宮崎県森林環境税構想案(第 3 期) 宮崎県環境森林部環境森林課 みやざきの森林づくり推進室 目 次 1 はじめに................................................................................................................................................ 2 2 現行制度の概要..................................................................................................................................... 3 (1) 税の目的 ...................................................................................................................................... 3 (2) 課税方法及び税収額 .................................................................................................................... 3 3 これまでの取組実績と成果(平成 23 年度~26 年度) ....................................................................... 3 (1) 県民の理解と参画による森林づくり ........................................................................................... 4 (2) 公益的機能を重視した森林づくり .............................................................................................. 7 (3) 資源の循環利用による森林づくり .............................................................................................. 9 4 森林環境税に対する県民意識調査について ....................................................................................... 10 (1) 趣旨 .......................................................................................................................................... 10 (2) アンケート調査の概要 ............................................................................................................. 10 (3) 意見交換会の概要 .................................................................................................................... 10 (4) 上記の結果から見る県民意識について ................................................................................... 10 (参考)県民アンケート調査結果 ........................................................................................................... 11 (1)森林環境税の評価 ........................................................................................................................ 11 (2)森林環境税の継続についての賛否 .............................................................................................. 11 (3)税額・税率................................................................................................................................... 11 (4)使途(現在実施している事業の他に実施を希望する内容) ...................................................... 11 5 今後の森林環境税のあり方 ................................................................................................................ 12 (1) 必要性 ...................................................................................................................................... 12 (2) 課税方式................................................................................................................................... 12 (3) 納める人................................................................................................................................... 12 (4) 納める額................................................................................................................................... 13 (5) 課税期間................................................................................................................................... 13 6 第3期森林環境税について ................................................................................................................ 14 (1) 基本的な考え方 ~3本柱から4本柱へ~ ............................................................................ 14 (2) 使途事業(案) ........................................................................................................................ 16 7 森林環境税制度の骨子 ........................................................................................................................ 17 1 1 はじめに 県土の 76%を占める森林は、清らかな水を貯え、川や海を育み、自然災害から県民の 生命や財産を守るとともに、住宅の材料となる木材を供給するなど、私たちの暮らしに かけがえのない存在です。 その一方で、森林面積の9割以上を占める中山間地域での過疎化・高齢化の進行や木 材価格の長期低迷等により、伐採しても再び造林が行われない森林や、間伐等の手入れ の行き届かない森林が増え、森林の有する公益的機能の持続的な発揮、ひいては、県民 生活に多大な影響を及ぼすことが懸念されます。 このため、県民みんなで森林を支える新たな仕組みの一つとして、県民共有の財産で ある森林から恩恵を受けている県民に平等、公平な負担をいただくこととし、平成 18 年 4 月から森林環境税を導入しました。 この税を活用して、これまで「県民の理解と参画による森林づくり」 「公益的機能を重 視した森林づくり」 「資源の循環利用による森林づくり」の 3 つの視点から、森林づくり に関する各種施策に取り組んでまいりました。 「県民の理解と参画による森林づくり」では、森林づくりボランティア活動の支援や 企業による森林づくりの促進、森林環境教育の推進など、 「公益的機能を重視した森林づ くり」では、広葉樹の植栽や針葉樹と広葉樹が混交した森林へ誘導するための間伐への 支援など、 「資源の循環利用による森林づくり」では、県産材利用の普及啓発・PRなど を実施してきたところです。 森林環境税の課税期間(2期目)は、条例により平成 23 年度から平成 27 年度までの 5 年間と定められており、その見直しに当たっては、税導入の効果等を総合的に勘案し て検討することとしております。 今般、これまでの取組等を踏まえ、森林環境税の今後のあり方について、県民の皆様 からいただいた幅広いご意見や森林環境税活用検討委員会での意見等を踏まえ、第 3 期 森林環境税構想案をまとめたところです。 2 2 現行制度の概要 (1) 税の目的 森林環境税は、県土の保全、水源のかん養等県民が享受している森林の有する公益 的機能の重要性に鑑み、「宮崎県水と緑の森林づくり条例」の理念を実現するために、 県及び県民等が協働して取り組む森林環境の保全に関する施策を推進することを目的 に導入しています。 (2) 課税方法及び税収額 ① 課税方法 個人に係る森林環境税は、住民税のうち県民税の均等割額に 500 円を加算し、法 人に係る森林環境税は、法人県民税の均等割額に対し 5%相当額を加算し、負担い ただいています。 ② 税収額等 森林環境税の税収は、個人県民税の徴収事務を行う市町村へ交付する徴収取扱費 を差し引いたすべての金額を森林環境税基金に積み立てて事業を実施しています。 (単位:百万円) 27 年度 区 分 平成 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 計 (見込) 額 295 294 298 298 301 1,486 森林環境税使途事業 256 297 278 294 317 1,442 税 3 収 これまでの取組実績と成果(平成 23 年度~26 年度) 森林環境税を活用して、これまで「県民の理解と参画による森林づくり」「公益的機 能を重視した森林づくり」「資源の循環利用による森林づくり」の 3 つの視点から、森 林づくりに関する各種施策を展開しました。 (単位:千円) 区 分 平成 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 計 県民の理解と参画による森林づくり 66,980 65,380 62,040 64,465 258,865 公益的機能を重視した森林づくり 181,894 215,161 205,983 218,992 822,030 資源の循環利用による森林づくり 7,306 16,851 9,670 10,743 44,570 256,180 297,392 277,693 294,200 1,125,465 計 3 (1) 県民の理解と参画による森林づくり 森林の大切さへの理解や県民みんなで森林を守り育てていく気運の醸成を図るとと もに、多様な担い手による森林づくりを進めるため、県民等が行う森林づくり活動や、 森林環境教育の実践活動への支援、企業の参加による森林づくりのサポートなどを実 施しました。 ① (平成 23 年度~26 年度) 事業実績 事業名 事業内容 事業量 ・森林づくり相談窓口 相談件数 「みやざき森づくりコミ ・企業等による森林づくり活動 協定締結数 ッション」活動強化事業 の誘致、参加促進 協定面積 ・県民参加の森林づくりイベン 参加者数 トの開催 水と緑の森林づくり アンケート 推 進 事 業 ・県民意識調査や意見交換会の 実施 意見交換会 ・「みやざき森づくりボランテ ィア協議会」の活動支援 協議会会員 森林づくり応援団活動 推 進 事 団体数 ・公募による森林づくり活動等 業 面積 への支援 参加者数 ・森林づくりに必要な苗木提供 苗木提供 森林環境教育推進事業 ・「川南遊学の森」における自 然体験講座の開催 自然体験講座 参加者数 ・指導者派遣・教材提供 実践学校等 ・森林環境教育の先導モデルの 先導モデル数 支援・PR 森 林 環 境 教 育 活 動 指導者人材育成 実 践 推 進 事 業 ・指導者向けの研修開催 ・みどりの少年団への支援 環 境 学 習 推 進 事 業 720 件 17 件 255.73ha 3,061 名 1,000 人 500 社 232 人 22 団体 285 団体 450.23ha 104,458 人 98,177 本 12 回/年 1,794 人 227 件 6 団体 38 人 みどりの少年団支援 53 団体 総合研修大会参加者 1,007 人 ・環境ポータルサイト「みやざ アクセス数 きの環境」運営 229,795 件 み や ざ き 低 炭 素 ・温室効果ガス排出削減事業所 温室効果ガス削減事業所 3 社 社 会 推 進 事 業 への表彰 森 と の ふ れ あ い 施 設 ・「森の科学館」における森林 管 理 運 営 費 環境教育 4 森の科学館来館者数 16,343 人 森林環境教育 87 回 参加者数 2,906 人 「みやざき森づくりコミッション」活動強化事業 水と緑の森林づくり推進事業 企業の森づくり活動への支援 県民ボランティアの集いの開催 森林づくり応援団活動推進事業 森林環境教育推進事業 写 真 森林づくり活動に対する支援 「川南遊学の森」での自然体験講座 森林環境教育活動実践推進事業 実践学校等の森林環境教育支援 みどりの少年団の育成・支援など 5 ② 取組の成果 森林づくりボランティア数が平成 22 年度の 122 団体から 176 団体へ増加し、ボラ ンティア活動への参加者が 13,829 人から 27,653 人へ増加しました。また、ボランテ ィア活動により整備された森林面積が年間 231ha から 367ha へ増加するなど、県民 等による森林づくり活動が大きく広がりました。さらに、森林づくりに取り組む企業 も、平成 22 年度の 17 社から 28 社に増えています。 (累計) 6 (2) 公益的機能を重視した森林づくり 森林の有する公益的機能が持続的に発揮されるよう、広葉樹の植栽や針広混交林へ 誘導するための間伐などの取組を行いました。また、水源地等公益上重要な森林を公 有林化することにより、森林の適切な管理・保全を図るとともに、希少動植物や巨樹 等の保護など生物多様性の保全を図るための施策に取り組みました。 ① (平成 23 年度~26 年度) 事業実績 事業名 事業内容 ・公益上重要な森林を対象 事業量 広葉樹造林 367.28ha 針広混交林造成 803.89ha 水 を 貯 え 、 災 害 に 強 い に、広葉樹造林、針広混交 里山林再生 16.05ha 森 林 づ く り 事 業 林へ誘導するための間伐、 水土保全の森林づくり 竹林除去の実施 2,825.06ha ・スギ花粉の発生抑制のた 花 粉 の 少 な い 森 づ く り 事 業 め、花粉の少ないスギ品種 出荷本数 への転換 230 万本 「わが町の水とくらしを守る」い ・公益上重要な森林の公有 市町村数 き い き 森 林 づ く り 推 進 事 業 林化に対する支援 面積 6 市町村 127.34ha 荒 廃 渓 流 等 流 木 ・台風等により堆積した流 流木撤去 流 出 防 止 対 策 事 業 木の除去 立木撤去 2,708.1 空㎥ 13 ㎥ ・保安林候補地の選定及び 森 林 の 公 益 的 機 能 保安林候補地調査面積 森林現況や保全対象等の 高 度 発 揮 推 進 事 業 5,184ha 調査の実施 生物多様性保全総合対策事業 ・森林生態系等の保全活動 市町村数 等に対する支援 団体数 7市町村 1団体 未 来 へ の 遺 産 ふ る さ と の ・巨樹古木の診断、治療、 治療等対象木 巨 樹 古 木 等 保 全 事 業 害虫防除等の実施 水 源 地 域 保 全 推 進 事 業 ・水源地域保全条例の普及 シンポジウム参加者 啓発シンポジウム開催 7 9本 500 名 水を貯え、災害に強い森林づくり事業 広葉樹造林等推進事業(植栽) 平成 19 年度植栽(クヌギ) 平成 19 年度植栽(イチイガシ) 針広混交林等造成事業 里山人工林等再生事業 ② 取組の成果 広葉樹の植栽や針広混交林へ誘導するための間伐など、約 5,600ha にわたる水土保 全林などの公益的機能の維持増進が図られました。 また、約 241ha の森林を公有林化することにより、水源地など公益上重要な森林を 保全することができました。 8 (3) 資源の循環利用による森林づくり 木材の良さや利用することの意義について理解と認識を深めるため、県民会議や木 づかいイベントを開催するとともに、木育サポーターの養成や木育活動を支援し、県 産材利用の普及・啓発を図りました。 また、森林バイオマス資源の利用拡大のため、公共施設における木質ボイラーの導 入シミュレーション及び研修会を実施しました。 ① (平成 23 年度~26 年度) 事業実績 事業名 みやざき木づかい実践事業 森林バイオマス利活用 普及促進事業 事業内容 事業量 ・県民参加の木づかい運動の 木づかいイベント開催 18 回 実施と各種イベントや木育 県民の木育活動支援 67 回 サポーター養成等の支援 木育サポーター研修会 8 回 ・森林バイオマス資源活用の シミュレーション実施 シミュレーション及び研修 研修会開催 会の実施 12 か所 3回 みやざき木づかい実践事業 木育サポーター育成事業 ② 杉コレクション及び木づかい啓発イベントの開催 取組の成果 県内各地で開催してきた木づかい啓発イベントや、様々な団体が実施する木育活動 を支援することにより、木材利用の意義や重要性を広く県民へアピールすることがで きました。さらには、県内の大規模商業施設において、自主的な木育イベントが開催 されるなど、木づかい運動も新たな広がりを見せています。 また、森林バイオマス資源の活用について、具体的なシミュレーションが示された ことで、理解が促進され木質ボイラー導入へ向けた取組が進みつつあります。 9 4 森林環境税に対する県民意識調査について (1) 趣旨 森林環境税については、課税期間が平成27年度までとなっていることから、今後 の税制度のあり方等について県民の意向を把握するため、アンケート調査及び県内各 地域で意見交換会を実施した。 (2) アンケート調査の概要 ① 実 施 期 間:平成26年10月~11月 ② 対 象:県民1,000名(回答率 43.0%)、企業500社(43.2%) ③ 調査エリア:県内全域 (3) ① ② ③ 意見交換会の概要 開催期間:平成26年9月~11月 開催回数:地域開催8回 参加者数:232名 地域意見交換会参加者数 (単位:人) 地域 高千穂 延岡 日向 高鍋 宮崎 小林 都城 日南 計 参加者数 31 26 25 25 26 24 41 34 232 (4) 上記の結果から見る県民意識について ① 森林環境税の評価:税の仕組みや使途事業全体について、県民・企業ともに約 70% が一定の評価 ② 森林環境税の継続:継続については、県民で 74%、企業で 78%が賛成又はやむ を得ない ③ 税 額 ・ 税 率:県民で 69%、企業で 63%が現状維持 ④ 使 途:既存事業以外では、担い手育成や温暖化対策等の要望が多い 10 (参考)県民アンケート調査結果 (1)森林環境税の評価 税に一定の評価:県民 65.1%、企業 69.9% (2)森林環境税の継続についての賛否 継続に賛成:県民 74.2%、企業 77.8% (3)税額・税率 【県民/妥当な税額(1 人当たりの年額)】 税率)】 【企業/妥当な税率(均等割額(年額)に対する (4)使途(現在実施している事業の他に実施を希望する内容) 11 5 今後の森林環境税のあり方 (1) 必要性 近年、地球温暖化の防止や生物多様性の保全など、森林の持つ公益的機能の発揮 に対する県民の関心や期待は、一層高まってきています。 特に、地球温暖化の防止については、持続可能な形で森林資源を循環利用し、低 炭素社会の構築に貢献していくことが求められています。 本県では森林環境税を活用して、公益的機能を持続的に発揮させるための森林の 整備・保全が進むとともに、森林ボランティア団体や企業等による県民参加の森林 づくり活動や県産材の利用促進等の動きが広がりを見せており、税の目的に沿った 成果が上がってきています。 一方、森林を取り巻く情勢は、スギ素材生産量が平成3年以降24年連続で日本 一を達成しているものの、中山間地域における過疎化・高齢化の進行や木材価格低 迷等による森林経営意欲の低下などにより、再造林や間伐等の森林整備の遅れやそ れによる公益的機能の低下が懸念されています。 こうした中、県民共通の財産である森林を健全な姿で次の世代に引き継いでいく ためには、県民の理解を得ながら、引き続き多様で豊かな森林づくりや県産材の利 用促進、将来を担う人づくりなどに取り組むことが重要であり、森林環境税制度の 継続が必要であると考えています。 (2) 課税方式 森林の持つ公益的機能はすべての県民が享受しているものであり、その重要性に 鑑み、受益者である県民の皆様が幅広く負担することが適当であり、課税方法は、 これまでと同様、県民税超過課税方式で行うこととします。 (3) 納める人 個 人 ・ ・ 県内に住所がある人 県内に事務所、事業所又は別荘などの家屋敷を持っている人 で、その所在する市町村に住所のない人 (生活保護世帯や一定の低所得者等は除きます。) ・ ・ 法 人 県内に事務所(事業所)がある法人 県内に事務所(事業所)はないが、寮・宿泊所・クラブなど を持っている法人 ・ 県内に事務所(事業所)又は寮などを持っている法人でない 社団又は財団で、代表者又は管理人の定めのあるもの(収益事 業を行うもの又は収益事業を廃止したものに限る) 12 (4) 納める額 個人においては、森林の有する公益的機能の維持・増進を目的として、県民みん なで守り育てる森林環境の実現のため、県民の皆様に広く、薄く負担していただく ために年額 500 円とします。 また、法人においては、森林の持つ公益的機能から受ける受益の規模及び内容が 異なるとともに、法人の規模等に応じて税の負担能力に差があり、資本等の金額に 応じて段階的な税率区分を設けることが望ましいため、均等割の 5%相当額としま す。 法人県民税均等割(年額)の 5%相当額 資本金等の額 5 0 (5) 均等割額 森林環境税 均等割額計 億 円 超 800,000 円 40,000 円 840,000 円 10 億円超~50 億円 540,000 円 27,000 円 567,000 円 1 億円超~10 億円 130,000 円 6,500 円 136,500 円 1 千万円超~1 億円 50,000 円 2,500 円 52,500 円 1 20,000 円 1,000 円 21,000 円 千 万 円 以 下 課税期間 課税期間は、平成 28 年度から平成 32 年度までの 5 年間とします。 13 第3期森林環境税関係事業の方向性 6 (1) 基本的な考え方 ~3本柱から4本柱へ~ 「県民の理解と参画による森林づくり」、「公益的機能を重視した森林づく り」、「資源の循環利用による森林づくり」については、拡充等を検討しなが ら、引き続き取り組むとともに、現在はもとより将来にわたって森林を守り育 てていけるよう「森林を守り育む次代の人づくり」を新たな柱に加え、全ての 世代を通じた森林環境教育を推進します。 ① 県民の理解と参画による森林づくり 森林ボランティア団体や企業等多様な主体による森林づくり活動の支援や県民の皆 様に森林の大切さや森林づくり活動の意義などについて理解を深めていただくため、 普及啓発活動に取り組むなど、県民参加の森林づくりを推進します。 ② 公益的機能を重視した森林づくり 広葉樹の植栽や針広混交林へ誘導するための間伐、公益上重要な森林の公有林化、 希少動植物の生息・生育地の保護などにより、将来にわたって全ての県民が恩恵を受 けることができる健全で多様な森林づくりを進めます。 ③ 資源の循環利用による森林づくり 木材の良さや木材利用の意義を県民に伝え、利用を喚起するための普及・PRに取 り組むとともに、木に触れ、親しむ機会の創出に努めます。 ④ 森林を守り育む次代の人づくり 森林の恩恵を将来にわたって全ての県民が享受していくためには、世代を超えた取 組が必要であることから、乳幼児から大人まで全ての世代を通じた森林環境教育や木 育を推進し、森林づくりの次代を担う人づくりを図ります。 14 次期森林環境税使途事業の方向 県 民 の 理 解 と 参 画 に よ る 森 林 づ く り 公 益 的 機 能 を 重 視 し た 森 林 づ く り 資 源 の 循 環 利 用 に よ る 森 林 づ く り 県民や企 業等多様 公益性の な主体が 高い森林 参加した の整備・保 森林づく 全 再造林の 推進や 県産材の 利用普 及・PR りの推進 健 全 で 多 様 な 森 林 づ く り 公益的機能発揮のための森林環境の保全 15 森 林 を 守 り 育 む 次 代 の 人 づ く り 森林環境 教育の充 実や木育 の推進 (2) 使途事業(案) 第1期 (H18~22年度) Ⅰ 県民の理解と参画による森林づくり ・森林づくりボランティアへの支援 (協議会、公募活動支援・苗木の提供・イベント開催) ・森づくりコミッションの体制整備 ・企業による森林づくりの推進 ・森林環境教育の推進 (学校・地域での取組支援、川南遊学の森での実施) Ⅱ 公益的機能を重視した森林づくり ・水を貯え、災害に強い森林づくり ○広葉樹造林 ○強度の間伐による針広混交林誘導 ○竹林整備 ・公益上重要な森林の公有林化 ・荒廃渓流対策 ・花粉の少ないスギ苗木への転換 第2期 (H23~27年度) Ⅰ 県民の理解と参画による森林づくり ①多様な森林づくり ・森林づくりボランティアへの支援 ・森づくりコミッションの活動促進 ②未来へつなぐ森林づくり ・森林環境教育の推進 ・口蹄疫復興に向けた祈念植樹の実施 ③森林づくりに対する県民の理解促進 ・森林の公益的機能と税のPR Ⅱ 公益的機能を重視した森林づくり ①水を貯え、災害に強い森林づくり ・広葉樹造林 ・針広混交林誘導 ・竹林整備 ・荒廃地の再造林 ②公有林化等による森林の保全 ・公益上重要な森林の公有林化 ・荒廃渓流対策 ・花粉の少ないスギ苗木への転換 ③森林の生物多様性保全 ・森林生態系等の保全活動の促進 Ⅲ 資源の循環利用による森林づくり ①県産材利用の普及啓発・PR ・木づかい運動の推進 ②木育の推進 ・木育活動に対する支援 ・木育サポーターの養成 ③森林バイオマス利用促進 ・バイオマスボイラー転換のシミュレーション 16 第3期 Ⅰ (H28~32年度) 県民の理解と参画による森林づくり ①多様な主体による森林づくり ・森林ボランティア団体の育成 ・県民や企業による森づくり活動への支援 ②森林づくりに対する県民の理解促進 ・森林の公益的機能と税の普及PR Ⅱ 公益的機能を重視した森林づくり ①水を貯え、災害に強い森林づくり ・広葉樹造林 ・針広混交林誘導 ・竹林整備 ・荒廃地の再造林 ・海岸松林の保全 ②公有林化等による森林の保全 ・公益上重要な森林の公有林化の支援 ・荒廃渓流対策 ・花粉の少ないスギ苗木への転換 ③森林の生物多様性保全 ・森林生態系等の保全活動の促進 ・巨樹・古木の保全 Ⅲ 資源の循環利用による森林づくり ①県産材利用の普及啓発・PR ・木づかい運動の推進 ②再造林の推進 ・苗木増産や再造林への支援(再掲) ③森林バイオマス利用促進 ・森林バイオマス資源を活用した取組の促進 Ⅳ 森林を守り育む次代の人づくり ①木に親しむ乳幼児期の意識づくり ・木育活動(ウッドスタート等)への支援 ・木に親しむ施設等の整備支援 ②森林に関心を持つ小中高生・若者の育成 ・地域や学校、遊学の森等での体験活動等の実施 ・みどりの少年団の育成 ・青少年による林業体験、交流活動の実施 ・大学生等の森林づくりサポーターとしての養成・活用 ③森林づくり等に関わる大人の育成 ・森林に関わる知識や技術の習得 ・木育サポーターの養成 7 森林環境税制度の骨子 項目 税条例趣旨 課税方式 税率・税額 課税期間 納税義務者 第2期 県土の保全、水源のかん養等県民が享受している森林の有する公益的な機能の重 要性にかんがみ、県及び県民等が協働して取り組む森林環境の保全に関する施策 の費用に充てる 県民税均等割超過課税方式(法定普通税) 個人県民税:年額500円 法人県民税:均等割(年額)の5%相当額 平成23年度~27年度 平成28年度~32年度 県内に住所、事業所等を有する個人及び法人等で県民税均等割が課税されている 方 個人県民税 納税方法 法人県民税 税収規模 第3期(案) 市町村による普通徴収 給与所得者は事業主による特別徴収 県に申告納付 約3億円 (1)県民の理解と参画による森林づくりの推進 (1)県民の理解と参画による森林づくりの推進 ①多様な森林づくり ①多様な主体による森林づくりの促進 ②未来へつなぐ森林づくり ②森林づくりに対する県民の理解促進 ③森林づくりに対する県民の理解促進 (2)公益的機能を重視した森林づくりの推進 (2)公益的機能を重視した森林づくりの推進 税収使途 ①水を貯え、災害に強い森林づくり ①水を貯え、災害に強い森林づくり ②公有林化等による森林の保全 ②公有林化等による森林の保全 ③森林の生物多様性の保全 ③森林の生物多様性保全 (3)資源の循環利用による森林づくりの推進 (3)資源の循環利用による森林づくりの推進 ①県産材利用の普及啓発・PR ①県産材利用の普及啓発・PR ②再造林の推進 ②木育の推進 ③森林バイオマス利用促進 ③森林バイオマス利用促進 (4)森林を守り育む次代の人づくりの推進 ①木に親しむ乳幼児期の意識づくり ②森林に関心を持つ小中高生・若者の育成 ③森林づくり等に関わる大人の育成 目標値 (実績値) 森林整備面積:4,823ha(H23~26) 森林整備面積:6,000ha ※ボランティア等による森林整備面積を含む。 ※ボランティア等による森林整備面積を含む。 ボランティア参加者数:10.4万人 ボランティア参加者数:16万人 17
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