ダカール2016 KTMファクトリーライダー トビー・プライスが初優勝! KTM

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2016 年 1 月 18 日
ダカール2016
KTMファクトリーライダー
トビー・プライスが初優勝!
KTMがダカール通算15勝を獲得!
休息日明けのステージ8で総合首位に立ち、最終ステージの2つ
前/ステージ11までに、総合の2位に30分以上の差を付けていた
KTMのファクトリーライダー/Toby Price(トビー・プライス)。その後は
慎重にライディングすることに重きをおきながらも果敢に攻め、その
差を広げていきます。そして最終ステージ/ステージ13を4位でフィ
ニッシュ。この日のトップとは4分22秒遅れであり、そこで「第38回ダ
オージー初のダカール王者となったプライス。
カール2016」のバイク部門優勝獲得が決定しました。またこの最終ス
テージの5位にはKTMを駆るスロバキア人ライダー/Stefan
Svitko(ステファン・ソヴィッツコ)が入り総合でもプライスに次ぐ2位を
獲得しました。
トビー・プライスは初挑戦となった昨年/2015年のダカールで3位
表彰台を獲得。そして今年、9000kmの行程と13のステージを48時間
9分15秒で走りきり、2位に入ったステファン・ソヴィッツコに39分41秒
差を付けての勝利でした。
今年のダカールは荒れに荒れました。落雷をともなう大雨に洪
Toby Price(トビー・プライス)
水、またステージがキャンセルになるほどの高温。そんななかでプラ
イスは、つねにレースをリードしました。プライスは、昨年/2015年ダ
カールの3位獲得が偶然ではないことを証明するため事前にトレー
ニングを重ね、準備を進めていました。そして事実上のオープニング
ステージとも言えるステージ2で、今ダカール初のステージ優勝を果
たすと、ボリビアにおける高地でのバトル/ステージ5&6で連続ステ
ージ優勝。総合での順位も2位にあがりました。そして休息日後のス
テージ8&9でも勝利。気温上昇や困難なナビゲーションが続くなど、
過酷を極めた後半戦のダカールでもプライスはその強さを発揮。そ
こで総合2位以下とのアドバンテージを30分強も築いたのでした。
KTMのファクトリーライダー/Antoine Meo(アントワ・メオ)は、総合
3位で今ダカールを終えたP・クウィンタニッラ(ハスクバーナ)と終始バ
トルを展開。最後から2つ目のステージ/ステージ12まで、誰が3位
表彰台に上がるか、予想の付かない状況でした。しかしそのスペシ
ャルステージのラスト40km地点でメオがクラッシュし、3位争いから離
脱。そして最終ステージも転倒の影響を残しながらも走りきり総合7
Stefan Svitko(ステファン・ソヴィッツコ)
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2016 年 1 月 18 日
位でレースを終えました。エンデューロ世界選手権で数々の栄光を
手にした偉大なチャンピオンであるメオは、今大会がダカール初チャ
レンジながら2つのステージ優勝を果たすなど、見事にラリーレイドへ
の転身を果たしました。
また Laia Sanz(ライア=サンツ)は、レース前の目標を達成する総
合15位でフィニッシュ。ラスト2ステージは折れた鎖骨の痛みと高温と
闘いながら、しかしその高いラリー技術と壮大なファイティングスピリ
ットを見せつけました。
Jordi Viladoms(ジョルディ=ビラドムス)は体調不良により前半戦
Laia Sanz(ライア・サンツ)
は我慢のレースとなりました。後半戦からは体調が回復し挽回。総
合17位で今年のダカールを終えました。
KTM Japanがサポートし、ダカールに参戦した三橋淳選手はラリ
ーレイドにおける高いライディングスキルやナビゲーションスキルを
発揮し、休息日以降の後半戦ではさらなる強さを見せ完走。総合56
位/マラソンクラス(市販車クラス)13位でフィニッシュしました。また
三橋選手は南米に移ったダカールラリーで完走した初めての日本人
ライダーとなり、今回を含む出走したすべてのダカールラリーで完走
している唯一の日本人となりました。さらには四輪から二輪へのコン
バートという、過去に例のない極めて困難なタスクをやり遂げた、ダ
カール史上初といっていいパイロットとなりました。
Jordi Viladoms(ジョルディ・ビラドムス)
プライスのコメント:
「2度目の挑戦で優勝できるなんて信じられない。またオーストラリア
人初のダカール覇者になれたことも同様だ。今回は、オーストラリア
ン・スタイルでレースに挑むことができた。攻めるときはしっかりと攻
めた。タイムを見れば、その判断が正しかったことが分かる。またマ
ラソンステージは、つねにバイクの状態を意識しながら走った。この
勝利を、次の勝利に向けてのスタートとしたい。それは簡単なことで
はないが、自分はこの甘美な勝利を味わってしまった」
チーム監督/アレックス=ドリンジャーのコメント:
「タフな2週間だった。そのなかでチームの働きは素晴らしかった。昨
年の夏、KTMとともに長くダカールを戦ってきたマルク=コマが引退を
発表。それからは新世代のライダーのため、KTMファクトリーの門を
開いてきた。そしてその成果を、この表彰台で見ることができた。トビ
ー(プライス)は優れたラリー技術を発揮した。素晴らしいライディング
だった。数年前、彼をチームに連れてきたとき、当時KTMライダーだ
ったカート=キャッセリのために何かできたことが嬉しかった。カート
は、トビーをダカールに連れて行こうとアドバイスをくれた人の一人
だ。そして今日、我々はこの様な素晴らしいリザルトを得た。またア
ントワ(メオ)の活躍についても、とてもうれしく思う。初のダカールとは
思えない活躍を見せ、これからが大いに楽しみだ。またチームメイト
のトビーとも良い関係を築いていた。ジョルディ(ビラドムス)はダカー
ルウィークのほとんどを風邪と闘っていた。その結果、彼の本来の強
さは発揮できなかったが、若いライダーたちにアドバイスし手助けを
していた。チームにとって、それはとても重要な役割だった。ライア
は、いつも独自の方法でダカールを戦っている。そして我々はその
彼女の姿勢を尊敬している。チームの皆が彼女のことが好きだし、
彼女とともに戦えることを楽しみにしている。今回の結果は彼女が望
んだ最低限のものでしかなかったが、前半に怪我を負ったライバル
チームのライダーを手助けしたり、後半戦で負った怪我や体調不良
を考えると、素晴らしい結果だったと理解している。そして表彰台に
は、ファクトリーマシンに加え、ファクトリー以外のKTMマシンが表彰
台に上がることができたことを誇りに思う。我々は、そのためにここで
戦っているのだから」
2輪でもその実力を証明した三橋選手は、
見事総合 56 位で完走を果たした。
2016 ダカールは KTM1,2 フィニッシュ、HUSQV
ARNA が 3 位に入る健闘を見せた。
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2016 年 1 月 18 日
2016 RALLY DAKAR DATA
■Final Overall Results after 13 stages and over 9,000km
1. Toby Price (AUS), KTM, 48 hours nine minutes 15 seconds
※15th win for KTM, first victory by an Australian
2. Stefan Svitko (SVK), KTM, + 39 minutes 41 seconds
3. Pablo Quintanilla (CHI), Husqvarna, + 48.48
4. Kevin Benavides (ARG), Honda, + 45.47
5. Helder Rodrigues (POR), Yamaha, + 55.44
6. Adrien Van Beveren (FRA), Yamaha, + 1 hour 46.29
7. Antoine Meo (FRA), KTM, + 1:56.47
8. Gerard Farres (ESP), KTM, + 2:01.00
9. Ricky Brabec (USA), Honda, +2:11.22
10. Armand Monleon (FRA), KTM, + 3:27.49
Other KTM
15. Laia Sanz (ESP), KTM, + 4:33.28
17. Jordi Viladoms (ESP), KTM, + 4:51.04
●Program of the 2016 Dakar:
1月02日 - Stage 00/Prologue:
Buenos Aires(11km)
1月03日 - Stage 1:
Buenos Aires - Villa Carlos Paz/総走行距離637km(SS 227km)
1月04日 - Stage 2:
Villa Carlos Paz - Termas de Río Hondo/
総走行距離786km(SS 450km)
1月05日 - Stage 3:
Termas de Río Hondo - Jujuy/総走行距離663km(SS 200km)
1月06日 - Stage 4:
Jujuy - Jujuy/総走行距離629km(SS 429km)
1月07日 - Stage 5:
Jujuy - Uyuni/総走行距離641km(SS 327km)
1月08日 - Stage 6:
Uyuni - Uyuni/総走行距離722km(SS 542km)
1月09日 - Stage 7:
Uyuni - Salta/総走行距離740km(SS 300km)
1月10日 - 休息日 ● Salta
1月11日 - Stage 8:
Salta - Belén/総走行距離767km(SS 394km)
1月12日 - Stage 9:
Belén - Belén/総走行距離436km(SS 285km)
1月13日 - Stage 10:
Belén - La Rioja/総走行距離561km(SS 278km)
1月14日 - Stage 11:
La Rioja - San Juan/総走行距離712km(SS 431km)
1月15日 - Stage 12:
San Juan - Villa Carlos Paz/総走行距離931km(SS 481km)
1月16日 - Stage 13:
Villa Carlos Paz - Rosario/総走行距離699km(SS 180km)
Total Liaison: 4,543 km
Total: est. 9,000 km
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2016 年 1 月 18 日
■450 RALLY FACTORY DATA
・ENGINE
ENGINE TYPE
DISPLACEMENT
BORE / STROKE
PERFORMANCE
STARTER
ENGINE MANAGEMENT
CONTROL
LUBRICATION
pumps
TRANSMISSION
PRIMARY RATIO
FINAL DRIVE
CLUTCH
rated
Single cylinder, 4-stroke
449,3 cc
95 / 63,4 mm
68 HP
Electric starter
Keihin EMS with EFI(Ø42mm)
4V / OHC with rocker arms
Pressure lubrication with 2 oil
6 gears
32 : 76
14:51
Wet multi-disc clutch, hydr.ope
・CHASSIS
FRAME
steel
SUBFRAME
HANDLEBAR
FRONT SUSPENSION
REAR SUSPENSION
SUSPENSION TRAVEL F/R
FRONT / REAR BRAKES
FRONT / REAR RIMS
FRONT / REAR TIRES
CHAIN
SILENCER
STEERING HEAD ANGLE
TRIPLE CLAMP OFFSET
WHEEL BASE
GROUND CLEARANCE
SEAT HEIGHT
TANK CAPACITY, APPROX
WEIGHT
Chromium molybdenum trellis
Self-supporting fuel tank
Aluminium Ø 28 / 22 mm
WP-USD Ø 52 mm
WP Monoshock with Linkage
300 / 300 mm
Disc brake Ø 300 / 240 mm
1.60 x 21"; 2.50 x 18"
90/90-21"; 140/80-18"
X-Ring 5/8 x 1/4"
Titanium
ー
ー
ー
ー
960 mm
33 L
140 kg※WITHOUT FUEL, APPROX
メディア関係者各位
この件に関するお問い合わせ: KTM JAPAN 株式会社 担当:野口
〒135-0063 東京都江東区有明 3-5-7 TOC 有明 2F
TEL: 03-3527-8885 FAX: 03-3527-8890 HP: http://www.ktm-japan.co.jp/