「戦略2 安全・居住都市戦略」(PDF形式:659KB)

戦略Ⅱ 安全・居住都市戦略
(安心・ゆったりなかの)
Ⅱ-1 安全で利便性の高い、住み続けられるまち
《10年後のまちの姿》
「 安 全 で 利 便 性 の 高 い 、住 み 続 け ら れ る ま ち 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年
後のまちの姿は、次のとおりです。
○
大震災、水害等に備えた、災害に強い、安全・安心なまちづくりが進ん
でいます。
○
土 地 の 高 度 利 用 等 が 進 み 、オ ー プ ン ス ペ ー ス * や 公 共 空 間 が 増 加 し て い ま
す。
○
誰もが安全で円滑に移動できる、多様な交通環境が整っています。
○
単 身 者 、子 育 て 世 帯 や 高 齢 者 等 の 多 様 な ニ ー ズ に 応 じ て 、住 宅 の 共 同 化 、
リ ノ ベ ー シ ョ ン * 、空 き 家 等 の 利 活 用 等 の 様 々 な 手 法 に よ り 、住 宅 ス ト ッ ク
が形成されています。
○
子 育 て や 多 世 代 同 居 の た め 、そ の ラ イ フ ス タ イ ル * に 応 じ た 広 さ の 住 ま い
が確保されています。
○
高 齢 者 は 、サ ー ビ ス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 * 等 、そ の 生 活 の 必 要 に 応 じ た 住
まいが確保・選択できています。
《現状と課題》
区 内 に は 道 路 整 備 が ぜ い 弱 な 木 造 住 宅 密 集 地 域 が 多 く 存 在 し 、災 害 時 の 危 険
性 が 高 い 状 況 に あ り ま す 。首 都 直 下 型 地 震 発 生 の 切 迫 性 が 指 摘 さ れ る な か 、建
物 の 不 燃 化 や 耐 震 化 、防 災 空 地 や 避 難 道 路 の 整 備 等 に よ り 、災 害 に 強 い ま ち づ
くりを進める必要があります。
現 状 の 建 築 物 の 耐 震 化 率 は 、住 宅 等 が 約 84% 、緊 急 輸 送 道 路 * 沿 道 建 築 物 が
約 82% と な っ て い ま す 。 住 宅 等 の 耐 震 化 の 促 進 に あ た っ て は 、 所 有 者 の 資 金
82
負 担 や 権 利 調 整 な ど の た め に 多 く の 時 間 を 必 要 と し ま す が 、安 全・安 心 な ま ち
を実現するため、着実に進めていく必要があります。
ま た 、 駅 周 辺 に 広 が る 商 業 ・ 業 務 地 区 の 活 性 化 や 、 オ ー プ ン ス ペ ー ス *や 公
共 空 間 を 増 加 さ せ る た め 、地 域 の 特 性 を 活 か し な が ら 、土 地 の 高 度 利 用 や 有 効
利 用 を 進 め 、多 様 な 都 市 機 能 や 都 市 活 動 が 十 分 に 集 積 す る 活 力 あ る ま ち の 形 成
に向け取り組んでいく必要があります。
区 内 の 交 通 環 境 に つ い て は 、東 西 方 向 に 鉄 道 が 走 り 、バ ス 等 に つ い て も 比 較
的 利 便 性 が 高 い と 言 え ま す が 、一 部 交 通 に 不 便 な 地 区 も あ り ま す 。さ ら に 、高
齢 化 の 進 行 を 踏 ま え 、よ り 身 近 で 使 い 勝 手 の よ い 移 動 手 段 の あ り 方 の 検 討 が 必
要だと言えます。
ま た 、中 野 区 は 人 口 密 度 が 極 め て 高 く 、単 身 世 帯 の 割 合 が 高 い 特 徴 が あ り ま
す 。若 年 単 身 者 の 割 合 が 高 い 一 方 で 、今 後 は 単 身 の 高 齢 者 や 高 齢 者 の み の 世 帯
が 増 加 す る こ と が 予 想 さ れ 、住 宅 の セ ー フ テ ィ ネ ッ ト 機 能 を 維 持・充 実 さ せ て
い く と と も に 、フ ァ ミ リ ー 向 け 住 宅 の 更 な る 誘 導 を 図 り 、バ ラ ン ス の と れ た 住
環境の実現をめざす必要があります。
そ の た め に は 、行 政 に よ る 住 宅 整 備 だ け で は 、良 質 な 住 宅 ス ト ッ ク の 供 給 や
住宅セーフティネット機能の対応は困難であり、国や都の動向も踏まえつつ、
民 間 活 力 の 活 用 を 視 野 に 入 れ た 、高 齢 者 向 け 住 宅 の 整 備・誘 導 を 図 る 必 要 が あ
ります。
ま た 、老 朽 化 し た マ ン シ ョ ン の 建 替 え の 円 滑 化 や 耐 震 化 の 促 進 を 図 る と と も
に 、予 防 保 全 の 観 点 か ら マ ン シ ョ ン の 適 正 な 管 理 を 推 進 し 、安 全 で 良 質 な マ ン
ションストックを形成していく必要があります。
《施策の方向》
ア
災害時の安全の確保と土地の高度利用を進めるまちづくり
イ
利用しやすい交通環境の推進
ウ
ラ イ フ ス テ ー ジ *や ス タ イ ル に 応 じ た 多 様 な 住 宅 の 誘 導
83
ア
災害時の安全の確保と土地の高度利用を進めるまちづくり
(1) 目 標 と す る 姿
災 害 時 の 危 険 性 が 高 い 地 域 で は 、避 難 道 路 の 整 備 や 建 物 の 不 燃 化・耐 震 化 等
が進められ、防災性の向上が図られています。
緊 急 輸 送 道 路 *沿 道 を は じ め 、 建 築 物 の 耐 震 化 が 進 み 、 震 災 時 に お け る 倒 壊
の 危 険 性 が 減 少 し 、救 助 救 援 活 動 に 係 る 車 両 の 通 行 が 確 保 さ れ る な ど 、災 害 に
強い市街地が形成されています。
ま た 、住 宅 地 、商 業 地 等 の 適 切 な 土 地 利 用 の あ り 方 に 十 分 留 意 す る と と も に 、
そ れ ぞ れ の 土 地 の 高 度 利 用 や 大 規 模 敷 地 に お け る 開 発 等 の 際 に は 、ま ち づ く り
に資するような総合的な計画策定・誘導等が行われています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理
由
地区
不燃領域率
不 燃 領 域 率 *の
南台一・二
*
(防災まち
向 上 が 、ま ち の
丁目
づくり事業
防災性の高ま
平和の森公
地区)
りをあらわす
園周辺
と考えられる
弥生町三丁
ため
目周辺
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
( 26 年 度 )
4 地区とも
4 地区とも
61.1%
に 70% 以 上
に 70% 以 上
22.0%
26.0%
71.0%
81.0%
45.0%
53.0%
66.6%
( 26 年 度 )
69.7%
( 26 年 度 )
大和町中央
通り沿道
41.3%
( 26 年 度 )
南台四丁目
地区施設道
災害時の避難
路の整備率
路等の安全性
(地区計画
をあらわすと
南台一・二
*
考えられるた
丁目
め
平和の森公
策定地区)
平 成 27 年 度
16.4%
( 26 年 度 )
58.4%
( 26 年 度 )
園周辺
35.0%
( 26 年 度 )
84
成果指標
指標とする理由
住宅の耐震
震災時の被害軽減のために
化率
は 、住 宅 の 耐 震 化 率 の 向 上 が
必要であるため
概算容積率
土地の高度利用の状況を表
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
95%
95% 以 上
134.6%
140.6%
84%
( 26 年 度 )
127.4%
すと考えられるため
( 26 年 度 )
(3) お も な 取 り 組 み
① 地域危険度の高い地域における面的な防災まちづくり
(担当:都市基盤部 地域まちづくり分野)
南 台 地 区 、 平 和 の 森 公 園 周 辺 地 区 で は 、 建 物 の 不 燃 化 、 広 域 避 難 場 所 *へ の
避難路の整備等により、良好な住環境と防災性能の確保を図っていきます。
こ れ ら の 地 区 に お い て は 、ま ち づ く り 用 地 の 確 保 の 状 況 を 踏 ま え 、防 災 性 の
向上を更に図るための展開について検討を進めます。
広 域 避 難 場 所 * で あ る 東 京 大 学 附 属 中 等 教 育 学 校 一 帯 、延 焼 遮 断 帯 * の 形 成 が
急 が れ る 大 和 町 中 央 通 り 沿 道 に つ い て は 、 不 燃 化 促 進 事 業 *の 推 進 ・ 導 入 に よ
り、避難場所周辺や木造住宅密集地域の防災性の向上を図ります。
東 京 都 か ら 不 燃 化 特 区 *の 指 定 を 受 け た 弥 生 町 三 丁 目 周 辺 地 区 、 大 和 町 中 央
通 り 沿 道 地 区 で は 、避 難 道 路 の 整 備 や 、建 物 の 不 燃 化 促 進 を 図 る と と も に 地 区
計 画 *な ど を 導 入 し 、 地 区 全 体 の 防 災 性 向 上 を め ざ し た 取 組 を 進 め ま す 。
ま た 、( 仮 称 ) 本 町 二 丁 目 公 園 整 備 に よ る 防 災 性 と 周 辺 住 環 境 の 向 上 ( 本 町
二・三 丁 目 )及 び 木 造 住 宅 密 集 地 域 の 解 消 と 住 環 境 の 向 上( 本 町 一 丁 目 )を 進
めていきます。
そ の 他 の 木 造 住 宅 密 集 地 域 に つ い て も 、防 災 ま ち づ く り の 検 討 を 開 始 し て い
きます。
② 建築物の耐震化の促進
(担当:都市基盤部 建築分野)
震 災 時 に お け る 住 宅 等 の 倒 壊 防 止 及 び 不 燃 化 に 向 け 、建 物 の 耐 震 性・耐 火 性
の 確 保 を よ り 推 進 す る た め に 、建 替 え 助 成 制 度 等 の 利 用 を 促 進 し 、耐 震 化 率 を
向 上 さ せ て い き ま す 。 ま た 、 緊 急 輸 送 道 路 *沿 道 建 築 物 に つ い て 、 補 強 設 計 や
改 修 工 事 に 取 り 組 め る よ う 、国 や 都 の 動 向 を 踏 ま え な が ら 事 業 の 継 続 化 を 図 り 、
耐震化を進めていきます。
85
③ 地域特性を活かした土地利用の推進
(担当:都市基盤部 都市計画分野)
オ ー プ ン ス ペ ー ス *や み ど り の 豊 か な 街 並 み 、 災 害 に 強 い 市 街 地 等 の 形 成 を
めざして、土地の高度利用・有効利用を推進していきます。
特 に 、商 業・業 務 系 市 街 地 に お け る 多 様 な 都 市 機 能 の 集 積 が 、環 境 と 調 和 す
るよう配慮していきます。
④ 地域の力を活かしたまちづくり
(担当:都市基盤部 都市計画分野、地域まちづくり分野)
地 域 住 民 と 区 が 協 働 し て 防 災 ま ち づ く り の 検 討 を 進 め 、権 利 者 や 住 民 の 皆 さ
ん と の 合 意 形 成 を 図 り な が ら 、 ま ち づ く り の ル ー ル で あ る 地 区 計 画 *を 策 定 す
るなど、地域の特性を活かしたまちづくりを推進していきます。
ま た 、地 区 ま ち づ く り 団 体 を は じ め 、区 民 の 主 体 的 な ま ち づ く り 活 動 に 対 す
る情報提供や技術的な支援などを行っていきます。
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○南台四丁目地区、
○平和の森公園周
南台一・二丁目地
辺地区の防災まち
区 、平 和 の 森 公 園 周
づ く り の 推 進( 平 和
辺地区の防災まち
の森小跡活用)
づくりの推進
○その他の木密地
○その他の木密地
域の防災まちづく
域の防災まちづく
り の 検 討( 野 方 、上
り の 検 討・推 進( 野
高田、本町他)
方 、上 高 田 、本 町 他 )
○弥生町三丁目周
○弥生町三丁目周
○弥生町三丁目周
○弥生町三丁目周
辺地区避難道路用
辺地区避難道路用
辺地区避難道路供
辺地区に係る地区
地 取 得 、( 仮 称 ) 弥
地取得及び工事着
用 開 始 、不 燃 化 特 区
計 画 *に よ る 防 災 ま
生町三丁目公園整
手 、( 仮 称 ) 弥 生 町
*
ちづくり推進
*
備、地区計画 策定
三丁目公園開設
86
の事業完了
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○大和町地区の防
○大和町地区の地
○大和町地区の防
○大和町地区の防
災まちづくりの検
区 計 画 *等 の 策 定
災まちづくりの推
災まちづくりの推
進
進(第四中跡活用)
討及び大和町中央
通り沿道の不燃化
促 進 事 業 *の 実 施
○ 公 園 整 備 、防 災 街
区 整 備 の 推 進( 新 山
小跡活用)
○住宅等の耐震化
○木密事業等と連
( 建 替 含 む )支 援 促
携 し 、住 宅 等 の 耐 震
進
化( 建 替 含 む )支 援
事業の拡充
○ 緊 急 輸 送 道 路 *沿
○耐震化助成事業
道建築物の耐震化
制 度 の 見 直 し・促 進
促進
○ 地 区 計 画 *に よ る
まちづくりの推進
○区民の主体的な
まちづくり活動に
対する支援
87
推進
イ
利用しやすい交通環境の推進
(1) 目 標 と す る 姿
鉄 道 や バ ス 等 の 交 通 機 関 だ け で は な く 、走 行 レ ー ン の 設 置 等 の 自 転 車 利 用 環
境 や 自 動 車 駐 車 場・自 転 車 駐 車 場 の 整 備 、交 通 弱 者 の 移 動 の サ ポ ー ト 等 の 総 合
的 な 交 通 環 境 へ の 配 慮 を 通 し て 、区 民 が 円 滑 に 移 動 で き る 環 境 が 整 備 さ れ て い
ます。
また、交通安全対策の強化により、区民が安全に移動できています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
区内移動の
移動環境の整備の進展を把
快適性に関
握できるため
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
-
75%
85%
する満足度
(3) お も な 取 り 組 み
① 安全で快適に利用できる交通環境の整備
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野)
区 内 の 公 共 交 通 網 や 駐 車 環 境 等 の あ り 方 や 、交 通 弱 者( 高 齢 者 や 乳 幼 児 連 れ
の 親 子 、障 害 者 等 )が 、区 内 を 円 滑 に 移 動 で き る た め の 対 策 等 に つ い て 、総 合
的 な 検 討・実 証 を 行 い 、よ り 快 適 な 移 動 環 境 の 整 備 を 推 進 し ま す 。ま た 、今 後
の 高 齢 化 の 進 行 等 を 踏 ま え 、日 常 的 な 移 動 環 境 の 整 備 を 検 討・推 進 し て い き ま
す。
自 転 車 に つ い て は 、走 行 レ ー ン 等 の 設 置 に つ い て 、道 路 管 理 者 及 び 交 通 管 理
者 の 協 力 を 得 な が ら 、必 要 な 路 線( 箇 所 )に つ い て 検 討・導 入 を 進 め て い き ま
す。
88
また、中野駅周辺地区整備などに合わせ、必要な台数の自転車駐車場を計
画・整備していきます。
さ ら に 、警 察 等 と 連 携 し 、交 通 安 全 対 策 を 強 化 し て 、誰 も が 安 全 に 移 動 で き
る環境の整備を推進していきます。
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○交通弱者の移動
環境の改善
○中野駅新北口駅
前広場整備にあわ
せた区営自動車駐
車場の再整備
○中野四季の森公
推進
○中野二丁目地区
園自転車駐車場整
市 街 地 再 開 発・三 丁
備・開設
目土地区画整理事
業 *に あ わ せ た 中 野
駅南側自転車駐車
場再整備
○囲町地区市街地
再開発事業にあわ
せた自転車駐車場
再整備
○鍋横自転車駐車
場 再 整 備( 本 町 4 -
44)
89
ウ
ラ イ フ ス テ ー ジ *や ス タ イ ル に 応 じ た 多 様 な 住 宅 の 誘 導
(1) 目 標 と す る 姿
そ れ ぞ れ の ラ イ フ ス テ ー ジ *や ス タ イ ル に 応 じ た 、 多 様 で 質 の 高 い 住 宅 の 形
成 が 誘 導 さ れ る と と も に 、サ ー ビ ス 付 の 住 宅 等 の 建 築 が 進 み 、空 き 家 等 の 住 宅
ス ト ッ ク が 有 効 に 活 用 さ れ る こ と に よ り 、誰 も が 安 心 し て 中 野 の ま ち で 暮 ら し
ています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
都市居住型
都市居住型誘導居住面積水
誘導居住面
準以上の住戸が増加するこ
積水準以上
とにより定住が促進される
の住戸の割
と考えられるため
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
27%
32%
92%
95%
22.4%
( 25 年 度 )
合
住みやすさ
住環境の満足度について
の満足度
は、個々人の意識により計
89.6%
測されるため
(3) お も な 取 り 組 み
① ラ イ フ ス テ ー ジ *に 応 じ た 住 ま い ・ 住 み 替 え に 関 す る 総 合 相 談 等
(担当:都市基盤部 都市計画分野)
住 ま い・住 み 替 え に 関 す る 総 合 相 談 に つ い て 、不 動 産 団 体 だ け で は な く 、金
融 機 関 や 福 祉 事 業 者 等 と も 連 携 し た 総 合 的 な 相 談 と し て 拡 充 す る と と も に 、民
間 の ノ ウ ハ ウ を 活 用 し た 、住 宅 に 関 す る 総 合 的 な 相 談 窓 口 の 設 置 及 び 住 宅 相 談
アドバイザー等の人材養成を図ることで、相談業務の充実を図っていきます。
ま た 、マ ン シ ョ ン の 適 正 管 理・建 替 え・耐 震 化 及 び 流 通 等 の 課 題 に 対 応 す る
90
た め に 、民 間 の 各 団 体 で 行 っ て い る セ ミ ナ ー 等 の 後 援 、広 報 等 の 支 援 を 行 い ま
す。また、建替え等による耐震化支援事業を推進していきます。
② 多様で質の高い住宅の誘導等
(担当:都市基盤部 都市計画分野、健康福祉部 福祉推進分野)
中 野 区 へ の 定 住 促 進 を 踏 ま え 、子 育 て 世 帯 、高 齢 者 等 が 安 心 し て 居 住 で き る
住 宅 を 整 備 し て い く た め 、区 有 地 も 含 め 、大 規 模 敷 地 の 開 発 に つ い て は 、指 導・
助言等を行い、適切な土地の利活用を誘導していきます。
また、今後の高齢化の進展を踏まえ、在宅介護、安心感の提供の観点から、
都 営 住 宅 、公 社 住 宅 等 の 大 規 模 団 地 の 建 替 え の 際 の 要 望 、区 営 住 宅 へ の 複 合 施
設としての併設や国や都の補助制度を活用して住宅を整備する民間の活力を
活用し、サービス付高齢者向け住宅の誘導に努めていきます。
③ 住宅ストックの活用
(担当:都市基盤部 都市計画分野)
区 内 の 住 宅 ス ト ッ ク や 利 用 さ れ て い な い 土 地 等 が 適 切 に 活 用 さ れ 、よ り 良 好
な 住 環 境 が 形 成 さ れ る よ う 、 住 宅 の 共 同 化 、 リ ノ ベ ー シ ョ ン *等 の 様 々 な 手 法
の周知や事業者への働きかけを行います。
ま た 、高 齢 者 の 特 性 に 配 慮 し た 、入 居 を 拒 ま な い 住 宅 と し て「 東 京 シ ニ ア 円
滑 入 居 賃 貸 住 宅 *」 の 登 録 や 、 入 居 を 拒 ま な い 不 動 産 店 を 、 不 動 産 団 体 と の 協
力 に よ り 増 や す と と も に 、高 齢 者 の 入 居 に 対 す る 不 動 産 店 や 貸 主 の 理 解 を 促 進
するため、新たな保証制度の構築を図ります。
④ 空き家等の利活用等総合的な対策の推進
(担当:都市基盤部 都市計画分野、建築分野、
地域支えあい推進室 地域活動推進分野ほか)
区 内 の 空 き 家 等 に つ い て は 、重 要 な 住 宅 資 源 と し て と ら え 、子 育 て 世 帯 等 の
定 住 促 進 、高 齢 者 等 の サ ー ビ ス 付 住 宅 等 へ の 住 み 替 え 促 進・資 産 活 用 を 視 野 に 、
積極的な利活用を図っていきます。
ま た 、倒 壊 等 の 危 険 や 衛 生 面 等 の 課 題 の あ る 空 き 家( 特 定 空 家 等 )に つ い て
は 、空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 す る 特 別 措 置 法 に 基 づ き 、所 有 者 等 へ の 措 置・対 応
を 行 い 、良 好 な 住 環 境 の 確 保 に 努 め ま す 。同 時 に 、住 環 境 の 上 で 望 ま し く な い
91
空き家とならないよう、所有者等による適正な管理を促進していきます。
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○総合相談事業検
討・実施
○住宅相談アドバ
○制度発足及び人
イザー等の人材養
材活用
成制度の構築
○サービス付き高
齢 者 向 け 住 宅 *の 整
備に向けた方策の
推進
検討・実施
○高齢者等の入居
を拒まない賃貸住
宅や不動産店の登
録推進
○高齢者のための
新たな住み替え支
援 制 度 の 検 討・実 施
○総合的な空き家
等 対 策 の 検 討・実 施
92
戦略Ⅱ 安全・居住都市戦略
(安心・ゆったりなかの)
Ⅱ-2 景観やみどりに配慮された魅力あるまち
《10年後のまちの姿》
「 景 観 や み ど り に 配 慮 さ れ た 魅 力 あ る ま ち 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後
のまちの姿は、次のとおりです。
○
歴 史 的 ・文 化 的 資 源 等 地 区 の 特 性 を 活 か し た 景 観 の 整 備 が 進 み 、ま ち の
魅力が向上し、来街者が増加しています。
○
公 園 や 遊 歩 道 、街 路 樹 等 の 整 備 や 民 有 地 や 住 宅 で の 緑 化 が 進 み 、ま ち の
みどりが増加しています。
《現状と課題》
中 野 区 は 、人 口 密 度 も 高 く 、密 集 し た 市 街 地 と い う 特 色 を 持 っ て い ま す 。こ
れ を 踏 ま え 、災 害 時 の 被 害 を 軽 減 す る た め の 防 災 ま ち づ く り や 土 地 の 高 度 利 用
や 有 効 利 用 に よ る 都 市 環 境 を 整 備 す る 取 組 を 進 め て い ま す が 、景 観 形 成 の 取 組
は十分とはいえません。
今 後 、区 の 景 観 行 政 の あ り 方 を 明 確 に し て 、具 体 的 な 取 組 を 進 め る 必 要 が あ
り ま す 。特 に 、中 野 駅 や 哲 学 堂 周 辺 を は じ め 、に ぎ わ い や 歴 史・文 化 等 に 応 じ
た景観を創出していく必要があります。
ま た 、 区 内 の 広 域 避 難 場 所 *内 に 、 防 災 機 能 を 有 し 、 み ど り の 拠 点 と も な る
大 規 模 公 園 の 整 備 を 計 画 的 に 進 め て い ま す 。今 後 も 公 園 の 適 正 な 配 置 に 配 慮 し
な が ら 整 備 を 行 っ て い く と と も に 、時 代 の ニ ー ズ に あ っ た 再 整 備 や 、公 園 を 安
全で快適な空間として維持するための計画的な更新及び維持管理を適切に行
っていく必要があります。
93
《施策の方向》
ア
魅力ある景観の形成
イ
み ど り の ネ ッ ト ワ ー ク *の 構 築
94
ア
魅力ある景観の形成
(1) 目 標 と す る 姿
中野駅や哲学堂周辺をはじめ、それぞれの地区の特色であるにぎわいや歴
史・文化等に応じた景観が形成されています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
景観や街並
施 策 の 進 捗 に よ り 、区 民 の 満
みに対する
足度が向上すると考えられ
区民の満足
るため
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
67%
70%
73%
度
(3) お も な 取 り 組 み
① 魅力ある都市景観の形成
(担当:都市基盤部 都市計画分野)
区 の 景 観 政 策 の あ り 方 を 示 し た 基 本 方 針 及 び 景 観 計 画 の 策 定 を 行 い 、景 観 行
政 団 体 *に 移 行 し ま す 。
中 野 駅 周 辺 に お い て は 、多 様 な 都 市 機 能 が 息 づ き 、都 市 活 動 が 集 積 す る 、中
野 の 顔 及 び 東 京 の 新 た な 顔 と し て 、に ぎ わ い・活 気・う る お い に 満 ち た 景 観 を
創出していきます。
② 歴史的資源を活かした景観形成
(担当:都市基盤部 都市計画分野)
哲 学 堂 公 園・旧 野 方 配 水 塔 周 辺 な ど 、地 域 に 根 ざ し た 歴 史 的・文 化 的 資 源 を
活かした景観を形成していきます。
95
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○景観形成の基本
○哲学堂公園周辺
方針の検討
等の景観形成の推
ステップ 4
進
推進
*
○ 景 観 行 政 団 体 *移
○景観行政団体 へ
行への準備
の移行
96
イ
み ど り の ネ ッ ト ワ ー ク *の 構 築
(1) 目 標 と す る 姿
み ど り や 憩 い 、防 災 の 拠 点 と な る 大 規 模 公 園 に つ い て は 、全 区 的 な 配 置 や 地
域 特 性 に 応 じ て 、適 正 に 配 置 さ れ る と と も に 、既 存 公 園 の 再 整 備 が 計 画 的 に 行
われ、魅力的で特色ある公園づくりが進められています。
ま た 、大 小 の 公 園 を 拠 点 と し て 、遊 歩 道 や 街 路 樹 、民 間 の み ど り が 有 機 的 に
連携され、日常の散歩等が楽しめるなど、まちの潤いが向上しています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
大規模公園
大 規 模 公 園 の 整 備 に よ り 、ま
の新設整備
ちの緑の増加が図られるた
数
め
区内の公園
公園の配置の適正化や利便
や広場に対
性 の 向 上 が 進 む と 、区 民 の 満
する区民の
足度が向上すると考えられ
満足度
るため
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
3 か所
7 か所
(~ 31 年 度 )
50.4%
55%
7 か所
(26~ 37 年
度)
60%
(3) お も な 取 り 組 み
① 大規模公園等の整備
(担当:都市基盤部 都市基盤整備分野)
防 災 機 能 を 有 す る 大 規 模 公 園 の 適 正 配 置 に 努 め る と と も に 、既 存 公 園 の 再 整
備を計画的に行い魅力的な公園づくりを進めていきます。
97
② み ど り の ネ ッ ト ワ ー ク *の 構 築
(担当:都市基盤部 都市基盤整備分野、道路・公園管理分野)
み ど り の 拠 点 と な る 大 規 模 公 園 の 適 正 配 置 を 進 め る と と も に 、適 正 な 樹 木 管
理を行うため、定期的な剪定や植栽を実施していきます。
ま た 、大 小 の 公 園 を 拠 点 と し て 、遊 歩 道 や 街 路 樹 、民 間 の み ど り に 有 機 的 に
連 携 を 持 た せ 、ま ち の 潤 い を 向 上 さ せ る と と も に 、日 常 の 散 歩 等 を 通 し た 健 康
増進が図られるよう配慮していきます。
③ 公園機能の重点的強化による利用者の増加
(担当:都市基盤部 道路・公園管理分野)
特 定 の ス ポ ー ツ 利 用 が 可 能 な 施 設 な ど 、機 能 を 特 化 し た 公 園 施 設 の 整 備 を 進
めます。
ま た 、利 用 者 に と っ て 利 便 性 の 高 い 公 園 の 利 用 方 法 や ル ー ル を 検 討 し 、ペ ッ
ト同行の入園についても推進を図っていきます。
長 寿 命 化 計 画 *に 基 づ き 施 設 の 適 正 な 管 理 を 行 い 、 遊 具 な ど 施 設 の 更 新 や 再
整備を進めます。
98
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
○ (仮 称 )弥 生 町 六
○ (仮 称 )弥 生 町 六
丁 目 公 園 の 設 計・整
丁目公園の整備
ステップ 3
備
○ (仮 称 )本 町 二 丁
○ (仮 称 )本 町 二 丁
目 公 園 の 設 計・整 備
目公園の整備
○中野四季の森公
園拡張部の整備
○ (仮 称 )上 高 田 五
○ (仮 称 )上 高 田 五
丁目公園の計画
丁 目 公 園 の 設 計・整
備
○平和の森公園の
○平和の森公園の
拡張再整備設計
拡張再整備
○利用方法の検
討・方針策定
99
ステップ 4
戦略Ⅱ 安全・居住都市戦略
(安心・ゆったりなかの)
Ⅱ-3 計画的に整備・管理される都市基盤施設
《10年後のまちの姿》
「 計 画 的 に 整 備・管 理 さ れ る 都 市 基 盤 施 設 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後
のまちの姿は、次のとおりです。
○
まちの骨格となる道路等の都市基盤施設の整備や計画的な維持補修が行
われ、まちの安全性、交通の利便性やにぎわいなどが向上しています。
○
狭 あ い 道 路 * の 整 備 が 進 み 、日 常 生 活 の 利 便 性 や ま ち の 環 境 が 向 上 し て い
ます。
○
道路や施設のバリアフリー化等の誰もが快適に過ごすための都市基盤の
整備が進んでいます。
《現状と課題》
区 内 に は 、狭 あ い 道 路 * が 多 く 、整 備 の 進 ん で い な い 都 市 計 画 道 路 * も 多 数 存
在 し て い ま す 。ま た 、木 造 住 宅 密 集 地 域 が 多 く 分 布 し て い る こ と か ら 、災 害 時
の危険性が高い状況にあります。
首 都 直 下 型 地 震 発 生 の 切 迫 性 が 指 摘 さ れ る な か 、建 物 の 不 燃 化 や 耐 震 化 、防
災 空 地 や 避 難 道 路 の 整 備 と と も に 、 幅 4 メ ー ト ル 未 満 の 狭 あ い 道 路 *の 拡 幅 や
都 市 計 画 道 路 *の 整 備 等 に よ り 、 災 害 に 強 い ま ち づ く り を 進 め る 必 要 が あ り ま
す。
ま た 、日 常 生 活 や 様 々 な 社 会 参 加 を 行 う 上 で 、誰 も が 安 全・快 適 に 移 動 や 施
設等の利用ができるように、中野区バリアフリー基本構想に基づき、区内 7
つの重点整備地区(新中野、中野、東中野・落合、新井薬師前、沼袋、野方、
鷺 宮 )に つ い て 、順 次 、駅 ま で の 道 路 の 段 差 解 消 な ど を 行 う ほ か 、鉄 道 事 業 者
や 東 京 都 等 と 連 携 し な が ら 、駅 舎 等 の バ リ ア フ リ ー 化 を 進 め て い ま す が 、道 路
100
の 段 差 解 消 に つ い て は 、 現 在 50% に 満 た ず 、 よ り 一 層 の 推 進 が 必 要 で す 。
ま た 、近 年 頻 発 し て い る 集 中 豪 雨 に よ り 、内 水 等 に よ る 浸 水 被 害 が 発 生 し て
い る こ と か ら 、河 川 改 修 事 業 や 雨 水 流 出 抑 制 対 策 等 、浸 水 被 害 を 軽 減 す る た め
の取組を一層進めていく必要があります。
《施策の方向》
ア
道路・橋梁の安全性・快適性向上
イ
誰もが安全で利用しやすい都市基盤の整備
101
ア
道路・橋梁の安全性・快適性向上
(1) 目 標 と す る 姿
都 市 計 画 道 路 *に つ い て は 、 東 京 都 と 連 携 ・ 協 力 し な が ら 、 計 画 的 に 整 備 が
進んでいます。
ま た 、 狭 あ い 道 路 *の 拡 幅 整 備 が 進 み 、 緊 急 車 両 ( 消 防 ・ 救 急 ・ 警 察 ) の 活
動 へ の 支 障 、人 、自 転 車 や 乳 母 車 等 の 通 行 の 危 険 な ど が 解 消 さ れ 、安 全 性・快
適性が向上しています。
さ ら に 、 中 野 二 、 三 丁 目 土 地 区 画 整 理 事 業 *に お け る 区 画 道 路 等 の 整 備 に 合
わせ、無電柱化が推進されています。
治 水 対 策 に つ い て は 、 東 京 都 と の 協 力 に よ り 、 河 道 整 備 、 調 節 池 *や 貯 留 施
設 の 整 備 が 進 み 、ま た 、公 園 、道 路 に 地 下 貯 留・浸 透 施 設 が 設 置 さ れ 、浸 水 被
害が軽減されています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
都市計画道
道路整備の進捗が把握でき
路 *の 整 備
るため
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
57.4%
63.1%
32.1%
37.1%
51.8%
( 26 年 度 )
率
生 活 (狭 あ
道路整備の進捗が把握でき
い )道 路 * の
るため
27.1%
うち、区が
( 26 年 度 )
拡幅整備し
た率
102
(3) お も な 取 り 組 み
① 都 市 計 画 道 路 *の 整 備
(担当:都市政策推進室 中野駅周辺まちづくり分野、
西武新宿線沿線まちづくり分野、都市基盤部 都市計画分野)
中 野 駅 周 辺 ま ち づ く り や 西 武 新 宿 線 連 続 立 体 交 差 事 業 *に 関 連 す る 都 市 計 画
道 路 *に つ い て は 、 ま ち づ く り の 進 捗 に あ わ せ 整 備 を 進 め て い き ま す 。
未 整 備 の 都 市 計 画 道 路 *は 、 東 京 都 と 連 携 ・ 協 力 し な が ら 、 ま ち づ く り の 進
捗や整備効果など優先度を勘案しながら、計画的に整備をすすめていきます。
② 狭 あ い 道 路 *の 拡 幅 整 備
(担当:都市基盤部 都市基盤整備分野)
幅 4 メートル未満の道路を、建築物の建て替えなどに併せて拡幅整備し、
安 全 な 道 路 空 間 を 確 保 し て い き ま す 。こ れ ま で に 拡 幅 整 備 が で き て い な い 箇 所
へ の 取 組 を 強 化 し 、 狭 あ い 道 路 *の 積 極 的 な 解 消 を 図 り ま す 。
ま た 、整 備 の 完 了 し た 道 路 上 に 物 が 置 か れ る な ど 、通 行 の 妨 げ と な っ て い る
状態の解消のしくみをつくり、促進します。
地 区 計 画 *区 域 や 防 災 都 市 づ く り 推 進 計 画 に 基 づ く 整 備 地 域 及 び 重 点 整 備 地
域 の 狭 あ い 道 路 *に つ い て は 、 さ ら に 拡 幅 整 備 が 進 む よ う な 仕 組 み を つ く り ま
す。
建 築 物 の 耐 震 化 促 進 、危 険 な ブ ロ ッ ク 塀 の 改 修 促 進 な ど に よ り 、通 学 路 を 中
心とした生活道路の安全性を高めます。
③ 道路・橋梁の整備
(担当:都市基盤部 都市基盤整備分野)
道 路・橋 梁 の 安 全 性 の 確 保 を 踏 ま え 、橋 梁 長 寿 命 化 修 繕 計 画 、道 路 付 属 物 等
及 び 道 路 舗 装 維 持 管 理 計 画 に 基 づ き 、経 費 の 縮 減・平 準 化 を 図 り な が ら 長 寿 命
化を行っていきます。
ま た 、 道 路 ス ト ッ ク 総 点 検 、 舗 装 性 状 調 査 *な ど の 点 検 結 果 に 基 づ き 、 計 画
的に道路等の維持修繕を進めます。
④ 無電柱化の推進
(担当:都市政策推進室 中野駅周辺まちづくり分野、
都市基盤部 都市計画分野ほか)
都 市 計 画 道 路 * 及 び 土 地 区 画 整 理 事 業 * に お け る 区 画 道 路 の 整 備 に 合 わ せ 、無
電柱化を推進していきます。
103
ま た 、木 造 住 宅 密 集 地 域 に お け る 無 電 柱 化 の 検 討 を 踏 ま え 、災 害 時 に お け る
道 路 閉 塞 を 防 ぐ と と も に 、消 防 活 動 等 の 円 滑 化 を 図 る た め 、避 難 経 路 等 を 中 心
に 無 電 柱 化 の 推 進 を 図 り ま す 。そ の 他 、主 要 幹 線 や 駅 周 辺 に つ い て は 、今 後 の
区道修繕計画との整合を図りながら、無電柱化の推進を図っていきます。
⑤ 総合的な治水対策の推進
(担当:都市基盤部 道路・公園管理分野、都市基盤整備分野)
近年増加している局所的な集中豪雨や台風による水害被害を軽減するため、
区 内 の 河 川 に つ い て 、 1 時 間 あ た り 50mm 規 模 の 降 雨 に 対 応 で き る 河 道 整 備
に 加 え 、 調 節 池 * の 設 置 に よ る 1 時 間 あ た り 75mm 規 模 の 降 雨 へ の 対 応 及 び 、
浸水対策として下水道施設に係る貯留施設などの早期整備を東京都と協力し
て進めていきます。
ま た 、区 が 進 め る 流 域 対 策 と し て 、大 規 模 公 園 の 整 備 及 び 既 設 公 園 の 全 面 改
修 時 、ま た 区 道 修 繕 計 画 に お け る 道 路 の 全 面 舗 装 改 良 に 合 わ せ 、公 園 、道 路 に
地下貯留・浸透施設を設置し、浸水被害を軽減させていきます。
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○ 補 助 220 号 線( 鉄
○ 同( 早 稲 田 通 り 付
○ 同( 鉄 道 交 差 部 付
○同(もみじ山通
道 交 差 部 付 近 )の 整
近~区画街路第 3
近 )の 整 備 完 了・供
り・早 稲 田 通 り 交 差
備 、同( も み じ 山 通
号線)の整備着手
用開始
点付近)の整備完
り・早 稲 田 通 り 交 差
了・供 用 開 始 、同( も
点 付 近 )の 整 備 着 手
み じ 山 通 り・大 久 保
通り~早稲田通り)
の 整 備 着 手 、同( 西
武新宿線~妙正寺
川)の整備着手
○区画街路第 3 号
○同整備完了
線( 新 井 薬 師 前 駅 交
通 広 場 )の 整 備 着 手
104
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○区画街路第 4 号
ステップ 4
○同整備完了
線の整備着手
○ 補 助 227 号 線( 妙
正寺川~新青梅街
道)の整備着手
〇 補 助 第 221 号 線
○ 同 整 備 完 了・供 用
(中野四丁目線路
開始
側)の整備着手
○ 中 歩 2 号 線( 中 野
○ 同 整 備 完 了・供 用
駅 西 側 南 北 通 路 )の
開始
整備
○ 補 助 223 号 線( 中
○ 同 整 備 完 了・供 用
野駅新北口駅前広
開始
場)の整備
○区画街路第 5 号
○ 同 整 備 完 了・供 用
線( 中 野 駅 南 口 駅 前
開始
広場)の整備着手
○ 狭 あ い 道 路 *の 拡
幅整備の推進
○橋梁の健全性の
○橋梁の健全性の
回復のための修繕
回復から予防保全
型管理への移行
○ 都 市 計 画 道 路 *等
の整備に合わせた
無 電 柱 化 の 検 討・実
施
105
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○大規模公園の整
備及び既設公園の
全面改修時に地下
貯 留・浸 透 施 設 設 置
○区道修繕計画に
おける道路の全面
舗装改良に合わせ、
地 下 貯 留・浸 透 施 設
を設置
106
ステップ 4
イ
誰もが安全で利用しやすい都市基盤の整備
(1) 目 標 と す る 姿
日 常 生 活 や 様 々 な 社 会 参 加 を 行 う 上 で 、誰 も が 安 全・快 適 に 移 動 や 施 設 等 の
利 用 が で き る よ う に 、 ユ ニ バ ー サ ル デ ザ イ ン *に 基 づ い た 都 市 基 盤 の 整 備 が 進
んでいます。
中 野 区 バ リ ア フ リ ー 基 本 構 想 に 基 づ き 、区 内 7 つ の 重 点 整 備 地 区( 新 中 野 、
中 野 、東 中 野・落 合 、新 井 薬 師 前 、沼 袋 、野 方 、鷺 宮 )に つ い て 、順 次 、駅 ま
で の 道 路 の 段 差 解 消 な ど を 行 う ほ か 、鉄 道 事 業 者 や 東 京 都 等 と 連 携 し な が ら 駅
舎等のバリアフリー化が進んでいます。
ま た 、重 点 整 備 地 区 以 外 で も 、歩 道 の 段 差・急 傾 斜・急 勾 配 の 解 消 や 階 段 ・
坂道への手摺り設置などが進んでいます。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
52.5%
64%
成果指標
指標とする理由
歩道のバリ
歩道のバリアフリー化率は、
アフリー化
都市基盤におけるユニバー
42.3%
率
サ ル デ ザ イ ン *の 目 安 と な る
( 26 年 度 )
ため
(3) お も な 取 り 組 み
① 駅周辺道路などのバリアフリー整備
(担当:都市基盤部 都市計画分野、都市基盤整備分野)
中 野 区 バ リ ア フ リ ー 基 本 構 想 に 基 づ き 、区 内 7 つ の 重 点 整 備 地 区( 新 中 野 、
中 野 、東 中 野・落 合 、新 井 薬 師 前 、沼 袋 、野 方 、鷺 宮 )に つ い て 、順 次 、駅 ま
での道路の段差解消などを行うほか、鉄道事業者や東京都等と連携しながら、
駅舎等のバリアフリー化を進めていきます。
107
重 点 整 備 地 区 以 外 で も 、歩 道 の 段 差・急 傾 斜・急 勾 配 の 解 消 や 階 段・坂 道 へ
の手摺り設置などを進めていきます。
ま た 、既 存 の マ ウ ン ド ア ッ プ 型 の 歩 道 を セ ミ フ ラ ッ ト 型 の 歩 道 に 改 修 し 、新
設・拡幅などの道路についてもセミフラット型の歩道の整備を推進します。
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○重点整備地区内
の鉄道駅周辺道路
のバリアフリー化
推進
○歩道等のバリア
○バリアフリー基
フリー整備の推進
本構想の見直し
108
戦略Ⅱ 安全・居住都市戦略
(安心・ゆったりなかの)
Ⅱ-4 災害への備えや防犯の取組が進んだまち
《10年後のまちの姿》
「 災 害 へ の 備 え や 防 犯 の 取 組 が 進 ん だ ま ち 」と し て 基 本 構 想 で 描 く 10 年 後
のまちの姿は、次のとおりです。
○
多くの人が、自ら災害への備えを行うとともに、防災訓練などに積極的
に参加しています。
○
避難の際に支援が必要な人への支援態勢が構築されるとともに、円滑な
避難生活を送るための態勢が整備されています。
○
災害やその復旧・復興のための対応の基盤が整い、日常生活や事業活動
が早期に復旧できるまちになっています。
○
地 域 で は 町 会・自 治 会 等 の 団 体 が 、警 察 等 関 連 機 関 と 密 接 な 連 携 を 保 ち 、
自らの防犯活動の取組が進んでいます。
《現状と課題》
災 害 へ の 備 え に つ い て は 、「 自 ら の 命 は 自 ら 守 る 」 と い う 視 点 に よ り 、 区 民
一人ひとりが飲料水・食料の備蓄や家具の転倒防止等を行う必要があります。
ま た 、地 域 で は「 共 助 」に 取 り 組 む 、防 災 の 担 い 手 と な る 人 材 が 十 分 と は 言
え ず 、 人 材 の 育 成 や 防 災 訓 練 の 参 加 率 を 高 め 、「 自 分 た ち の ま ち は 自 分 た ち で
守る」という視点で、取組の活性化を促していく必要があります。
防 災 訓 練 に つ い て も 、町 会・自 治 会 、地 域 防 災 住 民 組 織 を 中 心 に 行 わ れ て い
ま す が 、学 生・勤 労 者 な ど 、よ り 多 様 な 区 民 の 参 加 を 促 す と と も に 、要 支 援 者
に関わる訓練メニューなどを充実していく必要があります。
避 難 の 支 援 態 勢 の 構 築 に あ た っ て は 、発 災 直 後 の ボ ラ ン テ ィ ア を 含 め た 支 援
活動に従事するマンパワーの確保と避難支援に必要な資機材の整備が課題と
109
なります。
その中で、
「 見 守 り 対 象 者 名 簿 」を 活 用 し た 平 常 時 の 町 会・自 治 会 の 見 守 り ・
支えあい活動を、災害時の避難訓練へ結びつけるなどの取組が生まれており、
こうした動きを広めていく必要があります。
また、地域では町会・自治会等により様々な防犯活動が進められています。
こ の 活 動 を 更 に 発 展 さ せ て い く た め に は 、町 会・自 治 会 等 の 団 体 が 様 々 な 団 体
と の 連 携 を 深 め な が ら 、活 発 に 活 動 し て い く こ と が 必 要 で あ り 、そ の 体 制 づ く
りに向けて、支援を充実させていく必要があります。
さ ら に 、イ ン タ ー ネ ッ ト や 携 帯 電 話 等 の 利 用 が 一 般 的 に な り 、子 ど も や 高 齢
者 が 被 害 者 と な る イ ン タ ー ネ ッ ト を 通 じ た 事 件 が 増 加 し て い ま す 。ま た 、ネ ッ
ト を 通 じ た 誹 謗・中 傷 等 の い じ め 被 害 も 発 生 し て お り 、児 童・生 徒 へ の 指 導 と
ともに、保護者の意識啓発に取り組む必要があります。
《施策の方向》
ア
災害時における対応力の向上
イ
地域の生活安全の向上
110
ア
災害時における対応力の向上
(1) 目 標 と す る 姿
「 自 ら の ま ち は 自 ら で 守 る 」と い う 理 念 の も と 、一 人 ひ と り が 進 ん で 災 害 時
の 備 え を 行 う と と も に 、町 会・自 治 会 や 地 域 防 災 住 民 組 織 等 に よ る 、地 域 や 避
難 所 に お け る 運 営 訓 練 等 が 積 極 的 に 行 わ れ 、災 害 時 の 対 応 能 力 が 高 ま っ て い ま
す。
要 支 援 者 へ の 対 応 に つ い て は 、個 別 の 避 難 支 援 計 画 づ く り が 進 み 、適 切 な 避
難 行 動 に よ り 、人 的 な 被 害 の 軽 減 が 図 ら れ る と と も に 、平 常 時 の 地 域 で の 支 え
あ い 活 動 等 を 通 し て 、要 支 援 者 の 把 握 、関 係 づ く り が 進 み 、住 民 の 安 心 感 が 向
上しています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
成果指標
指標とする理由
防災訓練参
防災訓練の参加者数は、地
加者数
域住民自らの取組の状況を
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
44,300 人
47,600 人
41,073 人
( 26 年 度 )
表しているため
飲料水や食
災害に備えた飲料水、食料
料を備蓄し
を備蓄している区民の割合
飲 料 水 55.6%
飲 料 水 65%
飲 料 水 75%
ている区民
から、震災への備えの状況
食 料 45.9%
食 料 55%
食 料 65%
の割合
が把握できるため
111
(3) お も な 取 り 組 み
① 災害時における関係機関との連携強化の取組
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野)
総 合 防 災 訓 練 等 に お い て 、警 察 、消 防 、自 衛 隊 、協 定 締 結 団 体 等 の 関 係 機 関
との連携訓練を実施し、実効性のある連携体制を推進していきます。
一 時 帰 宅 困 難 者 滞 在 施 設 及 び 協 力 事 業 者 の 拡 充 と と も に 、中 野 区 帰 宅 困 難 者
対 策 協 議 会 と 連 携 し た 帰 宅 困 難 者 対 応 訓 練 を 定 期 的 に 実 施 し 、帰 宅 困 難 者 対 策
の強化を進めます。
ま た 、中 野 区 災 害 医 療 連 携 会 議 に お い て 、区 内 医 療 関 係 者 と の 災 害 時 の 医 療
救 護 体 制 の 強 化 を 進 め る と と も に 、災 害 医 療 救 護 訓 練 な ど に よ り 医 療 関 係 者 の
連携を深め、災害時の医療救護体制の実効性を高めていきます。
② 復旧・復興対策の推進
(担当:都市基盤部 都市計画分野、防災・都市安全分野)
東 京 都 及 び 他 自 治 体 が 採 用 し て い る 、り 災 証 明 シ ス テ ム 等 を 導 入 し て 、業 務
の 共 通 化 を 図 る こ と に よ り 、災 害 時 に 応 援 に 来 た 他 自 治 体 職 員 が 復 旧・復 興 の
即戦力になる体制の構築を進めます。
③ 地域防災力の強化
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野)
防 災 意 識 の 高 い 区 民 に 、地 域 防 災 会 活 動 へ の 参 加 や 防 災 訓 練・避 難 所 開 設 訓
練 等 へ の 参 加 を 促 し 、地 域 の 防 災 活 動 で そ の 能 力 を 発 揮 で き る 環 境 を 整 備 し て
いきます。
個 人 の 家 庭 内 備 蓄 や 家 具 等 の 転 倒 防 止 の PR 等 に よ り 、 そ の 対 応 能 力 を 高 め
る と と も に 、事 業 所 の 防 災 力 の 向 上 の た め 、事 業 所 防 災 計 画 に 基 づ く 防 災 訓 練
の実施及び備蓄、帰宅抑制を推進していきます。
さ ら に 、消 防 団 入 団 活 動 を 支 援 す る た め 、消 防 団 勧 誘 活 動 の 広 報 や 場 所 の 提
供 、活 動 内 容 の 紹 介 な ど の 入 団 意 欲 を 喚 起 す る 支 援 策 を 実 施 し 、消 防 団 の 災 害
活 動 に 資 す る 資 機 材 の 支 援 及 び 活 動・訓 練 場 所 の 確 保 を 行 い 、消 防 団 活 動 の 強
化を促進していきます。
112
④ 災 害 時 避 難 行 動 要 支 援 者 *の 支 援 体 制 及 び 避 難 所 運 営 態 勢 の 整 備
( 担 当:都 市 基 盤 部 防 災・都 市 安 全 分 野 、地 域 支 え あ い 推 進 室 地 域 活 動 推 進 分 野 ほ か )
避 難 行 動 要 支 援 者 の 個 別 避 難 支 援 計 画 *の 作 成 を 通 じ て 、 支 援 者 の 選 定 等 を
促 進 す る と と も に 、避 難 所 に 公 助 及 び 共 助 を 中 心 と し た 避 難 行 動 要 支 援 者 の 支
援 機 能 を 確 保 す る ほ か 、避 難 支 援 資 機 材 の 増 強 を 図 る な ど 、確 実 迅 速 な 避 難 が
できる体制を整えていきます。
ま た 、避 難 所 及 び 二 次 避 難 所 * を 含 め た 、女 性 や 要 配 慮 者 へ の 対 応 に つ い て 、
避難所運営マニュアルの改訂や備蓄物資の見直し等を図り、避難所運営の充
実・強化を図ります。
さ ら に 、震 災 時 の 職 員 態 勢 を 見 直 し 、迅 速 に 避 難 所 運 営 及 び 避 難 支 援 を 実 施
できる態勢づくりを進めていきます。
⑤ 災害時応援協定締結団体等からの受援体制の整備
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野)
他自治体を含めた協定団体から速やかに支援を受けるため、受援体制の検
討・整 備 を 進 め る と と も に 、総 合 防 災 訓 練 等 に よ り 応 援 協 定 締 結 団 体 と の 連 携
を深め、実効性のある受援体制を進めていきます。
ま た 、支 援 可 能 な 団 体 等 と 災 害 時 応 援 協 定 を 締 結 し 、受 援 可 能 範 囲 の 拡 充 に
努めます。
⑥ 学校における防災教育の充実
(担当:教育委員会事務局 学校教育分野)
地 域 の 防 災 や 災 害 時 の 助 け 合 い の 重 要 性 を 理 解 し 、主 体 的 に 活 動 に 参 加 す る
中 学 生 を 育 成 す る た め 、避 難 訓 練 の 改 善 、地 域 と 共 同 し た 防 災 訓 練 の 実 施 、地
域 防 災 訓 練 へ の 中 学 生 の 参 加 を 進 め 、全 中 学 校 に 、中 学 生 防 災 隊 を 組 織 し て い
きます。
⑦ 区における災害対策基盤の強化
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野)
関 係 機 関 と 連 携 し た 災 害 対 策 本 部 運 営 を 実 施 す る た め 、防 災 セ ン タ ー の 規 模
拡大及び機能強化を進めます。
ま た 、災 害 情 報 等 を 区 民 へ 迅 速 に 発 信 す る た め 、新 た な 伝 達 手 段 に つ い て も
検 討 し 、充 実・強 化 に 努 め る と と も に 、災 害 対 策 本 部 と 連 携 す る 地 域 本 部 や 避
難所等との情報連絡体制の充実・強化を進めていきます。
113
さ ら に 、区 有 施 設 に お い て 、災 害 時 に 継 続 し て 対 応 可 能 な エ ネ ル ギ ー 確 保 を
図っていきます。
実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
ステップ 4
○一時帰宅困難者
滞在施設及び協力
事業者の拡充
○帰宅困難者対策
協議会と連携した
訓練の実施
○災害医療連携会
○災害医療訓練の
議における区内医
実効性の確保
療関係者との連携
強化
推進
○り災証明システ
○り災証明システ
ム等導入に向けた
ム等導入及び稼働
検討
○事業所への防災
○事業所での防災
訓 練 、備 蓄 、帰 宅 抑
訓練の実施の推進
制など実施に向け
ての広報の推進
○避難支援職員態
○避難支援職員態
勢 づ く り 、避 難 所 の
勢の改善及び避難
避難支援機能の設
支援資機材の拡充
置及び資器材の配
備
114
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○災害時避難行動
○個別避難支援計
要支援者の個別避
画 *の 更 新 ・ 新 規 作
難 支 援 計 画 *の 作 成
成
○避難支援訓練実
○避難支援訓練拡
施
大
○災害情報伝達手
○新たな災害情報
段の充実・強化
伝 達 手 段 の 検 討・導
入
115
ステップ 4
推進
イ
地域の生活安全の向上
(1) 目 標 と す る 姿
地域団体の自主的な防犯活動や防犯設備の整備に対して支援を行うととも
に 、警 察 等 関 係 機 関 と の 連 携 を 強 め る こ と に よ り 、地 域 住 民 が 主 体 と な っ た 犯
罪のない安全なまちが形成されています。
子 ど も の 安 全 対 策 に つ い て は 、子 ど も 自 身 の 安 全 へ の 認 識 の 強 化・推 進 を 図
るとともに、地域ぐるみで見守る態勢が充実しています。
ま た 、消 費 生 活 相 談 や 啓 発 活 動 が 推 進 さ れ 、消 費 者 の 安 全・安 心 が 確 保 さ れ
ています。
(2) 成 果 指 標 と 目 標 値
平 成 27 年 度
平 成 32 年 度
平 成 37 年 度
実績
目標値
目標値
2,900 件
2,400 件
成果指標
指標とする理由
犯罪発生認
犯罪発生認知件数が減少す
知件数
ることにより、犯罪抑止の
3,410 件
成果が表れていると考えら
( 26 年 度 )
れるため
(3) お も な 取 り 組 み
① 地域の生活安全の向上
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野)
安 全 で 安 心 な ま ち が 実 現 す る た め 、地 域 が 主 体 と な っ た 自 主 的 な 防 犯 活 動 や
防 犯 設 備 の 整 備 に 対 し て 支 援 を 行 う と と も に 、区 民 に 対 す る 積 極 的 な 情 報 発 信 、
警 察 等 関 係 機 関 と の 連 携 を 進 め 、防 犯 意 識 の 向 上 や 犯 罪 に 強 い ま ち を め ざ し て
いきます。
そのため、防犯パトロール団体への支援による地域の自主的な取組の促進、
防犯カメラ設置への助成等による犯罪の発生を防ぐ地域づくりや積極的な情
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報発信を進め、防犯意識の向上を図っていきます。
② 子どもの安全対策の強化
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野、教育委員会事務局 学校教育分野)
子 ど も た ち が 安 心 し て 通 え る 安 全 性 の 高 い 施 設 整 備 、子 ど も 自 身 の 対 応 力 の
向 上 、地 域 に よ る 見 守 り 活 動 の 促 進 に よ り 、子 ど も に 対 す る 犯 罪 被 害 の 防 止 を
図ります。
そ の た め 、下 校 時 の パ ト ロ ー ル 等 地 域 ぐ る み の 安 全 対 策 の 推 進 、セ ー フ テ ィ
教 室 等 に よ る 防 犯 啓 発 活 動 に よ る 子 ど も 自 身 の 対 応 能 力 の 向 上 な ど に よ り 、子
どもの事故や犯罪の被害を未然に防止していきます。
③ 消費者保護
(担当:区民サービス管理部 区民サービス分野)
消 費 者 の 安 全・安 心 の 確 保 の た め 、消 費 生 活 相 談 を 充 実 さ せ る と と も に 、特
に 悪 質 商 法 や 詐 欺 被 害 に 遭 い や す い 高 齢 者・若 者 な ど に 重 点 的 に 啓 発 等 に 取 り
組み、早期相談につなげることにより被害の防止を図ります。
高 齢 者 等 に つ い て は 、民 生 委 員 、地 域 団 体 、介 護 事 業 者 等 と の 連 携・協 力 に
よ り 、地 域 で の 見 守 り 活 動 な ど を 推 進 し ま す 。ま た 、若 者( 学 生 )に 対 し 、学
校・大学などでの消費生活知識の普及啓発を進めます。
④振り込め詐欺撲滅対策
(担当:都市基盤部 防災・都市安全分野)
警 察 や 金 融 機 関 な ど の 関 係 機 関 と 連 携 し 、振 り 込 め 詐 欺 を は じ め と し た 特 殊
詐欺の被害防止を図っていきます。
ま た 、街 頭 で の キ ャ ン ペ ー ン や メ ー ル 配 信 な ど 、様 々 な 方 法 で 振 り 込 め 詐 欺
等 を 防 止 す る 普 及 啓 発 活 動 を 行 い 、地 域 全 体 で の 被 害 防 止 の 取 組 を 推 進 し て い
きます。
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実現へのステップ
ステップ 1
ステップ 2
ステップ 3
○防犯パトロール
団体への防犯資機
材支給等による支
援
○地域団体による
防犯設備設置に対
推進
する支援
○防犯パトロール
団体への防犯資機
材支給等による見
守り活動への支援
○消費生活相談及
び啓発の充実
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ステップ 4