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PRESS RELEASE
りじん
構想計画所
とう
離人/島
ー人間よりも前から来る、あるいはその後へと向かうものー
会期 ¦ 2016 年 3 月 5 日 ( 土 ) - 4 月 3 日 ( 日 )
時間 ¦ 11:00 ∼ 19:00 月曜休廊
会場 ¦ gallery COEXIST-TOKYO
〒135-0042 東京都江東区木場 3-18-17 2F
本企画展「離人/島」構成員:酒井一有/神宮巨樹/久村卓/前野智彦/三田健志
この度 gallery COEXIST – TOKYO では、3 度目となる構想計画所の展覧会『離人/島』を開催いたします。
本展は、2014 年に開催した『疑存島』、昨年の『無人=Atopia』と同様に、島という形象、あるいは無人島という人間不在
の世界から投げかけられる諸問題に、応答するかたちで構想されています。
構想計画所は、2014 年に開催した『疑存島』で小説『疑礁』を出版し、第三者に対して立証不可能であるはずの「他者なき
世界=無人島」に迷い込んだ人物の体験を、他者の傍証の過剰な重ね合わせから描き出し、会場では小説に登場する主人公の
研究室を再制作という形式で展開させました。また、続く 2015 年の『無人=Atopia』では、潮汐を利用して月の満ち欠けを
模倣する人工の無人島を構想し、私たちの習慣を形成する礎である周期的な運動を援用しながらも、私たちとは無関係な「何
処にもない場所=島」を不気味な領域として提示しました。
そして構想計画所は、3 度目となる今回の展覧会のために、『疑存島』や『無人=Atopia』でも言及の対象とした、ある哲学
者が無人島について著したテクストの英訳版「Desert Islands」※を翻訳し、それを基に創作したテキスト「無人/島」を発
表いたします。
展示の中心となるこのテクストは、人類の延命と世界の復興を可能にする場としても描かれうる「無人島」を、人間の発生
以前/絶滅以後の世界として上書きするかたちで、保存し直す試みであるといえます。そしてそれは、人類の生存を前提とす
る「想像力」を、生存から切り離された彼方のものとして客体化する試みを示してもいます。
構想計画所のこの試みはテクストとは別様に、カメラオブスキュラの原理を基とする複数枚の写真作品と、その原理を援用
した箱状の作品群として会場で展開されます。これらは身体とともにあっては見ることのできない光景の存在を想像的に補完
する試みであると同時に、
「想像力」を人間にとってのそれからも隔絶させ、人間とは無関係な「非人間的な想像力」の発見を誘っ
ています。
展覧会初日には、美学・表象文化論を専門とする星野太氏をゲストにお迎えした講演会「絶滅の哲学 —レイ・ブラシエ『ニ
ヒル・アンバウンド』から出発して—」を開催し、最終週の土曜日にクロージングイベントとして、本展構成員によるポエトリー
リーディング「無人/島の砂浜」(朗読者:酒井一有)を開催いたします。
どうぞご高覧くださいますよう、よろしくお願いいたします。
島津こころ [ 本展企画者 ]
※SOMIOTEXT(E) FOREIGN AGENTS SERIES Gilles Deleuze, Desert Islands and Other Texts 1953-1974, Edited by David
Lapoujade, Translated by Michael Taormina , Somiotext(e) 2004, pp.9-14.
PRESS RELEASE
■Opening Event Lecture & Opening Reception
■Closing Event Poetry Reading
「絶滅の哲学 - レイ・ブラシエ『ニヒル・アンバウンド』から出発して -」
名 称 :ポエトリーリーディング「無人/島の砂浜」
ゲスト :星野太氏(美学・表象文化論)
アーティスト:(朗読者)酒井 一有
日 付 :2016 年 3 月 5 日(土) 日 付 :2016 年 4 月 2 日(土)
時 間 :16時∼
時 間 :17時∼
トーク終了後18時頃よりオープニング・パーティをおこないます。
<活動履歴>
09 年より始動した、前野智彦が所長を務める、ゆるやかな活動体。
主な個展
2015
「無人=Atopia」(gallery COEXIST - TOKYO /東京)
2014
「i am who i am who i am」(養清堂画廊/東京)
「Holt - 雑木林を巡る哲学と美術と出来事 -」(小平中央公園脇の雑木林/東京)
「疑存島 - 他者なき世界の地図作成法 -」(gallery COEXIST - TOKYO /東京)
2013
「水源地の芸術 -Direct Access Method-」( 神奈川県立相模湖交流センター/神奈川)
2010
「更新に憑く - 可塑的な無人島 -」(AKIBATAMABI 21 /東京)
2009
「鼠の口笛と、猿の咳」( 相模湖所長アトリエ/神奈川 )
主なグループ展
2015
引込線 2015(旧所沢市立第2学校給食センター/埼玉)
タマビクオリティ(多摩美術大学 / 東京)
第 18 回岡本太郎現代芸術賞展(川崎市岡本太郎美術館/神奈川)
2013
「Impact 8 - International Printmaking Conference」(Duncan of Jordanstone College of Art & Design /イギリス)
「秘密の部屋」(ヘルシービル旧外国人労働者シェアハウス/東京 )
2012
「版の時間 -Age of Prints-」(女子美アートミュージアム/神奈川)
「風 - 景 - 観」(アートラボはしもと/神奈川)
■この件に関するお問い合わせ■
〒135-0042 東京都江東区木場 3-18-17 2F gallery COEXIST-TOKYO
TEL 03-5809-9949 MAIL [email protected]
URL http://coexist-tokyo.com/ 担当:加藤、島津