問題と解答

2. 5 表はアフリカ州とヨーロッパ州の人口の推移を示したものである。また、資料 6 は、アフリカ州
類題演習
のある発展途上国で砂漠化が進行している様子である。このように砂漠化が進行している理由として
1. 8図は7図の・印で示した上越の気温と降水量を表したものである。北陸では、冬の期間の農家
考えられることを、アフリカ州の人口の変化に着目して説明しなさい。<平成 23 年度>得点率:36.3%
の副業から漆器、銅器、めがね枠などを製造する地場産業が発展してきた。北陸で農家の副業が
さかんに行われる理由を、8 図を参考にして書きなさい。<平成 26 年度> 得点率;54.4%
(解説)
論述のポイントを確認しましょう。
①問題の答えとなる文章と条件にチェックする。
②資料の題名を押さえる。
③資料中の言葉を使って箇条書きで気づいたことをまとめる。
ポイント①→答えとなる文章は、
「北陸で農家の副業がさかんに行われる理由」
条件は「8図を参考にして」
ポイント②→8図は「上越の気温と降水量を示したもの」
ポイント③→上越は冬の 12 月から2月にかけて降水量が多い。
(解説)
解き方は類題 1 と同じです。ポイントの確認からしましょう。
ポイント①→答えとなる文章は「砂漠化が進行している理由」
条件は「アフリカ州の人口の変化に着目して」
ポイント②→5 表は「アフリカ州とヨーロッパ州の人口の推移」
資料 6 は、「アフリカ州のある発展途上国の砂漠化のようす」
ポイント③→5 表よりアフリカはヨーロッパと比べて急激に人口が増えている。
資料 6 より放牧による砂漠化が進んでいる。
問題は北陸の農家の副業がさかんになる理由」を答えるので、ポイント③から理由を推測します。
問題は、砂漠化が進行している理由を答えます。この場合、5表より理由を考えます。
すると、12 月から 2 月にかけて降水量が多い=降雪による積雪が考えられ、農作業ができないと
また資料 6 の砂漠化のようすから5表と6表で共通して言えることを考えます。
判断できます。
そうです。「急激な人口増加に伴う食糧不足」が問題となり過度の放牧を行っている。このこと
から次のような答えが導き出されます。
(答え)冬に雪が多く、その間に農作業がすることが難しいから。
(答え)アフリカ州はヨーロッパ州と比べて急激な人口増加によって、より多くの食料が必要と
なり、過度の耕作や放牧がおこなわれたため。
3. 7表は熊本県、三重県、岡山県の産業別割合と県庁所在地の年降水量を比較したものである。
4. 5 表は、米、小麦について、2007 年における日本、中国、フランス、アメリカ合衆国のそれぞれ
三重県と岡山県にあてはまるのはどれか。7表のX~Zからそれぞれ一つずる選び、記号で答え
の国の生産量、輸入量、輸出量を示したものである。ア~エは、日本・中国・フランス・アメリカ
なさい。<平成 23 年度>得点率:47.9%
合衆国のいずれかを示し、A,Bは輸入量・輸出量のいずれかを示している。
(1),(2)の問いに
答えなさい。<平成 24 年度>
(1) アメリカ合衆国に当たるものを 5 表のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。得点率:50.6%
(解説)
資料判別問題のポイントを確認しましょう。
(解説)
ポイント→産業と併せて理解しておくこと。消去法で考える。
まずは、ポイントの確認をしましょう。
★産業ごとの特徴について
★各国の農業について
三重県→中京工業地帯がある。石油化学工業(第二次産業)がさかん。
日本→米の生産がさかん。自給率はほぼ100%である。しかし輸出はほぼなく、
四日市ぜんそくが起きました。
輸入に頼っている面もある。
岡山県→ぶどうやマスカットの栽培が盛ん(第一次産業)また瀬戸内工業地域の倉敷市では
中国→米と小麦の生産が世界一位である。しかし、人口が多いので自国で消費すること
石油化学工業がさかん(第二次産業)
が多く、輸出量は少ない。
熊本県→い草やトマトをはじめとする農業がさかん(第一次産業)
アメリカ合衆国→小麦の輸出量は世界一位である。日本はアメリカから最も多くの
熊本城や阿蘇のカルデラなどを始めとした観光業がさかん(第三次産業)
以上のことから消去法で考えます。まず、熊本県から考えましょう。熊本県は第一次産業や
小麦を輸入している。穀物の生産が有名。
フランス→小麦の生産がさかんである。輸出量は世界第2位である。
第三次産業が有名なので、両方を満たすXが熊本県となります。そのため、残りのYとZが
以上のことから消去法で考えます。まず、生産量に注目して米と小麦が最も多いアが中国。
三重県まあは岡山県です。また、三重県は日本最大の中京工業地帯の一部でもあるから三重県は
また次に米の生産量が多いイが日本となります。残ったウとエについては、米と小麦の生産量で
X
判断します。米の生産量が少なく、小麦の生産量が多いエがフランスになります。
と判断できます。よって残りが岡山県です。
別解)三重県と岡山県を判断するときに降水量に着目します。岡山県は瀬戸内地方で降水量が
少ないという点から岡山県はZと判断することができます。
(答え)三重県…Y 岡山県…Z
(答え)ウ
(2)日本の米の輸出量に当たるものを、5 表から読み取り、数字を答えなさい。得点率:47.3%
(解説)
(1)で考えたことを利用します。まず、5 表のAとBに輸出量または輸入量をあてはめなけ
ればなりません。ここで日本の農業から判断します。日本は米の自給率が約 95%であり、
わずかですが輸入に頼っています。そのため、輸出量は少ないと判断できます。5 表のイが
日本ですから輸出量はBとなります。よって答えが導かれます。
(答え)18