地球環境情報プラットフォームの構築の推進状況

地球環境情報プラットフォームの構築の推進状況
資料3-1
科学技術イノベーション総合戦略2015:Ⅰ.クリーンで経済的なエネルギーシステム の実現
ii)地球環境情報プラットフォームの構築
• 気候変動による自然災害の増加や水資源、食料生産等への悪影響が危惧されている。その
影響を低減するため、温室効果ガスの排出量削減による気候変動の緩和が求められている。
大気・海域・陸域に対する衛星・海洋・地上からの観測データを用いた気候変動のモデ
ル化・シミュレーションによる予測技術を高度化し、それらの情報を統合したプラットフォー
ムを構築することにより、再生可能エネルギーの導入と利用を進める。
システム化概要
衛星搭載センサーの性能
向上【総・文・環】
海洋・極域の観測技術の
高度化【文】
メタデータ利用とデータベース設計最適化
データアクセスの速度向上【総・文】
地球環境の予測モデルと
シミュレーション技術の高度化
【総・国・文・環】
地球環境情報
プラットフォーム
日照・風況予測に基づく
太陽光・風力発電量予
測技術のモデル地域に
おける実証や気候変動
対策への支援【文・環】
大気・水循環モデルの
予測を用いた水力発
電・水資源管理技術
のモデル流域における
実証【文】
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「地球環境情報プラットフォームの構築」の重点的取組
地球環境観測・予測技術を統合した情報プラットフォームの構築
取組の内容
衛星搭載センサ等
の性能向上と海洋・
極域を含む地球観
測の推進及び新た
な観測技術の開発
地域の日射量、風況、温
度、降雨、エアロゾル等の
高精度な計測
全球の二酸化炭素やメ
タン等の温室効果ガス濃
度、エアロゾル等の大気
汚染物質濃度を1日あ
たり600 点測定可能な
分光センサを搭載した衛
星の打ち上げと運用
気候変動の監視に重要
な海域や極域等の観測
空白域において、観測頻
度・密度を高める中長期
自動観測システムの開
発及び実用化
地球環境の予測モ
デルとシミュレーショ
ン技術の高度化
高解像度(1km 未
満)での気象シミュレー
ションによる日照・風況予
測(10 分先)実現
流域における水資源の年
間動態を予測する大気・
水循環モデルの適用
メタデータ利用とデー
タベース設計の最適
化やデータアクセスの
速度向上等の技術
による地球環境情
報プラットフォームの
構築
観測データと予測結果の
200 以上のデータベース
を統合した2.5PB 以上
のストレージ容量の地球
環境情報プラットフォーム
の運用
様々な観測主体から提
供されるデータの共有と
オープン化を見据えたデー
タポリシーの確立
地球環境予測に基
づく再生可能エネル
ギーの発電量予測
技術の開発
日照・風況予測に基づく
太陽光・風力発電量予
測技術の九州や北海道、
東北等のモデル地域にお
ける実証
大気・水循環モデルの予
測を用いた水力発電・水
資源管理技術の北関東
のモデル流域における実
証
地球規模の気候変動の
高精度な中長期予測
(50 年先まで)の実現
社会実装に向けた
主な取組
■地球環境情報プ
ラットフォームの活用
■再生可能エネル
ギーの発電量予測
技術を実証するため
の環境整備
■ 「フューチャーアー
ス」の枠組みの活用
再生可能エネル
ギーの導入と利
用の促進
システムが創出する
バリュー:
温室効果ガス排出
量の削減による
気候変動の緩和
2020年までの成果目標等
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平成28年度アクションプラン(H28AP):地球環境情報プラットフォームの構築
個別施策
施策連携
重点的取組
個票
社会実装に向けた取り組み
環・総01衛星搭載センサの性能向上と地球観測データ実利用化に資するデータ提供
衛星搭載センサの性能向上と地球観測データ実利用化に 資するデータ提供
環・文03北極域研
究の戦略的推進
環・国01気候変動の中
長期予測の高精度化
北極域研究推進PJ
先進的北極域観測
技術
気候変動の中長期予
測の高精度化
環・文01気候変動対応
等に向けた地球観測衛星
の研究開発
地球環境情報
プラットフォームの活用
環・文02地球環境情報プラットフォームの構築及び研究成果の社会実装の推進
気候変動適応戦略イニシアチブ(地球環境情報プラット フォーム構築推進プログラム)
気候変動観測衛星
(GCOM-C)等
フューチャーアース
海外ステークホルダーとの
コデザインによる技術展開
環・環01衛星による地球環境観測の強化
温室効果ガス観測技術
衛星「いぶき」による地
球環境観測事業等
JCM推進のためのMRV等
関連する技術高度化事業
観測システムの開発
予測技術の高度化
フューチャー・アース構
想の推進
衛星による観測データ
定常処理・運用
情報プラットフォーム構築
再生可能エネルギー発電量予測
等による緩和策
実証のための環境整備
H28APについて、環境WG第8回で、省庁の説明に対して構成員の助言をいただく。
事務局でとりまとめた助言を、環境WG第9回で確認し、重要課題専門調査会(3/7)に報告する。
確認・報告した助言に対して省庁がH28AP個票を修正し、重要課題専門調査会(4/11)に提出する。
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