仕様書(常駐請負) - 放射線医学総合研究所

仕様書(常駐請負)
1. 件名
アンチウイルスサーバ等の運用管理及びユーザ環境に関する支援業務請負
2. 数量
1式
3. 目的
アンチウイルスサーバ等の運用管理及び利用者への技術的支援を行う。
4. 業務期間及び作業時間等
(1)業務期間
平成 28年 4月 1日 ~ 平成 29年 3月 31日
(2)業務日
当研究所の業務日(土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
を除く)
(3)業務時間
8:30~17:00(当研究所の標準勤務時間に準ずる)
5. 履行場所
千葉県千葉市稲毛区穴川 4-9-1
放射線医学総合研究所
6. 業務内容
下記業務を遂行する上で、対応策及び計画を立案・実行し、適宜作業報告するこ
と。また、9.(2)の業務内容報告書を提出すること。
※
コンピュータウイルス、ワーム及びスパイウェア等の悪意のある有害
なソフトウェアを、以下「ウイルス」と呼称する。
6-1.「サーバシステム等の運用管理」に関する業務内容
(1) アンチウイルスサーバに関する業務
当研究所では、ユーザ端末へクライアント用アンチウイルスソフトウェ
アを導入し、アンチウイルスサーバによる集中管理を行っている。以下
の業務を行うこと。
1) サーバ管理
アンチウイルスソフトウェア用サーバ(プライマリ・セカンダリの
Windows Server 2台)の維持管理を行うこと(アンチウイルスソフトウ
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ェア管理用ツールのバージョンアップ及びOSパッチ適用を含む)。
運用管理上サーバサービスの停止が必要な場合は、情報基盤部の担当
者と相談の上、スケジューリングすること。
2) 動作監視
管理ソフトウェア上でクライアントエージェントの動作とウイルス検
知状態をモニタリングし、ユーザクライアントでウイルス感染が検出
された場合は、速やかに当該ユーザと電話やメールにて連絡を取り、
適当な対応策を指示すること。また情報基盤部の担当者にも報告を行
うこと。
3) クライアント用アンチウイルスソフトウェアの維持管理
クライアント用アンチウイルスソフトウェアのバージョンアップの確
認及び新バージョンの事前テスト、必要な利用マニュアルの更新を行
うこと。
4) クライアント用アンチウイルスソフトウェア運用ポリシーの設定及び
運用
アンチウイルスソフトを適切に使用できるように動作環境設定等を定
義したアンチウイルスソフト用のグループポリシーを作成し、運用を
行うこと。
(2) Sambaサーバに関する業務
1) アンチウイルスソフトウェアの運用管理
月に1度、Sambaサーバ2台(Linux)のアンチウイルスソフトウェアの
更新を行うこと。
また、ウイルス定義ファイルを常に最新の状態に保ち、週に1度にウイ
ルススキャンを実行し、それらのログの確認を行うこと。
サーバ上のファイルがウイルスに感染した際には、情報基盤部の担当
者に報告し、速やかに駆除作業を行うこと。
(3) 経路検索ソフト「駅すぱあと」用サーバに関する業務
1) 「駅すぱあと」の維持管理
当研究所で運用しているLinuxイントラネット版「駅すぱあと」のバー
ジョンが上がった際に、バージョンアップ作業を行うこと(月一回程
度の頻度)。
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6-2.「ユーザ支援」に関する業務内容
複数拠点のユーザ(合計約2000名。内千葉拠点は約1000名)に対して、主に
クライアントPC(WindowsVista/7/8/10・MacOSX)とプリンタ等をサポート対
象とする。
ユーザからの作業受付及び優先順位設定は情報基盤部の担当者が行う。情報
基盤部の担当者からの作業連絡により、サポート業務を行うこと。
電話とメール等によるリモートサポートを原則とする。千葉拠点においては、
他業務と兼ね合いで対応が可能な場合には、必要に応じてオンサイトにて対
応するものとする。
(1) ヘルプデスク
以下の各支援業務に準じた内容に関し、ユーザ支援として技術的なサポー
トを行うこと。また対応記録などを蓄積し、以降ノウハウとして活用でき
る様、情報を整理すること。
(2) ユーザ環境整備に関する技術支援
以下の様な、クライアントPCの基本的な環境設定に関する技術的な支援を
行うこと。
 LAN(無線LANを含む)への接続設定


メールクライアントの設定
Proxy及びWebブラウザの設定

Sambaサーバへの接続設定

プリンタドライバの導入設定
(3) ユーザ利用環境の変更に伴う整備支援
クライアントPCの更新等に伴う設定変更やデータ移行(バックアップ、
リストア)などに関し必要な技術的支援を行うこと。
(4) 障害発生時の対応支援
ユーザ環境のOS設定やハードウェアを含む各種障害発生時に、初期対応
及び障害原因の切り分けと、可能な障害対応等を行うこと。業者対応が必
要な場合は、連絡内容の整理などのユーザ支援を行うこと。
(5) アンチウイルスソフトウェアの利用者支援
 アンチウイルスソフトウェアの導入支援を行うこと。
 PC内のファイルがウイルス等に感染した場合は、アンチウイルスソフ
トウェアの管理機能を用いて速やかにリモートによる駆除作業を行う
こと。
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
感染が確認されたウイルス等に対するアンチウイルスソフトウェアの
対応状況の確認や、感染経路の特定及び対処について情報基盤部の担
当者に協力すること。

ウイルス等の感染が拡大する可能性がある場合には、そのウイルス等
に関する情報、駆除方法等を内部向けホームページに掲載すること。

必要に応じて、最新ウイルス情報等を内部向けホームページに掲載す
ること。
(6) 貸出用コンピュータの維持管理
情報基盤部で管理している貸出用コンピュータ(約20台)について、環境
のクリーンアップ、セキュリティパッチ適応など最適な状態を維持すると
ともに、貸出時の設定等技術的な支援を行うこと。
(7) 新OS・セキュリティパッチ等の影響調査
 新OSの導入、あるいはサービスパックやセキュリティパッチ等を適用
することにより、ネットワークの接続やアプリケーションの不具合な
ど、何らかの影響があると考えられる場合には、影響及び回避策につ
いて調査し、当該情報を内部向けホームページに掲載すること。

緊急性の高いアップデート情報については、内部向けホームページに
掲載すること。
(8) その他
 頻度の高い問合せ等は、問い合わせ内容のFAQを作成し、内部向けホ

ームページに掲載すること。
PCのLAN接続のための設定などに関するマニュアルを作成し、内部向
けホームページに掲載すること。

週に1度、「ネットワーク調整会合」に参加し、上記業務内容に関して
ネットワーク全体に係わる相互関連事項について確認し、上記業務の
遂行上問題がある場合にはそれを報告すること。
6.3
業務上の注意
(1)LAN上で障害が発生し、上記業務の遂行が困難な状況になった場合は、情
報基盤部の担当者の指示に従うこと。
(2)クライアントPCのデータ移行や故障対応などで、データ損失やセキィリ
ティに関する重要な事項を含む作業の場合には、担当業務者は対応案を提
示し、直接現場担当者(利用者等)、または情報基盤部の担当者に対して
必要な確認・指示を仰ぐこと。
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7. 請負者・担当業務者に必要な資格要件
(1)請負者は、接続端末数500台以上の規模のコンピュータネットワークシス
テムの設計構築及び管理運用を行った経験を有すること。
(2)請負者は、Windows環境のコンピュータネットワークシステムの管理運営
を行った経験を有すること。
(3)請負者は、UNIX OSにおけるSambaサーバ、LDAPサーバ、NFSサーバ等
UNIX環境のコンピュータネットワークシステムの管理運営を行った経験
を有すること。
(4)請負者は、Sambaサーバ環境及びWindowsサーバ環境が共存するコンピュ
ータネットワークシステムの管理運営を行った経験を有すること。
(5)担当業務者は、業務としてアンチウイルスソフトウェアの集中運用管理を
行い、ウイルス検出時の駆除、端末のポリシー管理等を行った経験がある
こと。また、当研究所で使用しているアンチウイルスソフトウェアの管理
プログラムを使用した経験があること。
(6)担当業務者は、Sambaサーバ環境あるいはWindowsサーバ環境のコンピュ
ータネットワークシステムの管理運営を行った経験を有すること。 また、
Windows系OS及びMacOSXに関するユーザサポートが十分に行えるスキ
ルを有すること。
(7)担当業務者は、ユーザオンサイトヘルプ業務の経験があり、ユーザとのコ
ミュニケーションが円滑に行えること。外国人利用者も多いため、業務遂
行上必要な英語によるコミュニケーション能力を有すること。
(8)担当業務者は、トラブルシューティングの際、ネットワーク、ハードウェ
ア等の切り分けが迅速に行える知識と技術を有すること。またサーバ管理
及び情報システムと連携した業務を遂行することから、情報処理関連の
「知識と技能」が一定以上の水準であることを認定している情報処理技術
者試験の基本情報技術者試験(レベル2)相当以上の資格を有すること。
(9)請負者は、本業務が日々円滑に遂行できるよう、担当業務者に対して適切
なサポートを行うバックアップ体制を維持すること。特に担当業務者の変
更などが生じる場合には、速やかに十分な引継ぎを行うこと。
8. 請負者の服務、機密保持等
(1)請負者は、当研究所の規則を遵守し、当研究所からの指示に従い、その指
示を担当業務者に適切に伝えるものとする。
(2)請負者は、業務上知り得た事項について、いかなる場合もこれを第三者に
漏らしてはならない。また、機器、プログラム、データ、文書等について
は、当研究所の許可無く持ち出してはならない。本契約の終了後において
も同様とする。
(3)請負者は、当研究所のセキュリティポリシーのうち、当研究所の業務を行
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う者が遵守すべき事項について理解し、遵守すること。
(4)請負者は、当研究所が提供した情報を第三者に開示することが必要である
場合は、事前に協議の上、承認を得ること。
9. 提出書類
(1)請負者は、契約締結後に以下の内容を含む書面を提出すること。
担当予定業務者の氏名およびスキル(資格、経歴等)
(2)担当業務者は、以下の業務内容報告書を提出すること。
作業日報:作業日誌をHTML形式で毎日記録すること。
作業月報:その月の作業日誌のサマリーを作成し、電子ファイルと書面に
て毎月提出すること。
10. 検査
作業完了後、当研究所職員が所定の要件を満たしていることを確認したことを
もって検査合格とする。
11. その他
(1)本業務に必要な機器及びソフトウェアは、当研究所で用意する。
(2)本業務に必要な光熱費・通信費は、当研究所の負担とする。ただし、極
力無駄な使用は避けること。
(3)業務遂行上、請負者が被った災害は、当研究所の原因により生じた損害
を除き、当研究所は一切の責任を負わないものとする。
(4)当研究所への通勤は、公共交通機関を利用することとし、車通勤は認め
ない。
(5)当研究所で使用しているアンチウイルスソフトウェア製品名称は、情報
セキュリティの観点から、機密保持誓約書提出の上で開示する。
(6)その他、本仕様の内容に疑義が生じた場合は、協議の上決定するものと
する。
(要求者)
部課名:研究基盤センター
情報基盤部
情報基盤システム課
氏
6
名:佐藤
眞一郎