第3章

特典ebook
転職成功マニュアル
転職hacks編集部・著
はじめに
今、このテキストを手に取っているということは、転職活動に対して次のよ
うな不安を抱えていませんか?
「自分に合う職場が見つかるだろうか」
「無事にちゃんと転職できるだろうか」
転職活動は、今後の人生を大きく変えるかもしれない重要なイベント。不安
があって当然です。ですが、もし万が一、これから先、転職活動が上手く行
かなかったとしても、「自分は思っている以上に市場価値が高くないのでは
ないか…」とあきらめないで下さい。
後悔したところで、経験やスキルを今すぐ変えることはできません。ですが、
ご安心下さい。転職活動でつまづく人の大半は、転職活動の進め方を変える
だけで、途端にスムーズに行く可能性を秘めています。
本書は、大切なあなたの転職活動が、少しでも不安なく、上手くいくよう、
理想的な転職活動の進め方を解説するものです。
会社選びで失敗しないためには?
応募企業に落とされないためには?
な
ど…転職活動を成功させるためのポイントは、決して難しいものではありま
せん。本書では、社会人1年目から経営者クラスまで…年間2万人以上の転
職者をサポートしてきた私たちのノウハウを、惜しみなく開示していきます。
本書の内容を実践し、目の前の転職活動成功の一助にして下さい。
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© 転職Hacks.ALL RIGHTS RESERVED.
はじめに
転職hacksについて
転職hacks(ハックス)は、株式会社クイックが
運営する、転職に特化した情報提供サイトで
す。
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履歴書の書き方や面接のコツ、退職方法、役
所での手続きなど…転職にまつわるあらゆる
疑問に対し、自社のノウハウを結集してどこ
よりも詳しく・わかりやすく解決していきま
す。
クイックについて
転職hacksを運営する株式会社クイック(東証
一部上場)は、1980年創業の総合人材ビジネ
ス企業です。
http://919.jp/
日本を中心にアメリカ・中国・ベトナム・
メキシコ…世界中に拠点を構え、8万社以
上の企業の採用支援と、年間2万人を越え
る転職者の転職サポートを行っています。
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運営サイト紹介
クイックでは、より踏み込んだ転職サポートを行うべく、業界専門の転職
サイトを複数運営。それぞれの領域で大量の求人を保有しています。
転職に関してお困りのことがある場合は、ぜひお気軽に転職サポート(無
料)をご利用ください。
自動車業界専門の転職サポート
『自動車産業マップ』
製薬業界専門の転職サポート
『Answers(アンサーズ)』
MR専門の転職サポート
『MR BiZ(エムアールビズ)』
化粧品業界専門の転職サポート
『彩職(さいしょく)』
建設業界専門の転職サポート
『建設・設備求人データベース』
技術士専門の転職サポート
『技術士求人データベース』
看護師・助産師・保健師専門
転職サポート『看護roo!(カンゴルー)』
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私たちが目指す“転職の成功”とは…
本書が目指す“転職の成功”とは、目の前の書類選考や面接に受かることだけ
ではありません。
もうとうぶん転職しなくて済むような、本当にあなたにピッタリの職場に入
社できることを“転職成功”と定義し、その実現のためのポイントを、転職す
るタイミングの見極め方や求人の探し方など…プロセスごとに解説していま
す。
-indexP.06 第1章 転職活動はカンタンではない
P.12 第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
P.22 第3章 成功する求人の探し方
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第1章
転職活動はカンタンではない
一般的に、書類選考の通過率は約25%。一次面接通過率も25%程度と言われ
ています。1社や2社受けただけではなかなか合格しないのが現実。その上、
転職の回数を重ねるごとにこれら通過率は下がり、転職が難しくなっていく
ことを、ご存知ですか?
この章のポイント
• 転職は元来難しいものである
• 初めてより2回目以降の転職の方が合格率は低くなる
• とはいえ転職回数が多くても合格を引き寄せる方法はある
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第1章
転職活動はカンタンではない
人事はできるだけ転職回数の少ない人を採用したい
転職は、いつでも上手くいくとは限りません。中には「前に転職したときは
すんなり決まったのに、なぜ今はこんなに苦戦するのだろう…」と首をかし
げている方もいるかもしれませんね。
スキル・経験は格段に上がったし、少しは“転職慣れ”もしたのになぜ?
そ
の疑問を解き明かすヒントの1つが、転職回数による難易度の変化です。
出典:「エン転職コンサルタント」 ミドル層の転職回数と転職成功の可能性について発表
エンジャパンが2014年に行った調査によると、転職回数は「35歳以下なら2
回以上、35歳以上なら3回以上だと採用企業の人事が気にする」という結果
が出ています。
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第1章
転職活動はカンタンではない
転職回数が多い=採用してもすぐ辞める、という先入観
企業側としては、短い間に転職を繰り返している人を「ジョブホッパー」と
みなし、採用しても長く在籍しない、と考えます。
転職し慣れているので、仕事上でちょっとした壁にぶつかったときにその場
で改善しようとせず、「転職」という解決方法に頼るのではないか…協調性
やストレス耐性も疑われることになります。
加えて、さまざまな職種を転々としている人については、「自分でも本当は
何がしたいのかわかっていないのではないか」とキャリアの一貫性が問題視
されることも。
「この転職は本当に必要か?」
「一生のうちで転職できる回数は限りがある」とまでは言いませんが、回を
重ねるごとに転職しづらくなってしまうのは先述の通り。もしもあなたがま
だ今の職場を退職していないなら、本当に今回の転職は必要か…長い自分の
人生を見越した上で一度冷静に判断してみましょう。
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第1章
転職活動はカンタンではない
一部に例外も…
メディカル系やクリエイティブ系といった、職場を変えることで技術や経験を向上さ
せられる職種では、むしろ転職回数の多さがマイナスに捉えられないことがあります。
出典:DODA ホンネの転職白書
転職は何回まで許される?転職回数と成功率の関係性
また、35歳以上のベテラン層の場合、1社しか経験がないと「特定の環境に染まりす
ぎている」という理由から却って敬遠され、転職回数2回目以上の方が評価される
ケースも。加えて外資系企業でも、日系企業ほど転職回数は気にされないことが多い
とされています。
とはいえ、いずれの場合も、あまりにも短いスパンで転職を繰り返していると、定着
率が悪いと懸念されてしまうことは避けられません。
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第1章
転職活動はカンタンではない
それでも転職したいと思ったら?
無用な転職を減らしたい反面、転職は、自身の待遇や働き方を変える上で、
最もシンプルで効果的な解決策。考えぬいた結果、それでも転職すべきだと
思ったなら、次は転職しなくて済む理想の職場を探せば良いだけのこと。下
にご紹介するのは、社会人に多い転職理由のベスト10。「こんな理由で転職
するのってアリかな…」と迷った際の参考にして下さい。
社会人の転職理由ランキング
出典:DODA ホンネの転職白書
転職理由ランキング2015年上半期
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第1章
転職活動はカンタンではない
適切な“備え”さえあれば転職は何度目でも大丈夫
ここまで、いきなり厳しい内容をお届けしたのは、納得のいく転職は難しい
ものだということをお伝えしたかったからです。だから、もし仮にあなたが
今まさに転職活動で不安を感じていても、それは「上手く行かなくて当然の
こと」だと思ってください。
その上でもうひとつ強調しておきたいことがあります。それは、あくまでご
紹介したデータは参考値である、ということ。下のグラフにもあるように、
転職回数が4回目以上でも、成功している人は確実に存在します。
出典:DODA ホンネの転職白書
転職は何回まで許される?転職回数と成功率の関係性
適切な“備え”さえあれば、転職はそう難しいものではありません。転職回数
が何回目であろうとも。あなたには、転職の成功者になっていただく。
それが、本書のゴールです。
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第2章
転職するタイミングが
成功率を大きく左右する
同じ経験・スキルの持ち主でも、何月に転職するか、あるいは何歳で転職す
るかによって結果は大きく異なります。これから転職する人はもちろん、既
に転職活動中の人も、最も有利に転職できるタイミングを知っておけば、
きっと活路が見いだせるはずです。
この章のポイント
• 求人が多いときに転職すべし
• 2015年は求人が多い年
• 1年の中でも年末~年明けと秋頃が最も求人が出やすい
• 何年目で転職するか…年齢・キャリアに合わせた求人選びがキモ
• 退職せずに転職活動をする
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
求人が多いときに動くのがベスト
幅広い企業から転職先を探したいなら、できるだけ求人が多く市場に出てい
るときに活動するのがポイントです。年単位での求人の多さを見極めるには、
厚生労働省が発表している有効求人倍率を参考にするのが良いでしょう。
参考: 厚生労働省「一般職業紹介状況」
有効求人倍率とは…
中途採用の求職者一人あたりに対して何件の求人があるかを示す指標。倍率が高け
れば高いほど、求職者に対して求人が多い状態と言えます。
2015年はまれに見る「求人が多い年」
有効求人倍率は2009年のリーマン
ショック時に0.38倍と底を打った
ものの、年々堅調な回復を見せ、
2015年8月には1991年以降およそ
24年ぶりとなる1.23倍を記録。
企業側が有利な買い手市場から転
職者側が有利な売り手市場へと大
きくシフトしました。
このトレンドがいつまで続くかは未知数ですが、「数年前は求人が見つから
なかった」「応募倍率が高すぎて面接を突破できなかった」という人も、今
なら格段にチャンスが多いことでしょう。
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
一年間で求人が多いのは9月~翌年3月
求人数に波があるのは年単位だけではありません。一年の中でも企業にとっ
ての年度末・半期末にあたる3月と9月頃は、特に求人が多く世に出ます。
企業の採用は半年または1年ごとの事業計画に基づいて行われる場合が多い
上、期末は退職者が出やすい時期。そのため多くの企業では9月~10月や2~
3月、あるいはその少し手前の年末頃から、計画的な募集が多く行われると
言われています。このため例年9~翌3月頃にかけて、求人が多く世に出回り
ます。
出典:全国求人情報協会2014年「求人広告掲載件数集計結果」より
求人サイトとフリーペーパーの求人数推移。どちらも3月と9月頃にかけて山
があることが伺える。
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
4~8月は求人が少ない可能性も
逆に、求人が少なく転職が難航する可能性が高いのは、4月から8月。
新卒採用に積極的な企業ほど、4月以降は新人の教育に追われるため、中途
採用は夏以降まで抑えめになる傾向にあります。良い求人がなかなか見つか
らない…という人は、求人の出やすい時期まで待ってみるのも手です。
業界・業種によっては他にも転職タイミングがあることも
これ以外にも、業界や業種によって、求人が出やすい時期がある場合も。例
えば百貨店など一部の販売業なら年末商戦に合わせて秋以降に募集が活発に
なりますし、観光業界では、ゴールデンウィークやお盆、正月といった繁忙
期を迎えるにあたって採用を強化する場合があります。
製造業や建設業などプロジェクト単位で動く企業の場合は、各プロジェクト
の切れ目の時期に合わせて募集が行われます。
繁忙期が明確な業界・企業に転職する場合は、その2~3ヶ月前に求人を
チェックしてみましょう。
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
社会人何年目で転職するかも重要なファクタ
実は、あなた自身が社会人何年目であるかも、転職の合否を決める大切な要
素です。経験の浅い人に管理職は任せられない、というように、経験年数に
応じて、適した転職とそうでない転職があるからです。転職に苦戦している
人は、自分の経験・キャリアと応募した企業が求めることが噛み合っている
か確かめた上で、今後のプランを練りましょう。
“未経験者採用”に応募するなら社会人3~4年目が目安
未経験の業界や職種に挑戦するなら、社会人経験が浅いうちがチャンスです。
いわゆる「第二新卒」と呼ばれる社会人経験3~4年未満の方が、柔軟性があ
りポテンシャルを評価されるからです。
但し、あまりに前職の経験が短すぎるのは忍耐力や定着率の面で懸念材料に。
基礎的なビジネスマナーとスキルが身についた、経験3~4年頃が目安です。
“同業でのキャリアアップ転職”なら経験5~6年目以上がベター
同業でのキャリアアップ転職の場合は、経験3~4年でも可能性はあるものの、
もう少し長い経験があるとより求人を選びやすくなるでしょう。一般的に、
3年働いてようやく仕事の基礎が身につくと言われています。
従って、キャリアアップを目指すなら、基礎に加えてさらに応用的な難易度
の高い業務にも足を踏み入れた5~6年目以上がベターです。多くの企業が経
験者募集で「経験3年以上」を最低条件に掲げているように、経験5~6年目
に相当する20代後半は、実は最も採用ニーズが高い層と言えます。
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
30代前半は「即戦力」を求められるタイミング
30代前半の採用で期待されるのは、即戦力となる人材です。同業もしくは近
しい職種でこれまでに培ってきたノウハウを活かし、入社後プレイヤーとし
てすぐにでも活躍してくれそうな人が望まれます。企業によっては、経験豊
富なベテランの一人として若手層を引っ張っていってくれるような存在を求
めている場合も。20代の多い職場では、管理職候補としての意味合いも帯び
てくるでしょう。できるだけ多くの実績を抱えて採用の扉を叩くと良いで
しょう。
30代後半以降は「専門性」+「マネジメント力」が求められる
35歳以上になると、ほとんどの職場で「管理職候補」という言葉がちらつき
始めます。マネジメント職に意欲があることはもちろん、前職でメンバーを
マネジメントしていた経験があるか、プロジェクトの責任者を務めたことは
あるか、など…管理業務の実績を求められる傾向に。30代後半以降に転職を
検討する場合、プレイヤーとしての実績だけでなく、まず今の職場でメン
バーやプロジェクトを束ねる経験を積んでおくことがマストと言えます。
自分の希望だけでなく経験・スキルにも応じた求人選びを
「こんな会社に転職したい」と希望ばかりが先行して、自分の経験・スキル
では足りない求人に応募してしまっている…というのはよくあることです。
例えば経験4~5年でいきなり飛び級で管理職求人に応募するのは、さすがに
ハードルが高いもの。この場合、管理職を目指すことが転職の目的なら、管
理職求人ではなく、将来的に管理職登用のある企業へ応募するなど、自分の
キャリアに見合う求人の中から、希望に合致するものを選ぶことが重要です。
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
理想的な転職活動の流れ
このように、転職活動は、本来、叶えたい目的に応じて月単位や年単位と
いったロングスパンで検討することが望ましいものです。求人を探す段階で
行き詰まっている人は、下記の転職活動の流れを参考に、再度プランを見直
してみても良いでしょう。
1. 求人を探す
転職に有利なタイミングの1~2ヶ月前から少しずつ、求人を探し始めます。興味を持った企
業に関しては、ホームページやネット上での評判などにも目を通しておきましょう。
2. 応募する/書類選考
集めた情報を精査したら、履歴書や職務経歴書を用意し、気になる企業へ応募を。1社では
なく3~4社くらいに応募しておくと、滑り止めになる上、企業同士を比較できるため、より
自分に合う1社を見つけやすくなります。
3. 面接(1~3回)
面接は1回につき1時間程度が平均的。結果が出るのは早くて1日、平均的には1~2週間ほど。
結果がすぐわかる企業がある一方、企業によっては1ヶ月以上かかる場合もとあるため、同
時に複数の企業を受ける際は、 面接を受けるタイミングに注意。
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
4. 内定・内定を承諾する/辞退する
内定が出たら即断せず本当にその企業が自分に合っているか熟慮の上、決定を。給与・勤務
条件をはじめ会社選びを行う上で欠かせない情報がある場合は、確認し、すべてクリアにし
た上で内定の承諾または辞退を行いましょう。
5.退職交渉/引継ぎ
入社する企業が決まり次第、退職交渉をスタート。退職希望日は、2週間以上先なら問題な
いとされるものの、それは法律上の話。現実的には引継ぎ期間を加味し、1~2ヶ月後に設定
を。退職願は退職交渉がまとまり次第、提出します。
6. 入社日の調整
退職交渉を進めつつ、転職先とも入社日の調整を行います。1.5ヶ月程度なら問題なく待っ
てもらえる場合がほとんどです。なお、入社日は退職日の翌日にしておくと、健康保険など
の切り替え手続きが省略でき便利です。
7.入社
転職活動にかかる時間はこれくらい
・応募から内定…平均1.5ヶ月程度
・応募から入社…平均3~4ヶ月程度
・求人を探し始めてから入社まで…平均半年~
・履歴書と職務経歴書の執筆時間…3~5時間/1社当たり
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
退職せずに転職活動を行うと転職の成功率はグッと高まる
一見、会社を辞めてから転職活動をスタートした方が落ち着いて活動ができ
そうに思えますが、実際は仕事を続けながら転職活動をした方が成功しやす
いです。
自己都合で会社を辞めて無職となった場合、3ヶ月間は失業給付金を受け取
れず、収入ゼロの状態が続くことになります。
加えて、社会保険が国民健康保険と国民年金に切り替わることで毎月の負担
が増。転職活動が長期化するほど、貯金がどんどん減ってゆく状況では、冷
静な会社選びはおろか、面接での自信あふれるアピールさえしにくくなって
しまいます。
金銭的に余裕があるか、経済的に追い詰められても堪えない精神的なタフさ
があるなら別ですが、多くの場合、働きながら転職活動をした方が、冷静な
判断ができるもの。
じっくり良い求人が出るのを待つ、求人がなければ時期を改める…といった
こともその場その場で判断できるため、最もリスクの少ない転職方法と言わ
れています。
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第2章 転職するタイミングが成功率を大きく左右する
働きながら転職活動する方法…紹介会社の利用が便利
働いていると、「求人を探す暇がないのでは?」「面接に行けないので
は?」などと不安になりますが、実際はそれほど難しいことではありません。
求人は通勤時間やお昼休みに探すことができますし、応募した企業に事情を
話せば、就業時間後の面接をセッティングしてくれる場合もあります。それ
でも不安な人にお勧めなのは、人材紹介会社の利用です。
人材紹介会社のメリットは、あなたが働いている間に希望に合う求人を探し
ておいてくれるだけでなく、応募した企業との面接スケジュール調整や各種
やりとりを全て代行してくれること。
直接言いにくいことや、多少無理なお願いも、人材紹介会社があなたの評価
を落とさず調整してくれます。
が重要です。
>紹介会社についての詳しい説明はP.29へ
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第3章
成功する求人の探し方
書類選考や面接に通過することも大切なことですが、受かった企業が自分に
合う職場でないなら、苦労も水の泡。何万社もの企業の中から自分に合う職
場の求人をいかにして見つけるか…転職活動最大のポイントとも言える求人
探しの秘訣を解説します。
この章のポイント
• いきなり求人を探し始めない
• 「叶えたい(must/better)」と「辞めようと思った理由」を明確に
• 求人は複数の手段を併用して探す
• オススメは求人サイトと人材紹介会社
• 1社だけでなく必ず2~4社以上に応募する
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
「気になるところがあったら応募しよう」は間違い?
あなたは求人を探すとき、何も考えず、いきなり求人サイトや求人情報誌を
見始めていませんか? だとすると、それはとても危険な転職スタイルです。
「気になるところがあったら応募しよう」。それ自体は良い転職活動の進め
方ですが、行き当たりばったりでピンときた求人に応募していても、ほとん
ど上手くいくことはありません。特定の条件に目がくらみ、本当に自分に合
う職場ではないところを選んでしまうからです。
引っ越しの部屋探しでも、服や家電を買うときでも、何かを選ぶときは事前
に「こんな条件を満たしているもの…」とイメージした方が失敗しません
ね? 部屋なら間取りや立地、家電なら機能、服なら色や合わせやすさなど
…。転職活動でも同じです。
大切なのは、最初に求人を選ぶ際の基準・転職活動の軸を決めておくこと。
感覚に頼って転職した結果、現職よりもさらに満足度が低い会社に入社して
しまった…ということにならないよう、次の3つを決めてから求人を探し始め
ましょう。
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
求人を探す前に決めておくべき3つのこと
1.今の会社を辞めようと思った理由を具体的にする
現職に対する不満の中でも、特に退職する決意に繋がった事柄は、必ずハッ
キリさせておくこと。職場を変えればつい何でも解決されるような気になっ
てしまいますが、待遇や環境など他の良い点に気を取られ、気付かず前職と
同じ不満を持つような職場を選んでしまう…というのはよくあること。自分
にとって理想的な職場へ確実に転職するためにも、『最低でもこんな職場は
選ばない』という基準を持っておきましょう。
2.転職で『必ず叶えたい条件』を明確にする
そもそも何のために転職したいのか…絶対に叶えたい条件は何なのか? 他
の求人に目移りして転職本来の目的を見失わないよう、必ず叶えたい条件を
最初に設定し、転職活動が終わるまで、絶対にブレさせたり変えたりしない
こと。『必ず叶えたい条件』が叶う求人だけを選ぶことが、転職成功への近
道です。
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
「気になるところがあったら応募しよう」は間違い?
あなたは求人を探すとき、何も考えず、いきなり求人サイトや求人情報誌を
見始めていませんか? だとすると、それはとても危険な転職スタイルです。
「気になるところがあったら応募しよう」。それ自体は良い転職活動の進め
方ですが、行き当たりばったりでピンときた求人に応募していても、ほとん
ど上手くいくことはありません。特定の条件に目がくらみ、本当に自分に合
う職場ではないところを選んでしまうからです。
引っ越しの部屋探しでも、服や家電を買うときでも、何かを選ぶときは事前
に「こんな条件を満たしているもの…」とイメージした方が失敗しません
ね? 部屋なら間取りや立地、家電なら機能、服なら色や合わせやすさなど
…。転職活動でも同じです。
大切なのは、最初に求人を選ぶ際の基準・転職活動の軸を決めておくこと。
感覚に頼って転職した結果、現職よりもさらに満足度が低い会社に入社して
しまった…ということにならないよう、次の3つを決めてから求人を探し始め
ましょう。
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
求人を探す前に決めておくべき3つのこと
3.『できれば叶えたい条件=あきらめてもよい条件』を決める
「必ず叶えたい…」とまではいかないものの、なんとなく叶えたい希望。転
職に成功する人は、それらを『できれば叶えたい条件』と定義し、『必ず叶
えたい条件』とセットで転職先の判断基準にしています。
希望する条件すべてが叶う職場が見つからない場合は、『できれば叶えたい
条件』からあきらめるようにし、『必ず叶えたい条件』は絶対に譲らないこ
とがポイントです
【必ず叶えたい条件例】
・年収450万円以上(家のローン返済と生活維持のため最低でもこの額が必要)
・残業月60時間以内(前職では残業が多くて体調を崩してしまったため)
・IT業界(スキルアップとキャリア形成のためIT業界マスト)
【できれば叶えたい条件例】
・上場企業
・プロジェクトリーダーになれる
・通勤1時間以内
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
求人を探す際はできる限り複数の手段を活用する
転職に成功する人の多くに共通して言えるのは、必ず複数の手段で広く求人
を探していること。ハローワークだけでなく、大型の求人サイト、さらには
人材紹介会社のサイトもチェックしています。
求人サイトは情報収集の第一歩
求人サイトは、様々な企業の求人を自分の条件に合わせて自由に検索できる
上、写真付きで見ることができる便利なツール。大型の求人サイトといえば
『リクナビNEXT』や『マイナビ転職』が有名ですが、あなたの探したい求人
の分野・業界に特化した専門サイトもいくつか存在します。自分の探したい
求人が多く掲載避けた求人サイトは、まさに情報収集の第一歩に最適です。
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
求人検索エンジンは複数の求人サイトの求人を一括で見られる
求人サイトは便利ですが、世の中のありとあらゆる求人が載っているわけで
はありません。情報収集をしているうちに「複数の求人サイトの情報を一括
で検索できたら良いのに…」と思うことも多いでしょう。まさしくそんな
ニーズに応えてくれるのが、『Indeed』を初めとする求人検索エンジンです。
参考:indeed(インディード)
・複数の求人サイトの求人を一括で検索できる
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
人材紹介会社はネットに載ってない様々な求人をチェックできる
ネット上の求人を探す最良の手段がindeedなら、人材紹介会社は、ネットに
載っていない多くの非公開求人をチェックできる唯一の手段です。いくら探
しても見つからない…という企業や職種の求人も、人材紹介会社なら保有し
ている可能性・大。また、あらかじめ希望する条件を伝えておくことで、
キャリアコンサルタントが合致する求人を探して送ってくれるため、多忙な
中での転職活動にピッタリです。
人材紹介会社を利用する際のポイント
人材紹介会社は、ネット上で完結する求人サイトなどと違って、有人のサービス。
キャリアコンサルタントとコミュニケーションを取ることが不可避となるため、自
分のペースで物事を進められないデメリットも。
利用する際は、下記3点を意識して、相手に流されないように心がけましょう。
• 自分の希望する業界に強そうな会社を使う
• 希望はハッキリと伝える
• 合わない求人を紹介された場合にはキッパリと断る
少しでもキャリアコンサルタントの対応に違和感を感じた場合は、すぐにそのサー
ビスを使うのをやめましょう。「自分に都合よく使ってやる」くらいの強気な姿勢
で人材紹介会社を活用する人の方が、希望に合致した求人が見つかり、良い結果で
転職を終えています。
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
人材紹介会社はネットに載ってない様々な求人をチェックできる
・ネット上にない求人も紹介してもらうことが可能
・自己の希望に加えて客観的に見た適性なども考慮し、確度の高い求
人を紹介してくれる
・応募後は、面接対策や面接時のフォローなど、人材紹介会社と協力
して内定を目指す
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
できるだけ複数の求人をピックアップする
求人を探すとき、どんなに良い求人が見つかったとしても、決して探すこと
を辞めるべきではありません。
求人サイトや求人情報誌に書かれていることは、ごく一面から描かれた宣伝
文。企業の実際の姿以上に描かれている場合も少なくありません。これらの
情報だけを鵜呑みにせず、できるだけ多くの選択肢を持っておき、先にご説
明した“3つのこと”と照らしながら、応募する先を絞り込んでいきましょう。
応募する企業は3~4社以上が理想的
応募する際も、第一志望1社に絞り込む必要はありません。面接などで実際
に企業を訪れていくうちに、その企業の本当の姿が見えてきます。あれほど
良いと思っていた会社も、実際にはイメージか違った…ということはじゅう
ぶんに起こりえます。
そんなとき、複数の企業を比較・検討しながら最終的な入社先を決められる
よう、最低でも3~4社、じっくり時間をかけて求人を探す場合にはそれ以
上の社数をピックアップしておきましょう。
複数応募は、滑り止めの役割も果たします。
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第3章 成 功 す る 求 人 の 探 し 方
複数応募した方が第一志望の合格率をアップする
本命の求人にだけ応募した人と、本命以外の求人にも応募した人とでは、後
者の方が転職成功率は高いと言われています。
一途な方が面接でも熱くアピールできて良いのでは?
と思うかもしれませ
んが、それよりも大切なのは面接そのものにどれだけ慣れているか否か。
どんなに対話力が優れている人も、初回の面接から本来の自分を出し切れる
ことはまれ。本命の企業の面接を受ける前に、他の会社の面接を経験してお
くことで、大事な本命の前に面接力を最大限高めておくことができます。
おわりに
いかがでしたか? 転職活動の進め方はイメージできましたか?
転職活動を成功させる上で最も大切なのは、“心にゆとりを持つこと”。
企業選びや面接での応対…転職活動は決断の連続です。その中で、自分を客
観的に俯瞰して、冷静な判断を行うためには…?
退職して収入がない状態で転職活動を行ったり、1社ずつ応募して選考時に
一喜一憂したり…自分に無用なプレッシャーをかけることは避けたいところ。
できるだけ求人が多い時期に、たくさんの求人を探せるよう複数の手段を利
用する、忙しい・時間がない状況では紹介会社を上手く使う、など、あなた
自身がゆとりをもって行動できる状態を作ることが、転職活動を成功させる
一番のポイントと言えるでしょう。
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