解説資料(PDF形式:476KB)

3 か月予報(平成 28 年 1 月 25 日発表)の解説
向こう3か月の天候の見通し
沖縄地方 2 月~4 月
沖縄気象台
予報のポイント

大気全体の温度は平年より高いでしょう。

北からの寒気の影響は小さく、南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすい
でしょう。低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べ曇りや雨の日が多
いでしょう。

向こう3か月の平均気温は高く、降水量は多いでしょう。
3か月の平均気温・降水量
沖縄地方
平均気温(3 か月)
降水量(3 か月)
低 10 並 30 高 60%
少 20 並 30 多 50%
高い
多い
見込み
見込み
数値は予想される
出現確率です
月別の天候
2月
3月
4月
低気圧や前線の影響を受け
やすく、平年に比べ曇りや雨
の日が多いでしょう。
低気圧や前線の影響を受け
やすく、平年に比べ曇りや雨
の日が多いでしょう。
天気は数日の周期で変わる
でしょう。
季節予報は、予測の確からしさに応じて、気温や降水量などを「低い(少ない)、平年並、高い(多い)」となる確率で表しています。
「平年並」が
どの程度の値になるのかについては、末尾の「参考データ(平年並の範囲)」をご覧ください。
確率をその大きさに応じ言葉で解説しています。詳しくは末尾の「参考データ(確率予報の解説)」をご覧ください。
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3 か月予報(平成 28 年 1 月 25 日発表)の解説
月別の平均気温・降水量
平均気温
沖縄地方
2月
平均気温
低 10 並 40 高 50%
高い
3月
低 20 並 30 高 50%
高い
見込み
平均気温
4月
低 20 並 30 高 50%
高い
見込み
見込み
数値は予想される
出現確率です
降水量
沖縄地方
2月
降水量
少 20 並 30 多 50%
多い
3月
少 20 並 40 多 40%
平年並か多い 見込み
見込み
降水量
少 30 並 40
ほぼ平年並
数値は予想される
出現確率です
予想される海洋と大気の特徴
 熱帯から中緯度にかけて、大気全体の温
度が高い状態が続く見込みです。
数値予報結果をもとにまとめた
予想される海洋と大気の特徴 2~4月
 熱帯の海面水温は、太平洋の日付変更線
付近から東部にかけて平年より高く、エ
ルニーニョ現象が続く見込みです。この
付近では積乱雲の発生が多いでしょう。
一方、インドネシアからフィリピン付近
では積乱雲の発生が少ないでしょう。
 上空の偏西風は、華南で南に、日本の東
で北に蛇行するため、日本付近は太平洋
側を中心に南から暖かく湿った空気が
流れ込みやすく、北からの寒気の影響は
小さいでしょう。
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4月
多 30%
の見込み
3 か月予報(平成 28 年 1 月 25 日発表)の解説
今月の天候経過(実況)
1/1~20
沖縄地方は、気圧の谷や前線、湿った空気、大陸の高気圧の張り出しに伴う寒気の影響で曇りや雨の
日が多くなり、沖縄地方の日照時間は平年を下回りました。南からの暖かい空気が流れ込みやすかった
ため、5日は西表島、伊是名、粟国、北原、慶良間、下地、所野、6日は南大東島、北大東、旧東で、
日最高気温の1月としての極値(高いほうから)を更新するなど、沖縄地方の平均気温は平年を上回り
ました。5日は気圧の谷や前線の影響で、志多阿原で日降水量の、本部で日最大 1 時間降水量の、11
日は低気圧や前線の影響で、糸数で日降水量と日最大1時間降水量の、17日は低気圧や前線の影響で
下地、城辺、仲筋で日降水量の、久米島、宮古島などで日最大1時間降水量の 1 月としての極値を更新
するなど、沖縄地方の降水量は平年を大幅に上回りました。
沖縄地方の1月上旬と中旬の地域平均降水量平年比はともに1961年の統計開始以来最も多い記
録を更新しました。
平均気温平年差(℃)
(実況)1/1~20
沖縄地方
降水量平年比(%)
平均気温平年差
+1.3℃
日照時間平年比(%)
降水量平年比
311%
日照時間平年比
61%
沖縄地方の平年差(比)は、那覇・久米島・宮古島・石垣島・与那国島の5地点平均値です。
参考データ
●平年並の範囲
沖縄地方
那覇
平均気温 3 か月
平年差:-0.1~+0.2℃
19.0~19.4℃
平均気温 2 月
平年差:-0.4~+0.4℃
16.6~17.6℃
平均気温 3 月
平年差:-0.4~+0.5℃
18.5~19.5℃
平均気温 4 月
平年差:-0.4~+0.3℃
21.0~21.7℃
沖縄地方
那覇
降水量 3 か月
平年比:85~105%
365.3~508.5mm
降水量 2 月
平年比:70~111%
67.1~131.5mm
降水量 3 月
平年比:78~117%
102.1~172.2mm
降水量 4 月
平年比:82~114%
107.1~203.2mm
「平年並」の範囲は、同時期の過去 30 年間(1981-2010 年)の値から統計的に求めています。30 年間のデータの中で「高い(多い)」
「平年並」「低い(少ない)」となるデータの数が等分になるように「平年並」の範囲を決めています。すなわち、30 年間の 30 個のデータ
のうち、値が高い(多い)方から 11~20 番目となる 10 個のデータの値の範囲を、おおよそ「平年並」の範囲としています。
●晴れ日数と降水日数の平年値
2月
那覇
晴れ日数
9.0 日
3月
降水日数
10.2 日
晴れ日数
10.8 日
4月
降水日数
11.8 日
晴れ日数
11.4 日
降水日数
10.5 日
「晴れ日数」は「日照率40%以上」の日数であり、「降水日数」は「降水量1mm 以上」の日数です。この2つは同じ日に起こることがあ
るため、「晴れ日数」と「降水日数」の両方に数えられる日もあります。
●確率予報の解説(ここでは確率予報を次のような言葉で解説しています)
出現確率
(低い(少ない):平年並:高い(多い))
高い(多い)確率が 50%以上
(20:40:40)
平年並の確率が 50%以上
(40:30:30) (30:40:30) (30:30:40)
(40:40:20)
低い(少ない)確率が 50%以上
解 説
高い(多い)見込み
平年並か高い(多い)見込み
平年並の見込み
ほぼ平年並の見込み
平年並か低い(少ない)見込み
低い(少ない)見込み
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