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**2
0
1
6年1月改訂(第7版)
*2
0
1
1年8月改訂
日本標準商品分類番号
8
7
3
2
6
2
貯
法:室温保存,遮光保存
使用期限:外箱等に表示の使用期限内に使用すること
規制区分:処方箋医薬品(注意−医師等の処方箋により
使用すること)
承認番号
薬価収載
販売開始
1mL
(6AM)
4
3
1
9
9
4年7月
1
9
9
4年7月
2mL
(6AM)
4
3
1
9
9
4年7月
1
9
9
4年7月
肝臓抽出製剤
リ バ
レ
ス
注
Liveres
肝臓エキス・フラビンアデニンジヌクレオチド注射液
2
"
【禁忌(次の患者には投与しないこと)
】
その他の副作用
頻
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
過 敏
【組成・性状】
1.組 成
リバレス注は1管(1mL,2mL)中に次の成分・分量を含
有する。
成
分
1mL
1
0.
5mg
ベンジルアルコール
添加物
2
1.
0mg
クエン酸
pH調節剤
等張化剤
2.製剤の性状
色調
pH
だいだい黄色∼
黄色澄明
5.
5∼6.
5
浸
透
圧
比
0.
9∼1.
1
(生理食塩液に対する比)
【効能・効果】
○慢性肝疾患における肝機能の改善
○下記疾患のうちビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると
推定される場合
湿疹・皮膚炎群,口唇炎・口角炎・口内炎,びまん性表層角
膜炎
○ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の
補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦など)
【用法・用量】
通常成人1日1∼2mLを1日1∼2回に分けて皮下,筋肉内又
は静脈内注射する。
なお,年齢・症状により適宜増減する。
【使用上の注意】
度
不
明
発疹,蕁麻疹,!痒
消
化
器
嘔気,嘔吐
注
射
部
注射部疼痛
そ の 他注)
2mL
フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム 1
0.
56mg 2
1.
12mg
有 効 (フラビンアデニンジヌクレオチドとして) (1
0mg) (2
0mg)
成 分
肝臓エキス
1
5μL
3
0μL
症注)
胸部不快感,好酸球増多,顔面潮紅,血圧低下,
発熱,悪寒
注:症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
3.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど
注意すること。
**4.小児等への投与
低出生体重児,新生児に使用する場合には十分注意すること。
[外国において,ベンジルアルコールの静脈内大量投与(9
9
∼2
3
4mg/!)により,中毒症状(あえぎ呼吸,アシドーシ
ス,痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある。本
剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している。
]
5.臨床検査結果に及ぼす影響
尿を黄変させ,尿検査に影響を与えることがある。
6.適用上の注意
*"
1 静脈内注射時
急速な静脈内投与により,一過性の胸部不快感,血圧低下,
房室ブロックを起こすことがあるので,静脈内注射をする
場合には,補液で希釈して投与するなど,できるだけゆっ
くり投与すること。
2 筋肉内注射時
"
筋肉内注射にあたっては,組織,神経等への影響を避ける
ため,下記の点に注意すること。
1) 筋肉内投与はやむを得ない場合にのみ,必要最小限に行
うこと。特に同一部位への反復注射は行わないこと。ま
た,低出生体重児,新生児,乳児,幼児,小児は特に注
意すること。
2) 神経走行部位を避けるよう注意すること。
3) 注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり,血液の逆流を
みた場合は直ちに針を抜き,部位を変えて注射すること。
3 アンプルカット時
"
本剤はワンポイントカットアンプルを使用しているので,
アンプル枝部のマークを上にして反対方向に折ること。
なお,アンプルカット時の異物の混入を避けるため,カッ
ト部をエタノール綿等で清拭し,カットすること。
1.重要な基本的注意
ショックがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,
異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置
を行うこと
(
「重大な副作用」の項参照)
。
2.副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を
実施していない。
1 重大な副作用(頻度不明)
"
ショック
ショックがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,
胸内苦悶,急激な血圧低下,呼吸困難等の異常が認められ
た場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
【薬 物 動 態】
生物学的同等性試験
リバレス注及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ1
mL
(フラビンアデニンジヌクレオチドとして1
0mg,
肝臓エキスと
して1
5μL)
健康成人女子に皮下注射して血漿中総ビタミンB2濃度
を測定し,得られた薬物動態パラメータ
(AUC,Cmax)
について
統計解析を行った結果,両剤の生物学的同等性が確認された。1)
また,それぞれ1mLを筋肉内注射した場合においても,同様に
両剤の生物学的同等性が確認された。1)
<皮下注射>
構造式:
判定パラメータ
AUC0→8
Cmax
(ng・hr/mL) (ng/mL)
リバレス注
NH2
参考パラメータ
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
H
OH
O
HO
1
9
3.
3
0± 1
4
0.
0
1±
0.
1
9±0.
0
61.
8
7±0.
6
7
3
5.
2
1
4
2.
3
4
H3 C
N
H
N
(Mean±S.D., n=1
4)
H3 C
P
O
H
O
N
N
O
H
H
H
OH OH
O
血
漿
中
総 150
ビ
タ
ミ
ン 100
B2
濃
度
50
リバレス注
標準製剤(注射液,1mL)
皮下注射
0
2
4
6
8
時間(hr)
<筋肉内注射>
判定パラメータ
参考パラメータ
AUC0→8
Cmax
(ng・hr/mL) (ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
1
6
4.
4
6± 9
8.
4
0±
0.
3
2±0.
2
21.
5
4±0.
5
4
3
2.
0
5
2
3.
4
8
標準製剤
1
5
9.
7
6± 1
0
1.
5
0±
0.
2
7±0.
1
21.
6
4±0.
7
1
3
7.
9
1
2
4.
0
9
(注射液,1mL)
(Mean±S.D., n=1
4)
リバレス注
血
漿 150
中
総
ビ
タ 100
ミ
ン
B2
濃 50
度
分子式:C27H31N9Na2O15P2
分子量:8
2
9.
5
1
性 状:だいだい黄色∼淡黄褐色の粉末で,においはないか,
又はわずかに特異なにおいがあり,味はわずかに苦い。
水に溶けやすく,メタノール,エタノール
(9
5)
,エチ
レングリコール又はジエチルエーテルにほとんど溶け
ない。
本品は吸湿性である。
本品は光によって分解する。
本品1.
0!を水1
0
0mLに溶かした液のpHは5.
5∼6.
5で
ある。
2.肝臓エキス
基 原:ブタの新鮮な肝臓から抽出して得たフェノール可溶性
核酸構成成分を含むエキスである。
性 状:赤褐色の液で,特異なにおいがあり,味は苦い。
【取扱い上の注意】
安定性試験
本品につき加速試験(4
0℃,6ヵ月)を行った結果,リバレス注
は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測され
た。3)
【包
装】
リバレス注
1mL× 5
0管
1mL×2
0
0管
2mL× 5
0管
2mL×2
0
0管
(n /mL)
200
0
O
NH
N
(n /mL)
200
リバレス注
P
OH NaO O O ONa
1
8
9.
1
5± 1
3
8.
0
0±
標準製剤
0.
2
4±0.
1
11.
9
2±0.
6
4
3
8.
1
6
4
0.
3
0
(注射液,1mL)
0
N
N
H
標準製剤(注射液,1mL)
筋肉内注射
【主 要 文 献】
1)日医工株式会社
2)日医工株式会社
3)日医工株式会社
社内資料:生物学的同等性試験
社内資料:薬効薬理試験
社内資料:安定性試験
【文献請求先】
主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。
0
2
4
6
8
時間(hr)
血漿中濃度並びにAUC, Cmax等のパラメータは,被験者の選択,
体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性があ
る。
日医工株式会社 お客様サポートセンター
〒9
3
0
‐
8
5
8
3 富山市総曲輪1丁目6番2
1
(0
1
2
0)
5
1
7
‐
2
1
5
Fax(0
7
6)
4
4
2
‐
8
9
4
8
【薬 効 薬 理】
肝機能に対する改善作用
1 四塩化炭素による肝障害ラットにおいて血清トランスアミ
"
ナーゼ活性(AST(GOT)
,ALT(GPT)
,Al‐P)の上昇
2)
を抑制することが認められている。
2 エタノール誘発肝障害ラットで,脂質(トリグリセリド,
"
2)
遊離脂肪酸)の増加に対して抑制効果を示す。
【有効成分に関する理化学的知見】
1.フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
一般名:フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
(Flavin Adenine Dinucleotide Sodium)
化学名:Disodium adenosine5′
‐
[
(2R ,
3S ,
4S )
‐
5
‐
(7,
8
‐
dimethyl‐
2,
4
‐dioxo‐
3,
4
‐dihydrobenzo
[g ]
pteridin‐
1
0
(2H )
‐yl)
‐
2,
3,
4
‐trihydroxypentyl diphosphate]
2
3
0
0
0
2
1−6