要な状況) 警 戒 避 難 判 定 参 考 情 報 と し て 、 危 険 度 を 1 km メ ッ シ ュ ご と に 色 分 け し た 地 図 情報を市町村に提供する。 第8 1 土砂災害緊急情報の発表 目的 295 県 及 び 国 土 交 通 省 は 、 重 大 な 土 砂 災 害 の 急 迫 し た 危 険 が 予 想 さ れ る 場 合 は 、緊 急 調 査 を 実 施 し 、 土 砂 災 害 が 想 定 さ れ る 区 域 及 び 時 期 に 関 す る 情 報 を 関 係 市 町村 に通知し、あわせて一般住民に周知し、適切な避難に資するものとする。 2 緊急調査 県 及 び 国 土 交 通 省 は 、 大 規 模 土 砂 災 害 現 象 の 発 生 を 覚 知 し た 場 合 は 速 や か に現 地 を 調 査 し 、 下 表 に 示 す 重 大 な 土 砂 災 害 の 急 迫 し た 危 険 が 予 想 さ れ る 状 況 が ある と 認 め ら れ る と き は 、 緊 急 調 査 に 着 手 す る も の と す る 。 緊 急 調 査 は 、 重 大 な 土砂 災害が想定される区域及び時期を明らかにするために実施する。 (重大な土砂災害の急迫した危険が予想される状況及び緊急調査実施機関) 重大な土砂災害の急迫した危険が予想される状況 項目 緊急調査実 施機関 内容 河道閉塞による湛 河 道 閉 塞 の 高 さ が 概 ね 20m 以 上 あ る 場 合 国土交通省 水を発生原因とす 概 ね 10戸 以 上 の 人 家 に 被 害 が 想 定 さ れ る 場 合 る土石流 河道閉塞による湛 河 道 閉 塞 の 高 さ が 概 ね 20m 以 上 あ る 場 合 国土交通省 水 概 ね 10戸 以 上 の 人 家 に 被 害 が 想 定 さ れ る 場 合 地すべり 地すべりにより、地割れや建築物等に亀裂が発生又は 県 広がりつつある場合 概 ね 10戸 以 上 の 人 家 に 被 害 が 想 定 さ れ る 場 合 3 土砂災害緊急情報 県 又 は 国 土 交 通 省 は 、 法 第 60条 第 1 項 の 規 定 に よ る 避 難 勧 告 、 避 難 指 示 等 の判 断 に 資 す る 情 報 と し て 、 緊 急 調 査 に よ っ て 得 ら れ た 情 報 ( 土 砂 災 害 緊 急 情 報 )を 県 に あ っ て は 市 町 村 に 、国 土 交 通 省 に あ っ て は 県 及 び 市 町 村 に 通 知 す る と と も に、 報道機関及びそれぞれのホームページ等により一般に周知する。 4 情報の伝達体制 情報の伝達は、次に掲げる系統図により行う。 (国土交通省が緊急調査を行う場合の伝達系統図) 国土交通省 東北地方整備 市 避難指示・勧告 住民 県 ( 県 が局 緊急調査を行う場合の伝達系統図) 避難指示・勧告 県 市 住民 296 第9 土砂災害発生時における情報収集及び報告系統 県 及 び 市 町 村 は 、 地 す べ り 、 土 石 流 、 が け 崩 れ 、 雪 崩 が 発 生 し た 際 に は 被 害状 況の早期把握に努め、別添各災害報告様式により報告系統のとおり報告する。 広域振興局土木部及び 市 広域振興局土木部土木センター 県土整備部砂防災害課 国土交通省砂防部保全課 東北地方整備局地域河川課 岩手河川国道事務所(調査第一課) 297 第1516節 第1 火山災害予防計画 基本方針 火 山 現 象 に よ る 被 害 を 軽 減 し 、 住 民 の 生 命 、 身 体 及 び 財 産 を 保 護 す る た め 、観 測 体 制 、 情 報 収 集 ・ 伝 達 体 制 、 避 難 体 制 等 の 整 備 等 を 進 め る と と も に 、 住 民 に対 する防災知識の普及を図る。 第2 観測体制の整備 1 気 象 庁 で は 、 火 山 噴 火 予 知 連 絡 会 の 検 討 結 果 に 基 づ き 定 義 し た 、 日 本 の 活 動的 な 86火 山 の う ち 、 20火 山 に つ い て 、 常 時 観 測 を 行 つ て い る 。 2 本 県 に は 、 常 時 観 測 を 行 っ て い る 火 山 は な い が 、 仙 台 管 区 気 象 台 及 び 盛 岡 地方 気 象 台 は 、 岩 手 山 、 秋田 駒 ヶ 岳 、 栗 駒 山 及 び 八 幡 平 の 4 火 山 を 対 象 に 、 計 画 的 に 火山機動観測(基礎調査観測)及び火山補助観測を実施している。 1 仙 台 管 区 気 象 台 及 び 盛 岡 地 方 気 象 台 は 、 岩 手 山 、 秋 田 駒 ヶ 岳 、 栗 駒 山 及 び 八幡 平の4火山を対象に、計画的に火山機動観測(調査観測)を実施する。 32 気 象 庁 は 、 火 山 機 動 観 測 ( 基 礎 調 査 観 測 ) を 充 実 強 化 す る と と も に 、 噴 火な ど 異 常 な 火 山 現 象 が 発 生 し た 場 合 は 、 そ の 実態 を 緊 急 に 把 握 す る た め 、 火 山 機 動 観測(緊急観測)を実施する。 43 気 象 庁 は 、 緊 急 出 動 の 成 果 を 高 め る た め 、 火 山 機 動 観 測 班 が 保 有 す る 機 器の 更新近代化を図るよう努める。 54 仙 台 管 区 気 象 台 、 盛 岡 地 方 気 象 台 、 県 及 び 火 山 周 辺 市 町 村 ( 以 下 「 周 辺 市町 村 」 と い う ) は 、 火 山の 異 常 現 象 等 を 早 期 に 把 握 し 、 適 切 な 防 災 対 策 が 実 施 で き る よ う 、 大 学 等 の 研 究 機 関 と の 連 携 を 図 り な が ら 、 調 査 、 観 測 体 制の 強 化 に 努 め る。 5 仙 台 管 区 気 象 台 は 、 気 象 状 態 の 現 況 を 把 握 し 、 地 方 公 共 団 体 の 大 気 汚 染 防 止活 動に協力する。 第3 地域防災計画の整備充実 市 は 、 火 山 の 特 性 、 地 理 的 条 件 及 び 社 会 的 条 件 を 十 分 勘 案 し て 、 地 域 防 災 計画 の中に、火山災害に関する計画を整備するとともに、その充実を図る。 第4 1 情報収集・伝達体制の整備 仙 台 管 区 気 象 台( 盛 岡 地 方 気 象 台 )は 、県 内 の 火 山 に つ い て 異 常 を 認 め た 場 合、 又 は 他 の 機 関 か ら 火 山 に 関 す る 情 報 を 受 け 、異 常 と 認 め た 場 合 は 、 火 山 情 報 を 発 表 す る ( 大 規 模 な 火 山活 動 に よ り 、 社 会 的 影響 が 大 き い と 認 め る 場 合 の 火 山 情 報 に つ い て は 、 気 象 庁 又 は 仙 台 管 区 気 象 台 か ら 発 表 す る こ と が あ る 。 ) 火 山 に 関す る予報・警報・情報を発表(伝達)する。 【火山に関する予報・警報・情報の種類と内容】 298 種 類 内 容 緊急火山情報 生命、身体に係わる火山活動が発生した場合に発表するもの 臨時火山情報 火山活動に異常が発生し、注意が必要なときに発表するもの 火山観測情報 緊急火山情報、臨時火山情報を補うなど火山活動の状況をきめ細かく発表するもの 定期火山情報 常時観測している火山を対象に火山活動の状況を定期的に発表するもの 噴火警報(居住 噴火に伴って発生し生命に危険を及ぼす火山現象の発生やその拡大が予想される 地 域 ) 又 は 噴 火 場 合 に 、対 象 範 囲 を 明 示 し て 発 表 。対 象 範 囲 に 居 住 地 域 が 含 ま れ る 場 合 は 噴 火 警 報( 居 警報 住 地 域 )又 は 噴 火 警 報 、含 ま れ な い 場 合 は 噴 火 警 報( 火 口 周 辺 )又 は 火 口 周 辺 警 報 と して発表。 噴火警報(居住地域)又は噴火警報は、火山現象特別警報に位置づけられる。 噴火予報 噴 火 警 報 を 解 除 す る 場 合 、ま た は 火 山 活 動 が 静 穏( 平 常 )な 状 態 が 続 く こ と を 知 ら せる場合にその旨を発表。 降灰予報(定 時) 降灰予報(速 報) 降灰予報(詳 細) 火山現象に関 する情報等 噴 火 警 戒 レ ベ ル が 上 が る な ど 活 動 が 高 ま っ た 火 山 に つ い て 、噴 火 し た 場 合 に 予 想 さ れる降灰範囲や小さな噴石の落下範囲を噴火の発生に関わらず定期的に発表。 予 想 さ れ る 降 灰 量 分 布( 市 町 村 単 位 )、小 さ な 噴 石 の 落 下 範 囲 等 に つ い て 、噴 火 後 速 や か に ( 5 ~ 10分 程 度 ) 発 表 。 予 想 さ れ る 降 灰 範 囲 や 降 灰 量( 市 町 村 単 位 )、 降 灰 開 始 時 間 に つ い て 、噴 火 後( 20 分 か ら 30分 程 度 ) に 発 表 。 噴 火 警 報・予 報 及 び 降 灰 予 報 以 外 に 、火 山 活 動 の 状 況 等 を お 知 ら せ す る た め の 情 報 等で、気象庁及び仙台管区気象台が発表。 ・火山の状況に関する解説情報 火 山 性 地 震 や 微 動 の 回 数 、噴 火 等 の 状 況 や 警 戒 事 項 を 取 り ま と め た も の で 、定 期 的または必要に応じて臨時に発表する。 ・火山活動解説資料 地図や図表等を用いて火山活動の状況や警戒事項を詳細にとりまとめたもので、 毎月又は必要に応じて臨時に発表する。 ・週間火山概況 過 去 一 週 間 の 火 山 活 動 の 状 況 や 警 戒 事 項 を 取 り ま と め た も の で 、毎 週 金 曜 日 に 発 表する。 ・月間火山概況 前 月 一 ヶ 月 間 の 火 山 活 動 の 状 況 や 警 戒 事 項 を 取 り ま と め た も の で 、毎 月 上 旬 に 発 表する。 ・噴火に関する火山観測報 噴火が発生したときに、発生時刻や噴煙高度等の情報を直ちに発表する。 注 ) 本 県 で は 、 常 時 観 測 し て い る 火 山 が な い の で 、 「 定 期 火 山 情 報 」 の 発 表 は 行わ 299 れていない。 2 県 、 市 、 防 災 関 係 機 関 及 び 火 山 周 辺 観 光 施 設 管 理 者 は 、 火 山 情 報 及 び 必 要 な情 報を迅速かつ的確に地域住民等に伝達する体制の整備を図る。 3 市 は 、 火 山 活 動 に 関 す る 異 常 現 象 が 、 発 見 者 か ら 市 町 村 、 県 及 び 盛 岡 地 方 気象 台等に迅速かつ的確に通報されるよう、あらかじめ地域住民等に周知徹底する。 【火山活動に関する異常現象の内容】 異 常 現 象 の 内 容 噴 火( 爆 発 噴 石 、火 砕 流 、火 災 サ ー ジ 、溶 岩 流 、 泥 流 、軽 石 流 、熱 雲 流 等 土 (1) 噴 火 現 象 石流、火山泥流等)及びこれに伴う降灰砂等 (2) 噴 火 以 外 ア 火山地域での地震の群発 の異常現象 イ 火山地域での鳴動の発生 ウ 火山地域での顕著な地形変化(山崩れ、地割れ、土地の昇沈陥没等) エ 噴 気 、噴 煙 の 顕 著 な 異 常 変 化( 噴 気 孔 、火 孔 の 新 生 拡 大 、移 動 、噴 気・ 噴 煙の量、色、臭、温度、昇華物の異常変化) オ 火 山 地 域 で の 湧 泉 の 顕 著 な 異 常 変 化 (湧 泉 の 新 生 、 渇 量 湧 出 量 、 味 、 臭 、 色、濁度、温度の異常変化) 力 火 山 地 域 で の 顕 著 な 地 温 の 上 昇 、地 熱 地 帯 の 新 生 拡 大 、移 動 及 び そ れ に 伴 う草木の立ち枯れ等 キ 火 山 付 近 の 海 洋 、湖 沼 、河 川 の 水 の 顕 著 な 異 常 変 化( 量 、濁 度 、臭 、色 の 変化、軽石、死魚等の浮上、発泡、温度の上昇等) 4 市 は 、 火 山 情 報 、 避 難 勧 告 ・ 指 示 等 を 、 迅 速 か つ 的 確 に 地 域 住 民 等 に 伝 達 する ため、防災行政無線を整備する。 第5 1 避難体制の整備 市 は 、火 山 活 動 に よ る 噴 火 、降 灰 砂( 礫 )、溶 岩 流 、有 毒 ガ ス 、泥( 土 石 )流 、 火砕流及び地殻変動など予想される火山災害を踏まえ、実態に即した避難場所、 避難施設等の整備を図る。 2 市 は 、 人 命 の 安 全 確 保 を 第 一 義 と し 、 時 間 的 余 裕 を も っ て 避 難 の 勧 告 ・ 指 示を 行うことができるよう、その伝達体制の整備を図る。 3 市 は 、高 齢 者 、障 害 者 な ど 、自 力 で 避 難 す る こ と が 困 難 な 者 の 避 難 を 考 慮 し て、 関係機関等の協力を得ながら、避難誘導体制の整備を図る。 4 市 は 、 関 係 機 関 と 協 議 し て 、 火 山 活 動 の 状 況 に 応 じ た 登 山 規 制 、 立 入 規 制 等の 措置を迅速かつ的確に実施する体制を整備する。 5 県 は 、 火 山 災 害 か ら 住 民 の 生 命 、 財 産 を 守 る た め 、 県 内 の 主 要 な 火 山 に 関 する 火 山 災 害 予 想 区 域 図 の 作 成 、 火 山 災 害 監 視 シス テ ム 配 置 計 画 の 策 定 等 に つ い て 検 討する。 第6 防災知職の普及等 300 1 市 は 、 火 山 活 動 に 係 る 異 常 現 象 を 発 見 し た 場 合 の 通 報 、 噴 火 等 の 火 山 災 害 や異 常 現 象 の 発 生 時 の 対 応 等 に つ い て 、 地 域 住 民に 周 知 徹 底 し 、 防 災 意識 の 高 揚 を 図 る。 2 市 は 、 県 、 防 災 関 係 機 関 、 地 域 住 民 等 の 参 加 協 力 を 得 て 、 必 要 に 応 じ 、 実 態に 即した避難訓練等を実施する。 301 第1617節 第1 火災予防計画 基本方針 1 火災の発生を防止し、又は拡大を防止するため、防火思想の普及、出火防止、 初期消火の徹底等を図る。 2 消防施設の整備等による消防力の充実強化を図る。 第2 出火防止、初期消火体制の確立 1 火災予防の徹底 (l) 市 は 、出 火 防 止等 を 重 点 と し た 講 演 会 、講 習 会 、座 談 会 等 の実 施 、ポ ス タ ー 、 パンフレット等の印刷物の配布、その他火災予防週間中における車両等による 広報を実施し、火災予防の徹底を図る。 (2) 市は、出火防止又は火災の延焼防止を図るため、地域住民に対し、初期消火 に必要な消火資機材、住宅用防災機器(火災警報器)、消防用設備等の設置及 びこれら器具等の取扱い方について、 指導の徹底及び普及啓発を図る。 対 象 指 一般家庭 ア 導 内 容 すべての住民が参加できるよう全区域を対象に防災指導等を行い、火災や地 震の恐ろしさ、出火防止、初期消火の重要性等についての知識の普及を図る。 イ 火 災 予 防 週 間 等 に は 、重 点 的 に 各 家 庭 へ の 巡 回 指 導 を 実 施 し 、出 火 防 止 等 に 関 する適切な指導啓発を行う。 ① 火気使用設備の取扱方法 ② 消火器の設置及び取扱方法 ③ 住宅用防災機器(火災警報器)の設置及び取扱方法 ウ 寝 た き り 高 齢 者 、独 居 の 高 齢 者 等 に 対 し て は 、家 庭 訪 問 を 行 い 、出 火 防 止 及 び 避難方法について、詳細な指導を行う。 職 場 予 防 査 察 、火 災 予 防 動 、上 級 防 火 管 理 者 講 習 会 、防 災 指 導 等 の 機 会 を と ら え 、関 係者に対する防火思想の普及、高揚を図る。 2 ア 災害発生時における応急措置要領の作成 イ 消防用設備等の維持管理及び取扱い方法の徹底 ウ 避難、誘導体制の確立 エ 終業後における火気点検の励行 オ 自衛消防隊の育成 地域ぐるみの防火防災訓練、民間防火組織の育成 市 は 、 火 災 時 に お い て 、 消 防 機 関 の 活 動 と と も に 、 地 域 住 民 が 自 主 的 に 初 期消 火活動等を行えるよう、防火防災訓練の実施や民間防火組織の育成に努める。 (l) 防火防災訓練の実施 302 防 災 関 係 機 関 の 訓 練 と 併 せ 、 住 民 参 加 に よ る 地 域 ぐ る み の 防 火 防 災 訓 練 を実 施し、初期消火等に関する知識、技術の普及を図る。 (2) 民間防火組織の育成 ア 婦人防火クラブの育成 家 庭 防 火 思 想 の 普 及 徹 底 及 び 地 域 内 の 自 主 防 火 体 制 の 確 立 を 図 る た め 、婦 人を対象とした組織づくりの推進及び育成に努める。 イ 幼年少年消防クラブの育成 幼 年 少 年 期 か ら 火 災 予 防 思 想 の 普 及 を 図 る た め 、 園 児 、 小 中 学 生 を対 象 と した消防クラブ等の組織づくりの推進及び育成に努める。 3 予防査察の強化 (1) 市は、防火対象物の予防査察を年間行事計画等により、定期的に実施する。 (2) 火 災 発 生 時 に お い て 人 命 に 危 険 が あ る と 認 め ら れ る 防 火 対 象 物 及 び 公 共 施設 等については、定期査察のほかに、随時、特別査察を行う。 4 防火対象物の防火体制の推進 市 は 、 多 数 の 者 が 出 入 り す る 防 火 対 象 物 に つ い て 、 次 の 事 項 を 指 導 し 、 当 該対 象物の防火体制の推進を図る。 [資 料 編 2 - 16- 1 防火対象物数一覧表] [資 料 編 2 - 16- 2 市街地再開発事業及び土地区画整理事業の状況] (l) 防火管理者の選任 (2) 消防計画の作成 (3) 消防計画に基づく消火、避難等の訓練の実施 (4) 消防用設備等の点検整備 (5) 火気の使用又は取扱い方法 (6) 消防用設備等の完全設置 5 消防設備士の教育指導 県 は 、 消 防 設 備 士 に 対 し 、 消 防 用 設 備 等 の 技 術 や 関 係 法 令 の 変 化 に 対 応 で きる よう、定期的に講習を実施し、消防設備士の資質の向上を図る。 6 危険物等の保安確保指導 (1) 石油類 ア 市は、危険物による災害を未然に防止するため、必要に応じて危険物施設 への立入検査を実施し、当該施設の位置、構造及び設備その他管理状況が法 令に定める技術上の基準に適合し、安全管理されているかを査察指導する。 イ 危 険 物 施 設 の 所 有 者 、 管 理 者 に 対 し 、 定 期 的 な 点 検 、 点 検 記 録 の 作 成 及び 保有を励行させ、災害発生の防止に努める。 ウ 危険物施設の従業員に対し保安教育を行い、防災に関する諸活動が円滑に 運用され、応急対策が完全に遂行されるよう、自主保安体制の確立を図る。 303 (2) 高圧ガス、火薬類 ア 県 は 、 高 圧 ガ ス 、 火 薬 類 に よ る 災 害 を 未 然 に 防 止 す る た め 、 必 要 に 応 じて 製 造 施 設 等 へ の 立 入 検 査 を 実 施 し 、 当 該 施 設 の 位 置 、 構 造 及 び 設 備 そ の 他管 理 の 状 況 が 法 令 の 定 め る 技 術 上 の 基 準 に 適 合 し 、 安 全 に 管 理 さ れ て い る かを 指導する。 イ 大 火 災 (爆 発 ) を 発 生 す る 危 険 性 の あ る 施 設 等 に 対 し て は 、 災 害 発 生 予 防 計画の策定を指導する。 (3) 化学薬品 市 は 、 化 学 工 場 、 病 院 、 学 校 等 が 保 有 し て い る 化 学 薬 品 に つ い て 、 転 倒 落下 の 衝 撃 、 他 の 薬 品 と の 混 合 に 伴 う 発 火 発 熱 を 防 止 す る た め 、 適 切 な 貯 蔵 、 保管 場所の不燃化等について指導する。 第3 消防力の充実強化 市 は 、 大 火 災 等 に 対 処 し う る 消 防 力 を 確 保 す る た め 、 消 防 力 の 充 実 強 化 に 努め るものとし、県は、これに必要な指導、援助を行う。 1 総合的な消防計画の策定 消 火 活 動 に 万 全 を 期 す る た め 、 次 に 掲 げ る 事 項 を 踏 ま え た 総 合 的 な 消 防 計 画を 策定する。 災害警防計画 消 防 機 関 が 適 切 か つ 効 果 的 な 警 防 活 動 を 行 う た め の 活 動 体 制 、活 動 要 領 の 基準等を定める。 火災警防計画 火 災 が 発 生 し 、又 は 発 生 す る お そ れ が あ る 場 合 に お け る 消 防 団 員 の 非 常 招 集、消防隊の出動基準、警戒等を定める。 危険区域の火災 防御計画 木 造 建 築 物 の 密 集 地 域 、消 防 水 利 の 状 況 等 に よ り 、火 災 が 発 生 す れ ば 拡 大 が予想される地域について定める。 特殊建築物の防 御計画 建 物 の 構 造 、業 態 、規 模 か ら 判 断 し て 、火 災 が 発 生 し た 場 合 、延 焼 拡 大 し 、 人命救助の必要のある高層建築等について定める。 危険物の防御計 画 爆発、引火、発火、その他火災の防御活動上危険な物品を貯蔵する建物、 場所等について定める。 ガス事故対策計 画 ガ ス 漏 事 故 、ガ ス 爆 発 事 故 等 に 際 し 、消 防 機 関 を は じ め 関 係 機 関 相 互 の 協 力のもとに、被害の軽減を図るための対策について定める。 2 消防活動体制の整備強化 火 災 発 生 時 に お け る 発 動 体 制 を 確 立 す る た め 、 消 防 署 、 消 防 出 張 所 等 の 分 散配 置、消防機械装備の近代化等に努めるとともに、広域消防体制の整備を図る。 「 消 防 力 の 整 備 指 針 ( 平 成 12年 消 防 庁 告 示 第 1 号 ) 」 に 基 づ き 地 域 の 実 情 に即 た適切な消防体制の整備を図る。 3 (l) 消防施設等の整備強化 消防特殊車両等の増強 304 ア 特殊車両等の増強 建 築 物 の 高 層 化 、 複 雑化 等 に 伴 う 火 災 の 立 体 化 、 特 異 化 に 対 応 し た人 命 救 助 及 び 消 火 活 動 を 実 施 す る た め 、 は し ご 車 、 化 学 車 等 の 特 殊 車 両 及 び 特 殊装 備の整備強化を図る。 イ 可搬式小型動力ポンプの増強 災 害 時 の 道 路 損 壊 等 に よ る 交 通 障 害 下 に お い て 、 同 時 多 発 火 災 に 対処 で き るよう、消防署所等への可搬式小型動力ポンプの増強を図る。 (2) 消防水利の確保 消 火 栓 、防 火 水 糟 の 整 備 、河 川 水 等 自 然 水 利 の 活 用 、水 泳 プ ー ル 、た め 池 等 の 指 定 消 防 水 利 と し て の 活 用 等 に よ り 、消 防 水 利 の 多 様 化 を 図 る と と も に 、そ の 適 正な配置に努める。 (3) 消防通信施設の整備 災害応急対策活動時における防災関係機関との情報連絡を円滑に実施する ため、消防通信施設の整備充実を図る。 (4) ヘリコプターの離着陸場の確保 ヘ リ コ プ タ ー に よ る 空 中 消 火 活 動 を 実 施 す る た め 、 ヘ リ コ プ タ ー の 飛 行 場外 離 着 陸 場 そ の 他 ヘ リ コ プ タ ー が 離 着 陸 で き る 場 所 の 確 保 及 び 適 正 な 配 置 に 努め る。 305 第1718節 第1 林野火災予防計画 基本方針 森 林 の 保 全 と 地 域 の 安 全 を 守 る た め 、林 野 火 災 の 予 防 体 制 を 整 備 す る と と も に、 林野火災予防思想の普及、徹底を図る。 第2 林野火災防止対策の推進 1 岩手県山火事防止対策推進協議会の設置 (1) 県 は 、 「 岩 手 県 山 火 事 防 止 推 進 協 議 会 」 を 開 催 し 、 各 関 係 機 関 及 び 団 体 と基 本的事項について協議し、林野火災防止対策の円滑な推進を図る。 (2) 北 上 地 方 振 興 局 広 域 振 興 局 林 務 部 、 農 林 部 及 び 農 林 振 興 セ ン タ ー は 、 地 区協 議 会 を 開 催 し 、 管 内 の 各 関 係 機 関 及 び 団 体 と の 連 絡 調 整 を 行 う と と も に 、 具体 的 実 施 事 項 に つ い て 協 議 し 、 地 域 の 実 情 に 即 し た 林 野 火 災 防 止 対 策 の 推 進 を図 る。 2 林野火災予防思想の普及、徹底 (l) 山 火 事 防 止 運 動 月 間 ( 3 月 101 日 ~ 5 月 31日 ) を 中 心 に 、 次 に 掲 げ る 事 項を 重点的に、予防運動を実施する。 ア 枯れ葉等のある危険な場所でのたき火の禁止 イ 強風時及び乾燥時のたき火、火入れの禁止 ウ たき火、たばこの完全消火 エ 車からのたばこの完全消火火の投げ捨て禁止 オ 火入れの許可遵守 カ 子供の火あそびの禁止 (2) ハ イ カ ー 等 の 一 般 入 山 者 、 森 林 所 有 者 、 林 内 及 び 森 林 周 辺 で の 作 業 従 事 者、 地域住民及び小中学生等に対して、次により広報活動を実施する。 ア 登山口、市役所、駅、学校等への横断幕、ポスター等の掲示 イ テレビ、ラジオ、新聞、広報誌、パンフレット等による林野火災防止広報 ウ ヘリコプター等の航空機、広報車などによる巡回広報 3 予防及び初期消火体制の整備 (1) ジ ェ ッ ト シ ュ ー タ ー 、 軽 可 搬 ポ ン プ 等 の 初 期 消 火 資 機 材 を 配 備 し 、 関 係 機関 及び団体が常備する。 (2) 4 (l) 防火帯等を設置する。 組織の強化 地 域 の 実 情 に 即 し た 予 防 対 策 を 行 う た め 、 初 期 消 火 を 中 心 と し た 消 防 訓 練、 研究会等を実施するなど林業関係者、消防関係者等の緊密な連携を図る。 (2) 地 域 住 民 、 森 林 所 有 者 等 に よ る 林 野 火 災 予 防 組 織 の 育 成 に 努 め る と と も に、 306 これらの組織が自主的に予防活動を行うよう指導する。 5 関係機関別の実施事項 機 関 実 施 事 項 盛岡地方気象台 強風注意報・乾燥注意報等・火災気象通報等気象情報の迅速な伝達と周知徹底 県 ア 県が保有する広報媒体を利用した林野火災防止広報 イ 航空機及び広報車による巡回広報 ウ 横断幕、ポスター、標示板等の配布 エ 県林務関係職員によるパトロールの実施 ア 林野火災防止に関する打合せ会の開催 イ 県の広報活動に対する協力及び市広報活動と、防火思想の周知徹底 ウ 林野火災予防組織の育成強化 エ 火災警報等の迅速な伝達及びたき火、喫煙等の規制措置の周知徹底 オ 火災警報等発令時の巡視強化 カ 初期消火資機材の整備 キ 火入れに関する条例の住民への周知徹底 ア 火災警報等の警報伝達及び巡視警戒 イ たき火、火入れの把握と現場監督者等の指導 ア 強風注意報・乾燥注意報発令時のたき火・喫煙等に対する出火防止広 市 消 防 機 関 森林管理署 報資材の配備 林業団体等 農業関係機関 その他の機関等 イ 職員によるパトロールの実施 ウ 防火線、防火林、防火用施設の設置及び資機材の整備 エ 林野火災発生時の応急対策のための組織体制の整備 ア 火入れの許可・指示事項の遵守 イ 強風注意報・乾燥注意報発令時における出火防止の周知徹底 ウ 林内作業員等に対する林野火災防止に関する趣旨の周知徹底 エ 一般入山者に対する防火思想の普及啓発 オ 林内作業中の喫煙、たき火等の完全消火の励行 カ 作業小屋の厳正な火気管理及び消火器の設置 キ 作業小屋周辺の防火帯の設置 ク 火災警報等の情報をキャッチするための携帯ラジオの携行 ア 火入れの許可・指示事項の遵守 イ 火災警報発令時における火気厳禁の周知徹底 ウ 森林周辺農家に対する防災意識の啓発 ア 関係職員等に対する防火思想の普及啓発 イ 林野火災防止対策における関係機関及び団体への協力 307 第1819節 第1 農業災害予防計画 基本方針 農 作 物 及 び 畜 産 物 の 気 象 災 害 を 最 小 限 に 防 止 す る た め 、 気 象 の 長 期 予 報 及 び警 報の迅速な伝達を図るとともに、作付け当初からの安定技術の普及を進める。 第2 予防対策 1 気象災害を最小限に防止することに重点を置き、次の対策を実施する。 冷害防止対策 凍霜害防止対策 水・雨害防止対策 ア 耐冷性品種の育成普及 イ 地域の気象条件に合ったきめ細かな品種配置、作期策定の適正化 ウ 育苗技術、適正水管理等の指導徹底 エ 長期予報の伝達の徹底 ア 注意報の早期伝達 イ 樹園地における固形燃料の燃焼 ウ 野菜のビニール栽培における保温資材等の被覆の励行 ア 水稲の品質向上及び麦の穂発芽対策のための乾燥施設の利用 イ 長 雨 、過 湿 に よ り 発 生 し や す い 黄 化 萎 縮 病 、白 葉 病 、疫 病 等 の 防 除 及び家畜の伝染病の予防 干害防止対策 風害防止対策 雪害防止対策 病害虫発生予察 2 ア 水源(ダム、水利施設)の確保 イ 常襲地帯における井戸、揚水機の整備 ウ 畑地かんがい施設(スプリンクラー等)の整備 ア 防風林、防風垣の設置 イ 耕土の風食防止のための等高線栽培、ベルト栽培等の実施 ウ 樹園地における枝折れ防止(支柱の準備等) エ 落果防止のための薬剤散布 ア 麦等の雪ぐされ防除のための薬剤散布(積雪前) イ 消雪の促進 ウ 牛乳、飼料等の輸送路の確保 エ 樹園地の枝折れ防止(支柱、樹上除雪、埋雪枝の引き起こし等) オ 牧草の雪害防止のための秋まき牧草の適期播種の励行 力県病 施設 害虫 園防 芸等 除所 ハか ウス らの病 倒害 伏防 虫発 止生 のた 予察 め情 の除 報雪 の早 の期 励行 伝達 突 発 的 な 異 常 気 象 に 対 し て は 、 そ の 種 類 に 応 じ た 臨 機 の 措 置 が と れ る よ う 防止 対策を講じる。 (1) 生鮮食品の輸送力の確保 (2) 異常気象を媒体とする病害虫の発生に備えた防除施設及び設備の整備 (3) 災害常襲地帯への安定技術の普及 308 (4) 被害程度に応じた代作、種苗確保及び対応技術の指導 (5) 家畜の飼料確保、栄養保持及び家畜伝染病の発生予防 309 第1920節 第1 防災ボランティア育成計画 基本方針 1 防災ボランティア活動についての普及啓発を図る。 2 防災ボランティアのリーダー、コーディネーター等の養成に努める。 3 防災ボランティアの登録、活動拠点の確保等その受入体制の整備に努める。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 市 本 部 長 担 当 業 務 1 防災ボランティア活動の普及啓発 2 防災ボランティアの受入体制の整備 日本赤十字社岩手県支部北上 防災ボランティア活動の普及啓発 市 地 区 (以 下 、 本 節 中 「 日 赤 地 区」という。) 北 上 市 社 会 福 祉 協 議 会 (以 下 、 1 ボランティア活動の普及啓発 本節中「市社協」という。) ボランティアのリーダー、コーディネーター等の養成 第3 1 2 実施要領 防災ボランティア・リーダー等の養成 市 は 、 日 赤 地 区 、 市 社 協 と 速 携 し 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に つ い て 広 報 等 によ り、普及啓発を行う。 市 社 協 は 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の 入 門 講 座 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の リ ー ダ ー 及 びコ ーディネーターの養成講座など養成研修を行う。 こ の 場 合 に お い て 、 日 赤 地 区 、 市 社 協 は 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア が 円 滑 か つ 効 果的 に 活 動 が 行 わ れ る よ う 、 市 と 連 携 し 、 小 地 域 ご と に 複 数 の 者 が 受 講 す る よ う に努 める。 ア 地域事情に関すること イ 要援護者要配慮者の状況 ウ 要援護者要配慮者に対する配慮(心構え) エ 避難所の状況 オ 行政機関、関係団体等との連絡調整の方法等 市本部長は、研修修了者に対し、適宜、次の情報の提供を行う。 2 防災ボランティアの登録 日 赤 地 区 、 市 社 協 は 、 あ ら か じ め 、 災 害 時 に お い て 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に参 加する意思を持つ個人及び団体の登録を行う。 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 登 録 は 、経 験 、専 門 知 識 技 術 の 有 無 及 び 活 動 地 域 等 の 別 に 行 う。 310 3 防災ボランティアの受入体制の準備 市 は 、 日 赤 地 区 、 市 社 協 そ の 他 の 団 体 等 と と も に 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア を 円 滑に 受け入れるための体制の構築に努める。 市 本 部 長 は 、 想 定 す る 被 災 状 況 に 応 じ 次 の 事 項 を あ ら か じ め 定 め 、 防 災 ボ ラン ティアの受入体制を整備する。 ア 防災ボランティアの受入担当課 イ 防災ボランティアに提供する情報 ウ 防災ボランティアに提供する装備、資機材 エ 防災ボランティアの宿泊する施設 オ 防災ボランティアの活動拠点 カ 防災ボランティアとの連絡調整の方法 市 本 部 長 は 、 市 社 協 等 と 連 携 し 、 災 害 応 急 対 策 活 動 中 に 死 亡 、 負 傷 若 し く は疾 病 に か か り 、 又 は 障 が い の 状 態 と な っ た 者 に 補 償 を 行 な う 「 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア保 険(災害特約付け)」への加入について配慮する。 4 関係団体等の協力 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 次 の 団 体 と 災 害 時 に お け る 防 災 活 動 へ の 協 力 方 法等 について協議する。 ア 青年団体 オ イ 婦人会 ウ 町内会 エ その他必要と思われる団体 311 自主防災組織等 第21節 第1 事業継続対策計画 基本方針 1 市 は 、災 害 時 に 重 要 業 務 を 継 続 す る た め 、業 務 継 続 計 画 を 策 定 す る よ う 努 め る 。 2 県 、 市 び 関 係 団 体 は 、 企 業 等 の 防 災 力 向 上 及 び 事 業 継 続 計 画 ( B C P ) の 策定 の促進に努める。 3 県 及 び 市 は 、 災 害 時 に 重 要 業 務 を 継 続 す る た め 、 業 務 継 続 計 画 を 策 定 す る よう 努める。 第2 1 事業継続計画の策定 県 及 び 市 は 、 災 害 時 に 重 要 業 務 を 継 続 す る た め 、 庁 舎 の 耐 震 化 、 行 政 デ ー タの バ ッ ク ア ッ プ そ の 他 の 業 務 の 継 続 に 必 要 な 事 項 を 内 容 と す る 業 務 継 続 計 画 を 策定 するよう努める。 2 企 業 等 は 、 各 企 業 等 に お い て 災 害 時 に 重 要 業 務 を 継 続 す る た め 、 事 業 継 続 計画 (BCP)(※)を策定するように努める。 3 県 、 市 及 び 関 係 団 体 は 、 各 企 業 等 に お け る 事 業 継 続 計 画 の 策 定 に 資 す る 情 報提 供等を進める。 ※ 事 業 継 続 計 画( BCP:Business Continuity Plan)と は 、自 然災 害 等 の 緊 急 事 態 に 遭 遇 し た 場 合 に お い て 、 事 業 資 産 の 損 害 を 最 小 限 に と ど め つ つ 、 中 核 と な る 事 業の 継 続 あ る い は 早 期 復 旧 を 可 能 と す る た め に 、 平 常 時 に 行 う べ き 活 動 や 緊 急 時 に おけ る事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のこと。 第3 1 企業等の防災活動の推進 企 業 等 は 、 県 及 び 市 と の 協 定 の 締 結 、 防 災 体 制 の 整 備 、 防 災 訓 練 、 事 業 所 の耐 震 化 、 予 想 被 害 の 復 旧 計 画 策 定 、 各 計 画 の 点 検 ・ 見 直 し の 実 施 等 防 災 活 動 の 推進 に努める。 2 県 及 び 市 は 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 一 員 で あ る 企 業 の 防 災 力 向 上 を 促 進 す る た め、 312 次の事項に取り組む。 (1) 企 業 等 の 職 員 の 防 災 意 識 の 高 揚 を 図 る と 共 に 、 企 業 の 防 災 に 係 る 取 組 み の積 極的評価等により企業の防災力向上を促進する。 (2) 地 域 の 防 災 訓 練 等 へ の 積 極 的 参 加 を 企 業 等 に 呼 び か け 、 防 災 に 関 す る 情 報提 供やアドバイスを行う。 3 企 業 等 は 、 防 災 体 制 の 整 備 、 防 災 訓 練 、 事 業 所 の 耐 震 化 、 予 想 被 害 の 復 旧 計画 策定、各計画の点検・見直しの実施等防災活動の推進に努める。 313 第3章 災害応急対策計画 314 第1 第3章 災害予防計画 第1節 活動体制計画 基本方針 1 市 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 が 発 生 し 、 又 は 災 害 が 発 生 す る お そ れが あ る 場 合 に お い て 、 複 合 災 害 ( 同 時 又 は 連 続 し て 2 以 上 の 災 害 が 発 生 し 、 災 害応 急 対 応 が 困 難 に な る 事 象 を い う 。 ) の 発 生 可能 性 も 認 識 し 、 各 自 の 行 う べ き 災 害 応 急 対 策 が 迅 速 か つ 的 確 に 行 わ れ る よ う 、 あら か じ め 、 そ の 組 織 体制 及 び 動 員 体 制について、計画を定める。 2 職 員 の 動 員 計 画 に お い て は 、 夜 間 、 休 日 等 の 勤 務 時 間 外 に お け る 災 害 の 発 生に 当たっても、職員を確保できるよう配慮する。 3 災 害 応 急 対 策 の 総 合 的 か つ 円 滑 な 実 施 を 図 る た め 、 市 及 び 防 災 関 係 機 関 県 、市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 あ ら か じ め 連 絡 調整 窓 口 、 連 絡 方 法 等 を確 認 す る と と も に 、 連 絡 調 整 の た めの 職 員 を 相 互 に 派 遣 す る こ と な ど に よ り 情 報 共 有 を 図 る な ど、相互の連携を強化し、相互の連携を強化し、応援協力体制の整備を図る。 4 市 は 、 退 職 者 や 民 間 人 材 等 の 活 用 も 含 め 、 災 害 応 急 対 策 等 の 実 施 に 必 要 な 人員 の確保に努める。 5 市 は 、円 滑 な 災 害 応 急 対 策 の 実 施 の た め 、必 要 に 応 じ 、外 部 の 専 門 家 等 の 意 見・ 支援を活用する。 6 市 は 、 複 合 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 災 害 対 策 本 部 が 複 数 設 置 さ れ た 場合 に は 、情 報 の 収 集・連 絡・調 整 の た め の 要 員 の 配 置 調 整 な ど 、必 要 な 調 整 を 行 う 。 第2 市の活動体制 市 は 、 市 の 地 域 に 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 す る 恐 れ が あ る 場 合 は 、 そ の 所 掌事 務 に 係 る 災 害 応 急 対 策 を 実 施 す る た め 、 北 上 市 災 害 警 戒 本 部 ( 以 下 、 本 節 中 「災 害 警 戒 本 部 」と い う 。)又 は 北 上 市 災 害 対 策 本 部( 以 下 、本 節 中「 災 害 対 策 本 部」 という。)を設置する。 1 災害警戒本部の設置 災 害 警 戒 本 部 は 、 「 北 上 市 災 害 警 戒 本 部 設 置 要 領 」 [資 料 編 4 ~ 5 ]に 基 づ き設 置し、主に災害情報の収集を行う。 (1) 設置基準 ア 気 象 警 報 (海 上 に 対 す る 濃 霧 警 報 、 波 浪 警 報 及 び 風 警 報 を 除 く )が 発 表 され た場合 イ 北上川上流洪水警報が発表された場合 ウ 市内に震度4又は5弱の地震が発生した場合 315 エ 長 雨 等 に よ る 地 面 減 少 災 害 が 多 発 発 生 す る お そ れ が あ る 場 合 に お い て 、企 画部長が必要と認めるとき オ 大 規 模 な 火 災 、 爆 発 等 に よ る 災 害 が 発 生 す る お そ れ が あ る 場 合 に お い て 、企 画部長が必要と認めるとき 設置基準 1 配備人員 次の情報のいずれかが発表されたとき ○消防防災部長 (1) 気 象 警 報 (海 上 に 対 す る も の を 除 く ) ○企画部長 (2) 北上川上流洪水警報 ○都市整備部長 2 次の状況下において、消防防災部長が必要と認めるとき (1) ○農林部長 長雨等による崖崩れや地滑り等の地面現象災害が多発するおそ (2) ○消防防災課長 れがあるとき ○消防防災課員 大規模な火災、爆発等による災害が発生するおそれがあるとき ○ そ の 他 、消 防 防 3 市内に震度4又は5弱の地震が発生したとき 災部長が必要 4 その他消防防災部長が特に必要と認めたとき と認める職員 (2) 組織 災害警戒本部の組織は、次のとおりである。 本部長 消防防災部長 副本部長 消防防災課長 本部員 企画部長、農林部長、建設部長都市整備部長、本部長が指名する各部長 本部職員 消防防災課職員、政策企画課職員、農政課農林企画課職員、道路環境課職員 (3) 分掌業務 災害警戒本部の分掌事務は、次のとおりである。 ア 気象警報等(地震含む)の受領及び関係機関への伝達 イ 気象情報及び河川の水位情報の収集並びに関係機関への伝達 ウ 各地域の気象等に関する情報及び被害発生状況の把握 エ 各地域の対応状況の把握 オ その他の情報の把握 (4) 関係各部の防災活動 災 害 警 戒 本 部 の 設 置 と 平 行 し て 、 関 係 各 部 に お い て は 、 次 の 防 災 活 動 を 実施 する。 部 班 担当内容 財務部 被害調査班 人的被害及び住家被害情報の収集 保健福祉部 救助班 社会福祉施設等被害情報の収集 災害時要支援者支援班 避難行動要支援者の支援 農林対策班 農業施設等の被害情報等の収集 農林部 316 建設部 土木対策班 都市整備部 消防防災部 ア 交通規制情報の収集 イ 土木施設被害情報の収集 ウ 都市施設被害情報の収集 建築班 都市施設被害情報の収集 総務班 ア 気象予報の伝達 イ 河川の水位情報及び降水情報の収集 ウ 北上川上流水防警報の伝達 エ 北上川上流洪水予防警報の伝達 オ 災害情報及び気象情報の伝達 カ 警戒本部員の収集 上下水道部 上水道班 水道施設の被害情報の収集 教育部 教育総務班 学校教育施設及び児童福祉施設の被害情報等の 収集 (5) 児童生徒対策班 児童生徒の人的被害情報の収集 児童家庭対策班 就園児童の人的被害情報の収集 廃止基準 ア 災 害 警 戒 本 部 は 、 気 象 警 報 等 が 解 除 さ れ た 場 合 に お い て 、 市 本 部 長 が 、災 害発生のおそれがなくなったと認めるときに廃止する。 イ 本 部 長 は 、 災 害 に よ る 被 害 が 相 当 規 模 を 越 え る と 見 込 ま れ る 場 合 は 、 災害 警戒本部を廃止し、災害対策本部を設置する。 2 災害対策本部 (1) 災 害 対 策 本 部 は 、 災 害 対 策 基 本 法 第 23条 の 規 定 に 基 づ き 設 置 し 、 災 害 応 急対 策を迅速、的確に実施する。 (2) 災 害 対 策 本 部 は 、 国 の 非 常 災 害 現 地 対 策 本 部 又 は 緊 急 災 害 現 地 対 策 が お かれ たときは、これと密接な連絡調整を図り、支援、協力等を求める。 ア 設置基準 配備体制 警戒配備 配備基準 1 次 の い ず れ か が 発 表 さ れ 、相 当 規 模 の 災 害 が 発生する恐れがあるとき 配備人員 ・す べ て の 課 長 補 佐 相 当職以上の職員 (1) 気 象 警 報 (海 上 に 対 す る も の を 除 く ) ・消防防災課職員 (2) 洪水警報 ・緊 急 初 動 特 別 部 員 の (3) 北上川上流洪水警報 (4) 北上川上流水防警報 2 大 規 模 な 火 災 、爆 発 等 に よ る 相 当 規 模 の 災 害 が発生する恐れがあるとき 317 職員 ・そ の 他 、市 長 が 必 要 と認める職員 1号非常配備 3 市内に震度5強の地震が発生したとき 4 その他本部長が特に必要と認めたとき 1 相当規模の災害が発生したとき 2 その他本部長が特に必要と認めたとき ・すべての係長相当職 以上の職員 ・消防防災課職員 ・その他、市長が必要 と認める職員 2号非常配備 1 大規模災害が発生したとき ・すべての職員 2 本 部 す べ て の 組 織 、機 能 を 挙 げ て 災 害 応 急 対 策を講ずる必要があるとき イ 3 市内に震度6弱以上の地震が発生した場合 4 その他本部長が特に必要と認めたとき 組織 災害対策本部の組織は次のようにする。 本部長 副本部長 本部付 本部員 市長 副市長 教育長 各部長 緊急初動 部 特別部 (別 表 1 ) 現地災害対策本部 教育次部長 本部員会議 上下水道部長 調査班 議会事務局長 現地作業班 ① 本部員会議 ・ 本 部 員 会 議 は 、 災 害 応 急 対 策 の 総 合 的 方 針 を 決 定 す る と と も に 、各 部において実施する災害応急対策の連絡・調整を行う ② 部 ・ 部 は 、 災 害 活 動 組 織 と し て 、 本 部 員 会 議 の 決 定 し た 方 針 に 基 づ き、 災害応急対策に当たる。 ・ 各 部 に は 、 本 部 長 の 命 令 の 伝 達 、 各 部 間 の 連 絡 調 整 及 び 情 報 収 集を 行 う た め 、 各 部 長 が 当 該 内 部 の 職 員 の う ち か ら 指 名 す る 本 部 連 絡 員を 置く。 ③ 現地災害対策本部 ・ 現 地 災 害 対 策 本 部 は 、 大 規 模 な 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 災害 応 急 対 策 を 実 施 す る た め 、 本 部 長 が 必 要 と 認 め た と き に 設 置 し 、 災害 318 地 に あ っ て 災 害 対 策 本 部 の 事 務 の 一 部 を 行 う 組 織 と し て 、 災 害 情 報の 収 集 、現 地 作 業 班 等 の 指 揮 、監 督 、県 地 方 支 部 等 と の 連 絡 調 整 を 行 う。 ・ 現 地 災 害 本 部 長 は 、 現 地 災 害 対 策 本 部 長 及 び 現 地 災 害 対 策 本 部 員そ の 他 の 職 員 で 構 成 し 、 本 部 長 が 副 本 部 長 、 本 部 員 そ の 他 の 職 員 の うち から指名する。 ④ 調査班 ・ 調 査 班 は 、 本 部 長 が 必 要 と 認 め る と き に 設 置 し 、 災 害 現 地 に お ける 被害状況を調査の上、本部長に報告する。 ・ ⑤ 班長及び班員は、所管の部長が指名する。 現地作業班 ・ 現 地 作 業 班 は 、 本 部 長 が 災 害 現 地 に お け る 応 急 対 策 活 動 上 必 要 があ る と 認 め る と き に 設 置 し 、 救 護 、 防 疫 の 指 導 そ の 他 の 災 害 応 急 対 策の 実施又は指導に当たる。 ⑥ 緊急初動特別部 ・ 本部長は、夜間、休日等の勤務時間外における災害発生時において、 災害対策本部の活動体制が整うまでの初動体制として活動する。 ・ 緊 急 初 動 特 別 部 員 は 、 毎 年 度 、 各 部 長 の 推 薦 に 基 づ き 、 企 画 部 長が 指名する。 ・ 緊 急 初 動 特 別 部 は 、 本 部 の 活 動 体 制 が 整 う ま で の 初 動 組 織 と し て活 動する。 ・ 緊 急 初 動 特 別 部 は 、 本 部 の 配 備 指 令 が あ っ た 場 合 又 は 災 害 対 策 本部 警戒配備に係る設置基準に該当する自体が発生したと認識した場合 は、直ちに所定の参集場所に参集し、担当業務を遂行する。 ・ 企 画 部 長 は 、 本 部 の 体 制 が 整 い 、 緊 急 初 動 特 別 部 が 初 期 の 目 的 を達 成したと認める場合は、これを解除し、所属先に身分を移管する。 ・ 緊 急 初 動 特 別 部 は 、 企 画 部 長 直 属 の 組 織 と し 、 市 本 部 の 活 動 体 制が 整 う ま で の 初 動 組 織 と し て 活 動 し 、 総 務 班 、 情 報 班 、 広 報 班 、 対 策班 で構成する。 各班の分掌事務は次のとおり。 【緊急初動特別部各班の分掌事務】 班名 分掌事務 総務班 (1)本 部 員 会 議 及 び 本 部 連 絡 会 議 の 開 催 (2)本 部 長 の 指 令 等 の 伝 達 (3)関 係 機 関 と の 連 絡 調 整 (4)県 に 対 す る 報 告 情報班 (1)災 害 派 遣 要 請 319 (2)各 部 の 実 施 す る 災 害 応 急 対 策 の 調 整 (3)市 民 か ら の 要 請 の 処 理 広報班 (1)気 象 予 報 の 受 領 及 び 伝 達 (2)被 害 状 況 災 害 応 急 対 策 の 実 施 状 況 等 の 情 報 収 集 対策班 (1)災 害 情 報 の 発 表 (2)放 送 要 請 (3)災 害 応 急 対 策 に 関 す る 広 報 ウ 分掌事務 ① 災 害 対 策 本 部 の 事 務 分 掌 は 、 別 表 2 の 通 り で あ る 。 「 北 上 市 災 害 対 策本 部 規 程 」 に 定 め る と こ ろ に よ る 。 こ の 場 合 に お い て 、 同 規 程 が 改 正 さ れた と き は 、 こ の 計 画 が 修 正 さ れ る ま で の 間 は 、 こ の 計 画 の 定 め は 、 同 規 程の 改正内容により修正されたものとみなす。【別表3「分掌事務」参照】 ② 各 部 は 、 平 常 時 か ら 所 管 す る 次 の 事 項 に つ い て 、 活 動 マ ニ ュ ア ル を 作成 す る な ど 、 迅 速 か つ 円 滑 な 災 害 応 急 対 策 の 実 施 方 法 を 定 め る 、 め 、及 び 当 該 活 動 マ ニ ュ ア ル に 基 づ い て 訓 練 を 行 う な ど 、 災 害 時 の 分 掌 事 務 を遂 行 す るために必要な準備を行う。 区分 災 1 事前の情報収集、 害 連絡調整 発 活動項目 (1) 気象情報の把握及び分析 (2) 気象予警報等の迅速な伝達 (3) 防災関係機関との連絡、配備体制及び予防対策の事前 生 前 打ち合わせ及び警戒態勢の強化 2 災害対策用資機材 の点検整備 3 4 避難対策 活動体制の整備 5活動体制の徹底 (1) 災害対策用物資及び機材の点検整備 (2) 医薬品及び医療資機材の点検整備 (3) 防疫薬剤及び防疫用資機材の点検整備 避難勧告、指示及び避難誘導の準備 (1) 本部員となる部局員による対策会議の実施 (2) 地方支部に市本部の対策動向の連絡 (3) 自衛隊連絡職員の市本部への派遣要請 (4) 医療班の活動開始準備 (1) 市本部の配備体制及び職員の配備指令の徹底 (2) 報道機関に対する本部設置の発表 (3) 防災関係機関に対する本部設置の通知 (4) 災害応急対策用車両等の確保 (5) 各部の配備状況の把握 320 (6) 被害速報の収集報告(人的及び住家被害情報の優先) (1) 被害状況の迅速、的確な把握 害 (2) 被害速報の集計及び報告 発 (3) 災害情報の整理 生 (4) 災害情報の各部及び防災関係機関への伝達 後 (5) 気 象 情 報 の 把 握 及 び 伝 達 災 1 情報連絡活動 (6) 警 察 署 等 と の 災 害 情 報 の 照 合 2 本部員会議の開催 (1) 災害の規模及び動向の把握 (2) 災害情報及び現地報告等に基づく災害応急対策の検討 (3) 自衛隊災害派遣要請 (4) 災害救助法の適用 (5) 災害応急対策の調整 (6) 配備体制の変更 (7) 現地災害対策本部の設置並びに調査班及び現地作業班 の派遣 3 災害広報 (8) 本部長指令の通知 (1) 災害情報及び災害応急対策の報道機関への発表 (2) 災害写真、災害ビデオ等の撮影、災害情報等の広報資 料の収集 4 救出救護作戦 5 避難対策 6 自衛隊災害派遣要 請 7 県に対する応援要 請 被災者の救出救護 (1) 避難勧告、指示、避難誘導 (2) 避難勧告、指示の要請 (3) 避難状況の把握 (4) 避難所の設置、運営 (1) 孤立地帯の偵察及び救援 (2) 被災者の捜索、救助 (3) 給食給水活動 (1) 被災者の捜索、救助要請 (2) 食料、生活必需品及び災害応急対策用資機材の調達及 びあっせん要請 8 防災ボランティア 活動対策 (3) 災害応急対策活動要員の派遣要請 (1) 防災ボランティア活動のニーズの把握 (2) 防災ボランティア活動の受付・登録 (3) 防災ボランティア活動の調整 (4) 防災ボランティア活動の受入体制の整備 321 9 災害救助法適用対 (1) 被害状況の把握 (2) 災害救助法の適用基準該当の有無の判定 (3) 救助の種類の判定 (4) 災害救助実施計画の策定 (5) 災害救助法に基づく救助の実施 現地災害対策本部 (1) 編成指示 の設置並びに調査 (2) 編成 班及び現地作業班 (3) 派遣 (1) 災害応急対策用車両の確保 (2) 道路、橋りょう等の被害状況の把握 (3) 道路上の障害物又は災害廃棄物の除去 (4) 道路交通の確保 (5) 空港施設の被害状況の把握 (6) 航空輸送の確保 (1) 応急医療・保険活動の実施 (2) 医薬品、医療用資機材の調達あっせん (1) 食料の調達あっせん (2) 被服、寝具その他の生活必需品等物資の調達あっせん 策 11 の派遣 11 機動力及び輸送力 の確保 12 医療・保険対策 13 食料、生活必需品 等物資の応急対策 14 生活必需品の応急 被服、寝具その他の生活必需品の調達斡旋 対策 1514 1615 1716 1817 1918 給水対策 防疫対策 文教対策 農林救助対策 土木応急対策 (1) 水源の確保及び給水の実施 (2) 応急給水用資機材の確保 (1) 防疫活動の実施 (2) 食品衛生活動の実施 (3) 防疫用資機材の調達あっせん (1) 応急教育の実施 (2) 市立学校等施設の応急対策の実施 (1) 農林被害の把握 (2) 病害虫防除の実施 (3) 家畜防疫の実施 (4) 技術指導の実施 (5) 浸水対策の実施 (6) 地すべり等危険地域における被害対策の徹底 (1) 土木関係被害の把握 322 2019 県等への陳述要 望対策 2120 被災者見舞対策 (2) 道路交通応急対策の実施 (3) 直営工事応急対策の実施 (4) 浸水対策の実施 (5) 地すべり等危険地域における被害防止対策の徹底 (1)県 等 へ の 要 望 書 及 び 陳 述 書 の 提 出 (2) 災害に対する県の動向把握及びその対策 (1) 被 災 者( 死 亡 、行 方 不 明 及 び 全 壊 家 屋 )見 舞 の た め の 職 員派遣 (2) 被 災 者( 死 亡 、行 方 不 明 及 び 全 壊 家 屋 )へ の 見 舞 金 等 の 措置 2221 被災者に対する 生活確定対策 エ (1) 物価の値上がり防止対策 (2) 被災者の住宅対策 (3) 世帯更正資金対策 (4) 農林復旧対策 (5) 租税等の減免対策 (6) 商工業復旧対策 (7) 土木公共公共土木施設関係復旧対策 (8) 見舞金及び義援金金品の受け入れ及び配布 廃止基準 災害対策本部は、次のときに廃止する。 (1) 本部長が、市の地域に災害が発生する恐れがなくなったと認めるとき (2) 本部長が、おおむね災害応急対策が終了したと認めるとき。 緊急初動特別班は、次の各班で構成する。 緊急初動特別班員は、毎年度、各部長の推薦に基づき企画部長が指名する。 緊 急 初 動 特 別 班 は 、 企 画 部 長 直 属 の 組 織 と し 、 市 本 部 の 活 動 体 制 が 整 う ま での 初動組織として活動し、次の班で構成する。 配置場所 本 部 総務班 分掌業務 企画部室又 (1) 本部員会議及び本部連絡員会議の開催 は本部室 (2) 本部長の司令等の伝達 (3) 関係機関との連絡調整 (4) 災害派遣要請 (5) 各部の実施する災害応急対策の調整 (6) 市民からの要請の処理 (7) 災害応急対策に係る情報収集及び指示 (8) 関係機関との連絡調整 323 (9) 広報班 (3) 気象予警報の受領及び伝達 (10) 被害状況、災害応急対策の実施等の情報収集 (11) 県に対する報告 企画部室又 (1) 災害情報の発表 は本部室 (2) 放送要請 (3) 災害応急対策に関する広報 北上市災害対策本部の設置 北上市芳町1番1号 北上市役所2階庁議室 TEL ア 0197-64-2111 内線 3291 設置場所 災 害 対 策 本 部 の 設 置 場 所 は 、 状 況 に 応 じ て 次 の 3 箇 所 か ら 本 部 長 が 選 定す る。 イ ① 本庁舎5階第1~3会議室 ② 議会棟第1~4委員会室 ③ 健康管理センター 所在地及び連絡先 北上市芳町1番1号 電 第3 話 0197-64-2111 市の職員の動員配備体制 1 配備体制 災害対策本部及び警戒本部の配備体制は、次の通りにする。 配備体制 災害警戒本部 配備課・所 消 防 防 災 部 長 、企 画 部 長 、都 市 整 備 部 長 、農 林 部 長 、消 防 防 災 課・政策企画課・道路環境課・農林企画課の職員 災 害 対 策 警戒配備 各 部 長 、課 等・公 所 の 長 及 び 課 長 補 佐 、防 災 担 当 係 長 等 、緊 急 本部 初動特別部員 2 1号非常配備 すべての課等、公所の係長相当職以上の職員 2号非常配備 全職員 動員の系統 動員は、次の系統によって通知する。 324 (1) 災害警戒本部 配備決定 市本部 消防防災課長 (消防防災部) (2) 本部員 消防団(団長) 本部職員 分団 (分団長) 災害対策本部 配備決定 本部連絡員 市本部 企画部 緊急初動特 別部員 各部長 主管課長 配備従事各 課長 消防団(団長) 各分団(分団 長) 団員 各課員 副本部長 本部付 3 動員の方法 (1) 配備指令の伝達は、次の方法で行うものとする。 区分 伝達方法 勤務時間内 防災行政無線、庁内放送、電話、電子メール等 勤務時間外 防災行政無線、携帯電話、電話、電子メール等 (2) 各 課 長 は 、 勤 務 時 間 外 に お け る 職 員 の 動 員 を 迅 速 か つ 円 滑 に 行 う た め 、 次の 事項を定める。 ア 配備指令の系統及び順 イ ウ 所属公所に参集できない場合の参集先 職員ごとの参集方法及び所要時間 エ その他必要な事項 (3) 職員動員計画表は、別表3のとおり (4) 消防団の動員については、順次指令装置及び消防団無線を活用する 4 自主参集 各 配 備 体 制 の 対 象 と な る 職 員 は 、 夜 間 、 休 日 等 の 勤 務 時 間 外 に お い て 、 配 備基 準 に 該 当 す る 災 害 の 発 生 を 覚 知 し た と き 、 又 は 気 象 警 報 等 が 発 表 さ れ た と き は、 325 配備指令を待たずに、直ちに所属所等に参集する。 5 所属所に参集できない場合の対応 (1) 職 員 は 、夜 間 、休 日 等 の 勤 務 時 間 外 に お い て 災 害 が 発 生 し 、交 通 機 関 の 途 絶、 火災等により所属所に参集出来ない場合は、最寄の出先機関に参集する。 (2) 参 集 し た 職 員 は 、 参 集 先 の 機 関 の 長 に 対 し て 到 着 の 報 告 を 行 い 、 直 ち に その 指示に従い、必要な業務に従事する。 (3) 到 着 の 報 告 を 受 け た 参 集 先 の 機 関 の 長 は 、 そ の 参 集 状 況 を と り ま と め の 上、 速やかに市本部長に報告する。 (4) 参 集 先 の 機 関 の 長 は 、 そ の 後 の 状 況 に よ っ て 、 所 属 以 外 の 職 員 を 所 属 所 へ移 動 す る こ と が 可 能 と 判 断 し た 場 合 は 、 所 属 長 と 調 整 の 上 、 当 該 職 員 の 移 動 を命 ずる。 第4 防災関係機関の活動体制 1 防 災 関 係 機 関 は 、 市 の 地 域 に 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 す る お そ れ が あ る 場 合に お い て は 、 法 令 、 防 災業 務 計 画 及 び 市 計 画 の 定 め る と こ ろ に よ り 、 そ の 所 管 す る 災害応急対策を実施する。 2 防 災 関 係 機 関 は 、 所 管 す る 災 害 応 急 対 策 を 実 施 す る た め 、 必 要 な 組 織 を 整 備す る。 3 災害応急対策の実施に当たっては、県、市との連携を図る。防災関係機関は、 後 発 災 害 の 発 生 が 懸 念 さ れ る 場 合 に は 、 後 発災 害 に も 対 処 で き る 体 制 を 構 築 す る 。 4 災害応急対策の実施に当たっては、県、市との連携を図る。 5 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 応 急 対 策 が 実 施 さ れ る 現 場 に お い て 、 現 地 関 係 機 関 の活 動 を 円 滑 に 推 進 す る た め 、 必 要 に 応 じ 、 現 地調 整 所 を 速 や か に 設 置 し 、 現 地 関 係 機関相互の連絡調整を図る。 6 防 災 関 係 機 関 は 、 そ の 活 動 に 当 た っ て 、 職 員 の 安 全 確 保 に 十 分 配 慮 す る と とも に、こころのケア対策に努める。 別表1 災 害 対 策 本 部の 組 織 本部長 副本部長 本部付 市長 副市長 教育長 部 企画部 部長 企画部長 班長 副班長 班 構成課等 政策企画課長 総務班 政策企画課 総務課長 人事班 総務課 地域づくり課長 広報班 地域づくり課 広聴広報課長 広聴広報課 326 財務部 財務部長 財政課長 契約検査課長 財政班 財政課 契約検査課 市民税課長 資産税課長 被害調査班 市民税課 資産税課 収納課長 避難所対策班 収納課 避難場所担当部 (別表2) 会計課長 会計班 会計課 ま ち づ ま ち づ く 地域づくり課長 交流センター班 地域づくり課 くり部 り部長 生涯学習文化課長 生涯学習施設班 生涯学習文化課 体育施設班 スポーツ推進課 スポーツ推進課長 国体推進課長 国体推進課 生 活 環 生 活 環 境 市民登録課長 境部 部長 生活環境課長 クリーン推進課 食料班 市民登録課 清掃班 生活環境課 長 保 健 福 保 健 福 祉 祉部 部長 農林部 農林部長 健康増進課長 クリーン推進課 国保年金課長 医療救護班 健康増進課 国保年金課 長寿社会課長 福祉課長 救助班 長寿社会化 福祉課長 長寿介護課長 (災 害 時 要 援 護 福祉課 者支援班) 福祉課 要支援者支援班 長寿介護課 農林対策班 農政課長 農政課長 農地林務課長 農林企画課長 農業振興課長 農林企画課 農地林務課 農業振興課 商工部 商工部長 商業観光課長 工業振興課長 商工対策班 企業立地課長 商業観光課 工業振興課 企業立地課 建設部 建設部長 道路環境課長 土木対策班 道路環境課 都 市 整 都 市 整 備 建築住宅課長 建築班 建築住宅課 備部 部長 都市計画課長 都市計画班 都市計画課 都市施設班 下水道課長 消防防災 消 防 防 災 下水道対策班 消防防災課長 327 下水道対策班 下水道課長 総務班 消防防災課 部 消防防災課主幹 消防班 上下水道 上 下 水 道 営業課長 営業班 営業課 部 上水道課長 上水道班 上水道課 下水道課長 下水道班 下水道課 教育次長 総務課長 教育総務班 総務課 教育部長 学校教育課長 学校教育班 学校教育課 教育部 部長 部長 生徒児童班 子育て支援課長 子育て支援班 子育て支援課 児童家庭対策班 協力部 議 会 事 務 生涯学習文化課長 生涯学習文化班 生涯学習文化課 文化財課長 文化財施設班 文化財課 スポーツ振興課長 スポーツ振興班 スポーツ振興課 議事課長 協力班 議会事務局 局長 別表2 № 監査委員会事務局長 監査委員会事務局 農業委員会事務局長 農業委員会事務局 避難所担当部 施設名 部名 1 黒沢尻北地区交流センター 生活環境部 2 黒沢尻東地区交流センター まちづくり部 3 黒沢尻西地区交流センター 保健福祉部 4 立花地区交流センター 保健福祉部 5 飯豊地区交流センター 保健福祉部 6 二子地区交流センター 財務部 7 更木地区交流センター 財務部 8 黒岩地区交流センター 財務部 9 口内地区交流センター 農林部 10 稲瀬地区交流センター 農林部 11 相去地区交流センター 商工部 12 鬼柳地区交流センター 商工部 13 江釣子地区交流センター まちづくり部 14 和賀地区交流センター 生活環境部 15 岩崎地区交流センター 生活環境部 16 藤根地区交流センター 都市整備部 17 北上勤労者体育センター まちづくり部 328 別表3 分掌事務 部 班 企画部 総務班 人事班 広報班 財務部 財政班 事務分掌 〈消防防災部総務班と連携して、次の活動を実施〉 (1) 情報収集及び伝達に関すること。 (2) 予報及び警報に関すること (3) 緊急初動特別班に関すること (4) 本部の設置及び運営に関すること (5) 防災会議に関すること (6) 各部が実施する災害対策の総合調整に関すること (7) 防災関係機関との連絡調整に関すること (8) 自衛隊の災害派遣要請に関すること (9) 岩手県防災ヘリコプターの要請に関すること (10) 渉外に関すること (11) 広聴活動に関すること (12) 本部の庶務に関すること (13) その他、他部に属さない事項に関すること (1) 職員の動員に関すること (2) 要員の確保に関すること (3) 各部の人員の把握及び調整に関すること (4) 関係機関、団体等に対する協力及び応援養成に関すること (5) 応援者の受入れ及び配置に関すること (1) 報道機関との連絡調整に関すること (2) 記録写真等の整備提供に関すること (3) 各地区の災害発生状況の報告に関すること (4) 住民への広報活動に関すること (1) 災害応急対策予算の調整に関すること (2) 災害救助法の適用に基づく緊急予算に関すること (3) 市有財産等の貸付け及び使用に関すること (4) 車両の確保及び配車に関すること (5) 緊急輸送車両の確保に関すること (6) 燃料の確保に関すること (7) 公共施設の応急危険度判定に関すること。 (8) 他部に属さない市有財産の被害調査に関すること (9) 都市計画班への協力に関すること。 (10) 寄 附 金 の 募 集 方 法 等 の 検 討 に 関 す る こ と 。 329 被害調査 (1) 人的被害の調査に関すること 班 (2) 住家等の被害調査に関すること 避難所対 (1) 避難所の設置に関すること 策班 (2) 避難所の収容に関すること (3) 義援金及び寄附金の受付及び保管に関すること。 (1) 会計に関すること (2) 被害見舞金等出納保管に関すること 会計班 まちづく 交流セン (1) 交流センターの被害調査及び応急対策に関すること。 り部 ター班 (2) 交流センター指定管理者との連絡調整に関すること。 生涯学習 生涯学習施設の被害調査及び応急対策に関すること。 施設班 体育施設 体育施設の被害調査及び応急対策に関すること。 班 生活環境 食料班 部 清掃班 (1) 応急食料の確保及び配給に関すること (2) 炊き出しの手配及び給食に関すること (1) 被災地の清掃に関すること (2) 廃棄物及び障害物の処理に関すること (3) 遺体処理及び埋葬に関すること (4) 衛生施設等の被害調査に関すること 保健福祉 医療救護 (1) 医療薬品、衛生材料及び医療機材の確保に関すること 部 班 (2) 医療機関及び医療関係者の動員に関すること (3) 医療救護班の編成及び活動に関すること (4) 救護所に関すること (5) 防疫に関すること (6) 保健活動に関すること (7) 医療施設等の被害調査に関すること (1) 災害救助法の適用に関すること及び同法の適用に基 救助班 災害時要 づく救助事務の総括 援護者支 (2) 災害救助法に基づく給与物資及び生業資金に関すること 援班 (3) 生活必需品の調達及び供給に関すること。 要 支 援 者 (43) り災者の相談に関すること 支援班 (54) 日本赤十字社その他社会事業団体との連絡に関すること (65) ボランティア活動に関すること (76) 社会福祉施設の被害調査に関すること (78) その他厚生援護に関すること 330 (98) 農林部 災害時要援護者要配慮者対策に関すること。 農林対策 (1) 種苗、種子等の確保あっせんに関すること 班 (2) 農業用施設の応急処理に関すること (3) 病害虫の駆除に関すること (4) 畜 産 の 診 療 、防 疫 及 び 飼 料 の 確 保 等 並 び に 応 急 対 策 に 関 す る こと (5) 被災農林家への災害融資に関すること (6) 農林業関係の被害調査に関すること 商工対策 (1) 被災商工業者への災害融資に関すること 班 (2) 商工業及び観光関係施設等の被害調査に関すること 建設部 土木対策 (1) 道 路 、河 川 、橋 り ょ う の 被 害 調 査 及 び 応 急 処 理 に 関 す る こ と 都市整備 班 (2) 障害物の除去に関すること (3) 交通の禁止及び制限等交通の確保に関すること (4) 応急復旧資機材の確保に関すること (1) 市営住宅の被害調査及び応急修理に関すること。 (2) 住宅の確保及び応急仮設住宅の建設に関すること。 (3) 応急復旧用建築資材の確保に関すること。 (4) 応急危険度判定に関すること。 都市計画 (1) 都市施設の被害調査及び保全に関すること 施設班 (2) 土木班へ協力に関すること 商工部 部 建築班 被災住宅の応急処理及び応急復旧に関すること。 消防防災 部 総務班 (3) 市営住宅の被害調査及び応急修理に関すること。 (4) 住宅の確保及び応急仮設住宅の建設に関すること。 (5) 応急復旧用建築資材の確保に関すること。 (6) 応急危険度判定に関すること。 (7) 土木班へ協力に関すること (1) 情報収集及び伝達に関すること (2) 予報及び警報に関すること (3) 緊急初動特別班に関すること (4) 本部の設置及び運営に関すること (5) 防災会議に関すること (6) 各部が実施する災害対策の総合調整に関すること (7) 防災関係機関との連絡調整に関すること (8) 自衛隊の災害派遣要請に関すること (9) 岩手県防災ヘリコプターの要請に関すること 331 消防班 (10) 渉外に関すること (11) 広聴活動に関すること (12) 本部の庶務に関すること (13) 岩手県被災者台帳システムの統括に関すること。 (14) (13)そ の 他 、 他 部 に 属 さ な い 事 項 に 関 す る こ と (1) 消防及び水防活動に関すること (2) 消防団の出動命令に関すること (3) 緊急避難勧告、指示及び誘導に関すること (4) 警戒区域の設定に関すること (5) 危険物の保安に関すること (6) 被災者の救出に関すること (7) 行方不明者の捜索及び手配に関すること (8) 遺体の捜索及び収容に関すること (9) り災証明に関すること (10) 上下水道 上水道班 部 教育部 被災地の秩序維持に関すること (1) 断水地域の情報収集及び報告に関すること。 (2) 応急対策の事務処理に関すること。 (3) 水道施設の被害調査及び応急復旧に関すること。 (4) 飲料水の確保に関すること。 (5) 被災地域への応急給水の実施に関すること。 (6) 避難所への応急給水に関すること。 下水道班 下水道施設の被害調査及び保全に関すること。 教育総務 (1) 班 学校教育施設及び児童福祉施設の被害調査及び応急対策に 関すること (2) 給食施設の被害調査及び応急対策に関すること 学校教育 (1) り災児童生徒の被害調査に関すること 班 (2) 児童、生徒の応急教育に関すること 生徒児童 (3) 学用品の調達及び支給に関すること 班 子育て支 児童福祉施設の被害調査及び応急対策に関すること。 援班 就園児童の被害調査及び支援に関すること。 児童家庭 対策班 生 涯 学 習 生涯学習施設の被害調査及び応急対策に関すること。 332 文化班 文 化 財 施 文化財の被害調査に関すること 設班 ス ポ ー ツ 体育施設の被害調査及び応急対策に関すること 振興班 協力班 別表4 協力班 他部への協力に関すること 職員動員計画表(次ページ) 333 別表34 職員動員計画表 班名 〔 1 号 非 常 配 備 (課 長 補 佐 ・ 係 長 )〕 [2 号 非 常 配 備 (職 員 全 員 )] 記入方法 * 職 員 動 員 配 備 時 間 (通 常 の 通 勤 時 間 で 可 と し ま す 。 用 紙 不 足 の 場 合 は 追 加 記 入 願 い ま す 。 ) 30 分 以 内 ~ 名 班 1時間以内~ 名 334 2時間以内 枠内上段氏名 下段電話番号 第2節 第1 気象予報・警報等の伝達計画 基本方針 1 気 象 の 予 報 、 警 報 等 (以 下 、 本 節 中 「 気 象 予 報 ・ 警 報 等 」 と い う )及 び 災 害 が 発 生するおそれがある異常な現象に係る伝達、通報を、迅速かつ確実に実施する。 2 通 信 設 備 が 被 災 し た 場 合 に お い て も 、 気 象 予 報 ・ 警 報 等 を 関 係 機 関 に 伝 達 でき るよう、通信手段の複数化に努める。 第2 実 施 機 関 (責 任 者 ) 実施機関 活動の内容 市本部長 1 気象予報・警報等の周知 2 火災警報の発表 1 気象予報・警報等の市等に対する伝達 2 北上川上流洪水予警報等の伝達 3 北上川上流水防警報等の伝達 東北地方整備局 1 北上川上流洪水予報・警報等の発表 (岩 手 河 川 国 道 事 務 局 ) 2 北上川上流水防警報等の発表 3 上記の予報・警報等の関係機関に対する通知 県本部長 東日本電信電話㈱又は西日本電信 気象予報・警報等の市町村に対する伝達 電話㈱ 盛岡地方気象台 日本放送協会盛岡放送局 1 気象予報・警報の発表 2 北上川上流洪水予警報の発表 3 上記の予報・警報の関係機関に対する通知 気象予報・警報等の放送 ㈱アイビーシーIBC岩手放送 ㈱テレビ岩手 ㈱岩手めんこいテレビ ㈱岩手朝日テレビ ㈱エフエム岩手 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 第3 1 総務班 担当内容 1 気象予報・警報等の周知 2 北上川上流洪水警報等及び北上川上流水防警報等の周知 実施要領 気象予報・警報等の種類及び伝達 335 (1) 気象予報・警報等の種類 気象予報・警報等の種類及びその内容は、次の通りである。 (気 象 業 務 法 に 基 づ く も の ) ア 情報の種類 種 気 類 気象情報 内 容 気象等の予報に関係のある台風、低気圧、梅雨前線その他の異常 象 気象等についての情報を発表するものをいい、注意報や警報発表の に 予 告 あ る い は 状 況 変 化 の 説 明 と し て 用 い る 。記 録 的 な 1 時 間 雨 量 (数 関 年 に 1 度 現 れ る 程 度 の も の )を 観 測 し た 場 合 に は 、岩 手 県 記 録 的 短 時 す 間大雨警報として速報する。 る 気 象 の 予 報 等 に つ い て 、注 意 報・警 報・特 別 警 報 の 発 表 に 先 立 っ て 情 注意を喚起する場合や注意報・警報・特別警報が発表された場合に 報 おいて、その後の経過や予測、防災上の注意を解説する場合等に発 表する。 記録的短時間大 雨情報 数年に一度程度しか発生しないような激しい短時間の大雨を観測 (地上の雨量計による観測)又は解析(気象レーダーと地上の雨量 計を組み合わせた分析)したときに、県気象情報の一種として発表 する。 土砂災害警戒情 報 大雨警報又は大雨特別警報が発表される状況で、土砂災害が発生 するおそれが高まった時ときに、市長が避難勧告等を発令する際の 判断や住民の自主避難の参考となるよう、岩手県と盛岡地方気象台 が共同で発表する。 竜巻注意情報 積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバースト等による激しい突風 に対して注意を呼びかける気象情報で、雷注意報が発表されている 状況下において竜巻等の激しい突風の発生する可能性が高まったと きに、1時間を有効期間として県単位で発表する。 地 震度情報 震 ※1 各観測点に設置した震度計のデータから、震度3以上の地域の最 大深度とその地域名を速報する。 に 関 地震情報 震 度 位 置 、地 震 の 規 模 (マ グ ニ チ ュ ー ド )、震 度 3 以 上 の 地 域 名 、大 きな揺れが観測された市町村名などを発表する。 す る 各地の震度に関 震 源 の 位 置 、地 震 の 規 模 (マ グ ニ チ ュ ー ド )、震 度 1 以 上 の 観 測 天 名 情 する情報 等を発表する。 緊急火山情報 生命、身体に関わる火山活動が発生した場合に発表するもの 報 火 336 山 臨時火山情報 火山活動に以上が発生し、注意が必要なときに発表するもの 情 火山観測情報 緊急火山情報、臨時火山情報を補う等火山活動の状況を定期的又は 報 臨時にきめ細かく発表する。 定期火山情報 常時観測している火山について、火山活動の状況を定期的に発表す ※2 る。 ※1 震度速報は、盛岡地方気象台から伝達は行わない。 ※2 本 県 で は 常 時 観 測 を し て い る 火 山 が な い の で 、 「 定 期 火 山 情 報 」 の 発 表 は 行わ れていない。 イ 注意報の種類と発表基準 種類 発表基準 気 風雪注意 風雪によって被害が予想され、次の条件に該当する場合 象 報 ○ 注 強風注意 強風によって被害が予想され、次の条件に該当する場合 意 報 ○ 報 大雨注意 大雨によって被害が予想され、次の条件に該当する場合 報 ○ 1 時 間 雨 量 が 25mm以 上 の 場 合 ○ 3 時 間 雨 量 が 50mm以 上 の 場 合 ○ 24時 間 雨 量 が 花 北 地 域 雪 を 伴 い 、 平 均 風 速 が 10m /S 以 上 と 予 想 さ れ る 場 合 平 均 風 速 が 10m /S 以 上 と 予 想 さ れ る 場 合 平 地 90mm以 上 山 地 110mm以 上 大雨注意報基準(北上市) 雨量基準 平 坦 地 : 1 時 間 雨 量 30㎜ 平 坦 地 以 外 : 1 時 間 雨 量 40㎜ 土壌雨量指数 大雪注意 報 79 大雪によって被害が予想され、次の条件に該当する場合 ○ 12時 間 の 降 雪 の 深 さ が 、 平 地 平 野 部 15cm以 上 、 山 沿 い で 25cm以 上 と 予想される場合 洪水注意報 洪 水 に よ っ て 被 害 が 起 こ る 恐 れ が あ る と 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 該 当 す る 場 合 ○ 1 時 間 雨 量 30mm以 上 ○ 3 時 間 雨 量 70mm以 上 ○ 24時 間 雨 量 が (総 雨 量 50mm以 上 ) 花 北 地 区 100mm以 上 上 山 地 120mm以 上 雨量基準 平 坦 地:1 時 間 雨 量 30 ㎜ 流域雨量指数基 和 賀 川 流 域 =25、 飯 豊 川 流 域 =7、 夏 油 川 流 域 =6、 尻 平 川 準 流 域 =10、 北 本 内 川 流 域 =10 指定河川洪水予 北上川上流[朝日橋・男山]、猿ヶ石川[安野] 報による基準 337 平 坦 地 以 外:1 時 間 雨 量 40 ㎜ 気 濃霧注意 濃霧のため交通機関に著しい支障が生ずるおそれがあると予想され次の 象 報 条件に該当する場合 注 ○ 意 雷注意報 報 (備 考 1 ) 濃 霧 の た め 視 程 が 陸 上 で 100m以 下 に な る と 予 想 さ れ る 場 合 落雷等により被害が予想される場合 乾燥注意 空 気 が 乾 燥 し 、火 災 の 危 険 が 大 き い と 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 該 当 す る 場 合 報 ○ 最 小 湿 度 40%以 下 、 実 効 湿 度 65%以 下 で 風 速 7m/S 以 上 が 2 時 間 以 上 継 続すると予想される場合 霜注意報 早 霜 、晩 霜 等 に よ り 農 作 物 等 に 著 し い 被 害 が 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 該 当 す る場合 ○ 早 霜 、晩 霜 期 に 最 低 気 温 が お お む ね 、2 ℃ 以 下 に な る と 予 想 さ れ る 場 合 低温注意 夏季 低 温 に よ り 農 作 物 等 に 著 し い 被 害 が 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 該 報 当する場合 ○ 最高、最低、平均気温のいずれかが平年より4~5℃以上 低い日が数日以上続くと予想される場合 冬季 低 温 に よ り 水 道 凍 結 等 大 き な 障 害 が 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 該 当する場合 ○ 最 低 気 温 が 内 陸 で - 11℃ 以 下 、沿 岸 で - 8 ℃ 以 下 に な る と 予想される場合 ○最低気温が-6℃以下であって、かつ最低気温が平年より 5℃以上低いとき。 ○ 最 低 気 温 が - 6 ℃ 以 下 で あ っ て 、か つ 、最 低 気 温 が 平 年 よ り 2℃以上低い日が数日続くとき。 着雪注意 着 雪 に よ り 通 信 線 、送 電 線 、樹 木 等 に 被 害 が 起 こ る と 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 報 該当する場合 ○ 着氷注意 報 大雪注意報の条件下で、気温が-2℃より高いと予想される場合。 着 氷 に よ り 通 信 線 、送 電 線 、樹 木 等 に 被 害 が 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 該 当 する場合 ○ 大 雪 注 意 報 の 条 件 下 で 、 気 温 が - 2℃ よ り 高 い と 予 想 さ れ る 場 合 なだれ注 なだれが発生して被害があると予想され、次の条件に該当する場合 意報 ○ 山 沿 い で 24時 間 降 雪 の 深 さ が 40cm以 上 に な る と 予 想 さ れ る 場 合 ○ 積 雪 が 50cm以 上 あ り 、 日 平 均 気 温 5℃ 以 上 の 日 が 継 続 す る と 予 想 さ れ る場合 融雪注意 融 雪 に よ っ て 被 害 が お こ る よ り 浸 水・土 砂 災 害 等 の 災 害 が 発 生 す る お そ 338 報 れがあると予想される場合 洪水注意報 洪 水 に よ っ て 被 害 が 起 こ る お そ れ が あ る と 予 想 さ れ 、次 の 条 件 に 該 当 す る場合 平 坦 地 : 1 時 間 雨 量 30㎜ 雨量基準 平 坦 地 以 外 : 1 時 間 雨 量 40㎜ 流域雨量指数基準 和 賀 川 流 域 =25、飯 豊 川 流 域 =7、夏 油 川 流 域 =6、尻 平 川 流 域 =10、北 本 内 川 流 域 =10 指定河川洪水予報によ る基準 地面現象注意 報 北 上 川 上 流[ 朝 日 橋・男 山 ]、猿 ヶ 石 川 [安野] 大 雨 、大 雪 等 に よ る 山 崩 れ 、地 す べ り 等 に よ っ て 被 害 が 起 こ る 恐 れ が あ ると予想される場合 (備 考 2 ) 浸水注意報 浸水によりって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合 (備 考 2 ) 注 )※ 地 面 現 象 注 意 報 及 び 浸 水 注 意 報 は 、そ の 注 意 事 項 を 気 象 注 意 報 に 含 め て 行 い、 この注意報の標題は用いない。 注)備考1 発 達 し た 雷 雲 の 下 で 発 生 す る こ と の 多 い 突 風 や ひ ょ う に よ る 災 害 に つい て の 注 意 喚 起 が 付 加 さ れ る こ と も あ る 。 急 な 強 い 雨 へ の 注 意 に つ い て も雷 注意報で呼びかけられる。 2 地 面 現 象 注 意 報 及 び 浸 水 注 意 報 は 、 そ の 注 意 事 項 を 気 象 注 意 報 に 含 めて 行い、この注意報の標題は用いない。 3 大 き な 地 震 等 が 発 生 し 、 土 砂 災 害 な ど の 二 次 災 害 が 発 生 し や す い と 認め ら れ る 場 合 は 、 大 雨 注意 報 な ど の 基 準 を 暫 定 的 に 引 き 下 げ て 運 用 す る こ と がある。 ウ 警報の種類と発表基準 種類 気 発表基準 暴風警報 暴 風 に よ っ て 重 大 な 災 害 が お こ る 恐 れ が あ る と 予 想 さ れ 、次 の 象 条件に該当する場合 警 ○ 報 暴風雪警報 (備 考 2 ) 平 均 風 速 が 20m/S 以 上 と 予 想 さ れ る 場 合 暴風雪によって重大な災害がおこるおそれがあると予想さ れ、次の条件に該当する場合 339 ○ 大雨警報 (備 考 2 ) 雪 を 伴 い 、 平 均 風 速 が 20m/S 以 上 と 予 想 さ れ る 場 合 大 雨 に よ っ て 重 大 な 災 害 が お こ る お そ れ が あ る と 予 想 さ れ 、次 の条件に該当する場合 ○ 1 時 間 雨 量 が 50mm以 上 ○ 3 時 間 雨 量 が 90mm以 上 の 場 合 ○ 24時 間 雨 量 が 花北地域 た だ し 総 雨 量 80mm以 上 の 場 合 平 地 150mm以 上 山 地 180mm以 上 大雨警報 (浸水害) 大雨警報 雨量基準 土壌雨量指数 平 坦 地 : 1 時 間 雨 量 50 ㎜ 平 坦 地 以 外 : 1 時 間 雨 量 60 ㎜ 113 (土 砂 災 害 ) 大雪警報 大雪によって重大な災害が起こるおそれがあると予想され、 次の条件に該当する場合 ○ 12時 間 の 降 雪 の 深 さ が 、 平 地 で 40cm以 上 、 山 沿 い で 50cm以 上と予想される場合 洪水警報 (備 考 3 ) 洪水によって重大な災害がおこるおそれがあると予想され、 次の条件に該当する場合 ○ 1 時 間 雨 量 が 50mm以 上 ○ 3 時 間 雨 量 が 90mm以 上 の 場 合 ○ 24時 間 雨 量 が 花北地域 た だ し 総 雨 量 90mm以 上 の 場 合 平 地 150mm以 上 山 地 180mm以 上 雨量基準 平 坦 地 : 1 時 間 雨 量 50 ㎜ 平 坦 地 以 外 : 1 時 間 雨 量 60 ㎜ 流域雨量指数基 和 賀 川 流 域 =31、飯 豊 川 流 域 =14、夏 油 川 流 域 =12、 準 尻 平 川 流 域 =12、 北 本 内 川 流 域 =13 指定河川洪水予 北 上 川 上 流[ 朝 日 橋・ 男 山 ]、猿 ヶ 石 川[ 安 野 ] 報による基準 地面現象警報 (備 考 4 ) 浸水警報 (備 考 4 ) 注 )※ 大雨、大雪等による山崩れ、地すべり等によって重大な災害 が起こるおそれがあると予想される場合 浸水によって重大な災害がおこるおそれがあると予想される 場合 地 面 現 象 警 報 及 び 浸 水 情 報 は 、 そ の 注 意 事 項 を 気 象 に 含 め て 行 い 、 こ の 警報 の標題は用いない。 340 備考1 暴 風 雪 警 報 に あ っ て は 、暴 風 に よ る重 大 な 災 害 に 加 え て 、雪 を 伴 う こ と に よ る視程障害などによる重大な災害のおそれについても警戒を呼びかける。 2 大 雨 警 報 に は 、大 雨 警 報 (土 砂 災 害 )、大 雨 警 報 (浸 水 害 )、大 雨 警 報 (土 砂 災 害、 浸 水 害 )の よ う に 、 特 に 警 戒 す べ き 事 項 が 明 記 さ れ る 。 3 洪 水 警 報 の 対 象 と な る 重 大 な 災 害 と し て 、河 川 の 増 水 や 氾 濫 、堤 防 の 損 傷 や 決壊による重大な災害が挙げられる。 4 地 面 現 象 警 報 及 び 浸 水 警 報 は 、そ の 注 意 事 項 を 気 象 警 報 に 含 め て 行 い 、この 警報の標題は用いない。 5 大 き な 地 震 等 が 発 生 し 、土 砂 災 害 な ど の二 次 災 害 が 発 生 し や す い と 認 め ら れ る場合は、大雨警報などの基準を暫定的に引き下げて運用することがある。 エ 特別警報の種類と発表基準 種類 気 暴風特別警報 象 暴風により重大な災害が発生するおそれが著しく大きいと予想 され、次の条件に該当する場合 特 ○ 別 警 発表基準 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により 暴風が吹くと予想される場合 暴風雪特別警報 報 雪を伴う暴風により重大な災害が発生するおそれが著しく大き いと予想され、次の条件に該当する場合 ○ 数十年に一度の強度の台風と同程度の温帯低気圧により 雪を伴う暴風が吹くと予想される場合 大雨特別警報 大雨による重大な災害が発生するおそれが著しく大きいと予 想され、次の条件に該当する場合 ○ 台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨 が予想され、又は数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯 低気圧により大雨になると予想される場合 大雪特別警報 大雪により重大な災害が発生するおそれが著しく大きいと予想 され、次の条件に該当する場合 ○ 数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合 地面現象特別警報 大雨、大雪等による山崩れ、地滑り等により重大な災害が発生 (備考1) するおそれが著しく大きいと予想され、次の条件に該当する場 合 ○ 台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨 が予想され、又は数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯 低気圧により大雨になると予想される場合 備考1 地 面 現 象 特 別 警 報 は 、気 象 特 別 警 報に 含 め て 発 表 す る た め 、こ の 特 別 警 報 の 341 標題は用いない。 オ 地震動の警報及び地震情報の種類 (ア ) 緊急地震速報(警報) ○ 気 象 庁 は 、 震 度 5 弱 以 上 の 揺 れ が 予 想 さ れ た 場 合 に 、 震 度 4 以 上 が予 想 さ れ る 地 域 に 対 し 、 緊 急 地 震 速 報 ( 警 報 ) を 発 表 す る 。 日 本 放 送 協会 (NHK)は、テレビ、ラジオを通じて住民に提供する。 ○ 震 度 6 弱 以 上 の 揺 れ を 予 想 す る 緊 急 地 震 速 報 (警 報 )は 、 地 震 動 特 別警 報に位置づける。 (イ ) 地震情報の種類と内容 種類 震度速報 発表基準 内容 ・震度3以上 地 震 発 生 約 1 分 半 後 に 、震 度 3 以 上 を 観 測 し た 地 域 名( 全 国 を 約 190 地 域 に 区 分 )と 地 震の揺れの発現時刻を速報。 震源に関 ・震度3以上 地 震 の 発 生 場 所( 震 源 )や そ の 規 模( マ グ する情報 (大津波警報、津波警報又は注意 報 を 発 表 し た 場 合 は 発 表 し な い 。) ニチュード)を発表。 「 津 波 の 心 配 が な い 」ま た は「 若 干 の 海 面 活動があるかもしれないが被害の心配はな い」旨を付加。 震源・震 以下のいずれかを満たした場合 地 震 の 発 生 場 所( 震 源 )や そ の 規 模( マ グ 度に関す ・ 震度3以上 ニ チ ュ ー ド )、震 度 3 以 上 の 地 域 名 と 市 町 村 る情報 ・ 大 津 波 警 報 、津 波 警 報 又 は 津 波 名を発表。 注意報発表時 ・ 震 度 5 弱 以 上 と 考 え ら れ る 地 域 で 、震 度 を 若干の海面変動が予想される 場合 ・ 入 手 し て い な い 地 点 が あ る 場 合 は 、そ の 市 町 村名を発表。 緊 急 地 震 速 報( 警 報 )を 発 表 し た場合 各地の震 ・震度1以上 震 度 1 以 上 を 観 測 し た 地 点 の ほ か 、地 震 の 度に関す 発 生 場 所( 震 源 )や そ の 規 模( マ グ ニ チ ュ ー る情報 ド)を発表。 震 度 5 弱 以 上 と 考 え ら れ る 地 域 で 、震 度 を 入 手 し て い な い 地 点 が あ る 場 合 は 、そ の 地 点 名を発表。 その他の 情報 ・ 顕著な地震の震源要素を更新 顕著な地震の震源要素更新のお知らせや した場合や地震が多発した場合 地震が多発した場合の震度1以上を観測し など た地震回数情報等を発表 342 推計震度 ・震度5弱以上 観 測 し た 各 地 の 震 度 デ ー タ を も と に 、1 km 分布 四 方 ご と に 推 計 し た 震 度( 震 度 4 以 上 )を 図 図 情報として発表。 遠地地震 国外で発生した地震について以下 に関する のいずれかを満たした場合等 規 模 ( マ グ ニ チ ュ ー ド ) を 概 ね 30 分 以 内 に 情報 ・ マ グ ニ チ ュ ー ド 7.0 以 上 発表。 ・ 都市部など著しい被害が発生 する可能性がある地域で規模の 地 震 の 発 生 時 刻 、発 生 場 所( 震 源 )や そ の 日本や国外への津波の影響に関しても記 述して発表。 大きな地震を観測した場合 カ 火山に関する予報・警報・情報の種類と内容 種類 内 容 噴 火 警 報( 居 住 地 居住地域及びそれより火口側における警戒が必要な場合にその対 域 )叉 は 噴 火 警 報 象範囲と警戒事項を随時発表。 噴 火 警 報( 火 口 周 噴 火 警 報( 火 口 周 辺 ) 火 口 か ら 少 し 離 れ た 所 ま で 、ま た は 火 口 か 辺 )叉 は 火 口 周 辺 ら居住地域近くまでの広い範囲における火口周辺で警戒が必要な 警報 場合にその対象範囲と警戒事項を随時発表。 噴火予報 噴火警報を解除する場合、または火山活動が静穏(平常)な状態 が続くことを知らせる場合にその旨を発表。 降灰予報 噴火が予想される叉は発生した場合に降灰量の分布及び小さな噴 石の落下範囲を予測して発表。 火山の状況に関 火山活動が活発な場合等に火山性地震や微動回数及び噴火等の火 する解説情報 山の状況を随時発表。 キ その他 地震活動に関する解説情報等 地 震 情 報 以 外 に 、 地 震 活 動 の 状 況 等 の 情 報 を 提 供 す る た め に 気 象 庁 本 庁及 び 管 区・地 方 気 象 台 等 が 関 係 地 方 公 共 団 体 、報 道 機 関 等 に 提 供 す る と と も に 、 ホームページなどで発表している資料。 (ア ) 地震解説資料 担 当 区 域 で 大 津 波 警 報・津 波 警 報・津 波 注 意 報 が 発 表 さ れ た 時 や 震 度 4 以 上 の 地 震 が 観 測 さ れ た 時 な ど に 防 災 等 に 係 る 活 動 の 利 用 に 資 す る よう 地震津波情報や関連資料を編集した資料 (イ ) 管内地震活動図及び週間地震概況 地震及び津波に係る災害予想図の作成その他防災に係る関係者の活動 を 支 援 す る た め に 管 区 ・ 地 方 気 象 台 等 で 月 毎 ま た は 週 毎 に 作 成 す る 地 震活 動 状 況 等 に 関 す る 資 料 。気 象 庁 本 庁 及 び 管 区 気 象 台 は 週 毎 の 資 料 を 作 成(週 343 間地震概況)、毎週金曜日に発表している。 (消 防 法 に 基 づ く も の ) 種類 通報基準 火災気象 気象の状況が火災の予防上危険であると予想され、次の条件に該当する場合 通報 ○ 最 小 湿 度 が 40% 以 下 、 実 効 湿 度 65% 以 下 で 風 速 7m/S 以 上 が 2 時 間 以 上 継 続すると予想される場合 火災警報 火 災 気 象 通 報 が 通 知 さ れ 、市 の 地 域 の 気 象 状 況 が 火 災 の 発 生 又 は 拡 大 の お そ れ があると認められる場合 (水 防 法 に 基 づ く も の ) 種類 内 北上川上流水防情報 容 水位の昇降、滞水時間及び最高水位の大きさ、時刻等その他水防活 動上必要な状況を通知するとともに、超水、漏水、決壊、亀裂、その 他河川の状況により特に警戒を必要とする事項に関する情報 北上川上流水防警報 洪水によって災害が起こるおそれがある場合において、水防を行う 必要がある旨を警告して行うもの (水 防 法 及 び 気 象 業 務 法 に 基 づ く も の ) ア 一般河川等の水防活動の利用に適合する予報及び警報特別警報・警報・注意報 種類 内容 水防活動用気象注意報 大雨注意報に同じ 水防活動用気象警報 大雨特別警報又は大雨警報に同じ 水防活動用洪水注意報 洪水注意報に同じ 水防活動用洪水警報 洪水警報に同じ イ 指定河川の水防活動の利用に適合する予報及び警報 種類 北上川上流洪水情報 内容 注 意 報 、警 報 以 外 の 洪 水 に 関 す る 情 報 及 び 注 意 報 警 報 の 補足説明 北上川上流洪水注意報 予報基準点のいずれかが警戒水位を突破するおそれがあ る場合又は警戒水位を越えないと予想される場合において も災害の発生のおそれがある場合に発表するもの。 北上川上流洪水警報 破 堤 、氾 濫 等 に よ り 国 民 経 済 上 重 大 な 損 害 を 生 ず る お そ れがある場合に発表するもの 344 イ 指定河川洪水予報 予報の種類 危険度 予報の基準 (標題) レベル 北上川上 洪水注意報 基準地点の水位が、はん濫注意水位に達し、 流洪水予 (氾濫注意情報) さらに上昇するおそれがあるとき 報及び猿 ヶ石川洪 洪水警報 (氾濫警戒情報) 水予報 基 準 地 点 の 水 位 が 、避 難 判 断 水 位 に 達 し 、さ ら に 上 昇 す る と き 、又 は は ん 濫 危 険 水 位 を 超 え る 3 洪水となるおそれがあるとき 洪水警報 基 準 地 点 の 水 位 が 、は ん 濫 危 険 水 位 に 達 し た と (氾濫危険情報) き 洪水警報 予報区間において、はん濫を確認したとき (氾濫発生情報) (2) 2 4 5 伝達系統 気象予報・警報等の発表機関及び伝達系統は、次の通りである。 気象予報・警報等の区分 気 象 、洪 水 に つ い て の 予 報 及 発表機関 盛岡地方気象台 び警報並びに火災気象通報 地震に関する情報 伝達系統 気 象 予 警 報 伝 達 警 報 図 (別 図 4 、 5 )の 通 り 仙台管区気象台 地震に関する情報伝達系統図 盛岡地方気象台 (別 図 4 、 5 )の 通 り 気象庁 北上川上流洪水予報及び猿 盛岡地方気象台及び岩手 北上川上流洪水予報伝達系統図 ヶ石川洪水予報 河川国道事務局 (別 図 6 )の 通 り 北上川上流水防情報 岩手河川国道事務所 北上川上流水防警報伝達系統図 (情 報 ・ 警 報 ) 火山情報 (別 図 7 )の 通 り 盛岡地方気象台 火 山 情 報 通 報 伝 達 系 統 図 (別 図 4 、 5 )の 通 り 火災警報 北上地区消防組合本部 火災気象通報・火災警報伝達系 統 図 (別 図 8 )の 通 り (3) 伝達機関等の責務 ア 気 象 予 報 ・ 警 報 等 の 発 表 機 関 及 び 伝 達 機 関 は 、 気 象 予 報 ・ 警 報 等 の 発 表、 伝 達 、 周 知 等 が 迅 速 か つ 正 確 に 行 わ れ る よ う 、 伝 達 体 制 等 の 整 備 を 図 る とと も に 、 所 管 す る 防 災 事 務 に 基 づ き 、 気 象 予 報 ・ 警 報 等 の 伝 達 先 そ の 他 必 要な 要領を定める。 イ 気 象 予 報 ・ 警 報 等 の 受 領 及 び 伝 達 に 当 た っ て は 、 夜 間 、 休 日 等 の 勤 務 時間 外における体制の整備に留意する。 345 ウ 気 象 予 報 ・ 警 報 等 の 伝 達 期 間 は 、 災 害 に よ る 通 信 設 備 が 損 壊 し た 場 合 にお い て も 、 気 象 予 報 ・ 警 報 等 の 受 信 、 伝 達 等 が で き る よ う 、 通 信 手 段 の 複 数化 に努める。 (4) 市の措置 ア 市 は 、 気 象 予 報 ・ 警 報 を 受 領 し た 場 合 及 び 火 災 気 象 通 報 を 受 領 し 、 火 災警 報 を 発 令 す る 場 合 は 、 直 ち に 、 そ の 内 容 を 関 係 機 関 に 通 知 す る と と も に 、地 域内の住民、団体等に対して広報を行う。 イ 気 象 予 報 ・ 警 報 の 受 領 責 任 者 は 、 必 要 と 認 め る 場 合 は 、 速 や か に 上 司 に報 告 を す る と と も に 、 気 象 予 報 ・ 警 報 通 知 計 画 (別 表 1 、 2 )に よ り 関 係 各 課等 に通知する。 ウ 市は、あらかじめ、通知先の機関及び通知方法を定める。 エ 気 象 予 報 ・ 警 報 の 受 領 後 に お い て は 、 ラ ジ オ 、 テ レ ビ 等 の 報 道 内 容 に 注意 す る と と も に 、 地 方 支 部 及 び 関 係 機 関 と の 連 絡 を 密 に す る な ど 、 的 確 な 気象 情報の把握に努める。 オ 市 は 、 防 災 行 政 無 線 の 整 備 等 に よ り 、 住 民 、 団 体 等 に 対 す る 気 象 予 警 報等 の伝達手段の確保に努める。 カ 火 災 警 報 の 発 令 及 び 気 象 予 報・警 報 の 広 報 は 、お お む ね 、次 の 方 法 に よ る。 ア 防災行政無線 エ 電話 キ 自主防災組織等の広報活動 イ 有線放送 オ 広報車 ク 携帯端末の緊急速報メール ウ CATV カ サイレン及び警鐘 ケ ソーシャルメディア (5) 防災関係機関の措置 ア 東日本電信電話㈱ 警 報 を 受 領 し た 場 合 は 、 一 般 通 信 に 優 先 し て 電 話 回 線 に よ り 、 市 に 伝 達す る。 イ 放送事業者 ラジオ放送においては番組を利用し、また、緊急の場合は番組を中断し、 テレビ放送においては字幕・スーパー等により放送する。 ウ その他の防災関係機関 それぞれの所管事務に応じて、関係団体などに通知する。 2 異常現象発生時の通報 (1) 異常現象発生時の通報義務 ア 災 害 が 発 生 す る お そ れ が あ る 異 常 な 現 象 を 発 見 し た も の は 、 速 や か に 市長 又は警察官に通報するものとする。 イ 異 常 現 象 の 通 報 を 受 け た 警 察 官 は 、 そ の 旨 を 市 長 に 通 報 す る と と も に 、2 に定める担当機関の長に通報するよう努める。 (2) 市長の通報先 346 通報を受けた市長は、次の区分により、担当機関の長に通報する。 種類 担当機関 通報に要するものの範囲 水防に関するもの 岩 手 河 川 国 道 事 務 局 、北 上 地 方 振 興 局 土 木 部 、県総 合 県又は国の管理に属す る河川に係るもの 防災室 気 象 、地 象 、水 象 に 関 す る 盛 岡 地 方 気 象 台 、県 総合 防 もの 災室 その他に関するもの 県総合防災室 気 象 、地 象 、水 象 に 関 す るもの 国又は県が予防等の措 置を必要と認められるそ の他の現象 (異 常 現 象 の 通 報 、 伝 達 経 路 ) 気象、地象、水象に関するもの 盛岡地方気象台 市長 企画部 消防防災課 関 一 岩手河川国道事務所 係 般 水防に関するもの 県北広域振興局北上土木センター 住 警察署 民 水防に関するもの その他に関するもの 総合防災室 347 機 関 (3) 異常現象の種類 通 報 を 要 す る 気 象 、 地 象 、 水 象 に 関 す る 異 常 現 象 は 、 お お む ね 次 の 通 り であ る。 区分 異常現象の内容 水防に関する事項 堤防の異常 気象に関する事項 竜巻、強い降雹、強い突風等で著しく異常な気象現象 地 火山関係 (1) 噴火現象 象 噴 火 (爆 発 、溶 岩 流 、泥 流 、軽 石 流 、熱 雲 流 等 噴 石 、火 砕 流 、 に 火 砕 サ ー ジ 、溶 岩 流 、土 石 流 、火 山 泥 流 等 )及 び こ れ に 伴 う 降 関 灰砂等 す (2) 噴火以外の火山性異常現象 る ア 火山地域での地震の群発 事 イ 火山地域での鳴動の発生 項 ウ 火 山 地 域 で の 顕 著 な 地 形 変 化( 山 崩 れ 、地 割 れ 、土 地 の 昇 沈陥没等) エ 噴 気 、噴 煙 の 顕 著 な 異 常 変 化( 噴 気 孔 、火 孔 の 新 生 拡 大 、 移動噴気、噴煙の量、色、臭、温度、昇華物の異常変化) オ 火 山 地 域 で の 湧 泉 で の 顕 著 な 異 常 変 化( 湧 泉 の 新 生 、濁 量 、 味、臭、色、濁度、温度の異常変化等) カ 火 山 地 域 で の 顕 著 な 地 温 の 上 昇 、地 熱 地 帯 の 新 生 拡 大 、移 動及びそれに伴う草木の立ち枯れ等 キ 火山付近の湖沼、河川の水の顕著な異常変化(量、濁度 、 臭、色の変化、軽石、死魚等の浮上、発泡、温度の上昇等) 地震関係 数日間にわたり頻繁に感ずるような地震 土砂災害関係 (1) 渓流 流水内での転石、流木の発生、流水の急激な濁り、土臭いにおい、 地鳴り (2) がけ崩れ 小 石 の 落 下 、亀 裂 の 発 生 、湧 水 の 異 常( 量 の 増 加 、濁 り 等 )、斜 面 のはらみだし、地鳴り その他に関する事項 通報を要すると判断される上記以外の異常な現象 348 図―1 気象予警報伝達系統図 総合防災情報 北上市 ネットワーク 岩手県知事 (総合防災室) 住 北上地区 消防防災課 (消防本部) 関係各課等 官公署・学校等 広報車 電話 消防団 盛岡地方 気象台 電話 消防車 東日本電信電話㈱又は 西日本電信電話㈱ 消防署 花巻農業協同組合 北上統括支店 報道機関 ・NHK盛岡放送局 ・アイビーシーIBC岩手放送 ・テレビ岩手 放送 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 349 消防車 民 図―2 気象予警報伝達系統図 総合防災情報 北上市 ネットワーク 岩手県知事 (総合防災室) 住 北上地区 日直 (消防本部) 関係各部長 夜間警備員 消防防災課 電話 消防団 盛岡地方 気象台 電話 官公署・学校等 広報車 消防車 東日本電信電話㈱又は 西日本電信電話㈱ 消防署 報道機関 ・NHK盛岡放送局 ・アイビーシーIBC岩手放送 ・テレビ岩手 放送 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 350 消防車 民 図―3 気象予警報伝達系統図(対策本部設置) 総合防災情報 北上市 ネットワーク 岩手県知事 (総合防災室) 住 北上地区 企画部長 (消防本部) 関係各部長 官公署・学校等 広報車 電話 消防団 盛岡地方 気象台 電話 消防車 東日本電信電話㈱又は 西日本電信電話㈱ 消防署 花巻農業協同組合 北上統括支店 報道機関 ・NHK盛岡放送局 ・アイビーシーIBC岩手放送 ・テレビ岩手 放送 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 351 消防車 民 図―4 地震に関する情報及び火山情報通報伝達系統図 北上市 岩手県知事 (総合防災室) 住 総合防災情報 企画部長 関係各課等 官公署・学校等 ネットワーク 広報車 北上地区 (消防本部) 消防無線 消防団 盛岡地方 気象台 電話 消防車 東日本電信電話㈱又は 西日本電信電話㈱ 消防署 消防車 花巻農業協同組合 北上統括支店 報道機関 ・NHK盛岡放送局 ・アイビーシーIBC岩手放送 ・テレビ岩手 放送 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 352 民 図―5 地震に関する情報及び火山情報通報伝達系統図(勤務時間外及び休日) 総合防災情報 北上市 ネットワーク 岩手県知事 (総合防災室) 住 北上地区 日直 (消防本部) 関係各部長 夜間警備員 消防防災課 電話 消防団 盛岡地方 気象台 電話 官公署・学校等 広報車 消防車 東日本電信電話㈱又は 西日本電信電話㈱ 消防署 報道機関 ・NHK盛岡放送局 ・アイビーシーIBC岩手放送 ・テレビ岩手 放送 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 353 消防車 民 図―6 北上川上流洪水予報及び警報伝達系統図 北上市 (水防管理団体) 住 東日本電信電話㈱又は西日本電信電話㈱ 水防本部 消防車 水防隊 岩手県警察本部 消防防災課 北上警察署 総合防災情報 岩手県知事 ネットワーク (総合防災室) 盛岡地方 関係官公署 北上地区消防本部 団体 気象台 総務課 河川課 共同 電話 消防車 関係各課 発表 消防署 東北地方整備局 報道機関 岩手河川国道 ・NHK盛岡放送局 事務所 ・アイビーシーIBC岩手放送 (調査第一課) ・テレビ岩手 広報車 放送 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 354 民 図―7 北上川上流水防警報伝達系統図 県警察本部 北上市 住 (水防管理団体) 民 北上警察署 水防本部 岩手県知事 総務課 総合防災情報ネットワーク 県土整備部 関係官公署 団体 国土交通省 国道事務所 消防車 消防防災課 北上地区消防本部 岩手河川 水防隊 関係各課 消防車 消防署 河川課 総合防災室 北上ケーブルテレビ 和賀有線テレビ 報道機関 ・NHK盛岡放送局 ・アイビーシーIBC岩手放送 放送 ・テレビ岩手 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 355 図―8 火災気象通報・火災警報伝達警報図 住 民 警報 火災警報 火災気象通報 総合防災情報 ネットワーク 盛岡 地方 火災気象通報 北上地区 (事前通知) 消防組合 (消防本部) 北上市 災 岩手県知事 警 (総合防災室) 報 気象台 火災気象通報 関係各課 総合防災情報ネットワーク 消防団 消防防災課 火 サイレン 火災警報 広報車 消防署 報道機関 ・NHK盛岡放送局 ・アイビーシー IBC岩手放送 ・テレビ岩手 ・岩手めんこいテレビ ・岩手朝日テレビ ・エフエム岩手 ・北上ケーブルテレビ ・和賀有線テレビ 関係官公署 団体 356 広報車 別表1 企画部 気象予警報等通知計画(勤務時間内) 気 地 火 注意報 象 震 山 風 強 大 大 洪 濃 雷 乾 情 情 情 雪 風 雨 雪 水 霧 注 燥 報 報 報 ○ ○ 生活環境部 ○ ○ ○ 警報 霜 意 注 注 注 注 注 注 意 意 意 意 意 報 報 報 報 ○ ○ ○ ○ ○ 報 夏 冬 期 期 ○ 建設部 ○ ○ ○ ○ ○ 大 大 洪 火 水 水 洪 洪 洪 ム 雪 だ 風 風 雨 雪 水 災 防 防 水 水 水 放 れ 雪 流 注 警 警 警 情 警 情 意 警 警 意 意 意 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 報 報 ○ ○ ○ 暴 警 ○ ○ ○ ○ 暴 警 意 ○ な 警 意 ○ 着 注 注 保健福祉部 農林部 ダ 注 注 ○ 低温 北上川 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 都市整備部 上下水道部 教育委員会 教育部 357 ○ 別表2 企画部 生活環境部 気象予警報等通知計画(勤務時間外及び休日) 気 地 火 注意報 象 震 山 風 強 大 大 洪 濃 雷 乾 情 情 情 雪 風 雨 雪 水 霧 注 燥 報 報 報 ○ ○ ○ 警報 霜 意 注 注 注 注 注 注 意 意 意 意 意 報 報 報 報 ○ ○ ○ ○ 報 夏 冬 期 期 ○ ○ 暴 大 大 洪 火 水 水 洪 洪 洪 ム 雪 だ 風 風 雨 雪 水 災 防 防 水 水 水 放 れ 雪 流 注 警 警 警 警 情 警 情 意 警 警 意 意 意 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 報 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 意 意 報 報 ○ ○ ○ ○ 暴 警 ○ ○ ○ ○ な 警 保健福祉部 建設部 着 注 注 農林部 ダ 注 注 ○ 低温 北上川 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 都市整備部 上下水道部 ○ 教育委員会 ○ ○ 教育部 358 ○ ○ ○ ○ 第3節 第1 通信情報計画 基本方針 1 市 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 通 信 を 確 保 す る た め 、 専 用通 信 施 設 の 整 備 に 努 め る と と も に 、 有 線 、 無 線を 通 じ た 通 信 施 設 ・ 設 備 の 被 災 状 況 及 び 通 信 状 況 を 把 握 す る と と も に 、 通 信 連 絡系 統 を 定 め 、 通 信 手 段の 適 切 な 運 用 確保を図る。 2 災 害 時 に お い て も 通 信 を 確 保 で き る よ う 、 通 信 施 設 ・ 設 備 の 耐 震 化 及 び サ ブシ ステム化並びに代替通信手段の確保に努める。 ま た 、 通 信 施 設 等 が 損 壊 し た 場 合 に お い て 、 迅 速 に 応 急 復 旧 が で き る よ う 資機 材 及 び 要 因 の 確 保 に 通 信 施 設 等 が 損 壊 し た 場 合 に お い て は 、 代 替 通 信 手 段 の 確保 及び迅速な応急復旧に努める。 3 災 害 時 に お け る 通 信 は 、 原 則 と し て 専 用 通 信 施 設 に よ り 行 う も の と す る が 、災 害 に よ り 使 用 で き な い 場 合 又 は 緊 急 を 要 す る 場 合 に お い て は 、 他 の防 災 関 係 機 関 等 の 有 す る 専 用 通 信 施 設 等 を 利 用 し 通 信 の 確 保 を 図 る も の と し 、 東北 地 方 非 常 通 信協議会等を通じて防災関係機関相互の連携を強化する。 第2 市本部の担当 部 班 企画部 第3 担当内容 広報班 通信情報全般に関すること 総務班 同上 実施要領 1 電気通信設備の利用 災 害 時 に お い て 電 気 通 信 設 備 が 通 信 が ふ く そ う し た 場 合 は 、 非 常 ・ 緊 急 通 話又 は電報を利用し、通信を確保する。 (1) 非常・緊急通話用電話の指定利用 市 及 び 防 災 関 係 機 関 は 、 非 常 ・ 緊 急 通 話 を 利 用 す る た め 、 あ ら か じ め 、 東日 本 電 信 電 話 ㈱ 岩 手 支 店 に 非 常・緊 急 通 話 用 の電 話 番 号 を 申 請 し 、承 認 を 受 け る。 あ ら か じ め 通 信 事 業 者 か ら 承 認 を 受 け た 電 話 番 号 に よ り 、 非 常 ・ 緊 急 通 話 を利 用する。 (2) 非常・緊急通話の利用 ア 市 及 び 防 災 関 係 機 関 は 、 公 衆 電 話 通 信 設 備 に よ る 通 話 が 不 能 又 は 困 難 であ る場合は、非常・緊急電話用の電話機において通信を行う。 イ 非 常・緊 急 通 話 を利 用 す る 場 合 は 、102番 を ダ イ ヤ ル し 、非 常・緊 急 通 話 用 電 話 の 指 定 番 号 、 「 非 常 」 又 は 「 緊 急 」 の 別 、 通 話 の 内 容 及 び 通 話 先 を 申告 359 の上、申し込む。 (3) 非常・緊急電報の利用 ア 非 常 ・ 緊 急 電 報 を 利 用 す る 場 合 は 、 発 信 紙 の 余 白 に 「 非 常 」 又 は 「 緊 急」 と朱書し、電報サービスセンターに申し込む。 イ 電 話 に よ り 非 常 ・ 緊 急 電 報 を 依 頼 す る 場 合 は 、 自 己 の 電 話 番 号 及 び 頼 信責 任者氏名を電報サービスセンターに申告の上、申し込む。 非常・緊急通話の内容及び利用できる機関 通話の内容 非 常 通 1 機関等 気象、水象、地象若しくは地動の観測の報 気象機関相互間 告又は刑法に関する事項 2 話 洪水等が発生し、若しくは発生するおそれが (1) 水防機関相互間 あることの通報又は警報若しくは予防のために (2) 消防機関相互間 緊急を要する事項 (3) 水防機関と消防機関相互間 (1) 消防機関相互間 (2) 災害救助機関相互間 (3) 消防機関と災害救助機関相互間 3 災害の予防又は救護のため緊急を要する事 項 4 鉄道その他の交通施設(道路等含む)の災 輸送の確保に直接関係がある機関相互間 害の予防又は復旧、その他輸送の確保に関 し、緊急を要する事項 5 通信施設の災害の予防又は復旧その他通信の 通信の確保に関係がある機関相互間 確保に関し、緊急を要する事項 6 電力設備の災害の予防又は復旧その他電力 の供給の確保に関し、緊急を要する事項 7 8 電力の供給の確保に直接関係がある機関相 互間 秩序の維持のため緊急を要する事項 災害の予防又は救援のため必要な事項 (1) 警察機関相互間 (2) 防衛機関相互間 (3) 警察機関と防衛機関相互間 天変、事変その他の非常事態が発生し、又 は発生するおそれがあることを知った者と 前各欄に掲げる機関との間 緊 1 火災、集団的疾病、交通機関の重大な事故 (1) 急 その他人命の安全に係る自体が発生し、又は発 間(非常扱いの通話の表中8欄に掲げる 通 生するおそれがある場合において、その予防、 ものを除く) 話 救援、復旧等に関し、緊急を要する事項 (2) 異常扱いの通話を取り扱う機関相互 緊急事態が発生し、又は発生するお それがあることを知った者と警察機関 との間 360 2 治安の維持のため緊急を要する事項 (1) 警察機関相互間 (2) 犯罪が発生し、又は発生する恐れが あ る こ と を 知 っ た 者 と (1) の 機 関 と の 間 3 国会議員又は地方公共団体の長若しくはそ 選挙管理機関相互間 の議会の議員の選挙の執行又はその結果に関 し、緊急を要する事項 4 天 災 、事 変 そ の 他 の 災 害 に 際 し て の 災 害 状 況 の報道を内容とするもの 5 新聞社、放送事業者又は通信社の機関相互 間 水 道 、ガ ス 等 の 国 民 の 日 常 生 活 に 必 要 不 可 欠 な役務の提供その他生活基盤を維持するため 緊急を要する事項 (1) 水道の供給の確保に直接関係がある 機関相互間 (2) ガスの供給の確保に直接関係がある 機関相互間 (3) 預貯金業務を行う金融機関相互間 (4) 国又は地方公共団体の機関(非常通 話 の 表 及 び こ の 表 の 1欄 か ら こ の 欄 の 3 までに掲げるものを除く)相互間 2 専用通信施設の利用 (1) 専 用 通 信 施 設 の 設 置 者 は 、 災 害 時 に お け る 通 信 連 絡 に 当 た っ て は 、 そ れ ぞれ の 専 用 通 信 施 設 を 有 効 に 活 用 す る 。 特 に 、 移 動 系 無 線 局 に つ い て は 、 防 災 拠点 や被災地域に重点配備する。 (2) 専 用 通 信 施 設 の 設 置 者 は 、 災 害 に よ り 専 用 通 信 施 設 が 損 壊 し た 場 合 に お いて も 通 信 を 確 保 で き る よ う 、 通 信 施 設 の サ ブ シ ス テ ム 化 に 努 め る と と も に 、 応急 復旧に要する要因及び資機材を確保する。 3 電気通信設備が利用できない場合の通信の確保 (1) 他の機関が設置する通信設備の利用又は使用 ア 市 本 部 長 及 び 指 定 地 方 行 政 機 関 の 長 は 、 災 害 対 策 基 本 法 第 57条 及 び 第 79条 の規定により、次の通信設備を利用し、使用することができる。 警察通信設備、消防通信設備、航空保安通信設備、鉄道通信設備、電力通信設備、 自衛隊通信設備 イ こ れ ら の 通 信 設 備 を 利 用 し 、 使 用 す る 場 合 に は 、 次 の 事 項 を 管 理 者 に 申し 出 て 行 う も の と す る が 、 当 該 機 関 相 互 に お い て 、 あ ら か じ め 、 協 議 又 は 協定 の締結により、円滑な利用を図る。(県計画に準ずる) ① 利用し、又は使用しようとする通信施設 ② 利用し、又は使用しようとする理由 361 ③ 通信の内容 ④ 発信者及び受信者 ⑤ 利用又は使用を希望する機関 ⑥ その他必要な事項 (2) 応急復旧用通信設備の利用又は使用 ア 孤立防止用無線電話 災 害 時 に 、 交 通 手 段 及 び 通 信 手 段 が 途 絶 し た 場 合 に お い て 、 孤 立 防 止 を図 る た め 、 東 日 本 電 信 電 話 ㈱ 岩 手 支 店 が 設 置 し た 孤 立 防 止 用 無 線 電 話 を 使 用す ることができる イ 災害応急復旧用無線電話の利用 災 害 時 に 、 一 般 加 入 電 話 が 途 絶 し た 場 合 に お い て 、 市 周 辺 の 防 災 関 係 機関 は 、重 要 通 信 確 保 の ため 、災 害 応 急 復 旧 用 無線 電 話 を 使 用 す る こ と が で き る 。 (3) 非常通信の利用 ア 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 の 長 は 、 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 する お そ れ が あ る 場 合 に お い て 、 有 線 通 信 が 利 用 で き ず 、 又 は 利 用 す る こ と が著 し く 困 難 で あ り 、 災 害 応 急 対 策 等 の た め 必 要 が あ る と 認 め る と き に は 、 非常 通信を利用し、通信の確保を図る。 イ 非 常 通 信 は 、地 震、台 風 、洪 水 、火 災、暴 動 そ の 他 の 非 常 の 事 態 が 発 生 し 、 又 は 発 生 す る お そ れ の あ る 場 合 に お い て 、 人 命 の 救 助 、 災 害 の 救 援 、 交 通通 信の確保又は秩序の維持のため行われる場合に限る。 ウ 非 常 電 話 は 、 無 人 局 の 免 許 人 が 自 ら 発 受 す る ほ か 、 防 災 関 係 機 関 等 か らの 依 頼 に 応 じ て 発 信 す る 。 ま た 、 無 線 局 の 免 許 人 は 、 防 災 関 係 機 関 等 以 外 の者 か ら の 依 頼 で あ っ て も 、 人 名 の 救 助 に 関 す る も の 及 び 緊 迫 の 危 険 又 は 緊 急措 置に関する通報の場合においては、非常通信を実施する。 エ 非 常 通 信 に よ る 通 報 の 内 容 は 、 「 非 常 通 信 運 用 細 則 」 ( 岩 手 県 非 常 通 信運 用細則)に定めるところによる。 オ 防 災 関 係 機 関 等 は 、 非 常 災 害 時 に 利 用 で き る 無 線 局 を 把 握 す る と と も に、 非常通信の利用について、無線局と、あらかじめ協議を行う。 カ 非常通信は、東北地方非常通信協議会の構成員所属の無線局等に依頼する。 キ 非 常 通 信 は 、 次 の 要 領 に よ り 、 通 信 文 を 伝 文 形 式 ( 片 仮 名 ) 又 は 平 文 で記 載の上、無線局に依頼する。 ① あて先の住所、氏名(職名)及び電話番号 ② 字 数 は 200字 以 内 ( 平 文 の 場 合 は 片 仮 名 換 算 ) に す る ③ 本文中の濁点、半濁点は字数に数えない。 ④ 用 紙 の 余 白 の 冒 頭 に「 非 常 」と 朱 書 き し 、ま た 、末 尾 に 発 信 人 の 住 所 、氏 名( 職 362 名)及び電話番号を記入する。 ク 非 常 時 に お い て 、 他 の 通 信 手 段 が 確 保 で き な い 場 合 に お い て は 、 ア マ チュ ア無線局に対して協力を求める。 [資 料 編 3-3-1]ア マ チ ュ ア 無 線 局 一 覧 表 (4) 自衛隊による通信支援 ・ア 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 の 長 は 、 災 害 応 急 対 策 の た め 必 要が あ る 場 合 に お い て は 、 県 本 部 長 に 対 し て 災 害 派 遣 ( 通 信 支 援 ) の 要 請 を依 頼することができる。 ・イ 市 本 部 長 は 、 第 10節 「 自 衛 隊 派 遣 要 請 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、必 要な要員、資機材等の支援についても養成する。 (5) 放送の利用 ア 市 本 部 長 は 、 緊 急 を 要 す る 場 合 で 、 他 の 電 気 通 信 設 備 又 は 無 線 設 備 に よる 通 信 が で き な い と き 、 又 は 著 し く 困 難 な と き に お い て は 、 県 と 協 議 の 上 、災 害に関する通知・要請等の放送を報道機関に対して要請することができる (県計画に準ずる)。 イ 県本部長及び市本部長は、次の分担により要請する。 区分 内容 県本部長 1 県全域又は複数の市町村の地域に及ぶ災害に関するもの 2 日本放送協会盛岡放送局に対する緊急警報放送の要請 市本部長 主 と し て 市 の 地 域 の 災 害 に 関 す る も の( た だ し 、特 に 緊 急 を 要 す る場合は、県本部長が要請する場合もある) ウ 放送の要請は、次の事項を放送局長に文書により通知の上、行う。 ア 放送を求める理由 イ 放送内容 ウ 放送範囲 エ 放送希望時間 オ その他の必要な事項 な お 、 緊 急 を 要 す る 場 合 は 、 次 の 担 当 部 局 に 対 し て 、 電 話 又 は 口 頭 に よ り 要請 する。 放送局名 担当部局 電話番号 所在地 日本放送協会盛岡放送局 放送部 019-623-3141 盛 岡 市 上 田 4-1-3 ㈱アイビーシーIBC岩 報道部 019-623-3530 盛 岡 市 志 家 町 6-1 ㈱テレビ岩手 報道部 019-623-3530 盛 岡 市 内 丸 2-10 ㈱岩手めんこいテレビ 報道部 019-656-3303 盛 岡 市 本 宮 字 松 幅 89 ㈱岩手朝日テレビ 報道制作部 019-629-2525 盛 岡 市 盛 岡 駅 前 通 2-6- 手放送 5 ㈱エフエム岩手 放送部 019-625-5511 363 盛 岡 市 盛 岡 駅 前 通 8-17 エ 放 送 局 長 は 、 県 本 部 長 か ら 放 送 を 要 請 さ れ た 場 合 に お い て 、 市 本 部 長 から も 同 時 に 放 送 を 要 請 さ れ た と き は 、 次 の 事 項 を 検 討 の 上 、 放 送 の 順 位 を 決定 する。 ① 市 本 部 長 か ら 要 請 さ れ た 放 送 内 容 が 、 当 該 災 害 に よ る 人 命 の 危 険 そ の他 の緊急重大な事態の発生に影響するものかどうか ② 市 本 部 長 か ら 要 請 さ れ た 放 送 内 容 が 、 他 の 市 町 村 に お け る 緊 急 の 災 害発 生のおそれに関するものかどうか ③ 県 本 部 長 か ら 要 請 さ れ た 放 送 内 容 を 放 送 す る こ と に よ り 、 市 本 部 長 から 要請された放送内容を充足できるかどうか ④ 県本部長から要請された放送と市本部長から要請された放送とを同時 に放送できるかどうか ⑤ 4 放送に要する時間等 防災相互通信用無線の整備 市 本 部 長 は 、 大 規 模 な 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 消 防 、 警 察 等 の 防 災 関 係機 関 が 協 力 し て 、 災 害 現 場 で の 防 災 活 動 を 円 滑 に 行 う こ と が で き る よ う 、 こ れ ら の機 関相互で共通運用する無線として、防災相互通信用無線の整備に努める。 5 通信運用マニュアルの作成等 市 及 び 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 通 信 回 線 の 輻 輳 及 び 混 信 、 通 信 施 設 ・設 備 の 損 壊 に 際 し て も 、 通 信 を 確 保 で き る よ う 、 あ ら か じ め 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な通 信 機 器 の 需 要 動 向 等 を 踏 ま え 、 通 信 運 用 マ ニ ュ ア ル を 作 成 す る な ど 、 効 果 的 な 通信 手 段 の 確 保 ・ 運 用 、 通 信 施 設 等 の 応 急 復 旧 に 必 要 な 資 機 材 及 び 要 因 の 確 保 等 に 努め る。 364 第4節 第1 1 情報の収集・伝達計画 基本計画 災 害 時 に お け る 災 害 応 急 対 策 を 円 滑 か つ 的 確 に 実 施 す る た め 、 災 害 情 報 の 収集 及び伝達を行う。 2 災害情報の収集、伝達に当たっては、防災関係機関と密接に連携を図る。 3 災 害 に よ り 、 通 信 施 設 等 が 被 災 し た 場 合 に お い て も 、 災 害 情 報 を 関 係 機 関 に伝 達できるよう、通信手段の複数化を図る。 4 災 害 応 急 対 策 の 実 施 に 当 た っ て の 重 要 な 情 報 を あ ら か じ め 選 定 し 、 そ の 情 報を 優先的に収集、伝達する。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 市本部長 収集、伝達する災害情報の内容 初期情報報告 被害額等報告 様式 様式 1 災害発生の概要及び災害応急対策の実施状況 1 2 避難勧告、指示の実施状況 1-2 3 人的被害及び住家被害の状況 2、 2-1、 2-2 2、 2-1、 2-2 4 市有財産の被害状況 3 3 5 県立以外の社会福祉施設、社会教育施設、文化施 4 4 B、 C、 5、 5-1 5、 5-1 設及び体育施設の被害状況 6 国立、県立以外の医療施設、上水道施設、衛生施 設の被害状況 7 消防施設の被害状況 6 6 8 自然公園施設、観光施設の被害状況 D 7 9 商工関係の被害状況 E 8 10 高圧ガス、火薬類施設及び鉱山関係の被害状況 9 9 11 県管理以外の農業施設の被害状況 E 12 12 県管理以外の農作物等の被害状況 F 13、 13-1 13 県管理以外の家畜等の被害状況 F 14 14 県管理以外の農地農業用施設の被害状況 F 15 15 林業施設、林産物、市有林及び私有林の被害状況 F 16 16 市管理の河川、道路・橋りょうの被害 G-1 17 17 県管理以外の都市施設公営住宅の被害状況 G-1 18 18 私立学 校に係 る児童、生 徒及び教 職員の 被害状況 H 19 19 私立学校の被害状況 H 20 20 市指定文化財の被害状況 H 21 365 [市 本 部 の 担 当 ] 様式番 報告種別 報告区分 号 被害調査・情報収集・報告担当 部 課 1 発 生 報 告・応 急 対 策 報 告 企画部 政策企画課 1-2 避難勧告、指示の実施状況 企画部 政策企画課 財務部 市民税課 2、2-1、 人 的 及 び 住 家 被 害 報 告 協 力 機 関 2-2 3 庁舎等被害報告 市有施設 財務部 4 社会福祉施設 社会福祉施設 保健福祉部 長寿介護課 社会教育施設 社会教育施設 まちづくり部 生涯学習文化課 文化施設 文化施設 教育部 文化財課 体育施設 体育施設 まちづくり部 スポーツ推進課 B 、C 、 医 療 衛 生 施 設 被 害 報 告 医 保健福祉部 健康増進課 5、 5-1 療 病院等 医 師 会・歯 科医師会 施 感 染 症 指 定 医 設 療機関 水道施設 衛生施設 保健福祉部 健康増進課 医師会 上下水道部 上水道課 岩手中部水 企画部 政策企画課 道企業団 生活環境部 生活環境課 クリーン推進課 6 消防施設被害報告 消防施設 消防防災部 消防防災課 D、7 観光施設被害報告 自然公園施設 商工部 商工観光課 観 光 協 観光施設 商工部 商工観光課 会 商工団体 E、8 商工関係被害報告 商工部 商工観光課 9 高圧ガス、火薬類施設及 消防防災部 消防防災課 農林部 農地林務課 農 業 協 農林企画課 同組合 農地林務課 農 業 協 農林企画課 同組合 農地林務課 農 業 協 農業振興課 同組合 農地林務課 土 地 改 農林企画課 良区 び鉱山関係被害報告 F 、 12 F 、 13、 農業施設被害報告 農作物等被害報告 農林部 13-1 F 、 14 F 、 15 家畜等関係被害報告 農林部 農林部 農地農業用施設被害報告 366 F 、 16 林業関係被害報告 林 林産施設 農林部 農地林務課 森 林 組 農林企画課 合 上 記 以 外 の 農林部 農地林務課 〃 施設 農林企画課 業 施 設 G-1、 17 国土交通省所管土木施 林産物 農林部 農林企画課 森 市有林 農林部 農林企画課 林 私有林 農林部 農林企画課 建設部 道路環境課 河川 設(市管理)被害報告 土木施設等被害報告 G-1、 18 H 、 19 森林組合 都市整備部 道路・橋梁 都市整備部 道路環境課 〃 都市計画課 都市整備部 下水道課 市立学校 教育部 学校教育課 市立学校 教育部 総務課 教育部 文化財課 都市施設被害報告 児 童 、生 徒 及 び 教 員 等 被 生産者団体 害報告 H 、 20 学校被害報告 H 、 21 文化財被害報告 第3 実施要領 1 災害情報の収集、報告 (1) 市 ア 市 本 部 長 は 、 災 害 情 報 ご と に 、 そ の 収 集 、 報 告 に 係 る 責 任 者 、 調 査 要 領、 連絡方法を定める。 イ 市 本 部 長 は 、 災 害 情 報 の 総 括 責 任 者 を 選 任 し 、 災 害 情 報 の 収 集 、 総 括 及び 報告にあたらせる。 ウ 市 本 部 長 は 、 災 害 情 報 の 収 集 に 当 た っ て は 、 所 轄 警 察 署 と 緊 密 に 連 絡 を行 う。 エ 市 本 部 長 は 、 災 害 の 規 模 及 び 状 況 に よ り 、 当 該 市 本 部 に お け る 情 報 の 収集 及 び 被 害 調 査 が 不 可 能 又 は 困 難 と 認 め た 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し て 、 県本 部長、地方支部長又は防災関係機関の長に対して、応援要請を行う。 ① 職種及び人数 ③ 応援機関 ⑤ 携行すべき資機材等 ② 活動地域 ④ 応援業務の内容 ⑥ その他参考事項 オ 市 本 部 長 は 、 被 害 状 況 を 、 地 方 支 部 長 に 報 告 す る が 、 緊 急 を 要 す る 場 合に は、県本部長に直接報告する。 カ 市 本 部 長 は 、 県 本 部 と の 連 絡 が と れ な い 場 合 は 、 直 接 消 防 庁 に 対 し て 被害 状況を報告する。 367 キ 市 本 部 長 ( 消 防 機 関 の 長 を 含 む ) は 、 火 災 が 同 時 発 生 し 、 あ る い は 多 くの 死 傷 者 が 発 生 し 、 消 防 機 関 へ の 通 報 が 殺 到 し た 場 合 に は 、 最 も 迅 速 な 方 法に より、直ちに消防庁及び県本部長に報告する。 ク 市 本 部 長 は 、 直 接 即 時 基 準 に 該 当 す る 火 災 ・ 災 害 等 を 覚 知 し た 場 合 は 、第 1 報 に つ い て は 、 県 本 部 の ほ か に 、 直 接 消 防 庁 に も 、 原 則 と し て 覚 知 後 30分 以内に報告する。 ケ 市本部長は、災害情報の収集、報告に当たっては、次の事項に留意する。 ① 災害が当初の段階であり、被害状況を十分に把握できない場合は、数値 報告に代えて、災害の具体的状況、個別の災害情報などの概括情報を報告 する。 ② 収 集 し た 情 報 は 、 地 域 別 、 対 策 別 、 組 織 別 及 び 確 認 ・ 未 確 認 別 に 整 理の 上、管理する。 ③ 市 が 行 う 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 災 害 情 報 の う ち 、 自 ら 収 集 で き な い 情報 について、その情報源及び収集方法等を明らかにしておく。 ④ 孤 立 地 域 の 発 生 に 備 え 、 あ ら か じ め 想 定 地 域 の カ ル テ 化 を 行 う と と も に、 被 災 現 地 消 防 団 員 か ら 直 接 被 害 状 況 を 収 集 で き る 体 制 を 構 築 す る な ど 、災 害時の確実な被害情報把握に努める。 コ 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ 、 関 係 地 方 公 共 団 体 、 防 災 関 係 機 関 等 に 対 し 、資 料・情報の提供等の協力を求める。 コサ 被災者の調査は、被災者調査原票(様式編)によるものとする。 サシ 被 災 者 の 調 査 後 は 、 被 災 者 調 査 原 票 に 基 づ き 被 災 者 台 帳 ( 様 式 編 ) を作 成するものとする。 (2) 防災関係機関 防災関係機関は、その所管する災害情報の収集、報告に係る責任者を定める。 ま た 、 災 害 が 発 生 し た 場 合 に は 、 関 係 機 関 に 対 し て 、 迅 速 か つ 正 確 に 報 告、 又は通報する。 2 (1) 災害情報収集の優先順位 災 害 情 報 の 収 集 に 当 た っ て は 、 災 害 の 規 模 の 把 握 及 び 災 害 応 急 対 策 の 実 施に おいて重要な被害情報を優先的に収集する。 (2) 災 害 発 生 の 当 初 に お い て は 、 住 民 の 生 命 身 体 に 対 す る 被 害 状 況 及 び 住 民 が当 面 の 生 活 を 維 持 す る こ と に 直 接 関 係 す る 住 居 、 医 療 衛 生 施 設 、 交 通 施 設 、 通信 施設等の被害状況を重点的に収集する。 (3) 災 害 の 規 模 、 状 況 が 判 明 し た と き は 、 公 共 施 設 、 文 教 施 設 、 産 業 施 設 そ の他 の被害状況を調査し、収集する。 3 (1) 災害情報の報告要領 報告を要する災害及び基準 368 報告を要する災害は、おおむね、次の基準に合致するものをいう。 ア 当該市の管轄地域内において、人的被害又は物的被害が生じたもの イ 災害救助法の適用基準に合致するもの ウ 市が災害対策本部を設置したもの エ 災 害 が 当 初 は 軽 微 で あ っ て も 、 今 後 拡 大 す る お そ れ の あ る も の 又 は 市 にお ける災害は軽微であっても全県的に見た場合に同一災害で大きな被害を生 じているもの オ 災 害 に よ る 被 害 に 対 し て 国 の 特 別 の 財 政 援 助 ( 激 甚 法 、 災 害 復 旧 国 庫 負担 法等による国庫補助の適用がなされること)を要するもの カ 災 害 の 状 況 及 び こ れ が 及 ぼ す 社 会 的 影 響 等 か ら み て 報 告 す る 必 要 が あ ると 認められるもの (2) 被害状況判定の基準 ア 災 害 に よ る 人 及 び 建 物 等 の 被 害 の 判 定 基 準 は 、 お お む ね 次 に よ る も の とす る。 被害区分 人 的 死者 判定基準 死 体 を 確 認 し た も の 、又 は 死 体 を 確 認 す る こ と が で き な い が 死 亡 し た こ 被害 とが確実なもの 行方不明 所在不明となり、かつ死亡の疑いのあるもの 負傷者 重傷者 1月以上の治療を要する見込みのもの 軽傷者 1月未満で治療できる見込みのもの 住 家 全壊、全 住 家 の 損 壊 、焼 失 も し く は 流 失 し た 部 分 の 床 面 積 が そ の 住 家 の 延 床 面 積 の 被 焼、流失 の 70% 以 上 に 達 し た 程 度 の も の 、又 は 住 家 の 主 要 構 造 部 の 被 害 額 が そ の 害 住 家 の 時 価 の 50% 以 上 に 達 し た 程 度 の も の 半壊、半 住 家 の 損 壊 が 甚 だ し い が 、補 修 す れ ば 元 通 り に 再 使 用 で き る 程 度 の も の 焼 で 、損 壊 部 分 が そ の 住 家 の 延 床 面 積 の 20% 以 上 70% 未 満 の も の 、又 は 住 家 の 主 要 構 造 部 の 被 害 額 が そ の 住 家 の 時 価 の 20% 以 上 50% 未 満 の も の 一部破損 被 害 が 半 壊 に 達 し な い か 、あ る 程 度 の 補 修 を 加 え れ ば 再 び そ の 目 的 に 使 用できる程度のもの 浸 床上 浸水が住家の床上に達した程度のもの 水 床下 浸水が住家の床上に達せず、床下に溜まった程度のもの 非住家被害 住家以外の建物で全壊、半壊程度の被害を受けたもの 田 畑 流失、埋 耕土が流失し、又は砂利等の堆積のため耕作が不能となったもの の 被 没 害 冠水 植付作物の先端が見えなくなる程度に水につかったもの 369 そ の 道路決壊 他 の 高 速 自 動 車 道 、一 般 国 道 、県 及 び 市 道 の 一 部 が 破 壊 し 車 両 の 通 行 が 不 能 となった程度の被害 被害 橋梁流失 市 道 以 上 の 道 路 に 架 設 し た 橋 が 一 部 又 は 全 部 流 出 し 、一 般 の 渡 橋 が 不 能 になった程度の被害 堤防決壊 河 川 法 に い う 1 級 河 川 及 び 2 級 河 川 の 堤 防 、あ る い は 溜 池 か ん が い 用 水 路の堤防が決壊し、復旧工事を要する程度の被害 鉄道不通 汽車、電車等の運航が不能となった程度の被害 被 沈没 船体が没し、航行不能となったもの 害 流失 流失し、所在が不明となったもの 船 破損 修理しなければ航行できないもの 舶 文 化 全壊又は 文化財が滅失し、又は損壊部分が甚だしく残存部分に補修を加えても文 財 の 滅失 化財としての価値を失ったと認められるもの 被害 半壊 重 要 部 分 に 相 当 の 被 害 を 被 っ た が 、相 当 の 補 修 を 加 え れ ば 文 化 財 と し て の価値を維持できるもの 一部破損 被 害 が 一 部 分 に と ど ま り 、補 修 に よ り 文 化 財 と し て の 価 値 を 維 持 で き る もの イ 被害報告に使用する用語の定義は次の通りにする 用語 住家 定義 現 実 に 居 住 の た め 使 用 し て い る 建 物 を い い 、社 会 通 念 上 の 住 家 で あ る か ど う か を 問 わ な い 。な お 、官 公 署 、学 校 、病 院 、公 民 館 、神 社 、仏 閣 等 の 施 設 に 常時人が居住している場合には当該部分は住家とする。 世帯 生 計 を 一 に し て い る 実 際 の 生 活 単 位 を い う 。従 っ て 、同 一 化 屋 内 に 親 子 夫 婦 で あ っ て も 、生 活 の 実 態 が 別 々 で あ れ ば 当 然 世 帯 と な る 。ま た 、主 と し て 学 生 等 を 宿 泊 さ せ て い る 寄 宿 舎 、下 宿 そ の 他 こ れ ら に 類 す る 施 設 に 宿 泊 す る も の で 、共 同 生 活 を 営 ん で い る も の に つ い て は 、原 則 と し て そ の 寄 宿 舎 等 を 1 世帯として取り扱うものとする 非住家被害 住家以外の建築物で全焼、半壊程度の被害をうけたものをいう。 船舶 櫓、櫂のみをもって運転する船以外の船をいう。 り災世帯 災害により、全壊、半壊、床上浸水により被害を受けた世帯を言う り災者 り災世帯の構成員をいう 370 (3) 災害情報の種類 災害情報は、次の種類別に報告する。 種類 被 内容 発生報告 害 情 中間報告 報 報告様式 被害発生直後にその概要を報告す 様式1 防災行政無線 るもの 様式2 ( 音 声 、 FAX) 災害の規模及びその状況が判明し 様 式 2~ 22 防災行政無線(音声、 たとき、随時報告するもの 決定報告 伝達手段 被害状況と併せて、災害応急対策 FAX)及び電話 ~ 22 文書 の内容とその進捗状況を報告する もの 応急対策報告 被害状況と併せて、災害応急対策 防災行政無線 の内容とその進捗状況を報告する (音声、FAX) もの その他の報告 前記の報告以外で、必要な事項に 任意様式 文書 ついて報告するもの 災害情報は、次の種類別に報告する。 種類 内容 初期情報報告 報告様式 災害発生直後にその概要を報告 ーネットや県情報通 内容とその進捗状況について、 信基盤(いわて情報 逐次、報告するもの ハイウェイ)を使用 様 式 B~ H 及 び したシステム、電子 る ま で の 間( 災 害 発 生 初 期 )に 、 様 式 2、 2- 1、 2 メール等によるもの 種類別に報告するもの - 2、 3、 4、 5、 とし、防災行政情報 5- 1、 6、 9 通信ネットワーク衛 様 式 2~ 21 星系等によるFAX 被害額等が判明した時に、種類 はバックアップ用と 別に報告するもの その他の報告 前記の報告以外で、必要な事項 任意様式 して利用するものと する。 について報告するもの (4) 原則として、インタ するとともに、災害応急対策の 災害の規模やその状況が判明す 被害額等報告 様 式 1、 1-1 伝達手段 災害対策基本法に基づく報告 ア 災 害 対 策 基 本 法 第 53条 第 2項 の 規 定 に 基 づ き 、 県 が 内 閣 総 理 大 臣 に 報 告 す る 災 害 は 次 の 通 り で あ る ( 市 が 県 に 報 告 で き ず 、 内 閣 総 理 大 臣 に 報 告 す る場 合もこれに準じる) ① 県において災害対策本部を設置した災害 371 ② 災害の状況及びそれが及ぼす社会的影響等から見て特に報告の必要が あると認められる程度の災害 ③ イ ア又はイに定める災害になるおそれのある被害 上 記 報 告 は 、 消 防 庁 に 対 し て 行 う も の と し 、 消 防 組 織 法 第 22条 の 規 定 に基 づ く 災 害 報 告 取 扱 要 領 及 び 火 災 ・ 災 害 等 速 報 要 領 に よ り 行 う 消 防 庁 へ の 報告 と一体的に行う。 ウ 確 定 報 告 は 、 応 急 措 置 の 完 了 後 20日 以 内 に 、 災 害 対 策 基 本 法 に 基 づ く 内閣 総理大臣宛の文書及び消防組織法に基づく消防長官宛の文書を各一部ずつ 消防庁に提出する。 エ 消防庁への報告先は、次の通りである。 区分 平 日 ( 9:30~ 17:45) 左記以外 回線別 応急対策室 宿直室 NTT回線 TEL 03-5253-7527 TEL 03-5253-7777 FAX 03-5253-7537 FAX 03-5253-7553 TEL 7527 TEL 7782 FAX 7537 FAX 7789 地域衛星通信 TEL T N = 048-500-7527 TEL T N = 048-500-7782 ネットワーク FAX T N = 048-500-7537 TEL T N = 048-500-7789 消防防災無線 (5) 報告等の系統 市 本 部 長 及 び 防 災 関 係 機 関 か ら 報 告 を 受 け た 災 害 情 報 は 、 次 の 系 統 よ り 伝達 する。 372 内閣総理大臣 関 内 消 閣 府 県 主 管 部 係 省 防 本 部 庁 庁 長 長 総務部長 防災危機管理監 主管課等の長 (本部連絡員) 各 課 ( 本 部 室 ) 長 地 方 支 部 長 地方支部班長 防 災 関 係 機 関 の 長 市 本 部 長 企画部長 担当部長 担当課 報告区分別系統図 様 報 告 区 式 分 1 発 生 報 告・応急 報 告 系 県本部 市本部 消防防災課 統 総務班 総合防災室 対 策 報 告・避難 勧告・指 北上警察署 県警察本部 示の実施 状況 373 2 人 的 及 び 住 家 市本部 市民税課 県本部 被 害 報 地方支部 告 福祉班 保健福祉企画室 総合防災室 北上警察署 A3 庁 舎 等 被 [市 有 財 産 ] 害報告 4 県警察本部 市本部 地方支部 県本部 財政課 総務班 総合防災室 社 会 福 祉 [社 会 福 祉 施 設 ] 施設、社 会教育施 地方支部 市本部 福祉班 長寿社会介護課 設、文化 施設、体 育施設被 県 総合防災室 本 部 地域福祉課 長寿社会課 生涯保健福祉課 害報告 [社 会 福 祉 施 設 、 文 化 施 設 、 体 育 施 設 ] 市本部 地方支部 生涯学習文化課 文化財課 教育事務所班 スポーツ振興推進課 [社 会 教 育 施 設 ] 文化施設 生涯学習文化課 [体 育 施 設 ] スポーツ文化課 374 総務課 総合防災室 5 医療衛生 施設被害 報告 市本部 地方支部 健康増進課 上水道課 政策企画課 生活環境課 クリーン推 進課 保健環境班 県立病院班 県本部 県立病院以外の病院等 保健福祉企画室 感染症指定医療機関・母子保健センター 保健衛生課 上水道施設・衛生施設 環境生活企画室 環境保全課 県立病院 管理課 総合防災室 6 消防施設 被害報告 7 市本部 地方支部 県本部 財政課 総務班 総合防災室 観光施設 被害報告 地方支部 総務課 市本部 商業観光課 保健環境班 県 総 合 防 災 室 本 部 自然公園施設 自然保護課 環境生活企画室 観光施設 商工企画室 観光課 375 8 商工関係 被害報告 9 県本部 市本部 地方支部 商業観光課 総務班 商工企画室 総合防災室 高 圧 ガ [社 会 福 祉 施 設 、 文 化 施 設 、 体 育 施 設 ] ス、火薬 市本部 地方支部 類施設及 消防防災課 総務班 び鉱山関 [高 圧 ガ ス ・ 火 薬 施 設 ] 鉱山関係 係被害報 告 県本部 農村建設課 12 総務課 農業施設 市本部 被害報告 農政課 農林企画課 13 総合防災室 農林班 農林水産企画室 総合防災室 農作物等 市本部 被害報告 農政課 農林企画課 農林班 農林水産企画室 総合防災室 農林企画課 14 家畜等関 市本部 係被害報 告 15 農政課 農林企画課 農林班 農林水産企画室 総合防災室 農地農業 市本部 用施設 農政課 農林企画課 農林班 農村建設課 376 農林水産企画室 総合防災室 16 林業関係 被害報告 市本部 農地林務課 農林企画課 地方支部 農林班 県本部 17 林産施設・林産物 農村建設課 林産施設、市有林・林産物 農村建設課 林産施設以外の林業施設 農村建設課 農 林 水 産 企 画 室 総 合 防 災 室 河川・道 市本部 路等土木 施設被害 農政課 農林企画課 農林班 農村建設課 農林水産企画室 総合防災室 報告 19 都 市 施 設 [県 管 理 以 外 ] 等被害報 告 市本部 都市計画課 下水道課 市本部 地方支部 土木班 都市計画課 下水環境課 377 県土整備部企画室 総合防災室 20 児 童 、 生 [市 立 学 校 ] 徒及び教 市本部 職員等被 教 )総 務 課 学校教育課 教育事務所班 害報告 国立学校 21 私立学校 県立学校 学校被害 県 立 大 学 県立大学短期大学部 報告 総 合 防 災 室 総 県 本 務 室 地方支部 県立大学班 部 [財産・施設・設備] 教育企画室 総務課 [児童・生徒、教職員] 学 校 教 育 室 22 文 化 財 被 [県 管 理 以 外 ] 害報告 市本部 文化財課 地方支部 教育事務所班 県本部 生涯学習文化課 4 教育企画室 総合防災室 災害情報通信の確保 (1) 災害情報通信のための電話の指定 市 及 び 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 情 報 連 絡 系 統 を 明 ら か に す る と とも に 、そ の ふ く そ う を 避 け る た め 、災 害 情 報 通 信 に 使 用 す る 指 定 有 線 電 話( 以 下、 指定電話という)を定めるものとする。 (2) 災害情報通信に使用する通信施設 災 害 情 報 の 報 告 又 は 通 報 を 行 う 場 合 に 使 用 す る 通 信 施 設 に つ い て は 、 次 のい ずれかによるものとする。 ア 市と県本部及び支部との場合 378 (3) 災害情報通信に使用する通信施設 ア 市と県本部及び支部との場合 防災行政無線 イ 市本部と他の防災関係機関との場合 無線電話・インターネット・メール配信を追加 (4) 伝達手段の確保 ア 防災行政無線、消防無線(団波) イ 防災行政無線、消防無線(団波) 379 第5節 第1 1 広報・広聴広聴広報計画 基本方針 災 害 時 に お け る 人 心 の 安 定 を 図 る と と も に 、 災 害 救 助 に 対 す る 協 力 及 び 復 興へ の意欲を喚起し、災害応急対策を推進するために、広報広聴活動を実施する。 2 防 災 関 係 機 関 が 広 報 活 動 を 行 う に あ た っ て は 、 関 係 機 関 と の 密 接 な 連 携 協 力の 行うものとし、情報の混乱や誤報、遅延の防止に努める。 3 報 道 機 関 は 、 各 防 災 関 係 機 関 か ら の 災 害 広 報 の 要 請 に 対 し て 積 極 的 に 協 力 する も の と し 、 防 災 関 係 機 関 に お い て も 、 報 道 機 関 に 対 し て 、 資 料 の 提 供 及 び 災 害報 道のための取材活動について積極的に協力する。 4 広 報 活 動 に 当 た っ て は 、 あ ら か じ め 、 被 災 者 の 必 要 と す る 情 報 を 選 定 の 上 、そ の優先順位を定める。その際、特に災害時要援護者要配慮者への配慮をする。 5 広 聴 活 動 に あ た っ て は 、 被 災 者 の 相 談 、 要 望 等 を 広 く 聴 取 す る 。 そ の 際 、 特に 災害時要援護者要配慮者への配慮をする。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 県本部長 広報広聴活動の内容 1 災害の発生状況 2 気象予警報等及び災害発生時の注意事項 3 市町村等が実施した避難勧告・指示 4 医療所、救護所の開設状況 5 交通機関の運行状況及び交通規制の状況 6 医療機関の情報 67 各災害応急祭策の実施状況 78 災害応急復旧の見通し 8 犯罪の予防及び人心安定のために必要な事項 9 安否情報 10 生活関連情報 1011 市本部長 相談窓口の開設状況 12 防災ボランティア、義援物資の受入れ等に関する情報 13 犯罪の予防及び人心安定のために必要な事項 14 その他必要な情報 1 災害の発生状況 2 気象予警報等及び災害発生時の注意事項 3 避難準備情報の発令(提供)市町村等が実施した避難準 380 備情報、避難勧告・指示 4 避難所・救護所の開設状況 5 医療所、救護所の開設状況 6 道路及び交通情報 7 各災害応急対策の実施状況 8 災害応急復旧の見通し 9 二次災害の予防に関する情報 9 10 犯罪の予防及び人心安定のために必要な事項 1011 安否情報及び避難者名簿情報 12 生活関連情報 1113 14 相談窓口及び臨時災害相談所の開設状況 防災ボランティア、義援物資の受入れ等に関する情 報 15 その他必要な情報 東北地方整備局 1 気象予警報等及び災害発生時の注意事項 (岩手河川国道事務所、三 2 水防に関する指示 陸国道事務所、北上川ダム 3 所管施設の被災状況、復旧状況及び災害応急復旧の見通 統合管理事務所) し 東日本電信電話㈱岩手支店 1 通信の途絶の状況 エ ヌ・テ ィ・テ ィ・コ ミ ュ ニ 2 災害応急復旧の状況 ケ ー シ ョ ン ズ (株 ) 3 利用者に協力をお願いする事項 ソフトバンクテレコム㈱ (株 )N T T ド コ モ K D D I (株 ) ソフトバンクモバイル㈱ 日本赤十字社岩手県支部 義援物資及び義援金の募集及び受付け情報 (北上市地区) 社会福祉法人岩手県社会福 防災災害ボランティアの募集情報 祉協議会 日本放送協会盛岡放送局 1 気象予警報等の伝達 2 緊急警報放送 3 災害の発生状況及び被害状況 4 各災害応急対策の実施状況 東日本高速道路㈱ 1 高速道路の被災状況及び交通規則の状況 北上管理事務所 2 災害応急復旧の状況 381 3 利用者への迂回路等の状況 東日本旅客鉄道㈱ 1 鉄道施設の被災状況 盛岡支社北上駅 2 災害応急復旧の状況 3 利用者への代替輸送等の情報 1 電力関係施設の被害の被災状況 2 災害応急復旧の状況 3 利用者への代替輸送等の情報 ㈱岩手日報社北上支局 1 災害発生状況及び被害状況 ㈱朝日新聞社北上支局 2 各災害応急対策の実施状況 1 気象予警報等の伝達 手放送 2 災害の発生状況及び被害状況 ㈱テレビ岩手 3 各災害応急対策の実施状況 1 バス路線の復旧状況 2 利用者への情報提供 岩手県高圧ガス保安協会北 1 ガス関係施設の被災状況 上支部 2 災害応急復旧の状況 3 利用者へのガス供給等の情報 東北電力㈱花北営業所 ㈱毎日新聞社奥州通信部 ㈱読売新聞社北上支局 ㈱河北新聞社北上支社 ㈱産業経済新聞社盛岡支局 ㈱岩手日日新聞社北上支社 ㈱日刊岩手建設工業新間社 ㈱ アイビーシーIBC岩 ㈱岩手めんこいテレビ ㈱岩手朝日テレビ ㈱エフエム岩手 北上テーブルテレビ 和賀有線テレビ 岩手県交通㈱北上営業所 [市 本 部 の 対 応 ] 部 企画部 班 総務班 消防防災部 企画部 広報班 担当内容 1 自衛隊の被害派遣要請 2 被災者の生活相談、苦情内容に応じた担当部課への仕分け 1 報道発表、報道協力要請等報道機関への対応 2 被災地における広報、広聴 3 人的被害等に関する報道発表等の報道機関への対応 382 各部 各班 所管業務に係る広報資料の収集、作成、整理、相談窓口等の設 置、対応等 生活環境部 清掃班 所管業務に係る広報資料の収集、作成、整理 保健福祉部 医療班 所管業務に係る広報資料の収集、作成、整理 救助班 農林部 農林班 建設部 土木班 建築班 消防防災部 上下水道部 総務班 1 自衛隊の被害派遣要請 2 被災者の生活相談、苦情内容に応じた担当部課への仕分け 総務班 1 所管業務に係る広報資料の収集、作成、整理 学校教育 2 被災児童、生徒に対する教育相談窓口の設置 上水道班 下水道班 教育部 班 子育て支 援班 生涯学習 班 文化班 体育班 第3 実施要領 1 広報活動 (1) 広報資料の収集 ア 市 本 部 長 は 、 広 報 活 動 を 行 う た め に 必 要 な 資 料 と し て 、 被 害 報 告 に よ るも ののほかに、次に挙げる写真等を作成し、又は収集する。 ① 市本部企画部報道班員が撮影した災害写真、災害ビデオ等 ② 現地災害対策本部、調査班が撮影した写真・ビデオ等 ③ 防災関係機関及び住民等が撮影した写真・ビデオ等 ④ 災害応急対策活動の状況を取材した写真・ビデオ等 イ 広 報 資 料 の 収 集 に あ た っ て は 、 災 害 発 生 の 原 因 、 経 過 推 移 を 知 る こ と がで きる資料の収集に努める。 ウ 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 県 本 部 長 に 対 し 、 災 害 に か か る広 報資料を提供するとともに、適時に更新する。 383 (2) 市民等に対する広報 ア 広報の実施 ① 災 害 広 報 の 実 施 者 は 、 関 係 機 関 と の 密 接 な 連 携 協 力 の も と 、 そ れ ぞ れが 収 集 し た 広 報 資 料 及 び 情 報 に よ り 、 被 災 者 その 他 の 市 民 等 に 必 要 な 広 報 を 的確に行う。 ② 市 本 部 長 は 、 そ の 収 集 し た 情 報 及 び (1)に よ り 提 供 を 受 け た 広 報 資 料 等 をとりまとめて、必要な広報を行う。 アイ 広報の優先順位 災 害 広 報 は 、 発 災 後 の 時 間 経 過 、 被 害 の 拡 大 の 状 況 等 を 考 慮 し な が ら 、次 の事項について、優先的に広報活動を行う。 ① 災害の発生状況 ⑦ 毛布等の生活関連物資の配給 ② 災害発生時の注意事項 ⑧ 安否情報 ③ 避難勧告、指示 ⑨ ライフラインの応急復旧の見通し ④ 道路及び交通情報 ⑩ 生活相談の受付 ⑤ 医療機関の被災情報及び活動情報 ⑪ 各災害応急対策の実施状況 ⑥ 給食、給水の実施 ⑫ その他の生活関連情報 イウ 広報の方法 災 害 広 報 の 実 施 者 は 、各 種 の 広 報 手 段 を 駆 使 し て 行 う も の と し 、お お む ね、 次の方法により実施する。 有 線 放 送 、C A T V 、広 報 車 、ヘ リ コ プ タ ー 等 の 航 空 機 、イ ン タ ー ネ ッ ト (携 帯 端 末 へ 配 信 で き る サ ー ビ ス を 含 む 。 )、 ホ ー ム ペ ー ジ 、 登 録 制 メ ー ル 、 フ ェ イ ス ブ ッ ク 、 広報誌、消防車、テレビ、ラジオ、新聞等 (3) 報道機関への発表 ア 災 害 情 報 の 報 道 機 関 へ の 発 表 は 、 災 害 状 況 及 び 災 害 応 急 活 動 の 実 施 状 況等 報 告 に よ り 収 集 さ れ た も の の う ち 、 市 本 部 長 が 必 要 と 認 め る 情 報 に つ い て行 う。 イ 発表は、原則として、市本部企画部長が記者クラブに対して行う。 ウ 市 本 部 企 画 部 長 は 、 報 道 機 関 に 発 表 し た 情 報 に つ い て 、 必 要 と 認 め る 市本 部各班に送付するとともに、必要に応じて防災関係機関に提供する。 エ 防 災 関 係 機 関 が 災 害 に 関 す る 情 報 を 報 道 機 関 に 発 表 す る 場 合 に は 、 原 則と して、市本部企画部長と協議のうえ行う。 た だ し 、 緊 急 を 要 す る 場 合 に は 、 発 表 後 速 や か に 、 そ の 内 容 を 市 本 部 企画 部長に報告する。 (4) 関係省庁等に対する周知 ア 関 係 省 庁 等 に 対 す る 周 知 は 、 災 害 態 様 、 応 急 対 策 の 実 施 方 針 及 び 実 施 状況 を内容とし、被害の実態に対する認識及び理解を深めることを主体とする。 384 イ 周 知 に お い て は 、 写 真 、 ビ デ オ 等 を 活 用 す る ほ か 、 市 本 部 職 員 を 派 遣 して その実情を説笑みする等徹底を図る。 (5) 災害広報実施系統 災害広報の実施系統は、次の通りとする。 自衛隊 NHK、IBC、TVI、MIT、IAT、FMI、岩 手 日 報 社 、朝 日 新 聞 社 盛 岡 支 局 、毎 日 新 聞 社 盛 岡 支 局 、読 売 新 聞 社 盛 岡 支 局 、 河北新聞社盛岡支社、産業経済新聞 社盛岡支局、日本経済新聞社盛岡支 局 、岩 手 日 日 新 聞 社 、デ ー リ ー 東 北 新 聞社盛岡支局、全国新聞情報農業協 同組合連合会東北支所、日刊工業新 聞 社 盛 岡 総 局 、共 同 通 信 社 盛 岡 支 局 、 県本部 周知 関係省庁 写真、ビデオ 時事通信社盛岡支局 (総合防災室) (広聴広報課) 伝達 伝達 伝達 市本部 関係各部 地方支部 警察署 市本部 (企画部 報道班) 伝達 発 報道機関 表 有線放送、CATV、広報車、 消防車、回覧板、掲示板、広報誌 ヘリコプター、車両による広報、 回覧板、掲示板、広報誌 市 防災関係機関 広報車、インターネット、 及び 被 ラジオ、テレビ、新聞等 民 災 掲示板、広報誌 災害時における放送要請に関する 者 協定に基づくラジオ、テレビ放送 航空機、車両等による広報 385 2 (1) 広聴活動 市 本 部 長 は 、 被 災 者 の 精 神 的 不 安 を 解 消 す る た め 、 被 災 者 の 相 談 、 要 望 、苦 情等を広く聴取し、その早期解決に努める。 (2) 市 本 部 長 は 、庁 舎 内 に 相 談 窓 口 を 、避 難 所 に 臨 時 相 談 所 を 設 置 す る と と も に、 巡回による移動相談を実施する。 (3) 県 本 部 長 は 、 市 本 部 長 が 行 う 広 聴 活 動 を 支 援 す る と と も に 、 県 本 部 総 務 生活 課 及 び 地 方 支 部 総 務 班 に 相 談 窓 口 を 設 置 し 、 被 災 者 の 相 談 、 要 望 、 苦 情 等 を聴 取し関係課及び班と連絡しながら、早期解決に努める。 3 企画部消防班の広報広聴活動 消防班長は、被災地における人心安定等の観点から、次の広報活動を行う。 (1) 災害状況 (2) 地域の安全確保に関する情報 (3) 行方不明者、避難者等の所在確認に関する情報 (4) 災害警戒活動等の実施状況 (5) 二次災害の予防に関する情報 (6) その他広報が必要と認められる情報 386 第6節 第1 1 交通確保・輸送計画 基本方針 災 害 発 生 時 に お い て 、 各 道 路 管 理 者 及 び 関 係 機 関 は 相 互 に 協 力 し て 、 適 切 な交 通規制及び円滑な応急復旧作業を行い、交通の確保を図る。 2 市本部長は、災害応急活動を迅速かつ効果的に実施するため、あらかじめ、緊 急 輸 送 道 路 を 指 定 し 、防 災 性 の 向 上 に 努 め る と と も に 、災 害 が 発 生 し た 場 合 に は、 災害対策本部内の道路応急復旧のための専門班を設置し、優先的に交通の確保を 図る。 3 市及びその他の防災関係機関は、災害応急対策の実施に係る要因及び物資等を 迅速に輸送するため、あらかじめ、その保有する車両等の動員計画を定めるとと もに、運送関係事業者等の保有する車両等を調達し、緊急輸送体制を確保する。 4 第2 緊 急 輸 送 の 実 施 に 当 た っ て は 、 陸 上 輸 送 、 及 び 航 空 輸 送 の 有 機 的 な 連 携 を 図 る。 実 施 機 関 (責 任 者 ) 実施機関 市本部長 担当業務 1 市管理道路に係る交通規制、災害対策基本法に基づく車 両の移動等及び応急復旧 県本部長 2 災害応急対策の実施に係る要員及び物資の緊 急輸送 1 県内の道路に係る交通規制 2 県管理道路に係る応急復旧 3 災害応急対策の実施に係る要因及び物資の緊急輸送 北上郵便局 東北地方整備局(岩手河川 災害救助用物資を内容とする小包郵便物の料金免除 1 国道事務所) 所管する一般国道に係る通行規制、災害対策基本法に基 づく車両の移動等及び応急復旧 2 災害対策基本法に基づく県又は市長に対する区間指定の 指示 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 東日本高速道路㈱東北支社 1 災害派遣要請に基づく緊急輸送 2 災害派遣活動の実施に係る交通規制 所管する高速自動車道に係る交通規制、災害対策基本法に 北上管理事務所 基づく車両の移動等及び災害復旧 (一社)岩手県建設業協会 災害時における道路啓開及び応急復旧 東日本旅客鉄道㈱ 鉄道車両による緊急輸送 盛岡支社北上駅 (公 社 )岩 手 県 ト ラ ッ ク 協 会 トラック、バス等の車両による緊急輸送 387 北上支部 日本通運㈱北上支店 ヤマト運輸㈱岩手主管支店 岩手県交通㈱北上営業所 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 消防防災部 財務部 財政班 担当業務 1 車両の配置及び借用に関すること 2 燃料の確保に専念すること 3 運送事業者に対する陸上輸送の要請 4 営業用トラックによる陸上輸送の要請 5 緊急通行車両確認証明書等の交付 1 自衛隊の災害派遣に関すること 2 運送事業者に対する航空輸送の要請 3 他の都道府県に対する車両、ヘリコプター等の提供及び あっせんの要請 保健福祉部 救助班 ボランティア等に関すること 建設部 土木対策班 市管理道路に係る交通規制及び応急復旧 各班 市道路管理に係る交通規制及び応急復旧 都市整備部 各部 第3 交通確保 1 情報連絡体制の確立 (1) 道 路 管 理 者 及 び 交 通 規 制 実 施 者 (以 下 、本 節 中「 道 路 管 理 者等 」と い う 。)は、 あらかじめ災害時における情報連絡系統を定める。 (2) 道 路 管 理 者 及 び 交 通 規 制 実 施 者 等 は 、交 通 混 雑 及 び 被 害 状 況 を 的 確 に 把 握 し、 相互に連絡をとるとともに、市本部長に報告するものとする。 2 防災拠点等の指定 市 本 部 長 は 、 災 害 応 急 対 策 を 迅 速 か つ 効 果 的 に 実 施 す る た め 、 交 通 の 確 保 の重 要 拠 点 と し て 、 災 害 応 急 活 動 の 中 核 と な る 防 災 拠 点 、 緊 急 物 資 等 の 輸 送 、 集 積等 の中核となる輸送拠点及び交通拠点を定める。 (1) 防災拠点 市庁舎、江釣子庁舎、和賀庁舎、消防本部 (2) 輸送拠点 陸上輸送拠点 JR北上、北上流通基地、北上工業団地、北上南部工業団地 (3) 交通拠点 388 ア 東北自動車道 北上江釣子IC イ 北上西IC 北上金ケ崎IC 秋田自動車道 北上西IC ウ 国道 4号線、107号線 エ 主要県道 盛 岡 和 賀 線 、花 巻 和 賀線 、後 藤 野 野 中 線 、花巻 衣 川 線 、夏 油 温 泉 江釣 子 線 、 岩崎藤根線、北上和賀線、清水野村崎野線 3 緊急輸送道路の指定 (1) 市 本 部 長 は 、 緊 急 輸 送 道 路 を 指 定 し 、 防 災 性 の 向 上 に 努 め る と と も に 、 災害 が発生した場合には、優先的に交通の確保を図る。 (2) (3) 緊急輸送道路は、次に該当する道路の中から指定する ア 他県と県内の都市を結ぶ高速道路及び一般国道を中心とする幹線道路 イ 防災拠点、輸送拠点及び交通拠点等へのアクセス道路 ウ 上記以外の代替道路 市 本 部 長 が 指 定 す る 緊 急 輸 送 道 路 は 、 次 の 通 り と す る 。 [資 料 編 3-6-1] 路線名 東北自動車道 指定区間 上り線北上江釣子IC~水沢IC 併用区間 全線 下り線北上江釣子IC~花巻南IC 〃 上り線北上西IC~北上JCT 〃 下り線北上西IC~湯田IC 〃 国道4号線 金ケ崎町境~花巻市境 〃 国道107号線 湯田町境~江刺市境 〃 秋田自動車道 西和賀長境~奥州市境 盛岡和賀線 後藤簡易郵便局~藤根十文字 〃 花巻和賀線 後藤笹長根~立川目簡易郵便局 〃 後藤野野中線 後藤野~藤根十文字 〃 花巻衣川線 大槻~萱刈場 〃 夏油温泉江釣子線 夏油温泉~江釣子十文字 〃 岩崎藤根線 梅の木~藤根十文字 〃 北上和賀線 古川~里小屋 〃 清水野村崎野線 国道4号線交差点~大田 〃 花巻平泉線 389 備考 4 応急復旧道路啓開等 (1) 復旧順位 道 路 管 理 者 は 、 災 害 の 態 様 と 緊 急 度 に お い て 、 相 互 に 連 携 を 図 り な が ら 道路 啓開及び復旧作業を行う。 (2) 復旧資材等の確保 道 路 管 理 者 は 、 あ ら か じ め 、 県 内 各 地 域 に お け る 復 旧 資 材 、 機 械 等 の 状 況を 把 握 し 、 建 設 業 等 と 応 援 協 定 を 締 結 す る な ど 、 災 害 時 に お け る 道 路 啓 開 及 び応 急復旧に対処する供給体制を整備する。 (3) 復旧方法道路啓開等の方法 ア 道路上の瓦礫等の障害物を除去する。の除去による道路啓開を行う。 イ 段差、亀裂、陥没等を応急復旧する。 ウ 落 橋 し た 場 合 に は 、 被 災 状 況 に 応 じ て 、 組 立 式 の 仮 橋 あ る い は H 形 鋼 、覆 工板等により応急復旧する。 5 交通規制 (1) 実施区分 交 通 規 制 の 実 施 者 は 、 一 般 交 通 の 安 全 と 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 緊 急 輸 送 等を 確 保 す る た め 、相 互 に 連 絡 を 取 り な が ら 、次 の 区 分 に よ り 交 通 規 制 を 実 施 す る。 ア 第1次交通規制 災 害 が 発 生 し た 直 後 に お け る 緊 急 の 措 置 と し て 、 被 災 地 を 結 ぶ 緊 急 輸 送道 路 に お い て 、 緊 急 自 動 車 及 び 、 緊 急 通 行 車 両 及 び 規 制 除 外 車 両 で あ る と の確 認 を 受 け た 車 両 (以 下 、 本 節 中 「 緊 急 通 行 車 両 」 と い う )以 外 の 車 両 の 全 方向 への通行を禁止する。 イ 第2次交通規制 道 路 状 況 に 応 じ て 、 第 一 次 交 通 規 制 を 解 除 縮 小 し 、 路 線 別 、 車 種 、用 途 別 及 び 時 間 別 に 車 両 (緊 急 通 行 車 両 等 を 除 く )の 通 行 を 禁 止 し 、 又 は 制 限 す る 。 ウ 第3次交通規制 道路状況に応じて、車両の通行を禁止し、又は制限する。 (2) 規制の内容 ア 交 通 規 制 を 行 っ た 区 域 、 区 間 の 路 線 上 の 車 両 に つ い て は 、 直 ち に 同 路 線以 外の道路へ誘導退去されるとともに、その通行を抑止する。 イ 交 通 規 制 を 行 っ た 区 域 、 区 間 に 入 ろ う と す る 車 両 に つ い て は そ の 流 入 を阻 止する。 ウ 交 通 規 制 を 行 っ た 区 域 、 区 間 の 路 線 上 に 駐 車 し て い る 車 両 そ の 他 の 物 件に つ い て 災 害 応 急 対 策 に 著 し い 支 障 が あ る と 認 め る 場 合 に お い て は 、 当 該 車両 そ の 他 の 物 件 の 所 有 者 等 に 対 し て 移 動 等 の 措 置 を 命 ず る 。 な お 、 措 置 を 命じ られた者が当該措置をとらないとき又は命令の相手方が現場にいないとき 390 は 、警 察 官 、自 衛 官 又は 消 防 吏 員 が 自 ら そ の 措 置 を 行 う (自 衛 官 又 は 消 防 吏員 に あ っ て は 警 察 官 が そ の 場 に い な い 場 合 に 限 る )。 エ 交 通 規 制 の 実 施 に よ り 、 車 両 が 滞 留 し 、 そ の 場 で 長 時 間 停 止 す る こ と とな った場合においては、関係機関と連携を図り、必要な措置を講ずる。 (3) 交通規制の通知 ア 交 通 規 制 の 実 施 者 は 、 交 通 規 制 を 実 施 し た 場 合 は 、 原 則 と し て 、 規 制 標識 を設置する。 イ 標 識 を 設 置 す る こ と が 困 難 、又 は 不 可 能 な 場 合 に お い て は 、通 行 を 禁 止 し、 又 は 制 限 し た こ と を 明 示 す る と と も に 、 必 要 に 応 じ て 遮 断 等 の 措 置 を 講 ず る。 また、警察官等が現地において指導に当たる。 ウ ① 規制標識には、次の事項を表示する。 禁止又は制限の対象 エ ② 規制する区域、区間 ③ 規制する機関 交 通 規 制 の 実 施 者 は 、 一 般 交 通 に 支 障 が 生 じ な い よ う 、 災 害 の 態 様 及 び道 路 の 状 況 に 応 じ て 、適当 な 迂 回 路 を 選 定 し 、必 要 な 地 点 に 案 内 板 を 設 置 す る 。 オ 交 通 規 制 の 実 施 者 は 、 規 制 値 周 辺 に お い て 、 車 両 広 報 に よ り 、 規 制 状 況や 迂 回 路 等 の 周 知 徹 底 を 図 る と と も に 、 報 道 機 関 に 連 絡 を 取 り 、 交 通 規 制 に係 る放送を依頼する。 (4) 報告の系統 交 通 規 制 の 実 施 者 は 、 規 制 を 行 っ た 場 合 、 次 の 系 統 に よ り 防 災 関 係 機 関 に速 やかに連絡を行う。 ア 市 道 路 管 理 者 は 、 管 理 道 路 の 交 通 規 制 を 行 っ た 場 合 は 、 他 の 機 関 の 道 路管 理者、地方支部警察署班に連絡するとともに、住民への周知に努める。 イ 交 通 規 制 が 複 数 の 市 町 村 に 及 ぶ こ と が 予 想 さ れ る 大 規 模 災 害 時 に は 、 交通 規 制 の 実 施 者 が 隣 接 す る 地 域 等 の 道 路 管 理 者 、 警 察 関 係 機 関 へ 情 報 提 供 を行 い、連携を図る。 ウ 6 (1) 災害時等における規制の種別及び根拠は、おおむね次による。 ① 災 害 対 策 基 本 法 に 基 づ く 規 制 ( 同 法 第 76条 ) ② 道 路 法 に 基 づ く 規 制 ( 同 法 第 46条 ) ③ 道路交通法に基づく規制(同法第4条-第6条) 災害時における車両の移動 道 路 管 理 者 は 、 放 置 車 両 等 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 緊 急 通 行 車 両 の 通 行を 確 保 す る た め 必 要 が あ る と 認 め る と き は 、 そ の 管 理 す る 道 路 に つ い て 区 間 を指 定 し 、 当 該 放 置 車 両 等 の 運 転 手 等 に 対 し 車 両 の 移 動 等 の 命 令 を 行 う 。 こ の 場合 に お い て 、 運 転 手 等 が い な い 場 合 等 に は 、 道 路 管 理 者 は 、 自 ら 車 両 等 の 移 動等 を行う。 (2) 道 路 管 理 者 は 、 自 ら 車 両 等 の 移 動 等 を 行 う 場 合 に は 、 や む を 得 な い 限 度 で当 391 該車両等を破損することができる。 (3) 道 路 管 理 者 は 、 車 両 等 の 破 損 に よ っ て 生 じ た 損 失 に つ い て 、 当 該 車 両 等 の所 有者等と協議の上、補償する。 (4) 県 公 安 委 員 会 は 、 緊 急 通 行 車 両 以 外 の 車 両 の 通 行 禁 止 等 を 行 う た め 必 要 があ る と 認 め る と き は 、 道 路 管 理 者 に 対 し 、 緊 急 通 行 車 両 の 通 行 を 確 保 す る た めの 区間の指定、放置車両等の移動等について要請する。 (5) 県 は 、 市 道 を 活 用 し 、 緊 急 通 行 車 両 の 通 行 ル ー ト を 確 保 す る 必 要 が あ る と認 めるときは、市に対し必要な指示を行う。 (6) 県 は 、緊 急 通 行 車 両 の 通 行 ル ー ト を 確 保 す る た め 必 要 が あ る と 認 め る と き は、 国道路管理者又は高速自動車道路管理者に対し必要な要請を行う。 「交通規制連絡系統図」 交通規制連絡系統図 東日本高速道路(株) 東北支社 国土交通省 岩手河川国道事務所 県本部 地 方 支 部 住 民 市本部 建設部 土木班 土 木 班 道路環境課 警 察 署 班 総 合 防 災 室 交通規制課 報 道 機 関 392 交通規制連絡系統図 (県災害対策本部) 報道機関 総合防災室 住民 道路環境課 交通規制課 広報車・無線等 道路表示板等 現場での規制等 交通規制実施者 道路管理者 (地方支部) 市町村管理道路 県管理道路 国管理道路 土木班 岩手河川国 道 事務所 市本部都市整備部 土木対策班 高速自動車道路 東日本高速 道路(株) 東北支社 警察署班 公安委員会・警察官等 ※ こ の 図 で は 、 災 害 対 策 基 本 法 に よ る 交 通 規 制 実 施 者 の ほ か 、 他 法 令 に よ り 交 通規 制 を 行 う 権 限 を 有 す る 道 路 管 理 者 に つ い て も 、 広 義 の 交 通 規 制 実 施 者 と し て 扱 って いる。 (5) 緊急通行車両確認証明書の交付 ア 県 公 安 委 員 会 は 、 緊 急 通 行 車 両 又 は 規 制 除 外 車 両 の 確 認 を 迅 速 か つ 円 滑に 行 う た め 、 県 、 市 町 村 等 と の 協 定 等 に よ り 緊 急 輸 送 を 行 う 民 間 事 業 者 等 に対 し 、 緊 急 通 行 車 両 標 章 又 は 規 制 除 外 車 両 標 章 交 付 の た め の 事 前 届 出 制 度 の周 知を行う。 アイ 県 公 安 委 員 会 は 、 緊 急 通 行 車 両 の 確 認 を 迅 速 か つ 円 滑 に 行 う た め に 、 あら かじめ、緊急通行に係る業務の実施について責任を有する者から、緊急通行 車両の事前届出書又は規制除外車両の事前届出書を提出させ、審査の上、届 出済証を交付する。 また、届出済証を交付した車両については、緊急通行車両事前届出受理簿又 393 は規制除外車両事前届出受付簿に登載しておく。 イウ 緊 急 輸 送 の た め 車 両 を 使 用 す る も の は 、 県 本 部 長 (総 合 防 災 室 )又 は 県 公安 委 員 会 (交 通 規 制 課 又 は 警 察 署 )に 次 の 事 項 を 明 ら か に し て 、 緊 急 通 行 車 両 の 確認の申し出をする。 ① 番号標に標示されている番号 ④ 輸送通行日時 ② 輸送人員又は品名 ⑤ 輸 送 通 行 経 路 (出 発 地 、経 由 地 、目 的 地 ) ③ 使用者の住所及び氏名 ウエ 届 出 済 証 の 交 付 を 受 け て い る 車 両 に つ い て は 、優 先 的 に 確 認 す る と と も に、 次の事項を明らかにすることにより、確認のための審査を省略する。 ① 当該車両を使用して行う業務を疎明する書類 ② 届出済証 エオ 県 本 部 長 及 び 県 公 安 委 員 会 は 、 緊 急 通 行 車 両 で あ る 旨 を 確 認 し た と き は、 災 害 対 策 基 本 法 施 行 規 制 別 紙 記 様 式 第 2 及 び 第 3 に 定 め る 標 章 及 び 証 明 書 を交 付する。 カ 県 公 安 委 員 会 は 、 規 制 除 外 車 両 で あ る 旨 を 確 認 し た と き は 、 災 害 対 策 基本 法 施 行 規 則 別 記 様 式 3に 定 め る 標 章 及 び 規 制 除 外 車 両 確 認 証 明 書 を 交 付 す る 。 第4 緊急輸送 1 緊急輸送の対象 市 及 び 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 応 急 対 策 を 実 施 す る た め に 必 要 な 要 員 、 物 資 等を 輸 送 す る た め 、 各 々 が 保 有 す る 車 両 ・ 船 舶 等 を 動 員 す る と と も に 、 運 送 事 業 者等 が保有する車両・船舶等を調達して、緊急輸送体制を確保する。 災 害 時 に お け る 緊 急 輸 送 の 対 象 と な る 要 因 、物 資 等 の 範 囲 は 、次 の 通 り で あ る。 (1) 応急復旧対策に従事する者 (2) 医療、通信、調達等で応急復旧対策に必要とされる者 (3) 食料、飲料水その他生活必需品 (4) 衣料品、衛星資材 (5) 応急復旧対策用資機材 (6) その他必要な要員、物資及び機材 2 陸上輸送 (1) 車両の確保 ア 市 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 あ ら か じ め 、 災 害 時 に お け る 輸 送 車 両の 運用及び調達方法を定める。 イ 市 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 そ の 保 有 し 、 又 は 調 達 す る 輸 送 車 両 で不 足を生じる場合は、他の機関に調達又はあっせんを要求する。 (2) 燃料の確保 394 ア 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 あ ら か じ め 、 災 害 時 に お け る 輸 送 に 要 す る燃 料の調達方法を定める。 イ 県 は 、 緊 急 通 行 車 両 の 運 行 の 確 保 の た め 、 岩 手 県 石 油 商 業 協 同 組 合 そ の他 の 業 界 団 体 等 に 対 し 、 燃 料 の 供 給 を 要 請 し 、 必 要 に 応 じ て 、 東 北 経 済 産 業局 長に燃料の確保を要請する。 (2)(3) 市本部による自動車による輸送 ア 公用車の集中管理 ① 1 号 非 常 配 備 体 制 後 は 、 原 則 と し て 、 財 務 部 財 政 班 に お い て 、 公 用 車を 集中管理する。 ② 市 本 部 各 班 は 、 1 号 非 常 配 備 体 制 後 、 直 ち に 、 財 務 部 財 政 班 に 車 両 等の 管 理 の 移 管 及 び 運 転 者 の 配 置 換 を 行 う 。 た だ し 、 市 本 部 各 班 は 、 所掌 応 急 対 策 業 務 の 遂 行 上 欠 く こ と の で き な い と 認 め ら れ る 車 両 等 に つ い て は 、移 管しないことができる。 ③ 各 部 各 班 長 は 、公用 車 を 使 用 す る 場 合 は 、財 務 部 財 務 班 班 長 に申 し 込 む 。 なお、貨物輸送を行う場合は、次の事項を明示して、申し込む。 ・輸送貨物の所在地 ・輸送日時 ・輸送貨物の内容、数量 ・荷送人 ・輸送先 ・荷受人 イ ・その他参考事項 運送事業者の保有する自動車の調達 財 務 部 長 は 、 運 送 事 業者 が 保 有 す る 自 動 車 に よ る 輸 送 が 必 要 と 認 め ら れ る 場合は、財務班長に連絡し、その確保を図る。 た だ し 、必 要 数 が 確 保 で き な い 場 合 は 、地 方 支 部 長 及 び 県 本 部 長 に 要 請 し 、 その確保を図る。 [資 料 編 3-6-2 運 送 業 者 一 覧 ] [資料編3-6-1 災 害 時 に お け る 物 資 の 緊 急 輸 送 及 び 物 資 拠 点 の 運 営等 に関する協定書] ウ 事前準備 財 務 部 財 政 班 長 は 、 公用 車 の 集 中 管 理 又 は 民 間 等 の 自 動 車 の 調 達 等 に つ い て 、 こ の 計 画 に 定 め る も の の 他 、 必 要 な 事 項 に つ い て あ ら か じ め 調 査 し 、そ の実施体制の整備を図る。 (3)(4) 市本部の鉄道輸送等 ア 市本部において、鉄道輸送を行う場合は、財務部財政班を通して行う。 イ 各 班 長 は 、 鉄 道 輸 送 を 行 う 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し て 、 財 務 部 財 政 班長 に申し込む。 ① 輸送貨物の所在地 ④ 輸送日時 395 ⑦ その他参考事項 ② 輸送貨物の内容、数量 ⑤ 荷送人 ③ 輸送先 ⑥ 荷受人 3 航空輸送 (1) 航空輸送の実施 市 本 部 長 及 び 防 災 関 係 の 長 は 、 航 空 機 に よ る 緊 急 輸 送 が 必 要 と 求 め ら れ た 場合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し て 、 県 本 部 長 に 対 し 、 航 空 機 の あ っ せ ん を 要請 す る 。 ア 要請理由 エ輸送先 キ 荷受人 イ 輸送貨物の所在地 オ輸送日時 ク 着陸希望場所及びその状況 ウ 輸送貨物の内容、数量 カ ケ その他参考事項 荷送人 県 本 部 に お け る 航 空 機 の あ っ せ ん 事 務は 、 総 務 部 総 合 防 災 室 が 担 当 す る 。 自 衛 隊 機 を 希 望 す る 場 合 の 手 続 き は 、 第 10節 「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」 に定 めるところによる。 (3) ヘリポートの設置基準 ヘ リ ポ ー ト の 設 置 基 準 は 、 資 料 編 [3-6-3]の 通 り で あ る 。 (4) ヘリポートの現況 市 内 に お け る ヘ リ ポ ー ト の 現 況 は 、 資 料 編 [3-6-4]の 通 り で あ る 。 4 (1) 輸送関係従事命令 従事命令 市 本 部 長 は 、 緊 急 輸 送 の 実 施 に 当 た り 、 契 約 等 に よ る 一 般 の 方 法 で 緊 急 輸送 の 確 保 が で き な い 場 合 は 、 災 害 対 策 基 本 法 第 6 5 条 第 1 項 の 規 定 の 定 め る とこ ろにより、従事命令を執行してその確保を図るものとする。 (2) 従事命令の手続き 従 事 命 令 の 手 続 き は 、 第 2 2 節 「 応 急 対 策 要 因 確 保 計 画 」 に 定 め る 要 領 によ り実施する。 5 整備すべき書類 ・ 輸 送 記 録 簿 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 様 式 編 ( 救 助 様 式 16) に よ る ・輸送費関係支払証拠書類 396 第7節 第1 消防活動計画 基本方針 1 大 規 模 災 害 発 生 時 に お い て は 、 消 防 機 関 は 、 防 災 関 係 機 関 と 連 携 を 図 り 、 火災 防御活動等を行う。 2 市 は 、 同 時 多 発 火 災 に よ る 被 害 を 軽 減 す る た め に 、 あ ら か じ め 、 大 規 模 火 災防 御計画を定める。 3 市 は 、 消 防 部 隊 の 応 援 要 請 を 行 う 必 要 が 生 じ た 場 合 に お い て は 、 「 消 防 相 互応 援 に 関 す る 協 定 」 及 び 「 岩 手 県 消 防 広 域 応 援 基 本 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り消 防相互応援を行う。 4 本 計 画 に 定 め の な い 事 項 に つ い て は 、 消 防 組 織 法 に 基 づ く 「 消 防 計 画 」 に 定め るところによるものとする。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担当業務 市本部長 1 消 火 、救 助 そ の 他 災 害 の 発 生 を 防 御 し 、又 は 、災 害 の 拡 大 を 防止するために必要な応急措置の実施 2 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 消防機関 県本部長 警戒区域の設定及び当該区域への立入りの制限等 災害派遣要請に基づく消防活動の支援 1 市本部長の命令又は要請による消防応急活動等の実施 2 消防警戒区域等の設定及び当該区域への立入りの制限等 1 消防広域応援にかかる連絡、調整 2 消火薬剤及び消防資機材の調達及びあっせん 3 大規模火災に係る消防庁長官に対する緊急消防援助隊の派 遣等の要請 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 消防防災部 担当業務 消防班 消防応急活動の実施及び消防警戒区域の設定と立ち入り の制限等消防活動の指導、連絡、調整 第3 1 実施要領 市本部長の措置 (1) 市 本 部 長 は 、 同 時 多 発 火 災 に よ る 被 害 を 軽 減 す る た め に 、 次 に よ り 、 大 規模 火災防御計画を定める。 ア 重要対象物の指定 火 災 が 同 時 多 発 し た 場 合 は 、 優 先 的 に 防 御 す る 施 設 と し て 、 避 難 所 、 医 療施 397 設 、 防 災 拠 点 施 設 、 救 援 物 資 の 輸 送 拠 点 施 設 、 市 民 生 活 に 直 接 影 響 を 及 ぼ す公 共施設及び報道機関等の施設を重要対象物として指定する。 イ 延焼防止線の設定 火 災 発 生 地 域 の 延 焼 及 び 消 火 不 能 地 域 か ら 延 焼 拡 大 し た 火 災 を 阻 止 す るた め あ ら か じ め 、そ の 地 形 建 物 、空 地 、水 利 の 状 況 及 び 動 員 部 隊 を 考 慮 の う え、 延焼防止線を設定する。 ウ 消防活動計画図の作成 消 防 部 隊 の 効 率 的 、効 果 的 運 用 を 確 保 す る た め 、危 険 区 域 、通 行 可 能 道 路、 使 用 可 能 水 利 、 延 焼 防 止 線 、 避 難 場 所 、 避 難 経 路 を 調 査 し 、 防 災 関 係 機 関と 調整の上、消防活動計画図を作成する。 (2) 市 本 部 長 は 、 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 の 恐 れ が あ る 場 合 に お い て 、 必 要 と認 め る と き は 、 消 防 機 関 の 長 に 対 し 、 消 防 職 員 ・ 団 員 の 出 勤 準 備 も し く は 出 勤を 命じ、又は要請する。 (3) 市 本 部 長 は 、 災 害 に よ り 情 報 孤 立 地 域 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、 被 災 現地 消防団との情報連絡体制を確保する。 (4) 市 本 部 長 は 、 消 防 機 関 が 行 う 消 防 応 急 活 動 等 を 支 援 す る 。 ま た 、 災 害 が 拡大 し 、 必 要 が あ る と 認 め ら れ る 場 合 に お い て は 、 警 戒 区 域 を 設 定 し 、 応 急 活 動の 従 事 者 以 外 の 当 該 区 域 へ の 立 ち 入 り を 制 限 し 、 若 し く は 禁 止 し 、 又 は 当 該 区域 からの退去を命ずる。 (5) 市 本 部 長 は 、 市 の 消 防 力 の み に よ る 消 防 応 急 活 動 等 に よ っ て 対 応 で き な いと 判 断 し た 場 合 に お い て は 、あ ら か じ め 、相 互応 援 協 定 [資 料 編 3-7-1]を 締 結 して い る 自 治 体 に 対 し て 応 援 要 請 を 行 う と と も に 、 県 本 部 長 に 対 し て 、 消 防 部 隊の 応 援 要 請 を 行 う ほ か 、 第 10節 「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」 に 定 め る 手 続 き によ り、自衛隊の災害派遣要請を行う。 (6) 市 本 部 長 は 、 こ れ ら の 要 請 を 行 っ た 場 合 に お い て は 、 そ の 受 け 入 れ 体 制 の整 備 を 図 る 。 特 に 、 広 域 航 空 消 防 応 援 又 は 自 衛 隊 に よ る ヘ リ コ プ タ ー の 派 遣 を要 請した場合においては、ヘリポート及び補給基地を確保する。 2 消防機関の長の措置 (1) 応急活動体制の確立 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 あ ら か じ め 、 非 常 参 集 、 部 隊 編 成 、 資 機 材 の 確 保 、 調達 体制、有線電話途絶時における通信運用等を定める。 イ 消 防 機 関 の 長 は 、 市 本 部 長 か ら 出 動 準 備 命 令 を 受 け た と き は 、 次 の 措 置を とる。 ① 消防職員・団員に対する出動準備命令 ② 出動準備命令時に、必要と認めた場合における待機命令 ③ 出 動 準 備 終 了 後 に お け る 市 本 部 長 へ の 報 告 ( 消 防 職 員 ・ 団 員 の 数 、 待機 398 状況、部隊編成状況、装備状況等) ウ 消 防 職 員 ・ 団 員 は 、 出 動 準 備 命 令 又 は 出 動 命 令 を 受 け た と き は 、 直 ち に命 令 事 項 に 従 っ て 行 動 し 、 指 揮 系 統 を 通 じ て 、 準 備 又 は 出 動 の 状 況 を 消 防 機関 の長に報告する。 エ 消 防 機 関 の 長 及 び 消 防 職 員 は ・ 団 員 は 、 地 域 内 に 大 規 模 な 災 害 が 発 生 した 場 所 を 知 り 、 消 防 部 隊 の 活 動 を 必 要 と 認 め た と き は 、 出 動 命 令 を 待 つ こ とな く 所 属 の 署 所 に 非 常 参 集 の 上 、 参 集 し た こ と を 所 属 長 に 報 告 し 、 そ の 指 揮を 受ける。 (2) 火災防御活動 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 住 民 及 び 自 主 防 災 組 織 に 対 し て 、 出 火 防 止 と 初 期 消 火の 徹 底 を 指 導 す る と と も に 、 消 防 職 員 ・ 団 員 及 び 消 防 資 機 材 の 効 率 的 運 用 を図 り、延焼の拡大を迅速且つ的確に防止する。 イ 火災防御活動に当たっては、次の点に留意する。 ① 火 災 が 比 較 的 少 な い と 判 断 し た 場 合 は 、 積 極 的 な 防 御 を 行 い 、 一 挙 鎮滅 を図る。 ② 火 災 件 数 が 消 防 力 を 上 回 る 場 合 は 、 重 要 か つ 消 防 効 果 の 大 き い 火 災 に対 して優先的に防御を行う。 ③ 火 災 が 随 所 に 発 生 し 、 消 防 隊 個 々 に よ る 防 御 で は 効 果 を 期 待 で き な い場 合は、部隊を集中して、人命の確保と最重要地域の防御にあたる。 ④ 火 災 が 著 し く 多 発 し 、 住 民 の 生 命 に 危 険 を 及 ぼ す こ と が 予 想 さ れ る 場合 は、全力を尽くして、避難者の安全確保に当たる。 ⑤ 大量の人命救助を要する場合は、火災状況に応じ、これを優先する。 ⑥ 火 災 等 の ほ か の 災 害 が 同 時 に 発 生 し た 場 合 は 、 原 則 と し て 、 火 災 防 御を 優先する。 (3) 救急・救助活動 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 あ ら か じ め 、 医 療 機 関 、 医 師 会 、 日 本 赤 十 字 社 、 警 察等 の 関 係 機 関 と 、救 助 隊 の 派 遣 、救 護 所 の 設 置 、医 療 機 関 へ の 搬 送 等 に つ い て、 協議を行い、このための活動計画を定める。 イ 消 防 機 関 の 長 は 、 大 規 模 災 害 時 に お け る 家 屋 の 倒 壊 、 障 害 物 の 落 下 、 崖崩 れ 、 自 動 車 等 車 両 の 衝 突 等 の 発 生 に 対 処 す る た め 、 必 要 に 応 じ て 、 人 員 、資 機材を活用し、救急・救助活動を行い、人命の安全確保に努める。 ウ 救急・救助活動にあたっては、次の点に留意する。 ① 負 傷 者 に 対 し て は 、 可 能 な 限 り 、 止 血 そ の 他 の 応 急 措 置 を 行 っ た 上 、安 全な場所に搬送を行う。 ② 負傷者が多数発生した場合は、重傷者、子供、老人、病人及び障がい者 を優先する。 399 ③ 大 規 模 災 害 に よ り 、 救 助 ・ 救 急 能 力 を 上 回 る 場 合 は 、 そ の 効 果 を 重 視す るとともに、多くの人命の危険のある対象物を優先する。 (4) 避難対策活動 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 あ ら か じ め 、 避 難 準 備 情 報 、 避 難 勧 告 、 指 示 の 伝 達 、避 難誘導、避難場所・避難路の防御等にかかる活動計画を定める。 イ 避 難 準 備 情 報 、 避 難 勧 告 ・ 指 示 の 伝 達 、 避 難 誘 導 に つ い て は 、 自 主 防 災組 織等との連携を図る。 ウ 避 難 準 備 情 報 の 発 令 、 避 難 勧 告 ・ 指 示 伝 達 が な さ れ た 場 合 に お い て は 、こ れ を 住 民 に 伝 達 す る と と も に 、 火 勢 の 状 況 等 正 し い 情 報 等 に 基 づ き 、 住 民を 安全な方向に誘導する。 エ 住 民 の 安 全 避 難 を 確 保 す る た め 、 災 害 危 険 地 域 か ら の 避 難 を 完 了 す る まで の 間 、 火 災 の 鎮 圧 及 び 延 焼 拡 大 の 防 止 を 図 る 。 ま た 、 避 難 場 所 の 管 理 者 と連 携を図りながら避難誘導を行う。 オ 高 齢 者 、障 害 者 等 の 避 難 誘 導 に 当 た っ て は 、社 会 福 祉 施 設 、自 主 防 災 組 織 、 町内会等のコミュニティ組織等と連携を図り、高齢者等の居所の把握、連絡 体制の整備を図る。 (5) 情報収集・広報活動 消 防 機 関 の 長 は 、 災 害 情 報 の 収 集 ・ 伝 達 を 円 滑 に 処 理 で き る よ う 、 あ ら かじ め、その活動計画を定める。 (6) 消防警戒区域等の設定 ア 消 防 職 員 ・ 団 員 は 、 火 災 の 現 場 に お い て 、 消 防 警 戒 区 域 等 を 設 定 し 、 応急 活 動 の 従 事 者 以 外 の も の に 対 し て 、 そ の 区 域 か ら の 退 去 を 命 じ 、 又 は そ の区 域への出入りを禁止し、若しくは制限することができる。 イ 消 防 長 ・ 消 防 署 長 は 、 ガ ス 、 火 薬 又 は 危 険 物 の 漏 え い 、 飛 散 、 流 出 等 の事 故 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 当 該 事 故 に よ り 火 災 が 発 生 す る お そ れ が 著 しく 大 で あ り 、 か つ 、 火 災 が 発 生 し た な ら ば 人 命 又 は 財 産 に 著 し い 被 害 を 与 える お そ れ が あ る と 認 め ら れ る と き は 、 火 災 警 戒 区 域 を 設 定 し 、 そ の 区 域 内 にお け る 火 気 の 使 用 を 禁 止 し 、 又 は 応 急 活 動 の 従 事 者 以 外 の 者 に 対 し て 、 そ の区 域 か ら の 退 去 を 命 じ 、 若 し く は そ の 区 域 へ の 出 入 り を 禁 止 し 、 若 し く は 制限 することができる。 400 3 緊急消防援助隊 (1) 全 国 の 消 防 機 関 相 互 に よ る 迅 速 な 援 助 体 制 を 確 立 す る た め に 編 成 登 録 さ れた 「緊急消防援助隊岩手県隊」は、次のとおりである。 部隊名 構成消防本部名等 装備等 都道府県指揮隊 盛岡、一関(2 隊) 指揮車 消 盛 岡 (23) 、 花 巻 (13) 、 北 上 (12) 、 奥 州 金 ケ 崎 消防ポンプ自動車、 火 (13) 、 釜 石 大 槌 (1) 、 一 関 (3) 、 大 船 渡 (1) 、 水槽付消防ポンプ 部 陸 前 高 田 (1) 、 遠 野 (1)、 宮 古 (3) 、 久 慈 (12) 、 車 、化 学 消 防 ポ ン プ 隊 二 戸 (13)( 1826 隊 ) 車 花巻、北上、奥州金ケ崎、釜石大槌、久慈、二戸 化学消防ポンプ車 消火小隊 化学消火隊 (6 隊) 救助部小隊 盛岡、北上、奥州金ケ崎、一関、宮古(5 隊) 救 助 工 作 車 、高 度 救 助用資機材 救急部小隊 盛 岡 (3) 、 花 巻 (12) 、 北 上 (1) 、 奥 州 金 ケ 崎 災害対応特殊救急 (12) 、釜 石 大 槌 (1) 、一 関 (2) 、大 船 渡 (1) 、遠 自 動 車 、高 度 救 命 用 野 (1) 、宮 古 (2) 、久 慈 (12) 、二 戸 (1)( 1518 隊 ) 資 機 材 後方支援部小隊 岩 手 県 (1)、盛 岡 (24) 、花 巻 (12) 、北 上 (1) 、奥 支 援 車 、資 機 材 搬 送 州 金 ケ 崎 (12) 、釜 石 大 槌 (1)、一 関 (12) 、大 船 渡 車 、上 記 の 部 隊 が 72 (1)、 宮 古 (1) 、 久 慈 (1)( 816 隊 ) 時間対応できるた めに必要な物資等 特殊災害小隊 盛岡、北上(2隊)(救助部隊と重複登録) 劇 毒 物 、B 災 害 、C (毒劇) 特殊装備小隊 災害対応資機材 盛 岡( 屈 折 は し ご 車 )、奥 州 金 ケ 崎( は し ご 車 )、 釜石大槌(水難救助車)(3隊) 航空小隊 岩手県防災航空隊(1隊) 防災ヘリコプター ( 平 成 26年 度 登 録 状 況 ) (2) 緊 急 消 防 援 助 隊 は 、 消 防 組 織 法 第 24条 の 3 第 44条 、 緊 急 消 防 援 助 隊 の 編 成及 び 施 設 の 整 備 等 に 係 る 基 本 的 な 事 項 に 関 す る 計 画 並 び に 、 緊 急 消 防 援 助 隊 運用 要綱並びに大規模地震における緊急消防援助隊の迅速出動に関する実施要綱の 規定に基づき出動する。 (3) 緊 急 消 防 援 助 隊 は 、 被 災 地 に お い て 、 被 災 地 の 市 町 村 又 は そ の 委 任 を 受 けた 消 防 庁 の 指 揮 命 令 に 従 い 、 活 動 す る 。 ま た 、 消 防 組 織 法 第 44条 又 は 第 44条 の3 に基づき、部隊の移動を行う場合がある。 (4) 県 本 部 長 は 、 大 規 模 災 害 が 発 生 し 、 必 要 と 認 め る 場 合 に お い て は 、 消 防 庁へ 緊急消防援助隊の出動を要請する。 401 (5) 緊急消防援助隊岩手県隊の出動要請は、次の通りである。 緊急消防援助隊の出動 応援要請 県本部長 応援要請 消防庁長官 応援要請 緊急消防援助隊 応援都道府県知事 応援要請 出動 北上地区消防組合 北上市消防班 市本部長 ・救助部隊 ・後方支援部隊 ・消火部隊 ・指揮支援部隊 ・救 急 部 隊 ・そ の 他 特 殊 な 部 隊 (次の表を削る) 消防本部 時間帯別 連絡窓口 電話番号 FAX番 号 衛 星 電 話( 県 庁 か ら ) 盛岡地区 昼間 警防課 019-626-7402 019-651-9916 9-20-003-414-1 夜間 通信指令課 019-622-2175 019-626-4016 9-20-003-414-2 昼間 消防課 0193-62-5503 0193-62-9008 9-20-003-466-1 夜間 宮古消防署 昼間 通信指令課 0191-25-5922 0191-25-5922 9-20-003-534-1 釜石消防署 0193-22-2525 0193-22-2166 9-20-003-453-1 指令室 0197-23-6009 0197-23-6009 9-20-003-526-1 昼間 消防課 0194-53-0119 0194-53-3115 9-20-003-487-1 夜間 久慈消防署 昼間 消防課 0198-22-6123 0198-22-5549 9-20-003-495-2 夜間 通信指令課 0198-24-2119 昼間 指令室 0197-64-1122 0197-65-4621 9-20-003-502-1 昼間 消防課 0192-27-2119 0192-27-7414 9-20-003-555-2 夜間 大船渡消防署 昼間 消防課 夜間 遠野消防署 昼間 通信室 宮古地区 一関市 夜間 釜石大槌地区 昼間 夜間 胆沢地区 昼間 夜間 久慈地区 花巻市 北上地区 夜間 大船渡地区 遠野市 陸前高田市 9-20-003-555-1 0198-62-4311 0198-62-4311 9-20-003-563-1 0192-54-2119 0192-55-2648 9-20-003-556-1 夜間 二戸地区 航空部隊 9-20-003-556-2 昼間 消防課 夜間 二戸消防署 岩手県防災航空隊 0195-23-7119 0195-25-5899 9-20-003-434-1 9-20-0103-434-2 0198-26-5251 402 0198-26-5256 9-20-592-1 4 火災・災害等即報基準 火災、災害及びその他の事故が発生した場合は、市本部長と消防機関の長が連 携 し 、 火 災 ・ 災 害 等 即 報 要 領 ( 昭 和 59年 10月 15日 付 け 消 防 災 第 2 6 7号 ) の 規 定 に より、必要な報告等を行うこととする。 ・火災即報基準 1 一般基準 火 災 即 報 等 に つ い て は 、 原 則 と し て 次 の よ う な 人 的 被 害 を 生 じ た 火 災 及 び 事故 とする。 (1) 死者3人以上生じたもの (2) 負 傷 者 が 10人 以 上 生 じ た も の 2 個別基準 (1) 火災 次 の 火 災 及 び 事 故 に つ い て は 、 1 の 基 準 に 該 当 し な い も の に あ っ て も 、 それ ぞれ各項に定める個別基準に該当するものとする。 ア 建物火災 ① 高 層 建 築 物 の 11階 以 上 の 階 、 地 下 街 又 は 準 地 下 街 に お い て 発 生 し た 火災 で利用者等が避難したもの ② 「 適 」 マ ー ク を 交 付 し た 防 火 対 象 物 の 火 災 で 、 多 数 の 利 用 者 が 避 難 した もの ③ 建 物 焼 損 延 べ 面 積 3000平 方 メ ー ト ル 以 上 と 推 定 さ れ る 火 災 ④ 損害額1億円以上と推定される火災 イ 林野火災 ① 焼 損 面 積 10ヘ ク タ ー ル 以 上 と 推 定 さ れ る も の ② 空中消火を要請したもの ③ 住家等へ延焼する恐れがあるなど社会的影響度が高いもの ウ 交通機関の火災 船舶、航空機、列車、自動車の火災で、次に掲げるもの エ (2) ① 航空機火災(火災発生の恐れのあるものを含む) ② トンネル内車両火災 ③ 列車火災 その他 危険物に係る火災 危険物、高圧ガス、可燃性ガス、毒物、劇物、火薬類等(以下「危険物等」 と い う ) を 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 う 施 設 及 び 危 険 物 等 の 運 搬 の 事 故 の う ち 、 周 辺地 域住民に影響を与えるおそれがあるもの、その他大規模なもの ・ 死 者 ( 交 通 事 故 を 除 く ) 又 は 行 方 不 明 者 が 発 生 し た も の ( 発 生 す る 恐 れが 403 あるものを含む ・ 負傷者が5名以上発生したもの(発生するおそれがあるものを含む) ・ 爆 発 に よ り 周 辺 に 被 害 を 及 ぼ し た も の ( 及 ぼ す お そ れ が あ る も の を 含 む) ・ 周辺地域の住民等避難行動を起こしたもの ・ 大規模タンクの火災、爆発又は漏洩事故 ・ 河川への危険物等流出事故 ・ 高 速 道 路 上 等 に お け る タ ン ク ロ ー リ ー の 事 故 に 伴 う 火 災 ・ 危 険 度 等 の 漏洩 事故 ・ そ の 他 、 事 故 の 発 生 形 態 、 被 害 の 態 様 か ら 社 会 的 に 影 響 度 が 高 い と 認 めら れるもの (3) その他特定の事故 可 燃 性 ガ ス 等 の 爆 発 、 漏 洩 等 の 事 故 で あ っ て 、 社 会 的 に 影 響 度 が 高 い と 認め られるもの。 ・ 救助事故即報の基準 1 死者5人以上の救急事故 2 死者及び負傷者の合計が15人以上 3 要救護者が5人以上の救助事故 4 覚知から救助完了まで、所要時間が5時間以上を要した救助事故 5 その他社会的に影響度が高い事故 ・ 災害即報 1 災害救助法の適用に合致するもの 2 災害対策本部を設置したもの 3 災害による被害に対して国の特別の財政援助を要するもの 4 災 害 に よ る 被 害 が 当 初 は 軽 微 で あ っ て も 、 今 後 1 ~ 3 の 要 件 に 該 当 する 災害に発展するおそれがあるもの 5 地震が発生し、震度4以上を記録したもの 6 そ の 他 災 害 の 状 況 及 び そ れ が 及 ぼ す 社 会 的 影 響 か ら 見 て 、 報 告 す る 必要 があると認められるもの ・ 速報様式 1 火災等速報・・・・・・様式1 2 特定事故・・・・・・・様式2 3 救急救助事故・・・・・様式3 404 様式1 (火災) 第 報告日時 年 報 月 日 時 分 都道府県 消防長 受信者氏名 市町村 報告者名 火災種別 1建物 2林野 3車両 4船舶 5航空機 6その他 出火場所 出荷日時 月 (覚知日時) ( 日 月 時 日 分 時 鎮火日時 分) (鎮圧日時) 火元の業態・ 事業所名 用途 代表社名 出火箇所 出火原因 死傷者 死者(性別・年齢) 人 月 ( 日 月 時 日 分 時 分) 死者の生じた 理由 負傷者 焼損程度 焼損 棟数 重症 人 中等症 人 軽症 人 全焼 棟 半焼 棟 部分焼 棟 ぼや 棟 焼損面積 計 棟 り災世帯者数 気象状況 消防活動状況 消防本部(署) 消防団 台 人 台 人 その他 人 救急・救助 活動状況 災害対策本部 等の設置状況 その他参考事項 405 建物焼損床面積 ㎡ 建物焼損表面積 ㎡ 林野焼損面積 a 様式2 (特定の事故) 1 第 石油コンビナート等 特別防災区域内の事故 事故名 事故種別 2 危険物に係る事故 3 原子力災害 4 その他特定の事故 1 .火 災 2 .爆 発 報告日時 年 報 月 日 時 分 都道府県 市町村 報告者名 3 .漏 洩 4 .そ の 他 ( ) 発生場所 事業所名 月 ( 発生日時 (覚知日時) 日 月 月 ( 時 日 日 月 分 時 時 日 特別防災区域 分) 第1種、第2種 分 時 レイアウト1種、 分) 発見日時 月 日 時 分 鎮火日時 月 日 時 分 (処理完了) 消防覚知方法 物質の区分 施設の区分 気象情報 1危険物 2 5毒劇物 6RI等 1危険物施設 指定可燃物 3高圧ガス 4可燃性ガス 7その他( 2高危混在施設 施設の概要 物質 ) 3高圧ガス施設 名 4その他( ) 危険物施設の区分 事故の概要 死傷者 死者(性別・年齢) 人 負傷者等 人 重症 人 中等症 人 軽症 消防防災活動 出場機関 状 況 及 び 救 急・ 事 自衛防災組織 人 救助活動状況 業 共同防災組織 人 所 その他 人 警戒区域の設定 月 日 時 分 使用停止命令 月 日 時 分 出場人員 消防本部(署) 台 人 消防団 台 人 海上保安庁 人 自衛隊 人 その他 人 災害対策本部 等の設置状況 その他参考事項 406 人 出場資機材 様式3 (救急・救助事故) 第 報告日時 年 報 月 日 時 分 都道府県 市町村 報告者名 発生場所 発生日時 ) 覚知方法 (覚知日時) 事故の概要 死傷者等 死者(性別・年齢) 計 人 負傷者等 人( 人) 重症 人( 人) 中等症 人( 人) 軽症 人( 人) 不明 人 救助活動の 要否 要救護者数 救助人員 (見込) 救急・救助 活動の状況 災害対策本部 等の設置状況 その他参考 事項 407 第8節 第1 水防活動計画 基本方針 1 洪水による水災を警戒し、防御し、被害の軽減を図る。 2 水 防 区 域 の 監 視 、 警 戒 活 動 、 ダ ム 、 水 門 等 の 操 作 及 び 応 急 水 防 装 置 が 迅 速 かつ 円 滑 に 実 施 で き る よ う 、 重 点 的 に 水 防 活 動 を実 施 す べ き 地 域 を 調 査 検 討 す る と と もに、事前配備体制の充実を図る。 3 水防活動上、必要な施設、設備の整備を計画的に推進する。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担当業務 北上市水防管理団体 地域内の河川等における水防活動の実施 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 災害派遣要請に基づく水防活動 [市 本 部 の 担 当 ] 部 消防防災部 第3 班 消防班 担当業務 地域内の河川等における水防活動の実施 実施要領 1 洪 水 に よ る 水 災 を 警 戒 し 、 防 御 し 、 こ れ に よ る 被 害 を 軽 減 す る た め の 水 防 活動 は 、 水 防 法 第 2533条 の 規 定 に 基 づ く 「 北 上 市 水 防 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り実 施する。 2 水 防 計 画 に 定 め の な い 地 域 に お け る 豪 雨 に よ る 被 害 に つ い て は 、 次 の 事 項 を重 点として応急対策を実施する。 (1) 小 河 川 の 永 久 橋 に 浮 流 物 が 滞 留 し て 上 流 地 域 が ダ ム 化 し て 浸 水 地 域 が 生 じ、 下 流 地 域 に 流 失 、 土 砂 流 入 等 の 被 害 発 生 の 危 険 が あ る 住 家 に 対 す る 避 難 誘 導、 閉塞等防止の措置を講ずること。 (2) 崖崩れ等の事態により住宅被害の発生する恐れのある地域における住民に対 する避難、誘導等の警戒態勢を十分にすること。 408 第9節 第1 1 相互県、市町村等応援協力計画 基本方針 市 は 、 「 大 規 模 災 害 時 に お け る 岩 手 県 市 町 村 相 互 応 援 に 関 す る 協 定 」 等 に 基づ き 、 災 害 時 に お け る 応 援 協 力 を 行 う 。 こ の 場 合 に お い て 、 県 は 、 市町 村 の 相 互 応 援が円滑に進むよう配慮する。 2 県 は 、 市 か ら の 要 請 に 応 じ 支 援 す る ほ か 、 大 規 模 な 災 害 の 発 生 等 に よ り 必 要と 認める場合には、市からの応援要請を待たずに必要な支援を行う。 23 市及びその他の防災関係機関は、その所轄事務に関係する団体等と応援協定を 締 結 す る な ど の 締 結 を 進 め 、 ま た 、 あ ら か じ め 応 援 部 隊 の 活 動 拠 点 を 確 保 し 、訓 練 を 実 施 す る な ど 、 日 頃 か ら 、 災 害 時 に お い て 、 協 力 を 得 ら れ る 体 制 の 整 備 に努 める。 4 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 そ の 所 管 事 務 に 関 係 す る 団 体 等 と 応 援 協 定 の 締結 を進め、また、あらかじめ応援部隊の活動拠点を確保し、訓練を実施するなど、 日 頃 か ら 、 災 害 時 に お い て 、 協 力 を 得 ら れ る 体 制 の 整 備 に 努 め る 。 な お 、 応 援協 定 の 締 結 に 当 た っ て は 、 近 隣 の み な ら ず 、 遠方 の 地 方 公 共 団 体 や 関 係 機 関 と の 協 定締結も考慮する。 5 市 及 び 県 は 、 大 規 模 な 災 害 の 発 生 を 覚 知 し た 時 は 、 あ ら か じ め 締 結 し た 応 援協 定に基づき、速やかに応援体制を構築する。 6 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 応 援 計 画 や 受 援 計 画 を 定 め る よ う 努 め 、 ま た 、応 援・受援に関する連絡・要請方法の確認や応援部隊の活動拠点の確保等を図り、 訓 練 を 実 施 す る な ど 、 日 頃 か ら 、 災 害 時 に お い て 、 協 力 を 得 ら れ る 体 制 の 整 備に 努める。 第2 実施機関 実施機関 応援の内容 市本部長 1 他の市町村の地域で発生した災害に係る応援 県本部長 1 他の都道府県の地域で発生した災害に係る応援 2 県内市町村の地域で発生した災害に係る応援 3 県内市町村の地域で発生した災害に係る防災関係機関 の行う相互供給対策の応援 警察庁及び東北管区警察局 被災県警察以外の広域緊急援助隊の派遣調整 東北厚生局 東 北 厚 生 局 管 内 の 国 立 病 院・国 立 診 療 所 に 係 る 医 療 班 の 派 遣調整 409 東北農政局岩手農政事務所岩 災害用乾パン及び応急用米穀の供給 手支局 1 野菜、乳製品等の供給に係る出荷要請及び緊急輸送 2 農地・農業用施設の災害復旧に係る技術者及び技能者 の派遣調整 3 応急用食料の調達・供給に関する情報収集・連絡 東北運輸局 運送事業者に対する緊急輸送の協力要請 東北総合通信局 非常通信協議会の協力を得て行う通信の確保に必要な措置 陸上自衛隊岩手駐屯部隊地 県知事からの災害派遣要請に基づく、人命又は財産保護に 係る部隊派遣 東北地方整備局 東北地方における国土交通省所管公共施設の災害時の相互 応援に関する申合せ基づく応援 日本赤十字社岩手支部 1 災害救助法適用時における救助の実施に係る協力 北上市赤十字奉仕団 2 義援物資及び義援金品の受付及び募集 日本放送協会盛岡放送局 県知事からの要請に基づく、災害放送の実施 ㈱アイビーシーIBC岩手放 送 ㈱テレビ岩手 ㈱岩手めんこいテレビ ㈱岩手朝日テレビ ㈱エフエム岩手 社 (公 社 )岩 手 県 ト ラ ッ ク 協 会 救援物資及び被災者の輸送 社 (公 社 )岩 手 県 バ ス 協 会 東日本旅客鉄道㈱盛岡支社 日本通運㈱盛岡支店 北上店ヤマト運輸㈱岩手主管 支店 岩手交通局㈱ 社 (一 社 )岩 手 県 高 圧 ガ ス 保 安 プロパンガスの供給等 協会 岩手中部水道企業団 給水に係る浄水装置、給水タンク、給水車、運搬車等の調 達、あっせん要請 [市 本 部 の 担 当 ] 部 企画部 班 総務班 担当内容 <消防防災部総務班と連携して、次の活動を実施> 410 財務部 生活環 1 自衛隊の災害派遣要請 2 他の地方公共団体に対する職員の派遣、あっせん及び応援 3 大規模災害時における相互応援の連絡調整 4 緊急消防援助隊の派遣に係る連絡調整 5 県内の消防広域応援に係る連絡調整 広報班 放送事業者に対する報道協力要請 財政班 支援物資等の輸送に係る輸送事業者に対する応援要請 会計班 義援金の受付及び保管 清掃班 1 境部 廃棄物処理に係るバキュームカー、仮設トイレ及びごみ収集 車等の調達、あっせん要請 食料班 保健福 医療班 祉部 救助班 農林部 農林班 米穀、副食物等及び応急食料の調達に係るあっせん要請 1 医師会等医療班の派遣要請 2 医薬品、医療用資機材の調達、あっせん要請 1 日本赤十字等に対する派遣要請及び義援物資等の配分 2 衣料、寝具その他生活必需品の調達に係るあっせん 要請 3 ボランティア等に対する派遣要請 1 稲 の 種 苗 、畑 作 園 芸 物 、林 業 種 苗 、肥 料 、病 害 虫 防 除 用 資 機 材 に係るあっせん要請 2 建設部 土木班 都市整 建築班 備部 家畜飼料の調達に係るあっせん要請 道路、河川、橋梁等の応急処理に係る資材の調達、あっせん要請 応急仮設住宅の建物及び応急処理に係る資材の調達、あっせん 要請 消防防 総務班 災部 上下水 給水班 1 自衛隊の災害派遣要請 2 他の地方公共団体に対する職員の派遣、あっせん及び応援 3 大規模災害時における相互応援の連絡調整 4 緊急消防援助隊の派遣に係る連絡調整 5 県内の消防広域応援に係る連絡調整 1 給水に係る浄水装置、給水タンク、給水車、運搬車等の調達、 道部 斡旋要請 教育部 学校教育班 1 学用品の調達に係るあっせん要請 生徒児童班 2 被 災 児 童 、生 徒 の 受 け 入 れ 、教 職 員 の 確 保 に か か る あ っ せ ん 要 請 第3 1 (1) 実施要領 市町村の相互協力 全市町村による相互応援 411 ア 市 町 村 は 、県 内 に地 震・津 波 等 に よ る 大 規 模 な 災 害 が 発 生 し た 場 合 は 、「 大 規 模 災 害 に お け る 岩 手 県 市 長 村 相 互 応 援 に 関 す る 協 定 」 [資 料 編 3-7-1]に 基 づき、相互に応援協力する。 イ 被災市町村は、次の応援調整市町村を通じて、応援要請を行う。 地域名 構成市町村 応援調整市町村 正 二戸 二戸市、軽米町、九戸村、一戸町 久慈 久慈市、普代村、野田村、洋野町 盛岡 宮古 岩手中部 胆江 0194-53-3109 二戸市 盛岡市 0195-23-3111 019-651-4111 0197-64-2111 0193-62-5533 宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村 盛岡市 花巻市 019-651-4111 0198-24-2119 一関市 釜石市 0191-21-2111 0193-22-2127 花巻市 大船渡市 0198-24-2119 0192-27-3111 遠野市 奥州市 0198-62-4311 0197-24-2111 奥州市 陸前高田市 0197-24-2111 0192-54-2111 一関市 奥州市 0191-21-2111 0197-24-2111 花巻市、北上市、西和賀町 大船渡市、陸前高田市、住田町 ウ 019-651-4111 岩手町、滝沢村、紫波町、矢巾町 一関市、平泉町、藤沢町 気仙 久慈市 宮古市 遠野市、釜石市、大槌町 両磐 盛岡市 盛 岡 市 、八 幡 平 市 、滝 沢 市 、雫 石 町 、葛 巻 町 、 北 上 市 奥州市、金ケ崎町 釜石 副 応援の種類は、おおむね、次の通りとする。 ① 応急措置を行うにあたって必要となる情報の収集及び提供 ② 食 料 、 飲 料 水 及 び 生 活 必 需 物 資 並 び に こ れ ら の 供 給 に 必 要 な 資 機 材 の提 供及びあっせん ③ 被 災 者 の 救 出 、 衣 料 、 防 疫 、 施 設 の 応 急 復 旧 等 に 必 要 な 物 資 及 び 資 機材 の提供及びあっせん ④ 災害応急活動に必要な車両等の提供及びあっせん ⑤ 災害応急活動に必要な職員等の派遣 ⑥ 被災者の一時収容のための施設の提供及びあっせん ⑦ その他、特に要請のあった事項 (ア ) 人的支援及びあっせん 412 ① 救助及び応急復旧等に必要な要員 ② 避難所の運営支援に必要な要員 ③ 支援物資の管理等に必要な要員 ④ 行政機能の補完に必要な要員 ⑤ 応急危険度判定士、ケースワーカー、ボランティアのあっせん (イ ) 物的支援及びあっせん ① 食料、飲料水及びその他生活必需物資 ② 救出、医療、防疫、施設の応急復旧等に必要な資機材及び物資 ③ 救援及び救助活動に必要な車両・船艇等 (ウ ) 施設又は業務の提供及びあっせん ① ヘリコプターによる情報収集等 ② 傷病者の受け入れのための医療機関 ③ 被災者を一時収容するための施設 ④ 火葬場、ゴミ・し尿処理業務 ⑤ 仮設住宅用地 ⑥ 輸 送 路 の 確 保 及 び 物 資 拠 点 施 設 な ど 物 資 調 達 、輸 送 調 整 に 関 す る 支援 (エ ) エ その他特に要請のあったもの 被 災 市 町 村 は 、 次 の 事 項 を 明 ら か に し て 、 電 話 、 フ ァ ク シ ミ リ 等 に よ り要 請し、後日文書を提出する。 ① 被害の種類及び状況 ② 応援を希望する資機材、物資、車両等の種類、数量等 ③ 応援を希望する職種別人員 ④ 応援場所及び応援場所への経路 ⑤ 応援の機関 ⑥ その他参考事項 オ 市 町 村 は 、 「 大 規 模 災 害 時 に お け る 岩 手 県 市 町 村 相 互 応 援 に 関 す る 協 定」 に よ る も の の ほ か 、 災 害 時 に お け る 相 互 応 援 体 制 を 整 備 す る た め 、 近 隣 市町 村及び県外の遠隔の市町村等と、相互応援協定を締結するよう努める。 (2)2 県に対する応援要請県による市町村応援 ア (1) 市 町 村 本 部 長 は 、大 規 模 災 害 に お い て 、近 隣 市 町 村 の 応 援 の み で は 、十分 に被災者の救援等の応急対策が実施できない場合は、原則として、地方支部 長を通じて、県本部長に応援を求める。 イ (2) 応 援 要 請 は 、次 の 事 項 を 明 ら か に し て 口 頭 又 は 電 話 に よ り 要 請 し 、後 日 文 書を請求する。 413 ①ア 災害被害の種類及び状況 ②イ 応援を希望する資機材、物資、車両等の種類、数量等 ③ウ 応援を希望する職種別人員 ④エ 応援場所及び応援場所への経路 ⑤オ 応援の機関 ⑥カ その他参考事項 (3) 県 本 部 長 は 、 大 規 模 な 災 害 の 発 生 に よ り 被 災 市 町 村 と 連 絡 を 取 る こ と が でき な い 場 合 そ の 他 の 必 要 と 認 め る 場 合 に は 、 他 の 節 に お い て 市 町 村 が 県 に 応 援要 請 を す る 旨 の 定 め が あ る 場 合 に あ っ て は 当 該 定 め に か か わ ら ず 、 市 町 村 か らの 応援要請を待たずに必要な支援を行う。 2 消防防災関係機関の相互協力 (1) 防災関係機関の応援要請 消 防 機 関 の 長 は 、 県 本 部 長 に 対 し て 、 応 急 措 置 の 実 施 若 し く は 応 援 を 求 めよ うとする場合、又は市町村若しくは他の防災関係機関等の応援のあっせんを依 頼 使 用 と す る 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 ら か に し て 、 県 本 部 防 災 消 防 担 当 課 長 総合 防災室長に対して、口頭又は電話により要請し、後日文書を提出する。 ア 災害の種類及び状況 イ 応援を希望する機関名(応援のあっせんを求める場合のみ) ウ 応援を希望する人員、物資等の種類、数量等 エ 応援場所及び応援場所への経路 オ 応援の期間 カ その他参考事項 (2) 防災関係機関相互間の協力 ア 防 災 関 係 機 関 は 、 他 の 防 災 関 係 機 関 か ら 応 援 を 求 め ら れ た 場 合 は 、 自 らの 応急措置の実施に支障のない限り、相互に協力する。 イ 防 災 関 係 機 関 は 、 相 互 の 協 力 が 円 滑 に 行 わ れ る よ う 、 必 要 に 応 じ 、 事 前協 議を行う。 34 団体等との協力 市 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 そ の 所 管 事 務 に 関 係 す る 団 体 等 と 、 応 援 協定 を 締 結 す る な ど 、災 害 時 に お い て 、団 体 等 の 協 力 が 得 ら れ る 体 制 の 整 備 に 努 め る。 45 消防活動に係る相互協力 大 規 模 災 害 時 に お け る ほ か の 都 道 府 県 に 対 す る 緊 急 消 防 救 助 隊 の 派 遣 及 び 県内 市町村における消防隊の派遣による相互応援については、県計画に準ずる。 56 (1) 経費の負担方法 国 、 県 又 は 県 内 外 の 市 町 村 か ら 派 遣 を 受 け た 職 員 に 対 す る 給 与 及 び 経 費 につ 414 いては、災害対策基本法施行令第18条に定めるところによる。 (2) 防 災 関 係 機 関 等 が 県 に 協 力 し た 場 合 に お け る 経 費 負 担 に つ い て は 、 各 応 急対 策 計 画 に 定 め る も の の ほ か は 、 そ の 都 度 あ る い は 事 前 に 相 互 協 議 し て 定 め る。 6 国内外からの義援物資、義援金の申し入れ (1) 義援物資 物資を把握の上、その内容を国、報道機関等を通じて公表する。 イ 配分及び輸送 ① 県 本 部 で 受 け 付 け た 義 援 物 資 の 被 災 市 町 村 に 対 す る 配 分 は 、 県 本 部 に おい て決定し、市の指定する場所に輸送し、引き渡す。 ② 日 本 赤 十 字 社 岩 手 支 部 で 受 け 付 け た 義 援 物 資 の 被 災 市 町 村 に 対 す る 配 を得 て輸送し、市に引き渡す。 ③ 市 本 部 長 は 、 県 本 部 及 び 日 本 赤 十 字 社 岩 手 県 支 部 か ら 送 付 さ れ た 義 援 物資 について、被災者に配分する。 (2) 義援金 ア 義援金の受付 市 本 部 長 、 県 本 部 長 及 び 日 本 赤 十 字 社 支 部 長 は 、 そ れ ぞ れ に 送 付 さ れ た 義援 物資について、被災者に配分する。 イ 配分 受 け 付 け た 義 援 金 の 配 分 に つ い て は 、 義 援 金 収 集 団 体 等 を 構 成 員 と し て 組織 する義援金配分委員会において協議し、決定する。 (3) 海外からの支援受け入れ ア 市 本 部 長 は 、 国 の 非 常 災 害 対 策 本 部 等 か ら 、 海 外 か ら の 支 援 受 け 入 れ の 連絡 が あ っ た 場 合 に お い て は 、 関 係 機 関 と 連 絡 、 調 整 を 図 り 、 そ の 受 け 入 れ 態 勢を 支援する。 イ 受 け 入 れ に 当 た っ て は 、 支 援 の 種 類 、 規 模 、 到 着 予 定 日 時 、 場 所 等 を 確 認の 上 、 そ の 支 援 活 動 が 円 滑 に 実 施 で き る よ う 、 関 係 機 関 等 と 連 携 を 図 る も の とす る。 415 災害時における相互応援体制 他 市 町 村 他 都 府 県 相互応援協定 締 結 市 町 村 北海道・東北 8 道 県 自 主 出 動 自 主 出 動 応 援 要 請 応 援 応 援 要 請 応 援 応援要請 応 市 援 職員派 遣 あっせん要請 災害対策本部 職員派 遣 要 請 職員派遣 岩手県 指定行政機関 指定地方行政 機 関 災害対策本部 職員派遣要請 職員派遣 協 力 応 援 要 員 、 施 設 等 応 援 要 員 施 設 等 応 援 要 請 協 力 要 員 、 施 設 等 応 援 要 請 応 援 指定公共機関 指定地方公共機関 団体 協 力 416 応 援 協 力 第 10 節 第1 1 自衛隊災害派遣要請計画 基本方針 陸 上 自 衛 隊 岩 手 駐 と ん 屯 部 隊 等 は 、 本 県 に お け る 災 害 の 発 生 に あ た っ て 、 速や かに災害情報の収集に努めるとともに、県知事等からの災害派遣要請を受けて、 又は一定の条件下においては自主的に人命救助を第1義とする緊急応急救援活 動を行い、引き続き、組織的救援活動を行う。 2 県 本 部 長 は 、 災 害 派 遣 を 決 定 し た 場 合 は 、 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機関 の 長 に そ の 受 け 入 れ 態 勢 整 備 さ せ る と と も に 、 災 害 派 遣 の 活 動 に 係る 連 絡 調 整 に 当たる。 ま た 、 緊 急 時 に 円 滑 な 派 遣 活 動 が 実 施 さ れ る よ う 、 防 災 関 係 機 関 を 通 じ 、 自衛 隊との連携強化を図るものとする。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担当業務 県本部長 県下全域の災害に係る自衛隊災害派遣要請 東京空港事務局 圏域の航空機の捜索救難に係る自衛隊災害派遣要請 仙台空港事務局 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 県知事等の要請に基づく災害派遣 市本部の担当 部 班 企画部 総務班 第3 1 担当業務 自衛隊の災害派遣要請手続き及び受け入れ措置 実施要領 災害派遣の基準 災害派遣の基準は、次の通りである。 区分 要請派遣 災害派遣の基準 災 害 に 際 し て 、県 本 部 長 等 が 人 命 又 は 財 産 の 保 護 の 為 必 要 が あ る と認め、災害派遣要請を行った場合 予防派遣 災 害 に 際 し 、被 害 が ま さ に 発 生 し よ う と し て お り 、県 本 部 長 等 が 災害派遣要請を行った場合 自主派遣 大 規 模 災 害 が 発 生 し 、人 命 救 助 等 の 必 要 性 か ら 、特 に 緊 急 を 要 し 県 本 部 長 等 の 災 害 派 遣 要 請 を 待 っ て い て は 、時 期 を 失 す る と 認 め ら れる場合 近傍派遣 防衛庁の施設等の近傍に、火災その他の災害が発生した場合 417 2 災害派遣命令者 県 本 部 長 か ら 災 害 派 遣 の 要 請 を 受 け 、 ま た 、 自 ら 、 災 害 派 遣 を 行 う こ と が でき る 者 ( 自 衛 隊 法 第 83条 に 示 す 指 定 部 隊 等 の 長 ) は 、 次 の 通 り で あ る 。 区分 指定部隊長の長 連絡先 昼間 陸上自衛隊 第9師団長 岩手駐屯地司令 航空自衛隊 北部航空方面隊司令官 航空支援集団司令官 3 夜間(休日含む) 第3部長 師団当直長 青 森 ( 017) 781-0161 青 森 ( 017) 781-0161 内線 内 線 301.302 260 第9特科連隊第3科 駐屯地当直司令 滝 沢 ( 019) 688-4311 滝 沢 ( 019) 688-4311 内 線 235.363 内 線 202.302490 運用課長 SOC 三 沢 ( 0176) 53-4121 三 沢 ( 0176) 53-4121 内 線 2252.2353 内 線 2204.3900 防衛部長 基地当直室 府 中 ( 042) 362-2971 府 中 ( 042) 362-2971 内線 内線 2280 当直幕僚 2531 秋田救難隊長 秋田救難当直室 秋 田 ( 018) 886-3320 秋 田 ( 018) 886-3320 内 線 200 内線 203.225 災害派遣時に実施する救援活動 自 衛 隊 が 災 害 派 遣 時 に 実 施 す る 作 業 等 は 、 災 害 の 態 様 、 他 の 救 難 機 関 の 活 動状 況、派遣要請の内容等によるが、通常、次の通りである。 項目 内容 被害状況の把握 車両、航空機等状況に適した手段により、情報収集活 市計画の該当章節 第3章第4節 動を行い、被害状況を把握する。 避難への援助 避 難 勧 告 等 が 発 令 さ れ 、避 難 、立 ち 退 き 等 が 行 わ れ る 場 第 3 章 第 13 節 合で必要があるときは、避難者の誘導、輸送等を行い、 避難を援助する。 遭難者等の捜 行 方 不 明 者 、傷 者 等 が 発 生 し た 場 合 は 、他 の 救 援 活 動 に 第 3 章 第 13 節 索援助活動 優先して、捜索救助を行う。 水防活動 堤防、護岸等の決壊に対しては、土のう作成、運搬、 第 21 節 第3章第8節 積み込み等の水防活動を行う。 消防活動 火 災 に 対 し て は 、 利 用 可 能 な 消 防 車 そ の 他 の 防 火 用 具 第3章第7節 ( 空 中 消 火 が 必 要 な 場 合 は 、航 空 機 )に よ り 、消 防 機 関 418 に 協 力 し て 消 火 に 当 た る が 、消 火 薬 剤 等 は 、通 常 、関 係 機関が提供するものを使用する。 道路又は水路 道路若しくは水路が損壊し、又は障害物若しくは災害 の啓開 廃 棄 物 が あ る 場 合 は 、そ れ ら の 警 戒 又 は 除 去 に 当 た る 。 応 急 医 療・救 護 被災者に対し、応急医療、救護及び防疫を行うが、薬 及び防疫 剤等は、通常関係機関が提供するものを使用する。 人員及び物資 救急患者、意思その救援活動に必要な人員及び救急物 の緊急輸送 資の緊急輸送を実施する。この場合、航空機による輸 第 3 章 第 20 節 第 3 章 第 14 節 19 節 第3章第6節 送は、特に緊急を要すると認められるものについて行 う。 炊飯及び給水 被災者に対し、炊飯及び給水を実施する。 第 3 章 第 16 節 第 17 節 救援物資の無 「防衛庁の監理に属する物品の無償貸付及び譲与等に 償貸付又は譲 関 す る 総 理 府 例 」( 昭 和 33 年 総 理 府 例 第 1 号 )に 基 づ 与 き、被災者に対し、救援物資を無償貸付し、又は譲与 第 3 章 第 15 節 する。 危険物の保安 能力上可能なものについて、火薬類、爆発物等危険物 及び除去 の保安措置及び除去を実施する。 その他 その他臨機の必要に応じ自衛隊の能力で対処可能なも 第 3 章 第 27 節 第 3 章第 3 節 のについて所要の措置を取る。 4 災害派遣の要請手続き (1) 災害派遣の要請 ア 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 の 長 は 、災 害 発 生 時 に お い て 、そ の 救 援 及 び 応 急 復 旧 が 、当 該 機関 等 だ け で は 明 ら か に 能 力 が 不 足 し 、若 し くは 時 期 を 失 す る と 判 断 し た 場 合 、又 は 自 衛 隊 の 人 員装 備 、機 材 に よ ら な けれ ば 困 難 と 思 わ れ る 場 合 は 、次 の 事 項 を 明 ら か に し て 、県 本 部 長 に 口 頭 又は 電 話 で災害派遣要請を依頼し、後日、文書を提出する。 ① 災害の状況、通信途絶の状況及び派遣を要す事由 ② 派遣を希望する機関 ③ 派遣を希望する区域及び活動内容 ④ その他参考となる事項(派遣を希望する部隊の種類、車両、航空機の概数等) イ 市 本 部 長 は 、大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法( 昭 和 53 年 法 律 第 73 号 )第 68 条 の 2 の 規 定 に よ り 、県本 部 長 に 対 し 、災 害 派遣 要 請 を す る よ う 求 め た 場 合 は 、 同 条 後 段 の 規 定 に よ り 、 そ の 旨 及 び 当 該 市 町 村 の 地 域 に 係 る 災 害 の 状 況 を防 衛 大 臣 又 は そ の 指 定 す る 者 に 通 知 す る こ と が で き る 。 こ の 場 合 に お い て 、市 419 本部長は、当該通知をしたときは、速やかにその旨を県本部長に通知する。 イウ 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 の 長 は 、 災 害 派 遣 要 請 の 申 出 後 に おい て 、前 記 に 掲 げ る 事 項 に 変 更 を 生 じ た 場 合 は 、前 記 の 申 出 の 手 続 き に 準 じ て 、 県に変更の手続きを申し出る。 ウエ 市 本 部 長 は 、 通 信 の 途 絶 等 に よ り 県 本 部 長 に 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 要 請 が でき ない場合は、その旨及び災害の状況を防衛庁長官大臣又はその指定部隊等の 長に通知することができる。 エオ 市 本 部 長 は 、 前 記 の 通 知 を し た と き は 、 速 や か に 県 本 部 長 に そ の 旨 を 通知 しなければならない。 オカ 災 害 派 遣 要 請 は 、ま ず 口 頭 、電 話 に より 行 い 、事 後 、正 式 文書 に よ り 行 う。 カキ 自 衛 隊 が 、 災 害 派 遣 部 隊 を 出 動 さ せ た 場 合 に お い て は 、 速 や か に 県 本 部長 に対して派遣部隊の指揮官の官職、氏名その他必要事項を連絡する。 (2) 撤収の要請 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 の 長 は 、 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 の 目 的 を 達し た と 判 断 し た 場 合 に は 、 撤 収 日 時 を 記 載 し た 文 書 に よ り 、 県 本 部 長 に 、 撤 収要 請を依頼する。 [要 請 系 統 ] 市 町 村 本 部 長 企 画 部 長 警 察 署 長 防災関係機関の長 地方支部長 東京 航空 事務 仙台 注)1 2 所長 陸 上 自 衛 隊 岩 手 駐 屯 地 司 令 (第 9 特第 3 科) 県 本 部 長 (総合防災室) 陸 上 自 衛 隊 第 9 師団長 ( 第 3 部 ) 県本部各部課長 航空自衛隊 北部航空方面隊 司 令 官 (防 衛 部 ) 航 空 自 衛 隊 航空支援集団 司 令 官 ( 防 衛 部 ) は災害派遣要請者、()は主幹部等を示す。 市 本 部 長 等 は 、 人 命 救 助 等 特 に 緊 急 を 要 す る 場 合 で 、 時 間 的 余 裕 が な いと きは、直接指定部隊の長に、状況を通報することができる。 420 5 災害派遣部隊の受け入れ (1) 災害派遣部隊との連絡調整 ア 県 本 部 長 は 、 災 害 対 策 本 部 を 設 置 し た 場 合 に お い て 、 災 害 応 急 対 策 の ため 自 衛 隊 と 県 本 部 と の 連 絡 を 迅 速 緊 密 に す る た め に 必 要 と 認 め る と き は 、 陸上 自衛隊岩手駐屯地司令と協議の上、連絡幹部室を設置する。 イ 受 入 側 の 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 の 長 は 、 次 の 点 に 留 意 し 、災 害派遣部隊の活動が十分に達成されるように努める。 ① 派遣部隊との連絡職員を指名し、派遣する。 ② 陸上自衛隊岩手駐屯地司令と協議の上、連絡班室を設置する。 ③ 応援を求める活動内容、所要人員及び資機材等の確保について計画をた て、部隊到着後は速やかに作業が開始できるよう、あらかじめ準備する。 ④ 部 隊 が 到 着 し た 場 合 は 、 部 隊 を 目 的 地 に 誘 導 す る と と も に 、 現 地 連 絡所 を設け、部隊指揮官と次の事項について、連絡調整を図る。 ・ 災害情報の収集及び交換 ・ 災害派遣の要否についての見当及び派遣を要請する場合の部隊の規模、期間、 地区等についての調整 ・ 県等の保有する資機材等の準備状況 ・ 自衛隊の能力、作業状況 ・ 他の災害復旧機関等との競合防止 ・ 関係市町村相互間における作業の優先順位 ・ 宿泊及び経費分担要領 ・ 撤収の時期及び方法 ウ 市 本 部 長 は 、 ヘ リ コ プ タ ー に よ る 災 害 派 遣 を 受 け 入 れ る 場 合 に お い て は、 次により準備を行う。 ① 事前の準備 ・ ヘリポートとして使用する土地の所有者及び管理者との調整を行う。 ・ ヘ リ ポ ー ト の 位 置 の 確 認 の た め 、 ヘ リ ポ ー ト 及 び そ の 周 辺 地 域 を 含む 地図(縮尺1万分の1程度のもの)を提供する。 ・ 夜 間 等 の 災 害 派 遣 に 対 応 で き る よ う 、 ヘ リ コ プ タ ー 誘 導 の た め の 照明 器 具 を 配 備 す る と と も に 、 緯 度 、 経 度 (岩 手 県 災 害 対 策 用 地 図 )に よ りヘ リポート位置を明らかにする。 ・ 自 衛 隊 が あ ら か じ め 行 う 、 各 ヘ リ ポ ー ト の 離 着 陸 訓 練 の 実 施 に 対 して 協力する。 ② 受入時の準備 ・ 離 着 陸 地 点 に は 、 H 記 号 を 風 と 平 行 方 向 に 向 け て 標 示 す る と と も に、 ヘ リ ポ ー ト の 近 く に 上 空 か ら の 風 向 、 風 速 の 判 定 が で き る よ う 、 吹 流し 421 を掲揚する。 ・ ヘ リ ポ ー ト の 風 圧 に よ り 巻 き 上 げ ら れ る も の は 、あ ら か じ め 撤 去 す る。 ・ 砂 塵 が 舞 い 上 が る 場 合 に お い て は 、 散 水 、 積 雪 時 に お い て は 、 除 雪又 はてん圧を行う。 ・ ヘ リ ポ ー ト 付 近 の 住 民 に 対 し て 、 ヘ リ コ プ タ ー の 離 発 着 に つ い て 広報 を行う。 ・ 物 資 を 搭 載 す る 場 合 は 、 そ の 形 状 及 び 重 量 を 把 握 の 上 、 事 前 に 自 衛隊 と調整を行う。 ・ 6 離発着時においては、ヘリポートには関係者以外立ち入らせない。 自衛隊の自主派遣 (1) 指 定 部 隊 等 の 長 は 、 災 害 の 発 生 が 突 発 的 で 、 そ の 救 援 が 特 に 急 を 要 し 、 県知 事 の 派 遣 要 請 を 待 つ い と ま が な い 場 合 に お い て は 、 要 請 を 待 つ こ と な く 、 その 判断に基づいて、部隊を派遣する。 (2) この場合において、指定部隊長の長は、できるだけ早急に県知事に連絡し、 緊密な連携のもとに適切かつ効率的な救援活動を実施するよう求める。 なお、部隊派遣後に、県知事から災害派遣の要請があった場合においては、 その時点から当該要請に基づく救援活動を実施する。 (3) 指 定 部 隊 の 長 が 、 要 請 を 待 た な い で 災 害 派 遣 を 行 う 場 合 の 判 断 基 準 は 、 次の 通りである。 ア 関 係 機 関 に 対 し て 、 当 該 災 害 に 係 る 情 報 を 提 供 す る た め 、 自 衛 隊 が 情 報収 集を行う必要があると認められるとき イ 県 知 事 が 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 要 請 を 行 う こ と が で き な い と 認 め ら れ 、 直 ちに 救援の措置を取る必要があるとき ウ 自 衛 隊 が 実 施 す べ き 救 援 活 動 が 明 確 な 場 合 に お い て 、 当 該 救 援 活 動 が 人命 救助に関するものであると認められるとき エ そ の 他 、 上 記 に 準 じ て 、 特 に 緊 急 を 要 し 、 県 知 事 等 か ら の 要 請 を 待 つ いと まがないと認められるとき 7 災害派遣に伴う経費の負担 (1) 自 衛 隊 の 救 援 活 動 に 要 し た 経 費 は 、 原 則 と し て 次 の 基 準 に よ り 、 派 遣 を 受け た市及びその他の防災関係機関が負担する。 ア 派遣部隊の宿営及び救援活動に必要な土地、建物等の使用量及び借上げ料 イ 派 遣 部 隊 の 宿 営 及 び 救 援 活 動 に 伴 う 光 熱 費 ( 自 衛 隊 の 装 備 品 を 稼 動 さ せる た め 、 通 常 必 要 と す る 燃 料 を 除 く ) 水 道 料 、 汚 物 処 理 料 、 電 話 等 通 信 費 (電 話設備費を含む)及び入浴料 ウ 派 遣 部 隊 の 救 援 活 動 に 必 要 な 自 衛 隊 装 備 以 外 の 資 機 材 の 調 達 、借 り 上 げ 、運 搬、修理費 422 エ (2) 有料道路の通行料 負 担 区 分 に つ い て 疑 義 が 生 じ た 場 合 、又 は そ の 他 の 必 要 経 費 が 生 じ た 場 合 は、 その都度協議の上、決定する。 423 第 11 節 第1 防災ボランティア活動計画 基本方針 1 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 対 し て は 、 そ の 自 主 性 を 尊 重 し つ つ 、 そ の 活 動 の 円滑 な実施が図られるよう支援に努める。 2 被災地における防災ボランティア活動に対するニーズ把握に努める。 3 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の 受 付 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の 調 整 、 活 動 拠 点 の 確 保 、安 全 上 の 確 保 、 被 災 地 に お け る ニ ー ズ 等 の 情 報 提 供 等 そ の 他 受 け 入 れ 態 勢 の 整 備に 努める。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 市本部長 担当業務 1 防災ボランティアの受け入れ体制の整備 2 防災ボランティア活動に対するニーズの把握 3 防災ボランティア活動に対する情報の提供 4 防災ボランティア活動に対する支援 5 防災ボランティア活動に係る日本赤十字社岩手県支部の地区及 び 分 区( 以 下 、本 節 中「 日 赤 地 区 等 」と い う )並 び に 市 社 会 福 祉 協 議会(以下、本節中「市社教」という)との連絡調整 県本部長 6 自主防災組織など関係団体等との連絡調整 1 防災ボランティア活動に対する支援 2 防災ボランティア活動に対する情報の提供 3 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 係 る 日 本 赤 十 社 岩 手 県 支 部( 以 下 、本 節 中「 日 赤 県 支 部 」と い う )及 び 岩 手 県 社 会 福 祉 協 議 会( 以 下 、本 節 中「県社協」という)との連絡調整 4 県外防災ボランティアの受入に係る関係機関との連絡調整 日本赤十字社 1 防災ボランティア活動に係る日赤地区等との連絡調整 岩手県支部 2 防災ボランティア活動に係る県との連絡調整 日本赤十字社岩手 1 防災ボランティア活動に係る市町村との連絡調整 県支部及び分区 2 防災ボランティアの受付・登録、情報提供及び連絡調整 岩手県社会福祉協 1 防災ボランティア活動に係る市町村社協との連絡調整 議会 2 防災ボランティア活動に係る県との連絡調整 3 県内の防災ボランティア関係団体との連絡調整 4 県外防災ボランティアの受入に係る関係団体との連絡調整 1 防災ボランティア活動に係る市町村との連絡調整 市社会福祉協議会 424 2 その他ボランティア 防災ボランティアの受付・登録、情報提供及び連絡調整 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 係 る 日 赤 県 支 部 、日 赤 地 区 等 、県 社 協 、市 団 体( 職 域 、職 能 等 ) 社 協 と の 連 絡 調 整 等 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 保健福祉部 救助班 担当業務 1 市の被災状況及び必要と成る防災ボランティア活動の把握 2 防災ボランティア活動に係る日赤岩手県支部北上市地区、 市社協との連絡調整 3 第3 防災ボランティアの活動状況の把握 実施要領 1 防災ボランティアに対する協力要請 ア 市本部長は、被災地において、防災ボランティアニーズの把握に努める。 イ 市 本 部 長 は 、 災 害 時 に お い て 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の 協 力 が 必 要 と 認 め た 場合 は 、 日 赤 県 支 部 、 日 赤 地 区 等 、 県 社 協 、 市 社 協 と 連 携 し て 、 防 災 ボ ラ ン テ ィア に対して協力を要請する ウ 市 本 部 長 は 、 当 該 市 の 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の 他 、 さ ら に 多 く の 防 災 ボ ラ ン ティ ア を 必 要 と す る 場 合 は 、 県 本 部 長 に 対 し て 次 の 情 報 提 供 を 行 う と と も に 、 当該 情報を地域住民に提供し、広く参加を呼びかける。 ア 防災ボランティアの活動内容及び人数等 イ 防災ボランティアの集合日時及び場所 ウ 防災ボランティアの活動拠点 エ 防災ボランティア活動に必要な装備、資機材の準備状況 オ その他必要な事項 2 ボランティアの登録 (1) 日 赤 県 支 部 、 日 赤 地 区 等 、 県 社 協 、 市 町 村 社 協 は 、 あ ら か じ め 、 災 害 時 にお いてボランティア活動に参加する意思を持つ個人及び団体の登録を行う。 (2) ボ ラ ン テ ィ ア の 登 録 は 、 経 験 、 専 門 知 識 、 技 術 の 有 無 及 び 活 動 地 域 等 の 別に 行う。 32 防災ボランティアの受け入れ体制の整備 市 本 部 長 は 、 想 定 す る 被 災 状 況 に 応 じ 、 次 の 事 項 を あ ら か じ め 定 め 、 防 災 ボラ ンティアの受入体制を整備する。 (1) 防災ボランティアの受入担当課 (2) 防災ボランティアに提供する情報 (3) 防災ボランティアに提供する装備、資機材 425 (4) 防災ボランティアの宿泊する施設 (5) 防災ボランティアの活動拠点 (6) 防災ボランティアとの連絡調整の方法 (7) その他必要な事項 4 防災ボランティアに対する協力要請 (1) 市 本 部 長 は 、 災 害 時 に お い て 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の 協 力 が 必 要 と 認 め た 場合 は 、 日 赤 県 支 部 、 日 赤 地 区 等 、 県 社 協 、 市 町 村 社 協 と 連 携 し て 、 防 災 ボ ラ ンテ ィアに対して、協力を要請する (2) 市 本 部 長 は 、 当 市 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の 他 、 さ ら に 多 く の ボ ラ ン テ ィ ア を 必要 とする場合は、県本部長に対して次の状況提供を行う。 ア 防災ボランティアの活動内容及び人数等 イ 防災ボランティアの集合日時及び場所 ウ 防災ボランティアの活動拠点 エ 防災ボランティア活動に必要な装備、資機材の準備等 オ その他必要な事項 (3) 市 本 部 長 は 、防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 関 す る 情 報 を 市 民 に 提 供 す る と と も に、 広く参加を呼びかける。 ま た 、 日 赤 県 支 部 及 び 県 社 協 に 対 し 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 関 す る 情 報を 提 供 す る と と も に 、 被 害 状 況 に 応 じ 、 県 及 び 他 の 市 町 村 に 対 し て も 情 報 の 提供 を行う。 (4) 日 赤 県 支 部 及 び 県 社 協 は 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 関 す る 情 報 を 提 供 す ると と も に 、 広 く 参 加 を 呼 び か け る 。 ま た 、 被 災 地 以 外 の 日 赤 地 区 等 及 び 市 町 村社 協 に 対 し 情 報 を 提 供 す る と と も に 、 被 災 の 状 況 に 応 じ 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 団体 の全国組織や他の都道府県組織に対しても、情報の提供を行う。 (5) 日 赤 県 支 部 及 び 社 協 は 、 県 本 部 長 に 対 し 、 適 宜 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の状 況を報告する。 426 [防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に 係 る 連 絡 調 整 図 ] 防災ボ ラ ン テ ィ ア 参加呼びかけ ・ 本 部 長 防災ボランティアに係 県 る連絡・調整 防災ボランティアに 係る連絡・調整 防災ボランティア に係る情報提供 本 部 防災ボランティア に係る連絡・調整 長 等 参加呼びかけ 日赤岩手県支部 県社会福祉協議会 防災ボランティアに係る連絡・調整 被災地の日赤岩手県支部 被災地以外の日赤岩手県支部 北上市地区 北上市市社会福祉協議会 市町村地区・町村分区等市町 村社会福祉協議会 防災ボランティア に係る情報提供 防災ボランティアに 係る情報提供 防災ボランティアに 係る情報提供 防災ボランティアに 係る連絡・調整 県内外の ボランティア団体 個人ボランティア ボランティア団体 個人ボランティア 住 民 等 5 民 参加呼びかけ 防災ボランティアに 係る協力要請 市 住 防災ボランティアの受入 日 赤 地 区 等 及 び 市 社 協 は 、 災 害 時 に お い て 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア の 受 付 を 行 い 、次 の事項についてオリエンテーションを行う 1 防災ボランティア活動の内容 2 防災ボランティア活動の期間及び活動区域 3 防災ボランティア活動のリーダー等の氏名 4 防災ボランティア活動の拠点及び宿泊施設(場所) 5 被害状況、危険箇所等に関する情報 6 交通機関、医療機関、通信網等に関する情報 7 その他必要な事項 6 防災ボランティアの活動内容 防災ボランティアに期待される活動内容は、次の通りである。 ・炊き出し ・介助 ・物資仕分け ・移送サービス ・募金活動 ・引越し ・物資搬送 ・入浴サービス ・話し相手 ・負傷者の移送 ・安否確認、調査活動 ・理容サービス ・シート張り・後片付け ・給食サービス ・清掃 ・洗濯サービス ・避難所の運営 427 ・その他、応急危険度判定、医療、無電等の専門知識、技術を生かした活動 7 関係団体の活用 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 次 の 団 体 等 と 災 害 時 に お け る 防 災 活 動 へ の 協 力 方法 等について協議する。 ア 青年団 イ [資 料 編 3-11-1 8 婦人会 ウ 町内会 エ 自主防災組織等 市内各種団体一覧表] ボランティア等に対する補償制度 災 害 応 急 対 策 活 動 に 従 事 し 、 そ の た め に 死 亡 、 負 傷 若 し く は 疾 病 に か か り 、又 は 障 害 の 状 態 と な っ た 場 合 に お け る 補 償 と し て は 、 各 種 団 体 が 行 う 「 ボ ラ ン ティ ア保険(災害特約付)」制度がある。 428 第 12 節 第1 義援物資・義援金等の受付・配分計画 基本方針 市 は 、 災 害 時 に お い て 、 被 災 者 に 対 し 市 内 外 か ら 寄 せ ら れ る 義 援 物 資 及 び 義援 金 等 ( 義 援 金 及 び 寄 附 金 を い う 。 以 下 同 じ 。 ) に つ い て 、 そ の 受 入 れ 体 制 及 び配 分方法等を定め、確実、迅速な被災者への配分を実施する。 第2 実施責任(責任者) 実施機関 担 当 業 務 市 本 部 長 市で受け付けた義援物資及び義援金等の募集、受付及び配分 県 本 部 長 県で受け付けた義援物資及び義援金の募集、受付及び配分 日本赤十字社岩手県支部 義援金の募集及び受付 社会福祉法人岩手県共同 義援金の募集及び受付 募金会 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 保健福祉部 救 助 担 班 当 業 務 義援物資要請の周知及び義援物資の受け入れ、義援物資の配 分、義援金の募集方法等の検討及び募集の周知、義援金の配 分 財 務 第3 1 部 会 計 班 義援金等の受付及び保管 財 政 班 寄附金の募集方法等の検討 実施要領 県との連携 (1) 義援物資の受付等 ア 市 本 部 長 は 、被 災 地 の ニ ー ズ を 確 認 し 、受 入 れ を 希 望 す る 物 資 を 把 握 の 上、 県本部長に報告する。 イ 県 本 部 長 は 、 市 本 部 長 か ら の 情 報 を 基 に 、 義 援 物 資 の 募 集 の 有 無 や 必 要な 物資について周知する。 ウ 県 本 部 長 は 、 大 規 模 な 災 害 の 発 生 に よ り 市 と 連 絡 を 取 る こ と が で き な い場 合 そ の 他 の 必 要 と 認 め る 場 合 に は 、 市 に お い て 必 要 と 推 測 さ れ る 物 資 の 募集 について周知する。 エ 義 援 物 資 の 受 付 に 当 た っ て は 、 受 付 担 当 窓 口 及 び 物 資 の 集 積 場 所 を あ らか じめ明示する。 オ 実 施 機 関 は 、 そ れ ぞ れ に 送 付 さ れ た 義 援 物 資 を 受 け 付 け 、 被 災 者 に 配 分す るまでの間、適切に保管する。 429 カ 県 本 部 長 は 、 必 要 な 物 資 の 調 達 に 見 通 し が 立 っ た 場 合 に お い て 、 義 援 物資 の募集を停止又は一時停止し、それを周知する。 (2) 義援物資の配分及び輸送 ア 県 本 部 で 受 け 付 け た 義 援 物 資 の 被 災 市 町 村 に 対 す る 配 分 は 、 県 本 部 に おい て決定し、市の指定する場所に輸送し、引き渡す。 イ (3) 市 本 部 長 は 、県 本 部 か ら 送 付 さ れ た 義 援 物 資 に つ い て 、被 災 者 に 配 分 す る。 義援金の受付等 ア 県 本 部 長 は 、 大 規 模 な 災 害 等 が 発 生 し た 場 合 に は 、 速 や か に 日 本 赤 十 字社 岩 手 県 支 部 と 義 援 金 募 集 の 実 施 に つ い て 協 議 し 、 義 援 金 収 集 団 体 等 を 構 成員 とする義援金配分委員会を組織する。 イ 義 援 金 募 集 が 決 定 さ れ た 場 合 、 実 施 機 関 相 互 が 連 携 し 、 義 援 金 の 受 付 を開 始するとともに、インターネット等を通じて周知する。 ウ 実 施 機 関 は 、 そ れ ぞ れ に 送 付 さ れ た 義 援 金 を 受 け 付 け 、 被 災 者 に 配 分 する までの間、適切に保管する。 (4) 義援金の配分 受 け 付 け た 義 援 金 の 配 分 に つ い て は 、 義 援 金 配 分 委 員 会 に お い て 協 議 し 、決 定 す る も の と し 、 あ ら か じ め 、 基 本 的 な 配 分 方 法 を 定 め て お く な ど 、 迅 速 な配 分に努める。 (5) 海外からの支援の受入れ ア 県 本 部 長 は 、 国 の 非 常 災 害 対 策 本 部 等 か ら 、 海 外 か ら の 支 援 受 入 れ の 連絡 が あ っ た 場 合 に お い て は 、 関 係 省 庁 と 連 絡 、 調 整 を 図 り 、 そ の 受 入 体 制 を整 備する。 イ 市 本 部 長 は 、 海 外 か ら の 支 援 の 受 入 れ に 当 た り 、 県 本 部 長 と 連 携 を 図 り、 支 援 の 種 類 、 規 模 、 到 着 予 定 日 時 、 場 所 等 を 確 認 の 上 、 そ の 支 援 活 動 が 円滑 に実施できるようにする。 2 市独自の対応 1 か ら 3 ま で に 掲 げ る ほ か 、 市 本 部 長 が 必 要 と 認 め る と き は 、 市 独 自 で 義 援物 資 の 要 請 及 び 義 援 金 等 の 募 集 を 行 う も の と し 、 そ の 方 法 等 に つ い て は 、 別 に 定め る。 430 第 1213 節 第1 1 災害救助法の適用計画 基本方針 市 本 部 長 は 、 災 害 に よ る 住 家 の 滅 失 が 一 定 規 模 以 上 と な っ た 場 合 、 災 害 救 助法 (以下、本節中「法」という)の適用を県本部長に要請する。 2 法 に 基 づ く 救 助 は 、 県 が 実 施 機 関 と な り 、 市 は そ の 補 助 機 関 と し て 活 動 に 当た る が 、 県 本 部 長 は 、 救助 を 迅 速 に 行 う 必 要 が あ る 場 合 は 、 個 別 の 災 害 ご と に 救 助 に関する事務の一部を市本部長に委任する。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 市本部長 担当業務 1 避難所の設置 2 炊き出しその他による食品の給与及び飲料水の供給 3 被服、寝具その他生活必需品の給与又は貸与 4 災害にかかったもの被災者の救出 5 災害にかかった被災した住宅の応急処理 6 学用品の給与 7 埋葬 8 遺体の捜索及び処理 9 災 害 に よ っ て 住 居 又 は そ の 周 辺 に 運 び 込 ま れ た 土 石 、竹 木 等 で 、日 常 生 活に著しい支障を及ぼしているものの除去 県本部長 1 応急仮設住宅の給与 2 医療及び助産 3 生業に必要な資金貸与、器具または資料の供与 [市 本 部 の 担 当 ] 部 保健福祉部 第3 1 班 救助班 担当業務 法に基づく事務全般 実施要領 法適用の基準 法 に よ る 救 助 は 、 市 の 区 域 単 位 に 、 原 則 と し て 同 一 原 因 に よ る 災 害 に よ っ て市 の 被 害 が 次 の 程 度 に 達 し た 場 合 で 、 か つ 、 被 災 者 が 現 に 救 助 を 要 す る 状 態 に ある ときに実施する。 431 (1) 市 の 区 域 内 に お け る 全 壊 、全 焼 、流 失等 に よ り 住 宅 が 滅 失 し た 世 帯( 以 下「被 害世帯」という)の数が、次のいずれかに該当する場合 人口 市名 被害世帯数 ①市町村人口に応じた滅失世 50,000 人 以 上 北上市 ② 県 内 の 1,500 世 帯 以 上 で あ 帯数 る場合 80 世 帯 以 上 40 世 帯 以 上 100,000 人 未 満 県 内 の 被 害 世 帯 数 が 、 7,000 世 帯 以 上 で 、 当 該 市 の 区 域 内 の 被 害 世 帯 数 が 多 数 で あ る と き 注) 被害世帯数の算定は、次の通りとする。 ア 住 家 が 半 壊 、 半 焼 等 著 し く 損 傷 し た 世 帯 は 、 2 世 帯 を も っ て 1 被 害 世 帯と する イ 住 家 が 床 上 浸 水 、 土 砂 の 堆 積 等 に よ り 一 時 的 に 居 住 不 能 の 状 態 と な っ た世 帯は、3世帯をもって1被害世帯とする。 (2) 災 害 が 隔 絶 し た 地 域 に お い て 発 生 す る 等 、 被 災 者 の 救 護 を 著 し く 困 難 と する 厚 生 労 働 省 令 内 閣 府 令 で 定 め 特 別 な 事 情 が あ り 、 か つ 被 害 世 帯 が 多 数 で あ って 災 害 に か か っ た も の あ る 場 合 、 被 災 者 に つ い て 、 食 品 の 給 与 等 に 特 殊 の 補 給方 法を必要とし、又は救出に特殊の技術を必要とするもの。 (3) 多 数 の 者 が 生 命 又 は 身 体 に 危 害 を 受 け 、 又 は 受 け る お そ れ が 生 じ た 場 合 であ って、厚生労働省令で定める基準に該当するもの。 ① 災害が発生し又は発生する恐れのある地域に所在する多数の者が、避難し て継続的に救助を必要とすること。 ② 2 災 害 に か か っ た 者 に つ い て 、食 品 の 給 与 等 に 特 殊 の 技 術 を 必 要 と す る こ と。 法適用の手続き (1) 市本部長の措置 ア 市 本 部 長 は 、 そ の 区 域 に お け る 災 害 に よ る 被 害 が 、 法 の 適 用 基 準 の い ずれ か に 該 当 し 、 又 は 該 当 す る お そ れ が 生 じ た 場 合 に お い て は 、 直 ち に そ の 旨を 地方支部福祉班長を通じて県本部長に情報提供する。 イ 法 の 適 用 基 準 と な る 被 害 世 帯 数 に つ い て は 、 第 4 節 「 情 報 の 収 集 ・ 伝 達計 画 」に 定 め る 被 害 判 定基 準 に よ る も の と し 、被 害 状 況 を と り ま と め の 上 、「 人 的及び住家被害報告」(被害報告様式2)により、県本部長に報告する。 432 災害救助法適用の手続き ①被害報告 (情 報 提 供 ) 市本部長 保健福祉部 救助班 県本部 ②被害報告 ③被害報告 地方支部 保健福祉部 地域福祉 総括課長 福祉班長 ④現地調査・確認 ⑥確認報告 県 本 部 長 ⑤確認報告 ⑦ 技 術 的 助 言 ⑧告示・通知・報告 指定行政機関等 厚生労働省 3 救助の実施 法 の 適 用 に よ る 救 助 の 具 体 的 な 実 施 方 法 は 、 応 急 計 画 の 各 節 で 定 め る と こ ろに よる。 救助の種類 応急対策計画の該当節 避難所の設置 第 1314節 「 逃 避 避 難 ・ 救 出 計 画 」 応急仮設住居の供与 第 18節 「 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 及 び 応 急 修 理 計 画 」 炊き出しその他による食品の給与 第 16節 「 食 料 、 生 活 必 需 品 等 供 給 計 画 」 飲料水の供給 第 17節 「 給 水 計 画 」 被服、寝具その他生活必需品の給 第 1516節 「 食 料 、 生 活 必 需 品 等 供 給 計 画 」 与又は貸与 医療 第 1415節 「 医 療 ・ 保 険 計 画 」 助産 第 1415節 「 医 療 ・ 保 険 計 画 」 災害にかかった者被災者の救出 第 1314節 「 避 難 ・ 救 出 計 画 」 災害にかかった住宅の応急処理 第 18節 「 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 等 及 び 応 急 修 理 計 画 」 学用品の給与 第 23節 「 文 教 対 策 計 画 」 埋葬 第 21節 「 行 方 不 明 者 等 の 捜 索 及 び 遺 体 の 処 理 ・ 埋 葬 計 遺体の捜索 画」 遺体の処理 障害物の除去 第 20節 「 廃 棄 物 処 理 ・ 障 害 物 除 去 計 画 」 輸送費及び人件費 第 22節 「 応 急 対 策 要 因 確 保 計 画 」 433 第4 救助の種類、程度、期間等 法 に よ る 救 助 の 種 類 、 程 度 、 期 間 等 は 、 次 の 通 り 資 料 編 3-13-1 の と お り であ る。 【次の表を削る(資料編に内容修正の上移動)】 救助の種 対象 費用の限度額 期間 備考 類 避難所の 災害により現に被害を (基本額) 災害発生 1 設置 受 け 、又 は 被 害 を 受 け る 避 難 所 設 置 費 1 人 1 日 あ た り 300 の日から 置 、維 持 及 び 管 理 の た 恐れのある者を収容す 円以内 7日発生 めの賃金職員雇上費、 る。 (加算額) 消 耗 機 材 費 、建 物 等 の 冬期 使 用 謝 金 、借 上 費 又 は 別に定める額を加算 高齢者等の要援護者等を収容 購 入 費 、高 熱 水 費 並 び す る「 福 祉 避 難 所 」を 設 置 し た 場 に仮設便所等の設置 合 、当 該 地 域 に お け る 通 常 の 実 費 費を含む。 を 支 出 で き 、上 記 を 越 え る 額 を 加 2 算できる。 応急仮設 住 家 が 全 壊 、全 焼 又 は 流 住宅の供 出 し 、居 住 す る 住 家 が な 与 い も の で あ っ て 、自 ら の 1 2 企 画 1 戸 当 た り 平 均 29.7 ㎡ 限 度 額 1 戸 あ た り 2,326,000 円以内 3 災害発生 その他に よる食品 者 2 の給与 全 半 壊 (焼 )、 流 出 、 平均1戸あたり 29.7 ㎡ 、 2,326,00 円 20 日 以 内 以内であればよい。 着工 2 高齢者等の要援護 同 一 敷 地 内 等 に 概 ね 50 戸 以 者等を数人以上収容 上 設 置 し た 場 合 は 、集 会 等 に 利 する「福祉仮設住宅」 用するための施設を設置でき を設置できる。 3 ころによる) 1避難所に収容された 1 の日から る (規 模 、 費 用 は 別 に 定 め る と 炊き出し 避難に当たっての 輸送費は別途計上。 (9坪)を基準とする 資力では住宅を得るこ とができない者 費 用 は 、避 難 所 の 設 供与期間最高2年 以内 1 1 人 1 日 当 た り 1,010 円 以 内 災害発生 食品給与のための総 2 被災地から縁故先(遠隔地) の日から 経費を延給食日数で除 7日以内 いた金額が限度額以内 等に一時避難する場合 床上浸水で炊事でき 3日分支給 であればよい。 ない者 (大 人 、 小 人 の 差 別 な し ) (1 食 は 1/3 日 ) 3 床上浸水で自宅に おいて自炊不可能な 者 飲料水の 現に飲料水を得るこ 当該地域における通常の実費 434 災害発生 輸 送 費 、人 件 費 は 別 途 供給 と が で き な い 者 (飲 料 及 の日から び炊事のための水であ 7日以内 計上 ること) 被服、寝 全 半 (焼 )、流 出 、床 上 具その他 1 夏 季 (4 月 ~ 9 月 )冬 季 ( 10 月 災害発生 浸水等により生活上必 ~3 月)の季別は災害発生の日 の日から 生活必需 要 な 被 服 、寝 具 、そ の 他 をもって決定する。 7日以内 品の給与 生 活 必 需 品 を 喪 失 、又 は 又は貸与 毀 損 し 、直 ち に 日 常 生 活 2 1 備蓄武士の価格は 年度当初の評価額 2 下記金額の範囲内 現物給付に限るこ と を営むのが困難なもの 区分 1人世帯 2人世帯 3人世帯 4人世帯 5人世帯 6人世帯以上1人増す ごとに加算 全壊 全焼 夏 17,300 22,300 32,800 39,300 49,800 7,300 冬 28,600 37,000 51,600 60,500 75,900 10,400 夏 5,600 7,600 11,400 13,800 17,500 2,400 冬 9,100 12,000 16,900 20,000 25,400 3,300 流出 半壊 半焼 床上浸水 医療 医療の途を失ったもの 1 2 救 護 班 … 使 用 し た 薬 剤 、治 療 災害発 材 料 、医 療 器 具 。破 損 等 の 実 費 生の日か 病院又は診療所…社会保険 ら 14 日 診療報酬の額以内 助産 災害発生の日以前又 1 は以後7日以内に分娩 した者であって災害の ため助産の途を失った 救 護 班 等 に よ る 場 合 は 、使 用 した衛星材料等の実費 2 助 産 師 に よ る 場 合 は 、慣 行 料 患 者 等 の 移 送 費 は 、別 途計上 以内 分娩した 日から7 妊 婦 等 の 移 送 日 は 、別 途計上 日以内 金 の 100 分 の 80 以 内 の 額 者 (出 産 の み な ら ず 、 死 産及び流産を含み現に 助産を要する状態にあ るもの) 災害にか 1 かった者 の救出 現 に 生 命 、身 体 が 危 当該地域における通常の実費 険な状態にある者 2 生死不明な状態に 災害発生 1 期間内に静止が明 の日から らかにならない場合 3日以内 は 、以 後「 死 体 の 捜 索 」 ある者 として取り扱う。 2 輸送費、人件費は、 別途計上 435 災害にか 住 宅 が 半 壊 (全 )し 、自 居 室 、炊 事 場 及 び 便 所 等 日 常 生 災害発生 かった住 らの資力により応急修 活に必要最小限度の部分1世帯 から1ヶ 宅の応急 理をすることができな あ た り 519,000 円 以 内 月以内 処理 い者 生業に必 1 住 家 が 全 壊 、全 焼 又 1 災害発生 1 貸与期間2年以内 要な資金 は 流 失 し 、生 業 の 手 段 2 の日から 2 利子無利子 の貸与 を失った世帯 15,000 円 2 生 業 費 1 件 辺 り 30,000 円 就 職 仕 度 費 1 件 あ た り 1 ヶ月以 生業を営むために 内 必 要 な 機 材 、器 具 又 は 資材等を購入するた めの費用に充てるも の で あ っ て 、生 業 の 見 込みの確実な具体的 計 画 が あ り 、償 還 能 力 のある者 埋葬 1 災害の際死亡した 1体あたり 災害発生 災害発生の日以前に死 ものを対象に実際に 大 人 ( 12 歳 以 上 ) の日から 亡したものであっても 埋葬を実施するもの 199,000 円 以 内 10 日 以 内 対象となる。 に支給 小 人 ( 12 歳 未 満 ) 災害発生 1 159,200 円 以 内 死体の捜 索 行方不明の状態にあ 当該地域における通常の実費 り 、か つ 、四 囲 の 事 情 に の日から よりすでに死亡してい 10 日 以 内 輸 送 費 、人 件 費 は 別 途計上 2 ると推定される者 災害発生後3日を 経 過 し た も の は 、一 応 死亡したものと推定 している。 死体の処 理 災害の際死亡した者 (洗浄・消毒等) 災害発生 に つ い て 、死 体 に 関 す る 1体あたり の日から 処 理( 埋 葬 を 除 く )を す 3,300 円 以 内 ( 一 時 保 存 ) 10 日 以 内 る。 ・既存建者借上費通常の実費 ・既存建物以外 1 捜索は原則として 救護班 2 輸 送 費 、人 件 費 は 別 途計上 3 死体の一時保存の 1体あたり ドライアイスの購入 5,000 円 以 内 費等が必要な場合は (捜索) 当該地域における通 救護範囲外は、慣行料金 常の実費を加算でき 436 る。 障害物の 居 室 、炊 事 場 、玄 関 等 に 1世帯あたり 災害発生 除去 障害物が運び込まれて 137,000 円 以 内 の日から いるため生活に支障を 10 日 以 内 きたしている場合で自 力では除去することの できない者 輸送費及 1 被災者の避難 当該地域における通常の実費 救助の実 び賃金職 2 医療及び助産 施が認め 員等雇上 3 被災者の救出 られる期 費 4 飲料水の供給 間以内 5 死体の捜索 6 死体の処理 7 救済用物資の整理 配分 実費弁償 災 害 救 助 法 施 行 令 第 10 1人1日当たり 救助の 時間外勤務手当て及 条第 1 号から第4号まで 医師、歯科医師 実施が認 び旅費は別途に定める に規定する者 17,400 円 以 内 められる 額 薬剤師 期間以内 11,900 円 以 内 保健師、助産師及び看護師 11,400 円 以 内 土 木 技 術 者 及 び 建 築技術者 17,200 円 以 内 大工、左官及びとび職 20,700 円 以 内 * こ の 基 準 に よ っ て は 、 救 助 の 適 切 な 実 施 が 困 難 な 場 合 に は 、 県 知 事 は 構 成 労働 大 臣 に 協 議 し 、 そ の 同 意 を 得 た 上 で 、 救 助 の 適 度 、 方 法 及 び 期 間 を 定 め る こ とが できる 第5 整備すべき書類 ・災害救助関係様式編による 437 第 1314 節 第1 1 避難・救出計画 基本方針 災 害 発 生 時 に お い て 、 住 民 等 の 生 命 、 身 体 の 安 全 を 確 保 す る た め 、 迅 速 か つ的 確 に 避 難 勧 告 及 び 指 示 の ほ か 、 災 害 時 要 援 護者 等 並 び に 屋 内 で の 退 避 等 の 安 全 確 保 措 置 の 指 示 の ほ か 、避 難 行 動 要 支 援 者 そ の 他 の 特 に 避 難 行 動 に 時 間 を 要 す る も の に 対 し て 、 早 め の 段 階 で 避 難 準 備 ( 災 害 時 要 援 護 者 避 難 避 難 行 動 要 支 援 者 )情 報 ( 以 下 、 本 節 中 「 避難 勧 告 等 」 と い う ) を 伝 達 す る と と も に 、 避 難 支 援 従 事 者 の安全を確保しながら、避難誘導を行う。 2 救 出 救 助 活 動 を 行 う 防 災 関 係 機 関 は 、 災 害 発 生 当 初 に お け る 救 出 救 助 活 動 の重 要 性 を 十 分 に 認 識 し 、救 出 救 助 活 動 に 必 要 な 人 的 ・ 物 的 資 源 を 優 先的 に 配 分 す る な ど 、 救 出 救 助 体 制 を整 備 し 、 倒 壊 家 屋 の 下敷 き に な っ た 者 等 の 早 急 な 救 出 活 動 を行う。 3 被 災 者 の 避 難 生 活 の 場 を 確 保 す る た め 、 避 難 所 を 迅 速 に 開 設 す る と と も に 、そ の適正な運営を図る。 第2 1 実施機関(責任者) 避難勧告等 実施機関 担当業務 市本部長 地域住民、滞在者その他の者に対する避難のための立ち退き勧告指示 ( 水 防 法 第 29条 、 災 害 対 策 基 本 法 第 60条 ) 県本部長 必 要 と 認 め る 区 域 の 居 住 者 に 対 す る 避 難 の た め の 立 ち 退 き 指 示( 水 防 法 第 29条 、地 す べ り 等 防 止 法 第 25条 、災 害 対 策 基 本 法 第 60条 、61条 、警 察 官 職 務 執 行 法 第 4条 ) 陸上自衛隊岩手 1 駐屯部隊 そ の 場 に 居 合 わ せ た 者 、事 物 の 管 理 者 そ の 他 の 関 係 者 に 対 す る 避 難 のための警告又は避難のための措置 ( 自 衛 隊 法 第 94条 ) 2 災害派遣要請に基づく避難の救助 [市 本 部 の 担 当 ] 部 企画部 班 総務班 消防防災部 消防防災部 消防班 担当業務 1 自衛隊の災害派遣要請 2 避難のための立ち退き、勧告指示 1 避難のための立ち退き指示 2 警戒区域の設定 438 2 警戒区域の設定 実施機関 担当業務 市本部長 警戒区域の設定による災害応急対策従事者以外の当該区域に対する立 ち入りの制限、禁止、退去の命令 県本部長 警戒区域の設定による災害対策応急対策従事者以外の当該区域に対す る立ち入りの制限、禁止、退去の命令 [災 害 対 策 基 本 法 第 63条 、 73条 ] 陸上自衛隊岩手 警戒区域の設定による災害応急対策従事者以外の当該区域に対する立 駐屯部隊 ち入りの制限、禁止、退去の命令 [市 長 (市 長 の 委 任 を 受 け て そ の 職 権 を 行 う 市 の 吏 員 を 含 む )又 は 警 察 官 がいない場合] 3 [災 害 対 策 基 本 法 第 63条 ] 救出 実施機関 担当業務 市本部長 災害による生命及び身体が危険な状態にある者、又は生死が 不明の状態にある者の捜索又は救出 県本部長 救出にかかる消防機関又は自衛隊派遣への派遣要請等 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 災害派遣要請に基づく救出 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 担当業務 総務班 防災関係機関及び自衛隊の派遣要請 消防班 生命身体が危険な状態にある者及び生死不明者 消防防災部 消防防災部 の捜索救助、救出 保健福祉部 救助班 災害救助法の適用時における救出の事後事務 建設部都市整備部 土木対策班 救出に係る重機等の確保 4 避難所の設置、運営 実施機関 担当業務 市本部長 避難所の設置、運営 県本部長 県有施設に係る避難所における市町村への協力 [市 本 部 の 担 当 ] 部 保健福祉部 第3 1 班 救助班 担当業務 災害救助法の適用時における避難所の設置事務の事後処理 実施要領 避難勧告等 439 (1) 避難勧告等の基準及び報告 実施責任者は、次の場合に避難勧告等を行う。 ア 災害が現に発生している場合 イ 避難の必要が予想される各種気象警報が発せられた場合 ウ 河川が警戒水位を突破し洪水のおそれがある場合 エ 火災が拡大するおそれがある場合 オ その他災害の拡大を防止するために特に必要があると認められる場合 (1) 避難勧告等の基準及び報告 ア 避難勧告等の発令基準は、次のとおりとする。 (ア)土砂災害 種別 避難準備 発令基準 ① 情報 大雨警報(土砂災害)発令下で予測値で3時間以内に雨量状況曲線が祖車 載外発生危険基準を超える場合 ② 大雨注意報が発表されて、当該注意報の中で、夜間から翌日早朝に大雨警 報(土砂災害)に切り替える可能性が言及されている 場合 ③ 強い降雨を伴う台風が夜間から明け方に接近・通過することが予想される 場合 避難勧告 ① 土砂災害警戒情報が発表された場合 ② 大雨警報(土砂災害)が発表されている状況で、記録的短時間大雨情報が 発表された場合 ③ 土砂災害の前兆現象(湧き水・地下水の濁り、渓流の水量変化等)が発見 された場合 避難指示 ① 土砂災害警戒情報発表下で、記録的短時間大雨情報が発表された場 合 ② 土砂災害警戒情報発表下で、土砂災害が発生した場合 (イ)河川の洪水災害 種別 発令基準 避難準備 ① 水位が避難判断水位に到達し、なお水位の上昇が予想される場合 情報 ② 堤 防 の 漏 水 、浸 食 等 が 発 見 さ れ た 場 合( 漏 水 等 の お そ れ が あ る 場 合 を 含 む 。) 避難勧告 ① 水位が氾濫危険水位に到達した場合 ② 水位が氾濫注意水位を超えた状態で、水位予測により、水位が堤防高を超 えることが予想される場合 避難指示 ③ 堤防の異常な漏水等が発見された場合 ① 水位が堤防の高さに到達するおそれが高い場合 ② 堤防の異常な漏水等の進行や亀裂等により決壊のおそれが高い場合 440 備考 河 川 水 位 が 氾 濫 注 意 水 位 に 達 し た 場 合 に は 、市 本 部 長 は 、ホ ー ム ペ ー ジ 、ケ ー ブ ル テ レ ビ L 字 放 送 、 登 録 制 メ ー ル 、 フ ェ イ ス ブ ッ ク な ど に よ り 情 報 を 発信 し、注意喚起を行うこととする。 ※ 北上市において洪水予報や警報を行う主な河川は、北上川、和賀川及び猿ヶ石川 です。各河川の水位情報の値は次のとおりです。 河川 北上川 和賀川 猿ヶ石川 朝日橋 男山 男山 安野 氾濫危険水位 5.3m 4.2m 4.2m 4.8m 避難判断水位 5.0m 3.9m 3.9m 4.4m 氾濫注意水位 3.0m 3.3m 3.3m 3.0m 水防団待機水位 2.0m 2.4m 2.4m 2.0m 観測所 設定水位 ( 岩 手 河 川 国 道 事 務 所 H 27.4.1見 直 し 後 の 水 位 ) イ 実 施 責 任 者 は 、 災害 情 報 を 迅 速 に 収 集 し 、 避 難 を 要 す る 地 域 の早 期 の 実 態 把握に努め、時期を失することなく、避難勧告等を行う。 ウ 市 本 部 長 は 、避 難 時 の 周 囲 の 状 況 等 に よ り 避 難 の た め 立 退 き を 行 う こ とが か え っ て 危 険 を 伴 う 場 合 等 や む を 得 な い と き は 、 居 住 者 等 に 対 し 、屋 内 での 待避等の安全確保措置を指示することができる。 エ 県 は 、 市 か ら 求 め が あ っ た 場 合 に は 、 避 難 勧 告 等 の 対 象 地 域 等 に つ い て助 言する。 オ 市 本 部 長 は 、 避 難 勧 告 等 を 行 っ た 場 合 に は 、 速 や か に そ の 旨 を 県 本 部 長に 報告する。 カ 実 施 責 任 者 は 、 避難 勧 告 等 の 解 除 に 当 た っ て は 、 十 分 に 安 全 性の 確 認 に 努 める。 キ 県その他の防災関係機関は、市から求めがあった場合には、避難勧告等の解除に ついて助言する。 (2) 避難勧告等の内容 実施責任者は、次の内容を明示して、避難勧告等を行う。 ア 発令者 エ 避難対象地域 イ 避難勧告等の日時 オ 避難先 ウ 避難勧告等の理由 カ 避難経路 (3) キ その他必要な事項 避難勧告等の周知 ア 地域住民等への周知 ① 実 施 責 任 者 は 、 避 難 勧 告 等 の 内 容 を 、 直 接 の 広 報 ( 防 災 行 政 無 線 、 広報 441 自動車等)又は広報媒体(ラジオ、テレビ、CATV 、緊急速報メール) によって、直ちに地域住民への周知徹底を図る。 ② 避 難 勧 告 等 の 周 知 に 当 た っ て は 、 必 要 に 応 じ 、 高 齢 者 、 障 が い 者 、 外国 人 、乳 幼 児 、妊 産 婦 等 の 避 難 行 動 要 支 援 者 等 の 住 居 を 個 別 に 巡 回 す る な ど 、 障がい者等避難行動要支援者に配慮した方法を併せて実施する。 ③ 観 光 客 、 外 国 人 等 の 地 域 外 か ら の 来 訪 者 に 対 す る 避 難 勧 告 等 の 周 知 に当 た っ て は 、 あ ら か じ め 、 案 内 板 や 避 難 標 識 等 に よ り 表 示 し 、 避 難 対 策 の徹 底に努める。 ④ 緊 急 を 要 す る 場 合 の ほ か は 、 あ ら か じ め 警 告 を 発 し 、 住 民 等 に 避 難 のた めの準備をさせる。 ⑤ 避難勧告等に使用する信号の種類及び内容は、次の通りとする。 災害の種類 種類及び内容 鐘音 火災 水災 イ 備考 サイレン (連点) 3秒 2秒 3秒 2秒 3秒 ○ -○ -○ -○ -○ △ (連点) 3秒 2秒 3秒 2秒 3秒 ○ -○ -○ -○ -○ △ △ △ △ 近火信号をもって 避難信号とする △ 水防法に基づく避 難信号 関係機関相互の連絡 実 施 責 任 者 は 、 避 難 勧 告 等 を 行 っ た 場 合 は 、 法 令 に 基 づ く 報 告 又 は 通 知を 行うほか、その旨を相互に連絡する。 [報 告 又 は 通 知 事 項 ] ① 避難勧告等を行った理由 ③ 避難勧告等の発令時刻 ⑤ 避難先 ② 避難勧告等の理由 ④ 避難対象地域 ⑥ 避難者数 [法 令 に 基 づ く 報 告 又 は 通 知 義 務 ] 報告又は通知義務者 報告又は通知先 根拠法令 市町村長 知事 災 害 対 策 基 本 法 第 60 条 第 34 項 知事 公示 災 害 対 策 基 本 法 第 60 条 第 65 項 知事又はその指示を受けた職員 当該区域を管轄する 地 す べ り 等 防 止 法 第 25 条 水防管理者 警察署長 水 防 法 第 29 条 警察官、海上保安官 市町村長 災 害 対 策 基 本 法 第 61 条 第 2 項 警察官 公安委員会 警察官職務執行法第 4 条第 2 項 自衛官 長官大臣の指定する者 自 衛 隊 法 第 94 条 1 項 知事又はその指示を受けた職員 (4) 避難の方法 ア 避 難 は 、 原 則 と し て 徒 歩 に よ る も の と し 、 車 両 に よ る 避 難 は 、 混 乱 を 伴う 442 危 険 発 生 の お そ れ が な い と 認 め ら れ る 場 合 、 そ の 他 特 別 の 事 由 が あ る 場 合に 限る。 イ 避 難 は 、 で き る だ け 、 事 務 所 、 学 校 又 は 自 主 防 災 組 織 を 中 心 に 、 と し た一 定 の 地 域 、 事 業 所 単 位 ご と に 集 団 で 、 事 業 所 単 位 ご と に 、 地 域 の 特 性 や 災害 の状況に応じ、安全かつ適切な避難方法により行う。 (5) 避難の誘導 ア 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 災 害 時 要 援 護 者 避 難 行 動 要 支 援 者 、 特 に 自 力で 避難することが困難な者の居住状況等に配慮して、避難計画を定める。 イ 実 施 責 任 者 は 、 消 防 団 、 自 主 防 災 組 織 の 協 力 を 得 て 、 住 民 を 安 全 か つ 迅速 に 避 難 場 所 に 誘 導 す る 。 こ の 場 合 に お い て 、 災 害 時 要 援 護 者 ( 高 齢 者 、 障害 者、傷病者、子供等)避難行動要支援者の避難を誘導する。 ウ 市 は 、 避 難 行 動 要 支 援 者 の 避 難 に 当 た っ て は 、 本 人 の 同 意 の 有 無 に 関 わら ず、避難行動要支援者名簿を効果的に利用するよう努める。 ウエ 次 の 場 合 に お い て 、 当 該 避 難 が 困 難 と 認 め ら れ る と き は 、 消 防 団 員 等 を配 置して誘導する。 ① 幼稚園、小学校、病院、社会福祉施設等の生徒、患者、入所者等の避難 ② 在宅の高齢者、障害者等の避難 エオ 避難への援助のため、自衛隊の災害派遣を要請する場合の手続きは、第 1011 節 「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ る 。 (6) 避難者の確認等 市 職 員 、消 防 団 員 、民 生 委 員 等 は 、危 険 な 場 合 を 除 き 、 そ れ ぞ れ が 連 携 ・ 分 担 しながら、避難場所等及び避難対象地域を巡回し、避難者の確認を行うととも に、避難が遅れた者の救出を行う。 ア 避難場所(避難所) ① 避難した住民等の確認 ② 特に、自力避難が困難な高齢者、障害者等の安否の確認 イ (7) 避難対象地域 ① 避難が遅れた者又は要救出者の有無の確認 ② 避難が遅れた者等の避難誘導、救出 避難経路の確保 ア 警 察 署 は 、 避 難 経 路 を 確 保 す る た め 、 必 要 が あ る 場 合 は 、 避 難 道 路 及 び避 難場所等の周辺道路の交通規制を行う。 イ 市 本 部 長 は 、 避 難 の 障 害 と な る お そ れ の あ る 物 件 等 を 除 去 し 、 安 全 を 確保 する。 (8) 避難支援従事者の安全確保 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 定 め た 安 全 確 保 策 に 従 い 、 避 難 支 援 従 事 者 の 安 全の 443 確保を図る。 2 警戒区域の設定 ア 実 施 責 任 者 は 、 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 し よ う と し て い る 場 合 で 、 人 の 生命 又 は 身 体 に 対 す る 危 険 を 防 止 す る た め 特 に 必 要 が あ る と 認 め る と き は 、 次 の事 項を明示して、警戒区域を設定する。 ① 発令者 ④ 警戒区域設定の地域 ② 警戒区域設定の日時 ⑤ その他必要な事項 ③ 警戒区域設定の理由 イ 実 施 責 任 者 は 、 災 害 応 急 対 策 に 従 事 す る 者 以 外 の 者 に 対 し て 警 戒 区 域 へ の立 ち 入 り を 制 限 し 、 若 し く は 禁 止 し 、 又 は 当 該 区 域 か ら の 退 去 を 命 ず る こ と がで きる。 (2) 警戒区域設定の周知 ア 地域住民等への周知 実 施 責 任 者 は 、 警 戒 区 域 設 定 の 内 容 を 、 直 接 の 広 報 ( 防 災 行 政 無 線 、 広報 自 動 車 等 ) 又 は 広 報 媒 体 ( ラ ジ オ 、 テ レ ビ ) に よ り 、 地 域 住 民 等 へ の 周 知徹 底を図るとともに、ロープ等によりこれを明示する。 イ 関係機関相互の連絡 実 施 責 任 者 は 、 警 戒 区 域 を 設 定 し た 場 合 は 、 法 に 基 づ く 報 告 又 は 通 知 を行 うほか、その旨を相互に連絡する。 [報 告 又 は 通 知 事 項 ] ① 警戒区域設定を行ったもの ③ 警戒区域設定の発令時刻 ② 警戒区域設定の理由 ④ 警戒区域設定の地域 [法 令 に 基 づ く 報 告 又 は 通 知 義 務 ] 報告又は通知義務者 県知事 報告又は通知先 市町村長 根拠法令 災 害 対 策 基 本 法 施 行 令 第 30 条 第 3 項 警察官、海上保安官 災 害 対 策 基 本 法 第 63 条 第 2 項 災害派遣を命ぜられた部隊等 災 害 対 策 基 本 法 第 63 条 第 3 項 の自衛官 3 救出 (1) 救出班の編成 ア 市 本 部 長 は 、 災 害 発 生 直 後 に お い て 、 緊 急 に 救 出 救 助 を 行 う 必 要 が あ る場 合 は 、 当 該 地 区 の 消 防 団 、 自 主 防 災 組 織 、 地 域 住 民 等 に よ り 、 救 出 救 護 体制 を整え、救出活動を実施する。 イ 市 本 部 長 は 、 多 数 の 救 出 を 要 す る 者 が あ る と 認 め る 場 合 は 、 そ の 捜 索 、救 出 及 び 収 容 に 当 た ら せ る た め 、 消 防 職 員 ・ 団 員 を 主 体 と す る 「 救 出 班 」 を編 444 成し、救出活動を実施する。 ウ 県 本 部 長 は 、 市 本 部 長 か ら 要 請 を 受 け た 場 合 又 は 災 害 の 規 模 、 状 況 等 から 当 該 市 だ け で は 救 出 活 動 が 困 難 で あ る と 認 め た 場 合 は 、 近 隣 市 町 村 、 自 衛隊 等 に 対 し て 応 援 を 要 請 し 、本 部 職 員 及 び 応 援 機 関 に よ る「 救 出 班 」を 編 成 し、 現地に派遣する。 (2) 救出の実施 ア 捜 索 及 び 救 出 は 、 救 出 を 必 要 と す る 者 又 は 生 死 不 明 な 者 が い る と 認 め られ る地域を重点的に行う。 イ 捜 索 の 実 施 に 当 た っ て は 、 民 生 委 員 、 地 域 の 住 民 、 旅 行 者 又 は 滞 在 者 等の 協力を得て、居住者や同行者の把握を行う。 ウ 市 本 部 長 は 、 必 要 な ジ ャ ッ キ 、 つ る は し 、 フ ァ イ バ ー ス コ ー プ な ど 救 出用 資 機 材 及 び 工 事 用 重 機 等 を 確 保 で き な い 場 合 は 、 地 方 支 部 土 木 班 、 建 設 協会 等の協力を得て、調達する。 エ 市本部長は、孤立した地域における援助、救出、物資補給のために、ヘリ コプターの出動が必要と認められた場合は、県本部長に出動を要請する。 オ 捜 索 の た め 、自 衛 隊 の 災 害 派 遣 を 要 請 す る 場 合 の 手 続 き は 、第 10 節「 自衛 隊災害派遣要請計画」に定めるところによる。 4 避難所の設置、運営 (1) 避難所の種類 種類 内容 一時避難場所 災害時に一時的に身を守るために避難する場所 水害時避難所 水 害 時 に 河 川 の 状 況 等 か ら 被 害 を 予 測 し 、一 時 的 に 身 を 守 る た め に 避 難 す る施設等 収容避難所 災 害 時 に 被 害 を 受 け 、又 は 被 害 を 受 け る お そ れ が あ る 場 合 に 、一 定 期 間 滞 在するための施設等 福祉避難所 避 難 生 活 が 長 期 化 す る 場 合 に 、障 が い 者 や 病 弱 者 等 特 別 な 配 慮 を 要 す る 人 のため必要に応じて設置する施設 備考 1 収 容 避 難 所 は 、 災 害 発 生 後 す ぐ に 開 設 す る 「 第 1 次 収 容 避 難 所 」 と 、第 1 次 収 容 避 難 所 で 収 容 し き れ な い 場 合 に 開 設 す る 「 第 2 次 収 容 避 難 所 」と に区分する。(福祉避難所は、第2次収容避難所に分類する。) 2 災 害 対 策 基 本 法 の 規 定 に よ り 、 上 記 の 避 難 場 所 及 び 避 難 所 を 対 応 す る災 害 の 種 類 を 示 し た 形 で「 指 定 緊 急 避 難 場 所 」と「 指 定 避 難 所 」に 分類 す る。 【 資 料 編 3 - 14- 1 ~ 4 (2) 避難所一覧】参照 避難所の設置 ア 市 の 避 難 対 象 地 域 及 び 避 難 場 所 を 定 め る 。 [資 料 編 3-13] イ 市 本 部 長 は 、あ ら か じ め 定 め る 避 難 計 画 に 従 い 、避 難 所 を 設 置 し た 場 合 は、 445 食 料 、 飲 料 水 、 毛 布 、 医 薬 品 、 仮 設 ト イ レ 、 テ レ ビ 、 暖 房 器 具 、 避 難 生 活に 必要な物資等を調達する。 ウ 市 本 部 長 は 、 避 難 所 の 設 置 に 当 た っ て は 、 在 宅 の 高 齢 者 及 び 障 害 者 、 乳幼 児、妊産婦等要配慮者に配慮した環境の確保に努める。 エ 市 本 部 長 は 、 市 が 設 置 す る 避 難 所 だ け で は 対 応 で き な い 場 合 に お い て は、 次の方法により避難所を確保し、多様な避難場所の確保に努める。 ① 隣 接 他 の 市 町 村 長 と 協 議 し 、 当 該 地 域 に あ る 建 物 又 は 土 地 を 、 市 町 村に 避 難 所 の 設 置 及 び 運 営 を 委 託 し 、 又 は 建 物 若し く は 土 地 を 借 り 上 げ て 避 難 所を設置する。 ② 県本部長と協議し、県有の施設又は民間アパート等を避難所とする。 ③ 市 本 部 長 は 、 イ の 場 合 に 備 え 、 あ ら か じ め 県 有 施 設 の 中 か ら 、 避 難 所を 選定する。 県 本 部 長 は 、 イ の 場 合 に 備 え 、 県 有 施 設 又 は 民 間 ア パ ー ト 等 の 中 か ら 、避 難所を選定する ④ 隣 接 市 町 村 長 及 び 県 本 部 長 は 、 受 け 入 れ 体 制 を 整 備 す る と と も に 、 その 運営に協力する。また、市本部長は、所属職員のうちから管理者を定め、 当該避難所の運営に当たる。 オ 市 本 部 長 は 、 避 難 所 を 開 設 し た 場 合 、 次 の 事 項 を 住 民 等 に 周 知 す る と とも に、県に報告する。 ① 開設日時及び場所 ② 開設箇所数及び各避難所の避難者数 ③ 開設機関の見込み カ 避難所収容の対象となる者は、次に掲げる者とする。 区分 対象者 災害により、現に被害を ア 住家が被害を受け、居住の場所を失った者 受けたもの イ 旅 館 の 宿 泊 人 、一 般 家 庭 の 来 訪 者 な ど 、現 実 に 災 害 を 受 け た 者 災害により、現に被害を ア 避難勧告等をした場合の避難者 受けるおそれのある者 イ 避難勧告等はしないが、緊急に避難することが必要である 者 キ 市 本 部 長 は 、 避 難 所 の 電 気 、 水 道 等 の ラ イ フ ラ イ ン の 回 復 に 時 間 を 要 する と 見 込 ま れ る 場 合 や 、 道 路 の 途 絶 に よ る 孤 立 が 続 く と 見 込 ま れ る 場 合 は 、当 該 地 域 に 避 難 所 を 設 置・維 持 す る こ と の 適 否 を 検 討 し 、必 要 な 措 置を 講 じ る 。 (3) 避難所の運営 ア 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 定 め る 避 難 計 画 及 び そ の 作 成 し た 避 難 所 の 設 置及 び 運 営 に 係 る マ ニ ュ ア ル に 従 い 、 避 難 所 の 円 滑 な 運 営 に 努 め る 。 こ の 場 合に 446 お い て 、 市 本 部 長 は 、 避 難 所 の 生 活 環 境 が 常 に 良 好 な も の と な る よ う 、 保健 師 、 管 理 栄 養 士 等 に よ る 巡 回 等 や 岩 手 県 災 害 派 遣 福 祉 チ ー ム の 活 用 を 通 じて を実施するなど、その状況把握に努め、必要な対策を講じる。 イ 市 本 部 長 は 、 避 難 所 の 管 理 者 等 と 連 携 を 図 り 、 安 否 情 報 及 び 、 食 料 、 生活 必需品等の配給等及び被災者生活支援等に関する情報を提供するものとし、 避難者が適切に情報を得られるよう、活用する媒体に配慮する。 ウ 市 本 部 長 は 、 避 難 者 数 、 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 数 、 物 質 の 種 類 及 び 数 量 等 につ いて偏ることのないよう、調整を行う。 エ 市 本 部 長 は 、 避 難 所 に お け る 生 活 が 長 期 化 す る と 認 め ら れ て い る 場 合 は、 避難者の協力を得ながら、次の措置をとる。 ① 避 難 者 、 住 民 組 織 、 支 援 防 災 ボ ラ ン テ ィ ア 等 の 連 携 に よ る 、 被 災 者 の自 治組織の育成 ② 食料、生活必需品等の物資の需要把握体制の整備 ②③ 生活相談、メンタルケア、健康相談、各種情報の提供体制の整備 ③④ ホームヘルパー等による介護の実施 ④⑤ 保健衛生の確保 ⑤⑥ 避難所のパトロールの実施等による安全の確保 ⑥⑦ 可 能 な 限 り の プ ラ イ バ シ ー の 確 保 及 び 男 女 の ニ ー ズ の 違 い 等 男 女 双 方の 視点等男女、高齢者、障がい者、外国人等の多様なニーズへの配慮 ⑦⑧ 応 急 仮 設 住 宅 や 公 営 住 宅 の あ っ せ ん に 努 め る ほ か 、 必 要 に 応 じ 、 民 間ア パート、旅館、ホテル等の活用 オ 市 本 部 長 は 、 関 係 機 関 の 協 力 を 得 な が ら 、 避 難 者 の 愛 玩 動 物 の 受 入 れ につ いて他の避難者の同意を得るよう努める。 オカ 市 本 部 長 は 、学校 を 避 難 所 と し て 使 用 す る 場 合 は 、応 急 教 育の 支 障 と な ら な いよう学校長及び避難者の自治組織等と協議を行い、必要な調整を行う。 (4) 被災市町村以外の市町村による避難所の設置等 被 災 市 町 村 以 外 の 市 町 村 の 避 難 所 の 設 置 及 び 運 営 に つ い て は 、( 1)及 び( 2) の定めを準用する。 (3)(5) 災害救助法を適用した場合の避難所設置 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 は 、 第 12 節 「災害救助法の適正計画」に定めるところによる。 5 (1) 帰宅困難者対策 市 本 部 長 は 、 災 害 の 発 生 に 伴 い 通 勤 ・ 通 学 、 出 張 、 買 い 物 、 旅 行 等 に よ り、 自 力 で 帰 宅 す る こ と が 極 め て 困 難 と な っ た 者 ( 以 下 「 帰 宅 困 難 者 」 と い う 。) に 対 し 、 関 係 機 関 と 協 力 し て 、 必 要 な 情 報 の 提 供 そ の 他 の 帰 宅 の た め の 支 援を 行う。 447 (2) 市 町 村 本 部 長 は 、 帰 宅 困 難 者 の う ち 、 救 援 が 必 要 に な っ た 者 又 は 避 難 所 への 収容が必要となった者に対し、物資の提供及び避難所への収容を行う。 6 避難所以外の在宅避難者に対する支援 (1) 在宅避難者の把握 ア 市 本 部 長 は 、 自 宅 そ の 他 の 避 難 所 以 外 の 場 所 に い る 者 で あ っ て 、 ラ イ フラ イ ン や 物 流 の 途 絶 に よ り 物 資 及 び 食 料 の 調 達 並 び に 炊 事 が 困 難 と な る 等 、被 災 に よ り 日 常 生 活 を 営 む こ と が 困 難 な 者 ( 以 下 「 在 宅 避 難 者 」 と い う 。 )の 人数、必要とする支援等を早期に把握する。 イ 民 生 委 員 ・ 児 童 委 員 、 介 護 保 険 事 業 者 、 障 害 福 祉 サ ー ビ ス 事 業 者 等 は 、要 配慮者の安否等の確認に努め、把握した情報を市本部長に提供する。 (2) 在宅避難者に対する支援 ア 市 本 部 長 は 、 市 役 所 ( 支 所 、 出 張 所 等 ) に お け る 配 布 や 在 宅 避 難 者 が いる 集落又は避難所の巡回により物資の支給を行う。 イ 市 本 部 長 は 、 在 宅 避 難 者 に 対 し 、 物 資 や 食 料 の 配 布 の 広 報 の 実 施 等 必 要な 情 報 や 支 援 ・ サ ー ビ ス を 容 易 か つ 確 実 に 受 け 取 る こ と の で き る 体 制 の 整 備を 図る。 7 広域一時滞在 (1) 県内広域一時滞在 ア 災 害 の 規 模 、 避 難 者 の 収 容 状 況 等 に 鑑 み 、 県 内 広 域 一 時 滞 在 の 必 要 が ある と 認 め た 市 本 部 長( 以 下 、こ の 項 に お い て「 協 議 元 市 本 部 長 」と い う 。)は、 応 援 協 定 を 締 結 し た 他 の 市 町 村 長 又 は 適 当 と 認 め る 他 の 市 町 村 長 ( 以 下 、本 号中「協議先市町村長」という。)に対し、避難者の受入れを協議する。 イ 協 議 元 市 本 部 長 は 、 当 該 協 議 を 行 う 場 合 に あ っ て は 、 あ ら か じ め 県 本 部長 に 報 告 す る 。 た だ し 、 あ ら か じ め 報 告 す る こ と が 困 難 な と き は 、 協 議 の 開始 後、遅滞なく報告する。 ウ 協 議 先 市 町 村 長 は 、 被 災 者 を 受 け 入 れ な い こ と に つ い て 正 当 な 理 由 が ある 場合を除き、これを受け入れる。 エ 協 議 先 市 町 村 長 は 、 受 け 入 れ る 被 災 者 の 県 内 広 域 一 時 滞 在 の 用 に 供 す るた めの施設(以下、本節中「受入施設」という。)を決定し、提供する。 オ 協 議 元 市 本 部 長 又 は 協 議 先 市 町 村 長 は 、 法 に 基 づ く 報 告 又 は 通 知 を 行 う。 カ 県 本 部 長 は 、 市 本 部 長 か ら 求 め が あ っ た 場 合 に は 、 協 議 す べ き 市 町 村 、被 災 者 の 輸 送 手 段 の 確 保 等 、 県 内 広 域 一 時 滞 在 の 実 施 に 関 し 必 要 な 助 言 等 を行 う。 キ 県 本 部 長 は 、 大 規 模 な 災 害 に よ り 市 が 被 災 し 、 他 の 市 町 村 長 と の 協 議 がで きないと推測される場合には、市本部長に代わって当該要求を行う。 448 〔法令に基づく報告又は通知義務〕 報告又 報告又は は通知 通知の時期 報告又は通知先 根拠法令 義務者 協議元 県内広域一時滞 市本部 在の協議をしよ 長 うとするとき 県本部長 災害対策基本法第 86条 の 8 第 2 項 受入施設を決定 1 公示 災害対策基本法第 した旨の通知を 2 協議元市本部長が受入施設を決定した旨の 86条 の 8 第 6 項 、災 通知を受けた時に現に避難者を受け入れてい 害対策基本法施行 る公共施設その他の施設を管理する者及び協 規 則 第 8条 の 2第 2項 受けたとき 議元市本部長が必要と認める関係指定地方行 政機関の長その他の防災関係機関等の長 3 県本部長 県内広域一時滞 1 協議先市本部長 災害対策基本法第 在の必要がなく 2 協議元市町村本部長が受入施設を決定した 86条 の 8 第 7 項 、災 なったと認める 旨の通知を受けた時に現に避難者を受け入れて 害対策基本法施行 とき いる公共施設その他の施設を管理する者及び協 規則第8条の2第 議元市町村本部長が必要と認める関係指定地方 2項 行政機関の長その他の防災関係機関等の長 3 公示 4 県本部長 協議先 受入施設を決定 受入施設を管理する者及び協議先市町村本部長 災害対策基本法第 市町村 したとき が必要と認める関係指定地方行政機関の長その 86条 の 8 第 4 項 、災 他の防災関係機関等の長 害対策基本法施行 長 規則第8条の2第 1項 協議元市本部長 災害対策基本法第 86条 の 8 第 5 項 県内広域一時滞 受入施設を管理する者及び協議先市町村本部長 災害対策基本法第 在の必要がなく が必要と認める関係指定地方行政機関の長 86条 の 8 第 8 項 、災 なった旨の通知 その他の防災関係機関等の長 害対策基本法施行 を受けたとき 規則第8条の2第 1項 449 〔市本部の担当〕 部 班 企画部 消防防災部 財務部 (2) 総務班 財政班 担当業務 協議元市町村本部長又は協議先市町村長からの報告又は通知 の受理 県内広域一時滞在に係る輸送手段の確保支援等 県外広域一時滞在 ア 県 外 広 域 一 時 滞 在 の 必 要 が あ る と 認 め る 市 本 部 長 ( 以 下 、 本 号 中 「 協 議元 市 本 部 長 」 と い う 。 ) は 、 県 本 部 長 と 協 議 し 、 本 県 以 外 の 都 道 府 県 の 知 事と 避難者の受入れについて協議することを求める。 イ 県 本 部 長 は 、 応 援 協 定 を 締 結 し た 他 の 都 道 府 県 の 知 事 又 は 適 当 と 認 め る他 の 都 道 府 県 の 知 事( 以 下 、本 号 中「 協 議 先 都 道 府 県 知 事 」と い う 。)に 対 し、 避難者の受入れの協議を行う。 ウ 県 本 部 長 は 、 当 該 協 議 を 行 う 場 合 に あ っ て は 、 あ ら か じ め 内 閣 総 理 大 臣に 報 告 す る 。た だ し 、あ ら か じ め 報 告 す る こ と が 困 難 な と き は 、協 議 の 開 始 後、 遅滞なく報告する。 エ 県 本 部 長 は 、 協 議 先 都 道 府 県 知 事 か ら 受 入 施 設 が 決 定 し た 旨 の 通 知 を 受け たときは、協議元市本部長に通知するとともに、内閣総理大臣に通知する。 オ 県 本 部 長 は 、 大 規 模 な 災 害 に よ り 市 が 被 災 し 、 協 議 を 求 め る こ と が で きな いと推測される場合には、市本部長に代わって当該要求を行う。 カ 県本部長及び協議元市本部長は、法に基づく報告又は通知を行う。 キ 県 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ 、 国 に 対 し 、 協 議 す べ き 都 道 府 県 、 被 災 者 の 輸送 手段の確保等、県外広域一時滞在の実施に関し必要な助言等を求める。 〔法令に基づく報告又は通知義務〕 報告又 報告又は は通知 通知の時期 報告又は通知先 根拠法令 義務者 県 本 部 県外広域一時滞在の 長 協議をしようとする 内閣総理大臣 災害対策基本法第 86 条 の 9 第 3 項 とき 受入施設を決定した 1 協議元市本部長 災害対策基本法第 旨の通知を受けたと 2 内閣総理大臣 86 条 の 9 第 9 項 県内広域一時滞在の 1 協議先都道府県知事 災害対策基本法第 必要がなくなった旨 2 内閣総理大臣 86 条 の 9 第 12 項 き の報告を受けたとき 450 協 議 元 受入施設を決定した 1 公示 災害対策基本法第 市 本 部 旨の通知を受けたと 2 協議元市長が受入施設を決定した旨の 86 条 の 9 第 10 項 、 長 き 通知を受けた時に現に避難者を受け入 災害対策基本法施 れている公共施設その他の施設を管理 行規則第8条の2 する者及び協議元市町村本部長が必要 第4項 と認める関係指定地方行政機関の長そ の他の防災関係機関等の長 県外広域一時滞在の 1 県本部長 災害対策基本法第 必要がなくなったと 2 公示 86 条 の 9 第 11 項 、 認めるとき 3 協議元市町村長が受入施設を決定した 災害対策基本法施 旨の通知を受けた時に現に避難者を受 行規則第8条の2 け入れている公共施設その他の施設を 第4項 管理する者及び協議元市町村本部長が 必要と認める関係指定地方行政機関の 長その他の防災関係機関等の長 〔市本部の担当〕 部 班 企画部 消防防災部 財務部 (3) 総務班 財政班 担当業務 協議元市町村本部長又は協議先都道府県知事等との協議 県外広域一時滞在に係る輸送手段の確保支援等 他都道府県広域一時滞在 ア 県 本 部 長 は 、 他 の 都 道 府 県 知 事 ( 以 下 、 本 号 中 「 協 議 元 都 道 府 県 知 事 」と い う 。 ) か ら 避 難 者 の 受 入 れ の 協 議 が あ っ た と き は 、 受 入 れ に 関 す る 県 内の 市町村長の意向を確認の上、受け入れるべき避難者数その他事項を勘案し、 受入れについて協議すべき市町村を決定し、受入れを協議する。 イ 県 本 部 長 の 協 議 を 受 け た 市 町 村 長 ( 以 下 、 本 号 中 「 協 議 先 市 町 村 長 」 とい う 。)は 、被 災 者 を 受 け 入 れ な い こ と に つ い て 正 当 な 理 由 が あ る 場 合 を 除 き、 これを受け入れる。 ウ 協議先市町村長は、受入施設を決定し、提供する。 エ 県本部長又は協議先市町村長は、法に基づく報告又は通知を行う。 〔法令に基づく報告又は通知義務〕 報 告 又 報告又は は 通 知 通知の時期 報告又は通知先 根拠法令 義務者 県 本 部 受入施設を決定した旨 協議元都道府県知事 451 災 害 対 策 基 本 法 第 86 条 の 長 の通知を受けたとき 他の都道府県からの広 9第8項 協議先市町村長 災 害 対 策 基 本 法 第 86 条 の 域一時滞在の必要がな 9 第 13 項 くなった旨の通知を受 けたとき 協 議 先 受入施設を決定したと 受入施設を管理する者及び協議 災 害 対 策 基 本 法 第 86 条 の 市 町 村 き 先市町村本部長が必要と認める 9 第 6 項 、災 害 対 策 基 本 法 関係指定地方行政機関の長その 施行規則第8条の2第4 他の防災関係機関等の長 項の規定により準用する 長 同条第 1 項 県本部長 災 害 対 策 基 本 法 第 86 条 の 9第7項 他の都道府県からの広 受入施設を管理する者及び協議 災 害 対 策 基 本 法 第 86 条 の 域一時滞在の必要がな 先市町村本部長が必要と認める 9 第 14 項 、 災 害 対 策 基 本 くなった旨の通知を受 関係指定地方行政機関の長その 法施行規則第8条の2第 けたとき 他の防災関係機関等の長 4項の規定により準用す る同条第1項 〔市本部の担当〕 部 班 企画部 消防防災部 財務部 (4) 総務班 財政班 担当業務 協議すべき市町村の決定、協議先市町村長との協議等 他都道府県からの広域一時滞在に係る輸送手段の確保支援等 広域一時滞在により避難する被災者に対する情報等の提供体制 県 内 広 域 一 時 滞 在 、 県 外 広 域 一 時 滞 在 又 は 他 都 道 府 県 広 域 一 時 滞 在 に よ る避 難 者 に 対 し て は 、 県 本 部 長 及 び 避 難 者 を 受 け 入 れ た 市 町 村 長 が 、 必 要 な 情 報や 支援・サービスを容易かつ確実に受け取ることのできる体制の整備を図る。 8 (1) 居住地以外の市町村への避難者に対する情報等の提供体制 県 及 び 市 は 、 被 災 者 の 安 否 に つ い て 住 民 等 か ら 照 会 が あ っ た と き は 、 被 災者 等 の 権 利 利 益 を 不 当 に 侵 害 す る こ と の な い よ う 配 慮 し つ つ 、 災 害 発 生 直 後 の緊 急 性 の 高 い 応 急 措 置 に 支 障 を 及 ぼ さ な い 範 囲 で 可 能 な 限 り 安 否 情 報 を 回 答 する よう努める。 (2) 県 及 び 市 は 、 安 否 情 報 の 適 切 な 提 供 の た め 必 要 と 認 め る と き は 、 関 係 機 関と 協力して、被災者に関する情報の収集に努める。 (3) 安 否 情 報 の 提 供 に 当 た っ て 、 被 災 者 の 中 に 配 偶 者 か ら の 暴 力 等 を 受 け 加 害者 か ら 危 害 を 受 け る お そ れ が あ る 者 等 が 含 ま れ る と き は 、 当 該 加 害 者 に 居 所 が知 452 られることがないよう個人情報の管理を徹底する。 (4) 居 住 地 以 外 の 市 町 村 に 避 難 す る 被 災 者 に 対 し て は 、 県 本 部 長 及 び 被 災 者 を受 け 入 れ た 市 町 村 が 、 必 要 な 情 報 や 支 援 ・ サ ー ビ ス を 容 易 か つ 確 実 に 受 け 取 るこ とのできる体制の整備を図る。 453 第 1415 節 第1 1 医療・保健計画 基本方針 救 急・救 助 の 初 動体 制 を 確 立 し 、県 内 の災 害 派 遣 医 療 チ ー ム(以 下 、本 節 中「 岩 手DMAT」という。)関係医療機関及び防災関係機関との密接な連携の下に、 迅速且つ適切な医療活動を行う。 2 水 道 、 電 気 、 ガ ス 等 ラ イ フ ラ イ ン の 機 能 停 止 、 医 療 施 設 自 体 の 被 災 に よ る 機能 低 下 等 に 対 応 す る た め 、 災 害 時 に お け る 地 域医 療 の 拠 点 と な る 災 害 拠 点 病 院 を 整 備する。 多 数 の 傷 病 者 に 対 応 す る た め 、被 災 地 内 外 に お け る 災 害 拠 点 病 院 を 中 心 と し た、 後方医療体制の確保を図る 3 効 果 的 な 医 療 活 動 を 行 う た め 、 迅 速 ・ 正 確 な 情 報 の 伝 達 及 び 傷 病 者 の 搬 送 体制 の確立を図る。 4 被 災 者 の 心 身 両 面 に わ た る 健 康 を 維 持 す る た め 、 保 健 指 導 及 び メ ン タ ル こ ころ のケアを実施する。 5 動 物 愛 護 の 観 点 か ら 、 被 災 し た 哀 願 動 物 の 救 護 対 策 を 、 関 係 機 関 ・ 団 体 の 連携 の下に、迅速且つ適切に講じる。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 市本部長 担当業務 1 災害救助法が適用されないとき又は災害救助法が適用され るまでの間の医療、助産及び保健 県本部長 2 後方医療施設の確保 3 県立病院に係る医療救護班の編成、派遣 4 他の医療機関に対する応援要請 1 災害救助法を適用して行う医療、助産及び保健 2 後方医療施設体制の確保 3 県立病院に係る岩手DMATの編成、派遣 4 被 災 地 に お け る 医 療 活 動( 岩 手 D M A T に よ る も の を 含 む 。 以下同じ)の統括調整及び支援 35 県立病院に係る医療救護班の編成、派遣 46 他の医療機関に対する応援要請 東北厚生局 管内国立病院、国立療養所に係る医療班の編成及び派遣 独立行政法人国立病院機 独立行政法人国立病院機構各病院に係る災害医療班の編成、連 構本部北海道東北ブロッ 絡調整並びに派遣の支援 454 ク事務所 陸上自衛隊岩手駐とん屯 災害派遣要請に基づく医療救護班の編成及び派遣 部隊 日本赤十字社岩手県支部 盛岡赤十字病院に係る医療救護班の編成及び派遣 学校法人岩手医科大学 岩手医科大学附属病院に係る岩手DMATの編成、派遣 岩手県済生会 済生会病院に係る医療救護班の編成及び派遣 社 (一 社 )岩 手 県 医 師 会 医師会会員病院・診療所に係る医療救護班の編成及び派遣 (一 社 )岩 手 県 歯 科 医 師 会 歯科医師会会員診療所に係る歯科医療救護班の編成及び派遣 (一 社 )岩 手 県 獣 医 師 会 避難所等における愛玩動物の救護のための健康相談・支援 (一 社 )岩 手 県 薬 剤 師 会 医療救護活動における薬剤師の派遣、医薬品の供給・管理 (一 社 )岩 手 県 栄 養 士 会 栄養管理活動における栄養士の派遣 (一 社 )岩 手 県 看 護 協 会 医療救護活動及び保険衛生活動における看護士等の派遣 全国健康保険協会岩手支 各種保険金の給付・被災医療機関の診療報酬の特別措置の実施 部 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 消防防災部 担当業務 1 市町村に対する職員の派遣、派遣のあっせん及び応援 2 県本部に対する医療救護班の派遣要請 3 自衛隊の災害派遣要請 生活環境部 清掃班 被災した愛玩動物の救護対策に関すること。 保健福祉部 救助班 1 災害救助法に基づく医療及び助産の実施に係る費用支弁等の 総括 医療班 2 日本赤十字社医療班の派遣要請 1 保健指導及び被災地における医療活動の統括調整 2 国 立 、県 立 病 院 、医 師 会 等 の 機 能 確 保 及 び 医 療 救 護 班 の 派 遣 要 請 3 医薬品、医療資機材の調達及びあっせん 4 各種保険金の給付及び被災医療機関の診療報酬の特別措置の 実施 第3 1 初動医療体制 医療救護班・歯科医療救護班の編成 (1) 市 本 部 長 は 、災害 時 に お け る 医 療 活 動 を 迅 速 且 つ 適 切 に 行 う た め 、各 医 療 機 関 と 密 接 な 連 携 を 図 る 。 [資 料 編 3-1415-1 医 療 機 関 一 覧 表 ] (2) 市 本 部 長 は 、 前 項 に つ い て 、 県 立 病 院 、 医 師 会 医 師 会 、 歯 科 医 師 会 に 依 頼し 「 医 療 班 」 「 医 療 班 」 「 歯 科 医 療 救 護 班 」 を 編 成 し 、 被 災 地 に 医 師 及 び 看 護師 455 を派遣する。 編成基準 医師 1~3名 看護師 3名 職員(運転者含む) 1名 事務職員兼運転者 1名 [資 料 編 3-1415-3 北 上 医 師 会 災 害 医 療 対 策 実 施 要 綱 ] (3) 応 急 医 療 及 び 救 護 の た め 、 国 及 び 他 の 都 道 府 県 等 並 び に 自 衛 隊 の 災 害 派 遣を 要 請 す る 場 合 の 手 続 は 、 そ れ ぞ れ 、 第 9 節 「 相 互 応 援 協 力 計 画 」 及 び 第 10節第 10節 「 県 、 市 町 村 等 応 援 協 力 計 画 」 及 び 第 11節 「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」に 定めるところによる。 「 資 料 編 3-1415-2 2 北上医師会災害医療対策実施要綱」 救護所の設置 市本部長は、被害の状況及び規模に応じて、次の場所に救護所を設置する。 1 緊急避難場所 3 2 避難所 3 災害現場 4 医療施設 岩手DMAT及び医療救護班の活動 (1) 岩手DMATの活動 ア 岩 手 D M A T は 、 主 に 現 場 医 療 救 護 所 及 び 診 療 機 能 の 確 保 が 困 難 な 災 害拠 点病医院等のほか、傷病者の搬送等における応急的な医療活動を実施する。 イ 岩手DMATは、おおむね次の業務を行う。 ① 現 場 救 護 所 等 で 行 う 傷 病 者 等 の ト リ ア ー ジ 及 び 応 急 的 な 医 療 ( 現 場 活 動) ② 被災地の災害拠点病院等、被災地の病院支援 ③ 被 災 地 で の 搬 送 又 は 被 災 地 外 へ の 広 域 搬 送 に お け る 応 急 的 な 医 療 ( 航空 搬 送 拠 点 に 設 置 す る 臨 時 医 療 施 設 ( 以 下 、 本節 中 「 ス テ ー ジ ン グ ケ ア ユ ニ ット(SCU)」という。)におけるものを含む。)(搬送) ④ 県災害対策本部内に設置するDMAT県調整本部等における被災地域 内のDMATに対する指揮、防災関係機関との調整等(本部活動) ⑤ D M A T 県 調 整 本 部 等 に お け る 統 括 D M A T の 支 援 、 病 院 支 援 、 情 報収 集等の活動(ロジスティック) ※ ス テ ー ジ ン グ ケ ア ユ ニ ッ ト ( S C U ) と は 、 広 域 医 療 搬 送 拠 点 に 置 か れ、 患 者 の 症 状 の 安 定 化 を 図 り 、 搬 送 時 の ト リ ア ー ジ を 実 施 す る た め の 臨 時 の医 療施設をいう。 ウ 災 害 現 場 に お け る 医 療 活 動 の 実 施 に 当 た っ て は 、 救 出 班 、 捜 索 班 及 び 現地 災害対策本部、消防・自衛隊等の防災関係機関と密接な連携を図りながら、 当該関係機関等による安全管理の下で活動する。 エ 後 方 医 療 施 設 へ の 傷 病 者 の 搬 送 に 当 た っ て は 、 消 防 ・ 自 衛 隊 等 の 関 係 機関 と連携を図る。 456 オ 岩 手 D M A T は 、派 遣 さ れ た 医 療 救 護 班 と 協 働 し な が ら 活 動 す る も の と し、 活動を終了するときは、医療救護班に必要な引継を行う。 3 (2) 医療救護班の活動 ア 医 療 救 護 班 は 、 救 護 所 に お い て 医 療 救 護 活 動 を 実 施 す る と と も に 、 必 要に 応じ、被災地域、避難所等を巡回して医療救護活動を行う。 (1)イ 医療救護班は、おおむね次の業務を行う ア① 傷病者に対する応急措置 イ② 後方医療施設への傷病者の搬送の要否及び搬送順位の決定 ウ③ 輸 送 困 難 な 患 者 、 軽 傷 患 者 等 に 対 す る 医 療 救 護 所 及 び 避 難 所 に お け る巡 回医療の支援 ④ 被災地の病院の医療支援 エ⑤ 助産救護 オ⑥ 死亡の確認 カ⑦ 遺体の検案及びその後の処置 (2)ウ 医 療 活 動 救 護 の 実 施 に 当 た っ て は 、 救 出 班 及 び 捜 査 班 岩 手 D M A T 及 び保 健活動班と連携を図る。 (3) 医 療 班 は 、 救 護 所 に お い て 医 療 計 画 を 実 施 す る と と も に 、 必 要 に 応 じ 、 被災 地域、避難所等を巡回して医療活動を行う (4)エ 市 本 部 長 は 、 北 上 市 医 師 会 ほ か 関 係 団 体 と 密 接 な 連 携 を 図 り な が ら 、 被災 地における医療活動の状況把握に努めるとともに、派遣された医療 救護班、 医療ボランテイア団体等の医療活動について災害医療コーディネーターと 協力しての調整を行う。 (3) 歯科医療救護班の活動 ア 歯 科 医 療 救 護 班 は 、救 護 所 に お い て 歯 科 医 療 活 動 を 行 う と と も に 、必 要 に 応 じ、被災地域、避難所等を巡回して歯科医療活動を行う。 イ 歯科医療救護班は、次の業務を行う。 ① 歯科医療を要する傷病者に対する応急措置 ② 歯科医療を要する傷病者の収容歯科医療機関への転送の要否及び転送 順位の決定 ③ (4) その他必要とされる措置 災害医療コーディネーターの活動 災 害 医 療 コ ー デ ィ ネ ー タ ー は 、 医 療 ニ ー ズ を 把 握 し 、 医 療 救 護 班 等 の 配 置調 整、活動支援等のコーディネートを行う。 4 (1) 医薬品及び医療資機材の調達 市 本 部 長 及 び 県 本 部 長 は 、 地 域 内 の 医 療 施 設 が 被 災 し た 場 合 に 備 え 、 医 療班 457 岩 手 D M A T 及 び 医 療 救 護 班 が 使 用 す る 医 薬 品 、 衛 星 材 料 及 び 医 療 資 機 材 (以 下 、 本 節 中 「 医 薬 品 等 」 と い う 。 ) に つ い て 、 相 互 に 供 給 を 行 う 体 制 を 整 備す る。 (2) 医 薬 品 等 は 、 岩 手 D M A T が 携 行 し 、 又 は 従 事 す る 医 療 機 関 の 手 持 品 を もっ て 繰 替 使 用 を す る 。 た だ し 、 手 持 ち 品 が な く 、 又 は 不 足 し た と き は 、 そ れ ぞれ の実施責任者が調達する。 (3) 市 本 部 長 は 、 必 要 な 医 薬 品 等 を 調 達 で き な い 場 合 は 、 地 方 支 部 保 健 環 境 班長 を通じて、県本部長に調達又はあっせんを要請するものとし、災害の規模によ り 大 量 の 医 薬 品 等 を 早 急 に 必 要 と す る と き は 、 直 接 、 県 本 部 長 に 対 し 、 調 達又 はあっせんを要請する。 [資 料 編 3 - 1415- 4 5 医薬品等調達先一覧表] 広域災害・救急医療情報システムの整備 (1) 市 本 部 長 は 、 災 害 時 に 医 療 施 設 の 診 療 状 況 等 を 迅 速 に 把 握 す る た め 、 コ ンピ ュータ等を利用した情報収集及び連絡体制の整備に努める。 (2) 広 域 災 害 ・ 救 助 医 療 情 報 シ ス テ ム は 、 次 の 内 容 の 情 報 の 収 集 及 び 情 報 提 供を 行う。 ア 医療施設の稼働状況 イ 患者転送要請 ウ 医薬品等の備蓄状況 エ ライフライン等の状況 オ 受入患者の状況 カ ボランティアの提供及び要請状況 (1) 市 本 部 長 は 、県 広 域 災 害・救 急 医 療 情 報 シ ス テ ム に よ り 、次 の 内 容 の 情 報の 収集及び提供を行う。 (2) ア 発災直後情報(傷病者の受入可否) イ 医療機関の機能の状況(手術受入情報、透析患者受入情報) ウ ライフラインの状況(電気、水道、医療ガス) エ 受入患者の状況(重傷患者数、中等症患者数) オ 患者転送情報(重症患者数、広域搬送可能患者数、中等症患者数) 市 本 部 長 は 、 国 の 広 域 災 害 ・ 救 急 医 療 情 報 シ ス テ ム ( E M I S ) に よ り 、各 都 道 府 県 に お け る (1)の 情 報 の 収 集 及 び 提 供 の ほ か 、 D M A T の 派 遣 等 に 関 す る情報の収集及び提供を行う。 第4 1 後方医療体制 災害拠点病院の指定 県が指定する災害指定病院は、次の通り 458 (1) 基幹災害拠点病院 市本部長は、あらかじめ、基幹災害拠点病院を指定する。 ア 機能 ① 医療班の派遣 ② 救護所等及び地域災害拠点病院において対応できない多数の重症患者 の治療及び愁傷 ③ イ 緊急用の医薬品の備蓄 整備計画 地 域 災 害 拠 点 病 院 と し て の 機 能 を 確 保 す る た め 、次 の 施 設 、設 備 に つ い て、 計画的に整備を図る。 ① 施設の整備 耐震性の強化、医薬品等の備蓄スペース等の整備 ② 設備の整備 応急ベッド、発電機、仮設テント、仮設トイレ等の整備 [基 幹 災 害 拠 点 病 院 及 び 地 域 災 害 拠 点 病 院 の 指 定 状 況 ] 区分 病院名 基幹災害拠点病院 盛岡赤十字病院 地域災害拠点病院 県立中部病院 岩手医科大学付属病院 注)※は、主として研修機能を担うものとする。 2 (1) 医療機関の防災能力向上 医 療 機 関 は 、 災 害 時 に お い て も 、 医 療 施 設 の 機 能 を 維 持 し 、 空 床 の 利 用 や収 容能力の臨時拡大等により、傷病者の収容を行うよう努める。 (2) 医 療 機 関 は 、 水 道 、 電 気 、 ガ ス 等 の ラ イ フ ラ イ ン の 機 能 が 停 止 し た 場 合 の対 策 並 び に 医 療 ス タ ッ フ 及 び 医 薬 品 等 の 確 保 対 策 に つ い て 、 相 互 に 支 援 を 行 う体 制を整備するなど、防災能力の強化を図る。 (3) 医 療 機 関 は 、 災 害 時 に お け る 情 報 の 収 集 ・ 発 信 方 法 、 救 急 患 者 の 受 入 方 法、 医療班の派遣方法に関するマニュアルの作成に努める。 (1) 災害拠点病院は、おおむね次の業務を行う。 被災地内の場合 被災地外の場合 災 害 ① 災 害 発 生 時 に お け る 24 時 間 緊 急 対 ① 災 害 発 生 時 に お け る 24 時 間 緊 急 対 応 及 拠 点 応及び重篤な傷病者への救命医療の提 び広域搬送された重篤な傷病者への救命医 病院 供 療の提供 ②全県の拠点としての傷病者の受入れ ②全県の拠点としての広域搬送された傷病 (基幹災害拠点病院) 者の受入れ(基幹災害拠点病院) ③当該保健医療圏の拠点としての傷病 ③他の地域災害拠点病院と連携による広域 459 者の受入れ(地域災害拠点病院) 搬送された傷病者の受入れ(地域災害拠点 ④傷病者の広域搬送 病院) ⑤傷病者に対するトリアージ及び治療 ④広域搬送された傷病者に対するトリアー ⑥状況に応じ、岩手DMAT及び医療 ジ及び治療 救護班の派遣 ⑤被災地への岩手DMAT及び医療救護班 の派遣 (2) 被 災 地 内 の 災 害 拠 点 病 院 は 、 参 集 拠 点 病 院 に 指 定 さ れ た 場 合 に は 、 拠 点 本部 の設置及び岩手DMATの受入れに協力するものとする。 (3) 参 集 拠 点 病 院 に 指 定 さ れ た 災 害 拠 点 病 院 は 、 拠 点 本 部 と 連 携 し な が ら 、 被災 地の医療活動を統括調整する。 (4) 災 害 拠 点 病 院 が 被 災 地 内 に あ る 場 合 な ど 傷 病 者 の 受 入 れ が 困 難 な 場 合 に は、 他 の 地 域 災 害 拠 点 病 院 へ 広 域 搬 送 を 行 う な ど 状 況 に 応 じ た 対 応 が で き る よ う、 災害拠点病院間で連携を図るものとする。 2 災害拠点病院以外の医療機関の活動 (1) 被 災 地 内 の 医 療 機 関 は 、 患 者 及 び 職 員 の 安 全 を を 確 保 し 、 二 次 災 害 の 防 止を 図る。 (2) 被 災 地 内 の 医 療 機 関 は 、 傷 病 者 に 対 し ト リ ア ー ジ を 実 施 し 、 傷 病 の 程 度 に応 じ た 応 急 処 置 を 行 う と と も に 、必 要 に 応 じ て 後 方 医 療 機 関 へ の 搬 送 手 続 の 実 施、 又は自ら収容等の対応を図る。 (3) 被 災 地 内 の 医 療 機 関 は 、当 該 保 健 医 療 圏 の 地 域 災 害 拠 点 病 院 と 連 携 し な が ら、 可能な限り傷病者の受入れ、手術・処置等の治療及び入院措置等に務める。 (4) 被 災 し 診 療 不 能 と な っ た 医 療 機 関 に つ い て は 、 市 医 師 会 等 を 通 じ 、 救 護 所に おいて医療救護班として医療活動を実施するよう努める。 (5) 被 災 地 外 の 医 療 機 関 は 、 当 該 二 次 保 健 医 療 圏 の 地 域 災 害 拠 点 病 院 と 連 携 しな がら、被災地から搬送された傷病者の受入れ、治療に努める。 (6) 被 災 地 外 の 医 療 機 関 は 、 市 医 師 会 等 を 通 じ 、 協 定 に 基 づ く 医 療 救 護 班 を 被災 地に派遣する。 第5 1 傷病者の搬送体制 傷病者の搬送の手続き (1) 被 災 地 内 の 災 害 拠 点 病 院 、 岩 手 D M A T 及 び 救 護 所 の 責 任 者 は 、 医 療 又 は助 産を行った後、後方医療機関に搬送する必要があるか否かを判断する。 (2) 岩 手 D M A T 及 び 医 療 救 護 班 は 、 傷 病 者 の 搬 送 を 行 う 場 合 に は 、 市 本 部 長、 県本部長その他の防災関係機関と密接な連携を図る。 (2)(3) 傷 病 者 の 搬 送 は 、医 療 班 原 則 と し て 岩 手 D M A T 又 は 医 療 救 護 班 が 保 有 す る 自 動 車 に よ り 搬 送 す る も の と し 、こ れ が 不 可 能な 場 合 に お い て は 、市本 部 長 、県 本部長又はその他の関係機関に対して、搬送車両の手配・配車を要請する。 460 (3)(4) 傷 病 者 搬 送 の 要 請 を 受 け た 市 本 部 長 、 県 本 部 長 又 は そ の 他 の 関 係 機 関 は 、あ ら か じ め 定 め ら れ た 搬 送 先 病 院 の 順 位 に 基 づ き 、 収 容 先 医 療 機 関 の 受 入 体 制を 確認の上、搬送する。 (4)(5) 市 本 部 長 は 、必 要 に 応 じ て ヘ リ コ プ タ ー を 手 配 し 、傷 病 者の 搬 送 を 行 う と と も に 、 必 要 に 応 じ て 被 災 地 へ の 岩 手 D M A T 、 医 療 救 護 班 及 び 医 療 資 器 材 等の 搬送を行うよう調整を行う。 2 傷病者の搬送体制の整備 (1) 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 医 療 機 関 の 規 模 、 位 置 、 診 療 科 目 等 か ら 搬 送 先病 院の順位を定める。 (2) 市本部長は、あらかじめ、ヘリコプター離発着箇所や離発着スペース等を考 慮し、ヘリコプターによる搬送が可能な医療機関との連絡体制を整備する。 (3) 市 本 部 長 は 、 傷 病 者 を 迅 速 か つ 的 確 に 後 方 医 療 機 関 に 搬 送 す る た め 、 収 容先 医 療 機 関 の 被 災 状 況 、 空 病 床 数 等 、 傷 病 者 の 搬 送 先 を 決 定 す る た め に 必 要 な情 報の把握に努める。 第6 1 個別疾患体制 人工透析 (1) 情報収集及び連絡 ア 市 本 部 長 は 、 地 方 支 部 保 健 環 境 班 を 中 心 に 、 透 析 施 設 か ら 収 集 し た 透 析患 者 の 受 療 状 況 及 び 透 析 施 設 の 稼 働 状 況 に 係 る 情 報 に 基 づ き 、 災 害 時 の 通 信手 段 、 報 道 機 関 等 を 通 じ て 、 透 析 患 者 や 透 析 施 設 等 に 、 代 替 透 析 施 設 情 報 等を 提供する。 イ 透析に必要な水及び医薬品等の確保 市 本 部 長 は 、 災 害 に よ る 水 道 、 電 気 等 の ラ イ フ ラ イ ン が 機 能 停 止 し た 場合 は、関係機関と連携し、透析に必要な水及び医薬品等を確保する。 (2) 透析に必要な水及び医薬品等の確保 市 本 部 長 は 、災 害 に よ る 水 道 、電 気 等 の ラ イ フ ラ イ ン が 機 能 停 止 し た 場 合 は 、 関係機関と連携し、透析に必要な水及び医薬品等を確保する。 (3) 後方支援としての代替透析施設の確保 市 本 部 長 は 、 災 害 に よ り 透 析 施 設 が 被 災 し た 場 合 は 、 県 内 及 び 隣 接 県 の 代替 透析施設の確保を図る。 2 (1) 難病等 情報収集及び連絡 市 本 部 長 は 、 難 病 患 者 等 へ の 医 療 を 確 保 す る た め 、 地 方 支 部 保 健 環 境 班 を通 じ 、 被 災 地 域 及 び 近 隣 に お け る 難 病 患 者 等 の 受 療 状 況 、 主 要 な 医 療 機 関 の 稼働 状 況 を 把 握 し 、 災 害 時 の 通 信 手 段 、 報 道 機 関 等 を 通 じ て 、 難 病 患 者 等 に 情 報を 提供する 461 (2) 医薬品等の確保 県 本 部 長 は 、 市 本 部 長 又 は 地 方 支 部 保 健 環 境 班 長 か ら 、 難 病 患 者 等 に 使 用す る医薬品等の調達又はあっせんの要請を受けた場合は、第3の4「医薬品及び 医 療 資 機 材 の 調 達 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 調 達 又 は あ っ せ ん を 行う 。 第7 保健健康管理活動の実施 1 市 本 部 長 は 、 被 災 者 の 災 害 に よ る 精 神 的 、 身 体 的 な ダ メ ー ジ を 緩 和 し 、 健 康維 持を図るため、次により「保健健康管理活動班」を編成し、保健活動を行う。 保健健康管理活動班の編成基準 2 保健師1名以上 栄養士1名 保 健 健 康 管 理 活 動 班 は 、 医 療 班 と 合 同 で 保 健 健 康 管 理 活 動 を 行 う も の と し 、原 則 と し て 、 救 護 所 と 同 一 の 場 所 に 保 健 相 談 室 を 設 置 し て 行 う 。 ま た 、 必 要 に 応じ て被災地域及び避難所を巡回等して保健健康管理活動を行う。 3 保健健康管理活動班は、おおむね、次の業務を行う。 (1) 被災者に対する健康相談、健康調査、保健指導、栄養・食生活支援活動、メ ンタルケア (2) 避難所に収容されている被災者に対する健康教育 (3) 被災者に対する保健サービスについての連絡調整 第8 災害救助法を適用した場合の医療・助産 災 害 救 助 法 を 適用 し た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 は 、 第 12 節 「災害救助法の適用計画」に定めるところによる。 [災 害 時 に お け る 医 療 ・ 保 健 活 動 の 流 れ ] 現場医療 救護所 被災医療施設 岩 手 DMAT 救護所 負傷者 被災現場 避難所 傷病者 巡回医療 導 医療救護班 保健健康管 重傷者 医療制約を受ける者 後方支援医療施 設 基幹災害拠点病院 地域災害拠点病院 理活動班 応急措置 保健指導 収容治療 医療品等の供給、人員の派遣 注) 医療制約を受ける者とは、医療機関の被害により医療を受ける機会を失った 者をいう。 462 第9 愛玩動物の救護対策 市本部長は、県や関係機関と協力し、被災した愛玩動物の保護や適正な飼養に 関し、次の救護対策を講じる。 ア 所 有 者 不 明 の 動 物 及 び 放 浪 し て い る 動 物 に つ い て 、 市 及 び 関 係 団 体 等 の 協 力の もと、保護収容するとともに、所有者の発見に努める。 イ 負 傷 動 物 を 発 見 し た と き は 、 保 護 収 容 し 、 獣 医 師 会 と 連 携 し 、 治 療 そ の 他 必要 な措置を講ずる。 ウ 飼 い 主 と と も に 避 難 し た 動 物 の 飼 養 に つ い て 、 市 と 連 携 し 、 適正 な 飼 養 の 指導 を行うとともに、環境衛生の維持に努める。 エ 危 険 動 物 が 施 設 か ら 逸 走 し た 場 合 は 、飼 養 者 、警 察 官 そ の 他 関 係 機 関 と 連 携 し、 人への危害を防止するために必要な措置を講ずる。 463 (図の修正) (現計画) [医 療 ・ 保 健 活 動 の 情 報 連 絡 系 統 図 ] 通報 発災 通報 派 遣 要 請 岩手県災害 市災害対策本部 対策本部 陸 ・ 海 ・ 空 自 衛 隊 日 赤 岩 手 県 支 部 社 岩 手 県 医 師 会 岩 手 県 済 生 会 東 北 厚 生 局 公 安 部 医 療 部 企画部総務班 保健福祉部 保 健 福 祉 部 総 務 部 医療班・救助班 派 遣 要 請 派遣命令 派遣命令 地 区 医 師 会 国 立 病 院 等 警 察 署 県 立 病 院 派 遣 要 請 連絡調査 地 区 医 師 会 代 表 消 防 機 関 保 健 部 済 生 会 病 院 応援協議 消防本部 被災現場 救護所 搬 送 後方医療施設 464 そ の 他 病 院 [医療・保健活動の情報連絡系統図] 修正案 公 安 部 総務部 総合 防災室 医 療 部 保健 衛生課 地域 福祉課 県地方支部 (保健環境班) 医療 国保課 応援要請 派遣要請 派遣要請 市災害対策本部 企画部総務班 陸 ・ 海 ・ 空 自 衛 隊 ( 県 立 病 院 ) D M A T 指 定 病 院 ( 岩 手 医 大 ) 派 遣 要 請 県 立 病 院 D M A T 指 定 病 院 一 岩 社 手 県 岩 済 手 生 県 会 医 師 会 日 赤 岩 手 県 支 部 ) 他 の 都 道 府 県 ( 代 表 消 防 本 部 派遣要請 保 健 所 県 立 病 院 班 日 赤 救 護 班 済 生 会 班 国 立 病 院 班 派 遣 要 請 地 区 医 師 会 そ の 他 病 院 ) ) ) 4 班 ) ( 2 班 2 班 班 班 ※ 医 療 救 護 岩 手 DMAT 班 派遣 派遣 県 医 師 会 班 ( D M A T 指 定 病 院 ) ( 岩 手 医 大 ) ( D M A T 指 定 病 院 ( ( 県 立 病 院 ) 派 遣 要 請 派遣指令 ( 消 防 本 部 消 防 本 部 保健福祉部 医療班・救助班 国 立 病 院 機 構 本 部 要 支 援 ・ 受 け 入 れ 可 能 情 報 広 域 災 害 ・ 救 急 医 療 情 報 シ ス テ ム 派遣 《被災地内》 現場医療救護所 地域災害拠点病院 相互 連携 患者輸送 点 ( S C U ) 広 域 搬 送 拠 基幹災害拠点病院 (被災地内にある場 合) 患者輸送 《県内の後方医療施設(被災地外)》 患者 輸送 県内の後方医療 施設で対応しき れない場合 ※ 第2次救急医療機関等 地域災害拠点病院 基幹災害拠点病院 地域災害拠点病院 《県内の後方医療施設》 地域災害拠点病院 基幹災害拠点病院 地区医師会班と重複 465 地域災害拠点病院 要 支 援 ・ 受 け 入 れ 可 能 情 報 第1516節 第1 食料、生活必需品供給計画 基本方針 1 災 害 時 に お い て 、 被 災 者 に 対 す る 食 料 、 被 服 、 寝 具 そ の 他 の 生 活 必 需 品 及 び避 難 生 活 に 必 要 な 物 資 (以 下 、 本 節 中 「 物 資 」と い う )を 迅 速 か つ 円 滑 に 供 給 で き る よ う 、 関 係 業 者 ・ 団 体等 の 協 力 が 得 ら れ る 体 制 の 整 備 等 に よ り 、 物 資 の 調 達 を 図 る。 2 災 害 時 に お け る 物 資 の 需 要 と 供 給 の バ ラ ン ス を 確 保 す る た め 、 情 報 及 び 調 達・ 配分窓口の一元化を図る。 3 県 、 市 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 は 、 そ の 備 蓄 す る 物 資 の 供 給 に 関 し 、 相 互 に 協力 するよう努める。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担当業務 市本部長 被災者に対する物資の調達及び支給並びに炊き出しの実施 県本部長 市町村に対する物資の調達及びあっせん 東北農政局岩手支局 応急食料の調達・供給に関する情報収集・連絡 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 1 物資の無償貸付又は譲渡 2 災害派遣要請に基づく炊き出し 日本赤十字社岩手県支部 災害救助法の適用時における物資の調達及び支給に関する協力 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 消防防災部 保健福祉部 救助班 担当業務 1 自衛隊に対する保有物資の無償貸付又は譲渡 あっせん 2 県及び他の都道府県に対する物資の調達及び あっせん要請 1 災害救助法による物資供給事務の総括 2 身体障害者に係る日常生活用具、補装具等の調達及びあっせ ん 第3 1 3 被服、寝具、プロパンガス等の調達及びあっせん 4 他課の担当以外の物資の調達及びあっせん 5 物資の供給に係る連絡調整 実施要領 物資の支給対象者 物資の支給は、原則として、次に掲げるものに対して行う。 (1) 避難所に収容され、又は避難場所に避難した者で、物資の持ち合わせのない 者 466 (1)(2) 住家が、全壊(焼)、流失、半壊(焼)又は床上浸水の被害を受けた者 (2)(3) 被 服 、寝 具 、炊 事 道 具 そ の 他 生 活 上 必 要 な 最 低 限 度 の 家 財 等 を 災 害 に よ り喪 失した者 (3)(4) 被 服 、寝 具 その 他 の 生 活 必 需 物 資 が な い た め 、物 資 が な い又 は ラ イ フ ラ イ ン の寸断等により、日常生活を営むことが困難な者 (5) 2 災害応急対策活動に従事している者で、物資の支給を必要とするもの 支給物資の種類 支給物資は、おおむね、次の通りとする。 な お 、 被 災 状 況 や 物 資 調 達 の 状 況 等 に 応 じ 、 品 目 を 変 更 し 、 又 は 特 定 品 目 に 重点 を置いて支給する。 区分 支給物資 外衣 洋服、作業衣、子供服等 肌着 シャツ、パンツ等の下着類 寝具 就寝に必要なタオルケット、毛布、布団等 見回品 タオル、手ぬぐい、靴下、サンダル、傘等 炊事道具 なべ、炊飯器、包丁、こんろ、ガス器具等 食器 はし、茶碗、皿等 日用品 石けん、ちり紙、歯ブラシ、ビニールシート等 光熱材料 マッチ、ローソク、木炭、灯油、プロパンガス等 高 齢 者 、 障 害 者 、 乳 幼児 等 に つ い て は 、 介 護 用 品 、 育 児 用 品 等 の 態 様 に 応 じ た 物 資の調達に十分配慮すること。 2 (1) 物資の種類 物 資 の 種 類 及 び 数 量 は 、 支 給 基 準 数 量 等 を 参 考 に 、 被 災 状 況 及 び 食 料 調 達の 状況に応じて支給する。 (2) 発災直後は、おにぎり、パン等すぐに食べられる食料を支給する。 (3) 避 難 が 長 期 化 す る 場 合 に あ っ て は 、 避 難 所 で 自 炊 す る た め の 食 材 ・ 調 味 料、 燃料、調理器具等を支給する。 (4) 食 料 の 支 給 に あ た っ て は 、 乳 幼 児 、 高 齢 者 、 食 物 ア レ ル ギ ー を 有 す る 者 等に 配慮する。 (5) 高 齢 者 、 障 が い 者 、 乳 幼 児 、 女 性 等 に つ い て は 、 介 護 用 品 、 育 児 用 品 、 女性 用品等の態様に応じた物資の調達に十分配慮する。 ( ※ 支 給 物 資 は 、 資 料 編 3 - 16- 1 の と お り ) 3 (1) 物資の確保 市本部長は、被災者に対する物資の支給が必要と認めた場合は、別記様式1 467 「 世 帯 構 成 員 別 被 害 状 況 」及 び 別 記 様 式 2「物 資 購 入( 配 分 )計 画表 」を 作 成 す るものとする各避難所の責任者等からの聞き取り等により、支給物資の品目、 数量を随時把握する。 (2) 市 本 部 長 は 、 「 物 資 購 入 ( 配 分 ) 計 画 表 」 に 基 づ き 、 関 係 業 者 か ら 購 入 する と と も に 、備 蓄 物 資 を 供 出 し 、備 蓄 物 資 の 供 出 、関 係 業 者 か ら の 購 入 等 に よ り、 必要とする物資を確保する。 (3) 市 本 部 長 は 、 必 要 な 物 資 を 調 達 で き な い 場 合 は 、 「 世 帯 構 成 員 別 被 害 状 況」 に 基 づ く 必 要 数 量 を 明 示 し 、 地 方 支 部 総 務 班 長 を 通 じ て 、 県 本 部 長 に 対 し 、物 資の調達又はあっせんを要求する。 (4) 自 衛 隊 の 保 有 す る 物 資 の 無 償 貸 付 又 は 譲 渡 を 要 請 す る 場 合 の 手 続 き に つ いて は 、 第 10節 「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ る 。 県 本 部 長 は 、大 規 模 な 災 害 に よ り 市 町 村 が 被 災 し 、市 町 村 に お い て 物 資 の調 達ができないと推測される場合又は県が市町村との連絡を取ることができな い場合には、市町村本部長からの要請を待たず、物資の供給を行う。 (5) 市 本 部 長 は 、 物 資 の 調 達 可 能 数 量 等 を 常 時 把 握 す る と と も に 、 あ ら か じ め、 災 害 時 に お け る 供 給 協 定 の 締 結 等 、 関 係 業 者 、 団 体 等 の 協 力 を 得 ら れ る 体 制を 整備する。 [資 料 編 3-15-1 4 衣料その他生活必需品] 物資の輸送及び保管 (1) 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 公 共 施 設 、 広 場 、 公 園 等 の 中 か ら 物 資 の 地 域 内 輸送 拠点及び集積地を選定する。 (2) 他 の 都 道 府 県 に 調 達 及 び 斡 旋 を 要 請 し た 物 資 に つ い て は 、 県 本 部 を 経 由 し、 輸送拠点施設に集積の上受領するものとし、輸送は、市本部長が行う。 (3) 県本部長が斡旋した物資の輸送は、市本部長が行う。 (4) 災 害 の 規 模 又 は 態 様 に よ り 市 本 部 長 が 行 う こ と が 困 難 で あ る 場 合 は 、 次 によ り、県本部長が、物資の輸送を行う。 ア 県 本 部 の 担 当 課 長 は 、 市 本 部 又 は 輸 送 拠 点 施 設 に 物 資 を 輸 送 し 、 市 本 部長 に引き渡す。 イ 輸 送 は 、 原 則 と し て 、 自 動 車 輸 送 と す る が 、 緊 急 を 要 す る 場 合 は 、 航 空機 輸送とする。 ウ 輸送に当たっては、責任者が同乗し、輸送の安全を期す。 エ 物 資 の 引 渡 し は 、 「 災 害 救 助 用 物 資 引 渡 所 」 に よ り 行 い 、 授 受 を 明 確 にす る。 (5) 市 本 部 長 は 、 物 資 の 保 管 に 当 た っ て は 、 保 管 期 間 、 場 所 、 数 量 等 に 応 じ て、 警 備 員 を 配 置 し 、 又 は 警 察 機 関 、 消 防 機 関 の 軽 微 を 要 請 、 指 示 す る な ど 、 事 故防 止の措置をとる。 468 〔物資の調達・供給系統図〕 購入 供給協定締結業者・団体 公的備蓄 購入 一般業者・団体 県 市町村本部長 保健福祉部 調達・あっ せん要請 地 方 支 部 (総務班長) 環境生活 企画室長 本 協 部 議 関係課等 協議 協力要請 供給 防災危機管理官 管内市町村 供給 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 派遣要請 供給 供給 供給 供給協定締結業者・団体 供給協定締結業者・団体 供給 4 調達・あっせん要請 他の都道府県 協力要請 協力要請 国 物資の輸送及び保管 (1) 県本部長は、次により、物資の輸送を行う。 ア 県 本 部 の 担 当 課 長 は 、 市 本 部 又 は 輸 送 拠 点 ( 市 と 連 絡 が 取 れ な い 場 合 にあ っ て は 、 あ ら か じ め 指 定 さ れ て い る 輸 送 拠 点 ) に 物 資 を 輸 送 し 、 市 本 部 長に 引き渡す。 イ 輸 送 は 、 原 則 と し て 、 自 動 車 輸 送 と す る が 、 緊 急 を 要 す る 場 合 や 自 動 車輸 送が困難な場合は、航空機輸送とする。 ウ 物 資 の 引 渡 し は 、 「 災 害 救 助 用 物 資 引 渡 書 」 に よ り 行 い 、 授 受 を 明 確 にす る。 (2) 市 町 村 本 部 長 は 、物 資 の 保 管 に 当 た っ て は 、必 要 に 応 じ て 、警 備 員 を 配 置 し、 469 又 は 警 察 機 関 、消 防 機 関 の 警 備 を 要 請 、指 示 す る な ど 、事 故 防 止 の 措 置 を と る。 5 物資の支給等 (1) 原 則 と し て 物 資 は 支 給 す る こ と と し 、 市 本 部 長 が 指 定 し た も の に 限 り 貸 与す る。 (1) 物資の支給等 ア 原 則 と し て 物 資 は 支 給 す る こ と と し 、 市 本 部 長 が 指 定 し た も の に 限 り 貸与 する。 イ 物 資 の 支 給 は 、 受 給 者 の 便 益 及 び 物 資 の 適 正 な 配 分 に 留 意 し 、 市 役 所 、物 資 集 積 ・ 輸 送 拠 点 等 に お け る 配 布 や 在 宅 避 難 者 が い る 集 落 又 は 避 難 所 の 巡回 により実施する。 (2) 物 資 の 支 給 は 、 受 給 者 の 便 益 及 び 物 資 の 適 正 な 配 分 に 留 意 し 、 市 役 所 等 にお い て 行 う 。 た だ し 、 被 災 状 況 又 は 被 災 者 の 様 態 等 か ら 、 必 要 と 認 め る と き は、 ここの世帯又は避難所を巡回して支給する。 (2) 食料の供給における留意事項 ア 市本部長は、あらかじめ、炊出し方法等を定める。 イ 炊 出 し に よ る 供 給 は 、 既 設 の 給 食 施 設 又 は 仮 設 の 供 給 施 設 を 使 用 し 、 直営 又は委託して行う。 ウ 炊 出 し の た め 、 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 を 要 請 す る 場 合 の 手 続 は 、 第 10節 「 自衛 隊災害派遣要請」に定めるところによる。 エ 防 災 関 係 機 関 の 長 は 、 所 管 の 応 急 対 策 業 務 従 事 者 に 食 料 の 供 給 が で き ない ときは、市町村本部長に対し、食料の供給について応援を求める。 6 住民等の協力要請 市 本 部 長 は 、 必 要 と 認 め る と き は 、 被 災 住 民 、 自 主 防 災 組 織 等 の 団 体 及 び ボラ ン テ ィ ア 組 織 に 対 し て 、 物 資 の 支 給 等 物 資 の 荷 下 ろ し 、 仕 分 け 、 支給 等 に つ い て 協力を求める。 7 (1) 物資の需給調整 市 本 部 長 は 、 必 要 な 物 資 の 品 目 、 数 量 を 地 域 別 、 避 難 所 別 に 迅 速 に 把 握 でき る よ う あ ら か じ め 、 支 給 す る べ き 物 資 及 び そ の 基 準 数 量 を 定 め る と と も に 、物 資の需給に関する情報収集や輸送拠点、避難所等にある物資の在庫量の把握に 努める。 (2) 市本部長からの報告に基づき、県本部長は、被災市町村における物資の需給 量を、支給する品目ごとに算定するとともに、各関係業者、団体及び他の都道 府県からの物資の供給量をとりまとめの上、需給バランスの均衡を図り、必要 とされる物資が間断なく支給されるよう努める。 (3) 8 県本部長は、輸送拠点にある物資の在庫量を常時把握するよう努める。 災害救助法を適用した場合の物資の供与又は貸与 470 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 は 、 第 12節 「災 害救助法の適用計画」に定めるところによる。 (次の様式を削る。) 別紙様式1 世帯構成員別被害状況 平成 世帯構成員別 被害別 全壊( 年 月 日 時現在 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 人 人 人 人 人 人 人 人 人 世 世 世 世 世 世 世 世 帯 帯 帯 帯 帯 帯 帯 帯 計 小 中 人 学 学 世 世 生 生 帯 帯 焼) 流失 半壊( 焼) 床上浸水 別紙様式2 物資購入(配分)計画表 北上市全壊流失世帯分 世帯区分 1人世帯 2人世帯 (基 準 額 ) 単価 品名 毛布 円 3人世帯 (基 準 額 ) 円 計 備 基準額円 考 数 世 所 金 数 世 所 金 数 世帯 数 世 所 金 量 帯 要 額 量 帯 要 額 量 数 量 帯 要 額 数 数 数 数 数 数 円 円 布団 肌 衣 (上 下 ) 計 (注 ) 1 本 表 は 、全 壊 (焼 )、流 失 世 帯 分 と 半 壊 (焼 )、床 上 浸 水 世 帯 に 分 け て 作 成 する こと 2 「品名」欄は、寝具、被服、生活必需品の順に記入すること。 471 第16節 第1 1 食糧供給計画 基本方針 災 害 時 に お い て 、 被 災 者 等 に 対 す る 食 料 を 迅 速 か つ 円 滑 に 供 給 で き る よ う 、 関係 業者・団体等の協力が得られる体制の整備等により、食料の調達を図る。 2 災害時における食料の需要と供給のバランスを確保するため、情報及び調達・配分 窓口の一元化を図る。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担当業務 市本部長 炊き出しの実施及び食料の調達及び給与 県本部長 食料の調達及び斡旋 東北農政局岩手 米穀及び乾パン・乾燥米飯の供給 農政事務所 陸上自衛隊岩手 災 害派遣要請に基づく炊き出し 災 害救助法の適用時における物資の調達及び支給に関する協力 駐屯部隊 日本赤十字社岩 手県支部 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 担当業務 企画部 総務班 1 自衛隊の災害派遣要請 2 他班に属さない食料等の斡旋 1 食品衛生の確保 2 災害救助法による食糧供給事務の総括並びに 消防防災部 生活環境部 食料班 食料の需給に係る連絡調整 3 仕出し業者、米穀、水産物、農産物、畜産物 等の調達斡旋 4 第3 1 炊き出しの実施 実施要領 食料の供与対象者 食料の供与は、次に掲げるものに対して行う (1) 避難所に収容された者及び避難所に避難した者で食料の持ち合わせのない者 (2) 住 家 が 、 全 壊 ( 焼 ) 流 失 、 半 壊 ( 焼 ) 又 は 床 上 浸 水 の 被 害 を 受 け 、 炊 事 が でき ない者 (3) 住 家 の 被 害 が 床 下 浸 水 で あ っ て も 、 炊 事 道 具 の 流 失 等 に よ り 、 水 や 燃 料 が 得ら れなくなり、炊事ができない者 472 (4) 旅 館 や ホ テ ル の 宿 泊 客 、 一 般 家 庭 の 来 訪 者 、 列 車 の 旅 客 等 で 、 食 料 の 持 参 又は 調 達 の で き な い 者 ( 東 日 本 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 等 に お い て 、 必 要 な 食 料 の 給 与 を行 う場合を除く) (5) 被 害 を 受 け 、 一 時 縁 故 先 等 に 避 難 す る 者 で 、 避 難 先 に 到 着 す る ま で の 間 、 食料 の持ち合わせのない者 (6) 在宅、社会福祉施設等の高齢者、障害者等で、食料の供給を必要とする者 (7) 火災現場において防災活動に従事している者で、食料の供給を必要とする者 2 供給食料の種類等 供給食料及び供給数量は、おおむね、次の通りとする。 な お 、 市 本 部 長 は 、 被 災 状 況 及 び 食 料 調 達 の 状 況 に 応 じ て 、 品 目 及 び 数 量 を 変更 し、又は特定品目に重点をおいて支給することができる。 [供 給 食 料 の 種 類 ] 区分 供給食料 主食用 米穀、炊き出しによる米飯、弁当等、パン、うどん、そば、調製粉 乳(乳児用ミルク)、その他インスタント食品、乾パン等 副食物 缶詰、漬物、佃煮、ちくわ、かまぼこ、ハム、ソーセージ、野菜等 (※副食物は、変質、腐敗等がしにくいものとする) 調味料 味噌、しょうゆ、塩、砂糖等 [一 人 当 た り の 供 給 数 量 ] 区分 供給基準数量 米穀 3 被災者 1 食 あ た り 精 米 200グ ラ ム 以 内 応急供給受配者 1 日 当 た り 精 米 400グ ラ ム 以 内 災害救助従事者 1 食 当 た り 精 米 換 算 300グ ラ ム 以 内 食料の確保 (1) 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 被 災 者 に 対 す る 炊 き 出 し そ の 他 の 食 料 の 供 給 に 係る 調達計画を定める。 (2) 市 本 部 長 は 、 被 災 者 に 対 す る 食 糧 供 給 が 必 要 と 認 め た 場 合 は 、 「 世 帯 構 成 員別 被害状況」を基準として、別記様式「食料購入(配分)計画表」を作成する。 (3) 市 本 部 長 は 、 「 食 料 購 入 ( 配 分 ) 計 画 表 」 に 基 づ き 、 関 係 業 者 か ら 購 入 す ると ともに、備蓄食料を供出し、必要とする食料を確保する。 (4) 市 本 部 長 は 、 必 要 な 食 料 の 確 保 又 は 炊 き 出 し が で き な い 場 合 は 、 次 の 事 項 を明 示し、地方支部総務班長を通じ、県本部長に応援を要請する。 区分 明示事項 食料及び給食原材料等の調達 品目、数量、送付期日、場所、その他参考事項 473 又は斡旋要請 炊き出し要因等の応援要請 (5) 人員、器具、数量、期間、場所、その他参考事項 米穀については、次の方法により確保する。 ア 市 本 部 長 は 、 通 信 の 途 絶 等 に よ り 県 と の 連 絡 が と れ ず 、 市 自 ら 供 給 を 行 う場 合 は 、 食 糧 事 務 書 史 所 長 と 協 議 の 上 、 資 料 編 3-16-1「 応 急 食 糧 引 渡 し に 関 する 協 定 書 」 ( 県 計 画 に 準 す る ) 及 び 資 料 編 3-16-2「 災 害 救 助 法 が 発 動 さ れ た 場合 に お け る 災 害 救 助 用 米 穀 の 緊 急 引 渡 要 領 」 ( 県 計 画 に 準 ず る ) に 基 づ き 、 米穀 を確保する。 イ 調 達 し た 米 穀 が 玄 米 で あ る 場 合 に お い て は 、 卸 売 り 販 売 業 者 等 に 委 託 し 、精 米にして供給する。 (6) 市 本 部 長 は 、 食 糧 の 確 保 可 能 数 量 等 を 常 時 把 握 す る と と も に 、 あ ら か じ め 、災 害 時 に お け る 供 給 協 定 の 締 結 等 、 関 係 業 者 、 団 体 等 の 協 力 を 得 ら れ る 体 制 を 整備 する。 [資 料 編 3- 16- 3]応 急 配 給 に 関 す る 協 定 書 [資 料 編 3-16-4]災 害 応 急 食 糧 代 金 納 付 契 約 書 [資 料 編 3-16-5]政 府 ※ 保 管 倉 庫 一 覧 表 [資 料 編 3-16-6]米 穀 小 売 業 者 一 覧 表 [資 料 編 3-16-7]生 パ ン 調 達 先 一 覧 表 [資 料 編 3-16-8]製 粉 ・ 製 麺 調 達 先 一 覧 表 [資 料 編 3-16-9]給 食 施 設 等 一 覧 表 [資 料 編 3-16-10]各 種 食 料 品 調 達 先 一 覧 表 [食 糧 の 調 達 ・ 供 給 系 統 図 ][p 2 7 0 ] 474 〔物資の調達・供給系統図〕 購入 公的備蓄 供給協定締結業者・団体 購入 一般業者・団体 県 調達・あっせん 要請 市本部長 企 画 部 -総 務 班 生 活 環 境 部 -食 料 班 地 方 支 部 (総務班長) 環境生活 企画室長 本 部 協議 関係課長 協議 防災危機管理監 供給 管理市町村 調達・あっせん要請 供給 供給 供給 供給協定締結業者・団体 供給協定締結業者・団体 供給 4 他の都道府県 協力要請 協力要請 国 食糧の輸送及び保管 (1) 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 公 共 施 設 、 広 場 、 公 園 等 の 中 か ら 、 食 糧 の 地 域 内輸 送拠点及び集積場所を選定する。 (2) 他 の 都 道 府 県 に 調 達 又 は 斡 旋 を 要 請 し た 食 糧 に つ い て は 、 県 本 部 長 が 輸 送 拠点 施設に集積し、仕分けの上、市本部長に引き渡す。 (3) 権本部長が斡旋した食糧の輸送は、市本部長が行う。 (4) 災 害 の 規 模 又 は 態 様 に よ り 市 本 部 長 が 行 う こ と が 困 難 で あ る 場 合 は 、次 に よ り、 県穂部長が食糧の輸送を行う。 ア 県 本 部 の 担 当 課 長 は 、 市 本 部 長 の 指 定 す る 地 位 内 輸 送 拠 点 に 食 糧 を 輸 送 し、 市本部長に引き渡す。 イ 輸 送 は 、 原 則 と し て 、 自 動 車 輸 送 と す る が 、 緊 急 を 要 す る 場 合 は 、 航 空 機輸 送とする。 475 (5) ウ 輸送に当たっては、責任者が同乗し、輸送の安全を期す。 エ 食糧の引渡は、「災害救助用物資引渡書」により行い、授受を明確にする。 本 部 長 は 、 食 糧 等 の 保 管 に 当 た っ て は 、 保 管 期 間 、 場 所 、 数 量 等 に 応 じ て 、警 備 員 を 配 置 し 、 又 は 警 察 機 関 、 消 防 機 関 に 対 し て 警 備 を 要 請 、 指 示 す る な ど 、事 故防止の措置をとる。 5 食糧の供給等 (1) 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 食 糧 提 供 の 順 位 、 範 囲 、 炊 き 出 し 方 法 等 を 定 め る。 (2) 市 本 部 長 は 、 各 避 難 所 と う に お け る 食 糧 の 需 給 数 量 を 的 確 に 把 握 し 、 個 々 の世 帯、避難所等を巡回して、食糧を供給する。 (3) 炊 き 出 し に よ る 供 給 は 、 既 設 の 給 食 施 設 又 は 仮 設 の 供 給 施 設 を 使 用 し 、 自 ら行 い、又は委託して行う。 (4) 炊 き 出 し の た め 、 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 を 要 請 す る 場 合 の 手 続 き は 、 第 10節 「 自衛 隊災害派遣要請計画」に定めるところによる。 (5) 防 災 関 係 機 関 の 長 は 、 所 管 の 応 急 対 策 業 務 従 事 者 に 対 し 、 食 糧 の 供 給 が で きな いときは、市本部長に対し、食糧の供給について応援を求める。 6 食糧の需給調整 (1) 市 本 部 長 は 、 必 要 な 食 糧 の 品 目 、 数 量 を 地 区 別 、 避 難 所 別 に 迅 速 に 把 握 で きる よ う 、 あ ら か じ め 、 支 給 す る 食 糧 及 び そ の 基 準 数 量 を 定 め る と と も に 、 食 糧 の需 要に関する情報収集に努める。 (2) 市 本 部 長 は 、 各 関 係 業 者 、 団 体 及 び 県 か ら の 食 糧 の 供 給 量 を 取 り ま と め の 上、 需 給 バ ラ ン ス の 均 衡 を 図 り 、必 要 と さ れ る 食 糧 が 間 断 な く 支 給 さ れ る よ う 努 め る。 7 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 は 、 第 12節 「災 害救助法の適用計画」に定めるところによる。 476 (p272 省略) 食 糧 購 入 (配 分 )計 画 表 北上市全壊流失世帯分 北上市 世帯区分 1人世帯 2人世帯 (基 準 額 ) 単価 品名 毛布 円 3人世帯 (基 準 額 ) 円 計 備 基準額円 考 数 世 所 金 数 世 所 金 数 世帯 数 世 所 金 量 帯 要 額 量 帯 要 額 量 数 量 帯 要 額 数 数 数 数 数 数 円 円 布団 肌 衣 (上 下 ) 計 477 第17節 第1 給水計画 基本方針 災 害 時 に お い て 、 被 災 者 に 対 す る 給 水 を 迅 速 か つ 円 滑 に 実 施 で き る よ う 、 水道 施 設 の 復 旧 及 び 応 急 給 水 施 設 の 確 保 を 図 る と と も に 、 関 係 業 者 、 団 体 等 の 協 力が 得られる体制を整備する。 第2 実施機関 実施機関 担当業務 市本部長 1 飲料水の供給 2 県本部長が指示に基づく生活の用に供される水の供給 県本部長 市本部長が行う給水に対する協力、指示 陸上自衛隊岩手駐とん屯部隊 災害派遣要請に基づく給水 日本赤十字社岩手県支部 災害救助法の適用時における給水に関する協力 岩手中部水道企業団 1 災害の際の全般的給水 2 水道施設の応急復旧に関すること [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 消防防災部 担当業務 1 供給に係る自衛隊の災害派遣要請 2 他班の属さない給水用資機材等のあっせん並びに要請派遣 要請 保健福祉部 救助班 上下水道部 上水道班 第3 災害救助法による給水事務給水に係る費用支弁等の総括 1 災害の際の全般的給水 2 水道施設の応急復旧に関すること 実施要領 1 給水 (1) 水源の確保 市 本 部 長 は 、 災 害 時 に お い て 、 応 急 給 水 が 円 滑 に 実 施 で き る よ う 、 水 道 施設 の 復 旧 に 努 め る と と も に 、 自 然 水 、 プ ー ル 、 防 火 水 槽 、 工 業 用 水 等 を 利 用 した 水源の確保に努める。 (2) 給水班の編成 市本部長は、職員を主体として、給水班を編成し、次の業務を行う。 ア 給水業務 (3) イ 飲料水の水質検査 ウ 汚染水の使用禁止・停止・制限等の措置 応援の要請 ア 市 本 部 長 は 、 自 ら の 活 動 の み に よ っ て は 、 被 災 者 に 対 す る 飲 料 水 の 確 保若 478 しくは供給ができないと認めた場合又は被災地域やその隣接地域に感染症 が 発 生 し 、 若 し く は そ の 疑 い の あ る 者 が 出 た 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し 、地 方支部保健環境班長を通じて、県本部長に応援を要請する。 ① 給水対象地域 ③ 職種別応援要員数 ② 給水対象人数 ④ 給水期間 イ ⑤ その他参考事項 市 本 部 長 は 、 県 本 部 長 に 応 援 要 請 し た 場 合 は 、 給 水 業 務 の 実 施 に つ い て必 要な指導又は応援を受け、飲料水の確保と供給を図る。 ウ 給 水 の た め 、 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 を 要 請 す る 場 合 の 手 続 き は 、 第 10節 「 自衛 隊災害派遣要請計画」に定めるところによる。 エ 市 本 部 長 は 、 災 害 の 規 模 、 状 況 等 に よ り 、 県 本 部 長 の 応 援 及 び 自 衛 隊 の災 害 派 遣 の 措 置 に よ っ て 飲 料 水 の 確 保 が で き な い と 認 め た 場 合 は 、 被 災 地 以外 の市町村に対して応援を要請する。 オ 市 本 部 長 は 、 前 記 に よ っ て も 飲 料 水 を 確 保 で き な い と き 又 は 早 期 の 復 旧が 必 要 と 認 め る と き は 、 第 9 10節 「 相 互 応 援 協 力 計 画 」 「 県 、 市 町 村 等 相 互応 援 協 力 計 画 」 の 定 め る と こ ろ に よ り 、 国 、 都 道 府 県 等 に 対 し 、 要 因 の 派 遣を 要 請 す る と と も に 、 日 本 水 道 協 会 岩 手 県 支 部 と 相 互 に 連 絡 を 取 り 、 日 本 水道 協会の応援体制を把握する。 カ 市 本 部 長 は 、 円 滑 に 応 急 給 水 を 行 う こ と が で き る よ う 、 自 衛 隊 等 防 災 関係 機関と必要な情報交換を行いながら、相互に連携を図る。 2 応急給水用資機材の調達 (1) 調達方法 ア 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 地 域 内 の 水 道 関 係 業 者 、 団 体 と 応 援 協 定 を 締結 するなど、災害時における応急給水用資機材を確保する。 イ 市 本 部 長 は 、 業 者 等 か ら 調 達 し た 器 具 、 機 材 を 受 領 す る と き は 、 品 名 、数 量等を確認の上受領し、保管する。 (2) 応援の要請 ア 市 本 部 長 は 、 応 急 給 水 用 資 機 材 を 調 達 す る こ と が 困 難 又 は 不 十 分 で あ ると 認 め る 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し 、 地 方 支 部 保 健 環 境 班 長 を 通 じ て 、 県 本部 長に応援を要請する。 ① 応急給水用資機材の種別、数量 ③ 運搬先 ② 使用期限 ④ その他参考事項 イ 市 本 部 長 は 、 県 本 部 長 に 要 請 し た 場 合 に お い て 、 県 本 部 の 保 有 分 だ け では 応 急 給 水 資 機 材 を 確 保 で き な い と き は 、 被 災 地 以 外 の 市 町 村 に 対 し 応 援 を要 請する。 3 (1) 給水の方法 水の消毒及び給水器具の衛生処理 479 ア 水 道 水 ( 被 災 水 道 施 設 を 除 く ) 以 外 の 水 を 供 給 す る 場 合 は 、 浄 水 基 地 を設 け て ろ 過 し 、か つ 、塩素 剤 に よ り 遊 離 残 留 塩 素 濃 度 が 0.2mg/1以 上 に な る よう 消毒する。 イ 水 を 搬 送 し て 給 水 す る と き は 、 運 搬 途 中 に お い て 消 毒 残 留 効 果 を 測 定 し、 給 水 時 に お け る 遊 離 残 留 塩 素 濃 度 が 0.2mg/1以 上 に 確 保 す る 。 ウ (2) 給水用器具は、すべて衛生的処理を完全に行い使用する。 給水車等が運行可能な地域の給水 給 水 車 ( 給 水 車 に 代 用 で き る 撒 水 車 、 消 防 車 等 を 含 む ) ド ラ ム 缶 、 ポ リ エチ レ ン 容 器 等 の 搬 送 器 具 に 取 水 し て 、 適 当 な 場 所 に 給 水 基 地 を 設 け て 給 水 す る。 (3) 給水斜等の運行不可能が地域における給水 ア 浄 水 基 地 を 設 置 し 、 当 該 浄 水 基 地 あ k ら 直 接 給 水 を 受 け る こ と が で き る者 に対しては、バケツ、ポリエチレン容器等の容器に給水する。 イ 浄 水 基 地 か ら 直 接 給 水 を 受 け る こ と の で き な い 者 に 対 し て は 、 浄 水 し た飲 料 水 を ポ リ エ チ レ ン 容 器 等 に 収 納 し 、 舟 艇 又 は 軽 車 両 等 で 搬 送 し 、 適 当 な場 所に給水基地を設けて給水する。 (4) 医療施設等への優先的給水 ア 医療施設、社会福祉施設、避難所等に対しては、優先的に給水を行う。 イ 浄 水 基 地 及 び 給 水 基 地 の 設 置 は 、 応 急 的 な 水 源 、 被 災 し な い 水 道 施 設 の位 置に配慮しながら、医療施設等への優先的給水が容易に行える場所とする。 4 水道施設被害汚染隊対策 (1) 水道事業者又は水道用水供給事業者の措置 ア 水 道 事 業 者 等 は 、 災 害 に よ る 給 水 施 設 の 破 損 、 汚 染 に 備 え る た め 、 災 害が 発生し、又は発生するおそれがあるときは、次の措置を講ずじる。 ① 必要な技術要員を待機させ、必要な資材の整備を図る。 ② 水 道 水 が 汚 染 し 、 飲 料 水 又 は 生 活 の 用 に 供 さ れ る 水 と し て 使 用 す る こと が 、 被 災 者 の 健 康 維 持上 有 害 と 認 め る と き は 、 直 ち に そ の 使 用 禁 止の 措 置 を 取 る 。 た だ し 、 生 活の 用 に 供 さ れ る 水 に つ い て は 、 そ の 使 用 範 囲 を 制 限 す る こ と に よ り 目 的 を 達 す る こ と が で き る と 認 め る と き は 、 使 用 範囲 の 制 限を行う。 ③ 飲 料 水 の 供 給 が で き な く な っ た と き は 、 応 急 措 置 を 講 ず る と と も に 、市 本部長に被害の状況及び応急対策の報告を行う。 (2) 市本部長の措置 市 本 部 長 は 、 水 道 事 業 者 及 び 水 道 用 水 供 給 事 業 者 の 応 急 措 置 だ け で は 、 飲料 水 の 供 給 が で き な い と 認 め た 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し 、 地 方 支 部 保 健 環 境班 長を通じて、県本部長に応援を要請する。 ア 水道被害の状況 エ 480 人員、資材、種類、数量 (施設の破損、水道水の汚染状況 オ 応援を要する期間 イ 給水対象地域 カ その他参考事項 ウ 給水対象世帯・人員 5 災害救助法等を適用した場合の飲料水の供給 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、費 用 の 限 度 額 、期間 等 は 、第 12節「災 害救助法の適用計画」に定めるところによる。 481 第18節 第1 応急仮設住宅の建設等及び応急修理計画 基本方針 1 災 害 に よ り 住 家 が 滅 失 し 、 居 住 す る 住 家 が な い 者 で あ っ て 、 自 ら の 資 力 で は住 宅 を 得 る こ と が で き な い 者 の 生 活 の 場 を 確 保 す る た め 、 応 急 仮 設 住宅 を 供 与 す る 。 2 災 害 に よ り 住 家 が 被 災 し 、 自 ら の 資 力 で は 応 急 処 理 を 行 う こ と が で き な い 者の 日 常 生 活 に 欠 く こ と の で き な い 住 宅 部 分 に つ い て 、 最 小 限 度 必 要 な応 急 処 理 を 行 う。 3 災 害 に よ り 住 宅 が 消 滅 し 、 住 宅 に 困 窮 し た も の に 対 し て 公 営 住 宅 等 の あ っ せん を行う。 4 被 災 建 築 物 に よ る 二 次 災 害 を 防 止 す る た め 、 建 築 物 の 危 険 度 を 判 定 し 、 そ の結 果を表示する。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 市本部長 担当業務 被 災 住 宅 の 応 急 処 理 及 び 、公 営 住 宅 等 の 入 居 あ っ せ ん 及 び 県 本 部 長 の 委 任 に よる応急仮設住宅の管理運営 県本部長 応急仮設住宅の供与・管理運営及び公営住宅等の入居あっせん [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 担当業務 1 消防防災部 県及び他の都道府県等に対する応急仮設住宅建設に係る技術 職員の派遣要請 2 県及び他の都道府県等に対する被災者の一時収容のための施 設の提供及びあっせん要請 建設部 建築班 都市整備部 都市施 設班 1 災害救助法による応急仮設住宅の供与及び被災住宅の応急修 理に係る事務総括 2 応急仮設住宅に係る設計、施工、監理 3 応急仮設住宅の供与及び被災住宅の応急修理に係る木材の確 保 4 第3 1 公営住宅等の入居あっせん 実施要領 応急仮設住宅の供与 (1) 供与対象者 応急仮設住宅の供与は、次に掲げるものに対して行う。 ア 住家が全壊、全焼又は流失した世帯 イ 仮住居がなく、又は借家等の借り上げができない世帯 482 ウ (2) 自らの資力では住宅を確保することができないと認められる者 供与対象者の調査、報告 ア 市本部長は、住宅の被害確定の日から5日以内に次の事項を調査する。 ① 被害状況 ② 被災地における住民の動向及び市内の住宅に関する要望事項 ③ 市内の住宅に関する緊急措置の状況及び予定 ④ 供与対象者における障がい者等の有無及びニーズ ④⑤ イ その他住宅の応急対策上の必要な事項 市 本 部 長 は 、 調 査 結 果 に 基 づ き 、 入 居 対 象 者 名 簿 等 ( 様 式 編 ) を 作 成 し県 本部長に報告する。 (3) 建設場所の選定 ア 市本部長は、あらかじめ、応急仮設住宅の建設候補地を指定する。 イ 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 場 所 は 、 公 有 地 を 優 先 し て 選 定 す る こ と と し 、 公 有地 に適用な敷地がないときは、私有地の所有者と十分協議して選定する。 ウ 敷 地 は 、 飲 料 水 が 得 ら れ や す く 、 か つ 、 保 健 衛 生 上 支 障 の な い 場 所 を 選定 する。 エ 被 災 者 を 集 団 的 に 収 容 す る 応 急 仮 設 住 宅 の 敷 地 は 、 交 通 、 教 育 、 被 災 者の 生業の利便等について検討のうえ、選定する。 オ 学 校 の 敷 地 を 応 急 仮 設 住 宅 の 敷 地 と し て 選 定 す る と き は 、 学 校 の 教 育 活動 に十分配慮する。 (4) 資材の調達 ア 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 建 設 業 協 会 北 上 支 部 と 災 害 時 に お け る 応 援 協定 を締結するなど関係業者、団体等との協定体制を整備する。 イ 市 本 部 長 は 、 請 負 業 者 に 手 持 ち 資 材 が な い と き 又 は 調 達 が 困 難 と 認 め ると きは、資材のあっせん又は調達を行う。 ウ 市 本 部 長 は 、 大 量 の 建 築 用 木 材 が 必 要 と 認 め る 場 合 は 、 営 林 署 と 協 議 し、 国有林産物の払い下げを受けて調達、確保する。 エ 県 本 部 長 は 、 大 量 の 建 築 資 材 や 、 本 県 の 気 候 特 性 に 応 じ た 建 築 資 材 の 確保 が必要と認める場合は、国土交通省に対してこれらのあっせんを要請する。 (5) 応急仮設住宅の建設 設置戸数は、災害救助法適用市単位の被害世帯数の3割以内とする。 た だ し 、 や む を え な い 事 情 に よ り 3 割 を 超 え て 設 置 す る 必 要 が あ る と 認 める ときは、資材の斡旋又は調達を行う。 (6)(5) 応急仮設住宅の入居 483 ア 市本部長は、応急仮設住宅の入居者の選定を行う イ 入居者に供する期間は、応急仮設住宅の完成の日から2年以内とする。 イ 市 本 部 長 は 、仮 設 住 宅 の 入 居 者 の 決 定 に 当 た っ て は 、要 配 慮 者 の 優 先 入 居、 コミュニティの維持及び構築に配慮する。 ウ (6) 市本部長は、応急仮設住宅の管理を行う 応急仮設住宅の管理運営 ア 市本部長は、応急仮設住宅の管理運営を行う。 イ 市 本 部 長 は 、 応 急 仮 設 住 宅 に お け る 安 心 ・ 安 全 の 確 保 、 孤 独 死 等 を 防 止す る た め の こ こ ろ の ケ ア 、 入 居 者 に よ る コ ミ ュ ニ テ ィ の 形 成 等 に 努 め る 。 この 場 合 に お い て は 、 女 性 の 参 画 を 推 進 し 、 入 居 者 の 意 見 を 反 映 で き る よ う 配慮 する。 ウ 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ 、 応 急 仮 設 住 宅 に お け る 愛 玩 動 物 の 受 入 れ に も配 慮する。 エ 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ 、 仮 設 住 宅 の 苦 情 、 修 繕 等 の 要 望 に 関 す る 相 談窓 口を設置する。 (7) 応援の要請 市 本 部 長 は 、 応 急 仮 設 住 宅 の 設 計 、 施 工 、 監 理 に 当 た る 技 術 職 員 を 確 保 でき な い 場 合 は 、第 9 節「相 互 応 援 協 力 計 画 」第10節「 県 、市 町 村 等 応援 協 力 計 画 」 に定めるところにより、県、国、都道府県等に職員の派遣を要請する。 (8) 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 は 第 1 2節 「災害救助法の適用計画」に定めるところによる。 2 [資 料 編 3-18-1 建築業者一覧表] [資 料 編 3-18-2 土木業者一覧表] [資 料 編 3-18-3 建築・建設資材取扱業者一覧表] [資 料 編 3-18-4 板金業者一覧表] 住宅の応急処理 (1) 供与対象者 住宅の応急処理は、次に掲げるものに対して行う。 ア 住 家 が 半 壊 又 は 半 焼 又 は 一 部 流 失 し た た め 、 当 面 の 日 常 生 活 を 営 む こ との できない世帯 イ 自己の資力では住宅の応急修理を行うことのできない世帯 ウ 大 規 模 な 補 修 を 行 わ な け れ ば 居 住 す る こ と が 困 難 で あ る 程 度 に 住 家 が 半壊 した世帯 (2) 供与対象者の調査、選考 市 本 部 長 は 、 住 宅 の 被 害 確 定 の 日 か ら 5 日 以 内 に 、 応 急 修 理 の 供 与 対 象 者に ついて調査選考する。 484 (3) 応急修理の基準 修理戸数は、災害救助法適用市単位の被害世帯数の3割以内とする。 た だ し 、 市 本 部 長 は 、 被 害 の 規 模 及 び 状 況 に よ り 、 こ れ を 越 え て 応 急 修 理を する必要とするときは、県本部長に基準以上の修理を申請する。 (4)(3) 修理の範囲 修 理 の 範 囲 は 、居 所 居 室 、炊 事 場 、便 所 当 面 の 日 常 生 活 に 欠 く こ と の で きな い部分とする。 (5)(4) 修理期間 ア 修理期間は、災害発生の日から1ヶ月以内とする。 イ 市 本 部 長 は 、1 ヶ月 以 内 に 修 理 す る こ と が で き な い と 認 め る 場 合 は 、県 本 部 長 に 対 し て 期 間 延 長 の 申 請 を し 、県 本 部 長 が 厚 生 労 働 大 臣 の 承 認 を 得 たと きは期間を延長する。 (6)(5) 災害救助法を適用した場合の住宅の応急処理 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、費 用 の 限 度 額 、期 間 等 は 、第 12節 「災害救助法の適用計画」に定めるところによる。 3 (1) 公営住宅等への入居のあっせん 市本部長は、公営住宅への入居資格を有する者に対し、公営住宅等のあっせ んを行うとともに、自らが管理する公営住宅への入居について速やかに手続き を行う。 ま た 、公 営 住 宅 等 へ の 入 居 に 係 る 特 例 を 定 め た「 被 災 市 街 地 復 興 特 別 措 置 法」 が適用される場合には、他の都道府県等の公営住宅等も含めて入居のあっせん を行う。 (2) 市本部長は、高齢者、障害者等要配慮者の入居を優先する。 (3) 市 本 部 長 は 、 県 営 住 宅 、 市 営 住 宅 等 の 入 居 条 件 を 把 握 し 、 県 本 部 長 に 対 して 情報の提供を行う。 (4) 市 本 部 長 は 、 市 内 の 公 営 住 宅 等 で は 不 足 す る 場 合 は 、 第 9 節 「 相 互 応 援 協力 計 画 」 第 10節 「 県 、 市 町 村 等 相 互 応 援 協 力 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 他の 都道府県に対して、被災者の一時収容のための施設の提供及びあっせんを要請 する。 4 (1) 被災者に対する住宅情報の提供 県 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ 、 市 本 部 長 を 通 じ 被 災 者 に 対 し て 活 用 可 能 な 民 間住 宅の情報提供を行う。 (2) 市 本 部 長 は 、 応 急 仮 設 住 宅 の 入 居 手 続 き 、 被 災 住 宅 の 応 急 処 理 に 係 る 申 請手 続 き 、 技 術 指 導 及 び 各 融 資 制 度 の 相 談 、 提 供 可 能 な 公 営 住 宅 情 報 誌 等 及 び 地震 等 に よ り 被 災 し た 建 築 物 の 応 急 危 険 度 判 定 制 度 の 周 知 を 図 る た め 、 相 談 窓 口を 設置するとともに、各種広報活動を通じて、被災者への周知を図る。 485 5 被災宅地の危険度判定 市 本 部 長 は 、 宅 地 が 広 範 囲 に 被 災 し た こ と に よ る 二 次 災 害 を 阻 止 す る た め 、事 前 に 登 録 し た 被 災 宅 地 危 険 度 判 定 士 の 協 力 を 得 て 、 次 に よ り 被 災 宅 地 の 危 険 度判 定を行う。 (1) 被災宅地危険度判定士の招集 ア 県 本 部 長 は 、 市 本 部 長 か ら 支 援 要 請 を 受 け た 場 合 は 、 事 前 に 登 録 し た 被災 宅地危険度判定士に対して、協力を要請する。 イ 県 本 部 長 は 、 必 要 と 認 め た 場 合 は 、 他 の 都 道 府 県 に 対 し て 被 災 宅 地 危 険度 判定士の派遣を要請する。 (2) 被災宅地危険度判定士の業務 被 災 宅 地 危 険 度 判 定 士 は 、 次 に よ り 被 災 宅 地 の 危 険 度 判 定 を 行 い 、 判 定 結果 を表示する。 ア 「 被 災 宅 地 の 調 査 ・ 危 険 度 判 定 マ ニ ュ ア ル 」 に 基 づ き 、 宅 地 ご と 調 査 票に 記入し、判定を行う。 イ 宅 地 の 被 害 程 度 に 応 じ て 、 「 応 急 宅 地 」 「 要 注 意 宅 地 」 「 調 査 済 宅 地 」の 3区分に判定する。 ウ 判 定 結 果 は 、 当 該 宅 地 の 見 や す い 場 所 ( 要 壁 、 の り 面 等 ) に 判 定 ス テ ッカ ーを表示する。 区分 表示方法 危険宅地 赤のステッカーを表示する 要注意宅地 黄のステッカーを表示する 調査済み宅地 青のステッカーを表示する (3) 市本部長の措置 市本部長は、被災宅地危険度判定を円滑に実施するため、次の措置を行う。 ア 市 本 部 長 が 判 定 実 施 を 決 定 し た と き は 、 災 害 対 策 本 部 の 下 に 実 施 本 部 を設 置し、判定業務にあたる。 イ 実施本部は、以下の業務に当たる。 ①宅地にかかる被害情報の収集 (4) ② 判定実施計画の作成 ③ 宅地判定士・判定調整員受入及び組織編成 ④ 判定結果の調整及び集計並びに市本部長への報告 ⑤ 判定結果に対する住民等からの相談への対応 ⑥ その他判定資機材の配布 被災宅地危険度判定士の登録 ア 県 本 部 長 は 、市 本 部 長 の 協 力 を 得 て 、危 険 度 判 定 に 関 す る 講 習 会 を 開 催 し、 被災宅地危険度判定士の養成に努める。 486 イ 県 本 部 長 は 、 講 習 会 受 講 者 を 対 象 と し て 被 災 宅 地 危 険 度 判 定 士 の 登 録 及び 更新に関する業務を行う。 ウ 6 登録に関する事務は、県土整備部都市計画課が行う。 被災建築物の応急危険度判定 市 本 部 長 は 、 地 震 に よ り 被 災 し た 建 築 物 に よ る 二 次 的 災 害 を 防 止 す る た め 、被 災 建 築 物 応 急 危 険 度 判 定 士 の 協 力 を 得 て 、 次 に よ り 被 災 建 築 物 の 危 険 度 判 定 を行 う。 (1) 被災建築物の応急危険度判定 県 本 部 長 は 、 「 岩 手 県 被 災 建 築 物 応 急 危 険 度 判 定 士 資 格 認 定 制 度 要 綱 」 に基 づき、被災建築物応急危険度判定士の養成に努める。 (2) 市本部長の措置 ア 市 本 部 長 は 、 全 国 被 災 建 築 物 応 急 危 険 度 判 定 協 議 会 作 成 「 被 災 建 築 物 応急 危 険 度 判 定 業 務 マ ニ ュ ア ル 」( 以 下「 業 務 マ ニ ュ ア ル 」と い う 。)に 基 づ き、 次の措置を行う。 (ア ) 市 本 部 長 が 判 定 実 施 を 決 定 し た 場 合 は 、 災 害 対 策 本 部 の 下 に 実 施 本 部を 設置する。 (イ ) イ (3) 実施本部は、次の業務にあたる。 ① 被災状況の把握 ② 判定実施計画の策定 ③ 県本部長への支援要請 ④ 被災建築物応急危険度判定士の受入れ ⑤ 判定の実施及び判定結果の集計、報告 ⑥ 住民への広報 ⑦ その他判定資機材の配布 市本部長は、必要に応じて県本部長に支援要請をするものとする。 被災建築物応急危険度判定士の業務 被 災 建 築 物 応 急 危 険 度 判 定 士 は 、 業 務 マ ニ ュ ア ル に 基 づ き 、 判 定 を 実 施 し判 定結果を表示する。 487 第19節 第1 防疫感染症予防計画 基本方針 1 被災地域における感染症の発生を未然に防止するため、防疫措置を実施する。 2 災 害 に よ り 、 被 害 が 発 生 し 、 生 活 環 境 の 悪 化 、 罹 病 者 の 病 原 菌 に 対 す る 抵 抗力 の低下等が生じた場合は、県の協力を得て、防疫措置を実施する。 被 災 地 域 に お け る 感 染 症 の 発 生 を 未 然 に 防 止 す る と と も に 、 感 染 症 の ま ん 延を 防止するため、関係機関との連携の下に、必要な措置を講じる。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担当業務 市本部長 県 本 部 長 の 指 導 、指 示 に 基 づ く 被 災 地 域 の 防 疫 業 務 消 毒 そ の 他 の 措 置 等 の実施 県本部長 陸上自衛隊岩手 1 市町村本部長に対する防疫上必要な指示、指導 2 感染症の発生の状況及び動向の把握、積極的疫学調査等の実施 災害派遣要請に基づく防疫感染症予防上必要な措置 駐とん屯部隊 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 担当業務 総務班 自衛隊の災害派遣要請 医療班 1 防疫全般(防疫資機材の調達、あっせん等含む。) 2 感染症予防に関する指示及び指導 3 感染症の発生の状況及び動向の把握、積極的疫学調査等の実 消防防災部 保健福祉部 施 第3 1 (1) 実施要領 防疫感染症予防活動の実施体制 防疫消毒班 市 本 部 長 は 、 防 疫 業 務 を 円 滑 に 実 施 す る た め 、 所 属 職 員 に よ る 「 防 疫 班 」を 編 成 す る 、所 属 職 員 によ る「 消 毒 班 」を 編 成し 、消 毒 そ の 他 の 措 置を 実 施 す る 。 1箇所の編成基準は、おおむね次の通りとする。 区分 人員 衛生技術員 1名 事務職員 1名 488 作業員 3名 備考:医師を含めた場合は、医療班を兼務して編成できる。 県 本 部 長 は 、 市 に お け る 消 毒 そ の 他 の 措 置 が 完 全 を 期 し 得 な い と 認 め た 場 合 は、 地 方 支 部 保 健 環 境 班 に お い て 、 上 記 の 基 準 に よ り 「 消 毒 班 」 を 編 成し 、 消 毒 そ の 他の措置を実施する (2) 検病調査班及び検病調査協力班 県 本 部 長 は 、 地 方 支 部 保 健 環 境 班 に お い て 「 検 病 調 査 班 」 を 、 市 本 部 長 は、 「 検 病 調 査 協 力 班 」を 編 成 す る 。編 成 し 、感 染 症 の 発 生 の 状 況 及 び 動 向 の 把 握、 積 極 的 疫 学 調 査 等 を 実 施 す る 。 ま た 、 市 町 村 本 部 長 は 、 「 疫 学 調 査 協 力 班 」を 編成し、疫学調査班に協力する。 1箇所の編成基準は、おおむね次の通りとする。 [検 病 調 査 班 ] 区分 人員 医師 1名 看護師又は保健師 1名 助手 1名 備考:防疫班及び医療班を兼務して編成できる。 [検 病 調 査 協 力 班 ] 区分 人員 看護婦(士)又は保健婦(士) 1名 助手 1名 備考:防疫班を兼務して編成できる。 疫学調査班 区分 医 師 疫学調査協力班 人員 1名 看護師又は、保健師 1名 助手 1名 (3) 区分 人員 看護師又は保健師 1名 助 手 1名 感染症予防班 市 本 部 長 は 、 県 本 部 長 の 指 示 に 基 づ き 、 災 害 の 規 模 及 び 状 況 に 応 じ 、 適 当な 人 数 の 感 染 症 予 防 班 を 編 成 す る し 、 感 染 症 情 報 の 収 集 ・ 広 報 及 び 臨 時 予 防 接種 を実施する。 (4) 専門家への支援の要請 県 本 部 長 は 、 感 染 症 予 防 活 動 の 実 施 に つ い て 、 必 要 に 応 じ 、 い わ て 感 染 制御 489 支 援 チ ー ム ( I C A T ) 等 の 感 染 症 対 策 の 専 門 家 に 対 し 、 感 染 症 の 探 知 、 未然 防止、拡大防止、住民への情報提供等の支援を要請する。 2 防疫用感染症予防用資機材の調達 (1) 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 関 係 業 者 、 団 体 と 協 力 協 定 を 締 結 す る な ど 、 防疫 用感染症予防用資機材の確保を図る。 (2) 市 本 部 長 は 、 必 要 な 防 疫 用 感 染 症 予 防 用 資 機 材 を 調 達 す る こ と が で き な い場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し 、 地 方 支 部 保 健 環 境 班 長 を 通 じ て 県 本 部 長 に そ の 調達 又はあっせんを要請する。 ア 防疫用感染症予防用資機材の調達数量 イ 送付先 (3) エ ウ 調達希望日時 その他参考事項 県 本 部 長 は 、 要 請 を 受 け た 場 合 は 、 県 本 部 が 保 有 す る 感 染 症 予 防 用 資 機 材を 被災地に運搬し、又は、被災地以外の他の市町村に対し、応援を要請する。 (4) 県 本 部 長 は 、 前 記 に よ っ て も 必 要 と す る 感 染 症 予 防 用 資 機 材 を 調 達 で き ない 場 合 は 、 第 10節 「 県 、 市 町 村 等 応 援 協 力 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 国 、都 道府県等に対し、感染症予防用資機材の調達又はあっせんを要請する。 3 防疫感染症情報の収集及び広報 (1) 市 本 部 長 は 、感 染 症 予 防 班 、地 区 衛 生 組 織 、そ の 他 の 関 係 機 関 の 協 力 を 得 て、 感 染 症 又 は そ の 疑 い の あ る 患 者 の 発 見 、 そ の 他 防 疫 感 染 症 に 関 す る 情 報 の 把握 に努める。 (2) 地 方 支 部 保 健 環 境 班 長 及 び 県 本 部 医 療 対 策 室 長 は 、 感 染 症 に 関 す る 広 報 を実 施し、又は市本部長に対して、助言、指導を行う。 (2)(3) 市 本 部 長 は 、第 5 節「 広 報 公 聴 計 画 」に 定 め る 広 報 媒 体 に 加 え 、次 の 方 法 に より防疫広報を実施する。 ア 検病調査、健康診断、消毒の実施など被災者と接する機会を通じての広報 イ 感染症予防班を通じて被災者個々に行う広報 4 防疫措置感染症予防活動の指示等 市 本 部 長 は 、 感 染 症 予 防 上 必 要 が あ る と 認 め る 場 合 は 、 災 害 の 規 模 及 び 状 況に 応 じ 範 囲 ・ 期 間 を 定 め て 、 検 本 部 長 の 指 示 に 基 づ き 防 疫 措 置 を 実 施 す る 。 次 に掲 げる事項について、消毒その他の措置等を行う。 特 に 、 被 害 が 激 甚 な 地 域 に 対 し て は 、 県 本 部 又 は 地 方 支 部 保 健 環 境 班 の 協 力を 得て必要な措置をとる。 (1) 清潔方法及び消毒方法の施行 ( 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 す る 医 療 に 関 す る 法 律 第 27条 ) (2) ね ず み 族 、 昆 虫 等 の 駆 除 ( 同 上 第 28条 ) (3) 生 活 の 用 に 供 さ れ る 水 の 供 給 ( 同 上 第 31条 ) 490 (4) 5 臨 時 予 防 接 種 ( 予 防 接 種 法 第 6条 ) 実施方法 (1) 検病検査疫学調査 市 本 部 長 は 、 次 の 方 法 に よ り 検 病 検 査 を 実 施 す る 。 県 の 実 施 す る 疫 学 調 査に 協力するものとする。 ア 下 痢 患 者 、 有 熱 患 者 が 現 に 発 生 し て い る 地 域 、 集 団 避 難 所 、 浸 水 地 域 、そ の他衛生条件の悪い地域の住民を優先し、緊急度に応じ順次実施する。 イ 浸 水 し 、 滞 水 し て い る 地 域 に あ っ て は 通 常 州 1 回 以 上 、 集 団 避 難 所 に 感染 症の疑いのある患者の発生した兆候が現れた場合はできる限り頻繁に実施 する。 (2) 健康診断 市 本 部 長 は 、 検 病 検 査 範 に よ り 、 必 要 が あ る と 認 め る 地 域 の 住 民 に 対 し 、感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 す る 医 療 に 関 す る 法 律 第 17条 第 1項 の 規 定 に 基づく健康診断を実施する。 (3) 清潔方法 市 本 部 長 は 、 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 関 す る 法 律 及 び 第 20節 「 廃 棄 物 処 理・ 障 害 物 除 去 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 道 路 、 溝 渠 、 公 園 等 公 共 の 場 所 を中 心 と し て ご み 、 し 尿 の 処 理 等 を 実 施 す る と と も に 、 被 災 地 及 び そ の 周 辺 地 域の 住民に清潔方法を実施させる。 (4) 消毒方法 市 本 部 長 は 、 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 す る 医 療 に 関 す る 法 律 第 27 条 の 規 定 に 基 づ き 同 法 施 行 規 則 第 21条 か ら 第 27条 の 定 め る と こ ろ に よ り 、 防疫 班による消毒を実施する。 (5) ねずみ族、昆虫等の駆除 市 本 部 長 は 、 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 す る 医 療 に 関 す る 法 律 第 28 条 の 規 定 に よ り 、 県 本 部 長 が 定 め た 地 域 内 に お い て 、 同 法 施 行 規 則 第 15条 の規 定に定めるところにより、ねずみ族、昆虫等の駆除を実施する。 (6) 生活の用に供される水の供給 市 本 部 長 は 、 感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 す る 医 療 に 関 す る 法 律 第 31 条 の 規 定 に 基 づ き 第 17節 「 給 水 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 生 活 の 用 に 供さ れる水の供給を行う。 な お 、 生 活 の 用 に 供 さ れ る 水 の 使 用 停 止 処 分 に 至 ら な い 程 度 の 被 災 で あ って も 、 の 場 合 は 、 第 19節 「 給 水 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 対 応 す る と と も に 、 井戸水、水道水の衛生的処理について指導する。 (7) 臨死予防接種 市 本 部 長 は 、 臨 時 予 防 接 種 を 実 施 し 、 こ れ が で き な い 場 合 は 、 県 本 部 長 にそ 491 の実施を求める。 (8) 患者等に対する措置 市本部長は、被災地域に感染症又はその疑いのある患者が発生した場合は、 次の措置をとる。 ア 防 疫 班 に よ り 、 患 者 輸 送 車 、 ト ラ ッ ク 、 舟 艇 、 ヘ リ コ プ タ ー 等 を 利 用 し、 速やかに感染症指定病院に収容する。 イ 交 通 途 絶 の た め 、 感 染 症 指 定 病 院 に 収 容 す る こ と が で き な い と き は 、 被災 地域以外の場所に臨時感染症指定病院を設けて、収容する。 ウ や む を え な い 理 由 に よ り 感 染 症 指 定 病 院 に 収 容 す る こ と が で き な い 患 者等 に 対 し て は 自 宅 隔 離 し 、し 尿 の 衛 生 処 理 に つい て 厳 重 に 指 導 し 、治療 を 行 う 。 (9) 避難所の防疫指導等避難所における感染症予防活動 避 難 所 に お け る 防 疫 指 導 等 は 、 次 の 方 法 に よ り 行 う 。 市 本 部 長 又 は 県 本 部長 は 、 週 に 1 回 以 上 避 難 所 を 巡 回 し 、 次 の 方 法 に よ り 感 染 症 予 防 に つ い て 指 導等 を行う。 ア 1 日 1 回 以 上 の 検 病 調 査 を 行 う 。 避 難 者 の 健 康 状 態 を 1 日 1 回 以 上 確 認す る。 イ 避 難 所 の 自 治 組 織 を 通 じ て 、防 疫 感 染 症 予 防 に つ い て の 指 導 の 徹 底 を 図 る。 ウ 避難所の給食従事者は、健康診断を終了した者をできるだけ専従とする。 エ 飲 料 水 等 に つ い て は 、 防 疫 班 消 毒 班 又 は 地 方 支 部 保 健 環 境 班 に お い て 水質 検査を実施し、消毒措置の指導を行う。 (10) 市町村が防疫感染症予防活動をできない場合の措置 県 本 部 長 は 、 激 甚 な 被 害 に よ り 、 市 本 部 長 が 行 う べ き 防 疫 業 務 消 毒 そ の 他の 措 置 を 実 施 で き ず 、 あ る い は 実 施 し て も 完 全 な 防 疫 措 置 が で き な い と 認 め た次 の事項については、県本部長が実施する。 ア 清潔方法及び消毒方法の施行 ウ 生活の用に供される水の供給 イ ねずみ族、昆虫等の実施 エ 患者の輸送措置 492 第20節 第1 1 廃棄物処理・障害物除去計画 基本方針 災害によって一時的に発生する大量の廃棄物及び災害後に被災地域から恒常 的 に 発 生 す る 廃 棄 物 を 、 迅 速 か つ 円 滑 に 処 理し 、 被 災 地 に お け る 環境 衛 生 の 確 保 を図る。 2 ご み 処 理 施 設 、 し 尿 処 理 施 設 等 が 損 壊 し た 場 合 に お け る 処 理 に つ い て 、 他 の自 治体等との連携による広域的な処理体制の確立及び廃棄物処理業者団体等との 連携を図る。 3 被災住民の日常生活に直接障害となっている 土砂災害障害物又は災害廃棄物 ( 以 下 、 本 節 中 「 障 害 物 」 と い う 。 ) 及 び 道 路 、 河 川 、 港 湾 、 空 港 等 の 利 用 の障 害 と な っ て い る 障 害 物 を 、 迅 速 且 つ 円 滑 に 除 去 し 、 被 災 者 の 保 護 、交 通 の 確 保 を 図る。 4 廃 棄 物 の 処 理 及 び 障 害 物 の 除 去 を 実 施 す る 機 関 は 、 当 該 処 理 及 び 除 去 を 迅 速か つ円滑に実施することができるよう、各機関間の連携を図る。 第2 1 実施機関(責任者) 廃棄物処理 実施機関 担当業務 市本部長 廃棄物の処理及び清掃全般 県本部長 市 本 部 長 の 行 う 廃 棄 物 の 処 理 及 び 清 掃 に 対 す る 必 要 な 指 導 、助 言 及 び あ っ せん [市 本 部 の 担 当 ] 部 企画部 班 担当業務 総務班 県及び他の都道府県に対する要員派遣並びに資機材の調達及 消防防災部 生活環境部 2 びあっせん要請 清掃班 廃棄物及び障害物の処理及び清掃全般 障害物除去 実施機関 市本部長 担当業務 1 被災者の日常生活に直接障害となっている障害物の除去 2 緊急輸送の確保及び災害の拡大防止の障害となっている障 害物の除去 県本部長 岩手河川国道事務所 1 市本部長が行う障害物の除去に関する応援、協力 2 県が管理する道路、河川等関係施設に係る障害物の除去 所管する道路、河川等関係施設に基づく障害物の除去 493 陸上自衛隊岩手駐屯部隊 災害派遣の要請に基づく障害物の除去 日本赤十字社岩手県支部 災害救助法適用時における障害物の除去に関する協力 東日本高速道路㈱北上管 所管する高速自動車道路関係施設に係る障害物の除去 理事務所 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 担当業務 1 県及び他の都道府県に対する要員派遣並びに資機材の調 達及びあっせん要請 建設部 土木対策班 都市整備部 第3 2 自衛隊の災害派遣要請 1 災害救助法による障害物除去事務の総括 2 道路、河川、住居等障害物の除去全般 実施要領 1 廃棄物処理 (1) 処理方法 ア 市本部長は、被災地における建築物の倒壊等による廃棄物及び一般生活に よる排出物等の種類(大きさ、可能性、腐敗性等)及び排出量を把握する。 イ 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 廃 棄 物 の 種 類 ご と に 収 集 順 位 、 集 積 場 所 、 収集 運搬方法、処理方法、最終処分地等を定める。 ウ 廃棄物の収集は、次の施設を優先して行うものとする。 医療施設 エ 社会福祉施設 避難所 市本部長は、関係機関と連携を図り、次により廃棄物処理を行う。 区分 第1次対策 処理内容 ① 一 般 家 庭 か ら 排 出 さ れ る 生 活 ご み 、破 損 家 財 ご み 、火 災 ご み 等 の 生 活 衛 生上、速やかに処理を必要とするごみについて処理を行う。 ② 最 終 処 分 場 等 で の 大 量 処 理 が 困 難 で あ る 場 合 に お い て は 、臨 時 ご み 集 積 所を確保の上、ごみ収集が可能になった時点から収集する。 第2次対策 臨 時 ご み 集 積 所 に 搬 入 さ れ た ご み に つ い て は 、第 一 次 対 策 が 終 了 後 最 終 処 分地等へ搬入する。 第3次対策 ① 倒 壊 建 築 等 の 解 体 工 事 及 び こ れ に 伴 う 廃 棄 物 の 運 搬 は 、原 則 と し て 当 該 建築物の所有者が行う。 ② 搬 入 さ れ た 倒 壊 家 屋 の 廃 棄 物 に つ い て は 、第 二 次 対 策 終 了 後 、関 係 機 関 の協力を得て、速やかに処理を行う。 ③ こ れ ら の 廃 棄 物 の う ち 建 材 廃 材 等 に つ い て は 、路 盤 材 等 に 再 利 用 す る よ う努める。 オ 事 業 者 は 、 産 業 廃 棄 物 及 び 特 別 管 理 産 業 廃 棄 物 に つ い て 、 事 故 処 理 し 、又 494 は他の産業廃棄物処理業者若しくは特別管理産業廃棄物処理業者に委託し て処理する。 [資 料 編 3-20-1 カ 一般廃棄物処理業者一覧表(処理業者)] 事 業 者 は 、 事 故 処 理 又 は 委 託 処 理 が 困 難 な と き は 、 市 本 部 に 報 告 し 、 処理 方法について指示を受ける。 (2) 廃棄物収集運搬用資機材の確保 ア 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 地 域 内 の 廃 棄 物 処 理 業 者 と 応 援 協 定 を 提 携 する など、ごみ収集者、大型ダンプ者、大型ブルドーザー、トラクタショベル、 バックホー等の廃棄物収集運搬用資機材の確保を図る。 イ 市 本 部 長 は 、 自 ら の 廃 棄 物 処 理 施 設 が 被 災 し 、 又 は 処 理 能 力 を 上 回 っ たこ と 等 に よ り 、 廃 棄 物 処 理 が で き な い 場 合 に お い て は 、 近 隣 市 町 村 の 廃 棄 物処 理施設にその処理を依頼する。 [資 料 編 3-20-2 ウ 一般廃棄物処理施設(ごみ処理)] 市 本 部 長 は 、 必 要 な 廃 棄 物 収 集 運 搬 用 資 機 材 を 調 達 で き な い 場 合 は 、 次の 事 項 を 明 示 し 、 地 方 支 部 保 健 福 祉 環 境 班 長 を 通 じ て 、 県 本 部 長 に 応 援 を 要請 する。 区分 明示事項 廃棄物収集運搬用資機材の調達あっせん要 請 資 機 材 の 種 類 、数 量 、送 付 先 、調 達 希 望 日 時 、 その他参考事項 廃棄物収集運搬要因のあっせん要請 (3) 人員、期間、場所、その他参考事項 臨時ごみ集積所の確保 市 本 部 長 は 、 最 終 処 分 地 へ の 搬 入 が 困 難 な 廃 棄 物 を 一 時 的 に 集 積 す る た め、 衛 生 環 境 に 支 障 の な い 公 有 地 等 を 利 用 し て 、 臨 時 ご み 集 積 所 を 確 保 す る も のと し、あらかじめ、所有者、管理者等と調整する。 [資 料 編 3-20-2 (4) 一般廃棄物処理施設(ごみ処理)] 臨時ごみ集積所の確保 ア 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ て 薬 剤 散 布 な ど の 消 毒 を 実 施 し 、 廃 棄 物 の 臨 時ご み集積所及び最終処分地の清潔保持に努める。 イ 消 毒 方 法 に つ い て は 、第 19節「 防 疫 計 画 」に 定 め る と こ ろ に よ る も の と し、 防疫班と連携して行う。 (5) 住民等への協力要請 市 本 部 長 は 、 必 要 と 認 め る と き は 、 被 災 住 民 、 自 主 防 災 組 織 等 の 住 民 団 体及 びボランティア組織に対して、廃棄物の運搬等について協力を求める。 2 し尿処理 (1) 処理方法 ア 市 本 部 長 は 、 被 災 地 域 に お け る 建 築 物 の 倒 壊 及 び ラ イ フ ラ イ ン の 損 壊 によ 495 り 、 し 尿 処 理 が 困 難 で あ り 、 こ れ を 放 置 す る こ と に よ り 環 境 衛 生 上 著 し く支 障を生じるおそれがある世帯数等を把握する。 イ 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 し 尿 処 理 及 び 浄 化 槽 汚 泥 に つ い て 、 処 理 順 位、 収集運搬方法、処理方法、処分地等を定める。 ウ し尿処理は、次の施設を優先して行う。 医療施設 エ 社会福祉施設 避難所 市 本 部 長 は 、 被 災 地 域 に お け る 環 境 衛 生 の 確 保 を 図 る た め 、 関 係 機 関 との 連携を図り、次により、し尿処理を行う。 区分 し尿処理方式 医療施設 ① 福祉施設 避難所 地区 施 設 内 の ト イ レ が 使 用 不 可 能 な 場 合 は 、仮 設 ト イ レ 又 は 簡 易 ト イ レ を 設 置する。 ② 便槽等に薬剤散布し、消毒を行う。 ③ バキュームカーにより、し尿処理を行う。 ① 住 宅 で の 生 活 確 保 と 地 域 の 生 活 環 境 を 維 持 す る た め 、公 園 等 に 臨 時 貯 留 場所又は共同の便槽付の仮設トイレを設置する。 一般家庭 ② 便槽等に薬剤散布し、消毒を行う。 ③ バキュームカーにより、し尿処理を行う。 ① 水道給水管の損壊等により水洗トイレの使用が不可能になった場合は、 溜め置きした風呂桶等の水を利用する。 事業所 (2) ② 地区内に設置された仮設トイレを利用する。 ② 便槽等に薬剤散布し、消毒を行う。 ③ バキュームカーにより、し尿処理を行う。 ① 仮設トイレ又は簡易トイレを設置する。 ② 便槽等に薬剤散布し、消毒を行う。 ③ バキュームカーにより、し尿処理を行う。 し尿処理用資機材の確保 ア 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 地 域 内 の し 尿 処 理 業 者 、 リ ー ス 業 者 等 と 応 援協 定 を 締 結 す る な ど 、 仮 設 ト イ レ 、 簡 易 ト イ レ 、 バ キ ュ ー ム カ ー 等 の し 尿 処理 用資機材等の確保を図る。 [資 料 編 3-20-3 イ 一般廃棄物処理業者一覧表(し尿処理業者)] 市 本 部 長 は 、 自 ら の し 尿 施 設 が 被 災 し 、 又 は 処 理 能 力 を 上 回 っ た こ と 等に よ り 、 し 尿 処 理 が で き な い 場 合 に お い て は 、 近 隣 市 町 村 の し 尿 処 理 施 設 にそ の処理を依頼する。 [資 料 編 3-20-4 ウ 一般廃棄物処理施設(し尿処理)] 市 本 部 長 は 、 必 要 な し 尿 処 理 用 資 機 材 を 調 達 で き な い 場 合 は 、 次 の 事 項を 明示し、地方支部保健福祉環境班長を通じて、県本部長に応援を要請する。 496 区分 し尿処理用資機材の調達及びあっせん 要請 資 機 材 の 種 類 、数 量 、送 付 先 、調 達 希 望 日 、そ の他参考事項 し尿処理要因のあっせん 3 明示事項 人員、期間、場所、その他参考事項 障害物除去 (1) 処理方法 ア 市 本 部 長 及 び 道 路 、 河 川 、 空 港 の 管 理 者 ( 以 下 、 本 節 中 「 道 路 の 管 理 者」 と い う ) は 所 属 職 員 等 に よ る 「 障 害 物 除 去 班 」 を 編 成 し 、 所 属 の 障 害 物 除去 用資機材を活用して障害物を除去する。 イ 障害物の除去は、次の障害物を優先して除去する。 ① 災害応急対策の実施の障害となっている緊急輸送道路及び輸送拠点施 設等並びに防災拠点等及び避難所に至る道路にある障害物 ② 防災拠点等にあり、応急対策の障害となっている障害物 ②③ 被災地住民の日常生活の直接の障害となっている障害物 ③④ 放置することにより災害を拡大するおそれのある障害物 ウ 市本部長及び道路等の管理者は、次により障害物を処理する。 ① 住居関係障害物の除去 ・ 市 本 部 長 は 、「 障 害 物 除 去 対 象 者 名 簿 」を 作 成 し 、障 害 物 を 除 去 す る 。 ・ 災 害 救 助 法 が 適 用 さ れ た 場 合 に お け る 障 害 物 の 除 去 に か か る 対 象 、費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 は 、 第 12節 「 災 害 救 助 法 の 適 用 計 画 」 に 定 め る とこ ろによる。 な お 、 災 害 救 助 法 が 適 用 さ れ な い 場 合 に お い て も 、 災 害 対 策 基 本 法 第 62条 の規定に基づき、災害救助法の適用時に準じて、障害物の除去を行う。 ② 道路関係障害物の除去 ・ 市 本 部 長 及 び 道 路 等 の 管 理 者 は 、 そ の 所 管 す る 道 路 上 の 障 害 物 の 状況 を パ ト ロ ー ル 等 に よ り 把 握 し 、 相 互 に 連 絡 を 行 い 、 協 力 し て 障 害 物 を除 去する。 ・ 市 本 部 長 及 び 道 路等 の 管 理 者 は 、道 路 法の 障 害 物 の 状 況 を 、第 4節「 情 報の収集伝達計画」に定めるところにより、県本部長に報告する。 ③ 河川関係障害物の除去 河 川 管 理 者 は 、 河 川 の 機 能 を 確 保 す る た め 、 関 係 機 関 と 協 力 し 、 土 砂、 流出油等の障害物を除去する。 (2) 障害物除去用資機材の確保 市本部長及び道路等の管理者は、自ら保有する障害物除去用資機材について 適正に配置、保管するとともにあらかじめ、関係業者、団体と応援協定を締結 するなど、障害物除去用資機材の確保を図る。 497 [資 料 編 3-20-5 (3) 障害物除去機械保有業者一覧表] 応援の要請 ア 市 本 部 長 は 、 障 害 物 の 除 去 が で き な い 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し て 、 近隣 市 町 村 、 あ る い は 地 方 支 部 福 祉 班 長 又 は 土 木 班 長 を 通 じ て 県 本 部 長 に 応 援を 要請する。 ① 障害物除去に必要な職種及び人員 ④ 障害物除去地域、区間 ② 障害物除去用資機材の種類・数量 ⑤ その他参考事項 ③ 応援を要する期間 イ 県本部長は、要請を受けた場合は、次の措置を取る。 ① 所管地方支部土木班長に対して応援を指示し、その有する障害物除去用 資機材及び要員を投入して、障害物の除去にあたる。 ② 所管地方支部土木班だけでは除去できない場合は、隣接地方支部長又は 他の市町村長に対して応援を指示し、又は要請する。 ③ 県内だけでは、障害物を処理できない場合は、岩手県地域防災計画に定 めるところにより、国、都道府県等に障害物除去用資機材の調達・あっせ ん若しくは障害物の広域処理を要請し、又は、自衛隊の災害派遣を要請す る。 イウ 道 路 等 の 管 理 者 は 、障 害 物 の 除 去 が で き な い 場 合 は 、次 の 事 項 を 明 示 し て、 相互に、あるいは、市町村本部又は県本部長に対して、応援を要請する。 ① 障害物除去に必要な職種及び人員 ④ 障害物除去地域、区間 ② 障害物除去用資機材の種類・数量 ⑤ その他参考事項 ③ 応援を要する期間 (4) 障害物の臨時集積所の確保 ア 市 本 部 長 及 び 道 路 等 の 管 理 者 は 、 あ ら か じ め 、 除 去 し た 障 害 物 を 集 積 する 場所を選定する。 イ 臨時集積所は、おおむね、次の事項に配慮して、選定する。 ① 障 害 物 の 搬 入 に 便 利 で 、 地 域 住 民 の 衛 生 及 び 日 常 生 活 に 影 響 の 少 な い公 有地を選定する。 ② 公 有 地 を 選 定 で き な い と き は 、 ア に 準 じ て 、 私 有 地 を 選 定 し 、 あ ら かじ め、所有者との調整を行う。 ウ 市 本 部 長 は 、災 害発 生 後 、臨 時 集 積 場 所を 確 保 で き な い と き は 、災 害 対 策 基 本 法 第 64条 第 1項 及 び 同 法 施 行 令 第 24条 の 規 定 に よ り 、 他 人 の 土 地 を 、 一 時使用する。 (5) 除去後の障害物の処理 ア 市 本 部 長 等 は 、 土 砂 、 が れ き に つ い て は 、 汚 水 の 浸 透 し た 土 砂 等 の 消 毒を 行い、次の場所に埋没し、又は投棄集積する。 498 ① 臨時集積場所 ② 住民の日常生活又は農林水産業その他の生活活動に支障がない場所 ③ 埋め立て予定地 イ 市 本 部 長 等 は 、 所 有 者 が 所 有 権 を 放 棄 し 、 又 は 所 有 者 不 明 の 竹 林 、 家 具、 家 財 等 の 可 燃 物 で 、 加 工 、 修 理 し て も 使 用 で き な い と 認 め ら れ る も の に つい ては、集積場所等で焼却等適切な処理を行う。 ウ 加 工 、 修 理 を 加 え る こ と に よ り 、 使 用 可 能 な 工 作 物 又 は 物 件 を 除 去 し た場 合においては、次の措置を講ずる。 措置者 市本部長 措置内容 災 害 対 策 基 本 法 第 64条 第 2項 か ら 第 6 項 及 び 同 施 行 令 第 25条 か ら 27条 の 定 め るところにより、保管その他の措置を講ずる。 警察官 災 害 対 策 基 本 法 第 64条 第 8 項 、 第 9項 及 び 同 施 行 令 第 25条 か ら 第 27法 の 定 め る と こ ろ に よ り 、除 去 し た 工 作 物 又 は 物 件 の 設 置 さ れ て い た 地 域 を 管 轄 す る 警察署長等に差し出し、警察署長等は、保管その他の措置を講ずる。 54 災害救助法を適用した場合の障害物除去 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、費 用 の 限 度 額 、期 間 等 は 、第 12節「 災 害救助法の適用計画」に定めるところによる。 499 第21節 第1 行方不明者等の捜索及び遺体の処理・埋葬計画 基本方針 各 実 施 機 関 相 互 の 協 力 体 制 の も と に 、 災 害 に よ る 行 方 不 明 者 の 捜 索 及 び 遺 体の 処理・埋葬を迅速かつ的確に行う。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担当業務 市本部長 県本部長 1 行方不明者、遺体の捜索 2 遺体収容所の確保及び遺体の処理 3 身元不明者の遺体の一時安置 4 遺体の埋葬 1 行方不明者の捜索、遺体の検視 2 災害救助法適用時における遺体の捜索、処理、埋葬の 最終処理 陸上自衛隊岩手駐とん屯部隊 災害派遣要請に基づく行方不明者の捜索 日本赤十字社岩手県支部 災害救助法の適用時における行方不明者の捜索並びに遺 体の処理及び埋葬に関する協力 (一 社 )岩 手 県 医 師 会 遺体の検視、身元確認及び処理に関する協力 (一 社 )岩 手 県 歯 科 医 師 会 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 担当業務 1 消防防災部 他 の 市 町 村 、県 等 に 対 す る 行 方 不 明 者 の 検 索 、遺 体 の 処 理 、 埋葬を要する要因の派遣並びに資機材等の調達及びあっせ ん要請 消防防災部 生活環境部 第3 消防班 清掃班 2 自衛隊の災害派遣要請 1 行方不明者及び遺体捜索に関する協力 2 災害救助法による遺体の捜索、処理、埋葬事務の総括 遺体の処理及び埋葬 実施要領 1 行方不明者及び遺体の捜索 (1) ア 捜索の手配 市 本 部 長 は 、 災 害 に よ り 行 方 不 明 者 が 発 生 し た 場 合 は 、 正 確 な 情 報 の 収 集に 努 め 、 次 の 事 項 を 明 ら か に し て 、 警 察 署 に 捜 索 の 手 配 を 行 う と と も に 、 手 配し た内容等を地方市部総務班長を通じて、県本部長に報告する。 500 ア① 行方不明者の住所、氏名、年齢、身体的特徴、着衣、携帯品等 イ② 上 記 の 事 項 が 明 ら か で な い と き は 、 行 方 不 明 者 が 発 生 し た 地 域 及 び 行 方不 明者数 イ 行 方 不 明 者 の 捜 索 の た め 、 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 を 要 請 す る 場 合 の 手 続 き は 、第 10節 「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 」 に 定 め る と こ ろ に よ る 。 ウ 市 町 村 本 部 長 は 、 行 方 不 明 者 と し て 把 握 し た 者 が 、 他 の 市 町 村 に 住 民 登 録を 行っていることが判明した場合には、当該登録地の市町村又は県本部長に連 絡する。 (2) 捜索の実施 ア 市 本 部 長 は 、多 数 の 行 方 不 明 者 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、所 属 職 員 、消防 団員により捜索班を編成し、行方不明者の捜索及び遺体の収容を行う。 イ 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ て 自 主 防 災 組 織 等 の 住 民 ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 に 対し て、捜索班への協力を要請する。 ウ 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ て 警 察 署 長 に 対 し て 、 広 域 的 な 捜 索 の 実 施 を 要請 する。 エ 捜 索 班 員 及 び 警 察 官 は 、 行 方 不 明 者 又 は 遺 体 を 発 見 し た 場 合 は 、 次 の 措置 を と る 。 を 発 見 し 、 そ の 者 が 生 存 し て い る 場 合 は 、 D M A T 又 は 医 療 救 護班 に連絡して、直ちに応急医療を行い、医療機関に搬送する。 ① 発 見 時 に お い て 生 存 し て い る 場 合 は 、 医 療 班 と 協 力 し て 、 直 ち に 応 急 医療 を行い、医療機関に搬送する。 オ 捜索班員及び警察官は、遺体を発見した場合は、次の措置をとる。 ②① 遺 体 を 発 見 し 、 そ の 状 態 に つ い て 、 犯 罪 に 関 す る 疑 い が あ る 場 合 に おい て は 、 速 や か に 警 察 官 に 通 報 す る と と も に 、 遺 体 及 び 遺 体 の 発 見 場 所 を保 存する。 ③② 遺 体 を 発 見 し 、 又 は 住 民 か ら の 発 見 の 通 報 を 受 け た と き は 、 警 察 官 又は 遺体処理班に通知し、その後の処理について連絡する。 (3) 検視の実施 ア 警 察 官 は 、 遺 体 を 発 見 し 、 又 は 住 民 か ら 遺 体 発 見 の 通 知 を 受 け た と き は、 警察官又は遺体処理班に通知し、その後の処理について連絡する。 イ 警 察 官 は 、 多 数 の 遺 体 が 発 見 さ れ 、 現 地 で の 検 視 が 困 難 で あ る 場 合 は 、市 本部長に通知の上、遺体収容所に搬送し、検視を行う。この場合において、 身元確認作業等については、必要に応じ歯科医師の協力を得るものとする。 2 遺体の収容 (1) 遺 体 の 収 容 は 、 捜 索 班 が 行 う 。 た だ し 、 家 族 等 が 収 容 し よ う と す る と き は、 次の措置が終わった後に収容させる。 ア 異常遺体に関する検視 イ 医師の検案 501 ウ 遺体請書の徴収 (2) 市 本 部 長 は 、 災 害 に よ っ て 多 数 の 死 者 が 発 生 し 、 現 地 に お け る 遺 体 の 処 理が 困難であると認めるときは、遺体収容所を設置する。 (3) 遺 体 収 容 所 を 設 置 す る と き は 、 次 の 事 項 に 留 意 の 上 、 施 設 の 管 理 者 の 合 意を 得て、可能な限り施設の確保を図る。 ア 病 院 、 診 療 所 、 寺 院 、 教 会 、 そ の 他 遺 体 の 状 態 を 公 衆 の 面 前 に さ ら さ ない 場所を選定する。 イ 遺体の洗浄、縫合等の遺体の処理作業に便利なところを選定する。 ウ 遺 体 の 一 時 安 置 、 仮 埋 葬 等 の 作 業 検 視 、 身 元 確 認 が 容 易 に 行 え る 場 所 を選 定する。 3 エ 遺体の数に相応する施設であること。 オ できるだけ駐車場があり、かつ、長期間使用できる施設であること。 遺体の処理 (1) 市 本 部 長 は 、災 害 に よ っ て 多 数 の 死 者 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、医 師 、看 護 婦 等 に よ り 、遺 体 処 理 班 を 編 成 し 、遺 体 の 洗 浄 、縫 合 、消 毒 等 の 措 置 を 取 る 。 (2) 遺体処理用資機材を事前に準備できない場合は、従事する医療機関関係者 (医 療 機 関 )の 手 持 ち 品 を 持 っ て 繰 り 替 え 使 用 す る も の と し 、 手 持 ち 品 が な く 、 又は資機材が不足した時は、市において調達する。 (3) 市 本 部 長 は 、 遺 体 処 理 用 資 機 材 の 調 達 が で き な い 場 合 は 、 地 方 支 部 保 健 環境 班長を通じて県本部長に調達又はあっせんを要請する。 4 遺体の埋葬 (1) 市 本 部 長 は 、 埋 葬 用 品 等 の 調 達 が で き な い 場 合 は 、 地 方 支 部 保 健 医 療 班 長を 通 じ て 、 県 本 部 長 に 調 達 又 は あ っ せ ん を 要 請 す る も の と し 、 災 害 の 規 模 に より 大 量 の 埋 葬 用 品 等 を 早 急 に 必 要 と す る と き は 、 直 接 、 県 本 部 長 に 対 し 、 調 達又 はあっせんを要請する。 (2) 県 本 部 長 は 、 要 請 を 受 け た 場 合 は 、 葬 祭 業 協 同 組 合 の 協 力 を 得 て 、 調 達 又は あっせんを行う。 5 遺体埋葬の広域調整 市 本 部 長 は 、 遺 体 の 埋 葬 量 が 自 ら の 火 葬 能 力 を 上 回 る こ と 等 に よ り 、 自 ら 火葬 で き な い 場 合 に あ っ て は 、 地 方 支 部 保 健 環 境 班 長 を 通 じ て 県 本 部 長 に 広 域 火 葬を 要請する。 46 災害救助法を適用した場合の死体の捜索、処理及び埋葬 災 害 救 助 法 が 適 用 さ れ た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 は 、 第 12節 「災害救助法の適用計画」に定めるところによる。 502 第22節 第1 応急対策要因確保計画 基本方針 災 害 応 急 対 策 を 迅 速 か つ 円 滑 に 実 施 す る た め 、必 要 な 応 急 対策 委 員 (以 下 、本 節 中 「 要 員 」 と い う )の 確 保 を 図 る 。 第2 実 施 機 関 (責 任 者 ) 実施機関 担当業務 市本部長 県本部長 各防災関係機関 1 要員の確保 2 災害現地における防災関係機関相互の要員の調整 1 要員の確保 2 防災関係機関相互の要員の調整 要員の確保 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 担当業務 人事班 1 要員の確保 2 災害現地における防災関係機関相互の要員 の調整 保健福祉部 救助班 災害救助法に基づく従事命令又は協力命令による要員の確保 消防防災部 消防班 消 防 、救 急 、水 防 関 係 作 業 の 従 事 命 令 、協 力 命 令 に よ る 要 員 の 確 保 第3 実施要領 1 要員の確保 災害応急対策の各実施期間における要員の確保は、次の場合に行う。 (1) 所 属 職 員 、 他 の 機 関 か ら の 応 援 職 員 、 自 主 防 災 組 織 等 の 住 民 及 び 防 災 ボ ラン ティア等によっても要員に不足を生じるとき (2) 2 他の機関からの応援職員等による支援を待つ余裕がないとき 確保の方法 (1) 防 災 関 係 機 関 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し て 、 地 方 支 部 公 共 職 業 安 定 所 班 長 に 要員 の確保を申し込む。 ア 目的 ウ 必要技能及びその人員 オ 就労場所 イ 作業内容 エ 期間 カ その他参考事項 3 (1) 要員の従事命令 従事命令の執行者及び種類 従 事 命 令 及 び 協 力 命 令 は 、 災 害 対 策 基 本 法 に 基 づ き 、 要 員 が 確 保 で き な い場 合 に お い て 、 災 害 応 急 対 策 を 実 施 す る た め に 、 特 に 必 要 が あ る と 認 め る と きに 行う。 503 執行者 市本部長 対象作業 命令区分 根拠法令 災害応急対策作業全般 従事命令 災 害 対 策 基 本 法 第 65条 第 1項 災害救助作業 協力命令 災 害 救 助 法 第 30条 に よ り 知 事 の職権の一部が委任された時 消防吏員又は消防団員 消防作業 救急隊員 水防管理者 水防作業 従事命令 消 防 法 第 29条 第 5 項 協力命令 消 防 法 第 35条 の 7 10 従事命令 水 防 法 第 24条 水防団長又は水防機関の長 (2) 命令の対象者 作業区分 対象者 災害応急対策作業全般 市の区域内の住民又は当該応急措置を実施すべき現場にある者 災害救助作業 救助を要するもの及びその近隣のもの 消防作業 火災の現場付近にある者 救急作業 事故の現場付近にある者 水防作業 区域内に居住する者又は水防の現場に有る者、災害により生じ た事故の現場付近にある者 (3) 公用令書の交付 交付者 命令区分 市本部長 従事命令 交付事由 根拠法令 ア 命令を発するとき 県本部長 イ 発した命令を変更するき 項 災 害 救 助 法 第 247 条 第 4 項 指 定 (地 方 ) ウ 発した命令を取り消すき に お い て 準 用 す る 同 法 第 23条 行政機関の長 (4) 災 害 対 策 基 本 法 第 81条 第 1 の 2第 2 項 第 5 条 第 2 項 損害補償 従 事 命 令 又 は 協 力 命 令 (災 害 対 策 基 本 法 に よ る も の を 除 く )に よ る 従 事 者 が、 そ の 作 業 に よ り 死 亡 し 、 負 傷 し 、 若 し く は 病 気 に か か り 、 又 は 障 害 の 状 態 とな った場合においては、法令の定めるところにより損害を補償する。 (5) その他 公 用 令 書 の 交 付 を 受 け た 者 が 、 や む を 得 な い 事 故 に よ り 作 業 に 従 事 す る こと ができない場合は、次に掲げる書類を添付して、市本部長に届け出る。 ア 負傷又は疾病による場合は、医師の診断書 イ 負 傷 又 は 疾 病 以 外 に よ る 場 合 は 、 市 長 、 警 察 官 そ の 他 適 当 な 公 務 員 の 証明 書 4 災害救助法を適用した場合の要員の確保 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 、 期 間 等 に つ い て は、 第 12節 「 災 害 救 助 法 の 適 用 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ る 。 504 災害応急対策における労務機材等の供給に関する協定書 北 上 市 ( 以 下 「 甲 」 と い う ) と 岩 手 県 建 設 業 協 会 ( 以 下 「 乙 」 と い う ) と は 、 北上 市 に 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お け る 北 上 市 地 域 防 災 計 画 に 基 づ く 応 急 対 策 業 務 の 用 に供 す る た め の 労 務 、 機 械 、 機 材 及 び 資 材 等 ( 以 下 「 労 務 機 材 等 」 と い う ) の 供 給 に つい て、次の通り協定する。 記 第1 乙 の 所 管 す る 労 務 機 材 等 の 供 給 に つ い て は 、 甲 の 要 請 が あ っ た 場 合 は 、 乙 はそ の所管する労務機材等の範囲内において、これを供給するものとする。 第2 甲 の 乙 に 対 す る 労 務 機 材 等 の 供 給 の 要 請 は 、 労 務 機 材 等 供 給 要 請 書 を 提 出 して 行 う も の と す る 。 た だ し 、 緊 急 を 要 す る と き は 、 口 頭 又 は 電 話 等 に よ る こ と がで きる。 第3 従 事 業 務 の 方 法 は 、 請 負 を 原 則 と し 、 代 金 及 び 支 払 い の 方 法 等 に つ い て は 、そ の業務終了後、甲乙協議のうえ決定する。 平 成 4 年 11月 15日 甲 北上市長 印 乙 岩手県建設業協会北上支部長 印 505 第23節 第1 文教対策計画 基本方針 1 災 害 に よ り 通 常 の 学 校 教 育 を 実 施 す る こ と が 困 難 と な っ た 場 合 に お い て も 、教 育施設及び教員を碓保の上、応急教育を実施する。 2 災 害 に よ り 教 科 書 、 学 用 品 等 ( 以 下 、 本 節 中 「 学 用 品 等 」 と い う 。 ) を 喪 失又 は 棄 損 し た 児 童 、 生 徒 に 対 し て 、 就 学 上 の 支 障 を き た さ な い よ う 、 学 用 品 な どの 給与を行う。 第2 実施責任(責任者) 実施機関 担 当 市 本 部 長 市立学校における応急教育の実施 県 本 部 長 県立学校における応急教育の実施 私立学校設置者 業 務 当該私立学校における応急教育の実施 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 担 当 業 務 災害救助法に基づく学用品の給与事務 保健福 救助班 祉部 教育総務班 1 市、私立学校の被害調査及び施設、設備等応急復旧対策 2 応急給食物資の確保、調達 学校教育班 1 教職員の被害調査と非常配置対策 生徒児童班 2 被災児童、生徒の被害調査 3 被 災 児 童 、生 徒 に 対 す る 学 用 品 等 の 給 与 、授 業 料 の 減 免 、奨 学 金 教育部 の緊急貸与 生涯学習班 4 応急教育の実施 1 社会教育施設の被害調査及び応急対策の実施 2 ユニセフ協会との連絡、調整 文化財施設班 文化施設及び文化財に対する応急対策の実施 体育班 体育施設の被害調査及び応急対策の実施 まちづ 生涯学習施設 1 社会教育施設の被害調査及び応急対策の実施 くり部 班 2 ユニセフ協会との連絡、調整 体育施設班 体育施設の被害調査及び応急対策の実施 506 第3 実施要領 1 学校施設の確保 (1) 学校施設の応急対策 県 本 部 長 及 び 市 本 部 長 は 、 学 校 施 設 に つ い て 、 被 害 状 況 の 把 握 に 努 め る とと もに、必要な対策を講じる。 (1)(2) 応急教育予定場所の設定 学 校 が 被 害 を 受 け た 場 合 に お い て は 、 そ の 状 況 に 応 じ て 、 次 に よ り 応 急 教 育の 場所を確保する。 被害の現状 応 急 教 育 予 定 場 所 校舎等の被害が軽微な場合 当該施設の応急措置を行い使用する。 被害が相当に大きいが、校舎 1 特別教室、屋内体育施設等を使用する。 等の一部が使用可能な場合 2 一 斉 に 授 業 が で き な い 場 合 は 、二 部 授 業 を 行 い 、又 は 同 一市町村内のほかの学校の校舎若しくは地域の公共施設 を利用して、分散授業を実施する。 校舎等が被災により全面的に 1 使用困難な場合 同一地域内の他の学校の校舎又は公民館等の公共施設 を使用する。 2 校舎敷地又は近隣に仮設校舎を設置することが可能な 場合は、これを早急に整備する。 特定地域内同一市町村内の教 他の市町村地域の学校の校舎又は公民館等の公共施設又は 育施設の確保が困難な場合 校舎等を使用する。 (2)(3) 他 の 施 設 を 使 用 す る 場 合 の 手 続 き 学 校 が 被 災 し 、 授 業 を 行 う こ と が 困 難 で あ り 、 又 は 不 可 能 で あ る 場 合 に おい て は 次 の 手 続 き に よ り 、他 の 学 校 又 は 公 共 施 設 を 使 用 し 、応 急 教 育 を 実 施 す る。 ア 市立学校 市 立 学 校 が 、 隣 接 学 校 そ の 他 公 共 施 設 を 利 用 し て 授 業 を 行 う 場 合 は 、 次の 手続きにより当該施設管理者の協力を得る。 区 分 同一市内の施設 手 続 市本部において、関係者が協議を行う。 を利用する場合 同一教育事務所 ① 管内の他 市町村施設を利 用する場合 市 本 部 長 は 、地 方 支 部 教 育 事 務 所 班 長 に 対 し て 、施 設 の あ っ せ ん を 要請する。 ② 地方支部教育事務所班長は、対象施設の地域を管轄する市町村に 協力を要請する。 他の教育事務所 地 方 支 部 教 育 事 務 所 班 長 は 、管 内 に 利 用 す べ き 施 設 が な い 場 合 、県 本 部 管内の施設を利 長に対しあっせんを要請する。 507 用する場合 県立学校の施設 ① を利用する場合 地方支部教育事務所班長は、管内の市町村立施設に利用すべき施 設がない場合、県本部長に対しあっせんを要請する。 ② 県 本 部 長 は 、適 当 な 隣 接 県 立 学 校 の 校 長 に 対 し 、施 設 を 利 用 さ せ る よう指示する。 ③ 県 本 部 長 は 、当 該 地 域 内 に 適 当 な 隣 接 県 立 学 校 が な い と き は 、そ の 地域内の適当な公共施設の利用について、その施設の管理者に協力 を要請する。 イ 県立学校 被 災 し た 県 立 学 校 の 学 校 長 は 、 県 本 部 長 に 対 し 、 直 接 、 他 の 施 設 利 用 のあ っせんを要請する。 ウ 私立学校 被 災 し た 私 立 学 校 の 設 置 者 は 、 自 ら 学 校 教 育 の 実 施 が 困 難 な 場 合 に お いて は 、 他 の 私 立 学 校 設 置 者 、 市 本 部 長 又 は 県 本 部 長 に 対 し て 、 教 育 施 設 及 び公 共施設の利用について協力を要請する。 エ 他 の 学 校 又 は 公 共 施 設 の 使 用 に 係 る 協 力 又 は あ っ せ ん 要 請 は 、 次 の 事 項を 明示して行う。 ①あっせんを求める学校名 ③授業予定人員及び室数 ②予定施設名又は施設種別 ④予定期問 2 ⑤その他参考事項 教職員の確保 (1) 市立学校 ア 災 害 に よ り 、 教 職 員 に 欠 員 が 生 じ た 場 合 に お い て 、 学 校 内 で 調 整 で き ない と き は 、 被 災 し た 小 中 学 校 に お い て 、 教 職 員 の 増 員 が 必 要 と 認 め ら れ た 場合 は、次により教職員を確保する。 ① 学校長は、市本部長に対して教職員の派遣を要請する。 ② 市 本 部 長 は 、 地 方 支 部 教 育 事 務 所 班 長 を 通 じ て 、 県 本 部 長 に 教 職 員 の派 遣又は派遣のあっせんを要請する。 イ 市 本 部 長 は 、上 記 に よ っ て も 教 職 員 を 碓 保 で き な い 場 合 に お い て は 、県 本 部 長と協議の上、教職員を臨時に採用して、必要な教職員の確保を図る。 508 〔被災小中学校に対する教職員の派造及びあっせんの流れ〕 被 ①教職員の 災 派遣要請 ②教職員の派遣、 ③教職員の派遣、 派遣のあっせん要請 派遣のあっせん要請 市本部長 ・地方支部 小 教育部 ・教育事務所 中 学校教育生徒児童班 ・班長 ④教職員の派遣 県 本 、あっせんの指示 学 部 校 長 校 長 ⑦教職員の派遣 他の市長村 ⑥教職員のあっせん要請 ⑧教職員の派遣 (2) 県立学校 ア 災 害 に よ り 県 立 学 校 の 教 職 員 に 欠 員 を 生 じ た 場 合 は 、 原 則 と し て 学 校 内で 調 整 す る こ と と す る が 、 学 校 内 で 調 整 で き な い と き は 、 被 災 し た 県 立 学 校に お い て 、 教 職 員 の 増 員 が 必 要 と 認 め ら れ た 場 合 は 、 次 に よ り 教 職 員 を 確 保す る。 イ ① 学校長は、直接、県本部長に対し、教職員の派遣を要請する。 ② 県本部長は、県本部の職員を派遣レ又は隣接学校の教職員を派遣する。 上 記 に よ っ て も 教 職 員 を 確 保 で き な い 場 合 に お い て は 、 教 職 員 を 臨 時 に採 刷して必要な教員の確保を図る。 (3) 私立学校 被 災 し た 私 立 学 校 の 設 置 者 は 、自 ら 学 校 教 育 の 実 施 か 困 難 な 場 合 に お い て は、 他 の 私 立 学 校 設 置 者 、 市 本 部 長 又 は 県 本 部 長 に 対 し て 教 職 員 の 確 保 に つ い て協 力を要請する。 (4) 要請の手続 教職員の派遣要請は、次の事項を明示して行う。 ア 派遣を求める学校名 エ 派遣要請予定期間 イ 授業予定場所 オ その他必要な事項 ウ 教科別(中学、高校)派遣要請人数 3 応急教育の留意事項 応急教育の実施に当たっては、次の事項に留意する。 (1) 児童、生徒の精神の安定と保健・安全に努める。 509 (2) 教 科 書 、 学 用 品 等 の 損 失 状 況 を 把 握 し 、 児 童 、 生 徒 の 学 習 に 支 障 の な い よう 配慮する。 (3) 教育の場が公民館等学校施設以外のときは、教育方法に留意する。 (4) 災 害 に 伴 う 交 通 機 関 の 状 況 又 は 他 の 施 設 利 川 に よ る 通 学 関 係 等 通 学 手 段 の確 保その他の通学に関する事項を考慮する。 (5) 授業が不可能となる場合が予想されるときは、家庭学習の方法を講じる。 (6) 授 業 が 長 期 に わ た り 行 う こ と が で き な い と き は 、 学 校 と 児 童 、 生 徒 と の 連絡 網の整備を図り指示伝達事項の徹底を図る。 4 学用品等の給与 (1) 市立学校 ア 市本部長は、被災児童、生徒に対して学用品等を給与する。 イ 市 本 部 長 は 、 学 用 品 等 の 給 与 が 困 難 で あ る 場 介 は 、 地 方 支 部 教 育 事 務 所班 長 通 じ て 、県 本 部 長 に対 し て 学 川 品 等 の 調 達 又 は あ っ せ ん を 要 請 す る 。な お 、 調 達 又 は あ っ せ ん さ れ た 学 用 品 等 の 輸 送 は 、 業 者 と 市 本 部 問 の 通 常 の 方 法に よる。 (2) 県立学校 ・ 高等学校 学 校 長 は 、 災 害 に よ り 教 科 書 を 失 っ た 生 徒 の 状 況 を と り ま と め の 上 、 学 用品 等をあっせんする。 (3) 私立学校 私 立 学 校 の 設 置 者 は 、 前 記 1 及 び 2 に 準 じ て 、 被 災 児 童 、 生 徒 に 対 し て 学用 品等を給与する。 (4) 災害救助法を適用した場合における学用品の給与 災 害 救 助 法 を 適 用 し た 場 合 に お け る 対 象 、 費 用 の 限 度 額 及 び 期 問 等 は 、 第 12 節「災害救助法適用計画」に定めるところによる。 5 授業料の減免、育英資金の貸与 (l) 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ て 、 被 災 し た 児 童 、 生 徒 に 対 す る 学 校 納 付 金 等 の減 免を行う。 (2) 市 本 部 長 は 、学 校 長 を 通 じ て 、生 徒の 被 災 状 況 を 調 査 の 上 、授 業 料 の 納 入 が 困 難な者に対し、授業料の納入を減免する。 (3) 被 災 生 徒 が 授 業 料 の 減 免 、 育 英 資 金 及 び 奨 学 金 の 措 置 申 請 を 行 う 場 合 の 手続 き は 、 常 時 の 取 扱 い に 準 ず る が 、 申 請 に 当 た っ て は 、 り 災 証 明 書 を 添 付 す る。 6 学校給食の応急対策 (1) 給食の実施 市 本 部 長 、県 立 学 校 の 校 長 及 び 私 立 学 校 設 置 者 (以 下 、本 節 中「 市 本 部 長 等 」と い う 。) は 、 次 の 事 項 に 留 意 し て 、 応 急 給 食 を 実 施 す る 。 510 ア 給 食 施 設 、 原 材 料 等 が 被 害 を 受 け 、 平 常 の 給 食 が で き な い 場 合 に お い ても パン、ミルク等の給食を実施するように努める。 イ 市 本 部 長 は 、 原 材 料 又 は パ ン 、 ミ ル ク 等 の 補 給 が 困 難 な 場 合 は 、 県 本 部長 に連絡し、その指示を受け、物資の調達を図り、実施する。 ウ 学 校 が 避 難 場 所 と し て 使 川 さ れ 、 給 食 施 設 が 避 難 者 ・ 炊 出 し 施 設 に 利 用さ れている場合においては、学校給食と被災者炊出しとの調整を図る。 (2) 被害物資対策 市 本 部 長 は 、 災 害 に よ り 被 害 を 受 け た 給 食 用 原 材 料 を と り ま と め 、 給 食 実施 者に対し、県本部長から指示があるまでの問、これらを保管する。 7 学校保健安全対策 市 本 部 長 等 は 、 次 の 事 項 に 留 意 し て 、 災 害 時 に お け る 児 童 、 生 徒 の 保 健 及 び安 全の確保を図る。 (1) 欠 席 児 童 、 生 徒 の 家 庭 訪 同 等 を 行 う こ と に よ り 、 事 故 、 疾 病 の 状 況 を 把 握す る。 (2) 学 校 内 に お い て 、 特 に 感 染 症 又 は 中 毒 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、 校 医 又は 地 方 支 部 保 健 環 境 班 長 に 連 絡 し 、 そ の 判 断 に 基 づ き 給 食 の 停 止 、 休 校 等 の 措置 をとるとともに、その旨を県本部長に報告する。 (3) 通学道路等の被害状況に応じ、登下校の安全の確保に努める。 (4) 各 学 校 で 実 施 し て い る 避 難 訓 練 及 び 交 通 安 全 教 室 等 の 指 導 事 項 を 遵 守 す るよ う指導し、事故の未然防止に努める。 8 その他文教関係の対策 (1) 社会教育施設、文化施設及び体育施設の対策 市 本 部 長 は 、 社 会 教 育 施 設 、 文 化 施 設 及 び 体 育 施 設 に つ い て 、 被 害 状 況 の把 握に努めるとともに、必要な対策を講ずる。 (2) 文化財の対策 市 本 部 長 は 、 文 化 財 専 門 調 査 員 の 意 見 等 を 参 考 と し て 、 そ の 価 値 を 可 能 な限 り 維 持 す る よ う 、所 有 者 及 び 管 理 団 体 等 に 対 し 、次 の 事 項 を 指 示 し 、指 導 す る。 (3) ア 文化財の避難 イ 文化財の補修、修理 ウ 二次災害からの傑護措置の実施 法外援助の措置 市 本 部 長 は 、 災 害 の 規 限 に よ り 、 ユ ニ セ フ 協 会 に 対 し て 学 用 品 等 、 給 食 物資 の提供、その他の援助を依頼する。 9 被災児童、生徒の受け入れ 市 本 部 長 は 、 被 災 地 の 市 町 村 又 は 都 道 府 県 の 長 か ら 要 請 が あ っ た 場 合 は 、 可能 な限り、被災児童、生徒の受入れを行う。 511 第24節 第1 農畜産物応急対策計画 基本方針 1 被 災 地 域 に 置 け る 病 害 虫 の 発 生 及 び ま ん 延 を 予 防 し 、 農 作 物 の 被 害 の 防 止 を図 る。 2 家畜の被害を最小限に止めることができるよう、適切な措置及び指導を行う。 第2 実施機関(貴任者) 実施機関 市本部長 県本部長 担 当 業 務 1 被災地域における病害虫防除実施 2 家 畜 、家 き ん 、草 地 、飼 料 畑 及 び 畜 産 施 設 に 係 る 被 害 に 対 す る 応 急 排 置 1 病害虫防除に関する必要な指示指導 2 家畜伝染病緊急予防措置、防疫措置その他の応急措置 3 家畜診療 4 飼料及び集乳搬送体制の確保 5 市本部長が行う畜産応急対策措置に対する指導 6 市本部長からの畜産応援要請に応じた対策措置 [市 本 部 の 担 当 ] 部 農林部 班 農林対策班 第3 実施要領 1 防除対策 (1) 担 1 病害虫防除の実施 2 畜産対策全般 当 業 務 防除の実施 ア 市本部長は、次の事項を定め、防除措置を講ずる。 イ 市 本 部 長 は 、 県 本 部 長 に 応 援 要 請 を し た 場 合 、 応 援 の 要 請 に 応 じ て 、 防除 上必要な措置を講ずる。 ウ 班 市本部長は、業務を円滑に実施するために、次の班を編成する。 名 調査班 担 当 業 務 巡 回 調 査 を 行 い 、病 害 虫 の 種 類 、 発 生 区 域 、発 生 状 況 、 ま ん 延 状 況 、 防 除 状 況 等の把捉に努める。 指導班 防 除 組 合 等 の 活 動 促 進 、防 除 技 術 等 、 防 除 全 般 に つ い て 積 極 的 に 指 導 、普 及 を 行い、病害虫の発生による被害防止に努める。 (2) 防除資機材の調達 ア 市本部長は、必要な資機材、人員、車両等の確保、調達を行う。 512 イ 市 本 部 長 は 、 防 除 資 機 材 等 の 確 保 が 困 難 な 場 合 は 、 次 の 事 項 を 明 示 し 、地 方支部農林班長を通じて、県本部長にその調達又はあっせんを要請する。 ① 資機材の種類別数量 ② 調達希望日時(期間) ③ 送付先 ④ その他参考事頂 2 畜産対策 (1) 協力機関 市本部長は、次の関係機関の協力を得て、畜産対策を実施する。 ア 県経済農業協同組合遮合会 エ 農業共済組合 イ 県農業共済組合連合会 オ 獣医師会 ウ 農業協同組合 カ 地域自衛防疫協議会 (2) 獣 畜産診療班及び家畜防疫班の編成 ア 市 本 部 長 は 、必 要に 応 じ て「 家 畜 診 療 班」及 び「 家 畜 防 疫 班」を 編 成 す る 。 イ 家畜診療班及び家畜防疫班の編成は、次の基準による。 家 畜 区 分 医 職 (3) 診 療 人 班 家畜防疫班 員 区 師 2名 獣医師 員 2名 職 分 人 員 備 考 2名 員 2名 家畜の診療 ア 災害時における家畜の診療は、次の方法により行う。 ① 家 畜 の 診 療 は 、 市 本 部 長 が 実 施 す る が 、 そ れ が 困 難 な 場 合 は 、 地 方 支部 農林班長に応援を要請する。 ② 家 畜 診 療 班 は 、必 要 に 応 じ て 被 災 地 内 に 診 療 詰 所 を 設 け 、常 時 待 機 す る。 ③ 応急診療の範囲は、次による。 ・診療 イ ・薬剤又は治療用資器材の支給 ・治療等の処置 市 本 部 長 は 、 家 畜 の 健 康 診 断 が 必 要 と 認 め た 場 合 は 、 被 災 地 内 に 家 畜 診療 班を派遣し、巡回して健康診断に当たる。 ウ 市本部長は、必要に応じ、家畜遐難所を設置する。 エ 市 本 部 長 は 、 診 療 実 施 の た め 必 要 な 器 材 、薬 品 等 の 所 要 数 量 を 地 方 支 部 農 林 班 長 に 報 告 し 、 そ の 指 示 を 得 る 。 た だ し 、 通 信 途 絶 又 は 緊 急 を 要 す る 場合 は 手 持 品 を 使 用 し 、又は 現 地 に お い て 確 保 し 、地 方 支 部 農 林 班 長 に報 告 す る 。 (4) 家畜の防疫 災 害 時 に お け る 家 畜 の 防 疫 は 、 家 畜 伝 染 予 防 法 及 び 家 畜 防 疫 対 策 要 綱 ( 平成 4 年 6 月 19日 付 け 4 畜 A 第 1067号 農 林 省 畜 産 局 長 通 達 ) の 関 係 規 定 に よ り 実施 する。 ア 畜舎等の消毒(家畜低染病予防法第9条) 513 ① 市本部長は、家畜防疫班を被災地域に派遣し、実施する。 ② 必要な薬剤、器材等については、手持品を使用する。 た だ し 、 手 持 品 が 不 足 す る と き は 、 地 方 支 部 農 林 班 長 に 報 告 し 、 県 本部 を通じて調達する。 イ ウ 緊 急 予 防 注 射 の 実 施 ( 家 畜 伝 染 病 予 防 法 第 6 条 及 び 30条 ) ① 市本部長は、家畜防疫班を被災地域に派遣し、実施する。 ② 市本部長は、時期を失しないよう、ワクチン等の確保に努める。 その他の防疫措置 市 本 部 長 は 、 家 畜 の 死 亡 、 家 畜 伝 染 病 の ま ん 延 の 防 止 等 の 措 置 が 必 要 と認 めた場合は、家畜伝染病予防法の定めるところにより突施する。 (5) 家畜の避難 水 害 に よ る 浸 水 等 災 害 の 発 生 が 予 想 さ れ 、又 は 発 生 し た と き の 家 帝 の 避 難 は、 次の方法により行う。 ア 市 本 部 長 は 、 地 方 支 部 農 林 班 長 及 び 他 の 協 力 磯 関 と 連 絡 し 、 避 難 場 所 等に ついて指導する。 イ 市 本 部 長 は 、 地 方 支 部 農 林 班 艮 か ら 連 絡 を 受 け 、 又 は 家 畜 を 避 難 さ せ る必 要を認めたときは、家畜飼育者等に家帝を避難させるよう指導する。 (6) 飼料等の確保 避 難 家 畜 に 対 す る 飼 料 、藁 等 が 現 地 に お い て 調 達 で き な い と き は 。 次 の 方 法 により確保する。 ア 市本部長は、地方支部農林班長に確保のためのあっせんを要請する。 イ 要請に当たっては、次の事項を明示して行う。 ①要請する飼料の種類及び数捐 (7) ②納品又は引継ぎの場所及び時期 ③その他必要事項 青刈飼料等の対策 市 本 部 長 は 、 風 水 害 に よ り 飼 料 作 物 、 牧 草 等 が 被 害 を 受 け た 場 合 は 、 次 の応 急措置を実施する。 ア 全 滅 又 は 回 復 の 見 込 み が な い 場 合 は 、速 や か に 再 播 措 置 に つ い て 指 導 す る。 イ 一 部 の 被 害 で 回 復 の 見 込 み の あ る も の は 、 即 効 性 の 液 肥 を 使 用 し 、 生 育の 促進をするよう指導する。 ウ 災 害 発 生 時 に お い て 、 飼 料 作 物 、 牧 草 等 の 種 子 及 び 肥 料 を 確 保 す る こ とが で き な い 場 合 は 、 地 方 支 部 農 林 班 長 を 通 じ て 、 県 本 部 長 に 確 保 の た め の あっ せんを要請する。 (8) 牛乳の集乳対策 市 本 部 長 は 、 酪 農 家 が 生 産 し た 牛 乳 が 、 災 害 に 伴 う 交 通 途 絶 等 に よ り 集 乳運 搬 が で き な い 場 合 は 、 地 方 支 部 農 林 班 長 に 対 し 、 集 乳 運 搬 に つ い て 協 力 を 要請 する。 514 3 その他 上記1から3までのほか必要な対応は、別に定める「北上市高病原性鳥インフルエン ザ等防疫対応マニュアル」による。 別表 北上市緊急防疫体制組織図 水沢家畜保健衛生所 0197-23-3531 北 上 農 北上保健所 林 市 部 畜産農家 農政課営農畜産係 65-2735 64-2111( 内 線 5124) 委託獣医師 共済組合 77-2011 上 統 括 支 県経済連 共済組合 北上事業所 77-2011 24-5411 隣接市町村 花巻農業協同組合 北 岩手中部農業 店 71-1300 515 第25節 第1 1 公共土木施設・鉄道施設等応用対策計画 公共土木施設 基本方針 公 共 の 福 祉 と 円 滑 な 応 急 対 策 の 実 施 を 確 保 す る た め 、 被 災 し た 道 路 施 設 、 河川 管 理 施 設 、 砂 防 等 施 設 等 に つ い て 、 速 や か に 応 急 措 置 及 び 応 急 復 旧 を 実 施 す る。 2 実施機関(責任者) 公 共 土 木 施 設 に 係 る 被 害 状 況 の 把 握 、 応 急 措置 及 び 応 急 復 旧 の 実 施 機 関 は 、 次 の とおりとする。 (1) 道路施設 実施機関 岩手河川国道事務所 担 当 区 分 一 般 国 道 の う ち 、国 土 交 通 省 東 北 地 方 整・局 関 係 工 事 事 務 所 所 管 の道路施設(国道4号) 東日本高速道路㈱ 東日本高速道路・東北支社所管の東北及び秋田自動車道の道路 北上管理事務所 施設 県 一般国道のうち、国土交通省東北地方整備局関係工事事務所所 管 以 外 の 道 路 施 設 及 び 県 道 の 道 路 施 設 ( 国 道 107号 ) 市 (2) 市道の道路施設 河川管理施設 実施機関 担 当 区 分 岩手河川国道事務所 北上川推計の国土交通大臣管理区間の河川管理施設 北上・ダム統合管理事務 北上川水系ダムの河川管理施設 所、湯出ダム管理支所 湯田ダム 県 一級河川の指定区間の河川管理施設、入畑ダム 市 準用河川及び普通河川の河川管理施設 (3) 砂防等施設 実施機関 担 当 区 分 岩手河川国道事務所 直轄砂防指定地及び直轄地すべり防止区域の砂防等施設 県 砂防指定地、地すべり防止区域及び急傾斜崩壊危険区域 (4) 治山施設 実施機関 担 当 林野庁(東北森林管理局) 国有林内保安林の治山施設 県 民有林内保安林の治山施設 [市 本 部 の 担 当 ] 516 区 分 部 班 建設部 土木対策班 都市整備部 3 担 当 業 務 道 路 、河 川 、橋 梁 等 公 共 土 木 施 設 関 係 の 被 害 調 査 及 び 応 急 対策の実施 実施要領 (1) 共通事項 ア 被害状況の把握及び連絡 実 施 機 関 は 、 被 害 の 発 生 状 況 を 把 握 し 、 県 本 部 及 び そ の 他 の 防 災 関 係 機 関に 連 絡 す る と と も に 、 そ の 後 の 応 急 対 策 の 活 動 状 況 等 に つ い て 、 随 時 連 絡 す る。 イ 二次災害の防止対策 実 施 機 関 は 、 ク ラ ッ ク 発 生 箇 所 の 調 査 等 を 行 い 、 二 次 災 害 の 防 止 の た め の応 急復旧を実施する。 ウ 要員及び資機材の確保 ① 実 施 機 関 は 、 必 要 な 要 員 及 び 資 機 材 を 確 保 す る た め 、 相 互 に 触 通 、 調 達、 あ っ せ ん 等 の 手 段 を 講 ず る と と も に 、 あ ら か じ め 、 災 害 時 に お け る 応 援 協定 の締結等、関係業者、団体等の協力を得られる体制を整備する。 ② 実 施 機 関 相 互 又 は 関 係 業 者 等 に 対 す る 応 援 協 力 要 請 は 、 次 の 事 項 を 明 示し て行う。 ・ 資機材の俚類及び数量 ・ 場所 ・ 作業内容 ・ 職種別人員 ・ 期間 ・ その他参考事項 エ 関係機関との連携強化 ① 実 施 機 関 は 、 応 急 復 旧 の 実 施 に 当 た っ て は 、 広 域 的 な 応 援 体 制 を と る よう 努める。 ② 障 害 物 の 除 去 等 に 係 る 応 急 復 旧 に 当 た っ て は 、 警 察 、 消 防 機 関 、 自 衛 隊、 占用工作物管理者等の協力を得て実施する。 (2) 道路施設 実 施 機 関 は 、 関 係 機 関 と 速 や か に 協 議 、 調 整 の 上 、 災 害 の 態 様 と 緊 急 度 に 応じ て、緊急輸送道路の応急復旧を重点的に実施する。 (3) 空港施設 実 施 機 関 は 、 関 係 機 関 と 速 や か に 協 議 、 連 絡 の 上 、 空 港 施 設 の 機 能 の 維 持 又は 回復のための応急復旧を実施する。 第2 1 工業用水道施設 基本方針 工 業 用 水 の 給 水 を 確 保 す る た め 、 被 災 し た 工 業 用 水 道 施 設 に つ い て 、 速 や かに 応急措設及び応急復旧を実施する。 2 実施機関(責任者) 517 実施機関 担 当 業 務 県、市 所管する工業用水道施設の被害状況の把握並びに応急措置及び応急復旧 岩手中部水 工業用水道施設に係る被害状況調査及び応急対策の実施 道企業団 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 上下水道部 3 担 上水道班 当 業 務 工業用水道施設に係る被害状況調査及び応急対策の実施 実施要領 (1) 被害状況の把握及び連絡 実 施 機 関 は 、 被 害 の 発 生 状 況 を 把 握 し 、 市 本 部 及 び そ の 他 の 関 係 防 災 機 関に 連 絡 す る と と も に 、そ の 後 の 応 急 対 策 の 活 動 状 況 等 に つ い て 、随 時 、連 絡 す る。 (2) 要員及び資機材の確保 ア 実 施 機 関 は 、 必 要 な 要 員 及 び 資 機 材 を 確 保 す る た め 、 相 互 に 融 通 、 調 達、 あ っ せ ん 等 の 手 段 を 講 ず る と と も に 、 工 事 業 者 等 の 協 力 を 得 ら れ る 体 制 を整 備する。 イ 実 施 機 関 は 、 応 急 復 旧 の 実 施 に 当 た っ て は 、 広 域 的 な 応 援 体 制 を と る よう 努める。 (3) 優先的に復旧する施設 優先的に復旧する施設は、次の通りとする。 区 分 供給側施設 (4) 施 設 取水塔、浄水場、送配水管、水管橋 供給の再開 工 業 用 水 供 給 の 再 開 は 。 所 定 の 点 検 実 施 に よ り 各 設 備 の 安 全 性 を 確 認 し 、需 要家に連絡、確認した上で行う。 第3 鉄道施設 1 基本方針 乗 客 の 安 全 と 交 通 を 確 保 す る た め 、 被 害 状 況 を 的 確 に 把 握 す る と と も に 、 旅客 の避難誘導及び被害箇所の早期復旧を実施する。 2 実施機関(責任者) 実施機関 担 東日本旅客鉄道㈱ 被害状況の把握 盛岡支社北上駅 応急措置及び応急復旧 518 当 業 務 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 建設部都市整備部 3 担 土木対策班 当 業 務 鉄道施設に係る被害状況の把握 実施要領 (1) 活動体制 ア 実 施 機 関 は 、 災 害 の 状 況 に 応 じ 、 災 害 対 策 本 部 又 は 現 地 災 害 対 策 本 部 を設 置し、応急活動を行う。 イ 応 急 措 置 の 連 絡 指 示 、 被 害 情 報 の 収 集 等 の 通 信 連 絡 は 、 列 車 無 線 、 指 令電 話 、 鉄 道 電 話 等 を 利 用 す る と と も に 、 必 要 に 応 じ 、 無 線 車 、 移 動 用 無 線 機を 利用する。 (2) 発災時の初動措置 ア 列車の措置 ① 乗 務 員 は 、 地 震 を 感 知 し た と き は 、 高 い 盛 土 区 間 、 深 い 切 取 区 間 、 橋 りょ うの上など危険と思われる箇所を避けて、速やかに列車を停止させる。 ② 状 況 に 応 じ 、 旅 客 の 避 難 、 救 出 敘 頡 の 要 請 を 行 う と と も に 、 駅 又 は 輸送 指令に必要事項を通報する。 イ 保守担当区の措置 地 震 に よ り 、 列 車 の 運 転 に 支 障 が 生 ず る 事 態 の 発 生 又 は 発 生 が 予 想 さ れる 場 合 は 線 路 、 ト ン ネ ル 、 橋 り ょ う 、 重 要 建 築 物 、 信 号 保 安 設 備 等 の 巡 回 、固 定警備を行う。 ウ 駅の措置 ① 駅長は、震度に応じて、列車防護及び運転規制を行う。 ② 駅 長 は 、 地 震 発 生 と 同 時 に 営 業 を 中 止 し 、 速 や か に 情 報 収 集 を 行 い 、必 要に応じ、救護所の開設、医療機関の救援を要請する。 (3) 旅客の避難誘導及び救出救護 ア 避難誘導 ① 駅 長 及 び 乗 務 員 は 、 乗 客 に 対 し 、 被 害 状 況 等 の 広 報 を 積 極 的 に 行 い 、避 難について駅員の指示に従うよう、協力を求める。 ② 乗 務 員 は 、 被 災 状 況 、 救 出 救 護 の 手 配 、 避 難 場 所 、 そ の 他 必 要 事 項 につ いて、駅又は輸送指令に連絡する。 イ 救出救護 ① 駅 長 及 び 乗 務 員 は 、 列 車 の 脱 線 、 転 覆 、 建 造 物 の 崩 壊 等 に よ り 死 傷 者が 発生したときは、直ちに、救出救護活動を行う。 ② 災 害 対 策 本 部 長 は 、 災 害 の 状 況 に 応 じ 、 直 ち に 、 救 護 班 の 派 遣 を 指 示す る。 ③ 現 地 対 策 本 部 長 は 、 現 地 職 員 を 指 揮 し 、 医 療 機 関 と 連 携 し 。 救 出 救 護活 519 動に当たる。 (4) バス事業者との連携強化 旅 客 の 避 難 誘 導 及 び 代 替 輸 送 に 当 た っ て は 、 バ ス 事 業 者 に よ る 営 業 用 バ ス車 両の提供等の協力を得て行う。 (5) 応急復旧 ア 実 施 機 関 は 、 鉄 道 施 設 が 被 災 し た 場 合 に は 、 被 害 の 状 況 を 勘 案 し 、 内 部に よる復旧工事のほか、外注工事により、速やかに応急復旧を実施する。 イ 実 施 機 関 は 、 必 要 な 要 員 及 び 資 機 材 を 確 保 す る た め 、 相 互 に 融 通 、 調 達、 あっせん等の手段を講じる。 ウ 実施機関相互の応援協力要請は、次の事項を明示して行う。 ① 資機材の種類及び数量 ④ 期間 ② 職種別人員 ⑤ 作業内容 ③ 場所 ⑥ その他参考事項 520 第26節 第1 1 ライフライン施設応急対策計画 基本方針 電 力 、 ガ ス 、 上 下 水 道 、 電 気 通 信 施 設 の ラ イ フ ラ イ ン 施 設 の 事 業 者 ま た は 管理 者 及 び 石 油 等 燃 料 の 供 給 事 業 者 は 、 災 害 時 にお け る 活 動 体 制 を 確 立 す る と と も に 、 相 互 に 連 携 を 図 り な が ら 、 応 急 対 策 を 実 施 し、 ラ イ フ ラ イ ン 及 び 必要 な 燃 料 の 確 保を図る。 2 県 本 部 長 は 、 停 電 そ の 他 の 事 由 に よ り ラ イ フ ラ イ ン 施 設 等 の 稼 働 の 継 続 や 県民 の 生 活 の 維 持 の た め 燃 料 の 確 保 が 必 要 な 場 合 は 、 岩 手 県 石 油 商 業 協同 組 合 そ の 他 の 業 界 団 体 等 に 対 し 、 そ の 供 給 を 要 請 し 、 必 要 に 応 じ て 、 東 北 経 済 産 業 局 長 にそ の確保を要請する等により、燃料の確保ができるよう調整に努める。 3 電 力 、 ガ ス 、 上 下 水 道 、 電 気 通 信 施 設 等 の ラ イ フ ラ イ ン 施 設 の 事 業 者 等 は 、他 都 道 府 県 で 発 生 し た 災 害 に お け る 応 急 対 策 に 関 し 、 必 要 に 応 じ 、 応援 を 実 施 す る ことができるよう、広域的応援体制の整備に努める。 第2 1 実施機関(責任者) 電力施設 実施機関 担 当 業 務 県本部長 1 所管する電力施設に係る被災状況の把握 東北電力㈱北上営業所 2 被災した電力施設に係る応急措置及び応急復旧の実施 仙人発電所 3 被災地域における広報の実施 [市 本 部 の 担 当 ] 部 企画部 班 担 総務班 消防防災部 当 業 務 1 電力施設の応急措置にかかる自衛隊の災害派遣要請 2 電力事業者に対する応急対策要員、資機材及びその輸送に係 るあっせん 3 2 電力施設の被害状況及び応急対策の実施状況に係る情報収集 ガス施設 実施機関 担 ガス供給事業者 当 業 務 1 所管するガス施設に係る被災状況の把握 2 被災したガス供給施設に係る応急措置及び応急復旧の実施 3 需要家等に対する広報の実施 [市 本 部 の 担 当 ] 部 企画部 班 総務班 担 1 当 業 務 ガス事業者に対する応急対策要員、資機材及びその輸送に係 521 消防防災部 る 2 あっせん ガス供給施設に係る被害状況及び応急対策の実施状況に係る 情報収集 3 上下水道施設 実施機関 担 当 業 務 岩手中部水 1 所管する上水道施設に係る被災状況の把握 道企業団 2 被災した上水道施設に係る応急措置及び応急復旧の実施 市本部長 1 所管する上下水道施設下水道施設に係る被災状況の把握 2 被災した上下水道施設下水道施設に係る応急措置及び応急復旧の実施 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 担 総務班 務 要請 上水道班 都市整備部 下水道班 4 業 上下水道の復旧対策に係る県及び他の都道府県に対する応援 消防防災部 上下水道部 当 1 上水道施設に係る被害状況の把握 2 被災した上水道施設に係る応急措置及び応急復旧の実施 1 下水道施設に係る被害状況の把握 2 被災した下水道施設に係る応急措置及び応急復旧の実施 電気通信施設 実施機関 担 当 業 務 東日本電信電話㈱岩手支社 1 所管する電気通信施設に係る被災状況の把握 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ㈱ 2 被災した電気通信施設に係る応急措置及び応急復旧 ㈱ エヌ・ティ・ティ・ドコモ東 北 の実施 ソフトバンクテレコム㈱ ㈱NTTドコモ KDDI㈱ ソフトバンクモバイル㈱ [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 総務班 担 当 業 務 通信施設に係る被害状況の把握 消防防災部 第3 実施要領 1 電力施設 (1) 防災活動体制 ア 非常災害対策本部の設置 ① 民 間 電 力 事 業 者 (以 下 、 本 節 中 「 電 力 事 業 者 」 を い う 。 )は 、 大 規 模 な災 522 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、 迅 速 か つ 的 確 な 対 策 を 実 施 す る た め 、 非常 災害対策本部を設置する。 [資 料 編 3 - 26- 1 電力施設状況一覧表災害時電力復旧に関する協定] [資 料 編 3 - 26- 2 電力工事業者一覧表災害時における電気設備の応急復旧 の応援に関する協定書] ② 非 常 災 害 対 策 本 部 の 編 成 に 当 た っ て は 、 夜 間 、 休 日 の 緊 急 呼 出 し 及 び交 通 、 通 信 機 能 の 途 絶 時 に お い て も 対 応 で き る よ う 、 応 急 対 策 要 員 の 指 名、 連 絡 方 法 、 出 勤 方 法 等 に つ い て 検 討 の 上 、 適 切 な 活 動 組 織 と す る よ う 留意 する。 イ 対策要員の確保 ① 電 力 事 業 者 は 、 災 害 の 規 模 及 び 状 況 に 応 じ て 、 お お む ね 、 次 の 区 部 によ り防災体制をとるものとする。 体制区分 災 害 の 規 模 及 び 現 状 警戒体制 災害の発生に備え、連絡体制をとるべきと判断される場合 1号非常体制 災 害 の 発 生 が 予 想 さ れ 、復 旧 体 制 を 整 え る べ き と 判 断 さ れ 、又 は 災 害 が 発 生し、必要と認める場合 2号非常体制 ② 大規模な災害が発生し、1号非常体制での復旧が困難な場合 電 力 事 業 者 は 、 そ の 体 制 区 分 に 応 じ て 、 必 要 と す る 要 因 に つ い て 出 動を 指示する。 ③ 非常災害対策要員は、次により迅速に行動する。 非 常 体 制 の 発 令 が な さ れ る と 予 想 さ れ る 場 合 に お い て は 、 災 害 情 報 に留 意の上、非常体制の発令に備える。 ・ 非 常 体 制 の 発 令 が あ っ た 場 合 に お い て は 、 速 や か に 所 属 す る 対 策 組織 に出動し、非常災害対策活動に従事する。 な お 、 非 常 災 害 対 策 本 部 へ の 出 動 が 困 難 で あ る 場 合 に お い て は 、 あら か じ め 、 定 め ら れ た 最 寄 り の 事 業 所 に 出 動 し 、 当 該 事 業 所 に お い て 非常 災害対策活動に従事する。 ・ 非常体制の伝令がなされたと判断される場合においては、自主出動し、 非常災害対策活動に従事する。 ④ そ の 他 の 職 員 は 、 非 常 災 害 に 対 す る 安 全 対 策 を 実 施 し 、 可 能 な 限 り 通常 業務に従事する。 ウ 情報連絡活動 ① 電力事業者は、定時に、被災電力施設等から、次の情報を収集する。 (ア ) 一般情報 ・ 気象等に関する情報 ・ 一般被害情報 523 ・ 停電による主な影響の状況 ・ 県 及 び 地 方 公 共 団 体 の 災 害 対 策 本 部 等 、 官 公 庁 、 報 道 機 関 及 び 被災 地域への対応状況 (イ ) ② 自社被害情報等 ・ 自社施設等の被害情報及び復旧状況 ・ 他の事業者からの応援要員及び資機材等の派遣状況 ・ 人身災害及びその他の災害発生状況 ・ その他の災害に関する情報 電 力 事 業 者 は 、 上 記 に よ り 収 集 し た 被 害 情 報 に つ い て 、 第 4 節 「 情 報の 収 集 ・ 伝 達 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 市 本 部 長 及 び そ の 他 の 防 災 関係 機関に対して連絡する。 (2) 応急対策 ア 資材の調達、輸送 ① 電 力 事 業 者 は 、 自 ら 保 有 す る 予 備 品 、 貯 蔵 品 等 の 在 庫 量 を 確 認 し 、 調達 を必要とする資材については、次の方法により確保する。 ・ 現地調達 ・ 電力事業所相互間による流用 ・ 納入メーカーからの購入 ・ 他の電力業者からの融通 ② 非 常 災 害 対 策 本 部 と 被 災 電 力 施 設 と の 通 信 が 途 絶 し 、 相 当 の 被 害 が 予想 さ れ る 場 合 に お い て は 、 非 常 災 害 対 策 本 部 に お い て 復 旧 資 材 所 要 数 量 を想 定し、被災電力施設に対して緊急出荷する。 ③ 資材が不足する場合は、工事業者、メーカー、他の電力事業者に対し、 応援を要請する。 ④ 被 災 電 力 施 設 へ の 資 材 の 輸 送 は 、 あ ら か じ め 供 給 契 約 を し て い る 関 係業 者 の 保 有 す る 車 両 等 に よ り 行 う 。な お 、輸 送 力 が 不 足 す る 場 合 に お い て は 、 他の電力業者に対して応援を要請し、輸送力の確保を図る。 ⑤ 電力業者は、応急対策に関し広域的応援体制をとるよう努める。 ⑥ 市 本 部 長 は 、 各 電 力 事 業 者 か ら 応 急 対 策 要 員 、 応 急 対 策 資 材 及 び そ の輸 送 等 の あ っ せ ん 要 請 が あ っ た 場 合 は 、 そ の 確 保 、 あ っ せ ん に 協 力 す る とと も に 、状 況 に 応 じ て 、第 10節「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」に 定 め る と こ ろに より、自衛隊の災害派遣要請を行う。 イ 危険予防措置の実施 ① 電 力 事 業 者 は 、 電 力 需 要 の 実 態 を 考 慮 し 、 災 害 時 に お い て も 原 則 と して 送電を継統するが次の場合においては、送電を停止する。 ・ 送電を継続することが危険と認められるとき 524 ・ ② 警察署、消防匳関等関係機関から送電停止の要請があったとき 送 電 の 停 止 に 当 た っ て は 、 被 害 状 況 及 び 被 災 地 域 に 及 ぼ す 影 響 を 十 分考 慮し、範囲の縮小、時間の短縮に努める。 ③ 電 力 事 業 者 は 、 技 術 員 を 派 遣 し 、 電 気 施 設 保 安 の た め 必 要 に 組 織 を 講ず る。 ウ 応急工事の実施 電 力 事 業 者 は 、 応 急 工 事 の 実 施 に 当 た っ て は 、 次 の 施 設 を 優 先 し て 行 うほ か 、 災 害 状 況 、 各 施 設 の 応 急 工 事 の 難 易 等 を 勘 案 し て 、 電 力 供 給 上 、 復 旧効 果の最も大きい施設から実施する。 ①災害応急対策実施機関 エ ②医療施設 ③社会福祉施設 ④避難所 災害時における電力の融通 電 力 事 業 者 は 、 災 害 時 に お け る 電 力 融 通 計 画 を 定 め る と と も に 、「全 国 融通 電力受給契約」及び「二社融通電力受給契約」等に基づいて、相互に電力を 融通する。 (3) 復旧計画 ア 電 力 施 設 の 復 旧 に 当 た っ て は 、 恒 久 的 復 旧 を 原 則 と す る が 、 災 害 の 規 模、 設 備 の 重 要 度 、 被 害 の 状 況 等 に よ り 止 む を 得 な い と 判 断 さ れ る 場 合 に お いて は、応急復旧を行う。 イ 各 設 備 の 復 旧 は 、 災 害 状 況 、 被 害 状 況 、 被 害 復 旧 の 難 易 等 を 勘 案 し て 、電 力 供 給 上 、 復 旧 効 果 の 大 き い 施 設 か ら 、 お お む ね 、 次 に 定 め る 復 旧 順 位 によ り実施する。 ① 水力発電設備 ・ 系統に影響の大きい発電所 ・ 当該地域に対する電力供給上支障を生じる発電所 ・ 早 期 に 処 置 を 講 じ な い 場 合 に お い て 、 後 旧 が 一 層 困 賑 に な る お そ れの ある発電所 ・ ② その他の発電所 送電設備 ・ 全回線送電不能の主要線路 ・ 全回線送電不能のその他の線路 ・ 一部回線送電不能の主要線路 ・ 一部回線送電不能のその他の線路 ③ 変電設備 ・ 主要幹線の復旧に関する送電用変電所 ・ 都市部に送配電する送電系統の中間変電所 ・重要施設に配電する配電用変電所 525 ④ 配電設備 ・ 病 院 。 交 通 、 通 信 、 報 道 機 関 、 水 道 、 ガ ス 、 官 公 庁 等 の 公 共 機 関 、広 域避難場所の他重要施設への供給回線 ・ ⑤ (4) その他の回線 通信施設 ・ 非常災害用通信回線 ・ 給電指令回線並びに制御監視及び系統保護回線 ・ 保守用回線等 道路管理者等との連携 電 力 事 業 者 は 、 各 設 備 の 復 旧 工 事 に 当 た っ て は 、 道 路 管 理 者 等 の 関 係 機 関と 相互に連携を図る。 (5) 災害広報 ア 被 災 地 域 に お け る 広 報 は 、 復 旧 状 況 、 事 故 防 止 を 主 体 と し て 、 広 報 車 、報 道機関等を通じて行う。 イ 電 力 事 業 者 は 、 被 災 地 域 に お け る 相 談 及 び 事 故 防 止 を 図 る た め 、 移 動 相談 所を開設する。 2 ガス施設 (1) 防災活動体制 ア 非常災害対策本部の設置 ① ガ ス 事 業 者 は 、災 害 が 発 生 し 、又 は 発 生 す る お そ れ が あ る 場 合 に お い て は、 迅速かつ的確な対策を実施するため、非常災害対策本部を設置する。 ② 非 常 災 害 対 策 本 部 の 編 成 に 当 た っ て は 、 夜 問 、 休 日 等 の 緊 急 呼 出 し 及び 交 通 、通 信 機 能 の 途 絶 時 に お い て も 対 応 で き る よ う 、応 急 対 策 要 員 の 指 名、 連 絡 方 法 、 出 動 方 法 等 に つ い て 検 討 の 上 、 適 切 な 活 動 組 織 と す る よ う 留意 する。 イ 対策要員の確保 ガ ス 事 業 者 は 、 災 害 の 規 模 及 び 状 況 に 応 匕 て 、 お お む ね 。 次 の 区 分 に より 非常災害対策本部を設置する。 休制区分 災 害 の 規 模 及 び 状 第1次非常体制 被害又は被害予想が軽度又は局部の場合 第2次非常体制 被害又は被害予想が中程度の場合 第3次非常体制 被害又は被害予想が甚だしい場合 [ 資 料 編 3 ― 26― 3 況 液 化 石 油 ガ ス 供 給 業 者 一 覧 表 災 害 時 に お け る プ ロ パ ン ガス 等の供給に関する協定書] ウ 情報連絡活動 ガ ス 事 業 者 は 、 収 集 し た 被 害 情 報 に つ い て 「 情 報 の 収 集 ・ 伝 達 計 画 」 に定 526 めるところにより、市本部長及びその他の防災関係機関に対して連絡する。 (2) 応急対策 ア 災害時の初動措置 ガス事業者は、災害時における初動措置として、次の措置を実施する。 (2) ① 市本部、報道機関埣からの被害情報等の収集 ② 事業設備等の点検 ③ 製造所、整圧所における送出入量の調整又は停止 応急対策 ア 災害時の初動措置 ガス事業者は、災害時における初動措置として、次の措置を実施する。 ① 市本部、報道機関等からの被害情報等の収集 ② 事業設備等の点検 ③ 製造所、整圧所における送出入量の調整又は停止 ④ その他、状況に応じた措置 イ 応急措置 ① ガス事業者は。応急措置として、次の措置を実施する。 ・ 各事業所が有機的な連携を図り、施設の応急措置に当たるよう指示す る。 ・ 施 設 を 点 検 し 、 機 能 及 び 安 全 性 を 確 認 す る と と も に 。 必 要 に 応 じ て調 整修理する。 ・ 供 給 停 止 地 域 に つ い て 。 供 給 可 能 な 範 囲 で 供 給 切 替 え 等 を 行 い 、 速や かなガス供給再開に努める。 ・ ② その他、現場の状況により適切な措置を行う。 応急措置の実施に当たっては、次の施設を優先して行う。 ・災害応急対策実施機関 ウ ・医療施設 ・社会福祉施設 ・避難所 資機材の調達 ① ガ ス 事 業 者 は 、 自 ら 保 有 す る 資 機 材 の 在 庫 量 を 確 認 し 、 訓 達 を 必 要 とす る資機材は、次の方法により確保する。 ② ・ 取引先、メーカー等からの調達 ・ 各事業所相互間における流用 ・ 池のガス事業所からの応援融通 市 本 部 長 は 、 ガ ス 事 業 者 か ら 応 急 対 策 要 員 及 び 応 急 対 策 資 機 材 及 び その 輸 送 等 の あ っ せ ん 要 請 が あ っ た 場 合 は 、 そ の 確 保 、 あ っ せ ん に 協 力 す る。 (3) 復旧対策 ア ガス設備の復旧活動 ガ ス の 供 給 を 停 止 し た 場 合 に お け る 復 旧 作 業 に つ い て は 、 二 次 災 害を 防 止 527 するため、次により作業を進める。 ① 製造所の復旧 ガ ス の 製 造 、 供 給 を 一 時 又 は 一 部 停 止 し た 場 合 は 、 所 定 の 点 検 計 画 に基 づ き 、 施 設 の 点 検 、 補 修 を 行 い 、 各 施 設 の 安 全 性 を 確 認 し た 後 、 標 準 作業 に基づいてガスの製造、供給を開始する。 ② 整圧所の復旧 ガ ス の 受 入 れ 、 送 出 を 一 時 又 は 一 部 停 止 し た 場 合 は 、 所 定 の 点 検 計 画に 基 づ き 。 施 設 の 点 検 、 補 修 を 行 い 、 各 設 備 の 安 全 性 を 確 認 し た 後 、 標 準作 業に基づいて供給を再開する。 イ 再供給時の事故防止措置 ガ ス の 再 開 に 当 た っ て は 、 二 次 災 害 の 発 生 を 防 止 す る た め 、 次 に よ り 作業 を進める。 ① 製造施設 所 定 の 点 検 計 画 に 基 づ き 、 各 種 設 備 の 点 検 を 実 施 し 、 必 要 に 応 じ 、 補修 を 行 い 、各 設 備 の 安 全 性 を 確 認 し た 後 、標 準 作 業 に 基 づ い て 、ガ ス の 製 造、 供給を再開する。 ② 供給施設 ガ ス 再 供 給 時 の ガ ス 漏 洩 等 に よ る 二 次 災 害 を 防 止 す る た め の 点 検 措 置を 行う。 ③ 需要家施設 各 需 要 家 の 内 管 検 査 及 び ガ ス メ ー タ ー の 個 別 点 検 試 験 を 実 施 し 、 ガ スの 燃焼状態が正常であることを確認した後、使用再開する。 (4) 道路管理特等との連携 ガ ス 事 業 者 は 、 各 設 備 の 復 旧 に 当 た っ て は 、 道 路 管 理 者 等 の 関 係 機 関 と相 互に連携を図る。 3 上水道施設 (l) 防災活動体制 ア 給水災害対策本部の設置 ① 市 本 部 長 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 は 、 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て 、 必 要な 対 策 を 迅 速 か つ 円 滑 に 実 施 す る た め 、 本 部 内 に 「 給 水 災 害 対 策 本 部 」 を設 置し、市本部との密接な連携を図りながら、応急対策を実施する。 ② 給 水 災 害 対 策 本 部 の 編 成 に 当 た っ て は 、 夜 問 、 休 日 等 の 緊 急 呼 出 し 及び 交 通 、通 信 機 能 の 途 絶 時 に お い て も 対 応 で き る よ う 、応 急 対 策 要 員 の 指 名、 連 絡 方 法 、 出 動 方 法 に つ い て 検 討 の 上 、 適 切 な 活 動 組 織 と す る よ う 留 意す る。 イ 動員体制の確立 528 ① 市 本 部 長 は 、 災 害 時 に お け る 飲 料 水 の 確 保 、 復 旧 及 び 情 報 連 絡 活 動 に従 事 す る 要 員 を 確 保 す る た め 、 各 事 業 所 に 配 備体 制 を 確 立 す る も の と し 、 職 員を指名の上、担当業務をあらかじめ指定する。 ② 指 名 職 員 は 、 勤 務 時 間 外 に お い て 、 災 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、被 害 状 況 に 応 じ て 、 所 属 事 業 所 又 は 最 寄 り の 事 業 所 に 自 主 参 集 の 上 、 応 急対 策に従事する。 ウ 関係機関及び関係業者との協力体制の確立 市 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 復 旧 対 策 に 必 要 な 人 員 及 び 資 機 材 に つ い て 、請 負 会 社 及 び 指 定 水 道 工 事 店 等 と 応 援 協 定 を 締 結 す る な ど 、 協 力 体 制 を 確 立す る。 (2) 情報連絡活動 ア 市 本 部 長 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 は 、 水 道 施 設 の 被 災 時 に お け る 情 報 連 絡 の手 段、時期、内容等について、あらかじめ定める。 イ 市 本 部 長 は 、 水 道 施 設 に 被 害 が 発 生 し た 場 合 は 、 第 4 節 「 情 報 の 収 集 ・伝 達計画」に定めるところにより、県本部長に報告する。 ① 通信手段 一 般 加 入 電 話 が 使 用 で き な い 場 合 に お け る 給 水 対 策 本 部 内 に お け る 連 絡 は、 通信の疎信状況を勘案し、おおむね、次の通信手段を用いて行う。 ② ・ 防災行政無線 ・ 水道業務用無線 通信時期、内容等 給 水 対 策 本 部 内 に お け る 連 絡 は 、 緊 急 連 絡 事 項 を 除 く 、 あ ら か じ め 定め た時問及び内容形式により行う。 (3) 応急対策 ア 復旧対策用資機材の整備 ① 復 旧 対 策 に 必 要 な 管 、弁 水 の 材 料 は 、平 常 業 務 と の 関 連 に お い て 、保 有し ておくことが適当なものについては、水道事業者が事前に確認しておく。 ② 水道施設の被災により材料が不足した場合においては、メーカー及び他 の 水 道 事 業 者 等 か ら 訓 達 す る と と も に 、あ らか し め 、応 扱 協 定 を 締結 し て い る関係会社等から調達する。 [資 料 編 3 ― 26- 4 ③ 水道施設工事業者一覧表] 市 本 部 長 は 、 必 要 な 材 料 を 調 達 で き な い 場 合 に お い て は 、 地 方 支 部 保健 所班長を通じて、県本部長に対して応援を要請する。 イ 復旧対策用資機材の整備 市 本 部 長 は 、 災 害 が 発 生 し た 場 合 は 、 次 に よ り 水 道 諂 設 、 工 事 現 場 を 点検 し、被害状況を把握する。 529 ① 貯 水 、 取 水 、 導 水 、 浄 水 施 設 及 び 給 水 所 等 の 被 害 調 査 は 、 各 施 設 ご とに 実施する。 ② 管 路 等 に つ い て は 、 巡 回 点 検 を 実 施 し 、 水 圧 状 況 及 び 漏 水 、 道 路 陥 没等 の有無及びその程度のほか、地上構造物の被害状況の把握に努める。 ③ 次の管路等については、優先的に点検する。 ・ 主要配送水管路 ・ 貯水槽及びこれに至る管路 ・ 河川、鉄道等の横断個所 ・ 都 市 機 能 を 維 持 す る た め の 重 要 施 設 で あ る 発 電 所 、 変 電 所 及 び 後 方医 療機関に至る管路 ウ 応急措置 市本部署は、二次災害発生のおそれがある場合又は被害が拡大するおそれ がある場合においては、被害水道施設が復旧するまでの間次の措置をとる。 ① 貯水、取水、導水、浄水施設及び給水所 取 水 塔 、 取 水 堰 等 の 取 水 施 設 及 び 導 水 施 設 に 亀 裂 、 崩 壊 等 の 被 害 が 生じ た場合においては、必要に応じて取水、導水の停止又は、減量を行う。 ② 送・配水管路 ・ 漏 水 に よ り 道 路 陥 没 等 が 発 生 し 、 道 路 交 通 上 、 非 常 に 危 険 で あ る と判 断 さ れ る 個 所 に つ い て は 、断 水 処 置 を し 、道 路 管 理 者 等 と の 協 力 を 得 て、 保安柵等による危険防止措置を可能な限り実施する。 ・ 管 路 の被 害 に よ る 断 水 区 域 を 最 小 限 に 止 め る た め に 、配 水 調 整 を 行 う。 ③ 給水装置 倒 壊 、 焼 失 し 、 又 は 所 有 者 が 不 明 な 家 屋 に 係 る 給 水 装 置 の 漏 水 は 、 仕切 弁により閉栓する。 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 は 、 迅 速 か つ 的 確 に 応 急 対 策 を 行 う 。 ま た 、 水 道 施 設の 被 害 の 状 況 に よ り 、 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 と 市 本 部 が 連 携 し 、 協 力 し て 応 急 対策 を行う。 (4) 復旧対策 ア 取水・導水施設等の復旧 ① 取水・導水施設等の復旧を最優先で行う。 ② 浄 水 施 設 の 被 害 の う ち 、 施 設 の 機 能 に 重 要 な 影 響 を 及 ぼ す も の に つ いて は、速やかに復旧活動を行う。 イ 送・配水管路の復旧 ① 復 旧 に 当 た っ て は 、 随 時 、 配 水 系 統 な ど の 変 更 を 行 い な が ら 、 あ ら かじ め 、 定 め た 順 位 に 基 づ き 、 被 害 の 程 度 、 復 旧 の 難 易 、 被 害 個 所 の 重 要 度及 び 浄 水 場 、 給 水 所 の 運 用 状 況 を 考 慮 し て 給 水 拡 大 の た め に 最 も 有 効 な 管路 530 から順次、復旧対策を実施する。 ② 復 旧 に 当 た っ て は 、災 害 復 旧 を原 則 と す る が 、後 旧 用資 機 材 の 調 達 状 況 、 復 旧 体 制 、復 旧 緊 急 度等 を 勘 案 し 、必 要 と 認め た 場 合 に お い て は 、仮 配 管 、路 上配管等の仮復旧を実施する。 ③ 送・配水管路の復旧の優先順位は、次のとおりとする。 優先区分 内 容 第1次指定路線 送水管及び主要配水幹線として指定された給水上重要な管路 第2次指定路線 重要配水管として指定した第1次指定路線に準ずる管路及び給水拠 点へ至る管路 ウ 給水装置の復旧 ① 公 道 内 の 給 水 装 置 の 復 旧 は 、配 水 管 の 復 旧 及 び 通 水 と 並 行 し て 実 施 す る。 ② 一 般 住 宅 等 の 給 水 装 置 の 復 旧 は 、 そ の 所 有 者 等 か ら の 修 繕 申 し 込 み があ っ た も の に つ い て 実 施 す る 。 こ の 場 合 に お い て 、 緊 急 度 の 高 い 医 療 施 設、 人工透析治療施設、冷却水を要する変電所などを優先して実施する。 ③ 配 水 に 支 障 を 及 ぼ す 給 水 装 置 の 復 旧 に つ い て は 、 申 し 込 み の 有 無 に かか わらず実施する。 [資 料 編 3- 26- 5 北上市指定給水工事業者一覧表] [資 科 編 3- 26- 6 北上市排水設備業者一覧表] [資 料 編 3- 26- 7 管工事業者一覧表] [資 料 編 3- 26- 8 管・資材販売業者一覧表] 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 は 、 水 道 事 業 の 関 係 機 関 と 協 力 し 、 迅 速 か つ 的 確 に 復旧 活動を行う。 (5) 道路管理者等との連携 市 本 部 長 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 は 、 各 水 道 施 設 の 復 旧 工 事 に 当 た っ て は 、 道路 管理者等との関係機関と相互に連携を図る。 (6) 災害広報 ア 住 民 等 に 対 す る 広 報 は 、 復 旧 状 況 を 主 体 と し て 、 広 報 車 、 報 道 機 関 を 通し て行う。 イ 市 本 部 長 は 、 被 災 地 域 に お け る 住 民 等 の 苦 情 、 相 談 を 受 け 付 け る た め 、移 動相談所を開設する。 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 は 、 迅 速 か つ 的 確 に 広 報 活 動 を 行 う 。 ま た 、 水 道 施 設の 被 害 の 状 況 に よ り 、 岩 手 中 部 水 道 企 業 団 と 市 本 部 が 連 携 し 、 協 力 し て 広 報 活動 を行う。 4 下水道施設 (1) 災害時の活動体制 市本部長は、市本部等の配備体制に基づいて、関係職員 の配置を行い、下水 531 道施設の被害に対して、迅速に応急対策活動を実施する。 (2) 応急対策 ア 災害復旧用資機材の確保 ① 市 本 部 長 は 、 発 電 機 、 空 気 圧 縮 機 、 水 中 ポ ン プ 、 コ ン ク リ ー ト ブ レ ーカ ー、土のう等の資機材の確保に努める。 ② 市 本 部 長 は 、 必 要 に 応 じ て 、 第 9 節 「 相 互 応 援 協 力 計 画 」 第 10節 「 県、 市 町 村 相 互 応 援 協 力 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 県 及 び 他 の 都 道 府 県等 に応援を要請する。 ③ 下 水 道 施 設 の 被 災 に よ り 材 料 が 不 足 し た 場 合 に お い て は 、 メ ー カ ー 及び 他 の 下 水 道 関 係 業 者 等 か ら 調 達 す る と と も に 、 あ ら か じ め 、 応 援 協定 を 締 結している関係会社等から調達する。 イ□応急措置 ① ポ ン プ 場 、 処 理 場 に お い て 、 停 電 に よ り ポ ン プ の 機 能 が 停 止 し た 場 合に お い て は 、 非 常 用 発 電 機 に よ っ て ポ ン プ 運 転 を 行 い 。 配 水 不 能 の 事 態 が起 こらないよう対処する。 ② 各 施 設 の 点 検 を 行 い 、 管 渠 の 被 害 に 対 し て は 、 箇 所 、 程 度 に 応 じ て 応急 措置を実施する。 ③ 工事施工中の箇所については、請負業者に被害を最小限に止めるよう指 揮監督するとともに、必要に応じて現場要員、資機材の補給を行わせる。 (3) 復旧対策 下 水 道 施 設 に 被 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 。 主 要 施 設 か ら 順 次 復 旧 を 図る も の と し 、 復 旧 順 序 に つ い て は 、 処 理 場 。 ポ ン プ 場 、 幹 線 管 渠 等 の 主 要 施 設の 復復旧に努め、その後、枝線管渠桝、取付管等の復旧を行う。 ア 処理場・ポンプ場 処 理 場 ・ ポ ン プ 場 に お い て 、 停 電 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、 各 所 で 保有 す る 非 常 用 発 電 磯 、 デ ィ ー ゼ ル エ ン ジ ン 直 結 ポ ン プ 等 に よ り 排 水 機 能 を 確保 し、電力の復旧とともに速やかに主要施設の機能回復を図る。 イ 管渠措置 管 渠 施 設 に 破 損 、 流 下 機 能 の 低 下 等 の 被 害 が 発 生 し た 場 合 に お い て は 、既 設マンホールを利用したバイパス管の設置や代替管を活用して復旧に努め る。 (4) 災害広報 住 民 等 に 対 す る 広 報 は 、 復 旧 状 況 を 主 体 と し て 、 広 報 車 、 報 道 機 関 等 を 通じ て行う。 5 (1) 電気通信施設 災害時の活動体制 532 ア 災害対策本部の設置 電 気 通 信 事 業 者 は 、 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 す る お そ れ が あ る 場 合 に おい て、必要があると認められるときは、災害対策本部を設置する。 イ 対策要員の確保 電 気 通 信 事 業 者 は 。 災 害 対 策 本 部 の 設 置 時 に お い て 、 業 務 の 運 営 又 は 応急 対 策 及 び 心 急 復 旧 に 必 要 な 対 策 要 員 を 確 保 す る た め 、 あ ら か じ め 、 必 要 な措 置を定める。 ウ 情報連絡活動 電 気 通 信 事 業 者 は 。電 気 通 信 施 設 の 被 災 状 況 及 び 応 急 対 策 の 実 施 状 況 に つ い て 、 第 4 節 「情 報 の 収 集 ・ 伝 達 計 画 」に 定 め る と こ ろ に よ り 、 市 本 部 長 及び その他の防災関係機関に連絡する。 (2) 応急対策 ア 資機材の調達 ・ 電 気 通 信事 業 者 は 、自 ら 保 有 す る 予 備 品 、貯 蔵 品 等 の 在 庫 量 を 常 時 把 握 し ておくとともに、調達を必要とする資機材について、速やかに確保する。 ・ イ 電気通信事業者は、応急復旧に関し、広域的応援体制をとるよう努める。 情報通信手段の機能確認等 電 気 通 信 事 業 者 は 、 災 害 発 生 後 、 直 ち に 必 要 な 事 項 に つ い て 、 情 報 通 信手 段の機能確認等を行う。 ウ 重要通信の確保等 ① 通 信 の 疎 通 が 著 し く 困 難 と な り 、重 要 通 信 を 確 保 す る 必 要 が あ る と き は、 電気通信事業法及び電話サービス契約約款等に基づき、通話の利用制限を 行う。 ② 防災関係機関がその災害応急対策の実施のために行う通信については、 「非 常 電 話 」 及 び 「 緊 急 通 話 」 と し て 、 他 の 通 信 に 優 先 さ せ る 。 ③② 防 災 関 係 機 関 の 専 用 通 信 設 備 等 が 被 災 し 、 通 信 が 途 絶 し た 場 合 は 、 防災 関係機関の重要通信の確保を優先的に行う。 ④③ 衛 星 通 信 等 の 移 動 回 線 の 活 用 に よ る 緊 急 情 報 連 絡 用 の 同 線 設 定 に 努 め る。 ⑤④ 災 害 救 助 法 が 発 動 さ れ 、 又 は 発 動 さ れ る と 認 め ら れ る 場 合 は 、 当 該 地域 に特設公衆電話を設置する。 (3) 復旧対策 電 気 通 信 事 業 者 は 、 被 災 し た 電 気 通 信 施 設 の 復 旧 に つ い て 、 次 に よ り 実 施す る。 ア 災害復旧工事の計画、実施 ① 応急復旧工事 ・ 電気通信設備等を応急的に復旧する工事 533 ・ ② 現状復旧までの問、維持に必要な補強、整備等の工事 原状回復工事 電気通信設備を機能、形態において被災前の状態に復する工事 ③ イ 順 本復旧工事 ・ 被災の再発を防止、設備拡張、改良工事を折り込んだ復旧工事 ・ 電気通信設備が全く消滅した場合に復旧する工事 復旧順位 位 第1順位 第2順位 応 急 す る 電 気 通 信 設 備 ・ 気象機関に設置されているもの ・ 水防機関に設置されているもの ・ 消防機関に設置されているもの ・ 災害救助機関に設置されているもの ・ 警察機関に設置されているもの ・ 防衛機関に設置されているもの ・ 輸送の確保に直接関係かおる機関に設置されているもの ・ 通信の確保に直接関係かおる機関に設置されているもの ・ 電力の供給の確保に直接関係がある機関に設置されているもの ・ ガスの供給の確保に直接関係がある機関に設置されているもの ・ 水道の供給の確保に直接関係がある機関に設置されているもの ・ 選挙管理機関に設置されているもの ・ 新聞社、放送事業者又は通信社の機関に設置されているもの ・ 預貯金業務を行う金融機関に設置されているもの ・ 国又は地方公共団体の機関に設置されているもの (第 1 順 と な る も の を 除 く 。 ) 第3順位 (4) 第1順位及び第2順位に該当しないもの 災害広報 電 気 通 信 事 業 は 、 通 信 が 途 絶 し 、 又 は 理 容 制 限 を 行 っ た 場 合 に お い て は 、利 用 者 に 対 し 、 ト ー キ ー 装 置 に よ る 案 内 、 広 報 車 、 ラ ジ オ 、 テ レ ビ 、 窓 口 掲 示等 の方法により、応急復旧装置、復旧見込時期等の周知を図る。 (5) 道路管理者等との連携 電 気 事 業 者 は 、 各 施 設 の 復 旧 工 事 に 当 っ て は 、 道 路 管 理 者 等 の 関 係 機 関 と相 互に連携を図る。 534 第27節 第1 危険物施設等応急対策計画 基本方針 1 火災及びその他の災害発生時における危険物による被害の発生防止又は拡大 防止を図るため、危険物施設等について、速やかに応急措置を実施する。 2 自 衛 隊 の 所 有 す る 資 機 材 等 に よ り 、 危 険 物 の 保 安 措 置 及 び 除 去 が 可 能 で あ る場 合は、自衛隊の災害派遣を要請する。 第2 石油類等危険物 1 実施機関(責任者) 実施機関 担 当 業 務 危険物施設責任者 1 被災状況の把握 市 本 部 長 2 災害の発生又は拡大防止のための応急措置 県 本 部 長 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 企画部 担 当 業 務 総務班 自衛隊の災害派遣要請 消防班 1 危険物災害の防除活動に係る指導及び連絡 2 消火薬剤の調達及びあっせん 3 被害状況調査及び応急対策 4 死傷者の救出収容 5 避難措置及び警戒区域の設定 消防防災部 消防防災部 建設部都市整備部 2 土木対策課 交通規制の実施 実施要領 (1) 危険物設置責任者 ア 被害状況の把握と連絡 危険物施設責任者は、災害発生後、直ちに、市本部、消防機関等に通報す るとともに、被害状況、応急対策の活動状況等について、随時連絡する。 イ 要員の確保 危 険 物 施 設 責 任 者 は 、 防 災 要 員 を 確 保 で き る よ う 、 あ ら か じ め 、 所 内 自衛 防災組織を編成するとともに、災害時の要員確保対策を講ずる。 ウ 応急措置 危 険 物 施 設 責 任 者 は 、 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 す る た め 、 次 の 措 置 をと る。 535 ① 危 険 物 施 設 の 実 態 に 応 じ 、 危 険 物 の 流 出 又 は 出 火 等 の お そ れ の あ る 作業 を 緊 急 に 停 止 す る と と も に 、 施 設 の 応 急 点 検及 び 出 火 等 の 防 止 措 置 を と る 。 ② タ ン ク 破 壊 等 に よ り 漏 洩 し た 危 険 物 が 流 出 、 拡 散 し な い よ う 防 止 措 置を とる。 ③ エ 従業員及び周辺住民に対する安全措置をとる。 情 報 の 提 供 及 び 広 危 険 物 施 設 責 任 者 は 、 災 害 が 発 生 し 、 事 業 所 の 周 辺 に被 害 を 及 ぼ す お そ れ が 生 じ た 場 合 は 、 周 辺 住 民 に 対 し 、 災 害 の 状 況 、 避 難 の必 要 性 等 に 関 す る 情 報 を 提 供 す る と と も に 、 い た ず ら に 住 民 の 不 安 を 増 大 させ ないよう災害広報活動を行う。 (2) 市本部長 市 本 部 長 は 、 危 険 物 施 設 管 理 者 及 び 防 災 関 係 機 関 と 連 携 を 図 り な が ら 、 第 7節 「消防活動計画」に定めるところにより対処する。 第3 火薬類 1 実務機関(責任者) 実施機関 担 当 業 務 火薬類保管施設責任者 1 被災状況の把握 市 本 部 長 2 災害の発生又は拡大防止のための応急措置 県 本 部 長 [市 本 部 の 担 当 ] 部 企 画 班 部 担 当 業 務 総務班 自衛隊の災害派遣要請 消防班 1 火薬類災害の防除活動に係る指導及び連絡 2 被害状況調責及び応急対策 3 消火薬剤の調達及びあっせん 4 死傷者の救出収容 5 避難措置及び警戒区域の設定 消防防災部 消防防災部 建設部都市整備部 2 土木対策課 交通規制の実施 実施要領 (1) 火薬類保管施設責任者 ア 被災状況把握と連絡 火薬類保管施設責任者は、災害発生後、直ちに、市本部、消防機関等に通 報 す る と と も に 、被 害 状 況 、応 急 対 策 の 活 動 状 況 等 に つ い て 、随 時 連 絡 す る。 イ 応急措置 ① 火 薬 類 保 管 施 設 責 任 者 は 、 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 す る た め 、 次 の措 536 置をとる。 (ア ) 火気の使用を停止し、状況に応じ保安関係以外の電源を切断する。 (イ ) 時間的余裕のある場合においては、貯蔵火薬類を他地域に搬送する。 (ウ ) 搬 送 経 路 が 危 険 で あ る か 、 又 は 搬 送 す る 時 間 的 余 裕 の な い 場 合 に おい ては、火薬類を水中に沈める等の措置を講ずる。 (エ ) 火薬庫入口、窓等を完全に密閉し、本部には防火の措置を講ずる。 (オ ) 災 害 の 状 況 に よ り 周 辺 住 民 の 避 難 を 必 要 と 認 め る と き は 、 次 の 措 置を 講ずる。 ・ 災害によるについて、住民に周知する。 ・ 当 該 施 設 の 従 業 員 に つ い て も 応 急 対 策 要 員 を 除 き 、 避 難 の 措 置 を行 う。 ② 吸 湿 、 変 質 、 不 発 、 半 爆 等 の た め 著 し く 原 性 能 若 し く は 原 形 を 失 っ た火 薬類又は著しく安定度に異常を呈した火薬類は、廃棄する。 火 薬 庫 が 近 隣 の 火 災 等 に よ り 危 険 な 状 態 と な り 、 又 は 火 薬 類 が 煙 若 しく は 異 臭 を 発 し 、そ の 安 定 度 に 異 常 を 呈 し た と き は 、直 ち に そ の 旨 を 警 察 官、 消防職員一団員に通報する。 (2) 市本部長 市 本 部 長 は 、 火 薬 類 保 管 施 設 管 理 者 及 び 防 災 関 係 箴 関 と 連 携 を 図 り な が ら、 第7節「消防活動計両」に定めるところにより対処する。 第4 1 高圧ガス 実施機関(責任者) 実 施 機 関 担 当 業 務 高圧ガス保管施設責任者 1 被災状況の把握 市 本 部 長 2 災害の発生又は拡大防止のための応急措置 県 本 部 長 [市 本 部 の 担 当 ] 部 企画部 班 担 総務班 当 業 務 自衛隊の災害派遣要請 消防防災部 消防防災部 建設部都市整備部 消防班 土木対策課 I 高圧ガス災害の防除活動に係る指導及び連絡 2 被害状況調査及び応急対策 3 消火薬剤の調達及びあっせん 4 死傷者の救出収容 5 避難措置及び警戒区域の設定 交通規制の実施 537 2 実施要領 (1) 高圧ガス保管施設責任者 ア 被害状況の把握と連絡 高 圧 ガ ス 保 管 施 設 責 任 者 は 、 災 害 発 生 後 、 直 ち に 、 市 本 部 、 消 防 機 関 等に 通 報 す る と と も に 、 被 害 状 況 、 応 急 対 策 の 活 動 状 況 等 に つ い て 、 随 時 連 絡す る。 イ 応急措置 高 圧 ガ ス 保 管 施 設 責 任 者 は 、 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 す る た め 、 次 の措 置をとる。 ① 火気の使用を停止し、状況に応じ保安関係以外の電源を切断する。 ② 高 圧 ガ ス 保 管 施 設 が 危 険 な 状 態 と な っ た と き は 、 直 ち に 製 造 、 消 費 等の 作 業 を 中 止 し 、 施 設 内 の ガ ス を 安 全 な 場 所 に 移 し 、 又 は 大 気 中 に 安 全 に放 出し、この作業のために必要な作業員以外の者を退避させる。 ③ 充填容器等を安全な場所に移す。 ④ 災 害 の 状 況 に よ り 周 辺 住 民 の 避 難 を 必 要 と 認 め る と き は 、 次 の 措 置 を講 ずる。 ・ 災害による避難について、住民に周知する。 ・ 当 該 施設 の 従 業 員 に つ い て も 応 急 対 策 要 員 を 除 き 、避 難 の 措 置 を 行 う。 ⑤ 充 填 容 器 等 が 外 傷 又 は 火 災 を 受 け た と き は 、 充 填 さ れ て い る 高 圧 ガ スを 規 定 の 方 法 に よ り 放 出 し 、 又 は 、 そ の 充 填 容 器 等 と と も に 、 損 害 が 他 に及 ぼすおそれのない水中に沈め、若しくは地中に埋める。 ⑥ 高 圧 ガ ス 保 管 施 設 又 は 充 填 容 器 が 危 険 な 状 態 と な っ た と き は 、 直 ち にそ の旨を警察官、消防職員・団員に通報する。 (2) 市本部長 市本部長は、高圧ガス保管施設管理者及び防災関係機関と連携を図りながら、 第7節「消防活動計画」に定めるところにより対処する。 第5 1 毒物・劇物 実施機関(責任者) 実 施 機 関 担 当 業 務 毒物・劇物保管施設責任者 1 被災状況の把握 市本部長 2 災害の発生又は拡大防止のための応急措置 県本部長 [市 本 部 の 担 当 ] 部 企画部 班 総務班 担 当 自衛隊の災害派遣要請 538 業 務 消防防災部 消防防災部 消防班 建設部都市整備部 2 土木対策課 1 毒物・劇物災害の防除活動に係る指導及び連絡 2 被害状況調査及び応急対策 3 消火薬剤の調達及びあっせん 4 死傷者の救出収容 交通規制の実施 実施要領 (1) 毒物・劇物保管施設責任者 ア 被害状況の把握と連絡 毒 物 ・ 劇 物 保 管 施 設 責 任 者 は 、 災 害 発 生 後 、 直 ち に 、 市 本 部 、 消 防 機 関等 に 通 報 す る と と も に 、 被 害 状 況 、 応 急 対 策 の 活 動 状 況 等 に つ い て 、 随 時 、連 絡する。 イ 応急措置 毒 物 ・ 劇 物 保 管 施 設 責 任 者 は 、 災 害 の 発 生 及 び 拡 大 を 防 止 す る た め 、 次の 措置をとる。 ・ タ ン ク 破 壊 等 に よ る 漏 洩 し た 毒 物 ・ 劇 物 が 流 出 、 拡 敵 し な い よ う 防 止措 置をとる。 ・ ウ 従業員及び周辺住民に対する安全措置をとる。 情報の提供及び広報 毒 ・ 劇 物 保 管 施 設 責 任 者 は 、 災 害 が 発 生 し 、 事 業 所 の 周 辺 に 被 害 を 及 ぼす お そ れ が 生 じ た 場 合 は 、 周 辺 住 民 に 対 し 、 災 害 の 状 況 、 避 難 の 必 要 性 等 に関 する情報を提供する。 (2) 市本部長 ア 市 本 部 長 は 、 毒 物 ・ 劇 物 保 管 施 設 管 理 者 及 び 防 災 関 係 機 関 と 連 携 を 図 りな が ら 、 火 災 に 際 し て は 、 第 7 節 「 消 防 活 動 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に よ り 対処 す る と と も に 。 毒 物 ・ 劇 物 に よ る 汚 染 区 域 の 拡 大 防 止 の た め に 必 要 な 措 置を 行う。 イ 市 本 部 長 は 、 災 害 の 態 様 に 応 じ て 、 警 戒 区 域 の 設 定 、 広 報 、 避 難 の 指 示等 の措置を行う。 539 第28節 第1 林野火災応急対策計画 基本方針 1 林 野 火 災 発 生 時 に お い て は 、 消 防 機 関 は 、 防 災 関 係 機 関 と 連 携 を 図 り 、 火 災防 御活動等を行う。 2 市 本 部 長 は 、 林 野 火 災 に よ る 被 害 を 軽 減 す る た め 、 あ ら か じ め 、 林 野 火 災 防御 計画を定める。 3 市 本 部 長 は 、 消 防 部 隊 の 応 援 要 請 を 行 う 必 要 が 生 じ た 場 合 に お い て は 、 「 消防 相 互 応 援 に 関 す る 協 定 」 及 び 「 岩 手 県 消 防 広域 応 援 基 本 計 画 」 に 定 め る と こ ろ に より消防相互応援を行う。 4 本 計 画 に 定 め の な い も の に つ い て は 消 防 組 織 法 に 基 づ く 「 消 防 計 画 」 に 定 める ところによる。 第2 実施機関(責任者) 実施機関 担 1 市 本 消 県 部 防 本 長 機 部 関 長 当 業 務 消火、救助その他災害発生を防御し、又は、災害の拡大を防止す るために必要な応急措置の実施 2 警戒区域の設定及び当該区域への立入りの制限等 1 市本部長の命令又は要請による消防応急活動等の実施 2 消防警戒区域等の設定及び当該区域への立入りの制限等 1 消防広域応援に係る連絡、調整 2 消火薬剤及び消防資機材の調達及びあっせん 3 消防庁長官に対する緊急消防援助隊等の派遣要請 東北森管理局 消火薬剤及び消防資機材の調達及びあっせん 陸上自衛隊 災害派遣要請に基づく消防活動の支援 岩手駐屯部隊 [市 本 部 の 担 当 ] 部 班 担 当 業 財務部 調査班 人的被害及び住家被害情報の収集 企画部 総務班 l 防災機関との連絡調整 2 自衛隊の派遣要請 1 情報の収集・伝達 2 地域住民に対する災害発生の周知 3 部隊の召集、配置及び運用 4 防災ヘリコプターの派遣要請 消防防災部 消防防災部 消防班 540 務 農 林 第3 部 農林班 1 林業関係被害情報の収集 2 農業施設被害情報の収集 3 農作物等被害情報の収集 4 農地農業用施設被害情報の収集 5 家畜等被害情報の収集 実施要領 1 通報連絡体制 防災関係機関における通報連絡は、次により行う。 発見者 消 市 本 部 岩手県 (消 防 本 部 ) (総 合 防 災 室 ) 防 庁 (震 災 等 応 急 室 )( 応 急 対 関 策室) 陸上自衛隊 岩手駐屯地 係 地 方 行 政 機 関 等 県関係各課 (森 林 管 理 署 等 ) 広域振興局等総合支局 隣接市町村 (消 防 本 部 ) 防災航空センター 森林組合等 消 防 学 校 (防 災 セ ン タ ー ) 警 2 察 署 警 察 本 部 市本部長の措置 (1) 市 本 部 長 は 、 林 野 火 災 に よ る 被 害 を 軽 減 す る た め 、 次 に よ り 、 林 野 火 災 防御 計画を定める。 ア 重要対象物の指定 林 野 火 災 が 発 生 し た 場 合 は 、 優 先 的 に 防 御 す る 施 設 と し て 、 避 難 所 、 医療 施 設 、防 災 拠 点 施 設 、救 援 物 資 の 輸 送 拠 点 施 設 、県 民 生 活 に 直 接 影響 を 及 ぼ す 公共施設及び報道機関等の施設を重要対象物として指定する。 541 イ 延焼阻止線の設定 林 野 火 災 発 生 地 域 の 延 焼 火 災 及 び 消 火 踏 も う 地 域 か ら 延 焼 拡 大 し た 火 災を 阻 止 す る た め 、 あ ら か じ め 、 そ の 地 形 、 空 地 、 水 利 の 状 況 及 び 動 員 部 隊 を考 慮の上、延焼阻止線を設定する。 ウ 消防活動計画図の作成 消 防 部 隊 の 効 率 的 、効 果 的 運 用 を 確 保 す る た め 、危 険 区 域 、通 行 可 能 道 路、 使 用 可 能 水 利 、 延 焼 阻 止 線 、避 難 場 所 、避 難 路 等 を 調 査 し 、 防 災 関 係 機 関 と調 整の上、消防活動計画図を作成する。 (2) 市 本 部 長 は 、 林 野 火 災 が 発 生 し 、 又 は 発 生 の お そ れ が あ る 場 合 に お い て 、必 要 と 認 め る と き は 、 消 防 機 関 の 長 に 対 し 、 消 防 職 員 ・ 団 員 の 出 動 準 備 若 し くは 出動を命じ、又は要旨する。 (3) 市 本 部 長 は 、 消 防 機 関 が 行 う 消 防 応 急 活 動 等 を 支 援 す る 。 ま た 、 林 野 火 災が 拡 大 し 、 必 要 が あ る と 認 め る 場 合 に お い て は 、 警 戒 区 域 を 設 定 し 、 応 急 活 動の 従 事 者 以 外 の 当 該 区 域 へ の 立 入 り を 制 限 し 、 若 し く は 禁 止 し 、 又 は 当 該 区 域か らの退去を命ずる。 (4) 市 本 部 長 は 、 消 防 機 関 が 行 う 消 防 応 急 活 動 等 に よ っ て は 対 応 で き な い と 判断 し た 場 合 に お い て は 、 あ ら か じ め 、 相 互 応 援 協 定 を 締 結 し て い る 市 町 村 に 対し て 応 援 要 請 を 行 う と と も に 、 県 本 部 長 に 対 し て 、 消 防 部 隊 の 応 援 要 請 を 行 うほ か 、第 10節「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」に お い て 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 要 請 を 行 う。 [ 消 防 組 織 法 第 21条 に 基 づ く 消 防 応 援 協 定 締 結 状 況 調 (5) 資料編3-7-1] 市 本 部 長 は 、地 上 か ら の 消 防 応 急 活 動 等 に よ っ て は 対 応 で き な い と 判 断 し た 場 合 に お い て は 、 空 中 消 火 を 実 施 す る た め 、 県 本 部 長 に 対 し て 、 第 29節 「 防災 ヘ リ コ プ タ ー 活 動 計 画 」 第 32節 防 災 ヘ リ コ プ タ ー 等 活 動 計 画 に 定 め る 手 続 によ り 防 災 ヘ リ コ プ タ ー の 応 援 要 請 を 行 う ほ か 、 広 域 航 空 消 防 応 援 又 は 自 衛 隊 によ るヘリコプターの応援要請を行う。 (6) 市 本 部 長 は 、 こ れ ら の 要 請 を 行 っ た 場 合 に お い て は 、 そ の 受 入 体 制 の 整 備を 図 る 。特 に 、空 中 消 火 の た め の ヘ リ コ プ タ ー の 派 遣 を 要 請 し た 場 合 に お い て は、 ヘ リ ポ ー ト 及 び 補 給 基 地 を 確 保 す る と と も に 、 空 中 消 火 に 必 要 と な る 消 火 薬剤 補給のための要員を配備する。 [ヘリポートの現況 3 資料編 3- 6- 4] 消防機関の長の措置 (1) 応急活動体制の碓立 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 あ ら か じ め 、 非 常 参 集 、 部 隊 編 成 、 資 機 材 の 確 保 ・ 調達 体制、有線電話途絶時における通信運用等を定める。 イ 消 防 機 関 の 長 は 、 市 本 部 長 か ら 出 動 準 備 命 令 を 受 け た と き は 、 次 の 措 置を とる。 542 ① 消防職員・団員に対する出動準備命令 ② 出動準備命令時に、必要と認めた場合における待機命令 ③ 出 動 準 備 終 了 後 に お け る 市 本 部 長 へ の 報 告 ( 消 防 職 員 ・ 団 員 の 数 、 待機 状況、部隊編成状況、装備状況等) ウ 消 防 職 員 一 団 員 は 、 出 動 準 備 命 令 又 は 出 動 命 令 を 受 け た と き は 、 直 ち に 命令 事 項 に 従 っ て 行 動 し 、 指 揮 系 統 を 通 じ て 、 準 備 又 は 出 動 の 状 況 を 消 防 機 関 の長 に報告する。 エ 消 防 機 関 の 長 及 び 消 防 職 員 一 団 員 は 、 地 域 内 に 大 規 摸 な 林 野 火 災 が 発 生 した こ と を 知 り 、 消 防 部 隊 の 活 動 を 必 要 と 認 め た と き は 、出 動 命 令 を 待 つ こ と な く 所 属 の 署 所 に 非 常 参 集 の 上 、 参 集 し た こ と を 所 属 長 に 報 告 し 、 そ の 指 揮 を 受け る。 (2) 火災防御活動 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 住 民 及 び 自 主 防 災 組 織 に 対 し て 、 出 火 防 止 と 初 期 消 火の 徹 底 を 指 導 す る と と も に 、 消 防 職 員 一 団 員 及 び 消 防 資 機 材 の 効 率 的 運 用 を図 り、延焼の拡大を迅速かつ的確に防止する。 イ 林 野 火 災 の 拡 大 状 況 に 応 じ て 、 消 防 機 関 、 他 市 町 村 の 消 防 機 関 の 応 援 隊、 自衛隊派遣部隊等が統一的指揮のもとに円滑な消防活動が実施できるよう、 現地指揮本部を設置する。 ウ 現 地 指 揮 本 部 は 、 付 近 一 帯 が 見 渡 せ る 凰 横 ま た は 胤 上 の 高 地 で 無 線 障 害の 少ない場所等、火災の状況及び防御作業の状況が把握でき る位置に設置し、 旗等により表示する。 エ 現 地 指 揮 本 部 に は 、 必 要 に 応 じ 、 関 係 機 関 の 指 揮 者 等 に よ る 連 絡 会 議 等を 設ける。 オ 消 防 機 関 の 長 は 、 現 地 最 高 指 揮 者 と し て 防 御 方 針 を 決 定 し 、 有 機 的 な 火災 防御活動を実施する、 カ 林 野 火 災 の 区 域 が 二 以 上 の 市 町 村 又 は 広 域 消 防 組 合 の 区 域 に ま た が る 場合 は 、 合 同 現 地 指 揮 本 部 を 設 置 し 、 現 地 最 高 指 揮 者 は 、 当 該 消 防 匱 関 の 長 が協 議して決定する。 キ 現 地 指 揮 本 部 に は 、 可 能 な 限 り 、 消 防 通 訳 、 そ の 他 関 係 機 関 の 通 信 施 設を 集中して設置し、通信施設の相互利用を図る。 543 ク 現地指揮本部の指揮系統は、概ね次のとおりとする。 応援消防部隊 応援消防関係の指揮者 関係機関の指揮者 関係機関の部隊 前進指揮所 消防部隊 応援消防部隊 現地指揮本部長 飛火警戒指揮所 消飛火警戒隊 応援消防部隊 空中消火補給作業隊 応援消防部隊 空中消火基地 空中消火隊 空中消火隊 (自 衛 隊 ) 自衛隊災害派遣 部隊指揮者 地上災害派遣部隊 ケ 火災防御活動に当たっては、次の点に留意する。 ① 林 野 火 災 発 生 が 比 較 的 少 な い と 判 断 し た 場 合 は 、積 匳 的 な 防 御 を 行 い 、一 挙鎮滅を図る。 ② 林 野 火 災 件 数 が 消 防 力 を 上 回 る 場 合 は 、 重 要 か つ 消 防 効 果 の 大 き い 火災 に対して優先的に防御を行う。 ③ 林 野 火 災 が 随 所 に 発 生 し 、 消 防 隊 個 々 に よ る 防 御 で は 効 果 を 期 待 で きな い場合は、部隊を集中して、人命の確保と最重要地域の防御にあたる。 ④ 林 野 火 災 が 多 発 し 、住 民 の 生 命 に 危 険 を 及 ぼ す こ と が 予 想 さ れ る 場 合 は、 全力を尽くして、避難者の安全確保にあたる。 (3) ⑤ 大量の人命救助を要する場合は、火災状況に応じ、これを優先する。 ⑥ 他の災害が同時に発生した場合は、原則として、火災防御を優先する。 救急・救助活動 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 あ ら か じ め 、 医 療 機 関 、 医 師 会 、 日 本 赤 十 字 社 、 警 察等 544 の 関 係 機 関 と 、 救 助 隊 の 派 遣 、 救 護 所 の 設 置 、 医 療 機 関 へ の 搬 送 等 に つ いて 協議を行い、このための活動計画を定める。 イ 救急・救助活動に当たっては、次の点に留意する。 ① 負 傷 者 に 対 し て は 、 可 能 な 限 り 、 IL血 そ の 他 の 応 急 措 置 を 行 っ た 上 安全 な場所に搬送を行う。 ② 負 傷 者 が 多 数 発 生 し た 場 合 は 、 重 傷 者 、 子 供 、 老 人 、 病 人 及 び 障 が い者 を優先する。 ③ 大 規 模 林 野 火 災 に よ り 、 救 急 ・ 救 助 能 力 を 上 回 る 場 合 は 、 そ の 効 果 を重 視するとともに、多くの人命の危険のある対象物を優先する。 (4) 避難対策活動 ア 消 防 機 関 の 長 は 、 あ ら か じ め 、 避 難 勧 告 ・ 指 示 の 伝 達 、 避 難 誘 導 、 避 難場 所・避難賂の防御等に係る活動計両を定める。 イ 避 難 勧 告 ・ 指 示 の 伝 達 、 避 難 誘 導 に つ い て は 、 自 主 防 災 組 織 等 と の 連 携を 図る。 ウ 避難勧告・指示がなされた場合においては、これを住民に伝達するととも に、火勢の状況等正しい情報に基づき、住民を安全な方向に誘導する。 エ 住 民 の 安 全 避 難 を 確 保 す る た め 、 災 害 危 険 地 域 か ら の 避 難 を 完 了 す る まで の 間 、 林 野 火 災 の 鎮 圧 及 び 延 焼 拡 大 の 防 ILを 図 る O ま た 、 避 難 場 所 の 管 理者 と連携を図りながら、避難誘を行う。 オ 高 齢 者 、障 害 者 等 の 避 難 誘 導 に 当 た っ て は 、社 会 福 祉 施 設 、自 主 防 災 組 織、 町 内 会 等 の コ ミ ュ ニ テ ィ 組 織 等 と 連 携 を 図 り 、 高 齢 者 等 の 居 所 の 把 握 、 連絡 体制の整備を図る。 (5) 情報収集-広報活動 消 防 機 関 の 長 は 。 災 害 情 報 の 収 集 ・ 伝 達 を 円 滑 に 処 理 で き る よ う 、 あ ら かじ め、その活動計画を定める。 (6) 消防警戒区域等の設定 消 防 職 員 ・ 団 員 は 、 林 野 火 災 の 現 場 に お い て 、 消 防 警 戒 区 域 等 を 設 定 し 、応 急 活 動 の 従 事 者 以 外 の 者 に 対 し て 、 そ の 区 域 か ら の 退 去 を 命 じ 、 又 は そ の 区域 への出入りを禁止し、若しくは制限することができる。 4 県本部長の措置 (1) 岩手県消防広域応援基本計画に基づく応援要請 ア 県 本 部 長 は 、 岩 手 県 消 防 広 域 応 援 基 本 計 画 に 定 め る と こ ろ に よ り 、 次 の場 合 に お い て は 、 代 表 消 防 機 関 と 連 絡 調 整 の 上 、 他 の 市 町 村 長 等 に 対 し て 消防 隊の応援要請を行う、 ① 林 野 火 災 が 拡 大 し 、 被 災 市 町 村 の 消 防 力 を も っ て し て も 、 災 害 の 防 御が 困難と認められ、被害が拡大するおそれがあると判断した場合 545 ② イ 被災地の市町村長から消防隊の応援要請があった場合 被 災 地 に お い て 、 応 援 消 防 隊 は 、 被 災 地 の 市 町 村 長 又 は そ の 委 任 を 受 けた 消防機関の長の指揮命令に従い、活動する。 岩手県消防広域応援基本計画に基づく消防隊の出動 要請側 応援要請 県本部長 市町村本部長 応援要請 連絡調整 協議 応援要請 代表消防機関 消防長 協議 出動 (2)(1) 協議 応援消防機関 応援市町村 災害活動に対する援助 ア 県 本 部 長 は 、 防 災 関 係 機 関 及 び 関 係 団 体 等 と の 調 整 の 上 、 市 町 村 本 部 長の 行う災害活動に係る要員並びに消火薬剤及び消防責機材等の調達又はあっ せんを行う。 イ 県 本 部 長 は 、 あ ら か じ め 、 消 火 薬 剤 及 び 消 火 資 問 材 等 の 調 達 又 は あ っ せん に係るマニュアル等を作成する。 (3)(2) 緊急消防援助隊 ア 全国の消防賤関相互による迅速な援助体制を確立するために編成された 「緊 急 消 防 援 助 隊 」は 、 次 の と お り で あ る 。 部 指 隊 名 揮 隊 構成消防本部名等 装 盛岡、一関(2隊) 指揮車 盛 岡 (3)、花 巻 (1)、北上 (1)、奥 州 消 火 備 等 消防ポンプ自動車、水槽 金 ケ 崎 (1)、 一 関 (3)、 大 船 渡 (I)、 付 消 防 ポ ン プ 車 消 火 隊 陸 前 高 田 (1) 、 遠 野 (1) 、 釜 石 大 槌 (1)、宮 古 (3)、 久 慈 (1)、 二 戸 (1)、 部 (18隊 ) 隊 化学消火隊 花 巻 、北 上 、奥 州 金 ケ崎 、釜 石 大 槌 、 久 慈 、 二 戸 ( 6隊 ) 546 化学消防ポンプ車 援 助 部 隊 盛 岡 、北 上 、奥 州 金 ケ 崎 、一 関 、宮 古 (5隊 ) 救助工作者、高度救助用 資機材 盛 岡 (3)、花 巻 (1)、北上 (1)、奥 州 救 急 部 隊 金 ケ 崎 (1) 、 釜 石 大 槌 (1) 、 一 関 災害対応型特殊救急自動 車、高度救命用資機材 (2)、 大 船 渡 (1)、 宮 古 (2)、 久 慈 (1)、 二 戸 (1)(15隊 ) 後方支援部隊 盛 岡 (2) 、 花 巻 (1) 、 北 上 (1) 、 奥 州 支 援 車 、 上 記 の 部 隊 が 72 金 ケ 崎 (1)、一 関 (1)、宮 古 (1)、 久 時問対応できるために必要 慈 (1)(8隊 ) な物資等 特殊災害部隊(毒 盛 岡 、 北 上 (2隊 ) 劇 毒 物 、C 災 害 、B 災 害 対 劇) (救助部隊と重複登録) 特殊災害部隊(椅 奥 州 金 ケ 崎 ( 1隊 ) 応、資機材 子) 航空部隊 イ 岩 手 県 消 防 航 空 隊 ( 1隊 ) 防災ヘリコプター 緊 急 消 防 援 助 隊 は 、 消 防 組 織 法 第 24条 の 3 44条 、 緊 急 消 防 援 助 隊 の 編 成及 び施設の整備等に係る基本的な事項に関する計画並びに、緊急消防援助隊運 用要綱並びに大規模地震における緊急消防援助隊の迅速出動に関する実施要 綱の規定に基づき出動する。 ウ 緊 急 消 防 援 助 隊 は 、 被 災 地 に お い て 、 被 災 地 の 市 町 村 長 又 は そ の 委 任 を受 け た 消 防 長 の 指 揮 命 令 に 従 い 、 活 動 す る 。 ま た 、 消 防 組 織 法 第 44条 又 は 第 44 条の3に基づき、部隊の移動を行う場合がある。 エ 県 本 部 長 、 大 規 模 林 野 火 災 が 発 生 し 、 必 要 と 認 め る 場 合 に お い て は 、 消防 庁へ緊急消防援助隊の出動を要請する。 県 外 で 大 規 模 な 災 害 が 発 生 し た 際 に お け る 、全 国 の 消 防 機 関 相 互 に よ る 迅 速 な 援 助 体 制 を 確 立 す る た め に 登 録 さ れ た 「 緊 急 消 防 援 助 隊 岩 手 県 隊 」 の組 織及び出動要請連絡先は、資料編 の と お り で あ る 。 ( 消 防 組 織 法 第 45条 に基づく登録部隊) 〔 緊 急 消 防 援 助 隊 岩 手 県 隊 資 料 編 3- 8- 1〕 〔 緊 急 消 防 援 助 隊 岩 手 県 隊 出 動 要 請 連 絡 先 資 料 編 3- 8- 2〕 ア 県 本 部 長 は 、 大 規 模 林 野 火 災 が 発 生 し 、 市 本 部 長 か ら 要 請 が あ っ た 場 合、 又 は 災 害 の 範 囲 が 著 し く 拡 大 し 、 県 内 の 市 町 村 の 消 防 力 を も っ て 対 処 で きな い と 認 め る と き は 、 消 防 庁 長 官 に 対 し 、 緊 急 消 防 援 助 隊 の 派 遣 に つ い て 要請 す る と と も に 、 岩 手 県 緊 急 消 防 援 助 隊 受 援 計 画 に 基 づ き 緊 急 消 防 援 助 隊 が円 滑に活動できる体制を整える。 イ 県 は 、 緊 急 消 防 援 助 隊 が 出 動 し た 場 合 に は 、 消 防 応 援 活 動 調 整 本 部 を 設置 し、消防の応援等の総合調整を行うものとする。 547 ウ 緊 急 消 防 援 助 隊 の 編 成 、 出 動 等 に つ い て は 、 第 3 章 第 7 節 第 3 の と お り。 緊急消防援助隊の出動 出動の 出動の 出動の 要請・指示 要請・指示 要請・指示 県本部長 消防庁長官 応援都道府県知事 緊急消防援助隊 ・指揮支援部隊 ・都道府県隊指抑隊 ・消火部隊 応援 ・救助部隊 要請 ・緊急部隊 ・後方支援部隊 被災市町村長 ・航空部隊 出動 ・水上部隊 ・特殊災害部隊 ・特殊装備部隊 (4)(3) 消防防災ヘリコプター等の応援要請 県 本 部 長 は 、 大 規 模 林 野 火 災 時 に お い て 、 市 町 村 本 部 長 か ら の 要 請 を 受 け、 消 防 防 災 ヘ リ コ プ タ ー 等 の 応 援 が 必 要 と 認 め た 場 合 は 、 次 に よ り 、 本 県 へ の応 援 が 可 能 な ヘ リ コ プ タ ー を 保 有 す る 都 道 府 県 又 は 市 、若 し く は 自 衛 隊 に 対 し て、 速やかに、消防防災ヘリコプター等の応援を要請する。 ア 「 大 規 模 特 殊 災 害 時 に お け る 広 域 航 空 消 防 応 援 実 施 要 綱 」 に 基 づ く 、 他の 都道府県等への消防防災ヘリコプターの応援要請 イ 「 大 規 模 災 害 時 の 北 海 道 ・ 東 北 8 道 県 相 互 応 援 に 関 す る 協 定 」 に 基 づ く、 他の道県への消防防災ヘリコプターの応援要請 ウ 第 10節 「 自 衛 隊 災 害 派 遣 要 請 計 画 」 に 定 め る 手 続 に よ る 自 衛 隊 ヘ リ コ プタ ーの災害派遣要請 548 第29節 防災ヘリコプター活動計画 第 1 □基 本 方 針 災 害 時 に お い て 、 広 域 的 か つ 機 動 的 な 対 応 を 図 る た め . 防 災 ヘ リ コ プ タ ー によ る災害応急対策活動を実施する 第2 実施機関(責任者) 実 施 機 関 担 県本部長 当 業 務 防災ヘリコプターの運航 市本部長 1 防災ヘリコプターの応援要請 消防組合の管理者 2 防災ヘリコプターの活動に対する支援 【市本部の担当l 部 班 企画部 総務班 消防防災部 消防防災部 消防班 第3 実施要領 1 活動体制 (1) 担 当 業 務 防災ヘリコプターの応援要請 1 防災ヘリコプターの応援要請 2 防災ヘリコプターの活動に対する支援 防 災 ヘ リ コ プ タ ー は 、「 岩 手 県 防 災 ヘ リ コ プ タ ー 応 援 協 定 」、「 岩 手 県 防 災 ヘ リ コ プ タ ー 運 航 管 理 要 綱 」 、 「 岩 手 県 防 災 ヘ リ コ プ タ ー 緊 急 運 航 要 領 」 に 定め る と こ ろ に よ り 、 市 町 村 本 部 長 又 は 消 防 組 合 の 管 理 者 若 し く は 広 域 連 合 長 (以 下 「 市 本 部 長 等 」 と い う 。) の 要 請 に 基 づ き 活 動 す る 。 (2) 防 災 ヘ リ コ プ タ ー は 、 大 規 圈 な 災 害 が 発 生 し 、 又 は 発 生 す る お そ れ が あ る場 合 は 、 市 本 部 長 等 の 要 請 に か か わ ら ず 、 自 主 的 に 出 動 し 、 情 報 収 集 等 の 活 動を 行う。 2 活動要件 防災ヘリコプターは、原則として、次の要件を満たす場合に、活動する。 公共性 緊急性 非代替性 災 害 等 か ら 住 民 の 生 命 、身 体 及 び 財 産 を 保 護 し 、 被 害 の 軽 減 を 図 る 目 的 で あ ること。(災害対策基本法又は消防組織法に基づく活動) 差 し 迫 っ た 必 要 性 が あ る こ と 。(緊 急 に 活 動 を 行 わ な け れ ば 、住 民 の 生 命 、身 体及び財産に重大な支障が生じるおそれがある場合 ) 防 災 ヘ リ コ プ タ ー に よ る 活 動 が 最 も 有 効 で あ る こ と 。(既 存 の 資 機 材 、人 員 等 では、十分な活動が期待できない、又は活動できない場合 ) 549 3 活動内容 防災ヘリコプターの活動内容は、次のとおりとする。 災害応急対策活動 消 火 救 助 緊 急 4 活 活 活 動 動 勣 ア 被災状況の偵察及び情報収集 イ 救援物資、人員等の搬送 ウ 災害に関する情報、警報等の伝達などの災害広報 エ その他特に防災ヘリコプターによる活動が有効と認められる場合 ア 林野災害における空中消火 イ 偵察、情報収集 ウ 消防隊員、資機材等の搬送 エ その他特に防災ヘリコプターによる活動が有効と認められる場合 ア 中高層建築物等の火災における救助 イ 山岳遭難、水難事故等における捜索・救助 ウ 高速自動車道等の道路上の事故における救助 エ その他特に防災ヘリコプターによる活動が有効と認められる場合 ア 交通逮隔地からの傷病者の搬送 イ 高度医療機関への転院搬送 ウ 交通遠隔地への医師、機材等の搬送 エ その他特に防災ヘリコプターによる活動が有効と認められる場合 応援要請 ( 1) 市 本 部 長 は 、災 害 発 生 時 に お い て 、防 災 ヘ リ コ プ タ ー の 出 動 が 必 要 と 判 断 し た 場 合 は 、次 の 事 項 を 明 示 し て 、県 本 部 長 に 対 し 、防 災 ヘ リ コ プ タ ー の 応 援 を 要請し、後日、文書を提出する。 ア 災害の種別 イ 災害発生の日時及び場所並びに災害の状況 ウ 災害発生時の気象条件 工 災害現場の最高指揮者の職及び指名並びに連絡方法 オ 飛行場外離着陸場の所在地及び地上支援態勢 力 応援に要する資機材の品目及び数量 キ その他必要な事項 (2) 応援の要請先は、次のとおりとする。 岩 手 県 総 務 部 総 合 防 災 室 (岩 手 県 防 災 航 空 セ ン タ ー ) 電 話 0198( 26) 5251 F A X 0198 (26) 5256 (3) 県 本 部 長 は 、 応 援 の 要 請 を 受 け た 場 合 は 、 災 害 の 状 況 及 び 現 場 の 気 象 状 況等 を確認のうえ、出動の可否を決定し、市本部長等に回答する。 5 受入体制 550 応 援 を 要 請 し た 市 本 部 長 等 は 、 防 災 ヘ リ コ プ タ ー の 活 動 を 支 援 す る た め 、 必 要に 応じ、次の受入体制を整える。 ア 離着陸場所の確保及び安全対策 イ 傷病者等の搬送の場合は、搬送先の離着陸場所及び病院等への搬送手配 ウ 林野火災における空中消火を行う場合は、空中消火基地の確保 エ その他必要な事項 551 第4章 災害復旧・復興計画 552 第4章 第1節 第1 災害復旧・復興計画 公共施設等の災害復旧計画 基本方針 被 災 し た 施 設 の 管 理 者 は 、 施 設 の 原 形 復 旧 に 加 え 、 再 度 の 被 害 発 生 防 止 を 考慮 に 入 れ 、 必 要 な 施 設 の 新 設 。 改 良 復 旧 、 耐 火 、 不 燃 堅 牢 化 に つ い て 配 慮 し た 計画 を樹立し、早期に復旧を図る。 第2 災害復旧事業計画 1 県 及 び 市 等 は 、 災 害 応 急 対 策 を 講 じ た 後 、 被 害 の 程 度 を 十 分 調 査 、 検 討 し 、そ れぞれが管理する公共施設等の災害復旧計画を速やかに作成する。 2 災害復旧計画の作成及び復旧事業の実施に当たっては、次の事項に留意する。 (1) 原 状 回 復 を 基 本 と し つ つ も 、 再 度 災 害 の 防 止 の 観 点 か ら 、 可 能 な 限 り 改 良復 旧となるよう計画し、復興を見据えたものとすること。 (2) 被 災 施 設 の 重 要 度 、 被 災 状 況 を 勘 案 の 上 、 緊 要 事 業 を 定 め て 、 計 画 的 な 復旧 を図ること。 (3) 事業規模・難易度等を勘案して、迅速かつ円滑な事業を推進すること。 (4) 環境汚染の未然防止等住民の健康管理に配慮して、事業を実施すること。 (5) 事業の実施に当り、ライフライン事業者とも十分に連携を図ること。 (1) 公共土木施設災害復旧 事業計画 ア 河川公共土木施設災害復旧事業計画 イ 砂防設備災害復旧事業計画 ウ 林地荒廃防止施設災害復旧事業計画 工 地すべり防止施設災害復旧事業計画 オ 急傾斜地崩壊防止施設災害復旧事業計画 カ 道路公共土木施設災害復旧事業計画 キ 下水道・公園公共土木施設災害復旧事業計画 ク 下水道公共土木施設災害復旧事業計画 (2) 農林水産業施設災害復旧事業計画 (3) 都市施設災害復旧事業計画 (4) 復旧事業計画 (5) 施設災害復旧事業計画 (6) 公立学校施設災害復旧事業計画 (7) 公営住宅災害復旧事業計画 (8) 公立医療施設災害復旧事業計画 (9) その他の災害復旧事業計画 553 (6) 事業の実施に当たっては、暴力団排除を徹底すること。この場合において、 県 警 察 本 部 長 は 、 暴 力 団 等 の 動 向 把 握 等 を 行 い 、 必 要 に 応 じ 、 関 係 機 関 ・ 団体 等に情報の提供を行うこと。 3 公共施設等の災害復旧事業は、概ね次のとおりとする。 第3 激甚災害の指定 1 県 及 び 市 は 、「 激甚 災 害 に 対 応 す る た め の 特 別 の 財 政 援 助 等 に 関 す る 法 律 」(以 下 「 激 甚 法 」 と い う 。) の 指 定 対 象 と な る 激 甚 災 害 が 発 生 し た 場 合 は 、 被 害 の 状 況 を 速 や か に 調 査 把 握 し 、 早 期 に 激 甚 災 害 の指 定 を 受 け ら れ る よ う 、 必 要 な 措 置 を講じる。 2 市 は 、 激 甚 災 害 指 定 基 準 又 は 局 地 激 甚 災 害 指 定 基 準 を 十 分 考 慮 し て 、 災 害 状況 等を県知事に報告する。 3 市は、県が実施する調査等に協力する。 第4 緊急災害査定の促進 県 及 び 被 災 市 町 村 は 、 災 害 が 発 生 し た 場 合 、 速 や か に 公 共 施 設 等 の 災 害 の 実態 を 調 査 し 、 必 要 な 資 料 を 調 整 し 、 早 期 の 災 害 査 定 及 び 緊 急 査 定 の 実 施 に 努 め る。 第5 緊急融資等の確保 l 県 及 び 市 は 、 災 害 復 旧 に 必 要 な 資 金 需 要 額 を 早 急 に 把 握 し 、 そ の 負 担 す べ き財 源 を 確 保 す る た め 、 国 庫 補 助 金 の 申 請 、 起 債 の 許 可 、 短 期 融 資 の 導 入 、 基 金 の活 用、交付税の繰り上げ交付等について、所要の措置を講じる。 2 市 に お い て 、 災 害 復 旧 資 源 の 緊 急 需 要 が 生 じ た 場 合 は 、 災 害 つ な ぎ 短 期 融 資の 途を講じて、財源の確保を図る。 (1) 国庫負担又は補助 法 律 又 は 予 算 の 範 囲 内 に お い て 、 国 が 全 部 又 は 一 部 を 負 担 し 、 又 は 補 助 して 行われる災害復旧事業の関係法令は、次のとおりである ア (1) 公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法 イ (2) 公立学校施設災害復旧費国庫負担法 ウ (3) 公営住宅法 工 (4) 土地区画整理法 (5) 海岸法 オ (6) 伝染病の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 カ (7) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 キ (8) 予防接種法 ク (9) 農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律 ケ (10) 都市災害復旧事業国庫補助に関する基本方針及び都市災害復旧事業事務取扱方針 に つ い て ( 昭 和 3937年 8 月 14日 建 設 省 都 市 局 長 通 達 ) コ (11) 生活保護法 554 サ (12) 児童福祉法 シ (13) 身体障害者福祉法 ス (14) 知的障害者福祉法 (15) 障害者総合支援法 セ (16) 売春防止法 ソ (17) 老人福祉法 (18) 医療施設等災害復旧費補助金交付要綱 タ (19) 水道法 チ (20) 上水道施設災害復旧費及び簡易水道施設災害復旧費の国庫補助について(平成2 年 3 月 31日 厚 生 省 事 務 次 官 通 知 ) ツ (21) 下水道法 テ (22) 災害廃棄物処理事業国庫補助金交付要綱 ト (23) 産業廃棄物処理事業国庫補助金交付要綱 ナ (24) と畜場等災害復旧費補助金交付要綱 (25) ニ 公立諸学校建物其他災害復旧費補助金交付要綱 社 会 福 祉 施 設 災 害 復 旧 費 国 庫 負 担( 補 助 )の 協 議 に つ い て( 昭 和 59年 9 月 7 日 厚 生 省 社 会局長・児童家庭局長通知) (26) 社会福祉施設等災害復旧費事務取扱要領 (2) 地方債 災害復旧事業等に関連して発行が許可される地方債は、次のとおりである。 ア 補助災害復旧事業債 オ 火災復旧事業債 イ 直轄災害復旧事業債 カ 小災害債小災害復旧事業債 ウ 単独災害復旧事業債一般単独災害復旧事業費 キ 歳入欠かん債 工 公営企業災害復旧事業債 (3) 交付税 被 災 地 方 公 共 団 体 に 対 す る 地 方 交 付 税 に 係 る 措 置 と し て は 、 次 の 措 置 が 考 えら れる。 ア 災害復旧事業の財源に充てた地方債の元利償還金の基準財政需要額への参入措 置 イ 普通交付税の繰上交付措置 ウ 特別交付税による措置 555 第2節 第1 生活の安定確保計画 基本方針 災害により被害を受けた市民が、被災から速やかに再起できるよう、被災者に 対する生活相談、義援金・救援物資、災害弔慰金の支給、生活福祉資金の貸付、 失業者(休業者)の生活安定対策等、市民の自力復興を促進するための各種対策 を講じ、早期の生活安定を図る。 第2 1 被災者の生活確保 生活相談 県、市及び関係機関は、被災者、市民、報道機関、国、地方公共団休等各方面 から寄せられる様々な問い合わせ、要望等に的確・迅速に応えるため、次の措置 を講じる。 機関名 措 1 置 事 項 災 害 が 発 生 し た 場 合 、応 急 対 策 の 実 施 と 同 時 進 行 の 形 で 、生 活 情 報 等 の 提 供及び各種の相談体制の確立を図る。 2 相 談 、苦 情 等 の た ら い ま わ し の 防 止 及 び 応 急 対 策 等 に 係 る 情 報 を 市 民 へ 効 果 的 に 提 供 す る た め 、被 災 者 総 合 相 談 窓 口 を 設 置 し 、情 報 提 供 、相 談 業 務 の 一元化を図る。 3 発 災 初 期 の 混 乱 が 終 息 し た と き は 、地 方 支 部 を 窓 口 と し て 、避 難 所 等 を 巡 回し、又は避難所等に臨時相談所を設置し、被災者援護に係る相談、要望、 県 苦情等を聴取し、関係部に速やかに連絡する。 (1) 臨 時 相 談 所 等 の 規 模 及 び 構 成 員 は 、災 害 の 規 模 や 現 地 の 状 況 等 を 検 討 し 地方支部長が決定する。 (2) 大規模かつ広域にわたる災害の場合は、本部から職員を派遣する。 (3) 市町村、その他の防災関係機関と連携を密にし、相談体制を確立する。 4 通 訳 ボ ラ ン テ ィ ア 等 の 協 力 を 得 て 、外 国 人 に 対 す る 相 談 体 制 を 確 立 す る 。 5 相 談 業 務 は 、各 部 か ら 精 通 し た 者 の 派 遣 又 は 外 部 団 体 の 協 力 を 得 て 、適 切 な対応を図る。 1 被 災 者 の た め の 相 談 所 を 庁 舎 、避 難 所 等 に 設 置 し 、苦 情 又 は 要 望 事 項 等 を 聴取し、その解決を図る。 市 2 解 決 が 困 難 な も の に つ い て は 、そ の 内 容 を 関 係 機 関 に 連 絡 す る な ど し て 速 やかな対応を図る。 3 県、その他の防災関係機関と連携を密にし、相談体制を確立する。 4 通 訳 ボ ラ ン テ ィ ア 等 の 協 力 を 得 て 、外 国 人 に 対 す る 相 談 体 制 を 確 立 す る 。 - 556 - 警 察 本 部 及 び 警 察 署 、交 番 、駐 在 所 又 は 現 地 の 必 要 な 場 所 に 臨 時 相 談 所 を 設 置 警察 して、安否確認、治安など警察関係の相談に当たる。 指定公共機 支 店 、営 業 所 又 は 現 地 等 の 必 要 な 場 所 に 、臨 時 相 談 所 、案 内 所 等 を 設 置 し 、所 関指定地方 管業務の相談に当たる。 行政機関等 2 被災者台帳の作成 (1) 市は、必要に応じて、個々の被災者の被害の状況や配慮を要する事項等を一 元的に集約した被災者台帳を作成する。 (2) 県は、災害救助法に基づき被災者の救助を行ったときは、被災者台帳を作成 する市の要請に応じて、被災者に関する情報を提供する。 3 罹災証明の交付 (1) 市は、次項以下に述べる被災者の各種支援措置を速やかに実施するため、発 災後遅滞なく、罹災証明書を交付する。この場合において、被災者の利便を図 るため、窓口を設置するとともに、被災者への交付手続き等についての広報に 努める。 (2) 市は、罹災証明書の交付が遅滞なく行われるよう、住宅被害の調査の担当者 の育成等罹災証明書の交付に必要な業務の実施体制の整備に努める。 (3) 県は、災害時における家屋の被害認定の迅速化を図るため、市町村等の家屋 の被害認定の担当者のための研修機会の拡充等に努める。 24 災害弔慰金等の支給 市は、災害弔慰金の支給等に関する法律及び条例に基づき、災害弔慰金及び災 害障害見舞金を支給する。 資金名 災害弔慰 金 支 給 対 支 象 生 計 維 持 者 政令で定める災害により死亡した住 給 額 そ の 他 の 者 500万 円 以 内 250万 円 以 内 250万 円 以 内 125万 円 以 内 民の遺族 災害障害 見舞金 政令で定める災害により負傷し又は 疾 病 に か か り 、洽 っ た と き( そ の 症 状 が 固 定 し た と き を 含 む 。)精 神 又 は 身 体 に 相当程度の障がいがある住民 災害救助法が適用されない災害に際 災 害 救 助 法 施 行 鄒 |則 第 6 条 別 表 第 り災 し、当該災害によるり災者及びり災住 2の3の3に掲げる季別及び世帯区 小 見舞 民の救助を行った市町村 分による金額に焼失世帯数を基準世 災 金 害 帯数で除して得た数を乗じて得た金 額 - 557 - 見 災害救助法適用災害に係る同法第 舞 23 条 第 4 条 第 1 項 に 規 定 す る 援 助 の 金 市町 種 類( 第 23条 第 3 号 、第 4 号 及 び 第 7 村見 号 に 規 定 す る 救 助 を 除 く 。) と 同 一 の 舞金 種 類 の 救 助 に つ い て 、同 法 第 2 条 に 規 定する救助の例によって算出した額 に被災率を乗じて得た金額 35 被災者生活再建支援制度の活用 (1) 県及び市は、災害によりその居住する住宅が全壊又はこれに準ずる程度の被 害を受けたと認められる世帯であって経済的理由等によって自立して生活を再 建 す る こ と が 困 難 な 被 災 世 帯 に 対 し 、被 災 者 生 活 再 建 支 援 法 (以 下「 支 援 法 」と いう。)による支援金の活用が円滑に行われるよう、同支援金に関する広報活 動を実施し、積極的に相談・指導等を実施する。 (2) 県が実施主体となり、市が申請書類の受付け窓口となるが、支給に関する事 務については、被災者生活再建支援法人に指定された(公財)都道府県会館に 委託し実施する。 (3) 市は、申請を迅速かつ的確に処理するための申請書の確認及び県への送付に 係る業務の実施体制の整備等を図る。 (3)(4) 対 象 と な る 自 然 災 害 は 、暴 風 、 豪 雨 、豪 雪 、洪 水 、 地 震 そ の 他 の 異 常 な 自 然 現象により生じる被害であり、対象となる災害の程度は次のとおりである。 ア 災害救助法施行令第1条第1号又は第2号に該当する被害が発生した市に おける自然災害市町村 イ 10世 帯 以 上 の 住 宅 が 全 壊 し た 市 町 村 に お け る 自 然 災 害 ウ 100世 帯 以 上 の 住 宅 が 全 壊 し た 県 に お け る 自 然 災 害 都 道 府 県 エ 5 世 帯 以 上 の 住 宅 が 全 壊 す る 被 害 が 発 生 し 、 (ア )~ (ウ )に 隣 接 す る 市 町 村 ( 人 口 10万 人 未 満 の も の に 限 る ) に お け る 自 然 災 害 ア又はイの市町村を含む都道府県で、5世帯以上の住宅全壊被害が発生し た 市 町 村 ( 人 口 10万 人 未 満 に 限 る 。 ) オ アからウの区域に隣接し、5世帯以上の住宅全壊被害が発生した市町村 ( 人 口 10 万 人 未 満 に 限 る 。 ) カ ア若しくはイの市町村を含む都道府県又はウの都道府県が2以上ある場 合 に お け る 市 町 村 ( 人 口 10万 人 未 満 の も の に 限 る 。 ) の 区 域 で あ っ て 、 そ の 自然災害により5(人口5万人未満の市町村にあっては、2)以上の世帯の 住宅が全壊する被害が発生した市町村 - 558 - 収 入 合 計 額 世帯主の年齢等 500万 円 以 下 ~ ~ 500万 円 超 ~ ~ 700万 円 超 ~ ~ (4)(5) 支 給 限 度 複 数 世 帯 額 複 数 世 300万 円 225万 円 150万 円 112.5万 円 帯 支援金の支給対象は、被災者生活再建支援法が適用された自然災害により被 災した次に掲げる世帯 ① 住宅が全壊した世帯、あるいは住宅が半壊し、やむなく解体した世帯、長 期にわたり居住不可能な状態が継続することが見込まれる世帯など全壊世帯 に準ずる程度の被害を受けたと認められる世帯 ② 住宅が半壊し、構造体力上主要な部分の補修を含む大規模な補修を行なわ なければ当該住宅に居住することが困難であると認められる世帯。(大規模 半壊世帯)、又は住宅の敷地に被害が生じ、その在宅をやむを得ず解体した 世帯 合 ① 計 ~ ④ ⑤ ~ 複 数 世 帯 300万 円 100万 円 200万 円 単 数 世 帯 225万 円 75万 円 150万 円 ⑧ ① 通常又は特別な事情により生活に必要な物品の購人費又は修製費 ② 自然災害により負傷し、又は疾病にかかった者の医療費 ③ 住居の移転費又は住居移転のための交通費 ④ 住宅を賃借する場合の礼金 ⑤ 民 間 賃 住 宅 の 家 賃 、 仮 住 ま い の た め の 経 費 ( 50万 円 が 限 度 ) ⑥ 住宅の解体(除却)、撤去及び整地費 ⑦ 住宅の建設、購入又は補修のための借入金等の利息 ⑧ ローン補償料、その他住宅建替え等に係る諸経費 (注 )大 規 模 半 壊 世 帯 は ・ ~ ・ の み 対 象 ( 100万 円 が 限 度 ) (注 )長 期 避 難 世 帯 の 特 例 と し て 避 難 指 示 が 解 除 さ れ た 後 、 従 前 居 住 し て い た 市 内 に 居 住 す る 世 帯 は 、 更 に ① 、 ③ の 経 費 に つ い て 合 計 金 額 の 範 囲 内 で 70万 円 を 限 度に支給 (注 )他 の 都 道 府 県 へ 移 転 す る 場 合 は ・ ~ ・ そ れ ぞ れ の 限 度 額 の 1/2 ③ 災害による危険な状態が継続し、住宅に居住不能な状態が長時間継続して いる世帯 - 559 - ④ 住宅が半壊し、大規模な補修を行わなければ居住することが困難な世帯 (大規模半壊世帯 (5) 支 援 金 は 、被 災 者 の 自 立 し た 生 活 の 開 始 に 必 要 な 経 費 と し て 、そ の 使 途 に よ り 、 次のとおり通常経費と特別経費に区分され、世帯の年収、世帯主の年齢等により 異なる。 通 常 経 費 被 災 世 帯 の 生 活 に 通 常 必 要 と な る 物 品( 電 気 冷 蔵 庫 、電 気 掃 除 機 、電 気 洗 濯 機 、テ レ ビ 等 〉の 購 入 費 又 は 修 理 費 、住 宅 の 移 転 費 複数世帯 支 給 限 度 額 : 100万 円 - 70万 円 限 度 〃 単数世帯 支 給 限 度 額 : 75万 円 - 55万 円 限 度 〃 特 別 経 費 : 50万 円 - 35万 円 限 度 : 37.5万 円 - 27.5万 円 限 度 被災世帯の居住する地域又は被災世帯に属する者の特別な事 情 に よ り 生 活 に 必 要 な 物 品( ス ト ー ブ 、電 気 こ た つ 等 )の 購 入 費 又 は 修 理 費 、住 宅 の 移 転 の た め の 交 通 費 、自 然 災 害 に よ り 負 傷 等 した場合の医療費など 複数世帯 支 給 限 度 額 : 100万 円 - 30万 円 限 度 〃 単数世帯 支 給 限 度 額 : 75万 円 - 20万 円 限 度 〃 (6) : 50万 円 - 15万 円 限 度 : 37.5万 円 - 10万 円 限 度 支援金の支給 <<複数世帯の場合>> 区分 全壊世帯等 大規模半壊世帯 住宅の再建方法 基礎支援金 加算支援金 合計 建設・購入 100 200 300 補修 100 100 200 賃借 100 50 150 建設・購入 50 200 250 補修 50 100 150 賃借 50 50 100 <<複数世帯の場合>> 区分 全壊世帯等 住宅の再建方法 基礎支援金 加算支援金 合計 建設・購入 100 200 300 補修 100 100 200 - 560 - 賃借 100 50 150 建設・購入 50 200 250 補修 50 100 150 賃借 50 50 100 大規模 半壊世帯 【基礎支援金】 住宅の被害程度に応じて支給する支援金 【加算支援金】 住宅の再建方法に応じて支給する支援金 (7) 支援金の申請から支給まで ア 住宅の被害の程度を確認する イ 住民票を取得する ウ 申請書を作成する エ 必要書類を用意する オ 地元の市役所又は町村役場に申請する カ 支給金の支給 (8) 支援金の申請期間 区分 基礎支援金 申請期間 6 (1) 加算支援金 災 害 の あ っ た 日 か ら 13ヶ 月 の 間 災 害 の あ っ た 日 か ら 37ヶ 月 の 間 住宅資金等の貸付 県及び市町村は、災害により住居・家財等に被害を受けた者(個人)が、自 力で生活の再建をするために必要となる資金の融資が円滑に行われるよう、被 災者に対し、住宅資金等に関する広報活動を実施する。 (2) 住宅資金等の融資を希望する被災者に対して、積極的に相談・指導等を実施 する。(災害復興住宅等に対する融資一覧表は、資料編4-2のとおり) 【資料編4-2-1 災害復興住宅資金】 【資料編4-2-2 生活福祉資金】 【資料編4-2-3 災害援護資金】 - 561 - ア 災害復興住宅資金 貸 付 対 象 根拠法令 貸 付 金 額 住 宅 金 大災害によって住宅が滅 融 公 庫 法 失又は損壊したものに対 ( 昭 和 25 し住宅の建設補修及び宅 年 5 月 6 ・準耐火 地の整備等を行うのに必 日 法 律 第 ・木造 耐火構造 要な資金を「住宅金融公 156 号 ) 第 (耐 久 性 ) 準耐火構造 庫」から融資を受ける。 17 条 第 6 1,160万 円 1 項 (1) 住宅資金 住宅資金の融資 1 付 火 災 、地 震 、暴 風 雨 等 の 建設等資金 1 貸 限度額 3 年 以 内 (期 間 償 還 期 間 を 延 (1)・ 耐 火 (2) 長 す る 。) 2 償還期間 35年 以 内 35年 以 内 木 造 (耐 久 性 )35年 以 内 木 造 ( 一 木 造 (一 般 ) 25年 以 内 般 )1,100万 円 3 利子 5割以上の被害を受けた 4 償還方法 場合 年 2.0% 元利均等月払い又は元金均等 (2) 整地資金 建物と同時に宅地につい 2 整地費の融資限 度額 ても被害をうけて整地を (3) 380万 円 けた住宅に、申込本人が居住す る場合で抵当権を設定する時 3 土地取得費の融 宅を取得する場合 資限度額 2 1 購入資金 住宅資金り災直前 の建物の価格の5割以上 770万 円 新築家屋購入資 は、枷公庫住宅融資保証協会の 保証利用可能) 1 金の限度額 (1) の被害を受けた場合 の所有権又は賃貸権を取 ・耐火 間を延長する。) 2 償還期間 35年 以 内 ・木造 耐火構造 35年 以 内 (耐 久 性 ) 準耐火構造 1,160万 円 (2) 木 造 (耐 久 性 ) 木 造 (一 般 ) 1,100万 円 2 木 造 (一 般 ) 3 利子 4 償還方法 中古住宅購入資 (1) ・耐 火 35年 以 内 35年 以 内 25年 以 内 年 2.0% 元利均等毎月払い又は元金 金の限度額 火 据置期間 3年以内(この期間償還期 ・凖耐火 土地取得資金敷地 得する場合 保証人 確 実 な 連 帯 保 証 人 (融 資 を 受 土地取得資金 宅地が流失して新たに住 毎月払い 5 行う場合 (2) 件 据置期間 り災直前の建物の価格の (1) 条 均等毎月払い ・準 耐 ・木造 - 562 - 5 保証人 確 実 な 連 帯 保 証 人 (融 資 を (耐 久 性 ) 860万 円 受 け た 住 宅 に 、申 込 本 人 が 居 (2) 木 造 ( 一 般 )650 万 住する場合で抵当権を設定す 円 る 時 は 、膕 公 庫 住 宅 融 資 保 証 3 土地取得費の融 協会の保証利用可能) 資限度額 770万 円 3 補修等資金 (1) 1 補修資金の融資 補修資金 (1) の費用 2 利子 3 償還方法 20年 以 上 ・耐火 年 2、O% ・準耐火 が 10 万 円 以 上 の 家 屋 ・ 木 造 (耐 久 性 ) で 、改 築 や 補 修 に よ り 同 O万 円 復 旧 す る も の (増 築 工 元利均等毎月払い又は元金均 (Z)木 造 (一 般 )90万 事、全部改築工事不 円 可) 2 移転資金 等毎月払い 4 移転費の融資限 けた住宅に申込本人が居住する 380万 円 場合で抵当権を設定するとき 方 移 転 (住 宅 の 位 置 の 3 整地の融資限度 上 げ 下 げ を 含 む 。 )す 額 380万 円 る場合 保証人 確実な連帯保証人(融資を受 度額 補修する家屋を引 は、腮公庫住宅融資保証協会の 保証利用可能) 2と3をあわせて (3) 整 地 資 金 宅 地 に 被 害 を 融資する場合の合計 受けて整地する場合 額 の 限 度 額 は 380万 円 イ 償還期間 限度額 一戸当たりの補修 (2) 1 生活福祉資金 貸 付 対 象 低 所 得 世 帯 根拠法令 貸 付 金 額 生 活 福 祉 1世帯 貸 付 1 据置期間 1年以内 据置期間 (生活 保 護 基 準 資 金 貸 付 制 150万 円 以 内 2 償還期間 額 の 概 ね 1.7 倍 度要綱(平 3 利子 以 内)の う ち 他 成2年8月 (据 置 期 間 中 は 無 利 子 ) から融資を受け 14 日 厚 生 省 4 ることのできな 社 第 398号 ) い者で、この資 による。 件 経過後7年以内 年 3.0% 保証人 連帯保証人 原則として1名 ア 金 (災 害 援 護 資 原則として借受人と同一市町村に居 住 し 、そ の 世 帯 の 更 生 に 熱 意 を 有 す る 者 金 )の 貸 付 を う ィ けることによっ て、災害による 条 生活福祉資金の借受人又は皆受申込 人となっていない者 5 償還方法 - 563 - 困窮から自立更 年賦、半年賦又は月賦 生できる世帯 6 申込方法 官公署が発行するり災証明を添付し民生 委員を通じ、市町村社会福祉協議会へ申し 込む ウ 災害援護資金 貸 付 対 象 根拠法令 貸 付 金 額 1 付 条 件 台 風 、地 震 等 の 自 然 災 害 災害弔慰 に よ り 、家 屋 等 に 被 害 を 受 金の支給等 限度額 けた世帯で世帯の前年の に関する法 1 所得が 律 ( 昭 和 48 以上の負傷 1 人 世 帯 220万 円 以 内 年 9 月 18 日 2 人 世 帯 410万 円 以 内 法 律 第 82 2住居の全壊 3 人 世 帯 600万 円 以 内 号) 250万 円 7年(特別の事情 3住居の半壊 がある場合5年) 4 人 世 帝 700万 円 以 内 対象被害及び貸付 貸 据置期間 3年(特別の 世帯主の1ヵ月 事情がある場合 5年) 150万 円 5人以上の世帯 2 償還期間 償還期間経過後 170万 円 に つ い て は 、1 人 増 す ご と 4 家財の3分の1 に 700万 円 に 30万 円 を 加 え 以上の損害 た額以内 3 貸付利率 年 3 % (据 置 期 間 中 は無利子) 150万 円 ただし、その世 5 重複被害 帯の住居が滅失した場合 (1)= 1十 2 350万 円 に あ っ て は 、 1.270万 円 以 (2)= 1十 3 70万 円 平 成 12年 4 月 1 日 (3)= 1十 4 250万 現在 6 4 償還方法 年賦又は半年賦 5 延滞利率 年 10.75% 住居全体の滅失 若 し く は 流 失 350 万円 57 住宅の再建 (1) 災害により居住していた住宅を喪失した者のうち、自力で住宅の再建が困難 な低額所得者に対しては、公営住宅の建設、補修により住居の確保を図る。 (2) 被災地市町村及び県は、滅失又は焼失した住宅が、公営住宅法に定める基準 に該当するときは、災害住宅の状況を速やかに訓査して国土交通省に報告する とともに、災害公営住宅建設計画を作成する。 68 職業のあっせん (1) 県が行う措置 ア 災害により、収入の道を失い、他に就職する必要が生じた場合には、関係 機関と協力して、その実情に応じた適職、求人の開拓を行う。 - 564 - イ 職業訓練を実施し、生業及び就職に必要な技術の習得を図る。 ウ 職員を相談所又は現地に派遣し、被災者に対して職業相談を実施する。 (2) 公共職業安定所の措置 ア 公共職業安定所長は、災害により離職を余儀なくされた者の再就職を促進 するため、離職者の発生状況、求人、休職の動向を速やかに把握し、離職者 の早期再就職を図る。 イ 他県等への就職希望者については、他県等と連絡調整を行い、職業のあっせ んを行う。 79 租税の徴収猶予及び減免等 被災者に対する租税の徴収猶予及び減免などの措置は、次のとおりとする。 実施機関 租税の期限の延長、徴収の猶予及び減免の取扱 国税に関する法律に基づく全ての申告、申請、請求、届出、その他の書類の 税務署 提出、納付又は徴収に関する期限の延長及び納税の猶予、所得税の減免、給 与所得者の源泉所得税の徴収猶予を行う。 被災した納税者又は特別徴収義務者に対して、地方税法及び岩手県税条例 等 に 基 づ き 、期 限 の 延 長 、徴 収 の 猶 予 及 び 減 免 に つ い て 、そ れ ぞ れ の 事 態 に 県 対応して随時、適切な措置を講じる。 また、市町村においても適切な対応がなされるよう指導する。 市 町 村 が 賦 課 す る 税 目 に 関 し て 、地 方 税 法 及 び 市 町 村 条 例 等 に 基 づ き 、期 限 市町村 の 延 長 、徴 収 の 猶 予 及 び 減 免 に つ い て 、そ れ ぞ れ の 事 態 に 対 応 し て 随 時 、適 切な措置を講じる。 第3 中小企業への融資 市は、被災した中小企業者の施設の復旧に要する資金及び事業資金の融資が円 滑に行われ、早期に経営の安定が図られるよう、次の措置を講じる。 1 政 府 系 中 小 企 業 金 融 機 関( 国 民 金 融 公 庫 、中 小 企 業 金 融 公 庫 株 式 会 社 日 本 政 策 金 融 金 庫 及び 株 式 会 社商 工 組 合 中央 金 庫)の「 災害 特 別融 資 枠」の 設 定 を 促 進す る た め の関 係 機関への要請 2 金融機関に対する中小企業向け融資の特別配慮の要請 3 被 災 し た 中 小 企 業 者 の 融 資 の 円 を 図 る た め 、信 用 保 証 協 会 の 積 極 的 な 保 証 増 進 、保 証 枠の確保等の協力の要請 4 金 融 機 関 に 対 す る 、被 害 の 状 況 に 応 じ た 貸 付 手 続 き の 簡 易 迅 速 化 、貸 付 条 件 の 緩 和 等 についての特別な取扱の要請 5 中 小 企 業 者 の 負 担 を 軽 減 し 、復 旧 を 促 進 す る た め 、激 甚 災 害 に 対 処 す る た め の 特 別 の 財政援助等に関する法律の指定を受けるために必要な措置 6 中小企業関係の被害状況に係る迅速な調査及び再建のための資金需要の把 - 565 - 握 7 市 及 び 中 小 企 業 関 係 団 体 を 通 じ た 、災 害 時 の 特 別 措 置 に つ い て の 中 小 企 業 者 へ の 周 知 徹底 第4 農林漁業関係者への融資 県 及 び 市 は 、災 害 に よ り 損 失 を 受 け た 農 林 漁 業 者 (以 下「 被 害 農 林 漁 業 者 」と い う 。)又 は 農 林 漁 業 者 の 組 織 す る 団 体( 以 下「 被 害 組 合 」と い う 。)に 対 し 、農 林 漁業の生産力の維持増進と経営の安定を図るため、次の措置を講じる。 1 農 業 協 同 組 合 及 び 信 用 農 業 組 合 連 合 会 が 、被 害 農 林 漁 業 者 又 は 被 災 被 害 組 合 に 対 し て 行う経営資金のつなぎ融資の指導あっせん 2 被 害 農 林 漁 業 者 又 は 被 害 組 合 に 対 す る「 天 災 に よ る 被 害 農 林 漁 業 者 等 に 対 す る 資 金 の 融 通 に 関 す る 暫 定 措 置 法 」に よ る 経 営 資 金 の 融 資 措 置 の 促 進 並 び に 利 子 補 給 及 び 損 失 補 償の実施 3 被害農林漁業者に対する農林漁業金融公庫法株式会社日本政策金融公庫法に基づく 災 害 復 |日 資 金 、経 営 再 建 、収 入 減 補 て ん 資 金 の 融 資 の あ っ せ ん 及 び 既 往 貸 付 期 限 の 延 長 要請 4 自 作 農 維 持 資 金 融 迦 法 に 基 づ く 、経 営 再 建 、収 入 減 補 て ん 資 金 の 融 資 措 置 の 促 進 及 び 利子補給の実施 54 6 農業災害補償法に基づく、農業共済団体の災害補財業務の的確、迅速化の要請 林業改善資金助成法に基づく、被害森林整備資金の融通 75 漁 業 災 害 補 償 法 、漁 船 損 害 等 補 償 法 に 基 づ く 、 災 害 補 償 業 務 の 迅 速 、 適 正 化 の 要 請 第5 通貨の供給の確保及び非常金融措置 東北財務局盛岡財務事務所及び日本銀行盛岡事務所は、被災地における人心の 安定及び災害の復旧に資するため、災害復旧・復興に際して必要となる各種金融 対策に必要な措置を講じる。 1 通過の供給の確保 (1) 被災地における金融機関の現金保有の状況の把握に努め、必要に応じ、被災 地所在の金融機関に臨時、銀行券を寄託する。 (2) ア 金融機関の所用現金の確保について。必要な指導・援助を行う。 被災地における損傷口本銀行券及び貨幣の引換えについては、職員を派遣する等必要 な措置を講じる。 イ 被災地に対する現金供給のため、緊急に現金を輸送し、又は通信を行う必要があると きは、関係行政鴒関等と密接に連絡をとった上、輸送通信の確保を図る。 ウ 関 係 行 政 機 関 等 と 協 議 の 上 、被 災 金 融 機 関 が 早 急 に 営 業 を 開 始 で き る よ う 、あ っ せ ん 、 指導を行う。 (3) 必要に応じて、金融機関の営業時間の延長及び休日臨時営業の措置をとるよ う指導する 2 非常金融措置 - 566 - (1) 被災者の便宜を図るため、関係行政機関等と協議の上、金融機関に対し、次 のような非常措置をとるよう、あっせん、指導する。 ア 預 金 通 帳 等 を 滅 紛 失 し た 頭 貯 金 者 に 対 し 、り 災 証 明 書 の 提 示 あ る い は そ の 他 実 情 に 則 し た 簡 易 な 確 認 方 法 を も っ て 、被 災 者 の 頂 貯 金 の 便 宜 払 戻 の 取 扱 を 行 う こ と。 イ 被 災 者 に 対 し 、定 期 預 金 、定 期 積 立 金 等 の 中 途 解 約 又 は 預 貯 金 を 担 保 と す る 貸 出等の特別取扱を行うこと。 ウ 被 災 者 の 手 形 交 換 所 に お い て 、被 害 関 係 手 形 に つ い て 、掲 示 期 問 経 過 後 の 交 換 持ち出しを認めるほか、不渡り処分の猶予等の特別措置をとること。 エ 損傷日本銀行券及び貨幣の引替えについて、実情に応じ必要な措置をとるこ と。 (2) 金 融 機 関 の 営 業 開 始 、休 日 臨 時 営 業 、預 貯 金 の 便 宜 払 戻 措 置 及 び 損 傷 日 本 銀 行 券・貨 幣 の 引 替 え 措 置 等 に つ い て 、金 融 機 関 と 協 力 し て 、速 や か に そ の 周 知 徹底を図る。 第6 郵便事業株式会社の業務に係る災害特別事務取扱及び援護対策 災害態様及び公衆の被災状況等被災地の実情に応じ、次のとおり、郵便局の業 務に係る災害特別事務取扱及び援護対策を迅速かつ的確に実施する。 1 災害援助法が適用され、現に救助を必要とする被災者で収容施設(応急仮設住 宅に収容する場合を除く。)の供与又は被服、寝具その他生活必需品の供与又は 貸与を受けたときは、1世帯に郵便はがき5枚及び郵便書簡(ミニレター)1枚 の範囲内で必要と認める数量を交付する。また、被害の状況により、被災者(法 人等を除く。)が差し出す第一種郵便物通常はがき又は盲人用点字郵便物につい ては、料金を免除する。なお、取り扱い郵便局等については、別途郵便事業株式 会社東北支社長が指定し、その旨公示する。 2 日本郵政事業株式会社東北支社長が公示した場合は、被災者の救助を行う地方 公共団体、日本赤十字社、共同募金会又は共同募金会連合会にあてた救助用の物 品を内容とする小包郵便物及び救助用又は見舞い用の現金書留郵便物の料金免 除を実施する。 - 567 - 第3節 第1 復興計画の作成 基本方針 県及び市は、大規模な災害により甚大な被害を受けた地域について、復興計画 を作成するとともに、推進体制を整備し、連携を図りながら、計画的な復興を図 る。 第2 復興方針・計画の作成 1 計画策定作成組織の整備 学 識 経 験 者 、産 業 界 、地 区 住 民 の 代 表 、公 的 団 体 の 代 表 、行 政 等 を メ ン バ ー と する、計画策定作成検討組織を設置する。この場合において、女性や要配慮者の 意見が反映されるよう、女性等の参画促進に努める。 2 計画策定の目標 再度災害の防止により快適な都市環境を目指し、住民の安全と環境保全等にも 配慮した防災まちづくりを実施する。 被害をできるだけ最小化するという「減災」の考えにより、安全・安心で、か つ、環境保全等にも配慮した防災都市・地域づくりによる復興を実現する。 3 復興計画の作成 (1) 街地の整備改善が必要な場合は、被災市街地復興特別措置法等を活用すると ともに、土地区画整理事業、市街地再開発事業の活用を図る。 (2) 計 画 の 策 定 作 成 に 当 た っ て は 、建 築 物 や 公 共 施 設 の 耐 震 化 、不 燃 化 等 を 基 本 的な目標とする。 (3) 計 画 の 作 成 に 当 た っ て は 、地 域 の コ ミ ュ ニ テ ィ の 維 持・ 回 復 や 再 構 築 に 十 分 配慮する。 (4) 被 災 し た 学 校 施 設 の 整 備 に つ い て は 、ま ち づ く り と の 連 携 を 推 進 し 、安 全 な 立地の確保、学校施設の防災対策の強化等を図る。 (3)(5) ラ イ フ ラ イ ン の 共 同 収 容 施 設 の 整 備 に つ い て は 、各 事 業 者 と 調 整 を 図 り な が ら進める。 (4)(6) 第3 防災とアメニティの観点から、既存不適格建築物の解消を図る。 復興事業の実施 激甚災害に対する特別な財政措置は、次のとおりである。 - 568 - 項 目 事 業 1 公共土 (1) 公共土木施設災害復旧事業 木施設災害 (2) 公共土木施設災害関連事業 復旧事業等 (3) 公立学校施設災害復旧事業 に関する特 (4) 公営住宅等災害復旧事業 別の財政援 (5) 生活保護施設災害復旧事業 助 (6) 児童福祉施設災害復旧事業 (7) 老人福祉施設災害復旧事業 (8) 身体障害者更生援護社会参加支援施設災害復旧事業 (9) 知的障害者援護施設障がい者支援施設等災害復旧事業 (10 婦人保護施設災害復旧事業 (11) 感染症指定医療機関災害復旧事業 (l2) 感染症予防事業 (13) 医療施設等災害復旧事業 (1314) ア 名 堆積土砂排除事業 地方公共団体又はその機関が管理する公共施設に係る堆積土砂排 除事業 イ (1415) 2 都市街地区域内のその他の堆積土砂排除事業 湛水排除事業 農林水 (1) 農地等の災害復旧事業等に係る補助の特別措置 産業に関す (2) 農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助の特例 る特別の助 (3) 開拓者等の施設の災害復旧事業に対する補助 成 (4) 天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する特別措置暫 定措置の特例(天災融資法が発動された場合適用) (5) 森林組合等の行なう堆積土砂の排除事業に対する補助 (6) 土地改良区等の行なう湛水排除事業に対する補助 (7) 共同利用小型漁船の建造費の補助 (8) 森林災害復旧事業に対する補助 中小企 (1) 中小企業信用保険法による災害関係保証の特例 業に関する (2) 事業協同組合等の施設の災害復旧事業に対する補助 特別の助成 (3) 中小企業者に対する資金の融通に関する特例(政府系金融機関) 4 (1) 公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助 3 その他 の特別の財 (1)(2) 私立学校施設災害復旧事業に対する補助 政援助及び (2)(3) 市町村が施行する伝染病予防事業に関する負担の特例 助成 (3)(4) 母子福祉法による国の貸付の特例 - 569 - (4)(5) 水防資材費の補助の特例 (5)(6) 罹災者公営住宅建設事業に対する補助の特例 (6) 産業労働者住宅建設事業に対する補助の特例 (7) 公共土木施設、公立学校施設、農地農業用施設及び林道の小災害復旧 事業に対する特別の財政援助 (8) 雇用保険法による求職者給付の支給に関する特例 - 570 -
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