意見の概要と市の考え方(PDF:189KB)

甲府市公共施設等総合管理計画(素案)への意見の概要と市の考え方について
提出者
A
№
意見(概要)
市の考え方
先日、新聞で甲府市公共施設等総合管理計画策定の記事を読み、公共施
設の延床面積を30年間で31%削減するとあった。
素案の「人口の現状と見通し」、「財政の状況」、「公共施設等の状況と更新
費用の見通し」などから、将来的には本当に厳しい状況になると感じ、市民も
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真剣に考えなくてはいけないと思った。
総論賛成、各論反対になりかねないと思われるが、計画が絵に描いた餅と
ならないよう、今後、PDCAサイクルを推進していきながら取り組んでいただ
きたい。
本計画は、本市における公共施設等の全体を把握するとともに、公共施設
等を取り巻く現状や将来にわたる課題等を客観的に整理し、長期的な視点を
もって公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進することを目的として策
定するものです。
今後は、本計画を着実に推進していくため、PDCAサイクルを実施してまい
ります。
また、公共施設等全体のあり方を考え、限られた財源をより有効に活用しな
がら、安全に安心して利用できる公共施設等を子どもや孫の世代に引き継い
でいくため、次世代に継承できる公共施設等の適正化に取り組むとともに、
「公共施設等マネジメント」を推進してまいります。
本計画では、統合や廃止の推進方針の中で、人口動向や財政状況等を踏
いずれ人口減少や老朽化した施設が増えていけば、施設の統廃合等もや
まえながら、施設の統合や廃止を検討していくこととしております。検討にあ
むを得ないのではないか。需要バランスや社会情勢、市民の利便性等を考
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たっては、施設の利用状況や運営状況、費用の状況、地理的条件、まちづく
慮する中で、その必要性をじっくり検討し、住みやすい甲府市にしていただき
りの視点などにより施設評価を実施するとともに、市民の皆様のご意見を幅
たい。
広くいただく中で進めてまいります。
B
実現性の高い素晴らしい計画だと思う。是非この計画に沿った効果的な施
設整備を図りながら、安全な施設運営やさらなる行政サービスの向上に努め
ていただきたい。
3 なお、今後30年の長期計画においては、極めて厳しい財政状況になること
が考えられる。特にインフラ整備の安全確保や安定した予算の確保が不可欠
であることから、後期整備計画(残り10年間)に向けた基金を創設してはどう
か。
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将来の市税収入の伸び悩みや義務的経費の増大が予測されることから、
投資的経費や維持補修費に充当される財源の確保は一層厳しい状況になる
ことが想定される中、公共施設については、延床面積の削減目標を設定いた
しました。また、インフラ資産については、計画的かつ予防的な修繕へと転換
し、維持更新費用の縮減を図ることとしております。
なお、本市には、公共施設の整備等を目的とした「公共施設整備事業等基
金」がありますので、今後、財政状況を勘案する中で基金の活用を検討して
まいります。
提出者
№
意見(概要)
市の考え方
C
市内の各施設の利用状況や維持管理コストなどを公表(見える化)していた
だき、市民が公共施設のあり方を考えるための客観的な資料を示していただ
きたい。
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公共施設等マネジメントの推進、とりわけ施設総量の削減などに取り組むに
は、市民の十分な理解・協力が不可欠であり、市民自らがこの問題について
よく知り、考えることが必要である。
D
本計画では、公共施設について、建築後30年で大規模改修を、60年で更新
(建替え)を実施することとして、将来の更新等費用を推計しています。
これに加え、ライフサイクルコストの縮減を見込むことができる施設を対象と
公共施設の将来更新等費用の推計において、建て替え、改修期間を30年と
して、施設の長寿命化を行うこととしており、定期点検や予防保全の結果を踏
しているが、保守活動(予知保全)を上手く使い、耐用年数を延ばすことで、建
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まえた計画的な改修を実施することにより、劣化の進行を遅らせ、施設の機
て替え時期(寿命)を45年とすることができるのではないか。そうすることで、
能低下を長期間にわたって抑えていくことで、維持管理費用の抑制と平準化
更新等費用の集中が抑えられ、年度の負荷を低くすることができる。
を目指してまいります。
また、これから大規模改修の時期を迎える施設については、長寿命化を併
せて実施することで長期的な維持管理コストの縮減を図ってまいります。
本計画策定にあたり、公共施設現況調査を実施し、延床面積などの「品質
(ストック)」、 利用状況などの「供給(サービス)」、人件費や修繕費等の維持
管理費用などの「財務(コスト)」の視点で取りまとめるとともに、データベース
を構築し、施設ごとに施設カルテを作成しました。
施設カルテにつきましては、本計画と同時に、市ホームページに公表し、施
情報公開で統廃合や廃止、保守や新規など、公共施設が市民の周知の中 設の現状を見える化いたします。
で動いている状況をつくることができないか。予算や、地域人口、老年齢、施 また、本計画においても、「総合的かつ計画的な管理を実現するための方
策」の中の「議会・市民との情報共有」として、本計画の進捗状況等につい
設状況など、ワンタッチで状況が見え、ここには必要だ、不要だという判断
て、ホームページ等で市民の皆様に公表していくこととしております。
が、市民の中でできればいいのではないか。
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いただいたご意見は、今後の取組の参考とさせていただき、本計画の表現
メリハリの効いた施設運営が必要で、市民は今必要な物しか望んでいな
い。一部の市民や議員だけで決まるようなことがないよう、情報公開を行い、 は現状に留めたいと考えております。
市民を応援側につけることが必要であり、「一般公開の方法と内容」を計画に
明記できないか。
ご指摘の通り、施設や工事の内容等によっては、延床面積を削減しても修
繕費等の費用が縮減されない場合もあるかもしれませんが、本計画の更新
等費用や削減目標については、一定の条件下で試算された公共施設全体の
保有量(延床面積)の見直しと更新等費用の一致性はないと思う。修繕面積
中長期的な概算であります。
7 と修繕費用は場所や内容によって大きく異なるので、延床面積の縮小を達成
なお、将来の更新等費用に計上している費用は、更新(建替え)と大規模改
したとしても、費用は縮小しない場合もあるのではないか。
修の推計値であり、基本的には、この将来の建物の更新(建替え)や大規模
改修にかかる費用を、施設の廃止・統合・複合化・減築などによる保有量の
削減によって削減できるものと考えています。
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提出者
№
意見(概要)
市の考え方
計画の19頁に「予防保全」とあるが、この文章の意味だと「予知保全」ではな
いか。
本計画において、「予防保全」は、「計画的に適切な処理を行うことにより、
8 (「予知保全」は定期点検や診断、監視で状況把握に努め修繕することで、寿 事故や災害などを未然に防ぐ」という意味で使用しております。点検や診断な
命を延ばすということ。「予防保全」は寿命にきた部分を替えることで、寿命を どにより事前に状況を把握することは、予防保全の一環と認識しております。
長くすること。)
維持、統合、廃止の方針として分かるが、それを判断する基準とシステム
(誰でも同じ判断ができるもの)が必要ではないか。例えば、利用度は10%をき
れば廃止対象とする、直営は指定管理することを目指す、(水道局を民間に
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まかせる自治体もある)、周辺過疎地域の人口数判断(少子高齢化で廃止す
る場所の基準化、むしろ建設が必要な地域の基準など)といった「評価システ
ムの確定と運用をつくる」と明記してはどうか。
D
「昔からの施設で運営しても効率わるい」「指定管理できない」「耐震化の意 本計画では、「統合や廃止の推進方針」の中で、施設の維持、統合、廃止の
10 味のない」といった施設は、「評価システム」の中に廃止規定を作ってはどう 検討にあたっては、施設の利用状況や運営状況、費用の状況、地理的条件、
か。市民アンケート調査の中でも不要な施設は廃止するとある。
まちづくりの視点などにより施設評価を実施することとしています。
今後、策定する公共施設再配置計画では、県や周辺市町との広域連携に
も留意するとともに、市民の皆様から幅広くご意見を求めていく中で、各施設
不要な施設については、人口問題、少子化問題、利用度、効率性から見
11 て、評価システムにより 統廃合、廃止の判断をすると明確に表現できない の維持、統合、廃止などの方向付けを行ってまいります。
いただいたご意見は、今後の取組の参考とさせていただき、本計画の表現
か。(例:その他教育施設、学校等)
は現状に留めたいと考えております。
単一目的の施設は利用度が少なく、共同運営ができれば、活性化、効率
12 化、安全・安心につながるところがある。悠遊館、児童館、老人施設などを共
同化できないか。
地方分権といいながら、いつまでも国の法律にしばられることでは独自性は
13 失われてしまう。国の法律に従うのでなく、地方独自で判断して不要な施設を
廃止できるような仕組みづくりができないか。
本計画では、公共施設等マネジメントの基本方針として、「方針1まちづくり
の視点」を掲げており、この中で、第六次甲府市総合計画や都市計画マス
文化系施設など、玉諸地区、山城地区に施設が少ないのが目につく。人口
タープランなどにある「まちづくりの視点」との整合を図り、市民の皆様が安心
14 増加地域と、人口減少地域への対応にメリハリをつけて明確化を図ってはど
して暮らすことができ、快適な生活環境が実現できるよう、地域の将来像を見
うか。
据えた公共施設等の適正な配置や規模を目指すこととしております。
いただいたご意見は、今後の取組の参考とさせていただきます。
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提出者
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意見(概要)
市の考え方
甲府市公共施設等総合管理計画(素案)を見て、市内に多くの公共施設が
あり、維持管理が大変であることを知った。
本計画では、「施設類型ごとの管理に関する基本的な方針」の中で、公共施
15 高齢者にとっては身近に利用できる公共施設があること、市民センターの安 設等の施設類型ごとの「現況と課題」及び「基本的な方針」を示しております。
全性の確保や駐車スペースの確保等利便性の向上を検討してくれることはあ 今後、この方針に基づき、施設の管理等を推進してまいります。
りがたいと思う。
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