（PS-QZSS-L6-001、ドラフト2016年2月4日版）（PDF形式

PS-QZSS-L6-001 Draft
準天頂衛星システム
パフォーマンススタンダード
センチメータ級測位補強サービス編
（PS-QZSS-L6-001）
ドラフト
2016 年 2 月 4 日版
****年**月**日
内閣府
PS-QZSS-L6-001 Draft
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改訂理由
本文中の“TBD”とは「To be determined」の略であり、現時点では未確定だが、将来に確
定される事項であることを示す。
PS-QZSS-L6-001 Draft
目次
1. 範囲 .......................................................................................................................................................1
2. 関連文書・用語の定義 .......................................................................................................................1
2.1. 適用文書 ........................................................................................................................................1
2.2. 参考文書 ........................................................................................................................................1
2.3. 用語の定義 ....................................................................................................................................1
2.4. 略語 ................................................................................................................................................1
3. サービス仕様 .......................................................................................................................................2
3.1. サービス範囲 ................................................................................................................................2
3.2. 精度 ................................................................................................................................................4
3.3. アベイラビリティ ........................................................................................................................4
3.3.1. コンステレーションサービスアベイラビリティ .............................................................4
3.3.2. 衛星 1 機ごとのサービスアベイラビリティ .....................................................................4
3.3.3. 高仰角のコンステレーションサービスアベイラビリティ .............................................5
3.4. 継続性 ............................................................................................................................................5
3.5. インテグリティ ............................................................................................................................5
3.5.1. インテグリティリスク .........................................................................................................5
3.5.2. 警報時間（TTA）..................................................................................................................6
3.6. 初期捕捉時間（TTFF） ...............................................................................................................6
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PS-QZSS-L6-001 Draft
1. 範囲
本書は QZSS が提供するセンチメータ級測位補強サービスの性能特性を示すものである。
ここで示す性能特性には、サービス範囲、精度、アベイラビリティ、継続性が含まれる。
サービス概要およびシステム概要については、適用文書(1) PS-QZSS-COM-001 準天頂衛星
システムサービスパフォーマンススタンダード共通編に記載する。
信号仕様やメッセージ仕様、ユーザアルゴリズムといったユーザとのインタフェース仕様
については、適用文書(2) IS-QZSS-L6-001 準天頂衛星システムサービスユーザインタ
フェース仕様書センチメータ級測位補強サービス編に記載する。
2. 関連文書・用語の定義
2.1. 適用文書
以下に示す文書は、本書において引用される範囲において、本書の一部となす。なお、適
用文書が更新された場合、それに伴い本書の内容を更新することがある。
(1) PS-QZSS-COM-001 準天頂衛星システムサービスパフォーマンススタンダード共通
編
(2) IS-QZSS-L6-001 準天頂衛星システムサービスユーザインタフェース仕様書センチ
メータ級測位補強サービス編
2.2. 参考文書
以下に示す文書は、本書の作成にあたり参考としたものである。なお、参考文書が更新さ
れた場合、それに伴い本書の内容を更新することがある。
(1) RTCM STANDARD 10403.2 DIFFRENTIAL GNSS (GLOBAL NAVIGATION
SATELLITE SYSTEMS) SERVICE –VERSION3, RTCM SPECIAL COMMITTEE
NO.104, 1-FEB-2013.
(2) RTCM Paper 164-2015-SC104-904, Specification of Compact SSR Messages for
Satellite Based Augmentation Service, Version 0.1, 14-SEP-2015.
2.3. 用語の定義
TBD
2.4. 略語
TBD
1
PS-QZSS-L6-001 Draft
3. サービス仕様
3.1. サービス範囲
(1) 補強対象信号のサービス範囲
センチメータ級測補強サービスの補強対象は、下記に示す航法衛星システムの信号で
ある。ただし、航法衛星システムの衛星配備・信号の送信、電子基準点リアルタイムデー
タ配信サービス、および信号評価が整った段階で送信を行う。
QZSS：L1-C/A、L1C、L2C、L5
GPS：L1-C/A、L1C、L2P、L2C、L5
Galileo：E1B、E5a
GLONASS：L1（CDMA）
、L2（CDMA）
(2) 領域のサービス範囲
L6 信号で送信する補強メッセージにより精度規定を満足するサービス範囲は、図
3.1-1 で示す領域とする。
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PS-QZSS-L6-001 Draft
図 3.1-1 センチメータ級測位補強サービスの精度規定を満足するサービス範囲
3
PS-QZSS-L6-001 Draft
3.2. 精度
センチメータ級測位補強サービスでは、図 3.1-1 に示すサービス範囲において、以下の精
度を規定する。精度を満たすためには、5 機以上の可視衛星が必要である。また、想定する
仰角マスクは 15 度とする。
· 静止水平精度：
6cm（95%）以下
· 静止垂直精度： 12cm（95%）以下
· 移動体水平精度： 12cm（95%）以下
· 移動体垂直精度： 24cm（95%）以下
3.3. アベイラビリティ
3.3.1. コンステレーションサービスアベイラビリティ
コンステレーションサービスアベイラビリティとは、衛星 4 機のうち少なくとも 3 機の衛
星が、正常な信号を同時に提供する確率をいう。センチメータ級測位補強サービスにおける
コンステレーションサービスアベイラビリティは、以下を満足する。初号機後継機運用開始
後から適用する。
· 0.99 以上
センチメータ級測位補強サービスでは、衛星から信号が送信されていても、以下のいずれ
かの状態の場合、サービスが不稼動（サービス中断）であると定義し、それ以外の場合を正
常と定義する。
•
センチメータ級測位補強信号が非標準コードを送信している場合
•
センチメータ級測位補強信号が連続 3 秒以上ヌルメッセージを送信している場合
•
アラートフラグとして“1”を送信している場合
（ただし、ヌルメッセージのアラートフラグは除く）
3.3.2. 衛星 1 機ごとのサービスアベイラビリティ
衛星 1 機ごとのサービスアベイラビリティとは、1 機の衛星が、正常な L6 信号を提供す
る確率をいう。
衛星 1 機ごとのサービスアベイラビリティは、以下を満足する。初号機後継機運用開始後
から適用する。
準天頂軌道衛星：0.97 以上
静止軌道衛星
：0.97 以上
なお、サービス状態の定義は 3.3.1.
項と同一である。
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PS-QZSS-L6-001 Draft
3.3.3. 高仰角のコンステレーションサービスアベイラビリティ
高仰角のコンステレーションサービスアベイラビリティとは、正常な L6 信号を仰角 60 度
以上の衛星から得られる確率をいう。
高仰角のコンステレーションサービスアベイラビリティは、3.1(2)に示す範囲において、
以下を満足する。初号機後継機運用開始後から適用する。
· 0.92 以上
なお、サービス状態の定義は 3.3.1.
項と同一である。
3.4. 継続性
センチメータ級測位補強サービスにおける継続性は、一定の時間内で各衛星のサービスの
中断が生じない確率をいう。
サービス範囲内でいかなる 1 時間を選んでも、
以下を満足する。
1  2 104 [/hour] 以上
ただし、ブロックⅠは、
1-0.875×10-3[/hour]以上
なお、サービス状態の定義は 3.3.1.
項と同一である。
ただし、サービスの中断が予見され、ユーザにそのことが 48 時間前までに通知されてい
る時間帯は、継続性の算出におけるサービスの中断から除く。
3.5. インテグリティ
センチメータ級測位補強サービスにおいて、インテグリティとは、サービスが使用される
べきでない時にタイムリーかつ適正に警報を発する能力を示す。サービス障害が発生した際
に、衛星 1 機あたりのいかなる 1 時間においても警報時間（以下、「TTA」とする）以内に
警報を発すること無しにサービス障害が発生する確率をインテグリティリスクと定義し、イ
ンテグリティをインテグリティリスクと警報時間にて表現する。
3.5.1. インテグリティリスク
センチメータ級測位補強サービスにおいて、衛星 1 機あたりのいかなる 1 時間においても
TTA 以内に警報を発すること無しにサービス障害が発生する確率をインテグリティリスク
と定義する。
インテグリティリスクは、以下を満足する。
5
・ 110 [/hour] 以下
5
PS-QZSS-L6-001 Draft
3.5.2. 警報時間（TTA）
センチメータ級測位補強サービスにおいて、警報時間（以下、「TTA」とする）は、警報
を発すべき状況が発生してから、警報に関する最初のメッセ―ジの最終ビットがユーザ受信
機のアンテナに到達するまでの時間として定義する。
衛星システムの TTA は、衛星ペイロードにおける補強メッセージの書き込み処理周期と
する。
地上システムの TTA は、電子基準点リアルタイムデータ配信サービスからの観測情報の
伝送時間と、主管制局から追跡管制局までの局内及び局間伝送時間の合計値とする。
補強メッセージのメッセージ長と伝搬路遅延およびユーザセグメントにおける受信機の
処理時間は衛星システムおよび地上システムの TTA 要件に含めない。
ブロック I の TTA は、以下を満足する。
・10.2[sec]以下
ブロックⅡの TTA は、以下を満足する。
・9.2[sec]以下
3.6. 初期捕捉時間（TTFF）
初期捕捉時間（TTFF）を、ユーザが補強メッセージ 1 周期分の情報を受信完了し、補強メッ
セージを使用して、補強後の測位信号の搬送波位相のアンビギュイティを決定するまでの時
間と定義する。
初期捕捉時間は以下を満足する。
・60[sec](95%)以下
6

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