鹿島臨海鉄道株式会社に対する業務監査の実施結果 項 目 1.運賃等に関する事項 (1)関係法令、通達に基 づく諸手続等 (2)連絡運輸・乗継割 引・企画乗車券等 ①連絡運輸 主 な 取 組 み 状 況 等 ・鹿 島 臨 海 鉄 道 株 式 会 社( 以 下「 鹿 島 臨 海 鉄 道 」 と い う 。) に お け る 運 賃 設定・改定に係る認可の諸手続き は 、関 係 法 令 、通 達 に 基 づ き 適 正 に 処理されている。 な お 、現 行 の 鉄 道 運 賃 は 、平 成 2 6年3月20日に認可を受け同年 4月1日より実施している。 ま た 、鉄 道 運 輸 規 程 第 4 条 に 基 づ く 運 賃 表 、旅 客 列 車 の 時 刻 表 そ の 他 運輸上必要となる旅客営業規則等 の 備 え 付 け 、鉄 道 運 輸 規 程 第 8 条 に 基 づ く 運 賃 表 、時 刻 表 の 掲 示 に つ い て は 、現 地 調 査 を 行 っ た 各 駅 に お い て 適 切 に 実 施 さ れ て お り 、鉄 道 運 輸 規程第12条に基づく乗車券の券 面 表 示( 通 用 区 間 、通 用 期 間 、運 賃 額 及 び 発 行 の 日 付 )に つ い て は 、適 正に記載されていた。 ・連絡運輸については、定期及び定 期 外 と も 水 戸 駅 、鹿 島 サ ッ カ ー ス タ ジアム駅で結節する東日本旅客鉄 道 株 式 会 社( 以 下「 J R 東 日 本 」と い う 。) と 実 施 し て い る 。 所 見 ・関係法令、通達に基づき適 正に処理されていた。 所見に対する回答 ・引き続き、関係法令、通達に基づき 適正に実施してまいります。 ②乗継割引 ・乗 継 割 引 に つ い て は 、荒 野 台 駅 と J R東日本鹿島神宮駅の相互間を乗 車 す る 旅 客 に 限 り 、荒 野 台 駅・鹿 島 サ ッ カ ー ス タ ジ ア ム 駅 間 の 定 期 、定 期外ともに割引を実施している。 ③企画乗車券 ・企 画 乗 車 券 に つ い て は 、利 用 促 進 等 を 図 る こ と を 目 的 に 、7 0 歳 以 上 限 定 の 全 線 乗 り 降 り 自 由 の『 1 日 乗 車 券 』を 通 年( 年 末 年 始 を 除 く )販 売 している。 ま た 、J R 東 日 本 と の 企 画 乗 車 券 を 多く発売している。 ④福祉割引 ・身体障害者及び知的障害者に対する 運 賃 の 割 引 は 実 施 さ れ て い る が 、精 神障害者に対する運賃割引につい ては実施していない。 ⑤ IC カ ー ド シ ス テ ム ・I C カ ー ド シ ス テ ム は 導 入 し て い な い。今後導入する予定もない。 (3)駅務機器類関係 ・自動券売機は有人駅である大洗駅、 新 鉾 田 駅 、及 び J R 東 日 本 が 管 理 す る水戸駅に設置している。 ( 4 )運 賃・料 金 の 誤 表 示 、 ・ 過 去 3 年 間 に お け る 運 賃 の 誤 表 示 ・ 誤収受関係 誤収受については、発生していな い。 (5)その他 ①偽造紙幣等の対応 ・偽 造 紙 幣 等 が 発 見 さ れ た 場 合 、発 生 箇 所 か ら 本 社 へ の 報 告 、関 係 各 所 等 への連絡や社内での情報共有の体 ・引き続き、利用者への積極 的なPRを行うと共に、利 用客・観光客の旅客誘致及 び鉄道利用促進に向けた企 画乗車券等の検討が期待さ れる。 ・ 引 き 続 き 、 関 係 自 治 体 、J R 東 日 本 との連携を図り積極的なPRに努 めてまいります。また、旅客誘致、 鉄道利用促進に向けた企画乗車券 等の検討に努めてまいります。 制が整備されている。 ②無料乗車証 2.情報提供に関する事項 3.駅等での案内情報に関 する事項 (1)案内サイン表示の整 備状況について ・鹿島臨海鉄道では、株主優待券の 他、職務上の必要により職務乗車 証を発行している。 ・ホームページについては、運行情 ・ホームページ等を活用し財 報、運賃情報、時刻表等鉄道、利 務等に関する情報提供の検 用に関する基本情報が適切に提供 討が望まれる。 さ れ て お り 、割 引 切 符 や 沿 線 情 報 、 イベント情報等利用者サービスの コンテンツも掲載されている。 ・ホ ー ム ペ ー ジ を 活 用 し た 情 報 提 供 の 拡充について、検討してまいりま す。 ・ 案 内 表 示 設 備 等 の 整 備 に つ い て は 、 ・案 内 情 報 の 提 供 に つ い て は 、 ・ 引 き 続 き 、 利 用 者 の 利 便 性 向 上 の 利 用 状 況 を 勘 案 し 実 施 し て い る 。特 引 き 続 き 、利 用 者 の 利 便 性 向 ため、検討してまいります。 にJR東日本との接続駅である水 上 の た め 、さ ら な る 案 内 充 実 戸 駅 で は 、円 滑 に 乗 り 継 ぎ が で き る への検討が期待される。 よう接続会社と連携を図り案内を 行っている。 (2)バリアフリー施設の 案内サイン表示の整備状 況について ・バリアフリー関係設備を設置して いないため、特段の案内サインは 整備していない。 (3)列車での案内情報の 提供状況 ・ 車 内 放 送 に つ い て は 、「 放 送 の し お り 」に 基 づ き 、運 転 士 等 が 適 切 に 案 内できるよう教育・指導している。 また、沿線に居住・就労している 在 日 外 国 人 旅 客 向 け に 、乗 車 券 に つ い て の 注 意 事 項 に 関 す る 案 内 を 、中 国語とベトナム語により掲示する こ と で 、適 切 に 情 報 提 供 を 行 っ て い る。 4.バリアフリー対策に関 する事項 (1)バリアフリー化のた めに講ずべき基本的事 項 ・水 戸 駅( J R 東 日 本 )を 除 き 、交 通 バリアフリー法に基づく1日の利 用 者 数 が 3 ,0 0 0 人 以 上 の 駅 は 無 い。 ・現時点においてバリアフリ ー設備の新設計画はない が、今後、利用実態を踏ま えた計画的な整備に向けた 検討が期待される。 ・沿線自治体と協議を行いながら、 課題整理に努めてまいります。 (2)ソフト面におけるバ リアフリー対応 ・車 椅 子 利 用 者 に つ い て は 、事 前 に 連 絡 し て い た だ け れ ば 、複 数 の 本 社 社 員が現地に移動し対応している。 ・サ ー ビ ス 介 助 士 の 資 格 取 得 に 取 り 組 み、接客技能の向上を図り、安心 してご利用いただける取り組みを 進めてまいります。 5.外国人観光旅客等への 対応に関する事項 ・鹿 島 臨 海 鉄 道 の 沿 線 に は 、外 国 人 観 光旅客等が訪れるような大きな観 光 地 が な い こ と か ら 、外 国 人 観 光 旅 行客等を対象とした企画乗車券の 設 定 は 行 っ て い な い 。大 洗 町 や 鉾 田 市 が 発 行 し て い る 観 光 案 内 は 、日 本 語 版 の 他 に 中 国 語 版 、韓 国 語 版 が 作 成 さ れ 、当 時 は 駅 窓 口 に て 配 布 し て いたが現在は手持ちの案内が在庫 切 れ と な り 、以 降 に つ い て 配 布 を 行 っていない。 ・サービス介助士の資格取得 を目指すなど、鉄道を安心 して利用していただくため の積極的な取り組みを行 い、接客技能の向上に努め ることが期待される。 ・ 6.乗継円滑化措置に関す る事項 (1)直通運転等の実施に ついて (2)ダイヤ調整 7.事故等による輸送障害 時の旅客対応に関する事項 (1)輸送障害等発生時の 連絡体制等 (2)利用者等への情報提 供等 ・J R 東 日 本 鹿 島 線 鹿 島 神 宮 駅 ま で 直 通運転を実施している。 ・接 続 し て い る J R 東 日 本 と ダ イ ヤ 調 整を実施している。 終電等が遅延した場合の措置につ い て は 、J R 東 日 本 の 乗 換 駅 で あ る 水 戸 駅 及 び 鹿 島 神 宮 駅 に お い て 、J R東日本輸送指令等からの要請を 受け運転指令の判断により実施し ている。 ・引き続き、他の鉄道事業者 と緊密な連携を図り、利用 者利便を勘案した乗継円滑 化の検討が期待される。 ・ 引 き 続 き 、J R 東 日 本 と 緊 密 な 連 携 を 図 り 、利 用 者 の 利 便 性 向 上 に 努 め てまいります。 ・輸 送 障 害 時 の 列 車 内 の 旅 客 に 対 す る ・ 今 後 も 、 利 用 者 利 便 の 向 上 情 報 提 供 に つ い て は 、運 転 指 令 よ り につながる情報提供のあり 運 転 士 等 に 無 線 等 で 連 絡 を 行 い 、運 方について、利用者の要望 転士等から情報提供を行っている。 を勘案しつつ検討を続ける 有人駅の旅客に対しての情報提供 必要がある。 に つ い て は 、構 内 放 送 及 び 駅 に 設 置 している告知板により運行状況の ・お客さまに的確な情報提供が図ら れ る よ う 、情 報 提 供 の あ り 方 に つ い ての検討に努めてまいります。 ・事 故 等 に よ り 輸 送 障 害 等 が 発 生 し た 場 合 の 対 応 に つ い て は 、 「運 転 事 故 復 旧 マ ニ ュ ア ル 」に 基 づ き 、 運 転 指 令 か ら の 指 示 を 基 に 行 っ て い る 。実 際に輸送障害等が発生した場合は、 障害発生場所から運転士等が速や か に 運 転 指 令 に 通 報 し 、運 転 指 令 か ら 各 列 車 、各 駅 及 び 本 社 等 に 連 絡 す ることとなっている。 内 容 な ど を 表 示 し て い る 。無 人 駅 に つ い て は 、大 洗 駅 よ り 一 斉 放 送 に よ る情報提供を行っている。 ま た 、ホ ー ム ペ ー ジ に 運 行 状 況 を 掲 出している。 (3)振替輸送等 ・振 替 輸 送 に つ い て は 、必 要 に 応 じ 旅 客事業部の判断でタクシーを使用 し代替輸送を実施している。 (4)遅延証明 ・遅 延 証 明 に つ い て は 、有 人 駅 で あ る 大洗駅及び新鉾田駅で係員がそれ ぞれの駅の改札付近で手渡しによ る 配 布 を 行 っ て い る 。無 人 駅 に つ い ては、乗務員が手渡している。 ・災 害 発 生 時 の 旅 客 対 応 を 想 定 し た 訓 練については、JR東日本千葉支 社、JR東日本水戸駅と連携した 「 合 同 異 常 時 訓 練 会 」や 、駅 単 位 で 行 わ れ る「 冬 季 訓 練 会 」を 年 に 1 回 実施している。 ・利 用 者 か ら の 意 見 等 は 、メ ー ル・お 客 様 の 声 箱 で 受 け 付 け て い る 。寄 せ られた意見等の全体件数としては、 平 成 2 4 年 度 は 1 9 件 、平 成 2 5 年 度 は 1 7 件 、平 成 2 6 年 度 は 1 3 件 で あ る 。内 容 と し て 大 半 は 問 い 合 わ せ や 要 望 に 関 し て と な る が 、年 に 数 件 程 度 、接 遇 に 関 す る 苦 情 も 含 ま れ ている。寄せられた意見等は、駅 長・助 役・区 長 が 集 う 助 役 会 の 場 で 案 件 報 告 と 検 討 が な さ れ 、現 場 職 員 に指導教育を行っている 8.災害対応等危機管理に 関する事項 9.利用者からの意見等に 関する事項 ・今後とも年間を通して計画 的に訓練や研修を実施し、 災害時には安全で迅速かつ 的確な対応が行えるよう、 引き続き、全社的な取組み が期待される ・今後も利用者の意見・要望 等を取り入れ、一層のサー ビス改善・利便性の向上に 努めることが望まれる。 ・ 引 き 続 き 、年 間 計 画 に 基 づ き 災 害 時 において、安全で迅速かつ的確な 対応が行えるよう教育訓練を実施 してまいります。 ・今後も利用者からの意見、要望を 会社全体で共有し、サービス及び 利便性向上に努めてまいります。 10.係員の接遇等に関す る事項 (1)移動制約者対応への 教育 ・計 画 的 に 行 わ れ る 定 期 訓 練 に て 実 施 している。 ・引き続き、移動制約者への 適切な対応を行うことを期 待される。 ・引き続き、計画的に訓練を実施し、 適切な対応を行ってまいります。 (2)上記以外の接遇に関 する研修 ・新 入 社 員 を 対 象 と し た 社 外 研 修 は 実 施 し て い る が 、そ れ 以 外 の 研 修 は 実 施していない。 ・今後とも、定期的な研修の 実施と接遇に係る研修のさ らなる充実が期待される。 ・接遇研修を計画的に実施し、係員 のさらなる接遇向上に努力してま いります。 (3)係員の勤務状況 ・平 成 2 6 年 度 に 、駅 係 員 が 使 用 済 み 回数券を再利用可能の状態で保管 を し て い た 不 祥 事 が 起 こ っ た 。使 用 済み回数券の取扱を全社員に対し て周知徹底を行い再発防止に取り 組んだ。 ・このようなことが二度と起 こらぬように再発防止を徹 底し、鉄道利用者の信頼を 損なうことの無いように全 力を挙げて取り組む必要が ある。 ・教育訓練等の場で各社員に指導を 行 う と と も に 、本 社 営 業 部 員 に よ る 抜 き 打 ち 検 査 な ど 、再 発 防 止 に 全 力 で取り組んでまいります。 (4)旅客の犯罪に関する 駅職員等の対応 ・旅 客 の 暴 力 行 為 、迷 惑 行 為 に つ い て は 、「 暴 力 行 為 に 対 す る 対 応 マ ニ ュ アル」を整備して対応している。 ま た 、必 要 に 応 じ 所 轄 警 察 署 に 連 絡 し 、対 応 を 要 請 す る な ど の 連 携 体 制 が 整 備 さ れ て い る 。な お 、新 鉾 田 駅 に は 、駅 係 員 が 少 な い こ と か ら 警 察 への直通の非常通報装置が設置さ れている。 (5)係員の配置 ・車椅子等利用者については、本社 等の駅員で対応している。 (6)業務委託に関する事 項 ・涸沼駅では、乗車券販売について 業務委託を実施している。 11.その他のサービスに 関する事項 (1)携帯電話の取扱 (2)優先席 ・「 マ ナ ー モ ー ド に 設 定 の 上 、 通 話 は お 控 え 下 さ い 。」 と い う 扱 い に し 、 その旨、車内放送で周知している。 ・優 先 席 の マ ー ク を 各 車 両 に 掲 出 し て いる。 ( 3 ) 健 康 増 進 法 へ の 対 応 ・車 内 は 終 日 全 面 禁 煙 と し て お り 、禁 (受動喫煙防止対策) 煙表示により啓蒙活動を実施して いる。 (4)ベビーカー対応 ・ベ ビ ー カ ー の 取 扱 に つ い て は 、折 り たたまずに車内に持ち込めるとし て お り 、特 に 利 用 制 限 は 設 け て い な い。 (5)女性専用車両導入や マタニティマークにつ いて ・女性専用車両の導入は行っていな い。マタニティーマークについて は 、車 内 優 先 席 付 近 へ の ス テ ッ カ ー 表示等により鉄道利用者に対する 妊婦への配慮についての啓発を行 っている。 ・遺 失 物 の 取 扱 い に つ い て は 、遺 失 物 明 細 簿 を 作 成 し て 管 理 し て い る 。列 車 、駅 、鉄 道 用 地 内 に お い て 拾 得 の 届 出 の あ っ た 遺 失 物 は 、原 則 、大 洗 駅 を 取 扱 い 駅 と し 、拾 得 日 か ら 一 週 間以内に所轄警察署へ届けている。 (6)遺失物の取扱 ・駅構内において、喫煙スペ ースの位置の再検討等、健 康増進法に基づく受動喫煙 防止対策を図ることが必要 である。 ・ 喫 煙 ス ペ ー ス の 位 置 を 移 動 し 、受 動 喫煙防止対策を速やかに図ります。 (7)AED設置について ・AEDについては、設置はない。
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