2016年 1月25日 阿倍野再開発事業の失敗の検証について 1月21日市長記者会見に於いて、 吉村新市長は、「大阪の負の遺産が経常収支不足を起こして市財政を逼迫させる原因 となっている、阿倍野再開発事業のみならず浪速の海の時空館等、全ての破綻事業につ いては、今後他都市も含め行政の施策に2度とこのような失敗を繰返さない為にも検証 は必要。 」と答弁したことに大いに賛同し検証に期待する。 吉村市長は市政方針に於いても、大阪をこども教育・医療費無償都市としたいと志の 高い抱負を語っている。 この度の記者会見に於いても「こどもの教育については、大阪が世界的に人口増加し ている中で発展していく為にも、将来世代の教育が大事であることを社会全体で共有す るべき、まず就学前の5歳児の教育費無償化を所得制限を設けないことを基本に全ての 子供に実施する。その為の必要な財源を試算しているが、財源の捻出はできると考える、 任期中に大阪の教育無償化に力を入れ実現したい。」と述べた。 施策運営には財源が必要だ。 阿倍野再開発事業はやっと今年度収束して約2千億円の市民負担となることが露見 した。この負の遺産の償還を市税で負担することとなるが、吉村市長が将来世代に重点 投資をするなどと言っても、財源がなければ実現は出来ない。 既に行政に求められる社会保障費用は高齢化社会の到来で増加の一途をたどる。消費 税を僅か2%上げることで国でも議論が繰り広げられているが、納税者が最も不信を感 じるのは行政の施策運営が不透明なことだ。本当に必要な施策であると市民が納得でき るなら、多少の税負担も了解は得られるはずだが、施策運営権者の権益を守る為やこの 阿倍野再活溌事業等施策の失敗で税が失われるのであれば増税など認められるもので はないからだ。 大阪市の大規模公共事業等全て失敗した事業について、その原因を究明し市民への説 明責任を果たすことは行政としての当然の義務である。何故なら多額の税を負担させら れる納税者には知る権利がある筈だからだ。そして今後このような無駄な市民負担とな る、即ち税をどぶに捨てるような施策運営が一切行われないことを望みたい。 最後にこの記者会見に於いて吉村市長は「橋下前市長には強力な発信力があり、自分 のスタイルにはもどかしさを感じるかもしれないが合意を諮るには順序がある。それに 基づき実現実行を進めていきたい。 」と述べたが、橋下市長のまねをする必要などない、 子供の教育無償都市など理念高く独自の市政運営を行って欲しい。 以上
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