冬春トマト、雪後の病害防止と生育回復に努めましょう! 平成 28 年 1 月 18 日 芳賀農業振興事務所 1 月 17 日から 18 日にかけての積雪により、ハウスの倒壊やハウス内への雨水の流入等の 被害が確認されています。19 日以降は冬型の気圧配置が強まり、晴れる予報です。今後、 ハウス内への雨水の流入に伴う地温の低下や過湿、ハウス内温度の急激な上昇が予想され ます。これらの条件下では、根の傷み、生長点の萎れ、葉先枯れ等が発生しやすくなります。 また、多湿条件下において傷から灰色かび病や疫病が感染する恐れもあります。以下の対策 を徹底し、生育回復と病害の防止に努めましょう。 ○ ○ ○ ○ ○ ハウス周辺の除雪を行い、雨水の流入を防ぐ。 早めの換気と暖房機の併用を行い、ハウス内温度の急激な上昇を防ぐ。 強日射時は内張カーテンによる遮光を行う。 地温の回復を早めるため、暖房機や循環扇を積極的に活用する。 病害の予防として殺菌剤の散布を行う。 ○ トマトの灰色かび病に登録のある主な薬剤(平成 28 年 1 月 18 日現在) 薬剤名 希釈倍率 使用回数 アフェットフロアブル 2,000 倍 3 回以内 ゲッター水和剤 1,000~1,500 倍 5 回以内 フルピカフロアブル 2,000~3,000 倍 4 回以内 ベルクートフロアブル 2,000~4,000 倍 3 回以内 ○ 使用時期 備考 収穫 前日 まで 予防 予防 トマトの疫病に登録のある主な薬剤(平成 28 年 1 月 18 日現在) 薬剤名 希釈倍率 使用回数 ジャストフィットフロアブル 5,000 倍 3 回以内 リドミルゴールド MZ 1,000 倍 2 回以内 ホライズンドライフロアブル 1,500~2,500 倍 3 回以内 ランマンフロアブル 1,000~2,000 倍 4 回以内 使用時期 備考 収穫 前日 まで 予防 予防 ※ マルハナバチへの影響はアフェットフロアブルが 1 日、その他の剤は影響なし。 ※ 他剤との成分の重複があるため、防除日誌で成分の使用回数を確認してから使用してください。 ※ 薬剤抵抗性の発達を防ぐために、同一グループの連用は避けましょう。
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