「訪問・通所介護事業に関するアンケート」~結果の

ニュースリリース
平 成 2 8 年 1 月 2 6 日
株式会社日本政策金融公庫
総
合
研
究
所
訪問・通所介護事業者の4割超が赤字
「訪問・通所介護事業に関するアンケート」~結果の概要~
日本政策金融公庫(略称:日本公庫)総合研究所は、訪問・通所介護事業を営む企業の経営実態を探るため、「訪問・通所介護事業に関する
アンケート」を実施しました。主 な調 査 結 果 と調 査 の要 領 は以 下 のとおりです。
<主 な調 査 結 果 >
1 小 規 模 な法 人 で赤 字 の割 合 が多 い(本 文 8ページ)
訪 問 ・通 所 介 護 事 業 の4割 超 が赤 字 となっている。とくに、訪 問 介 護 の場 合 は従 業 者 数 4人 以 下 の企 業 で、通 所 介 護 の場 合 は同 9人 以
下 の企 業 で、それぞれ赤 字 の割 合 が黒 字 の割 合を上 回 っている。
2 介 護 報 酬 改 定 の影 響 は小 規 模 な企 業 ほど大 きい(本 文 9~11 ページ)
2015 年 の改 定 後 、訪 問・通 所 介 護 以 外 のサービスも含 めて介 護 報 酬 が減 少 した企 業 の割 合 は 57.6%である。減 少 幅 は小 規 模 な企 業
ほど大 きく、従 業 者 数 4人 以 下 の企 業 では 15%以 上 減 ったとする企 業 が 26.9%を占 めている。
3 人 材 の確 保 は、企 業 内 のコミュニケーションと介 護 の質 がカギ(本 文 13~15 ページ)
介 護 職 員 や登 録 ヘルパーが足 りていないとする企 業 の割 合 は 58.5%である。人 材 が足 りているとする企 業 では職 員 やヘルパーの定 着
率 が高 く、企 業 内 のコミュニケーションを深 めたり、介 護 の質を高 めたりすることに取り組 んでいるものが多 い。
4 3割 が事 業 の拡 大 を検 討 (本 文 16 ページ)
訪 問 介 護 ・通 所 介 護 について事 業 を拡 大 したいとする企 業 の割 合 は、それぞれ 30.3%、28.3%となっている。ただし、撤 退 や縮 小 を考 え
ている企 業 も訪 問 介 護 で 8.6%、通 所 介 護 で 8.4%ある。
<調 査 の 要 領 > ・調 査 時 点 :平 成 27 年 10 月
・調 査 方 法 :調 査 票 の送 付・回 収 ともに郵 送、アンケートは無 記 名
・調 査 対 象 :訪 問・通 所 介 護を営 む法 人 12,333 社
・回 収 数: 2,886 社(回 収 率 23.4%)
<お問 い合 わせ先 >
日 本 政 策 金 融 公 庫 総 合 研 究 所 小 企 業 研 究 第 一 グループ TEL 03-3270-1687(担 当 :竹 内 、山 田 )
〒100-0004 東 京 都 千 代 田 区 大 手 町 1-9-4 大 手 町 フィナンシャルシティ ノースタワー
*本調査の詳細につきましては、こちらをご覧ください。