「金を残して死ぬものは下だ。仕事を残して死ぬものは 中だ。人を残して死ぬものは上だ」 (後藤新平) 先日、「杉浦千畝」を見ました。映画に出てくる『人のお世話にならぬよう、人のお 世話をするよう、そして報いを求めぬよう』のセリフは後藤新平の言葉であったと思い、 ネットで検索をして、彼は満鉄の総裁、ハルピン学院の創設者でもあったことを新たに 知りました。後藤の建学の精神が杉浦や根井三郎に継承され、6000 人のユダヤ人を救う 契機となったとも言えます。「一にも人、二にも人、三にも人、人の世話をして借金」と人 材育成に最も力を注いだ後藤新平、我々も後継者の育成が気になるこの頃です。 小生の気がかりな点を 3 点だけ列挙し、日頃のご無沙汰のお詫びといたします。 1、世界平和への積極的貢献策を! 経済(物)から政治(人:安全保障)へ、未来は文化(心:教育)協力の時代。 2、新しい文明の創造こそ日韓の使命 行き詰まりに来った西欧文明を救済し、東西を超えた新しい文明を構築する歴史的 使命を担う主役は、東アジアの 3 国です。近代をリードした自由・民主主義、人権の主 体的価値観(自己主張)の時代から、忠孝烈の対象的価値観(為に生きる)時代、共に 生きる家族的共同体の時代が到来しています。 「比較文化論─日・韓・米─」http://www.owaki.info/hikaku/bunnmei.index.htm 3、原子力問題の克服、エネルギー資源の確保 原子力問題は、安全性を度外視し、敵に打ち勝つことを最優先した付けを、原子力の 平和利用も経済至上主義の性で、危険性に真正面から向き会わなかった付けを払わされ ています。 (http://www.owaki.info/Thorium/atomic.html) スマートシティー構想で実証されているように、エネルギー使用の共同管理システ ムを確立し省エネに取り組めば、現状のエネルギー生産で補って余りある。個人主義、 には無駄が多いことが、ここでも露呈されている。陸から海へ、さらには空へ、もっと 人類の未来を見つめた長期的、広い視野からの取り組みが大切である。 各位の一層の奮起をお願いする所以です。 平成 28 年 1 月17日 大脇 準一郎 拝
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