平成27年度米軍施設環境対策事業に係る業務委託仕様書 1 事業名 平成27年度米軍施設環境対策事業 2 事業期間 委託業務履行期間 契約締結の日から平成28年2月29日まで 3 趣旨・目的 米軍施設に関する各種調査を行うとともに米軍施設における環境情報の集積を図 り、環境対策方針を整備しながら、国と連携した新たな環境保全のしくみとしての 環境調査ガイドライン(仮称)の素案並びに米軍施設及びその周辺の環境情報をまと めた環境カルテ(仮称)の素案を作成することを目的とする。 4 業務内容 (1) 環境調査ガイドライン(仮称)素案及び環境カルテ(仮称)素案の作成 ア 収集した資料等の整理及び解析 (ア) 昨年度事業で収集した資料等の翻訳 (イ) 国内外の環境関係法令やガイドライン等の比較、整理 (ウ) 国内外の環境基準及び浄化基準の比較、整理 (ウ) 国内外の米軍施設に起因する環境問題等の発生事例の整理 (エ) 国内外の米軍施設に起因する環境問題等の発生原因となる物質の抽出、比 較、整理 (オ) 国内外の米軍施設において環境問題等が発生した場合の対策等にかかる制 度(対象物質、調査方法、支障除去方法、関係者(駐留軍、政府、自治体、住 民等)の役割及び連携方法、情報公開等)や対応事例の整理 (カ) 国内外の米軍施設内における施設建築物等の配置状況の比較、整理 (キ) 今年度別途発注予定の資料収集業務により収集された資料の整理、解析 (ク) その他環境調査ガイドライン(仮称)及び環境カルテ(仮称)の作成等に必要 な情報の抽出、整理及び解析 イ 環境調査ガイドライン(仮称)素案の作成 (ア) 上記国内外の事例及び本年度事業において収集した資料等の情報を踏ま え、米軍の行為により環境問題が発生した場合の環境調査(調査項目、調査 地点、調査範囲、調査方法、調査時期、調査期間、調査回数。以下同じ。)、 支障除去(除去方法、除去後の確認方法等。以下同じ。)、情報公開等を行う 際の基本的な考え方についての整理 (イ) 返還予定地における環境調査、調査の結果環境問題が確認された場合の支 障除去、情報公開等を行う際の基本的な考え方について整理 (ウ) 返還跡地における環境問題等が確認された場合の環境調査、支障除去、情 報公開等を行う際の基本的な考え方の整理 - 1 - (エ) その他検討委員会の助言等に基づく環境調査、支障除去、情報公開等を行 う際の基本的な考え方の整理 (オ) (ア)から(エ)に基づく環境調査ガイドライン(仮称)素案の作成 ウ 環境カルテ(仮称)素案の作成 (ア) 米軍施設毎の土地の使用履歴及び改変履歴の収集及び整理 (イ) 米軍施設毎の環境問題等の発生状況の収集及び整理 (ウ) 米軍施設毎の周辺を含む自然環境に関する情報の収集及び整理 (エ) その他検討委員会の助言等に基づく資料の収集及び整理 (オ) (ア)から(エ)に基づく環境カルテ素案(項目及び項目毎の概要)の作成 (2) 米軍施設等にかかる環境情報の収集 ア 国内外における米軍活動から派生する環境問題等に関する事例の調査及び収 集 (※地方自治体と米軍施設との間における環境保全に関する協定等の内容と その運用実態、基地内または基地跡地における環境汚染等の発覚・発生 から汚染浄化に至るまでの具体的手法とプロセス等に関する事例の調査 及び収集) イ 国内外の有識者、専門家等へのヒアリング、連絡調整等 ウ 海外調査について (ア) 海外調査(3地域程度)実施における具体的調査先の提案及び設定 (イ) 海外調査実施に関する調査先(行政機関、NGO等)との日程調整(調整に必要 とされる文書の作成・翻訳を含む) (ウ) 海外調査に必要な資料の作成・翻訳 (エ) 現地案内・通訳の手配。必要に応じて現地移動手段(車両等)の手配。 (3) 環境調査ガイドライン(仮称)素案及び環境カルテ(仮称)素案作成のための検討 委員会及び専門部会等の設置及び運営 ア 学識経験者からなる検討委員会及び専門部会の設置 委員の選定、連絡調整等(検討委員8名程度、専門部会員4名程度) イ 検討委員会及び専門部会の運営に関する諸業務 開催日程調整、資料作成、会場運営、議事録作成等 (検討委員会、専門部会ともに3回程度) (4) その他必要な事項 5 運営体制 (1) 「米軍施設環境対策事業」の運営に必要な人員を(6名程度を想定、そのうち、 1名は海外との渉外業務に従事した経験がある者又は同様の経験を有するもの を想定)配置するものとする。 (2) 過去に同様の事業を総括した経験のある者を統括責任者として1名置くこと とする。 (3) 海外調査に同行し、現地での移動、宿泊先、会議室、通訳等の手配を行うもの とし、県職員の旅費を除き、海外調査に必要な費用についても、事業費に含むも - 2 - のする。 (4) 上記(1)~(3)について、契約締結後、速やかに沖縄県と調整し、了解を得るこ ととする。また、変更等が生じた場合には、沖縄県と調整を行うこととする。 (5) 業務進捗状況及び打ち合わせ 原則として毎月1回、業務の進捗状況や業務内容等に関する打ち合わせを実施 するものとする。また、報告及び打ち合わせには、本業務を管理する立場の者と 担当者が参加するものとする。 6 再委託について (1) 契約の全部の履行を一括して第三者に委任し、又は請け負わせることができな いものとする。また、以下の業務については、その履行を第三者に委任し、又は 請け負わせることは出来ないものとする。 ア 業務全体の統轄、管理運営 イ 検討委員会の運営 ウ 環境調査ガイドライン(仮称)素案及び環境カルテ(仮称)素案の作成 (2) 契約の一部を第三者に委任し、又は請け負わせようとするときは、あらかじめ 書面による県の承認を得なければならない。ただし、報告書や資料の印刷、製本 といった軽微な業務については、この限りでない 7 成果物 以下を沖縄県環境部環境政策課基地環境特別対策室に指定する期日までにとりま とめ提出するものとする。なお、報告書、概要版及びその電子データの仕様並びに 記載内容は別に定める。 (1) A4版報告書和文20部、英文10部及び概要版和文50部、英文10部(※長期の使 用に耐えうる装丁を行うこと) (2) 報告書及び概要版の電子データを収納した電子媒体(CD-R等) 8 著作権等の扱い (1) 成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商標化権、意匠権及び所有権(以 下「著作権等」という。)は、沖縄県が保有するものとする。 (2) 成果物に含まれる請負者または第三者が権利を有する著作物等(以下「著作物」 という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。 (3) 納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作 物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続きを行うもの とする。 9 その他 請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、 または本仕様書に記載のない細部については、沖縄県担当者と速やかに協議しその指 示に従うこと。 - 3 -
© Copyright 2024 ExpyDoc