資料 2 議事2 今後の進め 方 雪国の住環境改善検討委員会資料 1 検討の背景・スケジュール 屋根雪条例策定の背景 現状の把握 条例に基づく取組 第三回 第三回 施策の検証 条例改正の検証 委員会報告書(素案) 第二回 第二回 現状把握の再整理 施策の検証 第一回 第一回 ●第3回以降の委員会の進め方 検討の背景・スケジュール 屋根雪条例策定の背景 現状の把握 条例に基づく取組 現状把握の再整理 施策の検証 施策の検証 条例改正の検証 委員会報告書(素案) 平成27年6月24日 平成27年9月2日 平成27年10月26日 報告書(案)の作成 第四回 委員会報告書(案)の審議 1月中旬~下旬 委員会報告 雪国の住環境改善検討委員会資料 2 1 議事3 今後の施策 雪国の住環境改善検討委員会資料 3 施策について ○死傷者の状況の把握 ○克雪住宅の普及 ○転落事故を防止する器具の普及 ○安全対策の普及啓発 ○空き家の除雪 雪国の住環境改善検討委員会資料 4 2 今の施策 死傷者状況の把握に関する施策 被害報の取りまとめ、公表 (人的、建物被害の状況、原因別内訳、死亡事故の状況) 現状・ 課題・ 委員意見 ○市町村から県への報告内容にばらつきがある ○事故データが、注意喚起に十分生かされていない ○委員意見 ・ 死傷者を減らすためには、データの蓄積が必要 ・ 注意喚起対象の明確化が必要 ・ 基準に基づいた注意喚起が必要 施策方針 ・ 事故分析に有効なデータの収集(市町村からの事故報告項目の追加) ・ 具体的事例や気象情報を基にした県民への適時適切な注意喚起の実施 (ホームページ、ツイッター、報道機関への情報提供、市町村広報など) 雪国の住環境改善検討委員会資料 5 現行の報告様式 平成○○年度 の雪による人的被害発生状況 ( ○ 月 ○ 日 現在 ) 新潟県全体:死者 整理 市町村 No. (旧市町村) 氏名 ** ○○市 旧○○市 □□ □ ** ○○市 旧○○村 △△ △ ○ 人 、 重傷者 ○ 人 、 軽傷者 年齢 性別 被害 程度 月 発生(覚知) 日 時 分 発・覚 ○人 原因 事故の概要 (どこで、何をしていて、どのように、どうなった) ※死亡の場合は特に詳細に記載のこと 雪下ろし 除雪作業中、屋根から墜落し左胸部付近を負傷(左助骨骨折、挫創)。 等除雪作 重傷 業 6○ 歳 男性 ○月 ○日 12時 ○分 頃覚知 雪下ろし 除雪作業中、屋根から2m下に転落し、腰部を負傷(腰椎圧迫骨折)。 等除雪作 業 7○ 歳 女性 重傷 ○月 ○日 14時 ○分 頃発生 事故概要記載事項を明確化 事故の概要を文章形式だけでなく、項目選択式として、情報漏れを無くす。 ・発生場所(町名、地区名) ・世帯人数 ・事故分類(転落、落雪、除雪機事故、水路等への転落、転倒) ・転落の場合、屋根からか、はしごからか ・建物種別(住居、事業所、車庫、倉庫の別、階数) ・落下の高さ ・事故防止策の有無(ヘルメット着用、命綱装着、アンカー設置の有無) 3 死傷者状況の把握に関する取組 気象情報、事故発生状況を基にした、適時適切な県民への注意喚起の実施 県ホームページ 防災ツイッター 気象 情報 事故 報告 県 (危機対策課) 気象台 県関係所属 県民 市町村 市町村 報道 発表 報道機関 雪国の住環境改善検討委員会資料 7 克雪住宅の普及に関する施策 今の施策 克雪すまいづくり支援事業 克雪住宅の普及に関する一般向けのパンフレット 現状・課題・ 委員意見 ○新築住宅に占める克雪住宅の割合は向上 46%(H24)→59%(H27)特豪 →引き続き支援事業と一般県民向けへの情報提供を行っていく 例)落雪、耐雪、融雪の各工法が比較できるパンフレット、実際に克雪住宅を建てた人に取 材した事例集を、住宅フェアなどの家を建てようとする人が集まる場所で配布する。 ○克雪住宅の設置負担について軽減が図られていない →設置負担の軽減について前回報告書時点での課題が残るため義務化は見送 る →要援護世帯への支援を検討 施策方針 ○委員意見 屋根の雪下ろしの事故を防止するには克雪住宅の普及の取組だけでなく他の取 組が必要 克雪住宅の普及啓発及び支援事業は引き続き推進 克雪住宅の義務化の見送り 雪国の住環境改善検討委員会資料 8 4 克雪住宅の普及に関する施策 H23年度調査 平均 設置費 285万円/屋根面積100㎡ 維持費(万円/年) 30 H26年度調査 平均 設置費 252万円/屋根面積100㎡ 維持費 13.5万円/年 融雪(灯油) 25 20 維持費が高く融雪を止めて雪下ろし をするケースもある。 融雪(電気C) 融雪(ガス) 融雪(電気A) 15 融雪(電気B) 10 設置費は高いが維持費は他の方式 に比較して安価である。 さらに、二酸化炭素排出が少なく地 球環境に優しい 融雪(地中熱B) 5 設置費(万円/年) 融雪(地中熱A) 0 0 100 200 300 400 500 H26年度作成の克雪住宅事例集での聞き取り調査より(県調べ) 600 施策方針 再生可能エネルギーを利用した克雪住宅を推奨 雪国の住環境改善検討委員会資料 9 転落事故の防止器具について 転落防止器具(アンカー) 落下時は体重の数倍の負荷がかかる。屋根と固定 金具部分には落下時の負荷を支える強度が必要 雪国の住環境改善検討委員会資料 10 5 転落事故の防止器具に関する施策 今の施策 市町村担当者会議での情報提供を通じた普及啓発 現状・課題・ 委員意見 現状 命綱使用は低い使用率4.7% →命綱の有用性に対する理解不足 →命綱固定アンカーの設置が着目されていない 命綱の有用性 屋根からの転落事故214件のうち、命綱装着の被災事例は1件。(内閣府調査) ※ロープが古く切れて事故につながった。 ○委員意見 ・命綱と命綱固定アンカーのセットでの普及、実効性のある情報提供 ・県での支援策が考えられる。 ・屋根の雪下ろしの安全確保は、住宅の所有者の責務である。 施策方針 ○事故防止に効果的な命綱固定アンカーの仕様の研究 ○多くの県民が理解していないことから、命綱及び命綱固定アンカー設置の事 例収集と有用性の普及啓発を行う。 雪国の住環境改善検討委員会資料 11 今の施策 安全対策の普及啓発に関する施策 雪処理の安全対策の啓発については、事故防止啓発ポスターと具体的な事故防止の 注意点等を掲載したチラシ等を市町村やホームセンター、医療機関等に掲示を要請した。 また、命綱等については、安全な除雪作業のため、ポスター、チラシ等のほか、県の広 報媒体(新聞、テレビ、ラジオ)を活用し、啓発を繰り返し実施した。 委員意見 ・事故の起きた状況などを分析し、事故の防止に的確な注意喚起をすべき ・命綱装着の呼びかけは、入手方法、取り付け方法など実効性のある情報提 供が有効 施策方針 今冬の安全対策の啓発は、ポスター、チラシ、リーフレットなどそれぞれの使 用目的に応じた構成とし、また、低層(1階屋根)からの転落や車庫、物置など のはしごからの転落が多いなど、事故発生状況の分析結果などを入れ、県民 の雪処理事故の危険性を再認識させるよう見直す。 また、命綱の装着については、引き続き啓発を図るとともに、魚沼市での具 体的なアンカー取り付け事例についても情報提供を行う。 雪国の住環境改善検討委員会資料 12 6 今の施策 空き家の除雪に関する施策 空き家の除雪については、市町村における対応の円滑化を図るため、空き家 対応事例集の配付や市町村雪担当者会議での空き家除却の事例発表など、情 報の共有を図った。 委員意見 ・積雪でつぶれそうな危険な空き家は、除却することも検討してほしい 施策方針 空家等対策の推進に関する特別措置法では、空き家対策の必要な措置等は 市町村が行い、県は、市町村相互間の連絡調整やその他必要な援助を行うも のとされた。 空き家の除却は、所有者の意向や所有者による除却が基本となるが、行政 代執行などの除却事例の情報共有については、市町村における空き家対策が 円滑に行われるよう引き続き支援していく。 雪国の住環境改善検討委員会資料 13 議事4 条例改正の 検証 雪国の住環境改善検討委員会資料 14 7 ●屋根雪対策条例の概要 目的(第1条) ○屋根雪下ろしにかかる事故に高齢者が高い割合を占めている現状に鑑み、住宅の屋根雪下ろしを行わなくてもよい環境を整備する ことにより、屋根雪下ろしにかかる事故をなくし、県民が安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与することを目的とする。 定義(第2条)~略~ 基本理念(第3条) ○屋根雪対策は、県民及び所有者等が自主的かつ主体的に行うものであり、関係主体が相互に連携、協力することにより行うべき。 ○屋根雪下ろしは転落等の危険を伴う作業であり、安全確保の必要性を認識して行うべきもの。 役割分担(第4~8条) 県 県民等 克雪住宅の普及(第9 条) ○克雪住宅の普及促進を図るための情報の提供等 住宅の克雪住宅化の努力義務 住宅の屋根雪下ろしを行う際の安全確保(第10条) 安全な作業に適した作業衣の着用、事故防止器具の使用等 の努力義務 空き家の屋根雪下ろし等に関する取組(第11条) 所有者等は、空き家の屋根雪下ろしその他保安上必要な管 理を行うよう努める。 ○安全な屋根雪下ろしを行うための情報の提供、安全確 保の状況調査等 ○市町村と連携し、適切な空き家の屋根雪下ろし等のた めの必要な措置に努める。 ○県民の生命・身体を保護するため、緊急かつやむを得 ない場合、市町村の求めに応じ、空き家の屋根雪下ろし等 を所有者等負担により講ずることができる。 15 雪国の住環境改善検討委員会資料 ●条例の見直しの方針 目的(第1条) ○屋根雪下ろしにかかる事故に高齢者が高い割合を占めている現状に鑑み、住宅の屋根雪下ろしを行わなくてもよい環境を整備する ことにより、屋根雪下ろしにかかる事故をなくし、県民が安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与することを目的とする。 基本理念(第3条) ○屋根雪対策は、県民及び 所有者等が自主的かつ主体 的に行うものであり、関係主 体が相互に連携、協力する ことにより行うべきもの。 克雪住宅の普及 ○屋根雪下ろしは転落等の 危険を伴う作業であり、安全 確保の必要性を認識して行 うべきもの。 屋根雪下ろしを行う 際の安全確保 屋根雪下ろしにかか る事故をなくし、県民 が安心して暮らすこと のできる地域社会の 実現に寄与する 改訂方針 目的と基本理念は変えない 雪国の住環境改善検討委員会資料 16 8 ●施策を実施する観点からの条例の検証 死傷者状況の把握 既存条例の範囲で行う 克雪住宅の普及推進 既存条例の範囲で行う 転落を事故防止する器具の施策 条例改正の検証を行う 安全対策の普及啓発 既存の条例の範囲で行う 空き家の除雪 既存の条例の範囲で行う 雪国の住環境改善検討委員会資料 17 ●条例改正の検証 検討の視点 1 雪下ろし時の安全確保策を取組む主体、地域 2 所有者等の責務の条例への位置づけ 3 雪下ろしを行う際の安全確保策の義務化 雪国の住環境改善検討委員会資料 18 9 ●条例改正の検証 1 雪下ろし時の安全確保策を取組む主体、地域 主体 ○屋根雪下ろしを行おうとする者 ○屋根の雪下ろしが必要な住宅の所有者、管理者 地域 区域は県内全域 屋根の雪下ろしによる事故は特別豪雪地帯であるかにかか わらず起こっているため 雪国の住環境改善検討委員会資料 19 ●条例改正の検証 2 所有者等の責務の条例への位置づけ 現在の条文の範囲での位置づける (所有者等の役割)第6条第1項 所有者 等は、基本理念にのっとり、住宅の屋根 雪対策について理解を深め、自主的か つ主体的に住宅の屋根雪対策を推進す るよう努めるものとする。 (基本理念)第3条第2項 住宅の屋根雪 対策は、住宅の屋根雪下ろしが転落等の 危険を伴う作業であり、安全を確保する必 要があるものであるという認識の下に行わ れることを基本としなければならない 第6条は所有者等の克雪住宅の整備の努力義務の条文であり、雪下ろし時の安 全確保策の取組ではない 雪国の住環境改善検討委員会資料 20 10 ●条例改正の検証 2 所有者等の責務の条例への位置づけ 克雪住宅が完全普及するまでの間の「補完」 現在の条例の目的を 変えない範囲で検討 第10条の「住宅の屋根雪下ろしを行う際の安全確保」に所有者等の命綱固定 アンカー設置の責務を位置づけることを検討 雪国の住環境改善検討委員会資料 21 ●条例改正の検証 2 所有者等の責務の条例への位置づけ 改正案1 既存条文を改定する (住宅の屋根雪下ろしを行う際の安全対策) 第10条第1項 住宅の屋根雪下ろしを行おうとする者(他人に依頼して屋根雪下 ろしを行わせる所有者等を含む)は、住宅の屋根雪下ろしを行わなくてもよい環 境が整備されるまでの間、住宅の屋根雪下ろしを行う際には、安全な作業に適し た作業衣の着用、転落等の事故の発生を未然に防止するための器具の使用そ の他安全上必要な措置を講ずるよう努めるものとする。 所有者等に安全確保策を位置づけたため、所有者 が行う「屋根雪下ろしを行わなくてもよい環境の整 備」を削除する。 雪国の住環境改善検討委員会資料 NPO、ボランティアに自 宅の雪下ろしを行わせる ものも含む 22 11 ●条例改正の検証 2 所有者等の責務の条例への位置づけ 改正案2 新たな条文を10条に位置づける (住宅の屋根雪下ろしを行う際の安全対策) 第10条第○項 住宅の所有者等は、(住宅の屋根雪下ろしを行わなくてもよい 環境が整備されるまでの間、)住宅の屋根雪下ろしを行う際の、転落等の事故の 発生を未然に防止するための器具の設置その他安全上必要な措置を講ずるよ う努めるものとする。 10条1項は「転落等の事故の発生を未然に防止す るための器具」の「使用」についてで、新たな条文は 「設置」を位置づける 雪国の住環境改善検討委員会資料 10条1項については改訂 せずに残す。 23 ●条例改正の検証 3 雪下ろし時の安全確保策の義務化 雪下ろしを行おうとする者の安全確保策について (例) ○事故等に備えて二人以上で作業をする ○やむを得ず一人の場合は、隣屋や家族と声を掛け合う ○携帯電話等の連絡できる機材をもつ ○雪下ろしは重労働なので、準備体操や途中休憩を行う。 ○はしごは、屋根に対してまっすぐかけ、倒れないように設置する。 ○ヘルメット、防寒性ゴム手袋、滑りにくい長靴等、安全な服装を着用する。 ○滑り落ちる危険が高いので軒先には立たない。 ○転落防止のため、すべりにくいロープなどを命綱に使う。 施策方針 命綱固定アンカーについては、命綱の具体的な使用方法の中で周知を図る。 雪国の住環境改善検討委員会資料 24 12 ●条例改正の検証 3 雪下ろし時の安全確保策の義務化 住宅の所有者等に命綱固定アンカーを義務づけする場合の課題 義務づける地域 安全確保を義務づけする地域の設定と、設定に対する県民の 理解が必要 克雪住宅施策との矛盾 命綱固定アンカー設置の義務づけと克雪住宅普及施策との矛 盾がないように整合性をとる 義務づける住宅 対応が困難とされている既存住宅への普及方法 低い使用率 安全装備の使用率向上のための支援策の検討 アンカーの仕様 事故防止に効果的な命綱固定アンカーの標準仕様の研究 施策方針 ○命綱固定アンカーについて、県民への理解を得るための準備が必要なた め義務化は見送る →事故防止に効果的な命綱固定アンカーの標準仕様の研究 雪国の住環境改善検討委員会資料 25 13
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